JPH0528210B2 - - Google Patents

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JPH0528210B2
JPH0528210B2 JP13655784A JP13655784A JPH0528210B2 JP H0528210 B2 JPH0528210 B2 JP H0528210B2 JP 13655784 A JP13655784 A JP 13655784A JP 13655784 A JP13655784 A JP 13655784A JP H0528210 B2 JPH0528210 B2 JP H0528210B2
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nitrate
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Kyoshi Kawamura
Masayuki Shibuya
Hiroshi Ishihama
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Kowa Co Ltd
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Kowa Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はオキシ化合物の新規な硝酸エステル化
方法に関する。 従来、硝酸エステル類は、(1)アルコール類を、
濃硝酸、硝酸−硫酸混液、アセチルナイトレー
ト、ベンゾイルナイトレート等を用いて直接硝酸
エステル化する方法又は(2)はハロゲン化合物を、
硝酸銀、硝酸水銀等と反応させ硝酸エステルとす
る方法により製造されている。しかし(1)の方法に
おいては、硝酸エステル化試薬の取扱い、反応条
件の設定が難しく、工業的には爆発の危険を回避
する装置が必要である等の問題、さらにこの方法
を、芳香族化合物に適用すると芳香核ニトロ化が
副反応として同時に進行し、目的の硝酸エステル
体の収率及び純度が悪く、特に電子供与性置換基
を有する芳香族化合物に至つては目的物が得られ
ない等の欠点がある。また(2)の方法は、試薬が高
価であり、かつ反応後に生成する銀、水銀の回収
処理が必要となり工業生産に向いていない等の問
題がある。 本発明者らは、種々の硝酸エステル化合物の工
業的有用性に着目し、それらの化合物の簡便かつ
効果的合成方法を開発すべく検討を重ねた結果、
緩和な条件下で処理でき、簡便に、しかも再生使
用可能な試薬を用い、高収率、高純度で硝酸エス
テル類を製造する方法を見出した。 本発明は、スルホン酸エステルを有機四級アン
モニウム硝酸塩と反応させることを特徴とする硝
酸エステル化方法である。 本発明方法によれば工業的に有利に硝酸エステ
ル類を製造することができる。 本発明に用いられるスルホン酸エステル類は、
オキシ化合物例えばアルコール類を常法によりス
ルホン酸エステル化することにより得られる。 本発明方法の反応は次式により示される。 (式中Rは有機残基、R′−SO2−O−はスルホ
ン酸残基、Qは有機四級アンモニウム残基を示
す。) 本発明方法に類似する反応としては、J.Am.
Chem.Soc.87巻4760〜4781頁1965年の報分に記載
の方法がある。この方法によれば、有機ハロゲン
化合物と四級アンモニウム硝酸塩を反応させる
が、可逆反応であるため、反応が完結しない。し
たがつてこの方法は、硝酸エステル類の合成に適
用しても収率が悪く、かつ分離操作を必要とする
ため、工業生産には不適当である。 本発明におけるスルホン酸エステルと四級アン
モニウム硝酸塩との反応は、脱離基スルホン酸と
四級塩との親和性が強いため不可逆反応であり、
時間経過に比例して反応が進行するので、目的の
硝酸エステル類をほぼ定量的に製造することがで
きる。 本発明方法により硝酸エステル化できるアルコ
ール類としては、脂肪族、芳香族又は複素環族例
えばピリジン環、インドール環、キノリン環、ベ
ンゾピラン環などの、一級、二級又は三級のアル
コールのいずれでもよい。これらのアルコールは
さらにアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アル
コキシ基、アシル基、アミノ基等の置換基を有し
ていてもよい。 本発明を実施するに際しては、まず式のアル
コール類を常法により、式のスルホン酸エステ
ルにする。スルホン化試薬としては、メタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸等のアルキルスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、
ニトロベンゼンスルホン酸等の芳香族スルホン酸
のハライド、酸無水物等の活性誘導体が用いられ
る。 次いでスルホン酸エステル()を有機四級ア
ンモニウム硫酸塩と反応させると、硫酸エステル
()が得られる。 四級アンモニウム硝酸塩としては、(1)テトラメ
チルアンモニウム硝酸塩、テトラエチルアンモニ
ウム硝酸塩、テトラブチルアンモニウム硝酸塩、
ベンジルトリブチルアンモニウム硝酸塩等の四級
アンモニウム(置換アルキル)アンモニウム硝酸
塩、又は(2)四級アンモニウムを交換基として有す
る強塩基性陰イオン交換樹脂の硫酸塩が用いられ
る。 四級アンモニウムを交換基として有する強塩基
性陰イオン交換樹脂としては、最強塩基性陰イオ
ン交換MR型(マイクロレテイキユラー型)樹脂
の非水溶媒用が特に好ましく、例えばアンバーリ
ストA−26(ロームアンドハース社製)、ダイヤイ
オンHPA25(三菱化成工業社製)、あるいは、一
般溶媒用としてアンバーライトIRA−900、IRA
−904、IRA−400(ロームアンドハース社製)等
が用いられる。 (1)の四級アルキルアンモニウム硝酸塩は例えば
下記の方法で製造される。強酸性イオン交換樹脂
(H型)テロラアルキルアンモニウムハライドを
作用させ、次いで硝酸水溶液を作用させる。次い
で硝酸水流出液をジクロメタンで抽出し、洗浄、
乾燥後、ジクロメタンを留去すると、四級アルキ
ルアンモニウム硝酸塩が得られる。 (2)の強塩基製陰イオン交換樹脂の硫酸塩は、例
えば下記の方法で製造できる。アンバーリスト−
26(C1型)に、水酸化ナトリウム水溶液を接触さ
せてOH型にイオン交換し、次いで硝酸水溶液と
接触させたのち、洗浄、乾燥させてアンバーリス
トA−26硝酸塩(NO3型)を製造することがで
きる。 本発明方法は、各種の有機化合物、例えばアル
キル基、アルコキシ基を有する芳香族化合物、水
酸基(アルコール性、フエノール性)、イミド基
を有する化合物に適用できる。また、二級スルホ
ン酸エステル誘導体においても、脱離反応を伴う
ことなく進行させることができる。酸化に対して
弱い化合物、例えば1,4−ジヒドロピリジン誘
導体は、従来法では硝酸エステル化することが困
難であつたが、本発明方法によればこれらの化合
物を硝酸エステル化することができる。さらに本
反応は中性条件で進行するため、酸性、塩基性で
不安定な化合物に適用することもできる。 また科学活性化合物に適用した場合には、ラセ
ミ化することなく、絶対配置の反転した硫酸エス
テル体を製造することができる。すなわち、R体
(S体)アルコールを原料として用いた場合は、
S体(R体)硫酸エステルを得ることができる。
したがつて、得られた科学活性硝酸エステルを還
元することにより、原料アルコールから絶対配置
の反転した科学活性アルコールを製造することも
できる。 参考例 1 四級アルキルアンモニウム硝酸塩の調製 ダイヤイオンSK1B(Na型)(三菱化成工業社
製270mlを充填し、常法によりH型としたカラム
にテトラーn−ブチルアンモニウム・ブロミド75
gの水500ml溶液を通過させる。さらに水300mlを
通過させたのち、3N−硝酸水溶液1.5を通過さ
せる。硝酸流出液をジクロルメタン700ml及び300
mlで2回抽出し、ジクロルメタン層を飽和食塩水
で洗浄後、乾燥する。ジクロルメタンを留去する
と、白色固体が得られ、酢酸エチル−エーテルよ
り再結晶すると、融点121℃の無色プリズム晶と
して、テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸塩
53.2g(収率75.1%)が得られる。 得られたテトラアルキルアンモニウム硝酸塩
は、本発明反応に使用後は、テトラアルキルアン
モニウムスルホン酸塩となり、これを再度前記ダ
イヤイオンSK1B(H型)に吸着させたのち、硝
酸を用いイオン交換して、再生使用することがで
きる。 参考例 2 強塩基性陰イオン交換樹脂型・四級アンモニウ
ム硝酸塩の調製 アンバーリストA−26(C1型)(ロームアンド
ハース社製)500gをカラムに充填し、水及びメ
タノールで洗浄したのち、2.5N−水酸化ナトリ
ウム水溶液3を通過させ、OH型に変換する。
次いでイオン交換水3.5で水洗したのち1N−硝
酸水溶液3を通過させ、硝酸塩型(ONO2型)
に変換する。イオン交換水で洗浄流出液のPHが7
になるまで洗浄する。エタノール2、アセトン
1で順次洗浄し水分を除去したのち加温乾燥
し、真空乾燥してアンバーリストA−26硝酸塩
(ONO2型)211gを得る。 得られたアンバーリストA−26硝酸塩(ONO2
型)は本発明反応に使用したのち、スルホン酸塩
(ONO2R′型)となる。これは水酸化ナトリウム
等でOH型としたのち、再度硝酸を用いてイオン
交換すると、簡単にONO2型に変換でき、再生使
用可能である。また、直接、硝酸ソーダNaNO3
水溶液を通過することにより−ONO2型に変換可
能である。 実施例 1 (1) 2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−2′,
6′−ジメチル−4′−(2−ヒドロキシエトキシ)
プロピオンアニリド19.4g、トリエチルアミン
9.2ml及び4−ジメチルアミノピリジン1.34g
をテトラヒドロフラン200mlに溶解し、氷水冷
下、メタンスルホン酸クロリド4.7mlを徐々に
滴下する。滴下終了後、室温で2時間攪拌し、
析出物を去し、溶媒を留去して得られる残留
物を酢酸エチルに溶解する。希塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄したのち、溶媒を留
去して得られる残留物を酢酸エチルから再結晶
すると、融点114〜116℃の無色結晶として、2
−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−2′,6′−
ジメチル−4′−(2−メタンスルホニルオキシ
エトキシ)プロピオンアニリド23.0g、(収率
97.0%)が得られる。 (2) 得られたメタンスルホニル体1.50g及びテト
ラ−n−ブチルアンモニウム硝酸塩2.10gをジ
オキサン1.8mlに加え、浴温90℃で4時間攪拌
する。次いで混合物をベンゼンに溶解し、水洗
し、乾燥したのちベンゼンを留去し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフイに付し、ベ
ンゼンで流出すると、無色油状物が得られる。
これを酢酸エチル−n−ヘキサンから再結晶す
ると、融点111〜112.5℃の無色プリズム晶とし
て、2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−
2′,6′−ジメチル−4′−(2−ニトロキシエトキ
シ)プロピオンアニリド1.34g(収率96.7%)
が得られる。 IR値:νKBr naxcm-1 1682,1660,1635,1677,847 NMR値:δCDC13 1.42(9H,s,−C(CH3 3) 1.42(3H,d,J=7Hz、CHCH3 ) 2.10(6H,s,【式】) 4.10〜4.24(2H,m,−OCH2 CH2−) 4.36(H,quint,J=7Hz、
【式】) 4.70〜4.84(2H,m,−CH2 ONO2) 5.35(H,d,J=7Hz、−CH2 ONO2) 6.50(2H,s,芳香環H) 7.77(H,br,s,【式】) HRMS値:397.1849(M+) 実施例 2〜15 実施例1と同様にして以下の化合物を製造でき
る。工程(1),(2)における反応条件、目的物の物件
等は下記のとおりである。 実施例 2 (1) 3−フエニルプロピルメタンスルホネートの
製造 出発物質:3−フエニルプロパノール 反応条件:メタンスルホン酸クロリド/ピリジン 収率95.0%、無色油状物。 NMR値:δCC14 1.84〜2.20(2H,m,−CH2H2 CH2−) 2.72(2H,t,J=8Hz,
【式】 2.85(3H,s,−OSO2H3 ) 4.15(2H,t,J=7Hz,−CH2 OSO2−) 7.00〜7.40(5H,m,芳香環H) (2) 3−フエニルプロピルナイトレートの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、トルエン、90℃、3時間 収率93.2%、無色油状物。 IR値:νCHC1 3naxcm-1 1628,1278,860(−ONO2) NMR値:δCDC13 2.00(2H,quint),J=8Hz,−CH2H2
CH2−) 2.70(2H,t,J=8Hz,
【式】 4.38(2H,t,J=8Hz,−CH2ONO2) 7.00〜7.40(5H,m,芳香環H) 実施例 3 (1) 2−フエノキシエチル−p−トルエンスルホ
ネートの製造 出発物質:2−フエノキシエタノール 反応条件:p−トルエンスルホン酸クロライド/
トリエチルアミン、テトラヒドロフラン
(THF)、4−ジメチルアミノピリジン 収率95.2%、無色板状晶、融点74〜75℃。 NMR値:δCDC13 2.44(3H,s,−CH3 ) 4.04〜4.26(2H,m,CH2 CH2−) 4.28〜4.48(2H,m,−CH2 ONO2) 6.64〜7.48(7H,m,芳香環H) 7.68〜7.90(2H,d,J=10Hz,芳香環H) (2) 2−フエノキシエチルナイトレートの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラエチルアンモニウム硝酸塩、80
℃、6時間 収率95.5%、無色油状物。 IR値:νCHC1 3naxcm-1 1637、1279、850(−ONO2) NMR値:δCDC13 4.08〜4.36(2H,m,【式】 4.66〜4.88(2H,m,−CH2 ONO2) 6.72〜7.04(3H,m、芳香環H) 7.12〜7.43(2H,m、芳香環H) HRMS値:183.0567(M+) 実施例 4 実施例3(1)で得られた2−フエニルエチル−p
−トルエンスルホベートを用い、下記の反応条件
により2−フエニルエチルナイトレートを製造し
た(収率97.6%)。 反応条件:ベンジルトリブチルアンモニウム硝酸
塩、アセトニトリル、80℃、13時間 実施例 5 (1) 2−(4−クロロフエニル)エチルベンゼン
スルホネートの製造 出発物質:2−(4クロロフエニル)エタノール 反応条件:ベンゼンスルホン酸クロリド/ピ
リジン収率92.1%、無色状物 NMR値:δCDC13 2.88(2H,t,J=7Hz,
【式】 4.18(2H,t,J=7Hz,−CH2 OSO2−) 6.88〜7.24(4H,d,d,J=10Hz,芳香環
H) 7.36〜7.80(5H,m、芳香環H) (2) 2−(4クロロフエニル)エチルナイトレー
トの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、トルエン、80℃、40分間 収率97.5%、無色油状物。 IR値:νCHC13 naxcm-1 1635,1278,848(−ONO2) NMR値:δCDC13 2.94(2H,t,J=7Hz,
【式】 4.56(2H,t,J=7Hz,−CH2 ONO2) 7.05(2H,d,J=8Hz、芳香環H) 7.22(2H,d,J=8Hz、芳香環H) HRMS値:201.0169(M+) 実施例 6 (1) 2−(4−クロロフエニル)エチル−o−ニ
トロベンゼンスルホネートの製造 出発物質:2−(4−クロロフエニル)エタノー
ル 反応条件:o−ニトロベンゼンスルホン酸クロリ
ド/トリエチルアミン、THF 収率80.5%、淡黄色油状物 NMR値:δCDC13 3.00(2H,t,J=7Hz,
【式】 4.42(2H,t,J=7Hz,−CH2 OSO2−) 6.96〜7.32(4H,m,芳香環H) 7.56〜7.95(4H,m、芳香環H) (2) 2−(4クロロフエニル)エチルナイトレー
トーの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、ジオキサン、40℃、3時間 収率85.6%、IR値、NMR値及びMS値は実施例
5(2)と同様である。 実施例 7 (1) 1−メチル−2−フエノキシエチル−p−ト
ルエンスルホネートの製造 出発物質:1−メチル−2−フエノキシエタノー
ル 反応条件:p−トルエンスルホン酸クロリド/ピ
リジン 収率92.0%、無色針状晶、融点92〜93℃。 NMR値:δCDC13 1.41(3H,d,J=6Hz,−CHCH3 ) 2.42(3H,s,【式】) 3.96(2H,t,J=6Hz、【式】 4.76〜5.08(H,m、【式】) 6.60〜7.08(3H,m,芳香環H) 7.10〜7.42(4H,m,芳香環H) 7.80(2H,d,J=8Hz,芳香環H) (2) 1−メチル−2−フエノキシエチルナイトレ
ートの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、トルエン、90℃、6時間 収率97.7%、無色油状物。 IR値:νCHC13 naxcm-1 1630,1278,850(−ONO2) NMR値:δCDC13 1.43(3H,d,J=6Hz,CHCH3 ) 4.05(2H,d,J=6Hz,
【式】) 5.30〜5.60(H,m,CCH3) 6.80〜7.10(3H,m,芳香環H) 7.20〜7.44(2H,m,芳香環H) 実施例 8 (1) 2−(4−メトキシフエノキシ)エチル−o
−ニトロベンゼンスルホネート 出発物質:2−(4−メトキシフエノキシ)エタ
ノール 反応条件:o−ニトロベンゼンスルホン酸クロリ
ド/トリエチルアミン、THF 収率85.0%、淡黄色油状物 NMR値:δCDC13 3.72(3H,s,CH3 O−) 4.08〜4.28(2H,m,【式】 4.48〜4.68(2H,m,−CH2 OSO2) 6.7(4H,m、芳香環H) 7.60〜7.85(3H,m、芳香環H) 8.00〜8.20(H,m,芳香環H) (2) 2−(4−メトキシフエノルキシ)エチルナ
イトレートの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、アセトニトリル、50℃、5時間 収率:98.1%、無色油状物。 IR値:νCHC13 naxcm-1 1638,1279,848(−ONO2) NMR値:δCDC13 3.72(3H,s,CH3 O−) 4.08〜4.24(2H,m,【式】 4.68〜4.83(2H,m,−CH2H2 ONO2) 6.80(4H,s、芳香環H) HRMS値:203.0642(M+) 実施例 9 (1) 2−(3−メチルフエノキシ)エチルメタン
スルホネートの製造 出発物質:2−(3−メチルフエノキシ)エタノ
ール 反応条件:メタンスルホン酸クロリド/ピリジン 収率91.0%、無色油状物。 NMR値:δCDC13 2.30(3H,s,【式】) 3.04(3H,s−OSO2H3 ) 4.12〜4.35(2H,m,【式】) 4.48〜4.68(2H,m,−CH2 OSO2−) 6.60〜6.88(3H,m、芳香環H) 7.04〜7.24(H,m、芳香環H) (2) 2−(3−メチルフエノキシ)エチルナイレ
ートの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラメチルアンモニウム硝酸塩、ジ
メチルスルホキシド、90℃、23時間 収率52.9%、淡黄色油状物。 IR値:νCHC13 naxcm-1 1639,1278,845(−ONO2) NMR値:δCDC13 2.30(3H,s,CH3 −) 4.12〜4.32(2H,m−CH2 CH2ONO2) 4.72〜4.90(2H,m,−CH2 ONO2) 6.60〜6.90(3H,m,芳香環H) 7.03〜7.30(H,m,芳香環H) HRMS値:197.0683(M+) 実施例 10 (1) 2−オクチルベンゼンスルホネートの製造 出発物質:2−オクタノール 反応条件:ベンゼンスルホン酸クロリド/ピリジ
ン 収率91.1%、無色油状物。 NMR値:δCDC13 0.76〜1.00(3H,m,CH3 CH2−) 1.00〜1.75(13H,m,−(CH2 5−CHC
H3) 4.64(H,q,J=6Hz、C−) 7.44〜7.68(3H,m,芳香環H) 7.84〜8.03(2H,br.d,J=8Hz,芳香環H) (2) 2−オクチルナイレートの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、トルエン、90℃、4時間 収率95.6%、淡黄色油状物。 IR値:νCHC13 naxcm-1 1621,1277,874(−ONO2) NMR値:δCDC13 0.76〜1.04(3H,m,CH3 CH2−) 1.04〜1.85(13H,m−(CH2 5−、CHC
H3) 4.86〜5.18(H,m,CCH3) 実施例 11 (1) 3−(3−ピリジル)プロピルメタンスルホ
ネートの製造 出発物質:3−ピリジンプロパノール 反応条件:メタンスルホン酸無水物/THF 収率95.2%、淡黄色油状物。 NMR値:δCDC13 1.96〜2.24(2H,m,−CH2H2 CH2−) 2.65〜2.88(2H,m,【式】) 2.98(3H,s,−CH3 ) 4.23(2H,t,J=6Hz,−CH2 OSO2−) 7.10〜7.32(H,m,ピリジン環5位H) 7.42〜7.58(H,m,ピリジン環4位H) 8.36〜8.48(2H,m,ピリジン環2,6位H) (2) 3−(3−ピリジル)プロピルナイトレート
の製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、トルエン、90℃、3時間 収率69.8%、無色油状物。 IR値:νCHC13 naxcm-1 1633,1279,860(−ONO2) NMR値:δCDC13 1.88〜2.24(2H,m,−CH2H2 CH2−) 2.76(2H,t,J=7Hz,−CH2 CH2CH2
ONO2) 4.44(2H,t,J=7Hz,−CH2 ONO2) 7.14〜7.32(H,m,ピリジン環5位H) 7.40〜7.56(H,m,ピリジン環4位H) 8.38〜8.52(H,m,ピリジン環2,6位H) HRMS値:182.0694(M+) 実施例 12 (1) 3−メタンスルホニルオキシ−8−メトキシ
−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン
の製造 出発物質:3ヒドロキシ−8−メトキシー3,4
−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン(特開
昭59−29681号公報記載の化合物) 反応条件:メタンスルホン酸クロリド/ピリジン 収率89.0%、無色針状晶、融点104〜105℃ NMR値:δCDC13 2.90〜3.40(2H,m,C4−2H) 3.03(3H,s,−OSO2H3 ) 3.86(3H,s−OCH3 ) 4.12〜4.54(2H,m,C2−2H) 5.10〜5.30(H,m,C3−H) 6.58〜6.96(3H,m,芳香環H) (2) 8−メトキシ−3−ニトロキシ−3,4−ジ
ヒドロ−2H−1−ベンゾピランの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、トルエン、90℃、14.5時間 収率79.9%、無色針状晶、融点79〜80℃。 IR値:νKBr naxcm-1 1616,1280,875(−ONO2) NMR値:δCDC13 2.84〜3.44(2H,m,C4−2H) 3.85(3H,s,−OCH3 ) 4.16〜4.56(2H,m,C2−2H) 5.35〜5.53(H,m,C3−H) 6.56〜6.96(3H,m,芳香環H) HRMS値:225.0629(M+) 実施例 13 (1) 2−(4−エトキシカルボニルオキシフエノ
キシ)エチルメタンスルホネートの製造 出発物質:2−(p−ヒドロキシフエノキシエタ
ノール 反応条件:クロル炭酸エチル/トリエチルアミ
ン、THF メタンスルホン酸クロリド/トリエチルアミ
ン 収率97.7%、無色針状晶、融点75〜76℃。 NMR値:δCDC13 1.40(3H,t,J=7Hz、−OCH2H2 ) 3.05(3H,s,−OSO2H3 ) 4.16〜4.35(2H,m,
【式】) 4.32(2H,q,J=7Hz、−CH2 CH3) 4.50〜4.65(2H,m,−CH2 OSO2−) 6.90(2H,d,J=10Hz、芳香環H) 7.15(2H,d,J=10Hz、芳香環H) (2) 2−(4−エトキシカルボニルオキシフエノ
キシ)エチルナイトレートの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、ジオキサン、90℃、4時間 収率96.5%、無色針状晶、融点45.5〜46℃。 IR値:νCHC13 naxcm-1 1759(C=0),1623,1286(−ONO2) NMR値:δCDC13 1.38(3H,t,J=7Hz、−OCH2H3 ) 4.12〜4.32(2H,m,【式】 4.28(2H,q、J=7Hz、−OCH2 CH3) 4.72〜4.85(2H,m,−CH2CH2 ONO2) 6.80(2H,d,J=10Hz、芳香環H) 7.05(2H,d,J=10Hz、芳香環H) HRMS値:271.0693(M+) 実施例 14 (1) 2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニ
ル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボン酸−3−エチルエステル−5−(3−
p−トルエンスルホニルオキシプロピル)エス
テルの製造 出発物質:2,6−ジメチル−4−(3−ニトロ
フエニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,
5−ジカルボン酸−3−エチルエステル−5
−(3−ハイドロキシプロピル)エステル 反応条件:トルエンスホニクロリド/ピリジン 収率86.1%、淡黄色油状物。 NMR値:δCDC13 1.24(3H,t,J=7Hz、−OCH2CH3 ) 1.95(2H,quint,J=7Hz、−CH2CH2 CH2
−) 2.35(6H,s,2,6位−CH3 ) 2.43(3H,s,【式】 3.92〜4.24(6H,m,−OCH2 CH3,−CH2
CH2CH2 −) 5.01(H,s,4位H) 6.00(H,br.s,−N−) 7.25〜8.12(8H、芳香環H) (2) 2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニ
ル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボン酸−3−エチルエステル−5−(3−
ニトロキシプロピル)エステルの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、トルエン、80℃、4時間 収率88.0%、淡黄色プリズム晶、融点134〜135
℃。 IR値:νKBr naxcm-1 3362(−NH),1698(−COOC2H5),1629,
1275(−ONO2) NMR値:δCDC13 1.24(3H,t,J=7Hz、−OCH2CH3 ) 2.02(2H,quint,J=7Hz、−CH2CH2 CH2
−) 2.35,2.38(6H,s,2,6位−CH3) 4.12(2H,q,J=7Hz、−OCH2 CH3) 4.16(2H,t,J=7Hz−OCH2
CH2CH2ONO2) 4.36(2H,t,J=7Hz、−OCH2CH2CH2
ONO2) 5.08(H,s,4位−H) 5.92(H,br.s,−N−) 7.24〜8.17(4H、芳香環H) HRMS値:449.1438(M+) 実施例 15 (1) 2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニ
ル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボン酸ビス(3−ベンゼンスルホニルオキ
シプロピル)エステルの製造 出発物質:2,6−ジメチル−4−(3−ニトロ
フエニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,
5−ジカルボン酸ビス(3−ハイドロキシプ
ロピル)エステル 反応条件:ベンゼンスルホン酸クロリド/トリエ
チルアミン、THF 収率89.3%、淡黄色油状物。 NMR値:δCDC13 1.96(4H、quint,J=7Hz、−CH2CH2 CH2
−×2) 2.30(6H,s,2,6位−CH3 ) 3.95〜4.22(8H,m,−CH2 CH2CH2 −×2) 4.96(H,s,4位H) 6.18(H、bs.s,−N−) 7.25〜8.10(14H、芳香環H) (2) 2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニ
ル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボン酸ビス(3−ニトロキシプロピル)エ
ステルの製造 出発物質:(1)のスルホン酸エステル 反応条件:テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸
塩、ジオキサン、60℃、15時間 収率82%、淡黄色プリズム晶、融点135〜136℃。 IR値:νKBr naxcm-1 3372(−NH−),1694(−COO−),1634,
1275,878(−ONO2) NMR値:δCDC13 2.05(4H,quint,J=7Hz、−CH2CH3 CH2
−×2) 2.37(6H,s,2,6位−CH3 ) 4.18(4H,t,J=7Hz、−OCH2
CH2CH2ONO2×2) 4.42(4H,t,J=7Hz、−CH2 ONO2×2) 5.08(H,s,4位H) 6.06(H,br.s,−N−) 7.30〜8.18(4H、芳香環H) HRMS値:524.1388(M+) 実施例 16 (1) 実施例13(1)で得られた2−(4−エトキシカ
ルボニルオキシフエノキシ)エチルメタンスル
ホネート4.43gをメタノール60mlに溶解し、氷
水冷下に10%水酸化ナトリウム水溶液8.70gを
加える。室温で1時間反応させたのち、10%塩
酸で中和する。溶媒を留去して得られる残留物
をクロロホルムに溶解し、水洗、乾燥し、溶媒
を留去して得られる粗結晶をアセトン−ヘキサ
ンから再結晶すると、融点75.0〜75.5℃の無色
板状晶として、2−(4−ヒドロキシフエノキ
シ)エチルメタンスルホネート2.73g(収率
80.7%)が得られる。 (2) 得られた化合物2.13g及びテトラ−n−ブチ
ルアンモニウム硝酸塩5.58gを用い、以下実施
例13(2)と同様に処理すると、無色油状物とし
て、2−(4−ヒドロキシフエノキシ)エチル
ナイトレート1.71g(収率93.6%)が得られ
る。 IR値:νCHC13 naxcm-1 3575,3300,1638,1279,847 NMR値:δCDC13 4.08〜4.24(2H,m,【式】 4.68〜4.84(2H,m,−CH2 ONO2) 5.16(H,s,【式】 6.75(4H,s、芳香環H) HRMS値:199.0478(M+) 実施例 17 (1) 3,8−ジシドロキシ−3,4−ジヒドロ−
2H−1−ベンゾピラン10gの無水テトラヒド
ロフラン80ml溶液にトリエチルアミン6.7gを
加え、氷水冷下にクロル炭酸エチル6.8gの無
水テトラヒドロフラン30ml溶液を滴下し、2時
間反応させる。次いで無水テトラヒドロフラン
80ml及びトリエチルアミン9.7gを加え、メタ
ンスルホン酸クロリド10.3gの無水テトラヒド
ロフラン中の溶液30mlを滴下し、1時間反応さ
せる。さらに室温にて1時間反応させたのち析
出物を去し、溶媒を留去して得られる残留物
を酢酸エチルに溶解する。希重曹水、食塩水で
洗浄後、乾燥し、溶媒を留去し、アセトン−エ
ーテルから再結晶すると、融点118〜119℃の無
色プリズム晶として、8−エトキシカルボニル
オキシ−3−メタンスルホニルオキシ−3,4
−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン17.8g
(収率93.5%)が得られる。 (2) 得られた化合物13g及びテトラ−n−ブチル
アンモニウム硝酸塩25gをトルエン25mlに溶解
し、浴温90℃で28時間攪拌する。反応混合物を
ベンゼンに溶解し、水洗、乾燥後、溶媒を留去
して得られる残留去をシリカゲルカラムクロマ
トグラフに付し、ベンゼン流出部を分取する。
これをエーテルから再結晶すると、融点77〜78
℃の無色プリズム晶として、8−エトキシカル
ボニルオキシ−3−ニトロキシ−3,4−ジヒ
ドロ−2H−1−ベンゾピラン9.4g(収率80.7
%)が得られる。 IR値:νKBr naxcm-1 1759,1631,1280,870 NMR値:δCDC13 1.34(3H,t,J=7Hz,−CH2CH3 ) 2.84〜3.48(2H,m,C4−2H) 4.12〜4.54(2H,m,C2−2H) 4.30(2H,q,J=7Hz,−CH2 CH3) 5.32〜5.55(H,m,C3−H) 6.76〜7.15(3H,m、芳香環H) HRMS値:283.0690(M+) 実施例 18〜21 実施例17と同一の化合物を、反応試薬を変えて
製造した。結果を下記に示す。 実施例 18 (1) 実施例17(1)のメタンスルホン酸クロリドに代
えてp−トルエンスルホン酸クロリドを用いて
下記の化合物を製造した(収率95.6%)。 無色針状晶、融点118〜119℃ NMR値:δCDC13 1.36(3H,t,J=7Hz、−CH2CH3 ) 2.43(2H,s,【式】 2.80〜3.28(2H,m,C4−2H) 4.03〜4.36(2H,m,C2−2H) 4.30(2H,q,J=7Hz、−CH2 CH3) 4.84〜5.08(H,m,C3−H) 6.76〜7.10(3H,m,C5〜7−3H) 7.24〜7.44(2H,d,J=8Hz、芳香環H) 7.70〜7.90(2H,d,J=8Hz、芳香環H) (2) (1)で得られた化合物及びテトラーn−ブチル
アンモニウム硝酸塩をジオキサンに溶解し、80
℃で25時間反応させると、実施例17(2)の化合物
が得られる(収率88.2%)。 実施例 19 (1) 実施例17(1)のメタンスルホン酸クロリドに代
えてベンゼンスルホン酸クリドを用い、8−エ
トキシカルボニルオキシ−3−ベンゼンスルホ
ニルオキシ−3,4−ジヒドロ−2−2H−ベ
ンゾピランを製造した(収率97%)。無色油状
物。 NMR値:δCDC13 1.36(3H,t,J=7Hz、−CH2CH3 ) 2.80〜3.28(2H,m,C4−2H) 4.05〜4.36(2H,m,C2−2H) 4.30(2H,q,J=7Hz、−CH2 CH3) 4.90〜5.15(H,m,C3−H) 6.80〜7.10(3H,m,C5〜7−3H) 7.44〜7.80(3H,m、芳香環H) 7.85〜8.04(2H,m、芳香環H) (2) (1)で得られた化合物及びテトラーn−ブチル
アンモニウム硝酸塩をトルエンに溶解し、80℃
で18時間反応させると、実施例17(2)の化合物が
得られる(収率92.5%)。 実施例 20 (1) 3−ヒドロキシメチル−8−ヒドロキシ−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピランを
実施例17(1)と同様に処理すると、無色油状物と
して、8−エトキシカルボニルオキシ−3−メ
タンスルホニルオキシメチル−3,4−ジヒド
ロ−2H−1−ベンゾピランが得られる(収率
92.5%) NMR値:δCDC13 1.38(3H,t,J=7Hz、−CH2CH3 ) 2.40〜3.20(3H,m,C3−H,C4−2H) 3.00(3H,s,−CO2CH3 ) 4.00〜4.50(6H,m,C2−2H,−CH2 OSO2
−、−CH2 CH3) 6.78〜7.13(3H,m,C5〜7−3H) (2) (1)で得られた化合物及びテトラーn−ブチル
アンモニウム硝酸塩をトルエンに溶解し、90℃
で6時間反応させると、無色油状物として8−
エトキシカルボニルオキシ−3−ニトロキジメ
チル−3,4−ジヒドロ−2H−1ベンゾピラ
ンが得られる(収率87.0%)。 IR値:νCHC13 naxcm-1 1759(−OCOOC2H5),1638,1276,850(−
ONO2 NMR値:δCDC13 1.37(3H,t,J=7Hz、−CH2CH3 ) 2.32〜3.16(3H,m,C4−2H、C3-H) 3.92〜4.44(2H,m,C2−2H) 4.26(2H,q,J=7Hz、−CH2 CH3) 4.43(2H,d,J=7Hz,−CH2 ONO2) 6.66〜7.02(3H,m,C5〜7−3H) 実施例 21 実施例20(1)で得られた化合物及びベンジル−ト
リーn−ブチルアンモニウム硝酸塩をアセトニト
リルに溶解し、80℃で28時間反応させると、実施
例20(2)と同じ化合物が得られる(収率91.5%)。 実施例 22 (1) N−(2−ヒドロキシエチル)ニコチンアミ
ド1.50gをアセトニトリル9mlに懸濁し、氷水
冷下にメタンスルホン酸無水物1.9gを加え、
室温で40分攪拌する。次いでテトラエチルアン
モニウム硝酸塩3.4gを加え、浴温65℃にて4
時間攪拌し反応させる。反応終了後、溶媒を留
去して限られる残留物に水及び酢酸エチルを加
えて分配したのち、希重曹水を加えて弱アルカ
リ性とし、酢酸エチル層を分取する。飽和食塩
水で洗浄し、乾燥後、溶媒留去して得られる残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフイに付
し、酢酸エチル流出物より粗結晶を得る。酢酸
エチル−エーテルより再結晶すると、融点91〜
92℃の無色針状晶として、N−(2−ヒドロキ
シエチル)ニコチンアミドナイトレート1.48g
(収率77.6%)が得られる。 IR値:νKBr naxcm-1 3231,1629,1287,859 NMR値:δCDC13 3.78(2H,q,J=6Hz,−CONHCH2 −) 4.65(2H,t,J=6Hz,−CH2 ONO2) 7.35(H,d,d,J=8Hz,J=5Hz,−C5
−H) 7.94(H,br.t,−N−) 8.10(H,d,t,J=8Hz,J=2Hz,C4
−H) 8.63(H,d,d,J=5Hz,J=2Hz,C6
−H) 8.96(H,d,J=2Hz,C2−H) HRMS値:212.0669(M++1) 実施例 23〜25 実施例22と同様にして以下の化合物を製造でき
る。 実施例 23 出発アルコール 反応条件:アセトニトリル/ピリジン
(CH3SO22O、0.5時間 テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸塩、50
℃、1.5時間 生成物: 淡黄色油状物、収率36.1% IR値:νCHC13 naxcm-1 3454,1629,1277,857 NMR値:δCDC13 2.30(3H,s,C2−CH3) 3.02(2H,t,J=7Hz,−CH2 CH2ONO2) 3.78(3H,sCH3 O−) 4.50(2H,t,J=7Hz,−CH2CH2 ONO2) 6.68(H,d,d,J=8Hz,2Hz,C6−H) 6.82(H,d,J=2Hz、C4−H) 7.04(H,d,J=8,C7−H) HRMS値:250.0946(M+) 実施例 24 出発アルコール 反応条件:アセトニトリル/ピリジン
(CH3SO22O、1時間 テトラエチルアンモニウム硝酸塩、65℃、3
時間 生成物: 無色針状晶、融点126℃、収率36.4% IR値:νKBr naxcm-1 3293(−CONH−),1640,1281,863(−
ONO2) NMR値:δCDC13 3.83(2H,q,J=6,−NHCH2 −) 4.68(2H,t,J=6,−CH2CH2 ONO2)、 6.05(2H,s、−O−CH2 −O−)、 7.00(H,sC−H)、 7.55(H,d,J=5Hz,C4−H)、 8.23(H,d,J=5Hz,C3−H)、 8.58(H,br.t,−N−)、 8.89(H,s,C8−H)、 HRMS値:305.0634(M+) 実施例 25 出発アルコール 反応条件:ジオキサン/ピリジン(CH3SO22O、
5時間 テトラ−n−ブチルアンモニウム硝酸塩、80
℃、6時間 生成物: 収率65.6% 物性は実施例8と同一 実施例 26 実施例1(1)で得られた2−(t−ブトキシカル
ボニルアミノ)−2′,6′−ジメチル−4′−(2−メ
タンスルホニルオキシエトキシ)プロピオンアニ
リド43.05gのベンゼン溶液300mlに、アンバーリ
ストA−26硝酸塩(ONO2型)120gを加え、90
℃で40時間攪拌下に還流する。反応終了後、樹脂
を去し、酢酸エチル/アセトンで抽出する。溶
媒を減圧留去して得られる残留物を酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶すると、融点112〜113℃の無
色プリズム晶として、2−(t−ブトキシカルボ
ニルアミノ)−2′,6′−ジメチル−4′−(2−ニト
ロキシエトキシ)プロピオンアニリド35.0g(収
率88%)が得られる。 分析値は、実施例1の生成物と一致した。 実施例 27〜32 実施例26の樹脂法により、実施例2,3,7,
13,14,15,17及び20の化合物を製造する。すな
わちスルホン酸エステルのベンゼン溶液にアンバ
ーリストA−26硝酸塩(ONO2)型を加え、90℃
で反応させる。その結果を次表に示す。 【表】 実施例 35 3−ピリジンプロパノール548mgをアセトニト
ル20mlに溶解し、アンバーリストA−26硝酸塩
(ONO2型)6.0g及びモレキユラーシープ3Å1.0
gの存在下に、メタンスルホン酸無水物を加え、
室温で30分間、60℃にて30分間攪拌する。反応終
了後、アンバーリストA−26及びモレキユラーシ
ープ3Åを去し、溶媒を減圧留去して得られる
残留物を薄層クロマトグラフイ(展開溶媒メタノ
ール−クロロホルム1対10)に付し、分離精製す
ると、黄色油状物として、3−(3−ピリジル)
プロピルナイトレート440mg(収率61%)が得ら
れる。分析値は実施例11と同一であつた。 実施例 36 N−(2−ヒドロキシエチル)ニコチンアミド
831mgを用い、以下実施例33と同様に処理すると、
融点91〜92℃の白色結晶として、N−(2−ヒド
ロキシエチル)ニコチンアミドナイトレート810
mg(収率76%)が得られる。分析値は実施例22と
同一であつた。 実施例 37 (1) 8−ヒドロキシ−(3R)−ニトロキシ−3,
4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン1.24g
をエタノール36mlに溶解し、10%パラジウム炭
素0.4gを加え、水素気流下に1.5時間攪拌す
る。反応後、触媒を去し、溶媒を留去して得
られる残査を酢酸エチルから再結晶すると、融
点153.5〜156.5℃の無色プリズム晶として、
(3R),8−ジヒドロキシ−3,4−ジヒドロ
−2H−1−ベンゾピラン956mg(収率97.9%)
が得られる。 〔α〕25 D=45.8°(c=3、テトラヒドロフラン) IR値:νKBr naxcm-1 3360(OH) NMR値:δCD3OD 2.52〜3.18(2H,m,C4−2H) 3.80〜4.28(3H,m,C2−2H,C3−H) 6.44〜6.78(3H,m,芳香環H) MS値:m/z 166(M+) (2) 得られた(3R),8−ジヒドロキシ体1.36g
を用い、以下実施例19(1)と同様に処理すると、
(3R)−ベンゼンスルホニルオキシ−8−エト
キシカルボニルオキシ−3,4−ジヒドロ−
2H−1−ベンゾピラン3.00g(収率96.8%)が
得られる。 〔α〕25 D=−21.0°(c=2.4、クロロホルム) (3) 得られた(3R)−ベンゼンスルホニル体1.80
gを用い、以下実施例19(2)と同様に処理し、8
−エトキシカルボニルオキシ−(3S)−ニトロ
キシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピ
ラン1.11g(収率82.3%)を得る。これをメタ
ノール16mlに溶解し、氷水冷下に10%水酸化ナ
トリウム水溶液2.0gを加える。室温で30分間
反応させ、5%塩酸を加え中和したのち、メタ
ノールを留去して得られる残査をクロロホルム
で抽出する。クロロホルム層を水洗、乾燥した
のち、クロロホルムを留去し、残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイに付し、クロロホル
ムで流出し、この流出物を酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶すると、融点129.0〜130.5℃の無
色プリズム晶として、8−ヒドロキシ−(3S)
−ニトロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−
ベンゾピラン706mg(収率85.3%)が得られる。 〔α〕25 D=−40.4°(c=1.46、クロロホルム) IR値:νKBr naxcm-1 3330(OH),1620,1290(−ONO2) NMR値:δCDC13 2.84〜3.42(2H,m,C4−2H) 4.12〜4.52(2H,m,C2−2H) 5.32〜5.50(H,m,C3−H) 5.44(H,s,−O) 6.48〜6.90(3H,m、芳香環H) なお原料として用いた3R体の物性値は、特開
昭60−208973号公報に記載のとおりであるが、以
下に示す。 融点:129.0〜130.5℃ 〔α〕25 D=+40.8°(c=3、クロロホルム) IR値:νKBr naxcm-1 3330(OH),1620,1290(−ONO2) NMR値:δCDC13 前記の3S体と同じ 得られた3S体を原料として、同様に処理する
と、3R体を得ることができる。 なお特開昭60−181083号公報に記載の方法にし
たがつてN−メシル−D−フエニルアラニン誘導
体より製造した3S体の物性は以下のとおりであ
る。 8−ヒドロキシ−(3S)−ニトロキシ−3,4
−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン 融点:129.0〜130.5℃ 〔α〕25 D=−40.8°(c=3、クロロホルム) IR値:νKBr naxcm-1 3330(OH),1620,1290(−ONO2) NMR値:δCDC13 前記の3S体と同じ 実施例 38 実施例37(2)で製造した(3R)−ベンゼスルホニ
ルオキシ−8−エトキシカルボニルオキシ−3,
4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン378mgをト
ルエン10mlに溶解し、アンバーリストA−26硝酸
塩(ONO2型)2.5gの存在下に、90℃で72時間
加熱攪拌する。反応後、実施例26と同様に処理
し、8−エトキシカルボニルオキシ−(3S)−ニ
トロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾ
ピラン182mg(収率64%)を得る。 次いで、これをメタノール2.6mlに溶解し、氷
水冷下、10%水酸化ナトリウム水溶液0.3gを加
え、室温で20分間反応させる。反応終了後、5%
塩酸水溶液で中和し、溶媒を留去して得られる残
査をクロロホルムで抽出する。クロロホルム層を
水洗、乾燥したのち、溶媒を留去し、酢酸エチル
−m−ヘキサンから再結晶すると、融点129.0〜
130.5℃の無色プリズム晶として、8−ヒドロキ
シ−(3S)−ニトロキシ−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾピラン111mg(収率82.4%)が得ら
れる。 このものの物性は、実施例37で製造したものと
完全に一致した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スルホン酸エステルを有機四級アンモニウム
    硝酸塩と反応させることを特徴とする硝酸エステ
    ル方法。 2 アルコールをスルホン酸エステル化して得ら
    れたスルホン酸エステルを使用することを特徴と
    する、特許請求の範囲第1項に記載の方法。
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