JPH06195077A - 楽音発生装置 - Google Patents
楽音発生装置Info
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- JPH06195077A JPH06195077A JP4357326A JP35732692A JPH06195077A JP H06195077 A JPH06195077 A JP H06195077A JP 4357326 A JP4357326 A JP 4357326A JP 35732692 A JP35732692 A JP 35732692A JP H06195077 A JPH06195077 A JP H06195077A
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- musical tone
- tone
- musical
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はペダル押下の有無に応じて音色を変
化させるようにした楽音発生装置関し、ダンパペダルを
踏んだときの音色を、ダンパペダルを踏まないときの音
色と異ならしめることにより変化に富んだ演奏を可能に
する楽音発生装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、波形データを記憶した記憶手段4
0と、発音すべき旨を指示する第1の指示手段17と、
該第1の指示手段の指示に応じて前記記憶手段に記憶さ
れた波形データに基づき第1の楽音信号を生成する第1
の楽音生成手段と、前記第1の指示手段による発音すべ
き旨の指示を遅延させる遅延手段50と、該遅延手段に
より遅延された発音すべき旨の指示に応じて前記記憶手
段に記憶された波形データに基づき第2の楽音信号を生
成する第2の楽音生成手段と、所定の音楽効果を発揮さ
せるべき旨を指示する第2の指示手段14とにより構成
される。
化させるようにした楽音発生装置関し、ダンパペダルを
踏んだときの音色を、ダンパペダルを踏まないときの音
色と異ならしめることにより変化に富んだ演奏を可能に
する楽音発生装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、波形データを記憶した記憶手段4
0と、発音すべき旨を指示する第1の指示手段17と、
該第1の指示手段の指示に応じて前記記憶手段に記憶さ
れた波形データに基づき第1の楽音信号を生成する第1
の楽音生成手段と、前記第1の指示手段による発音すべ
き旨の指示を遅延させる遅延手段50と、該遅延手段に
より遅延された発音すべき旨の指示に応じて前記記憶手
段に記憶された波形データに基づき第2の楽音信号を生
成する第2の楽音生成手段と、所定の音楽効果を発揮さ
せるべき旨を指示する第2の指示手段14とにより構成
される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子楽器に適用される楽
音発生装置関し、特にペダル押下の有無に応じて音色を
変化させるようにした楽音発生装置に関する。
音発生装置関し、特にペダル押下の有無に応じて音色を
変化させるようにした楽音発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばシンセサイザ、電子ピア
ノ、電子オルガン、シングルキーボード等といった電子
楽器が開発され、広く普及されるに至っている。かかる
電子楽器は、例えば鍵盤や操作パネルを操作することに
より生成される楽音データを電子楽器内部に設けられた
楽音発生装置に与えることにより、楽音発生装置で楽音
データに応じた楽音信号を発生し、これをスピーカで音
響信号に変換することにより楽音を発生する。
ノ、電子オルガン、シングルキーボード等といった電子
楽器が開発され、広く普及されるに至っている。かかる
電子楽器は、例えば鍵盤や操作パネルを操作することに
より生成される楽音データを電子楽器内部に設けられた
楽音発生装置に与えることにより、楽音発生装置で楽音
データに応じた楽音信号を発生し、これをスピーカで音
響信号に変換することにより楽音を発生する。
【0003】ところで、上記電子楽器には、所定の音楽
的な効果を発生させるために、例えばアコースティック
ピアノを模擬したペダルが設けられることが多い。かか
るペダルには、楽音が消音するまでの時間を制御するダ
ンパペダル、音量を下げて音色変化を起こさせることに
より音を柔らかくするソフトペダル、更に、押下したキ
ーに対応する楽音に対して上記ダンパペダルと同様の効
果を与えるソステヌートペダル等がある。
的な効果を発生させるために、例えばアコースティック
ピアノを模擬したペダルが設けられることが多い。かか
るペダルには、楽音が消音するまでの時間を制御するダ
ンパペダル、音量を下げて音色変化を起こさせることに
より音を柔らかくするソフトペダル、更に、押下したキ
ーに対応する楽音に対して上記ダンパペダルと同様の効
果を与えるソステヌートペダル等がある。
【0004】かかる各種ペダルのうち、ダンパペダルの
機能を電子楽器で実現する場合は、押下中のキーを離鍵
した際に行う離鍵処理で、波形メモリから読み出した楽
音波形に付加するエンベロープのリリース時間を長く設
定するという方法が採られている。これにより、発音さ
れている楽音が消音するまでの時間が長くなり、ダンパ
ペダル効果が得られるようになっている。
機能を電子楽器で実現する場合は、押下中のキーを離鍵
した際に行う離鍵処理で、波形メモリから読み出した楽
音波形に付加するエンベロープのリリース時間を長く設
定するという方法が採られている。これにより、発音さ
れている楽音が消音するまでの時間が長くなり、ダンパ
ペダル効果が得られるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アコーステ
ィックピアノにおいてダンパペダルを踏んだ時は、打鍵
された音が消音に至るまでの時間が長くなることは勿論
であるが、当該打鍵により発生する音がピアノ内部で反
響し、また、当該打鍵により発生する音が他の弦に影響
を与えること等により音色が微妙に変化することが知ら
れている。
ィックピアノにおいてダンパペダルを踏んだ時は、打鍵
された音が消音に至るまでの時間が長くなることは勿論
であるが、当該打鍵により発生する音がピアノ内部で反
響し、また、当該打鍵により発生する音が他の弦に影響
を与えること等により音色が微妙に変化することが知ら
れている。
【0006】しかしながら、従来の電子楽器におけるダ
ンパペダル効果は、同一音色(同一の楽音波形)で単に
リリース時間を長くする処理を行って実現されているに
すぎない。従って、電子楽器のダンパペダルを踏んでも
音色の変化に乏しく、変化に富んだ演奏をできないとい
う欠点があった。
ンパペダル効果は、同一音色(同一の楽音波形)で単に
リリース時間を長くする処理を行って実現されているに
すぎない。従って、電子楽器のダンパペダルを踏んでも
音色の変化に乏しく、変化に富んだ演奏をできないとい
う欠点があった。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ダンパペダルを踏んだときの音色
を、ダンパペダルを踏まないときの音色と異ならしめる
ことにより変化に富んだ演奏を可能にする楽音発生装置
を提供することにある。
ので、その目的は、ダンパペダルを踏んだときの音色
を、ダンパペダルを踏まないときの音色と異ならしめる
ことにより変化に富んだ演奏を可能にする楽音発生装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の楽音発生装置は、波形データを記憶した記
憶手段と、発音すべき旨を指示する第1の指示手段と、
該第1の指示手段の指示に応じて前記記憶手段に記憶さ
れた波形データに基づき第1の楽音信号を生成する第1
の楽音生成手段と、前記第1の指示手段による発音すべ
き旨の指示を遅延させる遅延手段と、該遅延手段により
遅延された発音すべき旨の指示に応じて前記記憶手段に
記憶された波形データに基づき第2の楽音信号を生成す
る第2の楽音生成手段と、所定の音楽効果を発揮させる
べき旨を指示する第2の指示手段、とを具備したことを
特徴とする。
に、本発明の楽音発生装置は、波形データを記憶した記
憶手段と、発音すべき旨を指示する第1の指示手段と、
該第1の指示手段の指示に応じて前記記憶手段に記憶さ
れた波形データに基づき第1の楽音信号を生成する第1
の楽音生成手段と、前記第1の指示手段による発音すべ
き旨の指示を遅延させる遅延手段と、該遅延手段により
遅延された発音すべき旨の指示に応じて前記記憶手段に
記憶された波形データに基づき第2の楽音信号を生成す
る第2の楽音生成手段と、所定の音楽効果を発揮させる
べき旨を指示する第2の指示手段、とを具備したことを
特徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、第1の指示手段としての例
えばキーボードで発音が指示されると、この発音が指示
されたタイミングで第1の楽音生成手段に発音指示を与
えて第1の楽音信号を生成する。また、上記第1の指示
手段による発音指示を所定時間だけ遅延させたタイミン
グで第2の楽音生成手段に発音指示を与えることによ
り、上記第1の楽音信号から所定時間だけ遅延された第
2の楽音信号を生成する。
えばキーボードで発音が指示されると、この発音が指示
されたタイミングで第1の楽音生成手段に発音指示を与
えて第1の楽音信号を生成する。また、上記第1の指示
手段による発音指示を所定時間だけ遅延させたタイミン
グで第2の楽音生成手段に発音指示を与えることによ
り、上記第1の楽音信号から所定時間だけ遅延された第
2の楽音信号を生成する。
【0010】このようにして生成された第1の楽音信号
及び第2の楽音信号のうち、第2の指示手段としての例
えばダンパペダルによる所定の音楽効果を発揮すべき旨
の指示がなければ、第1の楽音信号のみが楽音発生用の
信号として用いられる。一方、ダンパペダルにより所定
の音楽効果を発揮すべき旨が指示されていれば、上記第
1の楽音信号と第2の楽音信号とが楽音発生用の信号と
して用いられる。
及び第2の楽音信号のうち、第2の指示手段としての例
えばダンパペダルによる所定の音楽効果を発揮すべき旨
の指示がなければ、第1の楽音信号のみが楽音発生用の
信号として用いられる。一方、ダンパペダルにより所定
の音楽効果を発揮すべき旨が指示されていれば、上記第
1の楽音信号と第2の楽音信号とが楽音発生用の信号と
して用いられる。
【0011】これにより、第2の指示手段としての例え
ばダンパペダルを踏まないときは、第1の楽音信号に基
づいて従来と同様の楽音が発生されるが、ダンパペダル
を踏んだ時は、上記第1の楽音信号と第2の楽音信号と
が発生されることにより、ダンパペダルを踏まない時の
音色とは異なった豊かな音色の楽音が発生されることに
なるので、変化に富んだ演奏が可能となる。
ばダンパペダルを踏まないときは、第1の楽音信号に基
づいて従来と同様の楽音が発生されるが、ダンパペダル
を踏んだ時は、上記第1の楽音信号と第2の楽音信号と
が発生されることにより、ダンパペダルを踏まない時の
音色とは異なった豊かな音色の楽音が発生されることに
なるので、変化に富んだ演奏が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の楽音発生装置の実施例につき
図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、
ダンパペダルにより音色を変化させる機能に係る構成及
び動作を主体に説明する。
図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、
ダンパペダルにより音色を変化させる機能に係る構成及
び動作を主体に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る楽音発生装置が適用
された電子楽器の概略構成を示すブロック図である。
された電子楽器の概略構成を示すブロック図である。
【0014】本電子楽器を構成する主要素である中央処
理装置(以下、「CPU」という)10、リードオンリ
メモリ(以下、「ROM」という)11、ランダムアク
セスメモリ(以下、「RAM」という)12、キースキ
ャン回路16及び音源(トーンジェネレータ)18は、
アドレスバス及びデータバスから成るシステムバス30
を介して相互に接続されている。
理装置(以下、「CPU」という)10、リードオンリ
メモリ(以下、「ROM」という)11、ランダムアク
セスメモリ(以下、「RAM」という)12、キースキ
ャン回路16及び音源(トーンジェネレータ)18は、
アドレスバス及びデータバスから成るシステムバス30
を介して相互に接続されている。
【0015】CPU10は、ROM11に格納されてい
る制御プログラムに従って、当該電子楽器の全体を制御
するものである。例えば、CPU10は、発音チャネル
を割り当てるアサイナ処理、音源18に対するアクセス
処理等を実行する。この発明の特徴に直接関係するダン
パペダルに対する処理の一部もこのCPU10により実
現される。
る制御プログラムに従って、当該電子楽器の全体を制御
するものである。例えば、CPU10は、発音チャネル
を割り当てるアサイナ処理、音源18に対するアクセス
処理等を実行する。この発明の特徴に直接関係するダン
パペダルに対する処理の一部もこのCPU10により実
現される。
【0016】また、このCPU10は、一定周期で割込
を発生するタイマ(図示しない)を内蔵している。この
タイマによる割込は、キーボード17又はMIDIイン
タフェース回路15から送られてくるノートオン情報又
はノートオフ情報を遅延させるために使用される。この
タイマによる割込処理の詳細については後述する。
を発生するタイマ(図示しない)を内蔵している。この
タイマによる割込は、キーボード17又はMIDIイン
タフェース回路15から送られてくるノートオン情報又
はノートオフ情報を遅延させるために使用される。この
タイマによる割込処理の詳細については後述する。
【0017】また、このCPU10には、専用線を介し
て、操作パネル13、ペダル14及びMIDIインタフ
ェース回路15が接続されている。これらの詳細につい
ては後述する。
て、操作パネル13、ペダル14及びMIDIインタフ
ェース回路15が接続されている。これらの詳細につい
ては後述する。
【0018】ROM11は、上述したCPU10を動作
させるための制御プログラムを記憶する他、CPU10
が各種処理に用いる種々の固定データを記憶する。この
ROM11の記憶内容は、システムバス30を介してC
PU10によりアクセスされる。即ち、CPU10は、
システムバス30を介してROM11から制御プログラ
ム(命令)を読み出して解釈・実行すると共に、所定の
固定データを読み出して演算処理に使用する。
させるための制御プログラムを記憶する他、CPU10
が各種処理に用いる種々の固定データを記憶する。この
ROM11の記憶内容は、システムバス30を介してC
PU10によりアクセスされる。即ち、CPU10は、
システムバス30を介してROM11から制御プログラ
ム(命令)を読み出して解釈・実行すると共に、所定の
固定データを読み出して演算処理に使用する。
【0019】RAM12は、制御プログラムの実行に必
要な種々のデータを一時記憶するものであり、例えばデ
ータバッファ、レジスタ、フラグ等の各領域が定義され
る。後述するキーボード17から取り込まれたキーデー
タ、ペダル14から取り込まれたペダルデータ、操作パ
ネル13から取り込まれたパネルデータ等もこのRAM
12に一時的に記憶される。このRAM12の記憶内容
は、システムバス30を介してCPU10によりアクセ
スされる。
要な種々のデータを一時記憶するものであり、例えばデ
ータバッファ、レジスタ、フラグ等の各領域が定義され
る。後述するキーボード17から取り込まれたキーデー
タ、ペダル14から取り込まれたペダルデータ、操作パ
ネル13から取り込まれたパネルデータ等もこのRAM
12に一時的に記憶される。このRAM12の記憶内容
は、システムバス30を介してCPU10によりアクセ
スされる。
【0020】上記CPU10に接続される操作パネル1
3は、本電子楽器に各種動作を指示するスイッチ類、設
定すべき数値を入力する数値入力装置及び所定の情報を
表示する表示器(何れも図示しない)等から構成されて
いる。上記スイッチ類には、音色を切り換える音色切換
スイッチ、音量を変更するボリュームスイッチ、各種の
音楽効果を発揮させるための効果スイッチ等が含まれ
る。音色切換スイッチにより選択された音色は、音色番
号としてCPU10に送られる。
3は、本電子楽器に各種動作を指示するスイッチ類、設
定すべき数値を入力する数値入力装置及び所定の情報を
表示する表示器(何れも図示しない)等から構成されて
いる。上記スイッチ類には、音色を切り換える音色切換
スイッチ、音量を変更するボリュームスイッチ、各種の
音楽効果を発揮させるための効果スイッチ等が含まれ
る。音色切換スイッチにより選択された音色は、音色番
号としてCPU10に送られる。
【0021】また、数値入力装置は、電子楽器に設定す
べき各種パラメータを数値で入力するために使用される
ものであり、例えばダイヤルやテンキーで実現される。
表示器は、例えばLCDで構成されるものであり、CP
U10の制御により、各種メッセージや当該電子楽器の
状態を表示するために使用される。
べき各種パラメータを数値で入力するために使用される
ものであり、例えばダイヤルやテンキーで実現される。
表示器は、例えばLCDで構成されるものであり、CP
U10の制御により、各種メッセージや当該電子楽器の
状態を表示するために使用される。
【0022】この操作パネル13は、図示しないパネル
スキャン回路を介してCPU10に接続されている。パ
ネルスキャン回路は、上記操作パネル13の各スイッチ
のオン/オフ状態をスキャンし、パネルデータとしてC
PU10に送出する。このパネルデータは、CPU10
の制御の下にRAM12に記憶され、所定のタイミング
で参照されて各種処理のトリガーに使用される。
スキャン回路を介してCPU10に接続されている。パ
ネルスキャン回路は、上記操作パネル13の各スイッチ
のオン/オフ状態をスキャンし、パネルデータとしてC
PU10に送出する。このパネルデータは、CPU10
の制御の下にRAM12に記憶され、所定のタイミング
で参照されて各種処理のトリガーに使用される。
【0023】上記CPU10に接続されるペダル14
は、各種の音楽効果を発揮させるためのフットペダルで
構成される。このペダル14には、本発明の特徴に直接
関係する第2の指示手段としてのダンパペダルの他、ソ
フトペダル、ソステヌートペダル等が含まれる。
は、各種の音楽効果を発揮させるためのフットペダルで
構成される。このペダル14には、本発明の特徴に直接
関係する第2の指示手段としてのダンパペダルの他、ソ
フトペダル、ソステヌートペダル等が含まれる。
【0024】このペダル14は、図示しないペダルスキ
ャン回路を介してCPU10に接続されている。ペダル
スキャン回路は、上記各ペダルのオン/オフ状態をスキ
ャンし、ペダルデータとしてCPU10に送出する。こ
のペダルデータは、CPU10の制御の下にRAM12
に記憶され、各ペダルに対応する音楽効果を発生させる
ために使用される。
ャン回路を介してCPU10に接続されている。ペダル
スキャン回路は、上記各ペダルのオン/オフ状態をスキ
ャンし、ペダルデータとしてCPU10に送出する。こ
のペダルデータは、CPU10の制御の下にRAM12
に記憶され、各ペダルに対応する音楽効果を発生させる
ために使用される。
【0025】上記CPU10に接続されるMIDIイン
タフェース15は、この電子楽器と外部装置との間のM
IDIデータの受け渡しを制御するものである。外部装
置としては、例えばMIDIデータを処理するパーソナ
ルコンピュータやシーケンサ等を挙げることができる。
タフェース15は、この電子楽器と外部装置との間のM
IDIデータの受け渡しを制御するものである。外部装
置としては、例えばMIDIデータを処理するパーソナ
ルコンピュータやシーケンサ等を挙げることができる。
【0026】キーボード17は第1の指示手段に対応す
るものであり、演奏者が楽音の音程を指示するキー、及
びこのキーに連動して開閉するキースイッチにより構成
される。このキーボード17はキースキャン回路16に
接続されている。
るものであり、演奏者が楽音の音程を指示するキー、及
びこのキーに連動して開閉するキースイッチにより構成
される。このキーボード17はキースキャン回路16に
接続されている。
【0027】キースキャン回路16は、キーボード17
のキースイッチの状態をスキャンし、キーのオン/オフ
状態を示すキーデータとして出力する。このキーデータ
は、システムバス30を介してCPU10に送られ、C
PU10の制御の下にRAM12に記憶される。
のキースイッチの状態をスキャンし、キーのオン/オフ
状態を示すキーデータとして出力する。このキーデータ
は、システムバス30を介してCPU10に送られ、C
PU10の制御の下にRAM12に記憶される。
【0028】このRAM12に記憶されたキーデータ
は、所定のタイミングでイベントのあったキーを示すキ
ーナンバ及びキーの押下の速さ(押下の強さ)を示すタ
ッチデータに変換される。このキーナンバ及びタッチデ
ータは、後述するように、更に周波数データ及びエンベ
ロープデータに変換されて音源18に送られ、キーオン
/キーオフに伴う押鍵/離鍵処理等に用いられる。
は、所定のタイミングでイベントのあったキーを示すキ
ーナンバ及びキーの押下の速さ(押下の強さ)を示すタ
ッチデータに変換される。このキーナンバ及びタッチデ
ータは、後述するように、更に周波数データ及びエンベ
ロープデータに変換されて音源18に送られ、キーオン
/キーオフに伴う押鍵/離鍵処理等に用いられる。
【0029】音源18は、楽音発生装置の主要部をなす
ものであり、例えば32個のオシレータを備えて構成さ
れる。音源18の各オシレータは、CPU10から送ら
れてきた楽音データ(音色番号に対応して作成される波
形アドレス、キーナンバに対応して作成される周波数デ
ータ、並びにタッチデータ及びペダルデータ等に基づい
て作成されるエンベロープデータ)に基づいて駆動さ
れ、時分割でデジタル楽音信号を発生する。この音源1
8の詳細については後述する。この音源18で発生され
たデジタル楽音信号は、D/A変換器19に供給され
る。
ものであり、例えば32個のオシレータを備えて構成さ
れる。音源18の各オシレータは、CPU10から送ら
れてきた楽音データ(音色番号に対応して作成される波
形アドレス、キーナンバに対応して作成される周波数デ
ータ、並びにタッチデータ及びペダルデータ等に基づい
て作成されるエンベロープデータ)に基づいて駆動さ
れ、時分割でデジタル楽音信号を発生する。この音源1
8の詳細については後述する。この音源18で発生され
たデジタル楽音信号は、D/A変換器19に供給され
る。
【0030】波形メモリ40は記憶手段に対応するもの
であり、例えばROMで構成される。この波形メモリ4
0には、パルスコード変調(PCM)された波形データ
が記憶されている。この波形メモリ40には、複数の音
色を実現するべく、各音色に対応した複数種類の波形デ
ータ(音色番号で特定される)が記憶されている。この
波形メモリ40に記憶されている波形データは、音源1
8により読み出される。
であり、例えばROMで構成される。この波形メモリ4
0には、パルスコード変調(PCM)された波形データ
が記憶されている。この波形メモリ40には、複数の音
色を実現するべく、各音色に対応した複数種類の波形デ
ータ(音色番号で特定される)が記憶されている。この
波形メモリ40に記憶されている波形データは、音源1
8により読み出される。
【0031】D/A変換器19は、音源18から供給さ
れたデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換するも
のである。このD/A変換器19が出力するアナログ楽
音信号は、増幅器20に送出される。
れたデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換するも
のである。このD/A変換器19が出力するアナログ楽
音信号は、増幅器20に送出される。
【0032】増幅器20は、入力されたアナログ楽音信
号を所定の増幅率で増幅して出力する周知のものであ
る。この増幅器20で所定の増幅が行われたアナログ楽
音信号は、スピーカ21に供給される。
号を所定の増幅率で増幅して出力する周知のものであ
る。この増幅器20で所定の増幅が行われたアナログ楽
音信号は、スピーカ21に供給される。
【0033】スピーカ21は、電気信号としてのアナロ
グ楽音信号を音響信号に変換する周知のものである。こ
のスピーカ21により、キーボード17のキーの押下に
対応した楽音に、ペダル14の押下に対応した音楽効果
が付加されて放音される。
グ楽音信号を音響信号に変換する周知のものである。こ
のスピーカ21により、キーボード17のキーの押下に
対応した楽音に、ペダル14の押下に対応した音楽効果
が付加されて放音される。
【0034】次に、音源18の詳細につき、図2に示し
たブロック図を参照しながら説明する。音源18は、例
えば32個のオシレータで構成されるが、図2では説明
を簡単にするために第1及び第2のオシレータのみを示
している。
たブロック図を参照しながら説明する。音源18は、例
えば32個のオシレータで構成されるが、図2では説明
を簡単にするために第1及び第2のオシレータのみを示
している。
【0035】音源18は、波形メモリ40、第1の楽音
生成手段に対応する第1のオシレータ、第2の楽音生成
手段に対応する第2のオシレータ、スイッチ47、加算
器48及びディレイ50から構成される。上記第1のオ
シレータは、波形合成回路41、エンベロープ発生器4
2及び乗算器43で構成される。上記第2のオシレータ
は、波形合成回路44、エンベロープ発生器45及び乗
算器46で構成される。
生成手段に対応する第1のオシレータ、第2の楽音生成
手段に対応する第2のオシレータ、スイッチ47、加算
器48及びディレイ50から構成される。上記第1のオ
シレータは、波形合成回路41、エンベロープ発生器4
2及び乗算器43で構成される。上記第2のオシレータ
は、波形合成回路44、エンベロープ発生器45及び乗
算器46で構成される。
【0036】波形メモリ40は、上述したものと同じも
のである。この波形メモリ40から読み出された波形デ
ータは、波形合成回路41及び44に供給される。
のである。この波形メモリ40から読み出された波形デ
ータは、波形合成回路41及び44に供給される。
【0037】第1のオシレータの一部である波形合成回
路41は、CPU10から楽音データとして送られてく
る波形アドレスに応じて波形メモリ40中の所定の波形
データを選択し、同じくCPU10から楽音データとし
て送られてくる周波数データに応じた速度で波形データ
を読み出して乗算器43の一方の入力端子に供給する。
なお、上記波形メモリ40から読み出された波形データ
に、例えばデジタル制御フィルタを用いて所定のフィル
タ処理を施して乗算器43の一方の入力端子に供給する
ように構成しても良い。
路41は、CPU10から楽音データとして送られてく
る波形アドレスに応じて波形メモリ40中の所定の波形
データを選択し、同じくCPU10から楽音データとし
て送られてくる周波数データに応じた速度で波形データ
を読み出して乗算器43の一方の入力端子に供給する。
なお、上記波形メモリ40から読み出された波形データ
に、例えばデジタル制御フィルタを用いて所定のフィル
タ処理を施して乗算器43の一方の入力端子に供給する
ように構成しても良い。
【0038】第1のオシレータの一部であるエンベロー
プ発生器42は、CPU10から楽音データとして送ら
れてくるエンベロープデータに基づいてエンベロープ信
号を生成し、乗算器43の他方の入力端子に供給するも
のである。上記エンベロープデータは、上述したように
タッチデータやペダルデータに基づいて作成される。
プ発生器42は、CPU10から楽音データとして送ら
れてくるエンベロープデータに基づいてエンベロープ信
号を生成し、乗算器43の他方の入力端子に供給するも
のである。上記エンベロープデータは、上述したように
タッチデータやペダルデータに基づいて作成される。
【0039】第1のオシレータの一部である乗算器43
は、上記波形合成回路41の出力とエンベロープ発生器
42の出力とを乗算するものである。これにより、エン
ベロープが付加されたデジタル楽音信号が生成される。
この乗算器43で生成されたデジタル楽音信号は加算器
48の一方の入力端子に供給される。
は、上記波形合成回路41の出力とエンベロープ発生器
42の出力とを乗算するものである。これにより、エン
ベロープが付加されたデジタル楽音信号が生成される。
この乗算器43で生成されたデジタル楽音信号は加算器
48の一方の入力端子に供給される。
【0040】第2のオシレータの一部である波形合成回
路44は、CPU10から楽音データとして送られてく
る波形アドレスに応じて波形メモリ40中の所定の波形
データを選択し、同じくCPU10から楽音データとし
て送られてくる周波数データに応じた速度で波形データ
を読み出して乗算器46の一方の入力端子に供給する。
なお、第1のオシレータと同様に、上記波形メモリ40
から読み出された波形データに、例えばデジタル制御フ
ィルタにより所定のフィルタ処理を施して乗算器46の
一方の入力端子に供給するように構成しても良いことは
勿論である。
路44は、CPU10から楽音データとして送られてく
る波形アドレスに応じて波形メモリ40中の所定の波形
データを選択し、同じくCPU10から楽音データとし
て送られてくる周波数データに応じた速度で波形データ
を読み出して乗算器46の一方の入力端子に供給する。
なお、第1のオシレータと同様に、上記波形メモリ40
から読み出された波形データに、例えばデジタル制御フ
ィルタにより所定のフィルタ処理を施して乗算器46の
一方の入力端子に供給するように構成しても良いことは
勿論である。
【0041】第2のオシレータの一部であるエンベロー
プ発生器45は、CPU10から楽音データとして送ら
れてくるエンベロープデータに基づいてエンベロープ信
号を生成し、乗算器46の他方の入力端子に供給するも
のである。上記エンベロープデータとしては、上記エン
ベロープ発生器42と同様にタッチデータやペダルデー
タに基づいて作成したものを使用する。
プ発生器45は、CPU10から楽音データとして送ら
れてくるエンベロープデータに基づいてエンベロープ信
号を生成し、乗算器46の他方の入力端子に供給するも
のである。上記エンベロープデータとしては、上記エン
ベロープ発生器42と同様にタッチデータやペダルデー
タに基づいて作成したものを使用する。
【0042】第2のオシレータの一部である乗算器46
は、上記波形合成回路44の出力とエンベロープ発生器
45の出力とを乗算するものである。これにより、エン
ベロープが付加されたデジタル楽音信号が生成される。
この乗算器46で生成されたデジタル楽音信号はスイッ
チ47を介して加算器48の他方の入力端子に供給され
る。
は、上記波形合成回路44の出力とエンベロープ発生器
45の出力とを乗算するものである。これにより、エン
ベロープが付加されたデジタル楽音信号が生成される。
この乗算器46で生成されたデジタル楽音信号はスイッ
チ47を介して加算器48の他方の入力端子に供給され
る。
【0043】スイッチ47は、CPU10から供給され
るペダルオン/オフ情報に応じて開閉するスイッチであ
る。即ち、ダンパペダルが踏まれた時はオンに、ダンパ
ペダルが離されたときはオフになるように制御される。
このスイッチ47の出力は加算器48の他方の入力端子
に供給される。なお、このスイッチ47がオフにされた
時は、無意味な信号(加算器48にとってゼロ入力とな
る信号)が出力される。
るペダルオン/オフ情報に応じて開閉するスイッチであ
る。即ち、ダンパペダルが踏まれた時はオンに、ダンパ
ペダルが離されたときはオフになるように制御される。
このスイッチ47の出力は加算器48の他方の入力端子
に供給される。なお、このスイッチ47がオフにされた
時は、無意味な信号(加算器48にとってゼロ入力とな
る信号)が出力される。
【0044】加算器48は、上記乗算器43から供給さ
れるデジタル楽音信号と乗算器46からスイッチ47を
介して供給されるデジタル楽音信号とを加算して出力す
るものである。この加算器48の出力が、音源18が出
力するデジタル楽音信号としてD/A変換器19に供給
される。
れるデジタル楽音信号と乗算器46からスイッチ47を
介して供給されるデジタル楽音信号とを加算して出力す
るものである。この加算器48の出力が、音源18が出
力するデジタル楽音信号としてD/A変換器19に供給
される。
【0045】ディレイ50は、CPU10から送られて
くる楽音データを所定時間だけ遅延させて第2のオシレ
ータに与えるものである。このディレイ50は、後述す
るように、CPU10に内蔵されるタイマによる割込で
実現される。即ち、CPU10から送られてくる楽音デ
ータを一定時間遅延させて第2のオシレータに与えるこ
とにより、第1のオシレータで生成されるデジタル楽音
信号から一定時間遅延されたデジタル楽音信号を生成す
る。
くる楽音データを所定時間だけ遅延させて第2のオシレ
ータに与えるものである。このディレイ50は、後述す
るように、CPU10に内蔵されるタイマによる割込で
実現される。即ち、CPU10から送られてくる楽音デ
ータを一定時間遅延させて第2のオシレータに与えるこ
とにより、第1のオシレータで生成されるデジタル楽音
信号から一定時間遅延されたデジタル楽音信号を生成す
る。
【0046】次に、上記の構成において本実施例の動作
につき図3〜図7に示したフローチャートを参照しなが
ら詳細に説明する。なお、以下では、本発明に関係する
部分のみを図面に示し、説明を加える。
につき図3〜図7に示したフローチャートを参照しなが
ら詳細に説明する。なお、以下では、本発明に関係する
部分のみを図面に示し、説明を加える。
【0047】図3は、本発明に係る楽音発生装置の処理
を示すメインフローチャートであり、電源投入により起
動される。即ち、電源が投入されると、先ず、CPU1
0、RAM12、音源18等の初期化処理が行われる
(ステップS10)。この初期化処理では、CPU10
内部のレジスタやフラグのクリア処理、RAM12内に
定義された各種バッファ、レジスタ及びフラグ等に対す
る初期値設定処理、音源18に初期値を設定して不要な
音が発音されるのを防止する処理等が行われる。
を示すメインフローチャートであり、電源投入により起
動される。即ち、電源が投入されると、先ず、CPU1
0、RAM12、音源18等の初期化処理が行われる
(ステップS10)。この初期化処理では、CPU10
内部のレジスタやフラグのクリア処理、RAM12内に
定義された各種バッファ、レジスタ及びフラグ等に対す
る初期値設定処理、音源18に初期値を設定して不要な
音が発音されるのを防止する処理等が行われる。
【0048】次いで、パネルイベント処理が行われる
(ステップS11)。このパネルイベント処理では、先
ず、操作パネル13をスキャンすることにより、各スイ
ッチの設定状態を示すパネルデータを各スイッチに対応
したビット列として取り込む。次いで、前回読み込んだ
パネルデータ(既にRAM12に記憶されている)と、
今回読み込んだパネルデータとを比較し、相違するビッ
トが存在するか否かを調べる。
(ステップS11)。このパネルイベント処理では、先
ず、操作パネル13をスキャンすることにより、各スイ
ッチの設定状態を示すパネルデータを各スイッチに対応
したビット列として取り込む。次いで、前回読み込んだ
パネルデータ(既にRAM12に記憶されている)と、
今回読み込んだパネルデータとを比較し、相違するビッ
トが存在するか否かを調べる。
【0049】そして、相違するビットが存在する場合
に、スイッチイベントがあった旨を認識し、変化のあっ
たスイッチに対応するビットをオンにセットしたイベン
トマップを作成する。操作パネル13のスイッチ操作に
対応する各種処理、例えば音色切換スイッチに対応する
音色変更処理や効果スイッチに対応する所定の音楽効果
を付与する処理等は、このイベントマップを参照するこ
とにより行われる。なお、各スイッチに対応する処理の
内容は、本発明とは直接関係しないので説明は省略す
る。
に、スイッチイベントがあった旨を認識し、変化のあっ
たスイッチに対応するビットをオンにセットしたイベン
トマップを作成する。操作パネル13のスイッチ操作に
対応する各種処理、例えば音色切換スイッチに対応する
音色変更処理や効果スイッチに対応する所定の音楽効果
を付与する処理等は、このイベントマップを参照するこ
とにより行われる。なお、各スイッチに対応する処理の
内容は、本発明とは直接関係しないので説明は省略す
る。
【0050】次いで、ペダルイベント処理が行われる
(ステップS12)。このペダルイベント処理では、先
ず、ペダル14をスキャンすることにより、各ペダル
(ダンパペダル、ソフトペダル、ソステヌートペダル)
の押下状態を示すペダルデータを各ペダルに対応したビ
ット列として取り込む。
(ステップS12)。このペダルイベント処理では、先
ず、ペダル14をスキャンすることにより、各ペダル
(ダンパペダル、ソフトペダル、ソステヌートペダル)
の押下状態を示すペダルデータを各ペダルに対応したビ
ット列として取り込む。
【0051】次いで、前回読み込んだペダルデータ(既
にRAM12に記憶されている)と、今回読み込んだペ
ダルデータとを比較し、相違するビットが存在するか否
かを調べる。そして、相違するビットが存在する場合
に、ペダルイベントがあった旨を認識し、変化のあった
ペダルに対応するビットをオンにセットしたイベントマ
ップを作成する。
にRAM12に記憶されている)と、今回読み込んだペ
ダルデータとを比較し、相違するビットが存在するか否
かを調べる。そして、相違するビットが存在する場合
に、ペダルイベントがあった旨を認識し、変化のあった
ペダルに対応するビットをオンにセットしたイベントマ
ップを作成する。
【0052】そして、このイベントマップを参照するこ
とにより、図4及び図5に示すように、イベントのあっ
たペダルに対する処理が行われる。このペダルイベント
処理の詳細については後述する。
とにより、図4及び図5に示すように、イベントのあっ
たペダルに対する処理が行われる。このペダルイベント
処理の詳細については後述する。
【0053】次いで、鍵盤イベント処理が行われる(ス
テップS13)。この鍵盤イベント処理では、先ず、キ
ースキャン回路16を介してキーボード17をスキャン
することにより、各キーの押下状態を示すキーデータを
各キーに対応したビット列として取り込む。
テップS13)。この鍵盤イベント処理では、先ず、キ
ースキャン回路16を介してキーボード17をスキャン
することにより、各キーの押下状態を示すキーデータを
各キーに対応したビット列として取り込む。
【0054】次いで、前回読み込んだキーデータ(既に
RAM12に記憶されている)と、今回読み込んだキー
データとを比較し、相違するビットが存在するか否かを
調べる。そして、相違するビットが存在する場合に、キ
ーイベントがあった旨を認識し、変化のあったキーに対
応するビットをオンにセットしたイベントマップを作成
する。
RAM12に記憶されている)と、今回読み込んだキー
データとを比較し、相違するビットが存在するか否かを
調べる。そして、相違するビットが存在する場合に、キ
ーイベントがあった旨を認識し、変化のあったキーに対
応するビットをオンにセットしたイベントマップを作成
する。
【0055】そして、このイベントマップを参照するこ
とにより、図6に示すように、イベントのあったキーに
対する押鍵処理、離鍵処理が行われる。この鍵盤イベン
ト処理の詳細についても後述する。
とにより、図6に示すように、イベントのあったキーに
対する押鍵処理、離鍵処理が行われる。この鍵盤イベン
ト処理の詳細についても後述する。
【0056】この鍵盤イベント処理が終了するとステッ
プS11に戻り、再度同様の処理を繰り返す。上記ステ
ップS11〜S13の繰り返し実行の過程で、パネル操
作、キーボード操作或いはペダル操作に応じたイベント
が発生すると、そのイベントに対応する処理を行うこと
により電子楽器の各種機能が実現される。
プS11に戻り、再度同様の処理を繰り返す。上記ステ
ップS11〜S13の繰り返し実行の過程で、パネル操
作、キーボード操作或いはペダル操作に応じたイベント
が発生すると、そのイベントに対応する処理を行うこと
により電子楽器の各種機能が実現される。
【0057】次に、ペダルイベント処理の詳細につき、
図4及び図5に示したフローチャートを参照しながら説
明する。
図4及び図5に示したフローチャートを参照しながら説
明する。
【0058】ペダルイベント処理では、上述したよう
に、先ずイベントマップが作成され、このイベントマッ
プを参照して各ペダルに対する処理を行うか否かが判断
される。
に、先ずイベントマップが作成され、このイベントマッ
プを参照して各ペダルに対する処理を行うか否かが判断
される。
【0059】即ち、ペダルのイベントマップが作成され
ると、先ず、ダンパペダル処理が行われる(ステップS
20)。ダンパペダル処理では、図5のフローチャート
に示すように、先ずダンパペダルのオンイベントがあっ
たか否か、つまりダンパペダルが踏まれたか否かが調べ
られる(ステップS30)。これは、上述したペダルの
イベントマップを調べることにより行われる。
ると、先ず、ダンパペダル処理が行われる(ステップS
20)。ダンパペダル処理では、図5のフローチャート
に示すように、先ずダンパペダルのオンイベントがあっ
たか否か、つまりダンパペダルが踏まれたか否かが調べ
られる(ステップS30)。これは、上述したペダルの
イベントマップを調べることにより行われる。
【0060】ここで、ダンパペダルのオンイベントがあ
ったことが判断されると、ダンパペダルフラグをセット
し(ステップS31)、その後、このダンパペダル処理
ルーチンからリターンする。ここで、ダンパペダルフラ
グとは、RAM12に定義されるフラグであり、当該電
子楽器のダンパペダルが踏まれた状態にあるか否かを記
憶するものである。
ったことが判断されると、ダンパペダルフラグをセット
し(ステップS31)、その後、このダンパペダル処理
ルーチンからリターンする。ここで、ダンパペダルフラ
グとは、RAM12に定義されるフラグであり、当該電
子楽器のダンパペダルが踏まれた状態にあるか否かを記
憶するものである。
【0061】上記ステップS30で、ダンパペダルのオ
ンイベントがなかったことが判断されると、ダンパペダ
ルのオフイベントがあったか否かが調べられる(ステッ
プS32)。これも上述したペダルのイベントマップを
調べることにより行われる。そして、ダンパペダルのオ
フイベントがなかったことが判断されると、何等の処理
をも行うことなく、このダンパペダル処理ルーチンから
リターンする。
ンイベントがなかったことが判断されると、ダンパペダ
ルのオフイベントがあったか否かが調べられる(ステッ
プS32)。これも上述したペダルのイベントマップを
調べることにより行われる。そして、ダンパペダルのオ
フイベントがなかったことが判断されると、何等の処理
をも行うことなく、このダンパペダル処理ルーチンから
リターンする。
【0062】一方、ダンパペダルのオフイベントがあっ
たことが判断されると、ダンパペダルフラグをクリアす
る(ステップS33)。次いで、ダンパオフ処理が行わ
れ(ステップS34)、その後、このダンパペダル処理
ルーチンからリターンする。ダンパオフ処理は、ダンパ
ペダルが踏まれることによって離鍵されても発音を継続
している音を、ダンパペダルのオフに同期して消音させ
る処理である。具体的には、CPU10が音源18に所
定のエンベロープデータを送ることにより、発音状態に
ある全ての音に対し、リリース時間を短くしたエンベロ
ープを付加して短時間で消音させる処理である。
たことが判断されると、ダンパペダルフラグをクリアす
る(ステップS33)。次いで、ダンパオフ処理が行わ
れ(ステップS34)、その後、このダンパペダル処理
ルーチンからリターンする。ダンパオフ処理は、ダンパ
ペダルが踏まれることによって離鍵されても発音を継続
している音を、ダンパペダルのオフに同期して消音させ
る処理である。具体的には、CPU10が音源18に所
定のエンベロープデータを送ることにより、発音状態に
ある全ての音に対し、リリース時間を短くしたエンベロ
ープを付加して短時間で消音させる処理である。
【0063】上記のダンパペダル処理が終了すると、図
4のペダルイベント処理ルーチンに戻り、その他のペダ
ル処理が行われる(ステップS21)。このその他のペ
ダル処理には、ソフトペダル処理及びソステヌート処理
が含まれる。
4のペダルイベント処理ルーチンに戻り、その他のペダ
ル処理が行われる(ステップS21)。このその他のペ
ダル処理には、ソフトペダル処理及びソステヌート処理
が含まれる。
【0064】ソフトペダル処理は、ペダル14中のソフ
トペダルが踏まれた際に、例えばエンベロープを制御し
て音を小さくすると共に、音色を変化させることにより
音を柔らかくする処理であり、ソステヌートペダル処理
は、ペダル14中のソステヌートペダルが踏まれた際
に、押下したキーに対応する楽音に対して上述したダン
パペダル処理と同様の処理を行うものであるが、何れも
本発明とは直接関係しないので詳細な説明は省略する。
トペダルが踏まれた際に、例えばエンベロープを制御し
て音を小さくすると共に、音色を変化させることにより
音を柔らかくする処理であり、ソステヌートペダル処理
は、ペダル14中のソステヌートペダルが踏まれた際
に、押下したキーに対応する楽音に対して上述したダン
パペダル処理と同様の処理を行うものであるが、何れも
本発明とは直接関係しないので詳細な説明は省略する。
【0065】以上のペダルイベント処理が終了すると、
このペダルイベント処理ルーチンからリターンし、メイ
ンルーチンに戻る。
このペダルイベント処理ルーチンからリターンし、メイ
ンルーチンに戻る。
【0066】次に、鍵盤イベント処理の詳細につき、図
6に示したフローチャートを参照しながら説明する。
6に示したフローチャートを参照しながら説明する。
【0067】鍵盤イベント処理では、上述したように、
先ずキーボード17のイベントマップが作成され、この
イベントマップを参照して各キーに対する処理を行うか
否かが判断されることになる。
先ずキーボード17のイベントマップが作成され、この
イベントマップを参照して各キーに対する処理を行うか
否かが判断されることになる。
【0068】鍵盤イベント処理では、先ず、キーのオン
イベントがあるか否かが調べられる(ステップS4
0)。このキーのオンイベントの有無は、上記イベント
マップを調べることにより行われる。そして、オンイベ
ントがあることが判断されると、楽音データが音源18
にセットされる(ステップS41)。
イベントがあるか否かが調べられる(ステップS4
0)。このキーのオンイベントの有無は、上記イベント
マップを調べることにより行われる。そして、オンイベ
ントがあることが判断されると、楽音データが音源18
にセットされる(ステップS41)。
【0069】具体的には、音源18中の1つのオシレー
タが所定のアルゴリズムにより選択され(以下、ここで
選択されたオシレータを「第1のオシレータ」とい
う)、この選択された第1のオシレータにCPU10か
ら楽音データが送られることになる。なお、オシレータ
の選択、即ち発音チャネルのアサイン処理は周知の技術
であるので説明は省略する。
タが所定のアルゴリズムにより選択され(以下、ここで
選択されたオシレータを「第1のオシレータ」とい
う)、この選択された第1のオシレータにCPU10か
ら楽音データが送られることになる。なお、オシレータ
の選択、即ち発音チャネルのアサイン処理は周知の技術
であるので説明は省略する。
【0070】ここで、第1のオシレータにセットされる
楽音データは、上述したように、周波数データ及びエン
ベロープデータ等である。また、スイッチ47を駆動す
るためのペダルオン/オフ情報も同時に音源18に出力
される。
楽音データは、上述したように、周波数データ及びエン
ベロープデータ等である。また、スイッチ47を駆動す
るためのペダルオン/オフ情報も同時に音源18に出力
される。
【0071】波形アドレスは、音色番号に対応する波形
データが記憶されている波形メモリ40上のアドレスで
ある。周波数データは、キーナンバに対応したデータで
あり、波形メモリ40から波形データを読み出す速度を
規定するものである。即ち、発音する楽音の音高は、波
形データの読み出し速度(周波数)により決定される。
エンベロープデータは、タッチデータやダンパペダルの
状態に基づいて楽音波形に付加すべきエンベロープの形
状を指定するものである。このエンベロープデータに
は、アタック、ディケイ等のデータが含まれ、それぞれ
目標値データ及び速度データで構成される。
データが記憶されている波形メモリ40上のアドレスで
ある。周波数データは、キーナンバに対応したデータで
あり、波形メモリ40から波形データを読み出す速度を
規定するものである。即ち、発音する楽音の音高は、波
形データの読み出し速度(周波数)により決定される。
エンベロープデータは、タッチデータやダンパペダルの
状態に基づいて楽音波形に付加すべきエンベロープの形
状を指定するものである。このエンベロープデータに
は、アタック、ディケイ等のデータが含まれ、それぞれ
目標値データ及び速度データで構成される。
【0072】上記波形アドレス及び周波数データは波形
合成回路41にセットされ、波形アドレスにより特定さ
れる波形メモリ40中の波形データを、周波数データに
応じた速度で読み出すために使用される。
合成回路41にセットされ、波形アドレスにより特定さ
れる波形メモリ40中の波形データを、周波数データに
応じた速度で読み出すために使用される。
【0073】一方、エンベロープデータは、エンベロー
プ発生器42にセットされ、波形合成回路41で合成さ
れた楽音波形に付加するエンベロープを生成するために
使用される。
プ発生器42にセットされ、波形合成回路41で合成さ
れた楽音波形に付加するエンベロープを生成するために
使用される。
【0074】上記音源18への楽音データのセットが完
了すると、次に、ダンパペダルフラグがオンであるか否
かが調べられる(ステップS42)。そして、ダンパペ
ダルフラグがオン、つまりダンパペダルが踏まれた状態
にあることが判断されると、付加楽音データが音源18
にセットされる(ステップS43)。
了すると、次に、ダンパペダルフラグがオンであるか否
かが調べられる(ステップS42)。そして、ダンパペ
ダルフラグがオン、つまりダンパペダルが踏まれた状態
にあることが判断されると、付加楽音データが音源18
にセットされる(ステップS43)。
【0075】ここで使用されるオシレータは、上記ステ
ップS41で使用した第1のオシレータとは別個のオシ
レータ(以下、これを「第2のオシレータ」という)で
ある。この第2のオシレータにセットされる付加楽音デ
ータは、上記と同様に、波形アドレス、周波数データ、
エンベロープデータ等である。なお、この付加楽音デー
タとして、上記第1のオシレータにセットしたデータと
異なるデータを用いても良い。この付加楽音データの値
によっては、種々の音楽効果を発揮させることも可能で
ある。
ップS41で使用した第1のオシレータとは別個のオシ
レータ(以下、これを「第2のオシレータ」という)で
ある。この第2のオシレータにセットされる付加楽音デ
ータは、上記と同様に、波形アドレス、周波数データ、
エンベロープデータ等である。なお、この付加楽音デー
タとして、上記第1のオシレータにセットしたデータと
異なるデータを用いても良い。この付加楽音データの値
によっては、種々の音楽効果を発揮させることも可能で
ある。
【0076】次いで、付加楽音ディレイ値のセットが行
われる(ステップS44)。即ち、RAM12の所定領
域に設けられたタイマカウンタに、遅延時間に対応する
値がセットされる。このタイマカウンタの内容は、後述
するように、タイマ割込が発生する都度デクリメントさ
れる。
われる(ステップS44)。即ち、RAM12の所定領
域に設けられたタイマカウンタに、遅延時間に対応する
値がセットされる。このタイマカウンタの内容は、後述
するように、タイマ割込が発生する都度デクリメントさ
れる。
【0077】上記ステップS42でダンパペダルフラグ
がオンでないことが判断された場合は、ステップS4
3、S44はスキップされる。
がオンでないことが判断された場合は、ステップS4
3、S44はスキップされる。
【0078】次いで、押鍵処理が行われる(ステップS
44)。押鍵処理は、上記ステップS41で音源18に
セットされた楽音データに基づき第1のオシレータを起
動して楽音信号を生成する処理である。
44)。押鍵処理は、上記ステップS41で音源18に
セットされた楽音データに基づき第1のオシレータを起
動して楽音信号を生成する処理である。
【0079】即ち、第1のオシレータでは、波形合成回
路41で生成された楽音波形とエンベロープ発生器42
で生成されたエンベロープ信号とを乗算器43に与えて
乗算を行わせることによりエンベロープが付加された第
1の楽音信号を生成する。この押鍵処理では、第2のオ
シレータは起動されず、従って、第2のオシレータから
楽音信号は出力されない。
路41で生成された楽音波形とエンベロープ発生器42
で生成されたエンベロープ信号とを乗算器43に与えて
乗算を行わせることによりエンベロープが付加された第
1の楽音信号を生成する。この押鍵処理では、第2のオ
シレータは起動されず、従って、第2のオシレータから
楽音信号は出力されない。
【0080】この際、ダンパペダルが踏まれていなけれ
ば、スイッチ47はオフになるので、第1のオシレータ
の乗算器43の出力のみが発音に供されることになり、
ダンパペダル効果を有しない通常の楽音が発音される。
ば、スイッチ47はオフになるので、第1のオシレータ
の乗算器43の出力のみが発音に供されることになり、
ダンパペダル効果を有しない通常の楽音が発音される。
【0081】一方、ダンパペダルが踏まれていればスイ
ッチ47はオンとなるが、この時点では第2のオシレー
タが起動されていないので、瞬間的には第1のオシレー
タの出力のみが発音に供されることになる。しかし、後
述するように、所定時間の遅延をもって第2のオシレー
タが起動されるので、その後は乗算器43の出力信号と
乗算器46の出力信号とが加算器48で加算されたデジ
タル楽音信号が生成される。このデジタル楽音信号がD
/A変換器19に供給され、発音に供されることにな
る。
ッチ47はオンとなるが、この時点では第2のオシレー
タが起動されていないので、瞬間的には第1のオシレー
タの出力のみが発音に供されることになる。しかし、後
述するように、所定時間の遅延をもって第2のオシレー
タが起動されるので、その後は乗算器43の出力信号と
乗算器46の出力信号とが加算器48で加算されたデジ
タル楽音信号が生成される。このデジタル楽音信号がD
/A変換器19に供給され、発音に供されることにな
る。
【0082】上記ステップS40でキーオンイベントが
ないことが判断されると、キーオフイベントがあるか否
かが調べられる(ステップS45)。ここで、キーオフ
イベントがないことが判断されると、何等の処理をも行
うことなく、この鍵盤イベント処理ルーチンからリター
ンする。
ないことが判断されると、キーオフイベントがあるか否
かが調べられる(ステップS45)。ここで、キーオフ
イベントがないことが判断されると、何等の処理をも行
うことなく、この鍵盤イベント処理ルーチンからリター
ンする。
【0083】一方、キーオフイベントが有ることが判断
されると離鍵処理が行われる(ステップS46)。この
離鍵処理は、ダンパペダルが踏まれていない状態では、
キーボード17の離鍵されたキーに対応する発音を中止
する処理である。これは、発音中の楽音のエンベロープ
(リリース)の速度データを大きくすることにより実現
される。
されると離鍵処理が行われる(ステップS46)。この
離鍵処理は、ダンパペダルが踏まれていない状態では、
キーボード17の離鍵されたキーに対応する発音を中止
する処理である。これは、発音中の楽音のエンベロープ
(リリース)の速度データを大きくすることにより実現
される。
【0084】一方、ダンパペダルが踏まれている状態で
は、直ちに発音を中止する処理は行われない。従って、
ダンパペダルが踏まれた状態でキーが離されても、上述
した音色変更が加えられた楽音が発音され続け、本来の
ダンパペダルの機能が実現される。
は、直ちに発音を中止する処理は行われない。従って、
ダンパペダルが踏まれた状態でキーが離されても、上述
した音色変更が加えられた楽音が発音され続け、本来の
ダンパペダルの機能が実現される。
【0085】次に、タイマ割込処理について、図7のフ
ローチャートを参照しながら説明する。このタイマ割込
処理ルーチンは、CPU10に内蔵されるタイマにより
一定時間間隔でコールされるものである。
ローチャートを参照しながら説明する。このタイマ割込
処理ルーチンは、CPU10に内蔵されるタイマにより
一定時間間隔でコールされるものである。
【0086】タイマ割込処理では、先ず、ディレイ値が
ゼロであるか否かが調べられる(ステップS50)。即
ち、RAM12中のタイマカウンタの内容がゼロである
か否かが調べられる。そして、ディレイ値がゼロである
ことが判断されると、何等の処理をも行うことなく、こ
のタイマ割込処理ルーチンからリターンする。このこと
は、ダンパペダルが踏まれておらず、従って付加楽音デ
ィレイ値セット処理(図6のステップS44)が行われ
ていないことを意味する。
ゼロであるか否かが調べられる(ステップS50)。即
ち、RAM12中のタイマカウンタの内容がゼロである
か否かが調べられる。そして、ディレイ値がゼロである
ことが判断されると、何等の処理をも行うことなく、こ
のタイマ割込処理ルーチンからリターンする。このこと
は、ダンパペダルが踏まれておらず、従って付加楽音デ
ィレイ値セット処理(図6のステップS44)が行われ
ていないことを意味する。
【0087】上記ステップS50で、ディレイ値がゼロ
でないことが判断されると、付加楽音ディレイ値をデク
リメントする(ステップS51)。即ち、タイマカウン
タの内容から「1」を減ずる。そして、デクリメントの
結果、ディレイ値がゼロになったか否かが調べられる
(ステップS52)。
でないことが判断されると、付加楽音ディレイ値をデク
リメントする(ステップS51)。即ち、タイマカウン
タの内容から「1」を減ずる。そして、デクリメントの
結果、ディレイ値がゼロになったか否かが調べられる
(ステップS52)。
【0088】ここで、ディレイ値がゼロでないことが判
断されると、何等処理を行わずに本タイマ割込処理ルー
チンからリターンする。一方、ディレイ値がゼロである
ことが判断されると、付加楽音発生処理が行われる(ス
テップS53)。即ち、先の押鍵イベント処理(図6の
ステップS43)でセットした付加楽音データに基づ
き、第2のオシレータで楽音信号を生成する処理が行わ
れる。その後、このタイマ割込処理ルーチンからリター
ンする。
断されると、何等処理を行わずに本タイマ割込処理ルー
チンからリターンする。一方、ディレイ値がゼロである
ことが判断されると、付加楽音発生処理が行われる(ス
テップS53)。即ち、先の押鍵イベント処理(図6の
ステップS43)でセットした付加楽音データに基づ
き、第2のオシレータで楽音信号を生成する処理が行わ
れる。その後、このタイマ割込処理ルーチンからリター
ンする。
【0089】これにより、上述したように、ダンパペダ
ルが踏まれていればスイッチ47はオンとなっているの
で、第1のオシレータが出力する楽音信号と、この楽音
信号から所定時間だけ遅延された第2のオシレータが出
力する楽音信号とが加算器48で加算されたデジタル楽
音信号が生成される。このデジタル楽音信号がD/A変
換器19に供給され、発音に供されることになる。
ルが踏まれていればスイッチ47はオンとなっているの
で、第1のオシレータが出力する楽音信号と、この楽音
信号から所定時間だけ遅延された第2のオシレータが出
力する楽音信号とが加算器48で加算されたデジタル楽
音信号が生成される。このデジタル楽音信号がD/A変
換器19に供給され、発音に供されることになる。
【0090】このようにして生成されたデジタル楽音信
号に基づき発音すると、ダンパペダル本来のリリース時
間を長くするという効果の他に、発生される楽音に響き
を持たせることができ、ダンパペダルを踏んだ時と踏ま
ない時の音色変化を大きくすることができるので、変化
に富んだ演奏が可能となる。
号に基づき発音すると、ダンパペダル本来のリリース時
間を長くするという効果の他に、発生される楽音に響き
を持たせることができ、ダンパペダルを踏んだ時と踏ま
ない時の音色変化を大きくすることができるので、変化
に富んだ演奏が可能となる。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、ダンパペダルを踏んだときの音色を、ダンパペダル
を踏まないときの音色と異ならしめることにより変化に
富んだ演奏を可能にする楽音発生装置を提供できる。
ば、ダンパペダルを踏んだときの音色を、ダンパペダル
を踏まないときの音色と異ならしめることにより変化に
富んだ演奏を可能にする楽音発生装置を提供できる。
【図1】本発明に係る楽音発生装置が適用された電子楽
器の構成を示すブロック図である。
器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る楽音発生装置の音源の実施例の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図3】本発明の動作を示すフローチャート(メインル
ーチン)である。
ーチン)である。
【図4】本発明の動作を示すフローチャート(ペダルイ
ベント処理ルーチン)である。
ベント処理ルーチン)である。
【図5】本発明の動作を示すフローチャート(ダンパペ
ダル処理ルーチン)である。
ダル処理ルーチン)である。
【図6】本発明の動作を示すフローチャート(鍵盤イベ
ント処理ルーチン)である。
ント処理ルーチン)である。
【図7】本発明の動作を示すフローチャート(タイマ割
込処理ルーチン)である。
込処理ルーチン)である。
【符号の説明】 10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 操作パネル 14 ペダル 15 MIDIインタフェース回路 16 キースキャン回路 17 キーボード 18 音源 19 D/A変換器 20 増幅器 21 スピーカ 40 波形メモリ 41、44 波形合成回路 42、45 エンベロープ発生器 43、46 乗算器 47 スイッチ 48 加算器 50 ディレイ
Claims (1)
- 【請求項1】 波形データを記憶した記憶手段と、 発音すべき旨を指示する第1の指示手段と、 該第1の指示手段の指示に応じて前記記憶手段に記憶さ
れた波形データに基づき第1の楽音信号を生成する第1
の楽音生成手段と、 前記第1の指示手段による発音すべき旨の指示を遅延さ
せる遅延手段と、 該遅延手段により遅延された発音すべき旨の指示に応じ
て前記記憶手段に記憶された波形データに基づき第2の
楽音信号を生成する第2の楽音生成手段と、 所定の音楽効果を発揮させるべき旨を指示する第2の指
示手段、 とを具備したことを特徴とする楽音発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4357326A JPH06195077A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 楽音発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4357326A JPH06195077A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 楽音発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06195077A true JPH06195077A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=18453553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4357326A Withdrawn JPH06195077A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 楽音発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06195077A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112150994A (zh) * | 2019-06-28 | 2020-12-29 | 罗新德 | 电子琴空拍插音辅助装置、音色切换信号产生方法及计算机可读存储媒体 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP4357326A patent/JPH06195077A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112150994A (zh) * | 2019-06-28 | 2020-12-29 | 罗新德 | 电子琴空拍插音辅助装置、音色切换信号产生方法及计算机可读存储媒体 |
CN112150994B (zh) * | 2019-06-28 | 2024-03-26 | 罗新德 | 电子琴空拍插音辅助装置、音色切换信号产生方法及计算机可读存储介质 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000307 |