JPH05283935A - 周波数可変水晶発振器 - Google Patents

周波数可変水晶発振器

Info

Publication number
JPH05283935A
JPH05283935A JP8222892A JP8222892A JPH05283935A JP H05283935 A JPH05283935 A JP H05283935A JP 8222892 A JP8222892 A JP 8222892A JP 8222892 A JP8222892 A JP 8222892A JP H05283935 A JPH05283935 A JP H05283935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variable
crystal oscillator
frequency
circuit
capacitance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8222892A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Ozawa
美喜男 小沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Dempa Co Ltd
Original Assignee
Asahi Dempa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Dempa Co Ltd filed Critical Asahi Dempa Co Ltd
Priority to JP8222892A priority Critical patent/JPH05283935A/ja
Publication of JPH05283935A publication Critical patent/JPH05283935A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発振周波数の可変範囲を大きくとることがで
き、かつ回路的にも安定な周波数可変水晶発振器を提供
する。 【構成】 水晶発振器の水晶振動子3のそれぞれの端子
にコンデンサ4,5と可変容量ダイオード6,11との直
列回路を接続し、これら2つの可変容量ダイオード6,
11を共通の制御電圧Eにより制御し、同一容量で変化さ
せることにより発振出力Fの周波数可変範囲を広くする
ことができ、100ppm以上の可変範囲も容易に実現でき
る。同一容量で変化させるため両側の容量のバランスは
大きく変化せず、回路的にも安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発振周波数を可変とし
た水晶発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水晶振動子を用いた水晶発振器は
発振周波数の安定度が高く広く用いられているが、発振
周波数を所望の周波数とするために可変とした周波数可
変水晶発振器も提案されている。図5は従来の周波数可
変水晶発振器の一例を示すものである。同図にその基本
回路構成を示す発振回路は、インバータ1と、帰還抵抗
2より成る並列回路を、所要の固有振動数を有する水晶
振動子3の両端子間に接続し、水晶振動子の一方の端子
を、コンデンサ5を経て接地している。また、水晶振動
子3の他方の端子はコンデンサ4と、可変容量素子とし
ての可変容量ダイオード6(バリキャップ)との直列回
路を経て接地している。この可変容量ダイオード6とコ
ンデンサ4との接続点7を抵抗8を経て制御電圧入力端
子10に接続し、直流制御電圧Eを抵抗8を通して印加し
て、コンデンサ4と可変容量ダイオード6の合成静電容
量C0を変えることによって、この水晶発振器の発振周波
数を制御電圧Eに応じて制御する、即ち可変するように
している。また、制御入力端子10はコンデンサ9を経て
接地し、交流成分を除去するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
周波数可変水晶発振器においては、その発振周波数の可
変範囲が小さく、上記合成静電容量C0を大きくしても、
数10ppm 位しかとれないという欠点があった。また、周
波数可変制御時、水晶振動子3の一方の端子に接続され
ているコンデンサ4と可変容量ダイオード6とによる直
列回路の合成静電容量C0と、他方の端子に接続されたコ
ンデンサ5の静電容量C1とのバランスが大きくくずれ、
発振回路とし回路的に安定した状態を確保しにくいとい
う問題もあり、場合によっては、著しく発振状態が変化
し、そのため、この点でも、安定した周波数可変制御が
行えないという欠点がある。
【0004】本発明の目的は、上述のような欠点を除去
し、周波数可変範囲を大きくすることができ、しかも回
路的に不安定となることもなく、簡単かつ容易に安定し
て発振周波数を広い範囲で可変することができる周波数
可変水晶発振器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の周波数可変水晶
発振器は、水晶振動子の両端間に能動素子と抵抗との並
列回路を接続し、水晶振動子の各端子をそれぞれコンデ
ンサと可変容量素子の直列回路を経て接地し、これら可
変容量素子の容量を、同一の容量可変量で連動して変化
させる容量可変手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】本発明による周波数可変水晶発振器において
は、水晶振動子の一方の端子に接続した可変容量素子の
容量を変化させると共に、水晶振動子の他方の端子にも
可変容量素子を設けてこれの容量も変化させて発振周波
数を可変するようにしたため、周波数可変範囲を大きく
とることができる。しかも、これら2つの可変容量素子
を同一の可変量で連動して変化させるため、水晶振動子
の両側の容量のバランスがくずれることがない。従っ
て、回路的に不安定な状態となることもなく安定して広
い範囲で発振周波数の可変を行なえる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明による周波数可変水晶発振器の一実施
例を示す回路図である。本実施例は、水晶発振器として
は、基本的には図5に示した従来の水晶発振器と同様の
回路構成のものであり、これは水晶振動子を利用したコ
ルピッツ型発振回路タイプのものである。
【0008】反転増幅器として作用するインバータ1の
帰還回路は、帰還抵抗2、水晶振動子3及び2つのコン
デンサ4,5を含んでいる。帰還抵抗2は、インバータ
1を反転増幅器として動作させるためのバイアス抵抗
で、その抵抗値は、後述もするが例えば1MΩ程度の値
のものを使用する。水晶振動子3は等価的にインダクタ
ンスとして作用し、コンデンサ4,5と共に共振回路を
構成している。水晶振動子3は、この発振回路を適用し
ようとするその用途に応じた所定の固有振動数のものを
用れば良いが、本例では12.8MHz のものを用いる。LC共
振回路のCを構成するコンデンサ4及び5は、負荷容量
として位相反転のために使用され、インバータ1がICの
場合、所定値のものを外付け容量として用いることがで
きる。
【0009】本実施例においては、上記の基本構成の水
晶発振器において、水晶振動子3の一方の端子をコンデ
ンサ4と可変容量ダイオード6との直列回路を経て接地
し、他方の端子をコンデンサ5と可変容量ダイオード11
との直列回路を経て接地し、これら2組の直列回路部分
の夫々の合成静電容量C0a,C0bを同じ割合で変化させ
るよう構成する。即ち、共通の制御入力端子10をそれぞ
れ抵抗8及び12を介してコンデンサ4,5と可変容量ダ
イオード6,11との接続点7,13に接続する。これら2
つの可変容量ダイオード6及び11は、夫々同一仕様のも
のを使用する。従って単一の制御電圧入力端子10から夫
々の抵抗8、抵抗12を介して同一の直流制御電圧Eを可
変容量ダイオード6及び11に印加することによって合成
容量C 0a,C0bを同じように変化させることができる。
【0010】このように、水晶振動子3の両端子に可変
容量ダイオード6,11を接続し、夫々の可変容量ダイオ
ード6,11による容量を制御電圧Eに応じて同時に同じ
割合で変化させることにより、発振出力Fの周波数fの
可変範囲を従来方式によるものに比し大きくすることが
でき、2倍以上の可変範囲とすることもできる。しか
も、この発振周波数可変制御において、水晶振動子の両
端子に接続される静電容量C0aとC0bを同一容量で変化
させるようにしたため、従来のようにC0とC1(図5)の
バランスが大きくくずれることがなく、従って、周波数
を変化させた場合でも発振器は安定に動作する。特に温
度変化等に対する発振周波数の高い安定度を示すという
水晶発振器の利点を損なうことなく、周波数可変範囲を
大幅に広げることができる。
【0011】図2は上述した本発明による周波数可変水
晶発振器の一実施例の発振周波数変化特性を示すもので
あり、横軸に制御電圧E(V)をとり、縦軸に周波数変
化率Δ f/f(ppm) をとって示すものである。図2中の特
性Aが本実施例による場合を、また、特性Bは従来方式
に従う図3の構成による場合を、更に特性Cは図4に示
す比較例による場合を、夫々示すものである。なお、図
3の場合は、コンデンサ4に対し、コンデンサ14及び可
変容量ダイオード6からなる直列回路を並列に接続した
ものである。また、図4の場合は、一方のコンデンサ4
のみに対し、コンデンサ14a 及び可変容量ダイオード6a
の直列回路と、コンデンサ14b 及び可変容量ダイオード
6bの直列回路とを、夫々並列に接続し、夫々抵抗8a, 8b
を介して共通の制御電圧Eを印加するようにしたもので
ある。また、いずれも、水晶振動子3としては12.8MHz
のものを使用し、帰還抵抗2は1MΩのものを用いた。
【0012】制御電圧Eを0.5 〜4.5 Vの範囲で可変
し、夫々の周波数可変水晶発振器(VCXO)の周波数
変化率を測定したところ、図2に示すような結果が得ら
れた。即ち、特性Bに示すように、従来方式によるもの
では、100ppm以上の可変範囲は難しく、制御電圧E=4.
5 Vのときの変化率Δf/fは約80ppm であったのに対
し、本実施例では、特性Aに示すように、100ppm以上の
可変範囲も容易に得られることが分かった。E=4.5 V
で160ppm以上の変化を示し、従来の2倍以上の変化が得
られた。また、図4の方式のように2個の可変容量ダイ
オード6a, 6bを用いると、図2の特性Cに示すように周
波数変化は従来の場合よりも少なかった。
【0013】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく幾多の変更や変形が可能である。例えば、
上記実施例ではインバータを利用した水晶発振器に適用
したが、インバータを使用しない構成のものにも適用で
きる。例えば、図3のコンデンサ14、可変容量ダイオー
ド6、抵抗8、コンデンサ9及び制御入力端子10の回路
部分を持たない水晶発振回路の構成の場合において、イ
ンバータ1 に代え、例えばn チャンネルとp チャンネル
のMOS形FETを1組としたコンプリメンタリなC−
MOS形FETを用い、これをスイッチング回路として
働かせ、マルチバイブレータのようなし張発振を繰り返
させる場合にその周期が水晶振動子の振動の共振の周期
で決まるようにして安定化した水晶発振器は既知である
が、このようなC−MOS形FETを用いた水晶発振器
にも適用可能である。また、可変容量素子として可変容
量ダイオードを用いたが、可変容量ダイオードに限定さ
れるものではない。更に、2つの可変容量ダイオードの
容量を同時に同一割合で変化させるように容量可変手段
を構成したが、各別に容量を変化させるように構成する
こともできる。
【0014】
【発明の効果】本発明による周波数可変水晶発振器によ
れば、水晶振動子の両端子に夫々可変容量素子を接続
し、これら各可変容量素子の容量を同一の可変量で連動
して変化させるように構成したので、発振周波数の可変
範囲を大きくすることができる。また、水晶振動子の両
端子の合成容量のバランスをくずすことがないので、周
波数を変化させた場合にも水晶発振器は安定に動作する
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による周波数可変水晶発振器の一実施例
の回路構成図である。
【図2】本発明による周波数可変水晶発振器と、従来及
び比較例の周波数可変水晶発振器の周波数変化率の特性
を示すグラフである。
【図3】従来方式に従った周波数可変水晶発振器を示す
図である。
【図4】比較例として示す周波数可変水晶発振器を示す
図である。
【図5】従来の方式による周波数可変水晶発振器の一例
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 インバータ 2 帰還抵抗 3 水晶振動子 4,5 コンデンサ 6 可変容量ダイオード 8 抵抗 9 コンデンサ 10 制御電圧入力端子 11 可変容量ダイオード 12 抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶振動子の両端子間に能動素子と抵抗
    との並列回路を接続し、水晶振動子の各端子をそれぞれ
    コンデンサと可変容量素子の直列回路を経て接地し、こ
    れら可変容量素子の容量を、同一の容量可変量で連動し
    て変化させる容量可変手段を設けたことを特徴とする周
    波数可変水晶発振器。
  2. 【請求項2】 前記水晶振動子の両端側にそれぞれ接続
    した可変容量素子を、ともに可変容量ダイオードにより
    構成し、前記容量可変手段を、共通の制御電圧を受ける
    制御入力端子を、それぞれ抵抗を介して前記コンデンサ
    と可変容量ダイオードとの接続点に接続するよう構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の周波数可変水晶発振
    器。
JP8222892A 1992-04-03 1992-04-03 周波数可変水晶発振器 Pending JPH05283935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8222892A JPH05283935A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 周波数可変水晶発振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8222892A JPH05283935A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 周波数可変水晶発振器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05283935A true JPH05283935A (ja) 1993-10-29

Family

ID=13768554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8222892A Pending JPH05283935A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 周波数可変水晶発振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05283935A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010109124A (ko) * 2000-05-29 2001-12-08 마치오 나카지마 전압-제어 수정 발진기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010109124A (ko) * 2000-05-29 2001-12-08 마치오 나카지마 전압-제어 수정 발진기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3150363B2 (ja) 電圧制御平衡発振器回路
US6150893A (en) Voltage controlled oscillator with wide frequency range and low noise for integrated circuit fabrication
US6380816B1 (en) Oscillator and voltage controlled oscillator
JPH0376316A (ja) 特に位相同期ループのための電圧制御可変発振器
JPH05283935A (ja) 周波数可変水晶発振器
JP2001016039A (ja) 可変周波数発振回路
JPH04179306A (ja) 電圧制御発振回路
JP2897661B2 (ja) 電圧制御型saw発振器
JPS6021602A (ja) 可変周波数水晶発振回路
JPH03280605A (ja) 可変周波数発振器
JPH10215120A (ja) 水晶発振回路
JP2613521B2 (ja) Pll発振装置
JPH03252206A (ja) 可変周波数発振器
JP2001024436A (ja) 電圧制御発振回路
JP2589531B2 (ja) 電圧制御発振器
JPH09205326A (ja) 電圧制御圧電発振器
JPH10247820A (ja) Vco回路と、そのvco回路を用いたpll回路
JP2000216633A (ja) 電圧制御型水晶発振器
JP3800253B2 (ja) 発振器
JPH04373302A (ja) 電圧制御発振器
JPS62290214A (ja) 位相同期発振器
JPH07147538A (ja) Pll回路
JPH04103717U (ja) 温度補償付発振回路
JPH04156703A (ja) 電圧制御圧電発振器
JPH069223U (ja) 発振回路