JPH04352273A - 手書き計算処理装置の手書き計算処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、手書きイメージ情報か
ら文字、記号等を認識する認識手段を備えた電卓、電子
手帳、電子ノート、ワープロ等の電子機器の計算機能に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電卓、電子手帳、電子ノート、ワ
ープロ等の計算機能を備えた電子機器においては、キー
ボードを用いて文字、記号等を入力するのが一般的であ
る。

【０００３】このような装置において、単位の付いた数
値を計算対象として計算を行う場合は、計算モードで、
まず、キーボードの数字キー、単位キー（単位に対応す
る特殊文字キー）、演算キーを用いて、数値と単位、及
び演算記号とからなる計算式が入力される。次に計算開
始キーが押されると、その入力された計算式において、
演算記号の入力位置の前後の文字コードをサーチし、計
算対象である数値、単位が抽出される。次に、その計算
対象の数値が、あらかじめ設定されている計算の基準と
なる単位（最小の単位等）に対応する数値に換算され、
その換算された数値に対して該演算記号に対応する計算
がなされる。しかる後、その計算結果を適切な単位に再
び換算して結果を求めていた。

【０００４】一方、手書きのイメージ情報から文字、記
号を認識する認識手段を備えた電卓等の電子機器におい
て、単位の付いた数値を計算対象として計算を行う場合
には、数値、及び演算記号は手書き入力が可能となる。 しかしながら、単位については、上記キーボードを用い
た装置と同様に、その単位に対応する特殊なキー、ある
いはアイコンを指定する入力しかできなかった。そのた
めに、オペレータは、計算式を入力するのに何度も入力
すべき単位に対応するキー、あるいはアイコンを選択し
なければならず、多大な手間がかかっていた。また、１
つの単位に特定のキー、あるいは特定のアイコンが対応
しているので、オペレータは入力すべき単位がどのキ−
、あるいはアイコンに対応するかを記憶しなければなら
ず、オペレータの負担を増大させる不都合があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の実情
を考慮してなされたものであり、手書きのイメージ情報
から抽出された文字、記号情報と、その入力位置情報を
用いて、計算すべき数値、単位、演算記号を自動的に特
定し、該演算記号に対応する計算を行う事ができる手書
き計算処理装置を実現するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の手書き計算処理
装置は、手書きのイメージ情報を入力する入力手段と、
該入力手段で入力されたイメージ情報から文字、記号を
認識する認識手段と、該イメージ情報から該文字、記号
の入力位置情報を抽出する入力位置抽出手段と、該認識
手段の認識結果、及び該入力位置抽出手段で抽出された
入力位置情報に基づいて数値、単位、演算記号を特定す
る特定手段と、該特定手段で特定された各数値、単位、
演算記号のなかで、一連の計算処理に必要な数値、及び
単位からなる計算対象、及び演算記号を識別する識別手
段と、該識別手段で識別された計算対象、及び演算記号
に基づき計算を行う計算手段を備えたものである。

【０００７】

【作用】本発明の手書き計算処理装置によれば、上記入
力手段により入力された手書きイメージ情報から、上記
認識手段で文字、記号を認識し、上記入力位置抽出手段
でその文字、記号の入力位置情報が抽出される。次に、
その認識手段の認識結果、及び入力位置抽出手段で抽出
された入力位置情報に基づいて、上記特定手段で数値、
単位、演算記号を特定する。更に、上記識別手段でその
特定された各数値、単位、演算記号のなかで、一連の計
算処理に必要な数値、及び単位からなる計算対象、及び
演算記号を識別する。しかる後、その識別された計算対
象、及び演算記号に基づき上記計算手段で計算を行う。

【０００８】

【実施例】図１は、本発明の一実施例の手書き計算処理
装置の機能構成を示すブロック図である。

【０００９】同図において、座標入力部１は入力ペン、
及びタブレット等からなり、手書きの文字、記号はその
タブレットに書き込み入力される事により、そのイメー
ジ情報が次に説明する文字、記号判別部２に送出される
。

【００１０】文字、記号判別部２はＣＰＵ等からなり、
その入力されたイメージ情報に基づき、文字、記号の判
別を行う。更に、その判別で、文字と判別されたら文字
、数値認識部３へ、記号と判別されたら記号認識部５へ
、入力されたイメージ情報から抽出した入力ストローク
情報、及び入力位置等の情報が送出される。

【００１１】文字、数値認識部３は、文字認識プロセッ
サ等からなり、文字、記号判別部２から入力された情報
に基づき文字認識を行い、その結果から数値、単位を特
定し、その特定された数値、単位のコード（ＪＩＳコー
ド等）　、及び位置情報を文字、数値、記号格納部４、
及び表示データ記憶部８に出力する。

【００１２】一方、記号認識部５は、記号認識プロセッ
サ、及びＣＰＵ等からなり、文字、記号判別部２から入
力された情報に基づき、記号認識プロセッサにより記号
認識を行い、その結果から記号を特定し、その特定され
た記号のコード、及び位置情報を文字、数値、記号格納
部４、及び表示データ記憶部８に出力する。更に、その
記号のコードに基づき、ＣＰＵでその記号が計算開始記
号（図３の１７、２５等）か否かを判定し、その判定結
果に基づき、計算開始記号であれば、その記号のデータ
（コード、座標）をデータ抽出部６に出力する。

【００１３】文字、数値、記号格納部４は、ＲＡＭ等か
らなり、上述の文字、数値認識部３、及び記号認識部５
から入力された文字、数値、記号（コード）が座標情報
と対応づけられ記憶される。

【００１４】次に、データ抽出部６は、ＣＰＵ等からな
り、記号認識部５から入力された記号データに基づいて
、その計算開始記号に対応する計算対象、即ち、数値、
単位、及び演算記号のデータ（コード、座標）を前記文
字、数値、記号格納部４から抽出し、そのデータを計算
処理部７に送出する。

【００１５】更に、計算処理部７は、ＣＰＵ等からなり
、その入力されたデータに基づいて、数値計算をする。 また、その計算結果のデータ（数値、単位のコード、座
標等）、その計算の計算対象、演算記号等のデータ（数
値、単位、記号のコード、座標等）に基づき、その数値
、単位、記号を表示部９に表示する位置を計算する。

【００１６】しかる後、ＶＲＡＭ等からなる表示データ
記憶部８に記憶された表示データに基づき、数値、単位
、記号を表示部９に出力し、表示する。

【００１７】図２は、本発明の一実施例の手書き計算処
理装置の処理を示すフローチャートである。

【００１８】ステップＡ１は図１の座標入力部１で実現
されるものであり、タブレット等に筆記入力することに
より座標等の筆記データが入力される。

【００１９】ステップＡ２は図１の表示部９で実現され
るものであり、ステップＡ１で入力された筆記データに
基づきペンの筆跡を表示する。

【００２０】ステップＡ３、Ａ４は図１の文字、記号判
別部２で実現されるものであり、ステップＡ３でステッ
プＡ１で入力された筆記データに基づいてストローク抽
出等を行う。更に、ステップＡ４でその抽出処理結果に
基づいて入力されたのが記号であるか、それとも文字で
あるかを判別し、記号と判別されたらステップＡ５へ、
文字と判別されたらステップＡ１０へ、抽出したストロ
−ク情報等の情報を送出する。

【００２１】ステップＡ５は図１の記号認識部５で実現
されるものであり、入力されたストローク等の筆記デー
タに基づいて記号認識し、認識された記号コード、及び
座標情報を次のステップＡ６に送出する。

【００２２】ステップＡ１０は図１の文字、数値認識部
３で実現されるものであり、入力されたストローク等の
筆記データに基づいて文字認識し、認識された文字コー
ド、及び文字位置に基づき数値、単位を特定し、そのデ
ータ（コード、座標）をステップＡ１１に送出する。

【００２３】ステップＡ１１はステップＡ１０、及びス
テップ６から入力された数値、単位、記号等を座標情報
と対応づけしてデータバッファに記憶する。

【００２４】更に、ステップＡ１２はステップＡ２で表
示した手書きの筆跡を消し、新たにステップＡ５、ある
いはステップＡ１０で特定された数値、単位、記号を表
示する。

【００２５】一方、ステップＡ６で入力されたのが計算
開始記号であると判定された場合には、まず、ステップ
Ａ７で入力された計算開始記号のデータ（コード、座標
）に基づいてその計算開始記号に対応する計算対象、及
び演算記号を前述のデータバッファから読み出して、そ
の位置関係に従って、順に計算バッファに記憶する。

【００２６】次に、ステップＡ８でその計算開始記号に
対応するステップＡ２で表示した筆跡を消去し、新たに
その計算開始記号の認識結果を表示する。

【００２７】更に、ステップＡ９でデータが入力された
計算バッファのデータを計算し、その答えを所定の位置
に表示する。

【００２８】図３は、本発明の一実施例の手書き計算処
理装置の処理をより詳細に説明するために、前述の座標
入力部１、及び表示部９が一体になったタブレット上で
計算を行う場合の実際の処理例を示す。

【００２９】図３において、（ａ）、（ｃ）、（ｄ）が
入力されたときの、処理結果を同図（ｂ）に示している
。

【００３０】処理の流れを図２のフローチャートを用い
て説明する。

【００３１】図３（ａ）は、上記第１のデータ「１０時
間３０分」１０、演算記号「−」１１、上記第２のデー
タ「２時間」１２、計算開始記号の横線１３が順に入力
された状態を表している。

【００３２】まず、ステップＡ１で「１０時間３０分」
１０と「−」１１が筆記入力された場合、ステップＡ２
でその筆跡を表示する。次にステップＡ３でストローク
抽出、切り出し等を行い、その結果に基づいて、ステッ
プＡ４で「１０時間３０分」が文字列であり、「−」が
記号であると判別され、「１０時間３０分」のストロー
ク等の情報がステップＡ１０に送出され、「−」の情報
がステップＡ５に送出される。そのステップＡ１０では
その情報に基づきその文字列が、数値「１０」、単位「
時間」、数値「３０」、単位「分」からなると共に、こ
の文字列集合が計算対象であると特定される。一方、ス
テップＡ５では、入力された「−」の情報に基づいて、
「−」が演算記号であると特定される。しかる後、ステ
ップＡ１１で、ステップＡ５、ステップＡ１０で特定さ
れた数値、単位、演算記号がその位置情報と対応づけさ
れて記憶される。次に、ステップＡ２で表示した筆跡を
消し、新たにその特定された「１０時間３０分」と「−
」が適当な位置に表示される。

【００３３】次に「２時間」１２が筆記入力された場合
も上述のようにステップＡ１０で文字認識を行い、数値
「２」及び、単位「時間」が特定され、そのコード、及
び位置情報が対応づけされてデータバッファに記憶され
ると共に、その認識結果を「１０時間３０分」の表示位
置に基づいて決定された適切な位置に表示する。

【００３４】更に、横線１３が筆記入力された場合、ス
テップＡ６でこの横線が計算開始記号であると識別され
ると、ステップＡ７でその入力位置に基づいて、その記
号と対応関係がある数値、単位、演算記号を上述のデー
タバッファから抽出し、それぞれの位置に基づいて順に
計算バッファに入力する。しかる後、その計算バッファ
のデータを計算し、その計算結果を適正位置に表示する
。即ち、同図（ｂ）の如く計算対象と計算結果のデータ
とにそれぞれ含まれる同一単位の上下位置が整合するよ
うに表示する。この整合処理を実現するためには、計算
対象、及び計算結果に含まれる数値、単位のコードと共
に、記憶されている表示位置情報を変更することにより
可能となる。例えば、まず、計算対象、及び計算結果に
含まれる単位のコードを比較し、同じ単位が存在したら
、その単位のなかで一番大きい単位を抽出し、その単位
の表示位置を特定の計算対象に含まれるその単位の表示
位置等を基準として決定する。残りの単位についてはそ
の基準の単位の位置に基づいて順に決定し、各単位に対
応する数値は左詰めで表示する。

【００３５】また同図（ｃ）の如く、第１の計算対象１
９と第２の計算対象２１のデータとにそれぞれ含まれる
同一単位の上下位置も整合するように表示する。この場
合にも上述の計算対象と計算結果間の表示位置決定方法
と同様に処理を行うことにより実現できる。

【００３６】更に、上述の処理においてはステップＡ１
２で、特定された記号、文字等の認識結果を表示するよ
うにしていたが、同図（ｄ）のように計算開始記号２６
が入力され計算結果が得られるまで筆跡を消さないよう
にすることも可能である。その場合においても図２の処
理フローチャートに基づいて処理を行うことにより実現
できる。

【００３７】図４は、図３の処理例以外の本発明の一実
施例の手書き計算処理装置の処理例を示す。

【００３８】同図（ａ）、（ｃ）、（ｅ）の処理結果を
同図（ｂ）、（ｄ）、（ｆ）にそれぞれ示す。即ち、同
図（ａ）の２７〜３０は同図（ｂ）の３１〜３４に対応
しており、その計算結果を３５に示す。また、同図（ｃ
）の３６〜３９は同図（ｄ）の４０〜４３に対応してお
り、その計算結果を４４に示す。更に、同図（ｅ）の４
５〜４８は同図（ｆ）の４９〜５２に対応しており、そ
の計算結果を５３に示している。

【００３９】本装置においては、図４（ａ）の第１の計
算対象「１０時３０分」２７に含まれる「時」と第２の
計算対象「２時間」２９に含まれる「時間」のような単
位は同じ単位として処理する。即ち、同図（ｂ）の如く
、計算対象間、及び計算結果を表示する時、上下間で同
じ単位と見做される単位を揃えて表示する。また、同図
（ｃ）の如く、「１ダース８本」３６等「ダース」と「
本」等通常このような表し方をしない単位系の計算対象
についても、１２本が１ダースに対応するという単位間
の関係が登録されていれば計算可能となる。

【００４０】更に、上述の計算開始記号として用いた横
線３０、３９等の代わりに同図（ｅ）の「＝」４８の等
号を計算開始記号として用いることも可能である。

【００４１】これらの処理も図２のフローチャートに従
って処理することにより実現できる。

【００４２】

【発明の効果】本発明によれば、手書き入力されたイメ
ージ情報から抽出した数値、単位、記号等からなる計算
式を特定し、その計算式の計算を自動的に行うことがで
きるので、従来のように各々の単位に対応した特別なキ
ー、あるいはアイコン等を設け、単位毎にその単位と対
応したキー等を指示する必要がなく、また、オペレータ
がそれぞれの単位に対応したキ−等を記憶する必要がな
くなる等、オペレータの手間が軽減される。また、本発
明装置では、同じ単位、及び同じ単位と見做せる単位を
揃えて表示する機能を備えているので、入力計算式のチ
ェック等を行う場合等にオペレータの負担が軽減される
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の手書き計算処理装置の機能
構成を示すブロック図

【図２】本発明の一実施例の手書き計算処理装置の処理
を示すフローチャート

【図３】本発明の一実施例の手書き計算処理装置の処理
をより詳細に説明するために、前述の座標入力部１、及
び表示部９が一体になったタブレット上で計算を行う場
合の実際の処理例を示す図

【図４】本発明の一実施例の手書き計算処理装置の処理
例を示す図

【符号の説明】

１　　座標入力部 ２　　文字、記号判別部 ３　　文字、数値認識部 ４　　文字、数値、記号格納部 ５　　記号認識部 ６　　データ抽出部 ７　　計算処理部 ８　　表示データ記憶部 ９　　表示部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　手書きのイメージ情報を入力する入力
   手段と、該入力手段で入力されたイメージ情報から文字
   、記号を認識する認識手段と、該イメージ情報から該文
   字、記号の入力位置情報を抽出する入力位置抽出手段と
   、該認識手段の認識結果、及び該入力位置抽出手段で抽
   出された入力位置情報に基づいて数値、単位、演算記号
   を特定する特定手段と、該特定手段で特定された各数値
   、単位、演算記号のなかで、一連の計算処理に必要な数
   値、及び単位からなる計算対象、及び演算記号を識別す
   る識別手段と、該識別手段で識別された計算対象、及び
   演算記号に基づき計算を行う計算手段を備えた手書き計
   算処理装置。
2. 【請求項２】　　手書きのイメージ情報を入力する入力
   手段と、該入力手段で入力されたイメージ情報から文字
   、記号を認識する認識手段と、該イメージ情報から該文
   字、記号の入力位置情報を抽出する入力位置抽出手段と
   、該認識手段の認識結果、及び該入力位置抽出手段で抽
   出された入力位置情報に基づいて数値、単位、演算記号
   を特定する特定手段と、該特定手段で特定された各数値
   、単位、演算記号のなかで、一連の計算処理に必要な数
   値、及び単位からなる計算対象、及び演算記号を識別す
   る識別手段と、該識別手段で識別された計算対象、及び
   演算記号に基づき計算を行う計算手段と、該特定手段で
   特定された数値、単位、演算記号、及び該計算手段で計
   算された処理結果を表示する表示手段とを備えた手書き
   計算処理装置に於ける計算処理方法に於て、少なくとも
   、単位付き数値からなる第１のデータ、単位付き数値か
   らなる第２のデータ、並びに演算記号との３者が積算形
   式で入力され、上記表示手段が第１及び、第２のデータ
   に対する上記特定手段からの特定結果と上記計算手段か
   らの計算結果のデータとを積算形式で表示する場合に、
   第１及び、第２のデータと計算結果のデータとにそれぞ
   れ含まれる同一単位の上下位置が整合するように、これ
   ら３者の表示位置を決定する事を特徴とする手書き計算
   処理方法。