JPH05283010A - ガス放電型表示パネル - Google Patents
ガス放電型表示パネルInfo
- Publication number
- JPH05283010A JPH05283010A JP7781392A JP7781392A JPH05283010A JP H05283010 A JPH05283010 A JP H05283010A JP 7781392 A JP7781392 A JP 7781392A JP 7781392 A JP7781392 A JP 7781392A JP H05283010 A JPH05283010 A JP H05283010A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- graphite
- paste
- display panel
- type display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気中雰囲気で焼成しても良好な導電率を示
し、また従来のＮｉ陰極と比較して放電開始電圧、放電
維持電圧を低くさせることができ、従って駆動回路の低
コスト化、パネルの低消費電力化を図ることが可能とな
り、加えてパネルの信頼性向上につながるガス放電型表
示パネルの陰極を提供すること。 【構成】 グラファイトまたは少なくとも重量比で５０
％以上グラファイトを含む物質により陰極を形成する。
し、また従来のＮｉ陰極と比較して放電開始電圧、放電
維持電圧を低くさせることができ、従って駆動回路の低
コスト化、パネルの低消費電力化を図ることが可能とな
り、加えてパネルの信頼性向上につながるガス放電型表
示パネルの陰極を提供すること。 【構成】 グラファイトまたは少なくとも重量比で５０
％以上グラファイトを含む物質により陰極を形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス放電を利用して文
字や図形などを表示するガス放電型表示パネルに関する
ものである。
字や図形などを表示するガス放電型表示パネルに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のガス放電型表示パネルの陰極は、
ガラス基板上にＮｉペーストをスクリーン印刷し、空気
中雰囲気で焼成して作成しており、このようなＮｉペー
ストで作成された陰極は、放電開始電圧、最小放電維持
電圧が比較的高く、十分な陰極材料であるとは言えな
い。
ガラス基板上にＮｉペーストをスクリーン印刷し、空気
中雰囲気で焼成して作成しており、このようなＮｉペー
ストで作成された陰極は、放電開始電圧、最小放電維持
電圧が比較的高く、十分な陰極材料であるとは言えな
い。
【０００３】近年、この問題を解決するために、Ｎｉの
仕事関数５．２４ｅＶに比べてより小さな値２．６６ｅ
Ｖを持つＬａＢ6 を用いた陰極が開発されている。この
種の技術については、例えばテレビジョン学会技術報告
ＩＤＰ５９−１０（１９８１年）などに記載されてい
る。
仕事関数５．２４ｅＶに比べてより小さな値２．６６ｅ
Ｖを持つＬａＢ6 を用いた陰極が開発されている。この
種の技術については、例えばテレビジョン学会技術報告
ＩＤＰ５９−１０（１９８１年）などに記載されてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本来バ
ルクでは良好な導電体であるＬａＢ6 も、表面酸化層を
生成しやすいという特徴に加えて、スクリーン印刷用ペ
ーストにするために数μｍ程度の小さな粒子にすると、
その表面積の増加によって酸化層面積が増し、焼成後に
マクロ的な意味での電導度が大幅に低下し、ＬａＢ6 本
来の特性を生かすことができないという問題があった。
ルクでは良好な導電体であるＬａＢ6 も、表面酸化層を
生成しやすいという特徴に加えて、スクリーン印刷用ペ
ーストにするために数μｍ程度の小さな粒子にすると、
その表面積の増加によって酸化層面積が増し、焼成後に
マクロ的な意味での電導度が大幅に低下し、ＬａＢ6 本
来の特性を生かすことができないという問題があった。
【０００５】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、空気中雰囲気で焼成しても良好な導電率を示し、ま
た従来のＮｉ陰極と比較して放電開始電圧、放電維持電
圧を低くさせることができ、従って駆動回路の低コスト
化、パネルの低消費電力化を図ることが可能となり、加
えてパネルの信頼性向上につながるガス放電型表示パネ
ルの陰極を提供することを目的とするものである。
り、空気中雰囲気で焼成しても良好な導電率を示し、ま
た従来のＮｉ陰極と比較して放電開始電圧、放電維持電
圧を低くさせることができ、従って駆動回路の低コスト
化、パネルの低消費電力化を図ることが可能となり、加
えてパネルの信頼性向上につながるガス放電型表示パネ
ルの陰極を提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ガス放電型表示パネルの陰極を、グラフ
ァイトによって形成するようにしたものである。また、
下地電極として金属層、例えばＮｉ，Ａｌ，Ａｇ等を形
成した上に、上記グラファイト陰極を形成することも可
能である。さらに、グラファイトを重量比で５０％以上
含むという制約の中で、グラファイトと他の物質を混合
したものを陰極とすることも可能である。
成するために、ガス放電型表示パネルの陰極を、グラフ
ァイトによって形成するようにしたものである。また、
下地電極として金属層、例えばＮｉ，Ａｌ，Ａｇ等を形
成した上に、上記グラファイト陰極を形成することも可
能である。さらに、グラファイトを重量比で５０％以上
含むという制約の中で、グラファイトと他の物質を混合
したものを陰極とすることも可能である。
【０００７】
【作用】したがって、本発明によれば、陰極をグラファ
イトにより形成しているので、酸化しにくく、したがっ
て酸化による電気抵抗の増加がなく、また２次電子放射
効率が高いので放電開始電圧、最小放電維持電圧を従来
のＮｉ陰極より低くすることができるという効果を有す
る。
イトにより形成しているので、酸化しにくく、したがっ
て酸化による電気抵抗の増加がなく、また２次電子放射
効率が高いので放電開始電圧、最小放電維持電圧を従来
のＮｉ陰極より低くすることができるという効果を有す
る。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、グラファ
イト粉末を用いてガス放電型表示パネルを作成場合の手
順について説明する。まず陰極材料となるグラファイト
は数μｍ以下に粉砕する。次に、一般的に知られている
３本ローラ法により、このグラファイト粉末と、アルカ
リガラス粉末と、有機溶媒を適当な粘度に調整し、結合
している粒子を十分にほぐしてペーストを作成する。
イト粉末を用いてガス放電型表示パネルを作成場合の手
順について説明する。まず陰極材料となるグラファイト
は数μｍ以下に粉砕する。次に、一般的に知られている
３本ローラ法により、このグラファイト粉末と、アルカ
リガラス粉末と、有機溶媒を適当な粘度に調整し、結合
している粒子を十分にほぐしてペーストを作成する。
【０００９】次に図１に示すように、背面ガラス基板１
に陰極パターンとしてＮｉペーストをスクリーン印刷
し、焼成してＮｉ下地電極２を形成する。このＮｉ下地
電極２上に本実施例の陰極３となるグラファイトペース
トをスクリーン印刷により積層する。次に、１００°Ｃ
で乾燥した後、空気中雰囲気において５５０から６６０
°Ｃで３０分焼成する。このようにして陰極３を形成し
た背面ガラス基板１と、透明電極である陽極４と隔壁５
が設けられた前面ガラス基板６とを隔壁５を介して重ね
合わせ、周囲をガラスフリットを用いて焼成して封じ
る。その後、放電空間７内を高真空に排気し、Ｎｅ−Ａ
ｒ，Ｈｅ−Ｘｅなどの希ガスを１０〜５００ｔｏｒｒ導
入してガス放電型表示パネルを作成する。
に陰極パターンとしてＮｉペーストをスクリーン印刷
し、焼成してＮｉ下地電極２を形成する。このＮｉ下地
電極２上に本実施例の陰極３となるグラファイトペース
トをスクリーン印刷により積層する。次に、１００°Ｃ
で乾燥した後、空気中雰囲気において５５０から６６０
°Ｃで３０分焼成する。このようにして陰極３を形成し
た背面ガラス基板１と、透明電極である陽極４と隔壁５
が設けられた前面ガラス基板６とを隔壁５を介して重ね
合わせ、周囲をガラスフリットを用いて焼成して封じ
る。その後、放電空間７内を高真空に排気し、Ｎｅ−Ａ
ｒ，Ｈｅ−Ｘｅなどの希ガスを１０〜５００ｔｏｒｒ導
入してガス放電型表示パネルを作成する。
【００１０】上記実施例において、下地電極２としてＮ
ｉ以外にＡｌ，Ａｇ等を用いることができ、また背面ガ
ラス１の上に直接上記グラファイトによる陰極３を形成
することも可能である。さらに、グラファイトを重量比
で５０％以上含むという制約の中で、グラファイトと他
の物質を混合したものを陰極３とすることも可能であ
る。
ｉ以外にＡｌ，Ａｇ等を用いることができ、また背面ガ
ラス１の上に直接上記グラファイトによる陰極３を形成
することも可能である。さらに、グラファイトを重量比
で５０％以上含むという制約の中で、グラファイトと他
の物質を混合したものを陰極３とすることも可能であ
る。
【００１１】このようにして、Ｎｉ下地電極２上に形成
された本実施例のグラファイト陰極３を用いたガス放電
型表示パネルの放電特性について、Ｎｉ陰極を用いた従
来例との比較実験を行なった。図２は上記陰極材料を用
いたときの最小放電維持電圧とガス圧力との関係を示し
ている。図２から明らかなように、本実施例であるグラ
ファイト陰極は従来のＮｉ陰極と比較して大幅に低電力
化されていることが分かる。
された本実施例のグラファイト陰極３を用いたガス放電
型表示パネルの放電特性について、Ｎｉ陰極を用いた従
来例との比較実験を行なった。図２は上記陰極材料を用
いたときの最小放電維持電圧とガス圧力との関係を示し
ている。図２から明らかなように、本実施例であるグラ
ファイト陰極は従来のＮｉ陰極と比較して大幅に低電力
化されていることが分かる。
【００１２】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、陰
極をグラファイトまたはその混合物で構成することによ
り、従来に比べて最小放電維持電圧、放電開始電圧が低
く、良好な表示品質のガス放電型表示パネルを得ること
ができる。
極をグラファイトまたはその混合物で構成することによ
り、従来に比べて最小放電維持電圧、放電開始電圧が低
く、良好な表示品質のガス放電型表示パネルを得ること
ができる。
【図１】本発明の一実施例におけるガス放電型表示パネ
ルの部分断面図
ルの部分断面図
【図２】本実施例と従来例とを比較するためのそれぞれ
の陰極材料を用いたときの最小放電維持電圧とガス圧力
との関係を示すグラフ
の陰極材料を用いたときの最小放電維持電圧とガス圧力
との関係を示すグラフ
１ 背面ガラス基板 ２ Ｎｉ下地電極 ３ 陰極 ４ 陽極 ５ 隔壁 ６ 前面ガラス基板 ７ 放電空間
Claims (1)
- 【請求項１】 グラファイトまたは少なくとも重量比で
５０％以上グラファイトを含む物質により形成された陰
極を備えたガス放電型表示パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7781392A JPH05283010A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ガス放電型表示パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7781392A JPH05283010A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ガス放電型表示パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05283010A true JPH05283010A (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=13644468
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7781392A Pending JPH05283010A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ガス放電型表示パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05283010A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1983002373A1 (en) * | 1981-12-28 | 1983-07-07 | Kaku, Takashi | Automatic equalizer and method of initialization thereof |
| KR100477722B1 (ko) * | 1997-08-19 | 2005-10-06 | 삼성에스디아이 주식회사 | 표면 발광형 전계 방출 표시소자 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP7781392A patent/JPH05283010A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1983002373A1 (en) * | 1981-12-28 | 1983-07-07 | Kaku, Takashi | Automatic equalizer and method of initialization thereof |
| KR100477722B1 (ko) * | 1997-08-19 | 2005-10-06 | 삼성에스디아이 주식회사 | 표면 발광형 전계 방출 표시소자 |
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