JP4124007B2 - ショートアークランプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はショートアークランプに係わり、特に、映写機、分光計等のように強力な点光源からの光を利用する分野や、内視鏡の光源等のように強力な点光源の光を微小面積に集光し光ファイバー等を通して照明する分野に用いられるショートアークランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から内視鏡等の光源としては、特開2002−298789号公報に示されるショートアークランプが知られている。
図6は、同公報に示されるショートアークランプの組立品の一部構成を示す図である。
【0003】
このショートアークランプ組立品100は、金属製のリングフレーム101内にランプ光が放射する開口部にサファイヤ窓(出力窓)102が接合されており、さらにリングフレーム101の底部上の対向点にはカソード105を支持する1本の支柱103がろう付け104によって取付けられている。金属製本体スリーブ106には、つまみ取られ密閉された状態で示されるキセノン充填用の管部材107が嵌合されており、キセノンガス雰囲気108がセラミック製反射器109内に封入されている。アノード用フランジ110がセラミック製反射器109の平らな底端部に直接ろう付けされていて、タングステン製アノード111を支持している。また、このショートアークランプ組立品100には、1組のアルミニウム製ヒートシンク112,113が取付られており、ヒートシンク112は金属製本体スリーブ106に適合するような形状に形成され、ヒートシンク113はアノード用フランジ110およびタングステン製アノード111の周囲に嵌合するように形成されている。これらのヒートシンク112,113はそれぞれカソード105およびアノード111に接続され、簡易な電気的接続端子を構成している。
【0004】
また、特開平9−161727号公報には、上記と同様の分野に用いられ、陰極が取付けられる導電性支持部材の構成を改良したショートアークランプが示されている。
図7(a)は、同公報に示されるショートアークランプの一部構成を示す図、図7(b)は、図7(a)のA−A方向から見たショートアークランプの断面図である。
【0005】
このショートアークランプ200は、胴部201がアルミナ製の絶縁部材から構成されており、その内部には反射面202を有する凹部放電空間203が形成されている。この凹部放電空間203には、反射面202の焦点位置に間隙を持って配置された1対の陰極204と陽極205とが配置されている。反射面202の開口に続く胴体201の先端縁には、セラミックリング203を介して胴体201の外径とほぼ等しい外径を有する給電リング206が配置されている。この給電リング206の内面には当接するようにリング状のフランジ207が嵌め込まれており、このフランジ207の内周面にはサファイア等からなる透明な窓部材208が接合されている。給電リング206とその内周面に当接して配置されたフランジ207および窓部材208を胴体201に固定するために金属部材209が設けられている。凹部放電空間203の給電リング206の半径方向には耐熱性と溶接性が考慮された導電性支持部材210が延在しており、その一端は給電リング206に他端は陰極204に溶接されている。即ち、導電性支持部材210は陰極204に電流を流すための経路を形成するとともに、陰極204を凹部放電空間203内において所定の位置に配置するように支持している。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−298789号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平9−161727号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特開2002−298789号公報に示されるショートアークランプは、図6に示すように、金属製のリングフレーム101は、カソード105を支持する支柱103がその両端でろう付け104によって接合されている。そのために、点灯中、支柱103が高温となり、膨張しようとすると、両端がろう付け104によって接合されているために、膨張する応力を逃がすことができず、支柱103が、例えば、く字状に曲がり、カソード105が所定の位置からずれる問題があった。さらに、点灯が繰り返され、支柱103の熱膨張による伸縮が繰り返されると、リングフレーム101もその伸縮の影響を受け、リングフレーム101の内周面に接合されているサファイヤ窓(出力窓)102とリングフレーム101間が離間して、セラミック製反射器109内に封入されているキセノンガスが外部に漏洩し、ランプが破損するおそれがあった。
【0009】
また、特開平9−161727号公報に示されるショートアークランプでは、図7(a)、(b)に示すように、導電性支持部材210の一端が給電リング206に溶接され、他端が陰極204に溶接されている。即ち、この導電性支持部材210は他端は給電リング206に溶接されていないので、点灯中、導電性支持部材210が高温となって膨張した場合、膨張する応力を逃がすことができる、いわゆる片持ちタイプの構造となっている。しかし、このような構造では、ランプに強い衝撃が加わると、陰極204の重さ等により、導電性支持部材210が変形し、陰極204が所定の位置からずれるおそれがあった。
【0010】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、ショートアークランプに強い衝撃が加わっても、陰極を支持する導電性電極支持部材が変形せず、また給電部材の導電性電極支持部材が接合される箇所の温度が上昇しても、この箇所近傍を熱的に変形可能に構成することにより、導電性電極支持部材が変形することなく膨張することを可能にし、さらには給電部材と窓部材間が離間破損することのないショートアークランプを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採用した。
第1の手段は、絶縁部材からなり、内部に反射面を有する凹部放電空間が形成されたランプ本体と、前記凹部放電空間において、前記反射面の焦点位置に所定の間隔をもって対向配置された陰極と陽極と、前記ランプ本体の反射面の開口部に固定され、内部に窓部材および前記陰極を支持する導電性電極支持部材の両端が接合されたリング状の給電部材とからなるショートアークランプにおいて、前記給電部材の前記導電性電極支持部材の両端が接合される箇所の近傍に、前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分を設けたことを特徴とする。
【0012】
第2の手段は、第1の手段において、前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分は、前記導電性電極支持部材が接合される箇所の上部近傍に設けた、円周方向に所定の長さを有する開口部または薄肉部であることを特徴とする。
【0013】
第3の手段は、第1の手段において、前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分は、前記導電性電極支持部材が接合される箇所の両側近傍に設けた、光軸方向に所定の長さを有する複数個の開口部または薄肉部であることを特徴とする。
【0014】
第4の手段は、第2の手段または第3の手段において、前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分は、さらに、導電性電極支持部材が接合される箇所の下部近傍にあって、前記ランプ本体の先端縁に固定される部分に設けた、円周方向に所定の長さを有する切欠部または薄肉部からなることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を図1および図2を用いて説明する。
図1は本実施形態の発明に係るショートアークランプの正面断面図、図2(a)は図1に示した給電部材7に係わる部分の構成を取り出して90度回転して示した断面図、図2(b)は図1に示した給電部材7に係わる部分の構成を取り出して90度回転して示した斜視図である。
【0016】
これらの図において、1はショートアークランプ、2は、絶縁部材からなり、内部に反射面3を有し、凹部放電空間4が形成されたランプ本体、3は反射面、4はキセノン等のガスが封入された凹部放電空間、5および6はそれぞれ反射面3の焦点位置に所定の間隔を持って対向配置された陰極および陽極、7は、反射面3の開口に続くランプ本体2の先端縁に固定され、導電性電極支持部材9が接合される箇所の上部近傍に、円周方向に長さL2の溝状の開口部71が設けられたリング状の給電部材、8は給電部材7の内周面に凹部放電空間4を密閉するように接合されたサファイア等からなる透明な窓部材、9は、給電部材7の内周面の光軸方向に長さL1に亘ってろう付け10によって接合された、モリブデン等からなる陰極5を支持する導電性電極支持部材、10はろう付け、11はランプ本体2および給電部材7を一体に密閉状態に固定するために設けられた金属部材、12はランプ本体1に固定され、その中心に陽極6を貫通して支持する基部である。
【0017】
ここで、給電部材7の側面に形成された開口部71は、導電性電極支持部材9が給電部材7の内面にろう付け10される箇所の上部近傍に設けられ、少なくとも、開口部71の長さL2は導電性電極支持部材9の給電部材7内面にろう付け10される箇所の長さL1よりも長く形成されている。
なお、図1および図2(a)に示す数値は、本実施形態のショートアークランプの寸法(mm)の一例を示すものである。
【0018】
本実施形態の発明によれば、陰極5を支持する導電性電極支持部材9が、給電部材7にその両側で接合されているので、ランプに衝撃が加わっても導電性電極支持部材9は変形せず、陰極5と陽極6の位置ずれを防止することができる。また、給電部材7に導電性電極支持部材9が接合された箇所の上部近傍には、開口部71が形成されているので、この開口部71近傍の給電部材7は弱体化されているために、導電性電極支持部材9が温度上昇により膨張しても、給電部材7の導電性電極支持部材9が接合された箇所近傍での変形が可能となる。そのために、導電性電極支持部材9の膨張が吸収され、導電性電極支持部材9自体の変形を防止することができる。その結果、従来のように、導電性電極支持部材9が変形して、例えば、く字状に曲がる等により、陰極5が所定の位置からずれる問題を回避することができる。
【0019】
また、点灯が繰り返されて、導電性電極支持部材9の熱膨張による伸縮が繰り返されても、熱膨張による伸縮が開口部71近傍で吸収され、窓部材8が接合されている給電部材7近傍には伸縮による影響が及ばない。そのため、窓部材8と導電性電極支持部材9間が離間し、凹部放電空間4に封入されているガスが外部に漏洩する等の問題を回避することができる。
【0020】
なお、本実施形態の発明においては、本発明の課題を解決するために、導電性電極支持部材9が接合される給電部材7の近傍に、給電部材7側面の円周方向に開口部71を設けたが、このような構成に限定されるものではない。即ち、本発明の課題を解決するためには、給電部材7の導電性電極支持部材9が接合される箇所近傍の給電部材7が弱体化され、導電性電極支持部材9の熱膨張による伸縮による変形が容易になるように構成されていれば良い。
【0021】
次に、本発明の第2乃至第4の実施形態を図3〜図5を用いて説明する。
図3は、第2の実施形態の発明に係り、図1に示したショートアークランプの給電部材に相当する部分の構成を取り出して示した斜視図である。
同図において、13は、図1に示したショートアークランプの反射面3の開口に続くランプ本体2の先端縁に固定され、導電性電極支持部材9が接合される箇所の両側近傍に、光軸方向に長さL3の溝状の2つの開口部131,132が設けられたリング状の給電部材である。
【0022】
ここで、給電部材13の側面に形成された開口部131,132は、導電性電極支持部材9が給電部材13の内面にろう付け10された箇所の両側近傍に設けられ、少なくとも、開口部131,132の長さL3が導電性電極支持部材9の給電部材7内面にろう付け10された箇所の長さL1よりも長く形成されている。
なお、その他の構成は、図1〜図2に示した同符号の構成に対応するので説明を省略する。
【0023】
本実施形態の発明によれば、第1の実施形態の発明と同様に、陰極5を支持する導電性電極支持部材9が、給電部材13にその両側で接合されているので、ランプに衝撃が加わっても導電性電極支持部材9は変形せず、陰極5と陽極6の位置ずれを防止することができる。また、給電部材13に導電性電極支持部材9が接合された箇所の両側近傍には、2つの開口部131、132が形成されているので、この開口部131,132近傍の給電部材13は弱体化されている。そのために、導電性電極支持部材9が温度上昇により膨張しても、給電部材13の導電性電極支持部材9が接合された箇所近傍での変形が可能となるため、導電性電極支持部材9の膨張が吸収され、導電性電極支持部材9自体の変形を防止することができる。また、点灯が繰り返されて、導電性電極支持部材9の熱膨張による伸縮が繰り返されても、熱膨張による伸縮が開口部131,132近傍で吸収され、窓部材8が接合されている給電部材13付近には伸縮による影響が及ばないため、窓部材8と導電性電極支持部材9間が離間し、凹部放電空間4に封入されているガスが外部に漏洩することを防止することができる。
【0024】
図4は、第3の実施形態の発明に係り、図1に示したショートアークランプの給電部材に相当する部分の構成を取り出して示した斜視図である。
同図において、14は、図1に示したショートアークランプの反射面3の開口に続くランプ本体2の先端縁に固定され、導電性電極支持部材9が接合される箇所の上下近傍に、円周方向に長さL2の溝状の開口部141およびランプ本体2の先端縁に固定される部分における円周方向に長さL2の切欠部142が設けられたリング状の給電部材である。
【0025】
ここで、給電部材14の側面に形成された開口部141および切欠部142は、少なくとも、開口部141および切欠部142の長さL2が導電性電極支持部材9の給電部材7内面にろう付け10された箇所の長さL1よりも長く形成されている。
なお、その他の構成は、図1〜図2に示した同符号の構成に対応する。
【0026】
本実施形態の発明によれば、第1の実施形態の発明と同様に、陰極5を支持する導電性電極支持部材9が、給電部材14にその両側で接合されているので、ランプに衝撃が加わっても導電性電極支持部材9が変形せず、陰極5と陽極6の位置ずれを防止することができる。また、給電部材14に導電性電極支持部材9が接合された箇所の上下近傍には、開口部141と切欠部142とが形成されているので、この開口部141と切欠部142付近の給電部材14は弱体化されている。そのために、導電性電極支持部材9が温度上昇により膨張しても、給電部材14の導電性電極支持部材9が接合された箇所近傍での変形が可能となるために、導電性電極支持部材9の膨張が吸収され、導電性電極支持部材9自体の変形を防止することができる。特に、給電部材14はランプ本体2の先端縁に固定されているので、切欠部142を設けることにより、第1の実施形態の給電部材7に比べて、切欠部142近傍の給電部材14の変形が容易になる。また、点灯が繰り返されて、導電性電極支持部材9の熱膨張による伸縮が繰り返されても、熱膨張による伸縮が開口部141および切欠部142近傍で吸収され、窓部材8が接合されている給電部材14付近には伸縮による影響が及ばないため、窓部材8と導電性電極支持部材9間が離間して、凹部放電空間4に封入されているガスが外部に漏洩することを防止することができる。
【0027】
図5は、第4の実施形態の発明に係り、図1に示したショートアークランプの給電部材に相当する部分の構成を取り出して示した斜視図である。
同図において、15は、図1に示したショートアークランプの反射面3の開口に続くランプ本体2の先端縁に固定され、導電性電極支持部材9が接合される箇所の両側近傍に光軸方向に長さL3の2つの溝状の開口部151,152、および導電性電極支持部材9が接合される箇所の下部近傍にあって、ランプ本体2の先端縁に固定される部分における円周方向に長さL2の切欠部153が設けられたリング状の給電部材である。
なお、その他の構成は、図1〜図2に示した同符号の構成に対応する。
【0028】
本実施形態の発明によれば、第1の実施形態の発明と同様に、陰極5を支持する導電性電極支持部材9が、給電部材15にその両側で接合されているので、ランプに衝撃が加わっても導電性電極支持部材9が変形せず、陰極5と陽極6の位置ずれを防止することができる。また、給電部材15に導電性電極支持部材9が接合された箇所の両側近傍および下部近傍には、開口部151,152と切欠部153とが形成されているので、この開口部151,152と切欠部153近傍の給電部材は弱体化されている。そのために、導電性電極支持部材9が温度上昇により膨張しても、給電部材15の導電性電極支持部材9が接合された箇所近傍での変形が可能となるために、導電性電極支持部材9の膨張が吸収され、導電性電極支持部材9自体の変形を防止することができる。特に、給電部材15はランプ本体2の先端縁に固定されているので、切欠部153を設けることにより、第2の実施形態の給電部材13に比べて、切欠部153近傍での給電部材15の変形が容易になる。また、点灯が繰り返されて、導電性電極支持部材9の熱膨張による伸縮が繰り返されても、熱膨張による伸縮が開口部151,152および切欠部153近傍で吸収され、窓部材8が接合されている給電部材15付近には伸縮による影響が及ばないため、窓部材8と導電性電極支持部材9間が離間して、凹部放電空間4に封入されているガスが外部に漏洩することも防止することができる。
【0029】
なお、上記の第1の実施形態の発明における給電部材7に設けた開口部71、第2の実施形態の発明における給電部材13に設けた開口部131,132、第3の実施形態の発明における給電部材14に設けた開口部141および切欠部142、第4の実施形態の発明における給電部材15に設けた開口部151,152および切欠部153は、それぞれ給電部材の側面に対して貫通するように設けたが、これらの部分を貫通した開口部または切欠部とすることなく、薄肉部で形成するようにしても同様な効果が得られる。
また、図3〜図5に示す数値は、各実施形態のショートアークランプの寸法(mm)の一例を示すものである。
【0030】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、絶縁部材からなり、内部に反射面を有する凹部放電空間が形成されたランプ本体と、前記凹部放電空間において、前記反射面の焦点位置に所定の間隔をもって対向配置された陰極と陽極と、前記ランプ本体の反射面の開口部に固定され、内部に窓部材および前記陰極を支持する導電性電極支持部材の両端が接合されたリング状の給電部材とからなるショートアークランプにおいて、前記給電部材の前記導電性電極支持部材の両端が接合される箇所の近傍に、前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分を設けたので、陰極を支持する導電性電極支持部材が、給電部材にその両側で接合されているので、ランプに衝撃が加わっても導電性電極支持部材が変形せず、陰極と陽極の位置ずれを防止することができる。また、前記容易に変形する部分を設けたので、導電性電極支持部材の温度が上昇して導電性電極支持部材が膨張しても、給電部材の導電性電極支持部材が接合された箇所での変形が可能となる。そのために、導電性電極支持部材の膨張が吸収され、導電性電極支持部材自体の変形を防止し、陰極が所定の位置からずれる問題を回避することができる。
また、点灯が繰り返されて、導電性電極支持部材の熱膨張による伸縮が繰り返されても、熱膨張による伸縮が容易に変形する部分で吸収され、窓部材が接合されている給電部材付近には伸縮による影響が及ばないために、窓部材と導電性電極支持部材間が離間し、凹部放電空間に封入されているガスが外部に漏洩する等の問題を回避することができる。
【0031】
請求項2および請求項3に記載の発明によれば、前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分を、前記導電性電極支持部材が接合される箇所の上部近傍に設けた円周方向に所定の長さを有する開口部または薄肉部、もしくは前記導電性電極支持部材が接合される箇所の両側近傍に設けた光軸方向に所定の長さを有する複数個の開口部または薄肉部としたので、前記容易に変形する部分を簡便な加工で容易に形成することができる。
【0032】
請求項4に記載の発明によれば、前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分を、さらに、導電性電極支持部材が接合される箇所の下部近傍にあって、前記ランプ本体の先端縁に固定される部分に設けた、円周方向に所定の長さを有する切欠部または薄肉部としたので、前記容易に変形する部分を簡便な加工で容易に形成することができるとともに、ランプ本体の先端縁に固定される部分も変形し易くなるので、給電部材の導電性電極支持部材の接合部全体に亘ってほぼ均等に変形させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の発明に係るショートアークランプの正面断面図である。
【図2】図1に示した給電部材7に係わる部分の構成を取り出して90度回転して示した断面図および斜視図である。
【図3】第2の実施形態の発明に係り、図1に示したショートアークランプの給電部材に相当する部分の構成を取り出して示した斜視図である。
【図4】第3の実施形態の発明に係り、図1に示したショートアークランプの給電部材に相当する部分の構成を取り出して示した斜視図である。
【図5】第4の実施形態の発明に係り、図1に示したショートアークランプの給電部材に相当する部分の構成を取り出して示した斜視図である。
【図6】従来技術に係るショートアークランプの組立品の一部構成を示す図である。
【図7】従来技術に係るショートアークランプの一部構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ショートアークランプ
2 ランプ本体
3 反射面
4 凹部放電空間
5 陰極
6 陽極
7 給電部材
71 開口部
8 窓部材
9 導電性電極支持部材
10 ろう付け
11 金属部材
12 基部
13 給電部材
131,132 開口部
14 給電部材
141 開口部
142 切欠部
15 給電部材
151,152 開口部
153 切欠部
Claims (4)
- 絶縁部材からなり、内部に反射面を有する凹部放電空間が形成されたランプ本体と、前記凹部放電空間において、前記反射面の焦点位置に所定の間隔をもって対向配置された陰極と陽極と、前記ランプ本体の反射面の開口部に固定され、内部に窓部材および前記陰極を支持する導電性電極支持部材の両端が接合されたリング状の給電部材とからなるショートアークランプにおいて、
前記給電部材の前記導電性電極支持部材の両端が接合される箇所の近傍に、前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分を設けたことを特徴とするショートアークランプ。 - 前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分は、前記導電性電極支持部材が接合される箇所の上部近傍に設けた、円周方向に所定の長さを有する開口部または薄肉部であることを特徴とする請求項1に記載のショートアークランプ。
- 前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分は、前記導電性電極支持部材が接合される箇所の両側近傍に設けた、光軸方向に所定の長さを有する複数個の開口部または薄肉部であることを特徴とする請求項1に記載のショートアークランプ。
- 前記導電性電極支持部材の熱膨張によって容易に変形する部分は、さらに、導電性電極支持部材が接合される箇所の下部近傍にあって、前記ランプ本体の先端縁に固定される部分に設けた、円周方向に所定の長さを有する切欠部または薄肉部からなることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のショートアークランプ。
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