JPH05281968A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH05281968A
JPH05281968A JP4103494A JP10349492A JPH05281968A JP H05281968 A JPH05281968 A JP H05281968A JP 4103494 A JP4103494 A JP 4103494A JP 10349492 A JP10349492 A JP 10349492A JP H05281968 A JPH05281968 A JP H05281968A
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ram
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Masahiro Koyama
雅寛 小山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 楽音制御パラメータの編集をし直すことな
く、演奏者の好みに応じた演奏環境を容易に設定するこ
とのできる電子楽器を提供することを目的とする。 【構成】 発音する楽音を制御するための楽音制御パラ
メータの元のパラメータ値に代えて差し替えるパラメー
タ値を指示できるようにし、指示されたパラメータ値に
差し替えて出力された楽音制御パラメータにしたがって
楽音を発生するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、演奏者ごとに各個人
の好む電子楽器の環境を容易に設定することができる電
子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器には、種々の楽音制御パラメー
タが用いられている。これらのパラメータは、音色に応
じて所定の値に設定されている。そして、演奏者が音色
を選択すると音色に応じた設定値が楽音制御パラメータ
として音源に送出され、以後音源はそれらの楽音制御パ
ラメータを用いて動作し、結果として演奏者が選択した
音色で楽音が発生される。楽音制御パラメータの設定値
は、演奏者の編集により変更することもできる。また、
編集した1組の楽音制御パラメータを記憶しておき、所
定の操作で読み出せるようにした電子楽器もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、楽音制御パ
ラメータの中には演奏者の好みに影響されるものがあ
る。例えば、ピッチベンドの変化幅や外部コントローラ
(アフタタッチを含む)などは、音色が同じでも演奏者
により好みの設定値が異なる場合が多い。ピッチベンド
の変化幅が±2度であるのが演奏しやすい人もいれば、
±4度であるほうが演奏しやすい人もいる。
【0004】従来、このようなパラメータの設定につい
ては、演奏者が変わるたびに音色ごとに設定のし直しを
しなければならず、大変に面倒であった。また、このよ
うなパラメータについてはすべての音色に共通に設定す
る(例えば、すべての音色に対してピッチベンドの変化
幅のパラメータは共通に設定する)ことも考えられる
が、やはり演奏者が変わるたびに設定のし直しをしなけ
ればならない。また、すべての音色に共通に設定してし
まうと、音色によって効果音的にピッチベンドなどを用
いるため特殊なコントロールアサインを行ないたい場合
などに対処できなくなる。
【0005】さらに、近年ではMIDI規格が普及し外
部のメディアから音色(すなわち音色を特定する一連の
楽音制御パラメータ)を入手して自己の電子楽器に読込
ませることも多く行なわれるが、この場合でも上述した
ような個人性の強いパラメータについては編集のし直し
をしなければならないという問題点があった。
【0006】この発明は、上述の従来例における問題点
に鑑み、演奏者の好みに応じた演奏環境を容易に設定す
ることのできる電子楽器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明に係る電子楽器は、発音する楽音を制御す
るための楽音制御パラメータを発生する楽音制御パラメ
ータ発生手段と、前記楽音制御パラメータ発生手段から
発生されたパラメータ値に代えて差し替えるパラメータ
値を記憶する差し替えパラメータ記憶手段と、前記差し
替えパラメータ記憶手段に記憶されるパラメ−タ値を設
定する差し替えパラメータ設定手段と、前記楽音制御パ
ラメータ発生手段から発生されたパラメ−タ値に代えて
前記差し替えパラメ−タ記憶手段に記憶されたパラメ−
タ値への差し替えを指示する差し替え指示手段と、前記
差し替え指示手段の指示に応じて、前記楽音制御パラメ
ータ発生手段から発生されたパラメータ値を前記パラメ
ータ指示手段により指示されたパラメータ値に差し替え
て出力するパラメータ差し替え手段と、前記パラメータ
差し替え手段の出力を楽音制御パラメータとして入力
し、その楽音制御パラメータにしたがって楽音を発生す
る楽音発生手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によれば、楽音制御パラメータ発生手
段から発生されたパラメータ値に代えて差し替えるパラ
メータ値を記憶することができる。差し替えが指示され
ると、差し替えが指示されたパラメータは、元の楽音制
御パラメータの値に代えて差し替えられ、差し替え後の
楽音制御パラメータにしたがって楽音が発生される。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0010】図1は、この発明の一実施例に係る電子楽
器のブロック構成を示す。この実施例の電子楽器は、鍵
盤1、鍵盤インターフェース2、カードソケット3、カ
ードインターフェース4、パネルスイッチ6、パネルス
イッチインターフェース7、液晶表示装置(LCD)
8、LCDインターフェース9、ピッチベンドホイール
10、ピッチベンドホイールインターフェース11、リ
ードオンリメモリ(ROM)12、第1のランダムアク
セスメモリ(RAM)13、第2のRAM14、中央処
理装置(CPU)15、音源16、サウンドシステム1
7、スピーカ18、およびバスライン19を備えてい
る。
【0011】鍵盤1は、演奏者が演奏操作するための複
数の鍵を有する。鍵盤1の演奏操作により発生した演奏
情報(キーオン信号、キーコードおよびタッチ情報な
ど)は、鍵盤インターフェース2を介してバスライン1
9に送出される。カードソケット3にはICカード5を
差し込むことができるようになっており、カード5に記
憶されているデータはカードインターフェース4を介し
て読出すことができる。この実施例では、カード5によ
り外部から音色パラメータを供給できるようになってお
り、供給された音色パラメータは後述するRAM13に
記憶されて用いられる。
【0012】パネルスイッチ6は、電子楽器のパネル上
に設けられている各種のスイッチである。パネルスイッ
チ6を操作すると、その操作情報がパネルスイッチイン
ターフェース7を介してバスライン19に送出される。
LCD8は、各種の情報を表示するための表示装置であ
り、LCDインターフェース9を介してバスライン19
に接続されている。ピッチベンドホイール10は、楽音
のピッチを連続的に上下させるいわゆるピッチベンド効
果を得るためのコントローラである。ピッチベンドホイ
ール10の操作情報は、ピッチベンドホイールインター
フェース11を介してバスライン19に送出される。
【0013】ROM12は、CPU15が実行するプロ
グラムなどを記憶する。第1のRAM13は、カード5
などにより供給された外部からの音色パラメータ(楽音
制御パラメータ)を記憶する。第2のRAM14は、パ
ーソナルデータを記憶する。パーソナルデータとは、R
AM13に記憶された音色パラメータに代えて差し替え
るデータであり、個人性の強いデータである。CPU1
5は、後述する音色パラメータの差し替え処理を含むこ
の電子楽器全体の動作を制御する。音源16は、CPU
15からの指示にしたがって楽音信号を発生する。サウ
ンドシステム17は、音源16から入力した楽音信号に
応じて実際の楽音をスピーカ18から放音する。
【0014】図2は、この電子楽器のパネル外観図であ
る。パネル20上には、図1にも示した鍵盤1、LCD
8、およびピッチベンドホイール10が設けられてい
る。また、電子楽器奥側の背面にはカードソケット3が
設けられており、カード5が差し込めるようになってい
る。その他パネル20上には、モード(MODE)スイ
ッチ21、パーソナルデータ選択(PDSEL)スイッ
チ22、LED23、カーソル移動キー24、ページプ
ラス(+)キー25、ページマイナス(−)キー26、
エンター(ENTER)キー27、イグジット(EXI
T)キー28、テンキー29、YESキー30、および
NOキー31が設けられている。
【0015】この実施例の電子楽器では、従来より行な
われている音色パラメータの編集(エディット)ととも
に、パーソナルデータのエディットを行なうことができ
る。音色パラメータのエディットを行なう状態を音色エ
ディットモード、パーソナルデータのエディットを行な
う状態をパーソナルデータエディットモードと呼ぶ。そ
の他のモードとしては、現在設定されている音色パラメ
ータ(RAM13上の音色パラメータまたは差し替えた
パラメータ)にしたがって演奏者の演奏操作に応じた楽
音を発生する通常モードなどがある。
【0016】これらのモードの切換えは、図2のモード
スイッチ21を押下することにより行なうことができ
る。デフォルトは通常モードであるので、この電子楽器
の電源オン直後は通常モードとなる。通常モードからモ
ードスイッチ21を押下するごとに、通常モード→音色
エディットモード→パーソナルデータエディットモード
→…(その他のモード)…→通常モードというように順
次切替わる。
【0017】次に、音色エディットモードおよびパーソ
ナルデータエディットモードにおけるエディットの操作
について説明する。
【0018】図3は、音色エディットモードにおいてL
CD8に表示される表示画面例を示す。現在有効な音色
パラメータはRAM13に記憶されており、その音色パ
ラメータがエディットの対象となる。41は音色エディ
ットモードに入った直後の表示画面を示す。表示画面4
1の右上には、現在表示されているページを示す「1」
が表示されている。「Voice3 Trumpet
3」の表示は、現在RAM13に設定されているエディ
ット対象の音色パラメータが第3ボイスに設定されてい
る第3トランペットであることを示す。「WAVE=T
rumpet A」の表示は、波形を表すパラメータと
してトランペットAの波形が設定されていることを示
す。
【0019】「Trumpet A」の部分には、カー
ソル(反転表示)45が位置している。YESキー30
またはNOキー31を押下することにより、現在カーソ
ルが位置しているパラメータを設定変更することができ
る。例えば、表示画面41の状態でYESキー30を押
下すると「Trumpet A」→「Trumpet
B」→…というように別の波形へと切替わる。
【0020】表示画面41の状態からページプラスキー
25を押下すると、ページがめくられて第2ページの表
示画面42に切替わる。表示画面42の右上には第2ペ
ージであることを示す「2」が表示されている。表示画
面42においては、次のパラメータ「SCALE」を設
定変更することができる。「SCALE」は、純正律ま
たは平均律などの音律を示す。現在は「SCALE=E
qual Temp.」で、平均律が設定されている。
カーソル45は「Equal Temp.」に位置され
ており、表示画面41の場合と同様にして、YESキー
30またはNOキー31を押下することにより異なる音
律へと設定変更することができる。
【0021】表示画面42の状態からページプラスキー
25を押下すると、ページがめくられて第3ページの表
示画面43に切替わる。表示画面43では、「TRAN
POSE」と「DETUNE」の2つのパラメータを設
定変更することができる。どちらのパラメータを設定変
更するかは、カーソル移動キー24でカーソル45を合
せることにより選択される。図では「DETUNE」の
値にカーソルが位置しているので、現在「DETUN
E」の値を設定変更していることが分かる。ここでは、
パラメータは数値データで与えるので、テンキー29を
用いて設定したい数値を入力する。また、YESキー3
0はプラス記号の入力に、およびNOキー31はマイナ
ス記号の入力に用いる。
【0022】以下、同様にしてページプラスキー25を
押下してページをめくり、またはページマイナスキー2
6を押下してページを戻し、各ページではカーソル移動
キー24、テンキー29、YESキー30、およびNO
キー31を用いてパラメータを設定変更していく。表示
画面44は第20ページを示す。
【0023】図4は、パーソナルデータエディットモー
ドにおいてLCD8に表示される表示画面例を示す。エ
ディットの対象となるパーソナルデータはRAM14に
記憶されているものである。51はパーソナルデータエ
ディットモードに入った直後の表示画面を示す。表示画
面51の右上には、現在表示されているページを示す
「1」が表示されている。
【0024】「Personal Koyama」の表
示は、現在RAM14に設定されているエディット対象
のパーソナルデータの名称が「Koyama」であるこ
とを示す。「USE SCALE? YES NO」の
表示は、音律を示すパラメータ「SCALE」に関する
パーソナルデータの設定が有効か無効かを問うプロンプ
トメッセージである。現在、カーソルが「YES」に位
置しているので、「SCALE」に関するパーソナルデ
ータの設定は有効であることになる。カーソル移動キー
24を用いてカーソルを「NO」に位置させると、「S
CALE」に関するパーソナルデータの設定は無効であ
ることになる。
【0025】表示51の状態からENTERキー27を
押下すると、「SCALE」に関するパーソナルデータ
の設定変更表示画面52に切替わる。表示画面52の右
上には第1ページのパーソナルデータの設定変更表示画
面であることを示す「1E」が表示されている。表示画
面52においては、用いるスケールを示すパラメータ
「SCALE」と調(キー)を示すパラメータ「Ke
y」を設定変更することができる。現在は「SCALE
=Pure major,Key=A」であり、純正律
のAメジャーが設定されている。カーソルは「A」に位
置されており、YESキー30またはNOキー31を押
下することにより異なるキーへと設定変更することがで
きる。「SCALE」を設定変更したいときは、カーソ
ル移動キー24を用いて、カーソルを「Pure ma
jor」に合せ、YESキー30またはNOキー31を
押下する。
【0026】表示画面52の状態からEXITキー28
を押下すると、元の第1ページ表示画面51に切替わ
る。表示画面51または52の状態からページプラスキ
ー25を押下すると、ページがめくられて第2ページの
表示画面53に切替わる。表示画面53の右上には第2
ページであることを示す「2」が表示されている。この
ページでは、パラメータ「TRANSPOSE」に関す
るパーソナルデータの設定が有効か無効かを問うプロン
プトメッセージ「USE TRANSPOSE?YES
NO」が表示されている。以下、表示画面51,52
で説明したのと同様にしてパーソナルデータを設定して
いくことができる。表示画面53の状態からページマイ
ナスキー26を押下するとページが1つ前の第1ページ
に戻る。
【0027】54は第8ページ目の表示画面、55は表
示画面54で「BEND WHEEL」の使用を「YE
S」としてENTERキー27を押下すると表示される
「BEND WHEEL」に関するパーソナルデータの
設定変更表示画面を示す。また、56は第10ページ目
の表示画面、57は表示画面56で「BREATHFU
NC.」の使用を「YES」としてENTERキー27
を押下すると表示される「BREATH FUNC.」
に関するパーソナルデータの設定変更表示画面を示す。
【0028】この実施例の電子楽器では、スケール、ト
ランスポーズ、デチューン、ベロシティ、リバーブ、変
調波形、アフタタッチ、ベンドホイール、変調ホイー
ル、ブレスセンサ、ペダル、およびジョイスティックの
12種類のパーソナルデータを設定することができる。
これらのパーソナルデータの種類によっては、特別なフ
ァンクションを設定できるものもある。ファンクション
の種類としては、振幅変調度AMD、ピッチ変調度PM
D、LFO(変調)スピードMSPD、フィルタカット
オフ周波数FFC、フィルタQコントロールFQC、サ
スティンSUS、アタックレートARC、アタックレベ
ルALC、リリースレートRRC、およびリバーブデプ
スREVDなどがある。
【0029】例えば、図4の表示画面55はベンドホイ
ールに関するパーソナルデータの設定変更を行なう画面
であるが、その中の「EXTRA. FUNC.=Or
g.」の表示はベンドホイールに関するエキストラファ
ンクションとして元の(オリジナルの)音色データの設
定を用いるということを示している。上述したように、
この「Org.」にカーソルを合せて、YESキー30
またはNOキー31を押下することにより異なるファン
クションへと設定変更することができる。
【0030】同様に、図4の表示画面57はブレスセン
サに関するパーソナルデータの設定変更を行なう画面で
あるが、その中の「BREATH FUNC1=PMD
depth=20」の表示はブレスセンサに関する第
1のファンクションとしてピッチ変調度PMDが割り当
てられその深さの値が「20」の設定を用いるというこ
とを示している。また、「BREATH FUNC2=
MSPD depth=5」の表示はブレスセンサに関
する第2のファンクションとしてLFO(変調)スピー
ドMSPDが割り当てられその深さの値が「5」の設定
を用いるということを示している。
【0031】次に、この実施例の電子楽器で用いている
レジスタおよびフラグについて説明する。 (a)PDON:パーソナルデータオンフラグである。
「1」で音色データをパーソナルデータに差し替えるこ
とを示し、「0」のとき差し替えないことを示す。パー
ソナルデータ選択(PDSEL)スイッチ22が押下さ
れるごとに「0」と「1」が交互に切替わる。
【0032】(b)PF(i):パーソナルデータ有効
フラグである。12種類の各パーソナルデータが有効か
無効か、言替えれば各パーソナルデータに対応する「U
SE・・・? YES NO」のメッセージにおいて
「YES」が選択されているかどうかを示す。PF
(i)が「1」のとき第i番目のパーソナルデータが有
効、「0」のとき無効であることを示す。なお、この実
施例では上記のiの値とパーソナルデータとは以下のよ
うに対応している。 i=1 スケール i=7 アフタタッ
チ i=2 トランスポーズ i=8 ベンドホイ
ール i=3 デチューン i=9 変調ホイー
ル i=4 ベロシティ i=10 ブレスセ
ンサ i=5 リバーブ i=11 ペダル i=6 変調波形 i=12 ジョイス
ティック
【0033】また、このiの値はパーソナルデータエデ
ィット画面のページにも対応している。例えば、図4の
表示画面54は第8番目のパーソナルデータであるベン
ドホイールに係る画面であるので第8ページであり、こ
の表示画面54において「YES」が選択されればPF
(8)=1、「NO」が選択されればPF(8)=0と
なる。
【0034】次に、図5〜図9のフローチャートを参照
して、この実施例の電子楽器の動作を説明する。
【0035】図5のメインルーチンを参照して、この電
子楽器の動作がスタートすると、まずステップS1で各
レジスタなどのイニシャライズを行なう。初期状態とし
て、モードは通常モードとし、パーソナルデータオンフ
ラグPDON=0とする。次に、ステップS2で鍵処理
を行なう。鍵処理は、鍵盤の鍵のオン/オフを検出し、
検出結果に応じて楽音の発生および消去を行なう。
【0036】次に、ステップS3でモードスイッチ処理
およびパーソナルデータ選択(PDSEL)スイッチ処
理を行なう。モードスイッチ処理は、モードスイッチ2
1の押下を検出して押下があればモードを順次、通常モ
ード→音色エディットモード→パーソナルデータエディ
ットモード→…(その他のモード)…→通常モードとい
うように切換える処理である。PDSELスイッチ処理
は、PDSELスイッチ22の押下を検出して押下があ
ればパーソナルデータオンフラグPDONを切換える処
理である。
【0037】次に、ステップS4で現在のモードを判別
し、音色エディットモードのときはステップS5へ、パ
ーソナルデータエディットモードのときはステップS6
へ、これら以外のモード(通常モードも含む)のときは
ステップS7へ、それぞれ進む。
【0038】ステップS5ではユ−ザ−の操作に応じて
音色パラメータのエディット処理を行なう。このエディ
ット処理における操作については、図3を参照して説明
した。エディット処理を行なった音色パラメータは、R
AM13に書込まれる。ステップS6では同上パーソナ
ルデータのエディット処理を行なう。このエディット処
理における操作については、図4を参照して説明した。
エディット処理を行なったパーソナルデータは、RAM
14に書込まれる。ステップS7ではその他の処理(そ
の時点でのモードに応じた処理)を行なう。その他の処
理には、例えば音色選択モ−ド処理が含まれており、テ
ンキ−29の操作を検出して音色を選択する処理が行な
われる。なお、音色選択操作により新たに音色が選択さ
れるとき、パ−ソナルデ−タオンフラグPDONは、選
択の前後で状態が変化しない。通常モードのとき、ステ
ップS7では特に何も行なわない。ステップS5,S
6,S7の後、ステップS8に進む。
【0039】ステップS8で操作子処理を行なう。操作
子処理は、ベンドホイールやペダルなどの操作子の操作
を検出し、必要であればその操作に応じて音源を制御す
る。ステップS8の後、ステップS2に戻り、以降の処
理を繰返す。
【0040】図6は、図5のステップS3内で実行され
るPDSELスイッチ処理ルーチンを示す。PDSEL
スイッチ処理ルーチンは、PDSELスイッチ22が押
下されたことを検出したときコールされる。PDSEL
スイッチ22が押下されていないときはコールされな
い。まずステップS11でパーソナルデータオンフラグ
PDONを「0」なら「1」に、「1」なら「0」に反
転させる。次に、ステップS12でパーソナルデータオ
ンフラグPDONが「1」か否か判別する。「1」のと
きはステップS13でLED23を点灯し、「0」のと
きはステップS14でLED23を消灯する。その後、
リターンする。
【0041】図7は、図5のステップS2内で実行され
るキーオンイベントルーチンを示す。キーオンイベント
ルーチンは、鍵盤1の鍵の押下(キーオンイベント)を
検出したときコールされる。キーオンイベントがないと
きはコールされない。
【0042】まず、ステップS21でキーオンされた鍵
のキーコードをレジスタKCDに、キーオン時のベロシ
ティをレジスタVELに格納する。次に、ステップS2
2でピッチベンドホイールやペダルなどの各操作子のデ
ータを取込み、ステップS23で発音チャンネルを割当
てる。割当てられた発音チャンネルのチャンネル番号は
レジスタANに格納する。
【0043】次に、ステップS24で現在選択されてい
る音色パラメータデータをRAM13より読出して音源
16のチャンネル番号ANの発音チャンネルに送出す
る。このステップS24で送出する音色パラメータはパ
ーソナルデータに関連しないものである。RAN13中
の音色パラメータのうちパーソナルデータに差し替える
可能性のあるものについては、ステップS24では送出
しない。
【0044】次に、ステップS25でパーソナルデータ
オンフラグPDONが「1」か否か判別する。「1」で
ないときは、パーソナルデータへの差し替えは行なわな
いということであるから、ステップS26で現在選択さ
れている音色パラメータのうちパーソナルデータに関連
するものをRAM13より読出して音源16のチャンネ
ル番号ANの発音チャンネルに送出し、さらに既に取込
んである操作子による制御データを必要に応じてRAM
13に記憶されたデ−タを用いて演算処理した後その発
音チャンネルに送出する。この演算処理とは、例えば、
ピッチベンドホイ−ル10の出力をRAM13に記憶さ
れたピッチベンドの変化幅に応じて演算することをい
う。そして、ステップS29で音源16のチャンネル番
号ANの発音チャンネルにノートオン信号を送出して、
リターンする。
【0045】ステップS25でパーソナルデータオンフ
ラグPDONが「1」のときは、パーソナルデータの差
し替えを行なうということであるから、ステップS27
でパーソナルデータ有効フラグPF(i)(ただし、i
=1〜12)のいずれかが「1」であるか否か判別す
る。パーソナルデータ有効フラグPF(i)がすべて
「0」なら、12種類のパーソナルデータはいずれも無
効であり差し替えるべきパーソナルデータがないという
ことであるから、ステップS26に進む。
【0046】ステップS27でパーソナルデータ有効フ
ラグPF(i)が「1」であるものがあったときは、ス
テップS28でPF(i)=1であるパラメ−タについ
てはRAM14中のパーソナルデータを音源16のチャ
ンネル番号ANの発音チャンネルに送出し、さらに既に
取込んである操作子による制御データを必要に応じてR
AM14に記憶されたデ−タを用いて演算処理した後そ
の発音チャンネルに送出する。
【0047】また、PF(i)=0であるパラメ−タに
ついては、RAM13のデ−タを音源16のチャンネル
番号ANの発音チャンネルに送出し、さらに既に取込ん
である操作子による制御デ−タを必要に応じてRAM1
3に記憶されたデ−タを用いて演算処理した後その発音
チャンネルに送出する。そして、ステップS29で音源
16のチャンネル番号ANの発音チャンネルにノートオ
ン信号を送出して、リターンする。
【0048】図8は、図5のステップS8の操作子処理
ルーチンを示す。操作子処理ルーチンでは、ステップS
31でアフタタッチ処理を行ない、ステップS32でベ
ンドホイール処理を行ない、ステップS33で変調ホイ
ール処理を行ない、ステップS34でブレスセンサ処理
を行ない、ステップS35でペダル処理を行ない、ステ
ップS36でジョイスティック処理を行ない、ステップ
S37でその他の操作子に関する処理を行ない、その後
リターンする。
【0049】各ステップの操作子に関する処理は、それ
ぞれの処理タイミングに至ったときのみ実質的な処理が
実行され、それ以外のタイミングではすぐにリターンす
るようになっている。この実施例では1度操作子処理ル
ーチンに入ったときは、いずれか1つの操作子処理のみ
実行されるようになっている。すなわち、最初に操作子
処理ルーチンに入ったときは、ステップS31のアフタ
タッチ処理のみ実質的な操作子処理が行なわれ、その他
のステップではすぐにリターンする。次に操作子処理ル
ーチンに入ったときは、ステップS32のベンドホイー
ル処理のみ実質的な操作子処理が行なわれ、その他のス
テップではすぐにリターンする。以下同様である。
【0050】これらステップS31〜S37の処理は、
いずれもそれぞれの操作子データを取込み、操作がされ
ていたらその操作に応じて音源を制御する処理である。
一例としてステップS32のベンドホイール処理を詳細
に説明する。
【0051】図9は、ベンドホイール処理ルーチンを示
す。ベンドホイール処理ルーチンでは、まずステップS
41でベンドホイール処理タイミングであるか否か判別
する。ベンドホイール処理タイミングでないときは、そ
のままリターンする。ベンドホイール処理タイミングで
あるときは、ステップS42でベンドホイールデータを
取込む。次に、ステップS43でベンドホイールデータ
に変化があったか、すなわちベンドホイールが操作され
たか否かを判別する。ベンドホイールが操作されていな
いないなら、そのままリターンする。ベンドホイールが
操作されている場合は、その操作に応じて楽音をピッチ
ベンドさせる必要があるから、ステップS44に進む。
【0052】ステップS44でパーソナルデータオンフ
ラグPDONが「1」か否か判別する。「1」でないと
きは、パーソナルデータへの差し替えは行なわないとい
うことであるから、ステップS45で現在選択されてい
る音色パラメータのうちベンドホイールに関連するもの
をRAM13より読出して、その音色パラメータに基づ
いてベンドホイールデータを処理し音源16のチャンネ
ル番号ANの発音チャンネルに送出する。その後、リタ
ーンする。
【0053】ステップS44でパーソナルデータオンフ
ラグPDONが「1」のときは、パーソナルデータへの
差し替えを行なうということであるから、ステップS4
6でベンドホイールに関するパーソナルデータが有効か
否か、すなわちパーソナルデータ有効フラグPF(8)
が「1」か否かを判別する。パーソナルデータ有効フラ
グPF(8)が「1」でないなら、ベンドホイールに関
するパーソナルデータは無効ということであるから、ス
テップS45に進む。ステップS46でパーソナルデー
タ有効フラグPF(8)が「1」であるときは、ステッ
プS47でベンドホイールに関するパーソナルデータを
RAM14より読出して、そのパーソナルデータに基づ
いてベンドホイールデータを処理し音源16のチャンネ
ル番号ANの発音チャンネルに送出する。その後、リタ
ーンする。
【0054】図8における他の操作子の処理も図9と同
様である。
【0055】上記実施例によれば、演奏者は自分の好み
の設定で12種類のパーソナルデータのそれぞれを個別
に有効に設定することができ、必要でなければ無効にし
ておくこともできる。そして、パーソナルデータ選択ス
イッチ22を押下することにより、現在選択されている
音色パラメータのうちの一部を有効に設定されているパ
ーソナルデータに差し替えることができる。したがっ
て、カード5などにより外部から供給された音色パラメ
ータを用いて演奏する場合でも、個人性の強いパラメー
タに関してはパーソナルデータに差し替えて演奏するこ
とができ、演奏者にとって好ましい環境で演奏できるこ
ととなる。
【0056】なお、上記実施例では個人性の強いパラメ
ータとして上述したような12種類のパラメータを取り
上げてパーソナルデータとしたが、これに限らず他のパ
ラメータとしてもよい。また、パーソナルデータは1人
分のみRAM14に記憶しているが、複数人分のパーソ
ナルデータを設定記憶できるようにし、所定の選択操作
でどのパーソナルデータを用いるかを指定できるように
してもよい。
【0057】パーソナルデータに差し替えることの指示
は選択スイッチ22により行なっているが、楽器本体に
設けたスイッチでなく、外部からの信号によって選択を
行なえるようにしてもよい。また、スイッチを設けず、
音色ごとにパーソナルデータに差し替えるかどうかを設
定してもよい。この場合、パーソナルデータを無効に設
定しておけば、元の音色パラメータが用いられることと
なる。
【0058】さらに、現在パーソナルデータを使用して
いるか否かを表示するようにしてもよい。パーソナルデ
ータの設定の方式は、上記実施例の方式に限定せず、ど
のような方式でもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、指示により楽音制御パラメータを差し替えて楽音を
発生するようにしているので、あらかじめ演奏者の好み
に応じた差し替えパラメータを記憶しておき、そのパラ
メータに差し替えれば、演奏者の好みに応じた演奏環境
を容易に設定することができる。外部から供給された楽
音制御パラメータを用いる場合でも、その楽音制御パラ
メータを編集し直すことなしに、演奏者の好みに応じた
差し替えパラメータに差し替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る電子楽器のブロッ
ク構成図
【図2】 実施例の電子楽器のパネル外観図
【図3】 音色エディットモードにおける表示画面例
【図4】 パーソナルデータエディットモードにおける
表示画面例
【図5】 メインルーチンのフローチャート
【図6】 PDSELスイッチ処理ルーチンのフローチ
ャート
【図7】 キーオンイベントルーチンのフローチャート
【図8】 操作子処理ルーチンのフローチャート
【図9】 ベンドホイール処理ルーチンのフローチャー
【符号の説明】
1…鍵盤、2…鍵盤インターフェース、3…カードソケ
ット、4…カードインターフェース、5…カード、6…
パネルスイッチ、7…パネルスイッチインターフェー
ス、8…液晶表示装置(LCD)、9…LCDインター
フェース、10…ピッチベンドホイール、11…ピッチ
ベンドホイールインターフェース、12…リードオンリ
メモリ(ROM)、13,14…ランダムアクセスメモ
リ(RAM)、15…中央処理装置(CPU)、16…
音源、17…サウンドシステム、18…スピーカ、19
…バスライン、20…パネル、21…モードスイッチ、
22…パーソナルデータ選択(PDSEL)スイッチ、
23…LED、24…カーソル移動キー、25…ページ
プラス(+)キー、26…ページマイナス(−)キー、
27…エンター(ENTER)キー、28…イグジット
(EXIT)キー、29…テンキー、30…YESキ
ー、31…NOキー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音する楽音を制御するための楽音制御
    パラメータを発生する楽音制御パラメータ発生手段と、 前記楽音制御パラメータ発生手段から発生されたパラメ
    ータ値に代えて差し替えるパラメータ値を記憶する差し
    替えパラメータ記憶手段と、 前記差し替えパラメータ記憶手段に記憶されるパラメ−
    タ値を設定する差し替えパラメータ設定手段と、 前記楽音制御パラメータ発生手段から発生されたパラメ
    −タ値に代えて前記差し替えパラメ−タ記憶手段に記憶
    されたパラメ−タ値への差し替えを指示する差し替え指
    示手段と、 前記差し替え指示手段の指示に応じて、前記楽音制御パ
    ラメータ発生手段から発生されたパラメータ値を前記パ
    ラメータ指示手段により指示されたパラメータ値に差し
    替えて出力するパラメータ差し替え手段と、 前記パラメータ差し替え手段の出力を楽音制御パラメー
    タとして入力し、その楽音制御パラメータにしたがって
    楽音を発生する楽音発生手段とを備えたことを特徴とす
    る電子楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013152482A (ja) * 2006-06-29 2013-08-08 Commonwealth Scientific & Industrial Research Organisation 出力を生成するシステムおよび方法

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