JPH05278881A - 電子写真記録装置 - Google Patents

電子写真記録装置

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JPH05278881A
JPH05278881A JP3249542A JP24954291A JPH05278881A JP H05278881 A JPH05278881 A JP H05278881A JP 3249542 A JP3249542 A JP 3249542A JP 24954291 A JP24954291 A JP 24954291A JP H05278881 A JPH05278881 A JP H05278881A
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paper
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transfer material
feeding
paper feed
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JP3249542A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Iwai
康幸 岩井
Mamoru Umeki
守 梅木
Hisao Sato
久夫 佐藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真記録装置における転写材Pの給送部
のカセット31等の転写材収納手段の着脱を電子写真記録
装置本体前面から行えるようにし省スペース及び簡易操
作を可能にする。 【構成】 感光体上に現像手段によりトナー像を形成し
転写材給送手段より供給される転写材P上にトナー像を
転写分離する記録手段をもつ電子写真記録装置が上部筐
体と下部筐体34で構成され下部筐体34には転写材Pを収
納するカセット31等の収納手段が前面に引出し可能に設
けられ、上部筐体にはトラブル発生時の処置がとり易く
なるように前面扉36が開閉可能に設けられている。そし
て転写材Pを給送中に搬送不良が起きれば前面扉を開け
て容易に対処可能とし、更に転写紙収納カセット等は、
独立に下部筐体34より抜き差し可能に設けた構成であ
る。そして手差し給紙を電子写真記録装置の側面から行
うときは、下部給紙は自動的に停止し、手差し台43を使
わないときは本体内に収納可能の構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真複写装置等の電
子写真記録装置に関し、特に画像記録のための記録用紙
たる転写材を収容し給送する給紙部の改良に関するもの
であり特にコンパクトに構成される電子写真式の記録装
置に有効である。
【0002】
【従来の技術】一般に記録装置例えば電子写真複写装置
においては、絶縁性光導電体を感光体として用いた電荷
保持体上にコロナ帯電と光照射によって原稿の画像に対
応する静電潜像を形成させ、トナー現像剤にて現像する
ことにより可視像を形成せしめる。この電荷保持体上の
トナー像は、コロナ放電かバイアスローラ等による電気
的転写法、あるいは押圧または加熱等の物理的手段等に
より、複写材例えば転写紙の上に転写される。そして転
写紙上に転写されたトナー像は、通常の加熱手段により
転写紙上に定着されて画像形成工程は完了する。一方、
転写後に感光体上に残存する残留電荷およびトナー残像
は、除電、クリーニング工程により除去され、再び前記
サイクルを繰返す。
【0003】図1は従来の複写装置における一実施例を
示す概略断面図である。図において、この複写装置は原
稿台移動型であり、Pで示した破線は給紙経路を示し、
1はカセット1より給送される転写紙を示す。
【0004】カセット給紙の場合には、カセット1内に
所定寸法にカットされた転写紙を積層状に堆積して収納
し、複写装置の本体に矢印方向即ち給紙方向へ挿入す
る。コピー釦を押すと第一給紙ローラ2が回転を始め
る。これによりカセット1内の最上層の一枚の転写紙
は、上記第一給紙ローラ2により送り出された後、互い
に圧接して回転する第二給紙ローラ4に至り、原稿台3
の移動に同期して、該ローラ4により挟圧されて給送さ
れ、前記の帯電、露光、現像の各複写工程により可視ト
ナー像を担持する感光体5の表面に到達する。ここで転
写紙P1は転写装置6により前記トナー像を転写され
る。更に転写紙は給送されて分離手段7により感光体5
の表面から分離され搬送され、定着装置8により転写紙
上のトナー像は定着され、排出手段9により装置外に排
出される。
【0005】このような複写装置において、上記転写紙
を収容して給送する給紙装置は、多数枚の転写紙を積層
状に堆積して収納する転写材スタック手段と、記録を必
要とする時に該転写材スタック手段から転写紙を一枚ず
つ取り出して制御して給送し記録部へ送り込み記録終了
後に装置外に排出する給送装置とから構成される。また
上記転写材スタック手段としては、給紙カセット形式と
給紙皿形式(いわゆるテーブル式)との二形式が主に用
いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】給紙カセット形式と
は、多数枚の転写材としての転写紙を積層状にして収容
する箱状のケースを複写装置本体から着脱可能となし、
転写紙の補充装填、転写紙サイズの変更、異種転写紙と
の変更装填等を行うときには、上記給紙カセットを複写
装置外に取り外して行い、その後に該複写装置の転写材
給紙位置に装着して記録を開始する。この給紙カセット
形式は、給紙カセットの先端部を装置の開口部に挿入し
て装着するもので、給紙カセットの挿入方向は図1のよ
うに転写紙の給送方向と同方向で装置の側面に突出す
る。この種の給紙カセット形式は複写装置本体を小形に
できる利点を有しているが、給紙カセットは装置の側方
に突出し、更にその着脱には余分な側方空間を必要と
し、その上給紙カセットを着脱するための操作性は悪
い。
【0007】次に給紙皿形式とは、一般には装置の前面
又は側面の遮蔽扉を開き、次に装置内の給紙皿(給紙テ
ーブルとも言う)を所定位置まで引き出して、給紙皿上
で転写紙の補充装填、転写紙サイズの変更、異種転写紙
との変更装填等を行い、その後に再び前記給紙皿を装置
内の所定の転写紙給紙位置に収納し、遮蔽扉を閉じて記
録を開始するものである。この種の給紙皿形式は、一個
又は複数個の給紙皿を装置本体内と接続状態になして用
い、転写紙位置決めガイドと可動ガイドとにより各種サ
イズの転写紙を所定位置に設定する。そして装置本体内
に装着後、遮光保安のため遮蔽扉を要し、転写紙の補充
等を行う都度、この遮蔽扉を開かねばならず、その上装
置内部の各部分が露出するので操作上危険を生ずること
がある。尚上記の給紙カセット又は給紙皿による転写材
スタック手段に積層状に収容された転写紙とは別に、転
写紙を複写装置外から一枚ずつ挿入して複写を行ういわ
ゆる手差し給紙形式を、前記スタック手段よりの何れか
の給紙形式と併用することがある。
【0008】以上のように従来の複写装置においては、
スタック給紙の二形式に関して手差し給紙との関連で次
の欠点を有している。給紙カセット形式では、給紙カセ
ットは装置本体の側方に突出し、このため側方空間を余
分に必要とし、手差し用案内板を取付けると更に給紙カ
セットの着脱操作性は悪くなる。給紙皿形式では、一般
に床置き形式の大型複写装置に適用されるのは普通でそ
のスタック手段及び給紙路は床に近い所に設けられてお
り、手差し給紙経路をスタック手段からの給紙路を兼用
しにくい。更に特公昭50-27651号公報に開示されるよう
に給紙装置55の本体手前より挿入時に手動で給紙ローラ
を持ち上げなければならず、わずらわしさがあった。
【0009】また、一般的に装置側面より転写紙収納手
段を挿入する際、自動的に給紙ローラ等が上下されるご
ときものは多数開示されているが前記の例も含め、特に
前面より挿入する際にあたっても給送部材と転写紙収納
手段との干渉を考慮したものはなかった。
【0010】本発明はこのような問題点を解決した電子
写真記録装置を提供することを課題目的にする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
a,b,cのいずれかによって達成される。
【0012】(a)感光体と該感光体上に現像手段によ
りトナー像を形成し転写材給送手段により給送された該
転写材に前記トナー像を転写分離する記録手段と該転写
材上のトナー像を定着する定着手段を有する電子写真記
録装置において、前記電子写真記録装置は上部筐体と下
部筐体とより構成され前記下部筐体には前記転写材を収
納した転写材収納手段を設け、前記転写材収納手段から
給送部材により前記転写材を給送し前記転写材の搬送不
良を処理できるように前記上部筐体前面に開閉可能な前
扉を設け、前記下部筐体に設けられた前記転写材収納手
段を前記上部筐体の前扉とは関わりなく前方に前記転写
材搬送方向と直交して引出し可能となし、前記給送部材
により前記転写材を給送するに当たって装置本体の複写
信号により前記転写材と前記給送部材とを圧接状態と
し、前記転写材の給送を可能としたことを特徴とする電
子写真記録装置。
【0013】(b)前記上部筐体に手差し給送可能な手
差し給紙部材を設け、前記手差し給紙部材の動作時には
前記下部筐体の給送部材を不作動としたことを特徴とす
るa項記載の電子写真記録装置。
【0014】(c)前記手差し給紙部材は装置本体に収
納可能に切換えられることを特徴とするb項記載の電子
写真記録装置。
【0015】更に、記録装置本体の前面開閉扉とは別
に、その下方であって記録装置本体の正面下部に設けた
開口部より、給紙カセット又は給紙皿を挿入設置して給
紙を可能になした本発明の記録装置は、上記前面開閉扉
を開閉することなく給紙を可能になしたものであり、給
紙操作は容易迅速であり、かつ給紙以外の装置内部の部
品に触れることもないので安全で、非常にコンパクトに
装置を構成することができる。
【0016】更に転写紙収納手段の挿入時に転写材と給
送部材との干渉がなくスムース、安全確実な操作が可能
である。
【0017】本発明においては、転写材給紙位置からの
転写材の給紙後、該転写材の主に搬送される経路がほぼ
水平に設けられた電子写真装置であって、積載した転写
材を前記転写材給紙位置に保持する転写材スタック手段
を前記搬送路の直下に配置し、転写材の給紙方向に対し
て直角方向に、該転写材スタック手段が引き出されるよ
うに構成した電子写真装置であることが好ましい。
【0018】
【実施例】以下、図面の実施例に従い本発明を具体的に
詳細説明する。
【0019】図2は本発明による複写装置の一実施例を
示す断面図である。図において透明ガラスより成る原稿
台20の上に載置された原稿Dは照明装置により照明さ
れ、原稿面の画像の反射光は、集束性光伝送体アレイ
(例えばセルフォックレンズ、日本板硝子製)のような
光学素子22により光導電性感光ドラム23の外周には帯電
器24、現像器25、転写部26、矢印方向に移動可能なバイ
アスローラからなる分離部27、除電部28、クリーニング
部29等が固定配置されている。また30は定着部である。
【0020】本発明のポイントである複写装置本体の下
部には着脱可能な給紙カセット31(又は引出し可能な給
紙皿)が内蔵されていて、何れも装置本体内のガイドレ
ール33により、複写装置本体下部の前面(図2の図面に
垂直な方向)に引出し可能となっている。一般にコンパ
クトに設計される複写装置には、給紙搬送において、ジ
ャムの少ないいわゆるストレート搬送(給搬送路がほぼ
水平に直線状となっているもの)が好ましく、多用され
ている。本発明はこの信頼性の高いストレート搬送の小
型複写装置を更にコンパクトにすべく、転写材スタック
手段を複写装置の左右両脇に突出させず、左右に伸びた
給紙路の直下に設け、該スタック手段から初めの給紙の
みUターン状に送り出すように構成することにより、そ
の後直線状の給搬送路を進行することになる。給紙カセ
ット31に積層状に収容した転写紙P1が空になって補充
を要するとき、又は転写紙のサイズを変更するときに
は、前記カセット31を前方に引き出して操作する。
【0021】本発明の給紙装置においては、給紙カセッ
ト31の操作を総て前面で行えるので操作性は良好でかつ
側面等で余分なスペースを必要としない。
【0022】更に本発明のうち、図3(A)の斜視図に
示すように、複写装置本体の下方であって、前記給紙カ
セット31を収容する下部筐体34の上方に蝶番35を設けて
ある。実施例では複写装置の前面を遮蔽する前面扉36
を、この蝶番35を中心として前方に倒すことにより、装
置内部前面を開放することができ、トラブル処理(例え
ば転写紙のジャム処理転写紙搬送不良等)、保守点検、
修理、部品交換、清掃等行うことができる。
【0023】よって複写装置の前面は機能的に二分割さ
れていて、下部筐体34から挿入状態となっている給紙カ
セット31を前面扉36の開閉に関係なく、引き出して転写
紙P1の補充、交換を行うことができる。よって使用頻
度の多い転写紙補充交換時には、前面扉36を開く必要が
なく、操作は容易迅速であり、かつ装置内部に触れるこ
ともなく安全である。また、前面扉36を開いた状態でも
給紙カセット31を引出すこともできるので、給紙トラブ
ルを生じたとき等で複写装置内部を点検する場合にも、
作業性が良好である。図3(B)は上記前面扉36と給紙
カセット31とを開放した状態を示す側面図である。
【0024】再び図2において、給紙カセット31内の底
部には、中板37が内蔵されていて、その一端はカセット
31に嵌合しその点を中心として回動可能に設けられ、他
端は筐体部34内の押上レバー38によって昇降自在となっ
ている。給紙カセット31を複写装置に設置した後上記押
上レバー38は、複写開始信号によってスイッチ、ソレノ
イド、カム、レバー等(何れも不図示)によって給紙1
枚毎に駆動され回動して上記中板37を上昇させ(図2の
状態)て、中板37上の転写紙P1を第一給紙ローラ(給
送部材)39の表面に所定圧力で圧接し、複写終了後また
は手差し給紙開始時には信号入力により圧接を解除し
(離間状態)、下降し最初の状態に復帰するよう構成さ
れている。
【0025】上記給紙カセット31の中板37の先端部付近
には第一給紙ローラ39が回転自在に設置されていて、不
図示のメインモータにより駆動され、給紙方向に回転可
能となっている。また上記第一給紙ローラ39の表面は摩
擦係数の大きな材料例えば合成ゴム、天然ゴム、プラス
チック等の材料又は特殊加工によって形成されている。
給紙時にはカセット31および中板37の上に積層状に堆積
されている転写紙P1は上記第一給紙ローラ39と中板37
の押圧力により挟持され、上記第一給紙ローラ39の回転
による第一給紙ローラ39の表面摩擦力により該ローラ39
に接触する転写紙1枚のみを分離させて給送する。
【0026】上記第一給紙ローラ39の給紙経路の近傍に
は該ローラ39の表面と一定間隔を保って対向している円
筒状のガイド板40が設けられている。給紙時には転写紙
1は、給紙カセット31の中板37と第一給紙ローラ39の
圧接点から給送され始め、更に該ローラ39と上記ガイド
板40との間隙を通って、次の給紙位置に進行する。
【0027】上記第一給紙ローラ39の上方には従動ロー
ラ41が所定圧力で上記第一給紙ローラ39の表面に圧接し
ている。またその右方には他の転写紙を複写装置本体の
外部より一枚ずつ手差しすることにより複写するための
給紙いわゆる手差し給紙のための所定開口寸法を有する
開口部42があり、その更に外方には上記手差し給紙用の
一枚の転写紙P2を載せて挿入するための手差し案内板4
3が複写装置本体に取り付けられている。なお、前記開
口部42の一部にはマイクロスイッチ等の検出スイッチS
が取り付けられていて、転写紙P2の挿入を検知して手
差し給紙による複写開始信号を出力する。
【0028】上記第一給紙ローラ39の左方には、一対の
第二給紙ローラ44が設けられている。その下方のローラ
はメインモータの駆動力により回転され、その外周速度
は前記第一給紙ローラ39の速度とほぼ等しい。44の上方
のローラは従動のローラであって、上記の下方のローラ
に所定圧力で圧接しながら従動回転する。転写紙P1
はP2は、この第二給紙ローラ44により給送されて感光
ドラム23の方向に搬送される。なお、該第二給紙ローラ
44の左方および右方にはそれぞれ上下一対をなすガイド
板45および40があり、転写紙はのそ上下板間の間隙を通
って案内される。
【0029】また分離部27と定着部30との間にはガイド
板46が、定着部30と排紙ローラ48との間にはガイド板47
がそれぞれ設けられ転写後の転写紙を所定方向に案内し
ている。
【0030】以上が本発明による電子写真記録装置の構
成概要である。
【0031】以上の説明は、複写装置より外部に取り外
して着脱可能な給紙カセット31によって説明したが、複
写装置内に接続して引出し可能な給紙皿を用いても、給
紙動作は全く同様である。
【0032】次に本発明の給紙装置による手差し給紙の
動作について説明する。先ず、所要の転写紙P2を手差
し案内板43上の所定位置に置き、転写紙P2を該案内板4
3を滑らせながら複写装置本体の開口部42に挿入し、更
に前記第一給紙ローラ39と従動ローラ41とが圧接する位
置へ送り込む。これにより開口部42の一部に設けられた
マイクロスイッチ等のスイッチ手段Sが所定時間以上ON
されるとこの出力により第一給紙ローラ39が回転され手
差しによる転写紙P2は、該ローラ39と従動ローラ41に
よって手差しによる転写紙P2は、該ローラ39と従動ロ
ーラ41によって圧接給送されて第二給紙ローラ44に至
る。転写紙P2は該ローラ44によって給送されて同期し
て回転する感光ドラム23に至る。
【0033】以下スタック給紙の場合と同様なプロセス
を経て複写物を機外へ排出することになる。尚、中板37
が常に上方に付勢されている型式では手差し給紙時にス
タック部からの給紙を遮断する手段の一例として、手差
し案内板を軸回転可能な型式となし、この可動案内板は
スタック給紙時には下方に倒して複写装置内に収納して
おき、手差し給紙時には該可動案内板を引き起こして固
定することにより前記押上レバー38の先端部を下降させ
て転写紙P1側からの給紙を不可能(不作動)になすこ
とが考えられる。あるいは逆に前記押上レバー38を押し
下げることにより前記手差し案内板を持ち上げる連動機
構によって、スタック給紙から手差し給紙へ切換可能と
する(手差し給紙部材の動作時)ことも考えられる。
【0034】図4は本発明による他の実施例を示す複写
装置の断面図である。図において第一給紙ローラ39の周
辺に従動ローラ50を設け、上記ローラ39と圧接して従動
回転可能となした。51は給紙カセット又は給紙皿等のス
タック手段からの転写紙P1を引き出す送り出しローラ
(給送部材)で、スタック手段最上面と中板37はカセッ
ト31の装着後は上方に付勢される。圧接及び解除は適宜
行われる。そしてスタック部からの給紙時には、コピー
釦を押すと送り出しローラ51が回転して積層状になって
いる転写紙P1のうち最上層の一枚のみを引き出して、
第一給紙ローラ39と従動ローラ50とが圧接する位置へ給
送する。以降の給紙動作は前述と同様である。
【0035】また図4の開口部42には手差し給紙による
複写開始スイッチ手段の実施例を示す。図においてスイ
ッチS′は非接触スイッチの一種で、透過光型のフォト
カプラーである。手差し給紙時には転写紙P2を手差し
案内板43上に載せて開口部42内に挿入すると、上記スイ
ッチS′は透過光遮断を検知して第一給紙ローラ39を回
転させ、給紙複写を開始する。尚上記スイッチS′は反
射型フォトカプラーでもよい。またその他静電容量型等
の種々の非接触スイッチの利用も可能である。これら非
接触スイッチは前記マイクロスイッチに比して転写紙P
2を傷つけることはなく、接点調整や故障等の弊害も少
ない。
【0036】以上の説明で明らかなように、本発明にお
いては、多数枚の転写紙を積層状に収容する給紙カセッ
ト又は給紙皿は、記録装置本体の前面下部に設けた開口
部より直接挿入可能な前面操作であり、更に該装置内に
内蔵されて挿入方向と直交する方向に転写紙を給送す
る。よって転写紙装填操作は総て装置前面で行えるので
操作性は極めて良い。
【0037】また、トラブル処理や装置内点検修理等に
用いられる前面開閉扉上記開口部を有する下部筐体の上
方に開閉自在に設置されていて専用となっている。転写
紙装填等のため上記給紙カセット又は給紙皿を操作する
ときには、下部の開口部に挿入すればよい。このように
前面開閉扉あるいは開口部がそれぞ使用目的に応じて使
い分けられるので、機能的にも優れ操作性、安全性も向
上する。また、装置前面から給紙カセットや給紙皿を挿
入操作する場合最上部の転写紙と給紙ローラと全く接触
せずに行われるので、転写紙にシワの発生が生じて無駄
にすることがなく、また、給紙ローラに紙粉付着などを
させずに済むばかりでなく挿入時余分な抵抗がないので
オペレーターは安心して操作できる。
【0038】そして、複写時は自動的に給紙ローラと転
写紙が適切な状態で圧接されるので給送性能も優れジャ
ムなど発生しにくい高性能な記録装置が提供できた。
【0039】このように、機能性が高くコンパクトな複
写装置が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の複写装置における給紙装置を示す概略断
面図。
【図2】本発明による複写装置の一実施例を示す断面
図。
【図3】(A)は本発明の一実施例の斜視図。(B)は
本発明の一実施例の側面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
31 給紙カセット 33 ガイドレール 34 下部筐体 35,52 蝶番 36,56 前面扉 37 中板 38 押上レバー 39 第一給紙ローラ P1 転写紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電子写真記録装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真複写装置等の電
子写真記録装置に関し、特に画像記録のための記録用紙
たる転写材を収容し給送する給紙部の改良に関するもの
であり特にコンパクトに構成される電子写真式の記録装
置に有効である。
【0002】
【従来の技術】一般に記録装置例えば電子写真複写装置
においては、絶縁性光導電体を感光体として用いた電荷
保持体上にコロナ帯電と光照射によって原稿の画像に対
応する静電潜像を形成させ、トナー現像剤にて現像する
ことにより可視像を形成せしめる。この電荷保持体上の
トナー像は、コロナ放電かバイアスローラ等による電気
的転写法、あるいは押圧または加熱等の物理的手段等に
より、複写材例えば転写紙の上に転写される。そして転
写紙上に転写されたトナー像は、通常の加熱手段により
転写紙上に定着されて画像形成工程は完了する。一方、
転写後に感光体上に残存する残留電荷およびトナー残像
は、除電、クリーニング工程により除去され、再び前記
サイクルを繰返す。
【0003】図1は従来の複写装置における一実施例を
示す概略断面図である。図において、この複写装置は原
稿台移動型であり、Pで示した破線は給紙経路を示し、
1はカセット1より給送される転写紙を示す。
【0004】カセット給紙の場合には、カセット1内に
所定寸法にカットされた転写紙を積層状に堆積して収納
し、複写装置の本体に矢印方向即ち給紙方向へ挿入す
る。コピー釦を押すと第一給紙ローラ2が回転を始め
る。これによりカセット1内の最上層の一枚の転写紙
は、上記第一給紙ローラ2により送り出された後、互い
に圧接して回転する第二給紙ローラ4に至り、原稿台3
の移動に同期して、該ローラ4により挟圧されて給送さ
れ、前記の帯電、露光、現像の各複写工程により可視ト
ナー像を担持する感光体5の表面に到達する。ここで転
写紙P1は転写装置6により前記トナー像を転写され
る。更に転写紙は給送されて分離手段7により感光体5
の表面から分離され搬送され、定着装置8により転写紙
上のトナー像は定着され、排出手段9により装置外に排
出される。
【0005】このような複写装置において、上記転写紙
を収容して給送する給紙装置は、多数枚の転写紙を積層
状に堆積して収納する転写材スタック手段と、記録を必
要とする時に該転写材スタック手段から転写紙を一枚ず
つ取り出して制御して給送し記録部へ送り込み記録終了
後に装置外に排出する給送装置とから構成される。また
上記転写材スタック手段としては、給紙カセット形式と
給紙皿形式(いわゆるテーブル式)との二形式が主に用
いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】給紙カセット形式と
は、多数枚の転写材としての転写紙を積層状にして収容
する箱状のケースを複写装置本体から着脱可能となし、
転写紙の補充装填、転写紙サイズの変更、異種転写紙と
の変更装填等を行うときには、上記給紙カセットを複写
装置外に取り外して行い、その後に該複写装置の転写材
給紙位置に装着して記録を開始する。この給紙カセット
形式は、給紙カセットの先端部を装置の開口部に挿入し
て装着するもので、給紙カセットの挿入方向は図1のよ
うに転写紙の給送方向と同方向で装置の側面に突出す
る。この種の給紙カセット形式は複写装置本体を小形に
できる利点を有しているが、給紙カセットは装置の側方
に突出し、更にその着脱には余分な側方空間を必要と
し、その上給紙カセットを着脱するための操作性は悪
い。
【0007】次に給紙皿形式とは、一般には装置の前面
又は側面の遮蔽扉を開き、次に装置内の給紙皿(給紙テ
ーブルとも言う)を所定位置まで引き出して、給紙皿上
で転写紙の補充装填、転写紙サイズの変更、異種転写紙
との変更装填等を行い、その後に再び前記給紙皿を装置
内の所定の転写紙給紙位置に収納し、遮蔽扉を閉じて記
録を開始するものである。この種の給紙皿形式は、一個
又は複数個の給紙皿を装置本体内と接続状態になして用
い、転写紙位置決めガイドと可動ガイドとにより各種サ
イズの転写紙を所定位置に設定する。そして装置本体内
に装着後、遮光保安のため遮蔽扉を要し、転写紙の補充
等を行う都度、この遮蔽扉を開かねばならず、その上装
置内部の各部分が露出するので操作上危険を生ずること
がある。尚上記の給紙カセット又は給紙皿による転写材
スタック手段に積層状に収容された転写紙とは別に、転
写紙を複写装置外から一枚ずつ挿入して複写を行ういわ
ゆる手差し給紙形式を、前記スタック手段よりの何れか
の給紙形式と併用することがある。
【0008】以上のように従来の複写装置においては、
スタック給紙の二形式に関して手差し給紙との関連で次
の欠点を有している。給紙カセット形式では、給紙カセ
ットは装置本体の側方に突出し、このため側方空間を余
分に必要とし、手差し用案内板を取付けると更に給紙カ
セットの着脱操作性は悪くなる。給紙皿形式では、一般
に床置き形式の大型複写装置に適用されるのは普通でそ
のスタック手段及び給紙路は床に近い所に設けられてお
り、手差し給紙経路をスタック手段からの給紙路を兼用
しにくい
【0009】本発明はこのような問題点を解決した電子
写真記録装置を提供することを課題目的にする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手
よって達成される。
【0011】感光体と、静電潜像形成手段と、トナー画
像を形成する現像部と、トナー画像を転写材に転写する
転写部と、クリーニング部と、転写材に転写されたトナ
ー画像を定着する定着部を有する電子写真記録装置にお
いて、電子写真記録装置は上部と下部により構成されて
おり、装置下部には少なくとも転写材を収納する転写材
スタック手段および該転写材を給送する第1給紙部材を
設け、前記装置上部には少なくとも前記感光体と、前記
静電潜像形成手段と、前記現像部と、転写材反転部と、
第2給紙部材と、前記転写部と、前記クリーニング部
と、前記定着部とを有し、前記転写材スタック手段から
給送された転写材が前記転写材反転部を経由して、前記
第2給紙部材を介して転写部へ搬送され、その後前記定
着部へ搬送されるように構成し、前記転写部搬送ローラ
より前記定着部までの転写材の搬送路の直下に前記転写
材スタック手段を配置し、前記第1給紙部材と前記転写
材スタック手段の転写材搬送方向での合計の幅が前記複
写機の前記搬送方向での幅と実質的に同一とし、装置上
部前面を開放可能にした扉を設け、前記転写材スタック
手段を、前記扉とは別に転写材の給紙方向とは直角方向
である装置前面に引き出せるように構成したことを特徴
とする電子写真記録装置
【0012】更に、記録装置本体の前面開閉扉とは別
に、その下方であって記録装置本体の正面下部に設けた
開口部より、給紙カセット又は給紙皿を挿入設置して給
紙を可能になした本発明の記録装置は、上記前面開閉扉
を開閉することなく給紙を可能になしたものであり、給
紙操作は容易迅速であり、かつ給紙以外の装置内部の部
品に触れることもないので安全で、非常にコンパクトに
装置を構成することができる
【0013】
【実施例】以下、図面の実施例に従い本発明を具体的に
詳細説明する。
【0014】図2は本発明による複写装置の一実施例を
示す断面図である。図において透明ガラスより成る原稿
台20の上に載置された原稿Dは照明装置により照明さ
れ、原稿面の画像の反射光は、集束性光伝送体アレイ
(例えばセルフォックレンズ、日本板硝子製)のような
光学素子22により光導電性感光ドラム23の外周には帯電
器24、現像器25、転写部26、矢印方向に移動可能なバイ
アスローラからなる分離部27、除電部28、クリーニング
部29等が固定配置されている。また30は定着部である。
【0015】本発明のポイントである複写装置本体の下
部には着脱可能な給紙カセット31(又は引出し可能な給
紙皿)が内蔵されていて、何れも装置本体内のガイドレ
ール33により、複写装置本体下部の前面(図2の図面に
垂直な方向)に引出し可能となっている。一般にコンパ
クトに設計される複写装置には、給紙搬送において、ジ
ャムの少ないいわゆるストレート搬送(給搬送路がほぼ
水平に直線状となっているもの)が好ましく、多用され
ている。本発明はこの信頼性の高いストレート搬送の小
型複写装置を更にコンパクトにすべく、転写材スタック
手段を複写装置の左右両脇に突出させず、左右に伸びた
給紙路の直下に設け、該スタック手段から初めの給紙の
みUターン状に送り出すように構成することにより、そ
の後直線状の給搬送路を進行することになる。給紙カセ
ット31に積層状に収容した転写紙P1が空になって補充
を要するとき、又は転写紙のサイズを変更するときに
は、前記カセット31を前方に引き出して操作する。
【0016】本発明の給紙装置においては、給紙カセッ
ト31の操作を総て前面で行えるので操作性は良好でかつ
側面等で余分なスペースを必要としない。
【0017】更に本発明のうち、図3(A)の斜視図に
示すように、複写装置本体の下方であって、前記給紙カ
セット31を収容する下部筐体34の上方に蝶番35を設けて
ある。実施例では複写装置の前面を遮蔽する前面扉36
を、この蝶番35を中心として前方に倒すことにより、装
置内部前面を開放することができ、トラブル処理(例え
ば転写紙のジャム処理転写紙搬送不良等)、保守点検、
修理、部品交換、清掃等行うことができる。
【0018】よって複写装置の前面は機能的に二分割さ
れていて、下部筐体34から挿入状態となっている給紙カ
セット31を前面扉36の開閉に関係なく、引き出して転写
紙P1の補充、交換を行うことができる。よって使用頻
度の多い転写紙補充交換時には、前面扉36を開く必要が
なく、操作は容易迅速であり、かつ装置内部に触れるこ
ともなく安全である。また、前面扉36を開いた状態でも
給紙カセット31を引出すこともできるので、給紙トラブ
ルを生じたとき等で複写装置内部を点検する場合にも、
作業性が良好である。図3(B)は上記前面扉36と給紙
カセット31とを開放した状態を示す側面図である。
【0019】再び図2において、給紙カセット31内の底
部には、中板37が内蔵されていて、その一端はカセット
31に嵌合しその点を中心として回動可能に設けられ、他
端は筐体部34内の押上レバー38によって昇降自在となっ
ている。給紙カセット31を複写装置に設置した後上記押
上レバー38は、複写開始信号によってスイッチ、ソレノ
イド、カム、レバー等(何れも不図示)によって給紙1
枚毎に駆動され回動して上記中板37を上昇させ(図2の
状態)て、中板37上の転写紙P1を第一給紙ローラ(給
送部材)39の表面に所定圧力で圧接し、複写終了後また
は手差し給紙開始時には信号入力により圧接を解除し
(離間状態)、下降し最初の状態に復帰するよう構成さ
れている。
【0020】上記給紙カセット31の中板37の先端部付近
には第一給紙ローラ39が回転自在に設置されていて、不
図示のメインモータにより駆動され、給紙方向に回転可
能となっている。また上記第一給紙ローラ39の表面は摩
擦係数の大きな材料例えば合成ゴム、天然ゴム、プラス
チック等の材料又は特殊加工によって形成されている。
給紙時にはカセット31および中板37の上に積層状に堆積
されている転写紙P1は上記第一給紙ローラ39と中板37
の押圧力により挟持され、上記第一給紙ローラ39の回転
による第一給紙ローラ39の表面摩擦力により該ローラ39
に接触する転写紙1枚のみを分離させて給送する。
【0021】上記第一給紙ローラ39の給紙経路の近傍に
は該ローラ39の表面と一定間隔を保って対向している円
筒状のガイド板40が設けられている。給紙時には転写紙
1は、給紙カセット31の中板37と第一給紙ローラ39の
圧接点から給送され始め、更に該ローラ39と上記ガイド
板40との間隙を通って、次の給紙位置に進行する。
【0022】上記第一給紙ローラ39の上方には従動ロー
ラ41が所定圧力で上記第一給紙ローラ39の表面に圧接し
ている。またその右方には他の転写紙を複写装置本体の
外部より一枚ずつ手差しすることにより複写するための
給紙いわゆる手差し給紙のための所定開口寸法を有する
開口部42があり、その更に外方には上記手差し給紙用の
一枚の転写紙P2を載せて挿入するための手差し案内板4
3が複写装置本体に取り付けられている。なお、前記開
口部42の一部にはマイクロスイッチ等の検出スイッチS
が取り付けられていて、転写紙P2の挿入を検知して手
差し給紙による複写開始信号を出力する。
【0023】上記第一給紙ローラ39の左方には、一対の
第二給紙ローラ44が設けられている。その下方のローラ
はメインモータの駆動力により回転され、その外周速度
は前記第一給紙ローラ39の速度とほぼ等しい。44の上方
のローラは従動のローラであって、上記の下方のローラ
に所定圧力で圧接しながら従動回転する。転写紙P1
はP2は、この第二給紙ローラ44により給送されて感光
ドラム23の方向に搬送される。なお、該第二給紙ローラ
44の左方および右方にはそれぞれ上下一対をなすガイド
板45および40があり、転写紙はその上下板間の間隙を通
って案内される。
【0024】また分離部27と定着部30との間にはガイド
板46が、定着部30と排紙ローラ48との間にはガイド板47
がそれぞれ設けられ転写後の転写紙を所定方向に案内し
ている。
【0025】以上が本発明による電子写真記録装置の構
成概要である。
【0026】以上の説明は、複写装置より外部に取り外
して着脱可能な給紙カセット31によって説明したが、複
写装置内に接続して引出し可能な給紙皿を用いても、給
紙動作は全く同様である。
【0027】次に本発明の給紙装置による手差し給紙の
動作について説明する。先ず、所要の転写紙P2を手差
し案内板43上の所定位置に置き、転写紙P2を該案内板4
3を滑らせながら複写装置本体の開口部42に挿入し、更
に前記第一給紙ローラ39と従動ローラ41とが圧接する位
置へ送り込む。これにより開口部42の一部に設けられた
マイクロスイッチ等のスイッチ手段Sが所定時間以上ON
されるとこの出力により第一給紙ローラ39が回転され手
差しによる転写紙P2は、該ローラ39と従動ローラ41に
よって手差しによる転写紙P2は、該ローラ39と従動ロ
ーラ41によって圧接給送されて第二給紙ローラ44に至
る。転写紙P2は該ローラ44によって給送されて同期し
て回転する感光ドラム23に至る。
【0028】以下スタック給紙の場合と同様なプロセス
を経て複写物を機外へ排出することになる。尚、中板37
が常に上方に付勢されている型式では手差し給紙時にス
タック部からの給紙を遮断する手段の一例として、手差
し案内板を軸回転可能な型式となし、この可動案内板は
スタック給紙時には下方に倒して複写装置内に収納して
おき、手差し給紙時には該可動案内板を引き起こして固
定することにより前記押上レバー38の先端部を下降させ
て転写紙P1側からの給紙を不可能(不作動)になすこ
とが考えられる。あるいは逆に前記押上レバー38を押し
下げることにより前記手差し案内板を持ち上げる連動機
構によって、スタック給紙から手差し給紙へ切換可能と
する(手差し給紙部材の動作時)ことも考えられる。
【0029】図4は本発明による他の実施例を示す複写
装置の断面図である。図において第一給紙ローラ39の周
辺に従動ローラ50を設け、上記ローラ39と圧接して従動
回転可能となした。51は給紙カセット又は給紙皿等のス
タック手段からの転写紙P1を引き出す送り出しローラ
(給送部材)で、スタック手段最上面と中板37はカセッ
ト31の装着後は上方に付勢される。圧接及び解除は適宜
行われる。そしてスタック部からの給紙時には、コピー
釦を押すと送り出しローラ51が回転して積層状になって
いる転写紙P1のうち最上層の一枚のみを引き出して、
第一給紙ローラ39と従動ローラ50とが圧接する位置へ給
送する。以降の給紙動作は前述と同様である。
【0030】また図4の開口部42には手差し給紙による
複写開始スイッチ手段の実施例を示す。図においてスイ
ッチS′は非接触スイッチの一種で、透過光型のフォト
カプラーである。手差し給紙時には転写紙P2を手差し
案内板43上に載せて開口部42内に挿入すると、上記スイ
ッチS′は透過光遮断を検知して第一給紙ローラ39を回
転させ、給紙複写を開始する。尚上記スイッチS′は反
射型フォトカプラーでもよい。またその他静電容量型等
の種々の非接触スイッチの利用も可能である。これら非
接触スイッチは前記マイクロスイッチに比して転写紙P
2を傷つけることはなく、接点調整や故障等の弊害も少
ない。
【0031】以上の説明で明らかなように、本発明にお
いては、多数枚の転写紙を積層状に収容する給紙カセッ
ト又は給紙皿は、記録装置本体の前面下部に設けた開口
部より直接挿入可能な前面操作であり、更に該装置内に
内蔵されて挿入方向と直交する方向に転写紙を給送す
る。よって転写紙装填操作は総て装置前面で行えるので
操作性は極めて良い。
【0032】また、トラブル処理や装置内点検修理等に
用いられる前面開閉扉上記開口部を有する下部筐体の上
方に開閉自在に設置されていて専用となっている。転写
紙装填等のため上記給紙カセット又は給紙皿を操作する
ときには、下部の開口部に挿入すればよい。このように
前面開閉扉あるいは開口部がそれぞ使用目的に応じて使
い分けられるので、機能的にも優れ操作性、安全性も向
上する。また、装置前面から給紙カセットや給紙皿を挿
入操作する場合最上部の転写紙と給紙ローラと全く接触
せずに行われるので、転写紙にシワの発生が生じて無駄
にすることがなく、また、給紙ローラに紙粉付着などを
させずに済むばかりでなく挿入時余分な抵抗がないので
オペレーターは安心して操作できる。
【0033】そして、複写時は自動的に給紙ローラと転
写紙が適切な状態で圧接されるので給送性能も優れジャ
ムなど発生しにくい高性能な記録装置が提供できた。
【0034】このように、機能性が高くコンパクトな複
写装置が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の複写装置における給紙装置を示す概略断
面図。
【図2】本発明による複写装置の一実施例を示す断面
図。
【図3】(A)は本発明の一実施例の斜視図。(B)は
本発明の一実施例の側面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】 31 給紙カセット 33 ガイドレール 34 下部筐体 35,52 蝶番 36,56 前面扉 37 中板 38 押上レバー 39 第一給紙ローラ P1 転写紙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体と該感光体上に現像手段によりトナ
    ー像を形成し転写材給送手段により給送された該転写材
    に前記トナー像を転写分離する記録手段と該転写材上の
    トナー像を定着する定着手段を有する電子写真記録装置
    において、前記電子写真記録装置は上部筐体と下部筐体
    とより構成され前記下部筐体には前記転写材を収納した
    転写材収納手段を設け、前記転写材収納手段から給送部
    材により前記転写材を給送し前記転写材の搬送不良を処
    理できるように前記上部筐体前面に開閉可能な前扉を設
    け、前記下部筐体に設けられた前記転写材収納手段を前
    記上部筐体の前扉とは関わりなく前方に前記転写材搬送
    方向と直交して引出し可能となし、前記給送部材により
    前記転写材を給送するに当たって装置本体の複写信号に
    より前記転写材と前記給送部材とを圧接状態とし、前記
    転写材の給送を可能としたことを特徴とする電子写真記
    録装置。
  2. 【請求項2】前記上部筐体に手差し給送可能な手差し給
    紙部材を設け、前記手差し給紙部材の動作時には前記下
    部筐体の給送部材を不作動としたことを特徴とする請求
    項1記載の電子写真記録装置。
  3. 【請求項3】前記手差し給紙部材は装置本体に収納可能
    に切換えられることを特徴とする請求項2記載の電子写
    真記録装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5823047A (ja) * 1981-08-03 1983-02-10 Olympus Optical Co Ltd 複写装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5823047A (ja) * 1981-08-03 1983-02-10 Olympus Optical Co Ltd 複写装置

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