JPH05282482A - 文書作成装置及びこの装置に用いられる変換制御方法 - Google Patents

文書作成装置及びこの装置に用いられる変換制御方法

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JPH05282482A
JPH05282482A JP4078063A JP7806392A JPH05282482A JP H05282482 A JPH05282482 A JP H05282482A JP 4078063 A JP4078063 A JP 4078063A JP 7806392 A JP7806392 A JP 7806392A JP H05282482 A JPH05282482 A JP H05282482A
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JP4078063A
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Mitsuhiro Amo
光宏 天羽
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】手書き入力型の文書作成装置において、癖のあ
る手書き文字でも正しく認識することができ、変換効率
を向上する。 【構成】固定辞書である文字認識辞書17aとは別に特
定の新語辞書18cを設け、この特定の新語辞書18c
に予め指定された手書き文字に応じた特定の文字認識情
報を登録しておく。手書き文字が入力されると、CPU
16は特定の新語辞書18cの方を優先して文字認識処
理を行い、その認識結果に基づいてかな漢字変換処理を
行う。また、前回選択された認識候補情報を第1候補と
して優先出力させ、認識処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば手帳サイズ等の
携帯型文書作成装置に係り、特に手書き入力型の文書作
成装置及びこの装置に用いられる変換制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば手帳サイズ等の携帯型文書
作成装置では、ペンタッチ操作でディスプレイ上に直接
文字の手書き入力を行うものがある。このような手書き
入力型の文書作成装置では、手書き入力された文字を文
字認識処理し、その認識結果に基づいてかな漢字変換を
行っている。
【0003】ところで、従来の文字認識処理では、文字
認識用として予め標準装備されている固定の辞書を用い
て、手書き文字の認識を行っていた。すなわち、辞書に
格納されている文字認識用の情報を用いて、手書き入力
された文字がどの文字に相当するかを認識していた。こ
の場合、辞書には、標準的な手書き文字に合わせて設計
された文字認識情報しか格納されていない。このため、
癖のある手書き文字を入力すると、正しく認識されず、
かな漢字変換で誤った変換結果が出力されることが多か
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従
来、癖のある手書き文字に対する認識率が低く、癖のあ
る手書き文字を入力すると、誤った変換結果が出力され
る問題があった。この場合、手書き入力型では、文字認
識の処理速度の関係上、変換結果が出力されるのを待た
ずして、手書き文字を連続して入力していくことが多
い。このため、上述したように正読されずに誤った変換
結果が出力されても、それを気付かずに入力を進めてし
まうことになる。
【0005】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、癖のある手書き文字でも正しく認識することがで
き、これによりユーザの意図する変換結果を出力できる
文書作成装置及びこの装置に用いられる変換制御方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、文字情報を手
書き入力する入力手段と、この入力手段によって入力さ
れた上記文字情報に対する特定の文字認識情報を記憶す
る記憶手段とを具備し、上記入力手段によって上記文字
情報が入力された際に、上記記憶手段に記憶された上記
特定の認識結果情報に基づいて上記文字情報を文字認識
し、その認識結果に基づいて上記文字情報をその文字情
報に対応する変換語情報に変換することを特徴とする文
書作成装置である。
【0007】また、本発明は、手書き入力方式で入力さ
れた文字情報を文字認識処理し、その認識結果に基づい
て上記文字情報をその文字情報に対応する変換語情報に
変換処理する文書作成装置において、予め指定された文
字情報に対する特定の文字認識情報を記憶しておくこと
により、上記文字情報が入力された際に、その特定の文
字認識情報に基づいて上記文字認識処理を行い、その認
識結果に基づいて上記変換処理を行うことを特徴とする
変換制御方法である。
【0008】また、本発明は、文字情報を手書き入力す
る入力手段と、この入力手段によって入力された上記文
字情報を文字認識する文字認識手段と、この文字認識手
段によって文字認識された上記文字情報の認識候補情報
を記憶する候補記憶手段と、この候補記憶手段に記憶さ
れた上記認識候補情報の中から所定の認識候補情報を選
択する選択手段と、この選択手段によって選択された上
記認識候補情報を第1候補として学習する学習手段とを
具備し、上記入力手段によって上記文字情報が入力され
た際に、上記学習手段によって学習された上記認識候補
情報に基づいて上記文字情報をその文字情報に対応する
変換語情報に変換することを特徴とする文書作成装置で
ある。
【0009】また、本発明は、手書き入力方式で入力さ
れた文字情報を文字認識処理し、その認識結果に基づい
て上記文字情報をその文字情報に対応する変換語情報に
変換処理する文書作成装置において、上記文字認識処理
によって得られる上記文字情報の認識候補情報の中から
所定の認識候補情報が選択された際に、その選択された
上記認識候補情報を第1候補として学習することによ
り、上記文字情報が入力された際に、その学習された上
記認識候補情報に基づいて上記変換処理を行うことを特
徴とする変換制御方法である。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、予め指定された文字情報
に応じた特定の文字認識情報に基づいて、当該文字情報
が文字認識される。したがって、通常の文字認識処理で
は正読されないような癖のある手書き文字でも、予めそ
の手書き文字に応じた特定の文字認識情報を登録してお
けば、正しく文字認識することができ、これにより、か
な漢字変換処理でユーザの意図する変換結果を得ること
ができる。
【0011】また、前回選択された認識候補情報が第1
候補として学習され、文字認識の際に、優先的に出力さ
れる。したがって、通常の文字認識処理では第1候補と
して出力されないような癖のある手書き文字の認識候補
情報でも、予めその認識候補情報を登録しておけば、正
しく文字認識することができ、これにより、かな漢字変
換処理でユーザの意図する変換結果を得ることができ
る。
【0012】
【実施例】
(第1の実施例)まず、本発明の第1の実施例を説明す
る。
【0013】図1は手書き入力型の文書作成装置の構成
を示すブロック図である。図1において、11はスタイ
ラスペン、12はタブレット、13は表示部であり、そ
れぞれ手書き入力用としての一体型入力表示装置を構成
している。スタイラスペン11は、タブレット12を操
作する際に文字や図形等を入力するためのペン型入力装
置であり、ここでは文書作成に必要な手書き文字等の入
力に使われる。なお、このスタイラスペン11はコード
付タイプであってもコードレスタイプであっても良い。
また、タブレット12は、文字認識用の座標入力装置で
あり、ここではスタイラスペン11によって入力される
手書き文字等の情報を座標情報として検出する。なお、
この場合の座標検出方法としては、感圧方式、電磁誘導
方式等の各種の方式があるが、本発明はこれらの方式に
限定されるものではない。表示部13は、例えば液晶デ
イスプレイ(LCD)装置からなる。
【0014】入力制御部14は、スタイラスペン11お
よびタブレット12からなる入力部の入力制御を行う。
表示制御部15は、表示部13の表示制御を行う。CP
U16は、本装置全体の制御を行うものであり、ここで
は文字認識情報登録処理、文字認識処理、かな漢字変換
処理等を実行する。
【0015】ROM17には、文字認識辞書17a、か
な漢字変換辞書17b等の各種情報が格納されている。
文字認識辞書17aは、手書き文字認識に必要なスクロ
ールデータ等の文字認識情報を記憶した辞書である。こ
の文字認識辞書17aは、予め標準装備されている固定
の辞書である。かな漢字変換辞書17bは、読み情報に
対応する変換語情報を記憶した辞書である。
【0016】RAM18には、認識結果バッファ18
a、出力バッファ18bの他、ここでは文字認識用の新
語辞書18cが設けられている。認識結果バッファ18
aには、CPU16の文字認識処理で得られる認識候補
が格納される。出力バッファ18bには、CPU16の
かな漢字変換処理で得られる変換結果が格納される。ま
た、新語辞書18cは、文字認識辞書17aとは別に設
けられた辞書である。この新語辞書18cには、図2に
示すように、手書き文字の特徴データおよびその特徴デ
ータに対応する文字コード(後述する基準文字の文字コ
ードであり、認識候補情報に相当する)が当該手書き文
字に対する特定の文字認識情報として記憶されている。
【0017】図2の例では、手書き文字「1(イチ)」
の特徴データAとその文字コードが手書き文字「1(イ
チ)」に対する文字認識情報として記憶されている。同
様に、手書き文字「l(エル)」の特徴データBとその
文字コードが手書き文字「l(エル)」に対する文字認
識情報として記憶され、また、手書き文字「I(ア
イ)」の特徴データCとその文字コードが手書き文字
「I(アイ)」に対する文字認識情報として記憶されて
いる。
【0018】図3は第1の実施例の表示画面の構成を示
す図である。図3において、21は入力エリア、22は
表示エリアである。入力エリア21には、手書き文字を
入力するための文字入力部23a〜23d、かな漢字変
換を指示するための変換指示部24、無変換を指示する
ための無変換指示部25、辞書登録を指示するための登
録指示部26が設けられている。
【0019】このような構成の表示画面において、スタ
イラスペン11を用いて文字入力部23a〜23dに手
書き文字を入力後、変換指示部24を押すと、表示エリ
ア22にかな漢字変換された文字が表示される。また、
無変換指示部25を押せば、入力文字がそのまま表示さ
れる。すなわち、無変換で表示される。また、登録指示
部26を押すと、特定の手書き文字が登録される。詳し
くは、その手書き文字を文字認識するのに必要な特定の
文字認識情報が新語辞書18cに登録される。
【0020】次に、第1の実施例の動作を説明する。
【0021】まず、辞書登録動作を説明する。
【0022】図4のフローチャートに示すように、登録
指示部26を通じて辞書登録を指示すると(ステップA
1)、その情報は入力制御部14を介してCPU16に
与えられる。これにより、CPU16は、まず、図5に
示すような文字種選択画面27を表示する(ステップA
2)。文字種選択画面27は、「ひらがな/カタカ
ナ」、「英数字/記号」、「漢字」の各選択項目27a
〜27cを有する。ユーザは、この文字種選択画面27
において、登録すべき文字種つまり各選択項目27a〜
27cのいずれかをスタイラスペン11で選択する(ス
テップA3)。
【0023】ここで、例えば選択項目27aの選択によ
り、文字種として「ひらがな/カタカナ」が選択される
と、CPU16は図6に示すような「ひらがな/カタカ
ナ」用の文字選択画面28を表示する(ステップA
4)。ユーザは、この文字選択画面28において、登録
すべき手書き文字に対する標準文字(シテスム側の文字
フォント)を選択する(ステップA5)。
【0024】なお、手書きで漢字を直接入力可能な文書
作成装置であれば、文字種として「漢字」を選択しても
良い。この場合には、図7に示すような「漢字」用の文
字選択画面29が表示され、その中から所望の漢字(標
準文字)を選択することになる。ただし、「漢字」は
「ひらがな/カタカナ」に比べて、その数が圧倒的に多
いため、図7に示すような「漢字」用の文字選択画面2
9を何画面にも亘って表示したのでは、ユーザに負担が
かかる問題がある。そこで、特に「漢字」に関しては、
登録すべき漢字またはその読みを文字入力部23a〜2
3cに正しく入力した後、無変換やかな漢字変換機能を
利用して所望の漢字を表示させることにより、その表示
された漢字を標準文字として選択するようにしても良
い。
【0025】また、「ひらがな/カタカナ」または「英
数字/記号」に関しては、図8に示すように、JIS規
格に応じたキー配列を有する文字選択画面30を表示す
るようにしても良い。
【0026】次に、CPU16は、図9に示すような手
書き文字入力画面31を表示する(ステップA6)。こ
の手書き文字入力画面31は、基準文字表示部31a、
手書き文字入力部31bおよび取消キー31cを有す
る。基準文字表示部31aには、上述した文字選択画面
で選択された基準文字(シテスム側の文字フォント)が
表示される。ユーザは、この基準文字表示部31aに表
示された基準文字に対応する手書き文字を手書き文字入
力部31bに入力する(ステップA7)。この場合、取
消キー31cをスタイラスペン11で押せば、手書き文
字を書き直すこともできる。
【0027】このようにして、手書き文字入力部31b
に手書き文字が入力されると、CPU16はそのとき入
力された手書き文字の特徴データと基準文字表示部31
aに表示された基準文字の文字コードに基づいて、当該
手書き文字を文字認識するのに必要な特定の文字認識情
報を新語辞書18cに登録する(ステップA8)。この
とき、図10に示すように、登録済みの文字が反転表示
される。また、終了キー32をスタイラスペン11で押
せば、ここでの辞書登録処理は終了する(ステップA
9)。
【0028】なお、手書き文字の特徴データは、例えば
構造解析処理やパターンマッチング処理等の一般的な文
字認識処理で簡単に得られるデータであり、ここではそ
の説明を省略するものとする。
【0029】次に、かな漢字変換動作を説明する。
【0030】図11のフローチャートに示すように、手
書き文字を図3に示す文字入力部23a〜23cに入力
後(ステップB1)、変換指示部24を通じてかな漢字
変換を指示すると(ステップB2)、その情報は入力制
御部14を介してCPU16に与えられる。これによ
り、CPU16は、まず、新語辞書18cを参照して文
字認識処理を行い、その結果の認識候補を認識結果バッ
ファ18aに格納する(ステップB3)。
【0031】ここで、認識候補があれば(ステップB
4)、CPU16はかな漢字変換辞書17bを参照し、
その認識候補に基づいてかな漢字変換処理を行い、その
変換結果を出力バッファ18bに出力する(ステップB
5)。一方、認識候補がなければ、CPU16は予め標
準装備されている文字認識辞書17a(固定辞書)を用
いて通常の文字認識処理を行う(ステップB6)。その
結果、認識候補があれば(ステップB7)、CPU16
はその認識候補に基づいてかな漢字変換処理を行い、そ
の変換結果を出力バッファ18bに出力する(ステップ
B5)。表示制御部15は、この出力バッファ18bに
格納された変換結果を表示部13に出力する。これによ
り、図3に示す表示エリア22に、変換結果が表示され
る。また、新語辞書18cおよび文字認識辞書17aの
両辞書を用いても認識できない場合、CPU16はエラ
ーとして処理する(ステップB8)。
【0032】このように、文字認識辞書17aより新語
辞書18cを優先して文字認識処理が行われる。この場
合、新語辞書18cには、予め指定された手書き文字に
対する文字認識情報が格納されている。したがって、文
字認識辞書17aでは正読されないような癖のある手書
き文字でも、予め新語辞書18cに登録しておけば、正
しく文字認識することができ、これにより、かな漢字変
換処理でユーザの意図する変換結果を得ることができ
る。
【0033】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を説明する。
【0034】図12は第2の実施例に係る文書作成装置
の構成を示す図である。なお、図12において、基本構
成は図1と同じであるため、ここでは異なる部分につい
てのみ説明する。第2の実施例では、RAM18に文字
認識用の学習辞書18dが設けられている。この学習辞
書18dには、図13(a)に示すように、手書き文字
の特徴データおよびその特徴データに対応する文字コー
ドが当該手書き文字に対する最優先(第1候補)の認識
候補情報として記憶されている。
【0035】図13(a)の例では、手書き文字「1
(イチ)」の特徴データAとその文字コードが手書き文
字「1(イチ)」に対する最優先(第1候補)の認識候
補情報として記憶されている。同様に、手書き文字「l
(エル)」の特徴データBとその文字コードが手書き文
字「l(エル)」に対する最優先(第1候補)の認識候
補情報として記憶され、また、手書き文字「I(ア
イ)」の特徴データCとその文字コードが手書き文字
「I(アイ)」に対する最優先(第1候補)の認識候補
情報として記憶されている。この場合、各情報は登録順
に順次格納され、読出しの際には、最新に登録されたも
のから順に読出されるようになっている(短期学習)。
なお、図13(a)については、第3の実施例で説明す
る。
【0036】図14は第2の実施例の表示画面の構成を
示す図である。図14において、21は入力エリア、2
2は表示エリアである。入力エリア21には、手書き文
字を入力するための文字入力部51〜53、かな漢字変
換を指示するための変換指示部54、無変換を指示する
ための無変換指示部55が設けられている。
【0037】ここで、同実施例では、文字入力部51〜
53に対し、第2〜第4の認識候補を表示するための候
補表示部51a〜51c、52a〜52c、53a〜5
3cがそれぞれ設けられている。なお、文字入力部51
〜53は、第1の候補表示部も兼ねている。また、初期
画面において、表示エリア22には、文字認識学習を選
択するための学習選択画面56が表示される。
【0038】次に、第2の実施例の動作を説明する。
【0039】まず、文字認識学習動作を説明する。
【0040】図15のフローチャートに示すように、図
14に示す学習選択画面56において、「学習する」を
選択した場合において(ステップC1)、例えば図16
に示すような手書き文字を文字入力部51に入力したと
すると(ステップC2)、CPU16は文字認識辞書1
7aを参照して、その手書き文字を文字認識する(ステ
ップC3)。その文字認識の結果、図17に示すよう
に、CPU16は第1の認識候補を文字入力部51に表
示し、第2〜第4の認識候補を候補表示部51a〜51
cに表示する(ステップC4)。図17の例では、第1
の認識候補として「3」、第2の認識候補として
「ろ」、第3の認識候補として「う」、第4の認識候補
として「づ」が表示されている。
【0041】ここで、第1の認識候補以外の認識候補が
選択された場合(ステップC5)、CPU16はそのと
き選択された認識候補で手書き文字を学習し、それを学
習辞書18dに格納する(ステップC6)。具体的に
は、入力された手書き文字の特徴データと、選択された
認識候補の文字コードを学習辞書18dに格納する。図
17の例では、候補表示部51cに表示された第4の候
補「づ」で手書き文字が学習される。以後、同じ手書き
文字を入力した場合には、「づ」が第1候補として優先
出力されることになる。
【0042】次に、かな漢字変換動作を説明する。
【0043】図18のフローチャートに示すように、手
書き文字を図14に示す文字入力部51〜53に入力後
(ステップD1)、変換指示部54を通じてかな漢字変
換を指示すると(ステップD2)、その情報は入力制御
部14を介してCPU16に与えられる。これにより、
CPU16は、まず、文字認識辞書17aを参照して文
字認識処理を行い、その結果の認識候補を認識結果バッ
ファ18aに格納する(ステップD3)。
【0044】ここで、CPU16は、学習辞書18dを
参照して認識結果バッファ18aの中から学習候補を検
索する(ステップD4)。すなわち、学習辞書18dに
格納格納されている認識候補(前回選択された認識候
補)が認識結果バッファ18aに存在しているか否かを
調べる。学習候補がある場合(ステップD5)、CPU
16はかな漢字変換辞書17bを参照し、その学習候補
に基づいてかな漢字変換を行い、その変換結果を出力バ
ッファ18bに出力する(ステップD6)。一方、学習
候補がない場合(ステップD5)、CPU16は通常の
認識候補すなわち文字認識処理で得られる第1の認識候
補に基づいてかな漢字変換を行い、その変換結果を出力
バッファ18bに出力する(ステップD7)。表示制御
部15は、この出力バッファ18bに格納された変換結
果を表示部13に出力する。これにより、図14に示す
表示エリア22に、変換結果が表示される。
【0045】このように、文字認識に際し、学習辞書1
8dが参照され、前回選択された認識候補が第1候補と
して出力される。したがって、文字認識辞書17aでは
第1候補として出力されないような癖のある手書き文字
の認識候補でも、予め学習辞書18dに登録しておけ
ば、正しく文字認識することができ、これにより、かな
漢字変換処理でユーザの意図する変換結果を得ることが
できる。
【0046】(第3の実施例)なお、このような学習機
能を用いても、上記第2の実施例のように1文字だけの
学習では、正しい認識候補を出力できない場合もある。
例えば「l(エル)」と「1(イチ)」のような手書き
文字は前後の文字から判断しなければ正しく認識できな
い、以下に、この前後文字を含めた文字認識学習につい
て説明する。
【0047】例えば図19に示すように文字入力部51
〜53に「だい1(イチ)」という手書き文字を入力し
た際、図20に示すように「だいl(エル)」というよ
うに認識されてしまった場合において、ユーザが求めて
いるのは「l(エル)」ではなく「1(イチ)」である
ため、候補表示部53aに表示されている第2の認識候
補「1(イチ)」をスタイラスペン11で選択する。こ
れにより、文字入力部51〜53に正しい認識結果であ
る「だい1」が表示される。
【0048】ここで、第2の実施例では認識候補として
「1(イチ)」だけを学習していたが、第3の実施例で
は「1(イチ)」とその前後の認識候補「だ」および
「い」を学習することを特徴とする。この場合の学習辞
書18dの構成を図13(b)に示す。
【0049】図13(b)は当該手書き文字の前後の文
字も含めて学習した場合の例である。すなわち、「だい
1」という手書き文字に対し、手書き文字「1(イ
チ)」の特徴データAとその文字コードおよび前後の文
字コードが手書き文字「1(イチ)」に対する最優先
(第1候補)の認識候補情報として記憶されている。同
様に、「lCD」という手書き文字に対し、手書き文字
「l(エル)」の特徴データBとその文字コードおよび
前後の文字コードが手書き文字「l(エル)」に対する
最優先(第1候補)の認識候補情報として記憶され、ま
た、「IBM」という手書き文字に対し、手書き文字
「I(アイ)」の特徴データCとその文字コードおよび
前後の文字コードが手書き文字「I(アイ)」に対する
最優先(第1候補)の認識候補情報として記憶されてい
る。この場合も、上記第2の実施例と同様、各情報は登
録順に順次格納され、読出しの際には、最新に登録され
たものから順に読出されるようになっている(短期学
習)。また、どの文字に誤りがあったかは、例えばその
文字のMSBで代用可能である。
【0050】このような文字認識学習によれば、図21
(a)に示すように、例えば「lCD」という手書き文
字の「l(エル)」と、「だい1」という手書き文字の
「1(イチ)」が同じような手書きパータン(同一特徴
データ)を有していても、正しく認識することができ
る。これに対し、第2の実施例では、文字単位で学習し
ているため、図21(b)に示すように、「だい1」と
いう手書き文字の「1(イチ)」は文字認識で「l(エ
ル)」というように誤認識される可能がある。
【0051】なお、第1の実施例では、手書き文字に対
する基準文字を文字選択画面により選択させ、これを新
語辞書18cを登録するようにしたが、例えば第2また
は第3の実施例で示したような方法で、手書き文字に対
する認識候補を表示し、その中から意図する認識候補を
選択させ、それを第1の実施例でいう基準文字として新
語辞書18cに登録するようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、予め指定
された文字情報に応じた特定の文字認識情報に基づい
て、当該文字情報を文字認識するようにしたため、通常
の文字認識処理では正読されないような癖のある手書き
文字でも、予めその手書き文字に応じた特定の文字認識
情報を登録しておくことにより、正しく文字認識でき、
その結果、ユーザの意図する変換結果が得られる。
【0053】また、前回選択された認識候補情報を第1
候補として学習し、文字認識の際にそれを優先出力する
ようにしたため、通常の文字認識処理では第1候補とし
て出力されないような癖のある手書き文字の認識候補情
報でも、予めその認識候補情報を登録しておくことによ
り、正しく文字認識でき、その結果、ユーザの意図する
変換結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る文書作成装置の構
成を示すブロック図。
【図2】第1の実施例における新語辞書の構成を示す
図。
【図3】第1の実施例における表示画面の構成を示す
図。
【図4】第1の実施例における辞書登録動作を説明する
ためのフローチャート。
【図5】上記辞書登録動作を説明するための表示画面
例。
【図6】同辞書登録動作を説明するための表示画面例。
【図7】同辞書登録動作を説明するための表示画面例。
【図8】同辞書登録動作を説明するための表示画面例。
【図9】同辞書登録動作を説明するための表示画面例。
【図10】同辞書登録動作を説明するための表示画面
例。
【図11】第1の実施例におけるかな漢字変換動作を説
明するためのフローチャート。
【図12】本発明の第2の実施例に係る文書作成装置の
構成を示すブロック図。
【図13】図13(a)は第2の実施例における新語辞
書の構成を示す図、図13(b)は第3の実施例におけ
る新語辞書の構成を示す図。
【図14】第2の実施例における表示画面の構成を示す
図。
【図15】第2の実施例における文字認識学習動作を説
明するためのフローチャート。
【図16】上記文字認識学習動作を説明するための表示
画面例。
【図17】同文字認識学習動作を説明するための表示画
面例。
【図18】第2の実施例におけるかな漢字変換動作を説
明するためのフローチャート。
【図19】本発明の第3の実施例に係る文字認識学習動
作を説明するための表示画面例。
【図20】同文字認識学習動作を説明するための表示画
面例。
【図21】第3の実施例における効果を説明するための
図。
【符号の説明】 11…スタイラスペン、12…タブレット、13…表示
部、14…入力制御部、15…表示制御部、16…CP
U、17…ROM、17a…文字認識辞書、17b…か
な漢字変換辞書、18…RAM、18…認識結果バッフ
ァ、18b…出力バッファ、18c…新語辞書、18d
…学習辞書18、21…入力エリア、22…表示エリ
ア、23a〜23c…文字入力部、24…変換指示部、
25…無変換指示部、26…登録指示部、27…文字種
選択画面、28〜30…文字選択画面、31…手書き文
字入力画面、32…終了キー、51〜53…文字入力
部、51a〜51c、52a〜52c、53a〜53c
…候補表示部、54…変換指示部、55…無変換指示
部、56…学習選択画面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字情報を手書き入力する入力手段と、 この入力手段によって入力された上記文字情報に対する
    特定の文字認識情報を記憶する記憶手段とを具備し、 上記入力手段によって上記文字情報が入力された際に、
    上記記憶手段に記憶された上記特定の認識結果情報に基
    づいて上記文字情報を文字認識し、その認識結果に基づ
    いて上記文字情報をその文字情報に対応する変換語情報
    に変換することを特徴とする文書作成装置。
  2. 【請求項2】 手書き入力方式で入力された文字情報を
    文字認識処理し、その認識結果に基づいて上記文字情報
    をその文字情報に対応する変換語情報に変換処理する文
    書作成装置において、 予め指定された文字情報に対する特定の文字認識情報を
    記憶しておくことにより、上記文字情報が入力された際
    に、その特定の文字認識情報に基づいて上記文字認識処
    理を行い、その認識結果に基づいて上記変換処理を行う
    ことを特徴とする変換制御方法。
  3. 【請求項3】 文字情報を手書き入力する入力手段と、 この入力手段によって入力された上記文字情報を文字認
    識する文字認識手段と、 この文字認識手段によって文字認識された上記文字情報
    の認識候補情報を記憶する候補記憶手段と、 この候補記憶手段に記憶された上記認識候補情報の中か
    ら所定の認識候補情報を選択する選択手段と、 この選択手段によって選択された上記認識候補情報を第
    1候補として学習する学習手段とを具備し、 上記入力手段によって上記文字情報が入力された際に、
    上記学習手段によって学習された上記認識候補情報に基
    づいて上記文字情報をその文字情報に対応する変換語情
    報に変換することを特徴とする文書作成装置。
  4. 【請求項4】 手書き入力方式で入力された文字情報を
    文字認識処理し、その認識結果に基づいて上記文字情報
    をその文字情報に対応する変換語情報に変換処理する文
    書作成装置において、 上記文字認識処理によって得られる上記文字情報の認識
    候補情報の中から所定の認識候補情報が選択された際
    に、その選択された上記認識候補情報を第1候補として
    学習することにより、上記文字情報が入力された際に、
    その学習された上記認識候補情報に基づいて上記変換処
    理を行うことを特徴とする変換制御方法。
JP4078063A 1992-03-31 1992-03-31 文書作成装置及びこの装置に用いられる変換制御方法 Pending JPH05282482A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6618504B1 (en) 1996-11-15 2003-09-09 Toho Business Management Center Business management system

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