JPH05282566A - 火災報知設備の点検装置 - Google Patents

火災報知設備の点検装置

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JPH05282566A
JPH05282566A JP7666092A JP7666092A JPH05282566A JP H05282566 A JPH05282566 A JP H05282566A JP 7666092 A JP7666092 A JP 7666092A JP 7666092 A JP7666092 A JP 7666092A JP H05282566 A JPH05282566 A JP H05282566A
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JP7666092A
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Rinichiro Iwasaki
林一郎 岩崎
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Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】火災報知設備を保守点検する際に用いる火災報
知設備の点検装置に関し、受信機側の動作を現場の試験
者側において確実に把握して適切な保守点検ができるよ
うにすることを目的とする。 【構成】点検時に受信機で種別情報と地区情報の両方が
得られたときに正常受信と判断し、種別情報又は地区情
報のいずれか一方しか得られなかった時に異常受信と判
断する試験発報判断手段と、試験発報判断手段の判断結
果を出力すると共に試験者側に送って報知する判断結果
出力手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災報知設備を保守点
検する際に用いる火災報知設備の点検装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、火災報知設備は人命および財産を
守る重要な使命をもっていることから、設備の信頼性を
維持して火災時には確実に機能することを保証するた
め、半年あるいは1年毎の定期点検が義務づけられてお
り、一般には人手によって点検を行っている。
【0003】即ち、受信機と火災感知器を設置している
現場に試験員がつき、両者の間で連絡をとりながら火災
感知器を動作させて受信機で正常に受信できることを確
認している。しかし、このような人手による点検にあっ
ては、受信機に1名、現場に1名、更に途中に連絡員を
1名というように最低3名の要員が必要であり、保守点
検に労力と費用がかかるという問題があった。
【0004】そこで本願出願人にあっては、受信機側の
要員を不要とし、現場側の要員のみで設備の保守点検が
できるようにした点検装置を提案している(実公平3−
48704号)。この点検装置にあっては、受信機に点
検装置を接続し、火災感知器または発信機の試験発報に
よる火災受信時に地区情報(地区アドレス)を判別し、
判別した地区情報を設備の保守電話線を介して音声信号
で試験者側に送って報知し、発報受信から一定時間後に
受信機を自動復旧させて次の発報試験ができるようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動点検装置にあっては、試験者が1名で済
むという画期的なものであるが、次の問題があった。ま
ず従来の点検装置は試験発報による地区情報を試験者側
に報知するようにしているが、火災感知器の試験発報で
は地区表示灯に加えて代表表示として火災代表灯が点滅
し、また発信機の押釦操作に対しては火災代表灯及び地
区表示灯が点滅し、同時に発信機灯が点灯している。し
かし、受信機に設けた火災代表灯、発信機灯及び地区表
示灯が実際に点灯または点滅しているかは現場の試験者
から判らず、試験発報に対する受信機の動作を一人では
確認できない問題があった。
【0006】また従来の点検装置は、受信機の感知器回
線に対応した地区リレーの接点信号を点検装置に移報出
力するためのコネクタ接続を必要とするため、その分だ
け受信機回路の構成を複雑化し、また点検は半年または
1年に1回であるため、設備の使用期間が長くなると点
検装置を接続した場合に接触不良を生じて正常に機能し
なくなる恐れがあった。
【0007】更に、近年の火災監視設備にあっては、火
災監視のみならず火災発生時に、防火戸や防排煙機器を
連動制御する機能も加わっており、このような高機能化
された火災報知設備の保守点検に従来の点検装置では必
ずしも十分に対応できないという問題があった。本発明
は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、
受信機側の動作を現場の試験者側において確実に把握し
て適切な保守点検ができるようにした火災報知設備の点
検装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、受信機1から引き出された信
号線2に複数の火災感知器3及び発信機4を接続し、火
災感知器3による火災検出時または発信機4の押釦操作
による火災検出時に受信機1で感知器発報か発信機発報
かを示す種別情報と、火災を検出した火災感知器又は発
信機の場所を示す地区情報を出力する火災報知設備を対
象とする。
【0009】このような火災報知装置の点検装置5とし
て本発明にあっては、点検時に受信機1で種別情報と地
区情報の両方が得られたときに正常受信と判断し、種別
情報又は地区情報のいずれか一方しか得られなかった時
に異常受信と判断する試験発報判断手段6と、試験発報
判断手段6の判断結果を出力すると共に試験者側に送っ
て報知する判断結果出力手段7とを設けたことを特徴と
する。
【0010】ここで判断結果出力手段7は、判断結果を
音声及び印字で出力すると共に判断結果の音声信号を受
信機1から引き出され発信機4に接続された保守電話線
22を介して試験者側に送って報知させる。また判断結
果出力手段7は、発報状態が復旧した場合には、この復
旧を音声および印字で出力すると共に復旧を示す音声信
号を試験者側に送って報知させる。
【0011】更に試験発報判断手段6は、種別情報およ
び地区情報を受信機表示部に設けられた代表灯、発信機
灯および地区表示灯の点灯または点滅から光学的に非接
触で検出する。
【0012】
【作用】このような構成を備えた本発明による火災報知
設備の点検装置によれば、試験発報に対し火災感知器や
発信機等の種別情報と発報地区を示す地区情報の両方が
得られたときに正常受信と判断し、種別情報は得られた
が地区情報が得られなかったり、逆に地区情報は得られ
たが種別情報が得られなかった場合には異常受信と判断
し、それぞれ判断結果が音声信号として試験者側に送っ
て知らせ、試験発報に対し受信で正常な受信動作が行わ
れたか否かを確実に確認することができる。
【0013】また受信機が復旧した場合にはその旨を試
験者側に報知してくるため、復旧メッセージを待って次
の試験に移ることができる。更に、受信機からの種別情
報および地区情報の検出は、フォトトランジスタを使用
して受信機表示部に設けている火災代表灯、発信機灯、
地区表示灯の点灯又は点滅の有無を非接触で光学的に検
出しているため、電気的な点検装置の受信機に対する接
続を必要とせず、受信機回路を複雑化することがなく、
また接触不良の問題も起きない。
【0014】
【実施例】図2は本発明の全体構成を示したシステム説
明図である。図2において、1は火災報知設備の受信機
であり、受信機1の前面には各種の表示灯を備えた表示
部が設けられている。この受信機表示部の最上段には火
災代表灯11,連操灯15及び電源灯45が設けられ
る。火災代表灯11は火災感知器及び発信機からの火災
検出信号の受信時に代表表示を行うもので、火災受信で
点滅する。連操灯15は防火戸等の防排煙機器を制御し
た際に点滅する。電源灯45は受信機1に対する電源供
給状態を表示する。
【0015】次の段には2列に地区表示灯12が、この
例では10回線分、設けられている。地区表示灯12は
火災感知器または発信機からの火災検出信号を受信する
と、対応する地区表示灯12が点滅する。次の段には作
動表示灯14が、この例では10回線分設けられてい
る。作動表示灯14は防排煙機器の作動中は点滅し、作
動完了後は点灯状態に切り替わる。
【0016】更にその下側には発信機灯13が設けられ
ている。発信機灯13は発信機の押釦操作により送出さ
れた火災検出信号を受信し、発信機であることを示す種
別表示灯として点灯する。また受信機1には電話ジャッ
ク16が設けられ、保守電話機16aを接続することで
受信機1から引き出された保守電話線22を介して現場
側の保守電話機との間で通話連絡をとることができる。
【0017】このような受信機1に対しては本発明の点
検装置5が点検時に接続される。点検装置5は音声出力
端子21を有し、音声出力端子21を受信機1の電話ジ
ャック16に接続して音声信号を現場の試験者側に送出
できるようにしている。また、スピーカー20を内蔵し
ており、点検装置5自体で点検状態の音声メッセージが
聞けるようにしている。
【0018】点検装置5における受信機1における各種
の受信状態の検出は、受光ユニット17a,17b,1
7c及び17dを使用して行われる。受光ユニット17
aは受信機1の火災代表灯11と連操灯15の設置部分
に対応して設けられ、受光ユニット17bは受信機1の
地区表示灯12の設置部分に対応して設けられ、受光ユ
ニット17cは受信機1の作動表示灯14の設置部分に
対応して設けられ、更に受光ユニット17dは受信機1
の発信機灯13の設置部分に対応して設けられる。
【0019】この受光ユニット17a〜17dは図3に
取り出して示すように、各ユニットは内側に開いた箱型
形状をもち、1つの表示灯に対応した部分をマグネット
18の装着で仕切っており、マグネット18で仕切られ
た内部に受光素子としてフォトトランジスタ19を設置
している。これらの受光ユニット17a〜17dはマグ
ネット18により受信機1の表示部に簡単に装着するこ
とができ、受信機1に対し信号線接続を必要とすること
なく光学的な非接触結合をもって点検装置5を設置する
ことができる。
【0020】再び図2を参照するに、発信機4は現場に
設置された例えば消火栓23の上部に設置された機器収
納ボックス24に設けられており、押釦に加えて電話ジ
ャック25を有し、点検時にあっては電話ジャック25
に図示のように音声送信機26をコネクタ接続して、受
信機1内に設けた点検装置5からの音声信号を受信して
無線により送信できるようにしている。
【0021】試験者27は音声受信機28を携帯してお
り、音声受信機28で受信した音声信号をヘッドセット
29で再生して受信機1に設けた点検装置5からの音声
メッセージを聞けるようにしている。また、試験者27
は発煙治具30を使用して現場に設置している火災感知
器3に試験用の煙を流入させることで火災感知器の試験
動作を行う。勿論、火災感知器3が熱感知器であればヒ
ータ等の試験治具を使用して試験動作させる。
【0022】音声送信機26及び音声受信機28として
は専用のものを用いてもよいが、例えば市販のコードレ
ス電話の親機を音声送信機26に使用し、子器を音声受
信機28に使用することができる。図4は図2に示した
全体構成の回路ブロック図である。図4において、受信
機1には代表表示灯32として火災代表灯11、連操灯
15が設けられ、また地区表示灯12として1番から1
0番、作動表示灯14として1番から10番、更に発信
機灯13を設けている。これらの受信機1の表示灯に対
し受光ユニット17a〜17dが点検時にはセットさ
れ、光学的に各表示灯の点灯,点滅,消灯状態を検出で
きるようにしている。また、受信機1からは電源兼用信
号線2が警戒区域に引き出されており、電源兼用信号線
2に複数の火災感知器3及び発信機4を接続している。
発信機4に対しては受信機1より更に保守電話線22が
接続されている。
【0023】点検装置5は制御手段としてCPU部35
を有し、プログラム制御により各種の点検処理制御を行
う。このCPU部35のプログラム制御による機能で図
1の原理図に示した点検発報判断手段6及び判断結果出
力手段7としての機能が実現する。点検装置5のCPU
部35に対してはセンサー受信部34,音声合成部3
6,音声増幅部37,38,スピーカー部39,プリン
ター部40,復旧信号出力部41,時計表示部42,電
源部43及び充電部44が設けられる。
【0024】センサー受信部34は受光ユニット17a
〜17dに設けたフォトトランジスタをCPU部35の
制御のもとに一定周期でスキャンニングし、スキャンニ
ングした受信信号をCPU部35に送っている。音声合
成部36はCPU部35で点検発報に対する判断結果が
得られたときに、その判断結果を示す音声データを生成
する。
【0025】音声合成部36で生成された音声データは
音声増幅部38で増幅されてスピーカー部39より出力
される。同時に音声増幅部37で増幅され、受信機1か
らの保守電話線22を経由して発信機4に接続した音声
送信機26に送られ、音声送信機26から無線により試
験者が携帯している音声受信機28に送られて試験者に
音声メッセージを伝える。
【0026】また、音声メッセージの出力と同時に点検
装置5に設けているプリンター部40で点検発報の判断
結果の印字出力が行われる。更に、点検時刻を明らかに
するため時計表示部42が設けられ、プリンター部40
の印字出力には時刻情報が同時に打ち出される。更に点
検装置5は復旧信号出力部41を備えており、火災感知
器3の発報受信が検出されると、一定時間後に受信機1
に対し復旧信号を出力し、火災感知器3の試験発報に対
し受信機1及び火災感知器3を自動復旧させている。
【0027】図5は図4の点検装置5に設けた音声合成
部36で作り出される音声データのデータ形式を示した
説明図である。図5において、音声データは (種別)+(10位の回線番号)+(1位の回線番号)
+(状態) の最小4つの音声データで構成され、更に先頭の種別デ
ータに関しては最大4個まで加えることのできる可変長
データとなる。また、各データの上部に示す(xx)は
メモリに予め記憶された音声データの番号を示してお
り、この番号を音声データにより指定することで、対応
する音声メッセージの合成データを出力することができ
る。
【0028】図6は火災感知器を試験発報したときの音
声データと音声メッセージを示す。即ち、図6(a)は
回線番号1番の火災感知器が発報した場合であり、図示
の音声データにより「火災 1番 発報」の音声メッセ
ージが出力される。また図6(b)は試験発報後に同じ
回線番号1番の火災感知器が復旧した場合であり、図示
の音声データにより「火災 1番 復旧」の音声メッセ
ージが出力される。
【0029】図7は発信機を試験操作したときの音声デ
ータ及び音声メッセージであり、図7(a)は回線番号
10番の発信機を発報した場合で、図示の音声データに
より「火災 発信機 10番 発報」の音声メッセージ
が出力される。図7(b)は回線番号10番の発信機が
復旧した場合であり、図示の音声データにより「火災発
信機 10番 復旧」の音声メッセージが出力される。
【0030】図8は試験発報に対し受信機の表示灯が正
常に点灯または点滅しない場合の異常時の音声データ及
び音声メッセージを示した説明図である。図8(a)は
火災感知器または発信機の発報に対し回線番号11番の
地区灯のみが点滅し、火災灯または発信機灯の点灯また
は点滅による種別表示がない場合であり、図示の音声デ
ータにより「11番 異常」の音声メッセージが出力さ
れる。
【0031】図8(b)は火災発信機の試験発報に対し
火災代表灯と発信機灯のみが点滅または点灯し、地区表
示灯が点滅しない場合であり、図示の音声データにより
「火災 発信機 異常」の音声メッセージが出力され
る。更に図8(c)は火災感知器の試験発報に対し火災
代表灯のみが点滅し地区表示灯が点滅しない場合であ
り、図示の音声データにより「火災 異常」の音声メッ
セージが出力される。
【0032】勿論、種別及び地区を示す音声メッセージ
は上記の実施例に限定されず、必要に応じて適宜の音声
メッセージとすることができる。勿論、異常時の音声メ
ッセージについても同様である。図9は図4に示した点
検装置5の復旧信号出力部41による復旧信号の出力動
作と音声合成部36による音声データの出力動作を示し
たタイミングチャートである。
【0033】図9において、今、時刻t1で任意の火災
感知器の試験発報を受けて受光ユニットからのセンサー
入力があったとすると、時刻t2でCPUがセンサー入
力を検知し発報状態を維持する。続いて時刻t3で復旧
出力が出される。この時刻t3から一定時間T1を経過
した時刻t4で再びセンサー入力が行われ、このとき再
度センサー入力があれば同じ動作を繰り返す。
【0034】更に時刻t5でセンサー入力をチェックし
て時刻t6から復旧出力を出し、その後のT1時間より
長いT2時間経過後の時刻t7でセンサー入力をチェッ
クして、発報状態になければ試験発報の復旧ができたも
のと判断する。一方、音声出力にあっては、時刻t2で
CPUが発報状態を保持すると1回目の音声出力が例え
ば3回繰り返し行われ、以下、時刻t4及び時刻t5で
2回目,3回目のセンサー入力に基づく発報状態の保持
が行われる毎に3回ずつ音声出力を行っている。更に、
時刻t7で復旧が判別されると、復旧を示す音声メッセ
ージの出力を3回繰り返す。
【0035】更に、プリンター出力については時刻t2
でセンサー入力から発報状態をCPUが保持したとき、
及び時刻t7で復旧状態となったときにそれぞれ行われ
る。ここで、一度見たセンサー出力を次に見るまでの時
間T1としては、復旧出力により火災感知器に対する電
源供給を遮断して再び投入した後に感知器が正常に機能
する立上がり時間に応じて定められ、例えばT1=7.
8秒となる。また、時刻t7で復旧を確認するための時
間T2については、T1時間より僅かに長い例えばT2
=8秒が設定される。勿論、これらの時間T1,T2は
必要に応じて適宜に定めることができる。
【0036】次に本発明の点検装置を用いた処理動作を
図10,図11及び図12のフローチャートを参照して
詳細に説明する。図10は本発明の点検処理のジェネリ
ックフローチャートであり、まず装置の電源が投入され
るとステップS100で初期設定を行い、次のステップ
S101で現在の地区表示灯の状態をセンサー状態チェ
ックとして実行し、更に地区表示灯に変化が起きたか否
かをステップS102の状態変化チェックで確認し、最
終的にステップS103の地区灯異常チェックを行う。
【0037】図11は図10のステップS101のセン
サー状態チェックの詳細をサブルーチンとして示したフ
ローチャートであり、種別表示と地区表示が共に正常な
場合と、種別表示が異常な場合に分けて処理を説明する
と次のようになる。 (1)種別表示と地区表示が共に正常な場合 受信機1の種別表示と地区表示が共に正常な場合には火
災感知器3の試験発報で火災代表灯11が点滅し、同時
に対応する地区表示灯12が点滅する。また、発信機4
の押釦操作による試験発報では火災代表灯11が点滅
し、また発信機灯13が点灯し、更に対応する地区表示
灯12が点滅する。
【0038】このような種別表示と地区表示が共に正常
な場合の試験発報に対し、図11の状態変化チェックに
あっては次のように処理が行われる。まずステップS1
で回線番号を1にセットし、1にセットした回線番号に
対応する地区表示灯の状態変化をステップS2でチェッ
クする。このとき回線番号1の感知器回線に設けている
火災感知器を試験発報して地区表示灯が点滅していたと
すると、ステップS2で状態変化が判別され、ステップ
S3の種別なし異常中のチェックに進む。
【0039】この種別なし異常中のチェックは前回の回
線番号1の処理で火災代表灯11が点滅しない異常を起
こし、種別が判らない種別なしの異常中にあるか否かを
チェックする。ここでは回線番号1の発報に対し種別な
し異常中がラッチされていなかったとすると次のステッ
プS5に進み、発報か否かチェックする。このとき地区
表示灯は点滅していることから発報が判別され、ステッ
プS10の種別表示状態チェックに進む。この種別表示
状態チェックにあっては、感知器発報か発信機発報かの
種別をチェックする。
【0040】具体的には、火災代表灯11のみが点滅し
ていれば感知器発報と判定し、火災代表灯11が点滅
し、且つ発信機灯13が点灯していれば発信機発報と判
別する。続いてステップS11で種別なし異常の有無を
チェックする。このとき正常に火災代表灯11が点滅し
て感知器発報であることがチェックされているため、種
別なし異常は生じておらず、ステップS12に進み、発
報状態情報の状態内容に発報をセットし、ステップS7
に進んで「火災 1番 発報」の音声と印字出力を行
う。
【0041】続いてステップS8で回線番号を1つイン
クリメントし、ステップS9で全回線のチェックが終了
していないことから再びステップS2に戻り、次の回線
番号に対応した地区表示灯のチェックを行う。このよう
にして全ての回線に対応する地区表示灯のチェックが終
了すると図10のメインルーチンにリターンし、次のス
テップS103の地区灯異常チェックに進む。
【0042】次に試験発報した感知器が復旧した場合の
処理を説明する。試験者は受信機側からの音声メッセー
ジにより試験発報した感知器に対する受信機側の正常動
作を確認できた場合には感知器の試験を終了し、次の感
知器試験を行う。このとき受信機側にあっては、図9に
示したように自動的に感知器復旧が行われており、感知
器が復旧すると、それまで点滅していた火災代表灯11
が消灯し、また対応する地区表示灯12も消灯する。
【0043】この感知器復旧による地区表示灯の消灯は
発報試験を行った回線番号1の処理の際にステップS2
で状態変化として判別され、ステップS3を介してステ
ップS5に進み、地区表示灯は消灯したことから発報で
ないことが判別され、ステップS6に進んで発報状態情
報の状態内容に復旧をセットし、ステップS7で「火災
1番 復旧」の音声と印字出力を行う。 (2)種別表示が異常な場合 火災感知器の試験発報を行った際に、火災代表灯11が
点滅しない異常を生じていた場合には次の処理を行う。
【0044】いま回線番号1のセット状態で感知器の試
験発報が行われたとすると、回線番号1に対応した地区
表示灯12の点滅で状態変化がステップS2で判別さ
れ、ステップS3を介してステップS5に進み、発報で
あることからステップS10で種別表示状態チェックが
行われる。しかしながら、このとき火災代表灯11は点
滅しない異常を起こしているため、ステップS11で種
別なし異常が判定され、ステップS13で発報状態情報
の状態内容に異常をセットする。そしてステップS7で
種別なし異常を示す「1番異常」の音声と印字出力を行
う。
【0045】次に種別なし異常の状態で感知器の復旧が
行われた場合の処理を説明する。回線番号1の火災感知
器の試験発報で火災代表灯11が点滅しない異常状態、
即ち種別なし異常中で感知器が復旧して地区表示灯が消
灯すると、この地区表示灯の消灯がステップS2で判別
され、次のステップS3にあっては種別なし異常中であ
ることからステップS16に進む。
【0046】ステップS16にあっては、地区表示灯が
消灯したことから復旧が判別され、ステップS17で発
報状態情報の状態内容に異常復旧をセットし、ステップ
S18で「1番 復旧」の音声出力を行う。勿論、印字
出力を同時に行ってもよい。以上の図11の状態変化チ
ェックは火災感知器の試験発報を例にとるものであった
が、発信機の試験発報についても全く同様であり、相違
点はステップS10の種別表示状態チェックにおいて火
災代表灯11の点滅と発信機灯13の点灯から発信機発
報の種別を判別する点だけである。図12は図10のス
テップS103に示した地区灯異常チェックの詳細をサ
ブルーチンで示したフローチャートであり、火災感知器
または発信機の試験発報に対し対応する地区表示灯が点
滅しない異常を試験者側に知らせるために行う。
【0047】図12の処理は、試験発報処理、復旧処
理、更に復旧処理が行われずに次の感知器発報で復旧処
理を行う場合の3つのケースに別けて説明する。 (1)回線番号1の火災感知器を試験発報したが、対応
する地区表示灯12が点滅しない異常を起こしていた場
合 この場合には図11に示した状態変化チェックのルーチ
ンにあっては、全ての回線番号の処理を行っても地区表
示灯の状態変化が得られないため、ステップS1,S2
及びS8,S9の処理を繰り返すのみであり、全回線の
チェックが終了すると図12の処理に進んでくる。
【0048】図12にあっては、まずステップS19で
地区表示灯が点滅していない地区表示なしが判別され、
ステップS20で前回までの処理で地区なし異常がラッ
チされた地区なし異常中か否かチェックし、このとき地
区なし異常中でないことからステップS21に進んで火
災代表灯11の点滅の有無をチェックする。ここで、火
災代表灯11は点滅していることからステップS24に
進み、種別表示状態チェックを行う。この時、火災代表
灯のみが点滅しているから感知器発報であることが判別
され、ステップS25で発報状態情報の状態内容に地区
表示なしの異常をセットし、ステップS26で「火災
異常」の音声と印字出力を行う。このように1回目の処
理が終了し2回目の処理についても図11で全回線のチ
ェックを終了して図12の処理にきたときに、同様にス
テップS19で地区表示なしが判別され、ステップS2
0に進む。
【0049】このとき地区表示なしの異常中であること
からステップS20からステップS27に進み、種別表
示状態チェックを行う。ステップS27における種別表
示状態チェックは点滅中の火災代表灯11が感知器復旧
により消灯するか否かをチェックするためのものであ
る。感知器が復旧せずに依然として火災代表灯11のみ
が点滅中の場合は種別表示があることがステップS28
で判定され、ステップS29,S30をパスしてメイン
ルーチンにリターンする。 (2)復旧処理 地区なし異常中に発報した感知器が復旧すると、それま
で点滅していた火災代表灯11が消灯する。このため、
ステップS20の地区なし異常中の判別でステップS2
7に進んで、種別表示状態チェックを行うと火災代表灯
11が消灯したことがチェックされ、ステップS28で
種別表示なしが判定され、ステップS29で発報状態情
報の状態内容に異常復旧をセットし、ステップS30で
異常復旧の内容を「火災 復旧」の音声で出力する。同
時に印字出力を行ってもよい。 (3)地区なし異常の状態で復旧処理が行われずに次の
感知器の試験発報が行われた場合の復旧処理 ステップS20で地区なし異常中が判別されてステップ
S27で種別表示状態チェックが行われるが、このステ
ップS27における種別表示状態チェック以降のタイミ
ングで感知器が復旧して火災代表灯11が消灯し、続い
て次の感知器の試験発報により代表火災灯11が点滅
し、同時に地区表示灯も正常に点灯した場合には、ステ
ップS28〜S30に示す異常復旧の処理ができない。
【0050】そこで、次の感知器の試験発報で地区表示
灯が正常に点灯していることから、ステップS19で地
区表示ありが判別されてステップS31に進み、地区な
し異常中か否かチェックする。このとき前回の感知器発
報における地区なし異常が復旧されていないことから地
区なし異常中にあり、ステップS29に進み、発報状態
情報の状態内容に異常復旧をセットし、ステップS30
で「感知器 復旧」を行う。
【0051】尚、この異常復旧の音声出力を行う前に、
次に試験発報した火災感知器、例えば回線番号2番の感
知器は図11の処理において「火災 2番 発報」の音
声メッセージの出力が既に行われている。尚、発信機の
試験発報で地区表示灯が点灯しなかった場合について
も、音声メッセージの内容は異なるが、基本的には感知
器発報と同じである。
【0052】更に、発信機発報において、火災代表灯1
1が点滅せずに発信機灯13のみが点灯する異常もステ
ップS21,S23で判別され、ステップS24で種別
表示状態チェックを行った後、ステップS25で異常を
セットし、火災代表灯が点滅しない異常を音声と印字で
出力することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、感知器または発信機の試験発報に対し種別情報と地
区情報の両方が得られたときに正常と判断し、いずれか
一方しか得られないときには異常と判断して判断結果を
音声信号で試験者側に報知することで、感知器や発信機
をセットした現場側においてのみ火災報知設備の点検作
業を行うことができ、受信機の最終出力である代表表
示,地区表示を試験者側が音声信号で知ることができる
ため、信頼性の高い点検作業を行うことができる。
【0054】また、受信機の復旧についても音声メッセ
ージで試験者側に報知できるため、復旧メッセージを待
って次の試験に移ることができ、点検作業がより行い易
い。更に、受信機からの種別情報と地区情報の検出はフ
ォトトランジスタの光学的な結合で行っているため、点
検装置を電気的に接続する必要がないために受信機回路
を複雑化することがなく、また接触不良の問題も起きな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の全体構成を示したシステム説明図
【図3】受信機表示部から光学的に種別情報および地区
情報を検出する構造を示した説明図
【図4】本発明の全体構成における回路ブロック図
【図5】本発明で音声メッセージを出力するためのデー
タ形式を示した説明図
【図6】火災感知器を試験発報した場合の音声データの
音声メッセージの説明図
【図7】発信機を試験操作した場合の音声データと音声
メッセージの説明図
【図8】種別表示または地区表示が点灯または点滅しな
い異常時の音声データと音声メッセージを示した説明図
【図9】本発明における自動復旧動作を示したタイミン
グチャート
【図10】本発明の処理動作を示したジェネリックフロ
ーチャート
【図11】図10の状態変化チェックを詳細に示したフ
ローチャート
【図12】図10の地区灯異常チェックを詳細に示した
フローチャート
【符号の説明】
1:受信機 2:信号線 3:火災感知器 4:発信機 5:点検装置 6:点検発報判断手段 7:判断結果出力手段 11:火災代表灯 12:地区表示灯 13:発信機灯 14:作動表示灯 15:連操灯 16,25:電話ジャック 16a:保守電話機 17a〜17d:受光ユニット 18:マグネット 19:フォトトランジタ 20:スピーカ 21:音声出力端子 22:保守電話線 23:消火栓 24:機器収納ボックス 26:音声送信機 27:試験者 28:音声受信機 29:ヘッドセット 30:発煙治具 32:代表表示灯 34:センサー受信部 35:CPU部 36:音声合成部 37,38:音声増幅部 39:スピーカー部 40:プリンター部 41:復旧信号出力部 42:時計表示部 43:電源部 44:充電部 45:電源灯

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信機から引き出された信号線に複数の火
    災感知器及び発信機を接続し、前記火災感知器による火
    災検出時または前記発信機の押釦操作による火災検出時
    に前記受信機で感知器発報か発信機発報かを示す種別情
    報と、火災を検出した火災感知器又は発信機の場所を示
    す地区情報を出力する火災報知設備に於いて、 点検時に前記受信機で種別情報と地区情報の両方が得ら
    れたときに正常受信と判断し、種別情報又は地区情報の
    いずれか一方しか得られなかった時に異常受信と判断す
    る試験発報判断手段と、 前記試験発報判断手段の判断結果を出力すると共に試験
    者側に送って報知する判断結果出力手段と、を備えたこ
    とを特徴とする火災報知設備の点検装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災報知設備の点検装置に
    於いて、 前記判断結果出力手段は、判断結果を音声及び印字で出
    力すると共に判断結果の音声信号を受信機から引き出さ
    れ発信機に接続された保守電話線を介して試験者側に送
    って報知させることを特徴とする火災報知設備の点検装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の火災報知設備の点検装置に
    於いて、 前記判断結果出力手段は、発報状態が復旧した場合に
    は、該復旧を音声および印字で出力すると共に該復旧を
    示す音声信号を試験者側に送って報知させることを特徴
    とする火災報知設備の点検装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の火災報知設備の点検装置に
    於いて、 前記試験発報判断手段は、種別情報および地区情報を受
    信機表示部に設けられた代表灯、発信機灯および地区表
    示灯の点灯または点滅から光学的に非接触で検出するこ
    とを特徴とする火災報知設備の点検装置。
JP7666092A 1992-03-31 1992-03-31 火災報知設備の点検装置 Pending JPH05282566A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002260116A (ja) * 2001-02-28 2002-09-13 Hochiki Corp 防災監視設備
KR101103162B1 (ko) * 2009-06-30 2012-01-04 김기동 침입/화재 경보시스템의 무선 테스트 장치
JP2013250723A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Panasonic Corp 火災受信機およびそれを用いた自動火災報知システム

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