JPH0725559U - 放電ランプ - Google Patents

放電ランプ

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JPH0725559U
JPH0725559U JP5941493U JP5941493U JPH0725559U JP H0725559 U JPH0725559 U JP H0725559U JP 5941493 U JP5941493 U JP 5941493U JP 5941493 U JP5941493 U JP 5941493U JP H0725559 U JPH0725559 U JP H0725559U
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JP
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foil seal
sealing
foil
seal portion
lead rod
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康彦 若畑
安夫 大西
義弘 笠井
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Ushio Denki KK
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Ushio Denki KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電流による箔シール部の発熱量が小さく、箔
シール部の周辺における温度を実用的に問題のない程度
に抑える。 【構成】 発光空間囲繞部41およびこれに続く封じ管
部42Aよりなるガラス製の封体40と、この封体の封
じ管部内において発光空間囲繞部側に配置された、1又
は2以上の帯状金属箔51Aからなる第1の箔シール部
と、封体の封じ管部内において当該封じ管部の外端側に
配置された、1又は2以上の帯状金属箔52Aからなる
第2の箔シール部と、第1の箔シール部に電気的に接続
され、発光空間囲繞部内に伸びる内部リード棒80A
と、この内部リード棒の先端に設けられた電極85A
と、第2の箔シール部に電気的に接続され、封体の外側
に伸びる給電用の外部リード棒90Aと、第1の箔シー
ル部と第2の箔シール部とを電気的に接続する中間部リ
ード棒70Aとを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は放電ランプに関し、更に詳しくは気密封止構造に特徴を有する大電流 用の放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
放電ランプである例えば水銀灯は、これより放射される紫外線を利用する分野 、例えば光化学産業分野、半導体デバイスの製造分野、その他各分野で広く用い られている。
【0003】 例えば大電流用の高圧または超高圧水銀灯においては、発光ガスの主成分であ る水銀の封入量が大きくて点灯時の発光管内ガス圧が非常に高く、しかも発熱量 が大きく、従って、特に気密封止部のガラスにおいては耐熱性および耐圧性が大 きいことが必要とされる。そして点灯中において発光管内の水銀が完全に蒸発し ていることが必要であり、このため点灯中の発光管内においては、水銀の凝縮が 生ずるような低い温度部分がないことが必要である。 このようなことから、従来の高圧または超高圧水銀灯においては、発光管を形 成するガラスを給電用のリード棒に直接溶着して気密封止するいわゆるロッドシ ール構造は採用せずに、封着用の金属箔を用いたいわゆる箔シール構造が採用さ れている。
【0004】 具体的には図4に示すようなガラス製の有底筒体1Aの外周において、図5に 示すように周方向に互いに離間して該有底筒体1Aの軸方向に伸びるよう帯状の 金属箔2Aを例えば4枚配置し、これらの金属箔2Aの各々の一端側21Aを有 底筒体1Aの底壁端縁11Aにおいて屈曲させてこれを底壁15Aの外側から突 出して伸びるよう配置した内部リード棒3Aの基端部に形成した集電円板31A に接続し、金属箔2Aの各々の他端側22Aを有底筒体1Aの開口端部縁13A において屈曲させて、これを有底筒体1Aの筒孔内に挿入した外部リード棒4A の外周に接続して封着用導電部5Aを構成する。ここで、6Aは内部リード棒3 Aの先端に固定して設けた電極、7Aは内部リード棒3A保持用のガラス製筒体 である。
【0005】 次いで、このような封着用導電部5Aを、図6に示すように、ガラス製の封体 8の封じ管部88A内に電極6Aが封体8の発光空間囲繞部89内に位置するよ う挿入配置する。そして、封じ管部88Aの外部から加熱処理して該封じ管部8 8Aの内周と有底筒体1Aの外周とを金属箔2Aを介して気密に溶着させる。そ して、内部リード棒3Aの基端部側においては、封じ管部88Aにおけるガラス 製筒体7Aと対向する部分のガラスを加熱押圧するか、または封じ管部88A内 に負圧を作用せしめてこの負圧によりガラス製筒体7Aと溶着させ、図7に示す ように、狭窄部9Aを形成し、また、封じ管部88Aの外端部においては、該外 端部のガラスを加熱溶融することにより、金属箔2Aの露出部分をガラスにより 被覆する。他方の封じ管部88Bにおいても、封着用導電部5Aと同様に構成し た封着用導電部5Bを上述と同様にして接続し、図7に示すような高圧水銀灯を 構成する。
【0006】 また、有底筒体の底壁の外端面に続く周壁部分の外周面をテーパ状に形成して 底部を錐台体状に構成することにより、封じ管部分のガラス部分における歪の発 生を抑制する手段が紹介されている(例えば実開昭62−47051号、実公平 3−50609号公報参照)。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかして、上記のような箔シール構造を有する従来の放電ランプにおいては、 箔シール部を構成する金属箔の長さが通常30〜50mmと長いものである。 このように、長い金属箔により箔シール部が構成されている場合には、当該箔 シール部の電気抵抗が大きくなり、放電ランプの点灯中において箔シール部から の発熱量が大きくなってその周辺が非常に高温になるという問題がある。 そして、箔シール部の周辺が高温になると、箔シール部を構成する金属箔が酸 化しやすくなり、また、放電ランプに接続されるベースや外部電源に悪影響を及 ぼすおそれがある。 以上のような問題があるため、従来の放電ランプに投入できる電流の大きさに は制限があった。
【0008】 例えば、上記のような4枚の金属箔2Aからなる箔シール構造を有する水銀灯 (ランプ入力2kW)においては、投入できる電流の大きさは70アンペアが限 度であり、この水銀灯へ100アンペア以上の電流を投入すると、金属箔からの 発熱によって箔シール部周辺の温度は1000℃以上となり、実用的に使用する ことができない。
【0009】 本考案は以上のような事情に基づいてなされたものである。本考案の目的は、 投入される電流に対する箔シール部の発熱量が小さく、300アンペア程度の大 きな電流を投入した場合であっても、箔シール部の周辺における温度を、実用的 に問題のない程度の温度、具体的には、例えば金属箔の酸化等を発生させない温 度に抑えることのできる大型の放電ランプを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の放電ランプは、発光空間囲繞部およびこれに続く封じ管部よりなるガ ラス製の封体と、 この封体の封じ管部内において発光空間囲繞部側に配置された、1又は2以上 の帯状金属箔からなる第1の箔シール部と、 前記封体の封じ管部内において当該封じ管部の外端側に配置された、1又は2 以上の帯状金属箔からなる第2の箔シール部と、 前記第1の箔シール部に電気的に接続され、発光空間囲繞部内に伸びる内部リ ード棒と、 この内部リード棒の先端に設けられた電極と、 前記第2の箔シール部に電気的に接続され、封体の外側に伸びる給電用の外部 リード棒と、 前記第1の箔シール部と前記第2の箔シール部とを電気的に接続する中間部リ ード棒とを備えていることを特徴とする。
【0011】 また、本考案の放電ランプにおいては、ガラス製の封体の封じ管部内に封着用 導電部を挿入配置して加熱封着することにより構成され、 前記封着用導電部は、第1の箔シール部を形成するための1又は2以上の帯状 金属箔と、この帯状金属箔を側周面に配置して保持するガラス製の第1の円柱部 材と、第2の箔シール部を形成するための1又は2以上の帯状金属箔と、この帯 状金属箔を側周面に配置して保持するガラス製の第2の円柱部材と、第1の箔シ ール部と第2の箔シール部とを電気的に接続するための中間部リード棒と、この 中間部リード棒を筒孔に挿入して保持するガラス製の円筒状部材とを有してなり 、 前記円筒状部材の両端面、並びに、当該円筒状部材の各端面に対向する第1の 円柱状部材の端面および第2の円柱状部材の端面は、それぞれ、円錐状の凹所が 形成されてすり鉢状になっていることが好ましい。
【0012】 更に、本考案の放電ランプにおいては、第1の円柱部材および第2の円柱部材 は、それぞれ、その横断面である円の直径が軸方向に沿って連続的に変化し、当 該軸の中央における円の直径が軸の両端側における円の直径よりも小さいことが 好ましい。
【0013】
【作用】
第1の箔シール部と第2の箔シール部との間に、これらを電気的に接続する中 間部リード棒が設けられているので、いわば、従来の長い金属箔の一部が中間部 リード棒に置き換えられたことになり、箔シール部を構成する金属箔の長さを従 来のものに比べて短くすることができる。これにより、第1の箔シール部の一端 部から第2の箔シール部の他端部に至る間の電気抵抗が、その間における接続手 段が全て金属箔で構成されているような従来の箔シール構造の場合に比べて格段 に小さいものとなる。従って、大きな電流を投入した場合であっても、箔シール 部の周辺における温度を実用的に問題のない程度に抑えることができる。
【0014】
【実施例】
以下、図面を参照しながら本考案の実施例について詳細に説明する。 図1は、本実施例の放電ランプを製造するに際し、ガラス製の封体の封じ管部 内に封着用導電部が配置された状態を示す説明用縦断正面図である。 図1において、40はガラス製の封体であり、この封体40は、発光空間囲繞 部41およびこれに続く封じ管部42Aにより構成されている。
【0015】 封じ管部42A内に配置された封着用導電部は、第1の箔シール部を形成する ための6枚の帯状金属箔(一部図示省略)51Aと、これら帯状金属箔51Aを 側周面に配置して保持するガラス製の第1の円柱部材61aと、第2の箔シール 部を形成するための6枚の帯状金属箔(一部図示省略)52Aと、これら帯状金 属箔52Aを側周面に配置して保持するガラス製の第2の円柱部材62aと、帯 状金属箔51Aと帯状金属箔52Aとを接続する中間部リード棒70Aと、この 中間部リード棒70Aを筒孔に挿入して保持するガラス製の円筒状部材63aと を有している。
【0016】 箔シール部を形成する帯状金属箔の大きさとしては、第1の箔シール部を形成 する帯状金属箔51Aが、例えば、幅6〜12mm、長さ5〜10mmとされ、 第2の箔シール部を形成する帯状金属箔52Aが、例えば幅6〜12mm、長さ 1〜3mmとされる。また、中間部リード棒70Aとしては、直径が例えば4〜 8mm、長さが例えば30〜50mmとされる。
【0017】 54Aは、帯状金属箔51Aの一端側に接続する集電用円板である。この集電 円板54Aには内部リード棒80Aが溶接により固定され、内部リード棒80A は、ガラス製の円筒状部材64aの筒孔に挿入された状態で保持され、その一端 側には電極85Aが固定して設けられている。 55Aは、帯状金属箔51Aの他端側と接続する集電用接続部材である。この 集電用接続部材55Aには中間リード棒70Aの一端側が溶接されている。
【0018】 56Aは、帯状金属箔52Aの一端側と接続する集電用接続部材である。この 集電用接続部材56Aには中間リード棒70Aの他端側が溶接されている。 57Aは、帯状金属箔52Aの他端側と接続する集電用接続部材である。この 集電用接続部材57Aには外部リード棒90Aが溶接により固定され、外部リー ド棒90Aは、ガラス製の円筒状部材65aの筒孔に挿入された状態で保持され ている。
【0019】 図2は、集電用接続部材(55A,56A)の形状の一例を示す斜視図であり 、58は帯状金属箔の端部と接続する鍔部である。この集電用接続部材の中央部 には、中間リード棒70Aを挿入するための穴59が形成されている。 なお、集電用接続部材57Aは、中間リード棒を挿入するための穴が形成され ていないこと以外は図2に示したものと同じ形状である。
【0020】 上記のように、封体40の封じ管部42A内に封着用導電部を挿入配置した後 、該封じ管部42Aの外部から加熱処理する。これにより、封じ管部42Aの内 周と第1の円柱部材61aとが帯状金属箔51Aを介して気密に溶着し、封じ管 部42Aの内周と第2の円柱部材62aとが帯状金属箔52Aを介して気密に溶 着する。
【0021】 一方、内部リード棒80Aの基端部側においては、封じ管部42Aにおける円 筒状部材64aと対向する部分のガラスを加熱押圧するか、または封じ管部42 A内に負圧を作用させることにより、封じ管部42Aの内周と円筒状部材64a とを溶着させる。また、封じ管部42Aの外端部においては、封じ管部42Aに おける円筒状部材65aと対向する部分のガラスを加熱押圧することにより、封 じ管部42Aの内周と円筒状部材65aとを溶着させる。
【0022】 図1に示すように、円筒状部材63aの両端面、並びに、これらと対向する第 1の円柱状部材61aの端面および第2の円柱状部材62aの端面は、それぞれ 、円錐状凹所が形成されてすり鉢状になっており、第1の円柱状部材61aおよ び第2の円柱状部材62aの各端面と、中間部リード棒70Aの端面との間には 僅かなクリアランスが確保されている。これにより、中間部リード棒70Aが熱 によって膨張した場合においても、封着用ガラス(第1の円柱状部材61a、第 2の円柱状部材62aおよび円筒状部材63a)がストレスを受けることがなく 、中間部リード棒70Aの熱膨張に伴う封着用ガラスのクラックの発生を回避す ることができる。ここで、円錐状凹所の傾斜角度としては、例えば1〜20°の 範囲とされる。
【0023】 また、第1の円柱部材61aおよび第2の円柱部材62aは、それぞれの横断 面である円の直径が軸方向に沿って連続的に変化し、当該軸の中央における円の 直径が軸の両端側における円の直径よりも小さいものである。従って、図1に示 すような縦断面視において、第1の円柱部材61aおよび第2の円柱部材62a は、それぞれの側周面が僅かに湾曲している。
【0024】 このような形状の側周面に帯状金属箔を配置させることにより、加熱封着操作 を経て形成される箔シール部の気密封止性を向上させることができる。すなわち 、帯状金属箔の熱膨張率は封止用ガラスの熱膨張率に比して大きいため、加熱封 着時における帯状金属箔の伸びと封止用ガラスの伸びとの差によって、箔シール 部を構成する帯状金属箔に弛みや皺の発生を招きやすいが、本実施例のように、 帯状金属箔が配置される側周面が僅かに湾曲していることにより、加熱封着時に おける帯状金属箔が、該側周面の湾曲形状に沿って伸びるために弛みや皺を発生 させることがないので気密封止性の高い箔シール部が形成される。 ここで、前記軸の中央における円の直径をd、当該軸の両端側における円の直 径をDとするとき、(d/D)の値は0.6〜0.9とされる。
【0025】 そして、他方の封じ管部42B(図示省略)においても、封着用導電部と同様 に構成した封着用導電部を上述と同様にして接続し、これにより、図3に示すよ うな放電ランプ(高圧水銀灯)が構成される。
【0026】 図3に示す本実施例の放電ランプは、発光空間囲繞部41およびこれに続く封 じ管部(42A,42B)よりなるガラス製の封体40と、この封体40の封じ 管部(42A,42B)内に配置された、6枚の帯状金属箔(51A,51B、 一部図示省略)、集電用円板(54A,54B)および集電用接続部材(55A ,55B)からなる第1の箔シール部と、この封体40の封じ管部(42A,4 2B)内に配置された、6枚の帯状金属箔(一部の図示を省略)(52A,52 B)、集電用接続部材(56A,56B)および集電用接続部材(57A,57 B)からなる第2の箔シール部と、第1の箔シール部の集電用円板(54A,5 4B)に溶接により接続された内部リード棒(80A,80B)と、この内部リ ード棒(80A,80B)の先端に設けられた電極(85A,85B)と、第2 の箔シール部の集電用接続部材(57A,57B)に溶接により接続された外部 リード棒(90A,90B)と、集電用接続部材(55A,55B)および集電 用接続部材(56A,56B)を介して、第1の箔シール部と第2の箔シール部 とを接続する中間部リード棒(70A,70B)とを備えている。 ここで、第1の箔シール部は、主として封体40における封入ガスの気密性お よび耐圧性の向上を図るための封止構造として機能する。この第1の箔シール部 の周辺温度はある程度高温であっても問題はない。これは、第1の箔シール部が 発光空間囲繞部41側に位置しており金属箔の酸化が発生しにくいからである。 なお、封入ガスの凝縮を防止する観点から、第1の箔シール部の周辺温度は一定 以上の温度であることが必要である。 これに対して第2の箔シール部は、主として中間部リード棒の酸化を防止する 封止構造として機能する。この第2の箔シール部の周辺温度は可能な限り低いこ とが好ましい。これは、 第2の箔シール部が封じ管部の外端部側に位置して おり金属箔の酸化について考慮する必要があるからであり、また、 放電ラン プに接続されるベースや外部電源に悪影響を与えないためである。
【0027】 以上のような構成の本実施例の放電ランプは、第1の箔シール部と第2の箔シ ール部との間にこれらを電気的に接続する中間部リード棒(70A,70B)が 設けられているので、第1の箔シール部を構成する帯状金属箔(51A,51B )および第2の箔シール部を構成する帯状金属箔(52A,52B)の長さを従 来の場合に比べて短くすることができ、第1の箔シール部の一端部〔集電用円板 (54A,54B)〕から第2の箔シール部の他端部〔集電用接続部材(57A ,57B)〕に至る間の電気抵抗が、その間における接続手段が全て帯状金属箔 で構成されているような従来の箔シール構造の場合に比べて格段に小さいものと なる。従って、300〜350アンペア程度の大きい電流を投入した場合であっ ても、箔シール部の周辺における温度、特に第2の箔シール部の周辺温度を実用 的に問題のない300℃以下に抑えることができる。
【0028】 また、本実施例の放電ランプを製造するに際して、円筒状部材の両端面、並び に、これらと対向する第1の円柱状部材の端面および第2の円柱状部材の端面が 、それぞれ、円錐状凹所が形成されてすり鉢状になっており、第1の円柱状部材 および第2の円柱状部材の各端面と、中間部リード棒の端面との間に僅かなクリ アランスが確保されているので、当該中間部リード棒の熱膨張に伴う封着用ガラ スのクラックの発生を回避することができる。
【0029】 更に、本実施例の放電ランプを製造するに際して、第1の円柱部材および第2 の円柱部材は、それぞれの縦断面視における側周面が僅かに湾曲しているので、 加熱封着時における帯状金属箔が当該側周面の湾曲形状に沿って伸びるために、 当該帯状金属箔に弛みや皺を発生させることがない。従って、本実施例の放電ラ ンプは気密封止性の高い箔シール部を有するものである。
【0030】 〔実験例〕 後記表1に示す条件に従って、図3に示すような本考案の放電ランプI〜II、 および図7に示すような比較用の放電ランプIII 〜IVを製造した。 本考案の放電ランプの各々を点灯し、第1の箔シール部(発光空間側)および 第2の箔シール部(外端部側)の各中心位置に対応する封じ管部の表面温度を測 定した。また、比較用の放電ランプの各々を点灯し、有底筒体上に配置された金 属箔の中心位置に対応する封じ管部の表面温度を測定した。結果を表1に併せて 示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【考案の効果】
請求項1の放電ランプは、第1の箔シール部と第2の箔シール部との間に中間 部リード棒が設けられているので、第1の箔シール部の一端部から第2の箔シー ル部の他端部に至る間の電気抵抗が、その間における接続手段が全て金属箔で構 成されているような従来の箔シール構造の場合に比べて格段に小さいものとなる 。従って、大きな電流を投入した場合であっても、箔シール部の周辺における温 度、特に第2の箔シール部の周辺温度を実用上に問題のない程度に抑えることが できる。具体的には、ランプ入力電力が10〜15kwの超高圧水銀灯として3 00〜350アンペア程度の電流を投入しても第2の箔シール部の周辺温度を実 用的に問題のない300℃以下に抑えることができる。 請求項2の考案によれば、中間部リード棒の熱膨張に伴う封着用ガラスのクラ ックの発生を回避することができる。 請求項3の考案によれば、加熱封着時において、帯状金属箔に弛みや皺を発生 させることがないので気密封止性に更に優れた箔シール部が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の放電ランプを製造するに際し、ガラス
製の封体の封じ管部内に封着用導電部が配置された状態
を示す説明用縦断正面図である。
【図2】実施例の放電ランプを構成する集電用接続部材
の形状を示す斜視図である。
【図3】実施例の放電ランプの一例を示す説明用縦断正
面図である。
【図4】(イ)および(ロ)は、それぞれ従来の放電ラ
ンプを構成する有底筒体を示す側面図および正面図であ
る。
【図5】(イ)、(ロ)および(ハ)は、それぞれ、従
来の放電ランプの封着用導電部を示す説明用縦断右側面
図、説明用正面図および説明用縦断左側面図である。
【図6】従来の放電ランプの封着用導電部が封じ管部に
配置された状態を示す説明用縦断正面図である。
【図7】従来の放電ランプを示す説明用縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
40 封体 41 発光空間
囲繞部 42A,42B 封じ管部 51A,51B 帯状金属箔 52A,52B
帯状金属箔 54A,54B 集電用円板 55A,55B
集電用接続部材 56A,56B 集電用接続部材 57A,57B
集電用接続部材 59 鍔部 61a 第1の円柱部材 62a 第2の
円柱部材 63a 円筒状部材 64a 円筒状
部材 65a 円筒状部材 70A,70B 中間部リード棒 80A,80B 内部リード棒 85A,85B
電極 90A,90B 外部リード棒

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光空間囲繞部およびこれに続く封じ管
    部よりなるガラス製の封体と、 この封体の封じ管部内において発光空間囲繞部側に配置
    された、1又は2以上の帯状金属箔からなる第1の箔シ
    ール部と、 前記封体の封じ管部内において当該封じ管部の外端側に
    配置された、1又は2以上の帯状金属箔からなる第2の
    箔シール部と、 前記第1の箔シール部に電気的に接続され、発光空間囲
    繞部内に伸びる内部リード棒と、 この内部リード棒の先端に設けられた電極と、 前記第2の箔シール部に電気的に接続され、封体の外側
    に伸びる給電用の外部リード棒と、 前記第1の箔シール部と前記第2の箔シール部とを電気
    的に接続する中間部リード棒とを備えていることを特徴
    とする放電ランプ。
  2. 【請求項2】 ガラス製の封体の封じ管部内に封着用導
    電部を挿入配置して加熱封着することにより構成され、 前記封着用導電部は、第1の箔シール部を形成するため
    の1又は2以上の帯状金属箔と、この帯状金属箔を側周
    面に配置して保持するガラス製の第1の円柱部材と、第
    2の箔シール部を形成するための1又は2以上の帯状金
    属箔と、この帯状金属箔を側周面に配置して保持するガ
    ラス製の第2の円柱部材と、第1の箔シール部と第2の
    箔シール部とを電気的に接続するための中間部リード棒
    と、この中間部リード棒を筒孔に挿入して保持するガラ
    ス製の円筒状部材とを有してなり、 前記円筒状部材の両端面、並びに、当該円筒状部材の各
    端面に対向する第1の円柱状部材の端面および第2の円
    柱状部材の端面は、それぞれ、円錐状の凹所が形成され
    てすり鉢状になっていることを特徴とする請求項1に記
    載の放電ランプ。
  3. 【請求項3】 第1の円柱部材および第2の円柱部材
    は、それぞれ、その横断面である円の直径が軸方向に沿
    って連続的に変化し、当該軸の中央における円の直径が
    軸の両端側における円の直径よりも小さいことを特徴と
    する請求項2に記載の放電ランプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6825614B2 (en) 2000-09-21 2004-11-30 Ushiodenki Kabushiki Kaisha Short-arc discharge lamp
KR100535929B1 (ko) * 2000-09-21 2005-12-09 우시오덴키 가부시키가이샤 숏 아크 방전 램프
JP2010118166A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Ushio Inc 放電ランプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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