JPH05283049A - 放電灯 - Google Patents

放電灯

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Publication number
JPH05283049A
JPH05283049A JP10526892A JP10526892A JPH05283049A JP H05283049 A JPH05283049 A JP H05283049A JP 10526892 A JP10526892 A JP 10526892A JP 10526892 A JP10526892 A JP 10526892A JP H05283049 A JPH05283049 A JP H05283049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
lead rod
electrode
discharge lamp
neck
Prior art date
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Pending
Application number
JP10526892A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kiyokawa
昌男 清川
Kazushige Asanuma
一茂 浅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakomu KK
Original Assignee
Wakomu KK
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Publication date
Application filed by Wakomu KK filed Critical Wakomu KK
Priority to JP10526892A priority Critical patent/JPH05283049A/ja
Publication of JPH05283049A publication Critical patent/JPH05283049A/ja
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード棒の先端に固定された電極を有する放
電灯の耐振性を図る。 【構成】 先端に電極2を有するリード棒5を、封着部
材7にてネック1bに支持すると共に、電極近傍で支持
部材10aで支持する。このように2点でリード棒5を
安定的に支持できる。支持部材10aは一部分が他の部
分よりも大きい径を有している。また、この支持部材1
0aは全体的に肉厚がほぼ一定となるように形成し、肉
厚を大きくしないようにしている。支持部材10aは、
その最大径部分でネック1bと溶着される。この溶着に
よる加熱幅は小さくなるので電極2は赤熱されることが
なく、したがって酸化することもない。その結果、管球
1a内の雰囲気を予定のガス成分に維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯に関し、特に、
外部振動に対する強度を補強し、しかも、製造能率向上
や、コストの低減を実現することのできる電極支持部材
を有する放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】キセノンや水銀などを、内部に高圧で封
入した石英ガラス管体を有する放電灯では、そのシール
部分の機械的強度が十分でないために、輸送中や使用中
にシール部分にクラックが生じたり、破損したりするこ
とがあった。このために、今までにも、外部振動に強い
耐振構造を有した放電灯が種々提案されている。
【0003】図3は、耐振構造を有した放電灯の一例を
示す断面図である。この放電灯では、電極2のリード棒
5は、封着部材7にその一部分が固定される。さらに、
該リード棒5の他の部分が円盤状の支持部材4によって
支持されている。前記支持部材4はリード棒5に対して
軸方向に摺動自在に設けられ、かつその円周部分が、ば
ね部材6によって、管球1aと管球頸部(ネック)1b
との間に設けられたくびれ部分に押圧される。こうして
リード棒5を2か所で支えることによって耐振構造を付
与している。他方の電極3のリード棒8も同様に支持さ
れる。このような耐振構造を有する放電灯は特開昭57
−55051号公報に開示されている。
【0004】また、耐振構造を有する他の例として、図
4に示したような放電灯がある。この放電灯では、リー
ド棒5の支持部を長くしている。すなわち、リード棒5
を支える支持部材9のリード棒5長手方向の寸法を大き
くしたものである。この放電灯では、ネック1bに対し
て支持部材9が溶着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の放電灯に
は次のような問題点があった。まず、円盤状の支持部材
をばね部材で管球内面に押圧してリード棒を支持するよ
うにした前者の放電灯では、管球内面と円盤状支持部材
の円周との寸法誤差によって、必ずしも支持部材の外周
がくびれ部に均一に押圧されない。その結果、リード棒
5がばね部材6で押圧されたときに、ネック1bの中心
軸に対して偏心したり、斜めになったりすることがあ
る。リード棒5,8が上記のように中心軸からずれる
と、電極2の先端が正確に電極3の中心に指向しなくな
り、長時間の使用において電極が片減りしてアークの不
安定を招くという問題点がある。
【0006】さらに、この放電灯では、高温になるリー
ド棒5,8の周囲にばね部材6を設けているので、この
ばね部材6が熱影響で弾性を失い、十分な機能を果たし
得なくなることもある。したがって、このばね部材とし
ては、前記公報にも記載されているとおり、タングステ
ンなどの高温材料を使用する必要が生じ、これがコスト
の引上げにつながるという問題点もあった。
【0007】また、長い支持部材を用いている後者の放
電灯では、支持部材9の厚さをあまり大きくできない。
すなわち、支持部材を構成するガラスは、高温に熱せら
れた場合、その肉厚が大きいほど熱歪みによるクラック
を生じ易い。この不具合を防ぐためには支持部材9の径
を小さくして支持部材9の厚さを薄くすればよいが、径
を小さくすると、これにつれてネック1bの径も小さく
なって放電灯全体の強度が不足するおそれがある。
【0008】さらに、長尺の支持部材9とネック1bと
を溶着するためには、長時間にわたってネック1bと支
持部材9とを高温に加熱する必要がある。この加熱によ
って電極2も赤熱になる状態まで温度が上昇し、ネック
1bや支持部材9から放出された吸蔵水分が吸着して電
極2が酸化されるという問題点があった。その結果、放
電灯点灯時に電極の酸化膜から発生したガスによって管
球1a内の雰囲気を予定のガス成分に維持できなくな
り、アークの安定性が損なわれ、かつ放電灯の寿命も短
くなるという問題点もあった。
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、アークの安定性を維持でき、外部か
らの衝撃や振動にも強い、低コストの放電灯を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決し、
目的を達成するために、本発明は、軸方向の一部分の直
径が他の部分より大きく、かつ肉厚はほぼ一定に設定さ
れた円筒状支持部材を備え、該支持部材の最大径部分を
ネックと溶着することによって該支持部材を貫通するリ
ード棒の電極寄り位置を支持した点に特徴がある。
【0011】
【作用】上記の特徴を有する本発明では、ネックに溶着
された支持部材によってリード棒ひいては電極を管体内
で確実に支持できる。また最大径部分のみの狭い領域で
ネックと溶着するようにしたので、短い加熱時間で支持
部材周囲の溶着作業を終えることができ、ガラス内の吸
蔵水分の放出を最低限度に抑えることができる。
【0012】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の一実施例を
説明する。図1は本発明の一実施例を示す放電灯の断面
図であり、図3,図4と同符号は同一または同等部分を
示す。
【0013】同図において、管体1は管球1aとその両
端の頸部つまりネック1b,1cとからなる。管球1a
内には所定の間隔を有して陽極3および陰極2が対向配
置されている。前記陽極3および陰極2はそれそれリー
ド棒8および5の一端に固定されている。そして、前記
リード棒5は封着部材7および支持部材10aによって
ネック1bの中心軸上に保持され、リード棒8は図示し
ない封着部材および支持部材10bによってネック1c
の中心軸上に保持される。ネック1a,1bの中心軸が
一致するように管体1が成型されるのはもちろんであ
る。支持部材10aおよび10bは、管球1a、ネック
1b,1cと同一または同等の耐熱性および熱膨脹係数
を有する材料で製作される。なお、陰極2と陽極3との
支持態様は同様であるので、以下の説明においては陰極
2の支持構造について説明する。
【0014】封着部材7の一端は、ガラスのビード巻き
部11を介してリード棒5に固着されている。さらに、
この封着部材7の他端はネック1bの端部と一体的に溶
着されている。
【0015】また、支持部材10aにはリード棒5が貫
通されており、リード棒5と支持部材10aとの間には
金属の箔、例えばモリブデンの箔12を介在させてあ
る。このモリブデンの箔12は、リード棒5と支持部材
10aとの間隙を埋めてリード棒5上における支持部材
10aの位置を固定するために設けられる。すなわち、
組立工程において、リード棒5を支持部材10aに差込
んで位置を設定してから支持部材10aをネック1bと
溶着するまでの間に、支持部材10aがリード棒5上で
自由に移動するのを阻止し、支持部材10aが所定外の
位置にずれるのを防止するために用いられる。
【0016】したがって、このモリブデン箔12を、図
示の位置ではなく、図中点線部分のように陰極2と支持
部材19aとの間や、ビード巻き部11と支持部材10
aとの間に設けてストッパとしての段差部を形成するよ
うにしてもよい。
【0017】なお、前記モリブデン箔12に代えてタン
グステンの箔を用いてもよいし、同等材質の線状材料を
リ―ド棒5にコイル状に巻付けてもよい。
【0018】支持部材10aは全体としては回転体形状
をなしていて、その一部分(図1に示した例では軸方向
中央部)の直径を他の部分よりも大きくし、かつ全体の
肉厚はほぼ一定に形成している。
【0019】支持部材10aの他の形状例を図2に示
す。図2の(a)は最大径を支持部材10aの一端に寄
せたもの、図2(b)はリード棒5と接触するスリーブ
部分を設けないもの、図2(c)は軸方向中央部分をフ
ランジ状に張出したものをそれぞれ示している。支持部
材10aはこのような形状の他、一部分の直径が他の部
分よりも大きく、全体に肉厚がほぼ均一な形状を任意に
選択できる。
【0020】次に、上記の支持部材を有する放電灯の組
立工程について説明する。まず、リード棒5の所定位置
に支持部材位置決め用金属部材としてのモリブデン箔1
2を巻き、支持部材10aの中心に挿入する。次にリー
ド棒5にビード巻き部11を形成し、さらに封着部材7
を前記ビード巻き部11に溶着する。こうして一方の電
極支持組立体を製作する。他方のリード棒8に対しても
同様に支持部材10bを挿着し、図示しない封着部材を
溶着し、他方の電極支持部を構成する。
【0021】こうしてできあがった電極支持組立体を、
管体1の両端からネック1b,1c内にそれぞれ挿入
し、該ネック1b,1cの端部を封着部材に溶着して密
封する。
【0022】続いて、ネック1b,1cの、支持部材1
0a,10bの最大径部分に対向する位置を加熱し、ネ
ック1b,1cと支持部材10a,10bとを溶着す
る。このとき、支持部材10a,10bとネック1b,
1cとの加熱幅は小さくても良いので、陰極2、陽極3
を赤熱状態にまで温度上昇することはない。
【0023】最後に、管球1aに設けられた図示しない
排気管を介して管球1a内の空気を予定の稀ガスで置換
して組立てを終える。
【0024】以上のように本実施例では、溶着時の加熱
範囲をできるだけ狭い範囲に抑えることができるよう
に、一部分のみの直径を大きくした支持部材でリード棒
をネック内に支持するようにした。本実施例では、リー
ド部材を封着部材と前記支持部材とで支持するようにし
たが、ネックの長さに応じ、必要であれば、複数の支持
部材を配置するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果が得られる。(1)長いリー
ド棒を2点で支持できるので外部からの振動に対する影
響を受けにくく、特に、運搬時や使用時にリード棒封着
部を起点として発生する損傷を防止できる。 (2)支持部材をネックと溶着する際に、加熱領域を最
小限に止めることができるので、この加熱時に電極を赤
熱させることがない。したがって、電極を酸化させるお
それがなくなり、放電時に管球内に余計なガスが発生す
ることもないので、管球内の雰囲気を所定のガス成分に
維持でき、アークが安定する。 (3)支持部材の肉厚を薄くできるので、溶着のための
加熱時の歪みによる耐クラック性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す放電灯断面図であ
る。
【図2】 支持部材の各種形状例を示す断面図である。
【図3】 従来の放電灯を示す断面図である。
【図4】 従来の放電灯の他の例を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1…管体、 2…陰極、 3…陽極、 5,8…リード
棒、 10a,10b…支持部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管球部とネック部とからなるガラス管
    体、ならびに前記ネック部の内部に配置された円筒状支
    持部材を有し、前記円筒状支持部材を貫通したリ―ド棒
    に固定された1対の電極が、前記管球部内にて対向配置
    された放電灯において、 前記円筒状支持部材の外径が、軸方向の一部分で他の部
    分より大きく、全体の肉厚はほぼ一定に設定されている
    と共に、 該円筒状支持部材をその最大径部分でネック部と溶着す
    ることによって前記リード棒の前記電極寄り位置をネッ
    ク部内に支持したことを特徴とする放電灯。
  2. 【請求項2】 前記回転体支持部材と電極との間に、該
    回転体支持部材の位置決め用金属部材を介在させたこと
    を特徴とする請求項1記載の放電灯。
JP10526892A 1992-04-01 1992-04-01 放電灯 Pending JPH05283049A (ja)

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JP10526892A JPH05283049A (ja) 1992-04-01 1992-04-01 放電灯

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009019526A1 (de) * 2009-04-30 2010-11-04 Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung Entladungslampe

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009019526A1 (de) * 2009-04-30 2010-11-04 Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung Entladungslampe
CN102414773A (zh) * 2009-04-30 2012-04-11 欧司朗股份有限公司 放电灯
US8368304B2 (en) 2009-04-30 2013-02-05 Osram Ag Discharge lamp

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