JPH05282047A - 手動送り運転処理装置 - Google Patents

手動送り運転処理装置

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JPH05282047A
JPH05282047A JP7813492A JP7813492A JPH05282047A JP H05282047 A JPH05282047 A JP H05282047A JP 7813492 A JP7813492 A JP 7813492A JP 7813492 A JP7813492 A JP 7813492A JP H05282047 A JPH05282047 A JP H05282047A
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Yuji Miura
勇二 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座標テーブルの基準となる座標系に端数が発
生した場合、何度も倍率選択スイッチと手動ハンドルと
を操作しなくても端数合わせが容易にできる手動送り運
転処理装置を得ることを目的とする。 【構成】 表示設定手段24が手動送り運転の指示に伴
って、ワークの原点座標、ワーク座標、機械座標を各軸
毎及びどの座標の端数を無くすかを指示する丸めパラメ
ータ番号を表示させ、いずれかの座標に端数がある場合
は、端数算出手段33が所定時間毎に第1の移動量が求
められた後に、丸めパラメータ番号の座標をそのときの
倍率の桁で切捨て端数を求め、移動量調整手段34が求
められた第1の移動量を端数に基づいて、所定時間内で
時間内で移動できる第3の移動量にして、端数丸め手段
35が第3の移動量と丸めパラメータ番号の座標値を加
算して設定して座標変換した座標値を表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は数値制御装置における
手動送り運転に関し、特に手動ハンドルを回転させたと
きに発生する端数を除去する手動送り運転処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にワークを加工させる数値制御装置
(以下NCという)は現在座標、ワーク座標、機械座標
があり、NC工作機械の加工方向の指定は、それに対応
させて予め取決められたアルファベットの座標語を用い
るのが一般的である。
【0003】例えば、フライス盤を例にすると、工具の
移動が左右方向をX軸、前後方向をY軸、上下方向をZ
軸というように3つの制御する。
【0004】このような座標糸においては、その機械固
有に定められた基準となる位置があり、この基準点を座
標原点として設定された座標糸を機械座標としている。
【0005】また、ワーク座標はプログラマがプログラ
ムする際に使用する座標糸で、ワーク上の基準点を座標
原点として設定される座標糸である。
【0006】さらに、NC工作機械の各軸にはレファレ
ンス点があり、この点はレファレンス点復帰モードにお
いては、高速で位置決めが行われる点であって、リミッ
トスイッチとドクにより検出し、通常はレファレンス点
を原点座標として設定された座標糸を現在座標という。
【0007】図5は現在座標、ワーク座標、機械座標の
関係を説明する図である。同図はテーブル上に3個の同
一の加工形状のワークを搭載した例であり、Z軸は省略
しX−Y平面としたものである。
【0008】例えば電源投入後のレファレンス点復帰モ
ードでレファレンス点に到達すると、予め設定表示部か
ら入力されているパラメータ値に従って、ワーク座標、
機械座標を作成する。
【0009】この場合は図5に示すように、機械座標の
原点を基準として設定したパラメータ値X、Yがレ
ファレンス点となり、同図はワークが3個あり、それぞ
れのワーク原点をパラメータX2とY2、X3とY3、
X4とY4で設定する。このように、ワークの原点をパ
ラメータで設定すると、3個のワークは共通のプログラ
ムが使用できるのである。
【0010】また、NC工作機械の工具を移動させる手
段としては、テープ指令を読取り、その指令に従って、
移動する自動運転と手動送りが可能なように手動ジョグ
送り並びに手動ハンドル送りがある。
【0011】手動送りでは汎用フライス盤のような手動
運転が可能であり、通常は決められたパラメータX2と
Y2、X3とY3、X4とY4にワークを取付けるので
はなく、ワークを取付け後に、その点を求めるために、
手動ハンドル送りで移動して、その点の機械座標を表示
設定部から読み、パラメータX2とY2、X3とY3、
X4とY4を設定する。このような用途にもハンドル送
りは使用され、以下に手動ハンドルを用いた数値制御装
置を例にして説明する。
【0012】図6は従来の手動送り運転処理装置の概略
構成図である。図において、1は加工用テープ、2はN
C自動運転起動時に外部機器入力モードであれば入出力
I/F(図示せず)を介してテープリーダ(図示せず)
からNC用加工プログラムを1ブロック毎に入力しメモ
リモードであればFDから加工プログラムを入力しパリ
ティチェック、加工プログラムフォーマットチェック等
を行い、RAM14にセットする。4はキーボード、5
はキーボード4とコンピュータとのインタフェースを取
りパリティチェック、フォーマットチェック等をするI
/Oである。
【0013】6は手動ハンドル操作部であり、回転させ
られることにより、その回転量を軸移動量として出力す
る手動ハンドル7及び切換えられることにより移動軸
(X、Y、Z)のいずれかを選択させる軸選択信号を出
力する軸選択スイッチ8並びに切換えられることによ
り、移動量の倍率を設定させる倍率信号を出力する倍率
選択スイッチ9を備えたものである。
【0014】10は手動ハンドル7用のI/Oであり、
内部に可逆カウンタを有して、手動ハンドル7の回転方
向によってカウントダウン又はカウントアップして、手
動ハンドル7の回転量に対応する目盛量信号Pを出力す
るものである。
【0015】11は軸選択スイッチ8用のI/O、12
は倍率選択スイッチ9用のI/O、13はNCプログラ
ムを処理するためのシステムソフトウェアを記憶したR
OM、14は少なくともシステムの立ちあげ後にNCプ
ログラム及びシステムの機械座標、現在座標、ワーク座
標が各軸毎に記憶される座標テーブルが記憶されるRA
Mである。16は例えば20ms毎に信号を出力するR
eal Time Clock(以下RTCという)、
17はRTC16及び各I/Oからの信号によりどこか
らの割込みかを知らせる割込コントローラである。
【0016】18は表示制御部であり、後述する表示設
定手段からの指示に基づいて、座標テーブルから各軸の
現在座標値Xc、ワーク座標値Xw、機械座標値Xmを
表示部19に表示するものである。この現在座標値、ワ
ーク座標値、機械座標値は、 (1)現在値Xc……原点復帰またはオペレータが座標
系プリセットした位置を原点とした座標系で、おもにオ
ペレータが自由に利用するもの。
【0017】(2)ワーク座標系Xw……NC用加工プ
ログラムの座標系で自動運転の際に演算部12で使われ
る座標系。
【0018】(3)機械座標系Xm……工作機械固有の
座標系で工具交換位置や原点位置などをきめる座標系で
ある。
【0019】20はデータ取込手段であり、命令レジス
タに設定された命令に基づいたプログラム番号をプログ
ラムカウンタに設定し、そのプログラムカウンタに対応
するプログラム命令及びデータを1ブロック毎に各レジ
スタに設定し、少なくとも手動ハンドル部6からの割込
み命令であれば(20ms毎)RAM14のワーキング
領域に目盛量P、軸選択信号i、倍率選択信号kを記憶
させて内部に内部に取込むものである。
【0020】21は目盛量算出手段であり、データ取込
手段20で指定されるプログラムが目盛り変化量を算出
するプログラムであれば、データ取込手段20を用いて
RAM14から今回の目盛量Pnと前回の目盛量Poと
をレジスタに設定し、その差を手動ハンドル7の目盛変
化量Pdとするものである。
【0021】22は移動量算出手段であり、データ取込
手段20で指定されるプログラムが移動量を算出するプ
ログラムであれば、RAM14に記憶された倍率選択信
号k及び軸選択信号iをレジスタに設定して、補間演算
等を行い目盛変化量Pdによる軸の移動量Sを求めて、
RAM14に記憶し、その移動量Sを軸モータが例えば
20msでテーブルを移動させる際に、そのモータの最
高のクランプ速度で移動可能であるということが知らせ
られると、RAM14の移動量S(以下の第1の移動量
Sという)を出力するものである。この移動量Sは通常
は1パルス当たり0.001mmとされる。
【0022】23は移動量定手段であり、データ取込手
段20で指定されるプログラムが移動量を判定するプロ
グラムであれば、移動量判定手段23は求められた第1
の移動量Sに基づいて、20msでその移動量Sを移動
させるための軸モータのクランプ速度Fcを求め、求め
たクランプ速度Fcでサンプリング周期t(20ms)
内に移動させることができる移動可能量Siを求め、移
動可能量Siが第1の移動量Sより大きいかをアキュー
ムレータの演算結果より判定して、その判定結果を移動
量算出手段21に出力するものである。
【0023】また、移動可能量Siが第1の移動量Sよ
り小さいと判定した場合は、サンプリング周期tで第1
の移動量Sをクランプ速度Fcを最高速度にしても移動
させることができないので、移動量算出手段22が求め
た第1の移動量Sを移動可能量Si(第2の移動量とも
いう)に再設定するものである。
【0024】24は表示設定手段であり、データ取込手
段20によって指定され、移動量算出手段22が出力す
る各軸の移動量Sに基づいて、現在座標値Xc、ワーク
座標値Xw及び機械座標値Xmを求めて座標テーブルに
設定し、表示制御部18に表示指示をするものである。
また、自動運転モーダル情報、パラメータ情報などを表
示部19に表示させたり、キーボードから表示画面の切
り換えるものである。
【0025】30は駆動部であり、補間計算された移動
量S(数値制御データともいう)の増幅等を行いサーボ
モータを駆動させるものである。
【0026】上記のように構成されたNC装置の手動ハ
ンドル移動量処理部の動作について以下に説明する。
【0027】手動ハンドル7が回転させられると、手動
ハンドル7には通常1回転100当分され100の目盛
りが刻んでおり、回転させられることにより、その目盛
り0〜99のデータを回転量として、I/O10に出力
させる。
【0028】また、このI/O10は可逆カウンタを備
えているため手動ハンドル7からの移動回転量は可逆カ
ウンタによってアップカウント又はダウンカウントされ
る。
【0029】この場合は右(+方向)に回すとカウント
アップし、左(−方向)に回すとカウントダウンし、そ
の値を手動ハンドル7の目盛量Pとして出力する。
【0030】次に、軸選択スイッチ8は切換えられるこ
とにより、X軸(第1軸目)、Y軸(第2軸目)、Z軸
(第3軸目)とする軸選択信号iをI/O11に出力す
る。
【0031】この場合は、0ならばX軸(第1軸目)と
みなしi=0、1ならばY軸(第2軸目)とみなしi=
1、2ならばZ軸(第3軸目)とみなしi=2のように
決められる。
【0032】次に、倍率選択スイッチ9は切換えられる
ことにより、倍率×1倍×10倍×100倍いずれかを
選択させる倍率選択信号kをI/O12に出力する。
【0033】例えば、0ならばk=1,1ならばk=1
0、2ならばk=100のように10倍飛びの倍率に決
定される。
【0034】次に、RTC16が20ms毎に割込コン
トローラ17に信号を出力すると、割込コントローラ1
7は各I/Oの状態を検出し、割込コントローラ17が
手動ハンドル部6からの割込みであることを示す命令を
データ取込手段20の命令レジスタに設定する。
【0035】データ取込手段20は命令をメモリのNC
プログラムに基づいて解釈し、プログラムカウンタのプ
ログラム番号をデータ取込みのプログラム番号に指定す
る。
【0036】これにより、CPUはそのプログラムによ
り制御されデータ取込手段20は、RAM14に目盛量
P、軸選択信号i及び倍率選択信号kを記憶する。この
目盛量Pの領域は例えば2バイトで構成され、1バイト
を前回の目盛量Poとし、他方の1バイトを今回の目盛
量Pnとする。例えば、手動ハンドル7を操作しない場
合は目盛量Pは0であるので、1バイトの領域に記憶さ
れ、回転されることによって出力される今回の目盛量P
nは他方の1バイトに記憶される。
【0037】次に、20ms経過してRTC16から信
号が出力されると、割込コントローラ17はRTC16
からの割込み(20ms経過)したことをデータ取込手
段20の命令レジスタに設定する。
【0038】この命令をデータ取込手段20がNCプロ
グラムによって解釈し、目盛変化量を求めるプログラム
命令であれば、そのプログラム番号をプログラムカウン
タに指定する。以下この軸移動量算出処理について動作
を説明する。つまり、20ms毎に本処理を実施するこ
とになる。
【0039】図7は従来の動作を説明するフロチャート
である。初めに、データ取込手段20の指定が目盛変化
量算出手段21を指定すると、目盛変化量算出手段21
がRAM14に記憶されている手動ハンドル7の今回の
目盛量Pnと前回の目盛量Poとを20ms毎ににサン
プリングし、その差を手動ハンドルの目盛変化量Pdを
下記に示すように、求めてRAM14に記憶する(S7
01)。
【0040】目盛変化量Pd=Pn−Po 次に、データ取込手段20の移動量算出手段22を指定
すると、移動量算出手段22がRAM14の倍率選択信
号kをレジスタに設定する(S702)。
【0041】次に、軸選択信号iをレジスタに設定する
(S703)。そして、手動ハンドル7の目盛変化量P
dと手動ハンドル7の倍率kから手動ハンドル7による
第1の移動量Sを下記に示すように求めてRAM14に
記憶する(S704)。
【0042】S=Pd・k 次に、データ取込手段20が移動量判定手段23を指定
すると、移動量判定手段23は、求めた第1の移動量S
の距離を20msで指定の軸モータが回転するためのク
ランプ速度Fcを求めてRAM14に記憶する(S70
5)。
【0043】このクランプ速度Fcを求めるにあたって
は、クランプ速度というのは最大速度というのが決まっ
ているため、この最大速度を越えないように求める。
【0044】つまり、NC工作機械は基本的にはモータ
の回転角度を制御している。このモータの回転角度がテ
ーブルの移動距離となりモータの回転数が送り速度とな
っているため、送り速度の指令を上げていきモータの出
しえる最高回転数以上の指令を与えた場合は、指令のみ
が先行してモータの回転は追従不能となる。
【0045】このような不都合をなくすため、クランプ
速度を設定し、送り速度はモータの最高回転数以内にク
ランプする必要があるためである。
【0046】このような設定をするのが機械保護機能
で、例えば手動ハンドルをゆっくり回すということは、
遅い送り速度を与えると等価でクランプ速度まで到達せ
ず、このような場合は、予め設定されているクランプ速
度のパラメータが設定される。
【0047】例えば、モータの最高回転数が2000回
転/分、モータに10mmのボールネジが直結されてお
り、ボールネジにはテーブルが結合されているとする
と、今モータの最高回転数が2000回転/分で回る
と、テーブルの移動速度は20000mm/sとなる。
【0048】また、送り速度20,000mm/分以上
の指令を与えた場合、制御不能になりますので、パラメ
ータにて予めクランプ速度を20,000mm/分と設
定するのである。
【0049】次に、求めたクランプ速度Fcとサンプリ
ング周期t(20ms)とを掛けて20msで求めたク
ランプ速度Fcで指定の軸モータが回転したときの軸テ
ーブルの移動可能量Siを下記に示すように求めて、R
AM14に記憶する(S706)。次に、手動ハンドル
7による移動量Sと移動可能量Siとをアキュームレー
タにより比較させ、手動ハンドル7による第1の移動量
Sが移動可能量Si以内かを判断する(S707)。こ
れは、アキュームレータの演算結果が設定されるフラグ
レジスタによって判断する。
【0050】つまり、最大速度を考慮して求めたクラン
プ速度Fcで20ms以内に手動ハンドル7による第1
の移動量Sを移動させることができるかを判断するので
ある。次に、移動可能量Siより手動ハンドル7による
第1の移動量Sが大きい場合は、20msでその移動量
Sに到達させることができないので、ステップS706
で求めた移動可能量Siを手動ハンドル7による第2の
移動量Sとして再設定すると共に、駆動部30及び表示
設定手段24に出力する(S708)。
【0051】次に、データ取込手段20が表示設定手段
24を指定すると、表示設定手段24は設定された第1
の移動量S又は第2の移動量Sに基づいて、現在値X
c、ワーク座標系Xw、機械座標系Xmを求めて座標テ
ーブルに記憶し(S709)、表示制御部18が座標テ
ーブルの座標値を表示部19に表示する。
【0052】また、上記ステップS707で移動可能量
Siより手動ハンドル7による第1の移動距離Sが小さ
い場合はステップS709に制御を移す。
【0053】以上のようにサンプリング周期tの間隔毎
に毎回繰り返し手動ハンドル送り運転が行われる。
【0054】次に、具体的な数値を用いて詳細に説明す
る。例えば手動ハンドル操作部6の倍率選択スイッチ9
が高倍率(たとえばk=100にして、下2桁を不要と
する)の場合、手動ハンドル7をゆっくりとまわすと、
サンプリング周期t(20ms)にサンプリングされる
手動ハンドル7の変化量は小さいくなる。
【0055】この場合は、ゆっくり回したことで目盛変
化量Pdが235の場合は、ステップS504で、移動
量Sが23500となったとする。
【0056】次に、ステップS705で求めた第1の移
動量S(S=23500)の距離を20msで指定の軸
モータのクランプ速度Fcを求める。
【0057】この場合は第1の移動量Sが大きくないの
で、ステップS707では移動可能量Siは第1の移動
量Sより大きいと判断されて、求めた移動量Sに基づい
て、ステップS709で現在値Xc、ワーク座標系X
w、機械座標系Xmを求めて座標テーブルに記憶し、表
示制御部18が座標テーブルの座標値を表示部19に表
示する。
【0058】つまり、ゆっくり回すと、移動量判定手段
23の機械保護機能が働かずに手動ハンドル7による第
1の移動量Sに端数がなく、座標記憶テーブルの基本と
なる座標系(たとえば現在値Xc)にも端数がでない。
(たとえば23400のように下2桁が00になる。)
次に、手動ハンドル7を急激に回すと、サンプリング周
期t(20ms)にサンプリングされる手動ハンドルの
変化量は大きくなり、目盛変化量Pdも大きくなる。そ
して、求めた第1の移動量Sの距離を20msでテーブ
ルを移動させる際の指定の軸モータのクランプ速度Fc
を求める。
【0059】この場合は第1の移動量Sが大きいので、
ステップS707では移動可能量Siは移動量Sより小
さいと判断されて、ステップS708で求めた移動可能
量Si(この場合は、Si=45678とする)を移動
量S(第1の移動量Sを第2の移動量Sに更新)として
再設定される。
【0060】つまり、手動ハンドル7を急激に回すと、
移動量判定手段23での機械保護機能が働き、手動ハン
ドル7による移動量Sを20msで所定のクランプ速度
Fcで移動させることができなくなり、所定のクランプ
速度Fcに基づいた移動量S(S=45678)が再設
定されるため、手動ハンドルによる移動量Sに端数が生
じ座標記憶テーブルの基準となる座標系(たとえば現在
値Xc)にも端数が生じる。
【0061】例えば、100倍にして下2桁を不要にし
ているにもかかわらず45678のように下2桁に78
の端数がでる。
【0062】このようになると、オペレータはつぎの手
動ハンドル送り運転で細かい位置決めをするため、まず
倍率選択スイッチ9を最高倍率(たとえばk=100)
にし、その状態で手動ハンドル7を回し高位の桁(下3
桁以上)を合わせ、つぎにワーク座標系Xwの端数を是
正するため倍率選択スイッチ9を1段下の倍率(たとえ
ばk=10)にし、その状態で手動ハンドル7を回し中
位の桁(下2桁目)を合わせ、さらに倍率選択スイッチ
9を最低倍率(たとえばk=1)にし、その状態で手動
ハンドル7を再度回し低位の桁(下1桁目)を合わせな
どの操作をしていた。
【0063】また、手動ハンドル送り運転にて端数をな
くしたい座標系はオペレータの作業によって変わってく
る。たとえば自動運転開始位置への移動の場合はワーク
座標系Xw、工具交換位置への移動の場合は機械座標系
Xm、オペレータがプリセットした座標系での移動の場
合は現在値Xcとなる。そのためオペレータは端数をな
くしたい座標系を注意深く監視しながら手動ハンドル7
をゆっくり回していた。
【0064】尚、工具交換位置、パレット交換位置等は
機械座標系で決めらており、通常は端数がない位置に設
定されている。この位置への移動手段としてはMDI運
転でも行えるが、通常はオペレータが目視にてワークと
工具との干渉を確認しつつ手動ハンドル7による運転で
行っている。
【0065】また、特開昭49−32075号公報には
倍率を設定して、設定倍率により手動送量を多くしたも
のが回示されている。
【0066】さらに、特開昭61−32108号公報に
はキャンセル指令に基づいて、移動量を補正して機械座
標と数値制御装置内部の座標糸とを一致させるものが回
示されている。
【0067】
【発明が解決しようとする課題】従来の手動ハンドルに
よる位置合わせは、最初に手動ジョグ送り運転にて荒い
位置決めを行い、続けて手動ハンドル送り運転で座標記
憶テーブル16のワーク座標系Xwの細かい位置決めを
行い、端数のない位置から自動運転を行うものである
が、ゆっくり回した場合は、サンプリング周期での目盛
変化量は小さいため、端数は発生しないで表示すること
ができる。
【0068】しかし、クランプ速度とサンプリング周期
に基づいて求めた移動可能量が移動量より小さい場合
は、その移動可能量を移動量として再度設定して表示す
るようにしているので、手動ハンドルを速く回すと、サ
インプリング周期t当たりの目盛変化量が大きくなり、
移動可能量より手動ハンドルによる移動量が大きくなっ
てしまって各座標糸に端数が生じるという問題点があっ
た。
【0069】また、端数が発生した場合は、オペレータ
は端数合わせのために、手動ハンドル操作部の倍率選択
スイッチと手動ハンドルとの操作を何度も操作して端数
が生じないようにしているので、オペレータに余分な負
担を与えるなどの問題点があった。
【0070】また手動ハンドル送り運転にて端数をなく
したい座標系はオペレータの作業によって変わってくる
ため、オペレータは端数をなくしたい座標系を注意深く
監視しながら手動ハンドルを回す必要があるという問題
点があった。
【0071】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、座標テーブルの基準となる座標
系に端数が発生した場合、何度も倍率選択スイッチと手
動ハンドルとを操作しなくても端数合わせが容易にでき
る手動送り運転処理装置を得ることを目的とする。
【0072】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる手動送
り運転処理装置は、手動ハンドル、倍率選択スイッチ、
軸選択スイッチを備えた手動ハンドルを有し、手動送り
指示の入力に伴って、所定時間毎の手動ハンドル、倍率
選択スイッチ及び軸選択の変化による第1の移動量を求
め、第1の移動量を軸モータが所定時間で移動できるか
を判定し、移動できない場合は、その移動速度と所定時
間とに基づいた移動可能量を第2の移動量とし、判定結
果による第1の移動量又は第2の移動量に基づいて座標
変換して設定する数値制御装置の手動送り運転処理装置
において、手動送り運転の指示の入力に伴って、設定さ
れる移動量に基づいてワークの原点座標、ワーク座標、
機械座標を各軸毎に表示させると共に、表示された各座
標のどの座標の端数を無くすかを指示する丸めパラメー
タ番号を表示させる表示設定部と、第1の移動量が求め
られた後に、丸めパラメータ番号が設定されていた場合
は、丸めパラメータ番号の座標をそのときの倍率の桁で
切捨て、切捨てた値を選択した座標軸の端数として求め
る端数算出手段と、丸めパラメータ番号が設定されてい
た場合は、求められた第1の移動量を前記端数に基づい
て、所定時間内で時間内で移動できる第3の移動量にす
る移動量調整手段と、丸めパラメータ番号の設定がある
場合は、第3の移動量と前記丸めパラメータ番号の座標
値を加算して設定する端数丸め手段とを備えたものであ
る。
【0073】
【作用】この発明においては、表示設定手段が手動送り
運転の指示に伴って、ワークの原点座標、ワーク座標、
機械座標を各軸毎に表示させると共に、表示された各座
標のどの座標の端数を無くすかを指示する丸めパラメー
タ番号を表示させ、いずれかの座標に端数がある場合
は、端数算出手段が丸めパラメータ番号が指定されてい
ると、所定時間毎に第1の移動量が求められた後に、丸
めパラメータ番号の座標をそのときの倍率の桁で切捨
て、切捨てた値を選択した座標軸の端数として求める。
【0074】次に移動量調整手段が丸めパラメータ番号
が設定されていた場合は、求められた第1の移動量を前
記端数に基づいて、所定時間内で時間内で移動できる第
3の移動量にする。
【0075】そして、端数丸め手段が丸めパラメータ番
号の設定がある場合は、第3の移動量と前記丸めパラメ
ータ番号の座標値を加算して設定し、その移動量に基づ
いて座標変換した座標値を表示させる。
【0076】
【実施例】図1はこの発明の手動送り運転処理装置の一
実施例を示す概略構成図である。図において、1〜30
は従来と同様なものであり、32はRAMであり、少な
くとも本発明に係わるNCプログラム、現在座標Xc、
ワーク座標Xw及び機械座標Xmが格納される座標テー
ブル、端数計算用のプログラミング並びに現在座標X
c、ワーク座標Xw及び機械座標Xmの端数をなくすた
めの手動ハンドル丸めパラメータTP等が格納されるも
のである。
【0077】33は端数算出手段であり、データ取込手
段20の指定により、オペレータがキーボード4を会し
て入力した丸めパラメータTP番号がRAM32に記憶
されていた場合は、レジスタに設定し、かつ軸選択i及
び倍率kを設定し、丸めパラメータTP番号に基づいた
現在座標Xc、ワーク座標Xw及び機械座標Xmを丸め
パラメータXaとして、端数計算用のプログラミングに
基づいて端数Xhcを算出するものである。
【0078】34は移動量調整手段であり、データ取込
手段20の指定により、手動ハンドル7による第1の移
動量Sと端数Xhcとの差を第3の移動量Sとして再設
定することにより、前回でサンプリング周期t当たりの
第1の移動量Sが移動可能量Siより大きすぎたため
に、機械保護機能が働いて端数が発生したが、その端数
を減算するため移動可能量Siより大きくなることがな
いようにするものである。
【0079】35は端数丸め手段であり、移動量判定手
段23が予め設定されている最高速度以内で第3の移動
量Sを移動できると判定した場合は、RAM32に記憶
されている丸め座標Xaと再設定された第3の移動量S
とを加算することで端数のない移動量Sを移動量算出手
段33に出力するものである。
【0080】上記のように構成された手動ハンドル送り
運転処理装置について以下に動作を説明する。
【0081】図2はこの発明の動作を説明するフローチ
ャートである。初めにオペレータは、現在座標Xc、ワ
ーク座標Xw及び機械座標Xmのどれを端数を削除する
座標かを指示する丸めパラメータの番号jを設定しない
で、倍率kを100倍とし、さらに軸選択iを現在座標
値Xcとして、手動ハンドルを速く回したために、図4
の移動量判定手段23が図5で説明したように、例えば
ステップS504でS=40000パルスとして第1の
移動量Sが求められ、ステップS505でFc=123
4600/secで、ステップS506で移動可能量S
iが Si=Fc・t=124600×0.02 =24692 として求められ、ステップS507のS<Si(Si=
Fc・t)の条件が不成立となって機械保護機能が動作
したとする。
【0082】このようになると、倍率を100倍にして
下2桁を不要としているにも係わらずに、表示部19に
表示された現在座標Xcに2桁の端数があることにな
る。
【0083】そこで、本発明の処理をするために、例え
ばオペレータが手動ハンドル丸めパラメータTPを1と
して設定し、手動ハンドル7をゆっくり回す。これは、
前回と同様に速く手動ハンドル7を回すと、サンプリン
グ周期t(20ms)毎に、目盛量Pをサンプリングす
るために、目盛変化量Pdが大きくなってしまい機械保
護機能が働いてしまうからである。
【0084】そして、従来と同様にNCシステムで決ま
ったサンプリング周期tの間隔(例えば20msec)
毎に、目盛変化量算出手段21が手動ハンドル7の今回
サンプリングした値Pnと前回サンプリングした値Po
の差分から手動ハンドル7の目盛変化量Pd(Pd=P
n−Po)を求め、移動量算出手段22が倍率k及び軸
iを設定し、手動ハンドル7による第1の移動量Sを求
めてRAM32に記憶する(S201)。この場合は、
手動ハンドル7をゆっくり回しているので、サンプリン
グ周期tにおける目盛変化量Pdは小さい。
【0085】例えば、右(+方向)に回しPn=35目
盛り、Po=30目盛りならば、 Pd=Pn−Po =35−30 =5 左(−方向)に回しPn=25目盛り、Po=30目盛
りならば Pd=Pn−Po =25−30 =−5 手動ハンドル7を30目盛りから右に5目盛りまたは左
に5目盛り回転すると手動ハンドル7による目盛変化量
Pdはそれぞれ5パルス、−5パルスとなるようにし、 Pd=5パルス、k=100倍ならば S=Pd・k =5・100 =500 として求めてRAM32に記憶される。
【0086】次に、データ取込手段20が本発明に係わ
る処理である端数算出手段33を指定する。
【0087】すると、端数算出手段33は、表示部19
に表示されている丸めパラメータの番号TPをRAM3
2より丸めパラメータ番号jとして読む(S202)。
【0088】そして、丸めパラメータ番号jが1かどう
かを判断し(S204)、j=1であれば軸選択i
(X、Y、Z)に対応する軸の現在座標Xcを丸めパラ
メータ座標値Xaにセットする(S205)。
【0089】次に、丸めパラメータ番号jが1以外のと
き、丸めパラメータ番号jが2か否かの判断を行い(S
206)、2ならばRAM32に記憶されている軸選択
iにより対応する軸のワーク座標Xwを丸めパラメータ
座標値Xaにセットする(S207)。次に、図3に示
すように、手動ハンドル丸めパラメータjが1、2以外
のとき、手動ハンドル丸めパラメータjが3か否かの判
断を行い(S301)、3ならばRAM32に記憶され
ている軸選択iにより対応する軸の機械座標系Xmを丸
めパラメータ座標値Xaにセットする(S302)。
【0090】次に、手動ハンドル丸めパラメータ番号j
が1、2、3以外のときは従来装置と同じ処理を実施す
る。
【0091】つぎに丸め計算を行うステップS303、
S304について説明する。まずステップS303で
は、丸めパラメータ座標値Xaと手動ハンドル7の倍率
kに基づいて、現在座標Xcの端数Xhcをガウスの数
を用いて以下の式1に示すように求める。
【0092】−数1− Xc=Xa−[Xa/k]・k …(1) [ ]はガウスの数なる端数計算を行う。但し、丸め座
標パラメータXaには現在座標Xcが設定されている。
【0093】例えば、Xa=100467パルス、k=
100倍ならば Xc=Xa−[Xa/k]・k =100467−[100467/100]・100 =100467−[1004.67]・100 =100467−1004・100 =100467−100400 =67 となり端数Xhc=67パルスが得られる。
【0094】次に、ステップS304では、手動ハンド
ル7による第1の移動量Sから端数Xhc分減算して手
動ハンドル7による移動量Sを再計算する(S30
4)。つまり、 S−Xc→S なる端数合わせ演算を行い再設定(第3の移動量を求め
て設定)する。
【0095】例えば、S=500パルス、Xc=67パ
ルスならば S=S−Xc =500−67 =433 このため、手動ハンドル7による第1の移動量Sは端数
Xhc分少ない量となり、移動量判定手段23で、移動
可能量Siと移動量Sとを比較した場合に移動量Sは移
動可能量Siより小さいと判断されることになる(S3
05)。
【0096】そして、データ取込手段20が端数丸め手
段35を指定し、端数丸め手段35は丸めパラメータ座
標値Xaに相当する座標系に、この手動ハンドル7によ
る第3の移動量Sを加算する。
【0097】例えば、Xa=100467パルス、S=
433パルスならば Xa=Xa+S =100467+433 =100900 のように下2桁が00となり丸めパラメータ座標値Xa
に相当する座標系が丸るめられる。
【0098】つまり、前回の現在座標Xcの端数に基づ
いて、ゆっくり回した今回の移動量Sに端数を発生させ
て、前回の現在座標Xcに基づいて、端数をなくすこと
になる。
【0099】また、丸め座標パラメータjが記憶されて
いない場合は従来と同様な処理を実施する。
【0100】次に、移動量算出手段22が従来と同様
に、Xaを駆動部30に出力すると共に、表示設定手段
24にXaを設定する。
【0101】そして、表示設定手段24はXaに基づい
て、現在座標Xc、ワーク座標値Xw、機械座標値Xm
を求めて座標テーブルに記憶する。
【0102】表示制御部18は座標テーブルからの現在
座標Xc、ワーク座標値Xw、機械座標値Xmを表示部
19に表示させる。
【0103】従って、図4に示すように現在座標Xcに
は端数がない。図4は表示部19が表示している画面例
を示した説明図である。図において、[現在値]、[ワ
ーク座標値]、[機械座標値]は、座標記憶テーブルの
現在値Xc、ワーク座標系Xw、機械座標系Xmにそれ
ぞれ対応するもので、各軸毎に表示させている。
【0104】この表示は座標記憶テーブル16の1パル
スが0.001mm換算で表示している。例えば手動ハ
ンドル送り運転でX軸を手動ハンドル倍率k=100、
手動ハンドルを5目盛り+方向に回すと、X軸の[現在
値]、[ワーク座標値]、[機械座標値]がそれぞれ5
00パルスすなわち0.500mm加算されるものであ
る。この画面で「1」を設定すると[現在値]、「2」
を設定すると「ワーク座標値」、「3」を設定すると
[機械座標値]がそれぞれ丸め対象となる座標値であ
る。
【0105】オペレータはこれらの表示内容を参考に手
動ハンドル送り運転、自動運転等の操作を行ってい、
「手動ハンドル丸めTP( )」の操作により上記のよ
うな処理をさせて端数をなくすのである。
【0106】つまり、手動ジョグ運転などにより基準と
なる座標系(たとえば現在値Xc)に端数が生じている
場合、オペレータはその端数を是正し、丸めのため倍率
選択スイッチ9の手動ハンドル7の操作がそれぞれ1回
で済み、オペレータに余分な負担を与えることが回避で
きる。
【0107】また、手動ハンドル送り運転時に丸める座
標系をオペレータが指定することにより、現在値Xc、
ワーク座標系Xw、機械座標系Xmをそれぞれ選択でき
る融通性のあるNC装置を提供でき、またオペレータが
手動ハンドル7を回しながら丸める座標系表示を注意深
く監視することが緩和される。また、端数を丸めるか否
かはパラメータにより選択できるようになっているた
め、従来の使用方法も可能である。
【0108】なお、本フローチャートでの記述を省略し
たが、求めた手動ハンドル7による移動量Sと再計算し
た手動ハンドルによる移動量Sとの符号の同一判別およ
び絶対量の大小判別を行って、手動ハンドル7による移
動量Sを決定している。
【0109】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、手動送
り運転の指示に伴って、ワークの原点座標、ワーク座
標、機械座標を表示させると共に、表示された各座標の
どの座標の端数を無くすかを指示する丸めパラメータ番
号を表示させ、その丸めパラメータ番号の座標が指定さ
れると、所定時間毎に第1の移動量が求められた後に、
その倍率の桁を切捨て端数を求め、求めた端数に基づい
て、所定時間内で時間内で移動できる第3の移動量にし
て、その第3の移動量と丸めパラメータ番号の座標値を
加算して座標変換した座標値を表示させるようにしたの
で、手動ジョグ運転などにより基準となる座標系(たと
えば現在値Xc)に端数が生じている場合、オペレータ
はその端数を是正すなわち丸めのため倍率選択スイッチ
及び手動ハンドルの操作がそれぞれ1回で済み、オペレ
ータに余分な負担を与えることが回避できる効果があ
る。
【0110】また、手動ハンドル送り運転時に、丸める
座標系をオペレータが指定することにより、現在値X
c、ワーク座標系Xw、機械座標系Xmをそれぞれ選択
できる融通性のあるNC装置を提供でき、またオペレー
タが手動ハンドル24を回しながら丸める座標系表示を
注意深く監視することが緩和される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の手動送り運転処理装置の一実施例を
示す概略構成図である。
【図2】この発明の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図3】この発明の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図4】表示部が表示している画面例を示した説明図で
ある。
【図5】現在座標、ワーク座標、機械座標の関係を説明
する図である。
【図6】従来の手動送り運転処理装置の概略構成図であ
る。
【図7】従来の動作を説明するフロチャートである。
【符号の説明】
1 加工用テープ 4 キーボード 6 手動ハンドル操作部 7 手動ハンドル 8 軸選択スイッチ 9 倍率選択スイッチ 20 データ取込手段 21 目盛変化量算出手段 22 移動量算出手段 25 移動量判定手段 33 端数算出手段 34 移動量調整手段 35 端数丸め手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動ハンドル、倍率選択スイッチ、軸選
    択スイッチを備えた手動ハンドルを有し、手動送り指示
    の入力に伴って、所定時間毎の前記手動ハンドル、倍率
    選択スイッチ及び軸選択の変化による第1の移動量を求
    め、該第1の移動量を軸モータが前記所定時間で移動で
    きるかを判定し、移動できない場合は、その移動速度と
    所定時間とに基づいた移動可能量を第2の移動量とし、
    判定結果による前記第1の移動量又は第2の移動量に基
    づいて座標変換して設定する数値制御装置の手動送り運
    転処理装置において、 手動送り運転の指示の入力に伴って、設定される移動量
    に基づいてワークの原点座標、ワーク座標、機械座標を
    各軸毎に表示させると共に、表示された各座標のどの座
    標の端数を無くすかを指示する丸めパラメータ番号を表
    示させる表示設定部と、 前記第1の移動量が求められた後に、前記丸めパラメー
    タ番号が設定されていた場合は、該丸めパラメータ番号
    の座標をそのときの倍率の桁で切捨て、切捨てた値を選
    択した座標軸の端数として求める端数算出手段と、 前記丸めパラメータ番号が設定されていた場合は、前記
    求められた第1の移動量を前記端数に基づいて、前記所
    定時間内で時間内で移動できる第3の移動量にする移動
    量調整手段と、 前記丸めパラメータ番号の設定がある場合は、前記第3
    の移動量と前記丸めパラメータ番号の座標値を加算して
    設定する端数丸め手段とを有することを特徴とする手動
    送り処理装置。
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