JPH05278451A - 座席用空調装置 - Google Patents

座席用空調装置

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JPH05278451A
JPH05278451A JP7781592A JP7781592A JPH05278451A JP H05278451 A JPH05278451 A JP H05278451A JP 7781592 A JP7781592 A JP 7781592A JP 7781592 A JP7781592 A JP 7781592A JP H05278451 A JPH05278451 A JP H05278451A
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air
brine
heat exchanger
seat
duct
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JP7781592A
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Yoshimitsu Inoue
美光 井上
Kazufumi Yomo
四方  一史
Yoshiaki Takano
義昭 高野
Masahiko Osuga
正彦 大須賀
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座席毎の温度コントロールに必要な構成を簡
略化可能な車両用空調装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 第1ダクト62内には、供給されるブライン
BRと吸込口60より導入された導入空気と熱交換する
ことによって、この導入空気を冷却または加熱する熱交
換器1が配置されている。また、ブライン熱交換容器3
内には蒸発器78とヒータ80とが配置され、熱交換器
1に供給されるブラインBRと冷凍サイクルの冷媒及び
エンジン冷却水とがそれぞれ熱交換可能に構成されてい
る。このように、予め温度調整しブラインを循環させて
熱交換器に供給し、導入空気と熱交換させて冷却または
加熱した空気を吹き出させることにより座席の周囲空間
を空調することができるので、導風ダクト内には熱交換
器のみ配置すれば良く、構成が非常に簡略化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置に関する
もので、例えば自動車用座席の周囲空間を空調するため
の空調装置として用いて有効である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばエアミックスタイプの空調
装置においては、一般にファンの下流側に冷却手段であ
るエバポレータと、加熱手段であるヒータ・コアを配置
し、ヒータ・コアを通過する空気の量をエアミックス・
ダンパによって調整し、冷風と温風の比率を変化させる
ことによって温度コントロールを行っていた。
【0003】一方、特公昭48−24181号には、エ
バポレータ等を備えた通常の冷凍サイクルと、そのエバ
ポレータにおいて冷却されたブラインをポンプにより熱
交換器に送り込み、熱交換器においてブラインと空気と
の間で熱交換を行って空気を冷却し、冷却空気をファン
で車室内に送風するブライン回路とを備えたものが開示
されている。また、実開昭58−176010号には、
エンジンの排熱を利用して熱交換する利用側熱交換器に
より加熱した空気を車室内に送り込むと共に、座席に配
置した座席暖房用熱交換器を上記利用側熱交換器と並設
したものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の空
調装置で温度コントロールを行うためには、少なくとも
エバポレータ、ヒータ・コア、エアミックス・ダンパが
必要となっていた。一方、特公昭48−24181号で
はエバポレータの代わりに熱交換器を用いているが、こ
れは冷却手段としての役割であり、温度コントロールを
行うためには、やはり加熱手段であるヒータ・コアと、
エアミックス・ダンパがさらに必要となる。また、実開
昭58−176010号では暖房、すなわちヒータ・コ
アの役割についてしか開示されておらず、温度コントロ
ールを行うためには、冷却手段であるエバポレータと、
エアミックス・ダンパがさらに必要となる。
【0005】従って、各座席において温度コントロール
を行うためには、エバポレータ、ヒータ・コア、エアミ
ックス・ダンパ等の、冷却手段、加熱手段、冷温風の混
合手段が、座席それぞれについて必要であった。そこで
本発明は上記課題を解決することを目的とし、座席毎の
温度コントロールに必要な構成を簡略化可能な車両用空
調装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために本発明の車両用空調装置は、着座員が着座す
る着座部を有する座席の周囲空間を空調する座席用空調
装置であって、一端側に形成された吸込口より空気を導
入し、他端側に形成された吹出口より前記周囲空間に向
けて空気を吐出するための導風ダクトと、この導風ダク
ト内に配設され、内部に供給されたブラインと前記吸込
口より導入された導入空気と熱交換することによって、
この導入空気を冷却または加熱する熱交換器とを備え、
該熱交換器に供給される前記ブラインと冷凍サイクルの
冷媒及びエンジン冷却水とがそれぞれ熱交換可能に構成
し、前記冷媒及び前記エンジン冷却水の両方もしくはど
ちらか一方により前記ブラインを温度調整することを特
徴とする。
【0007】本発明の座席用空調装置によれば、熱交換
器に供給されるブラインを、冷凍サイクルの冷媒及びエ
ンジン冷却水の両方もしくはどちらか一方と熱交換させ
ることによって予め温度調整しておくことができる。そ
のため、その温度調整したブラインを循環させて熱交換
器に供給し、導入空気と熱交換させて冷却または加熱し
た空気を吹き出させることにより座席の周囲空間を空調
することができる。従って、導風ダクト内には、従来の
例えばエバポレータ、ヒータ・コア、エアミックス・ダ
ンパの代わりに熱交換器のみ配置すれば良く、構成が非
常に簡略化される。また、エバポレータ、ヒータ・コア
それぞれに接続する配管が必要であったものが、熱交換
器への配管だけでよくなる。
【0008】また、導風ダクトの吸込口もしくは吹出口
の少なくとも一方口を着座部近傍に配設し、他方口を周
囲空間を介して一方口と対向する位置に配設すれば、吹
出口から吹き出された冷気または暖気はその吹出口と対
向して配置された吸込口に吸い込まれるため、着座して
いる着座員の周辺のみを集中的に空調することができ
る。
【0009】また、熱交換器へ供給されるブラインの流
量を調整する流量調整手段を備えることにより、ブライ
ンを、エンジン冷却水及び冷凍サイクルの冷媒と熱交換
させることによって予め温度調整しておくことに加え
て、その流量を調整することによって、さらに微妙な温
度コントロールを行なうことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下本発明の座席用空調装置を自動車用空調
装置として用いた場合の第1実施例について説明する。
図1は自動車の車室前方を模式的に示した断面図で、天
井106、フロントガラス108等で囲まれた車室空間
126内には着座部50、背もたれ部52、ヘッドレス
ト58とからなる座席が車両の床面114に固定されて
いる。
【0011】背もたれ部52は着座部50に対してその
傾斜角度が任意に調整可能なようにして連結されてお
り、その外形は金属性のフレーム88およびスプリング
84により形成されている。このフレーム88の周囲に
はクッション材56が配され、その表面は皮製、あるい
は布製の表皮54によって覆われている。
【0012】背もたれ部52の上方部には、連接棒11
6を介してヘッドレスト58が上下動可能なように連接
されている。ヘッドレスト58もその表面は表皮57で
覆われ、その内部にクッション材59が詰め込まれてい
る。第1ダクト62は着座部50と床面114との間の
空間に位置し、第1ダクト62の左右中心位置には電動
モータ76で回転駆動されるブロワーファン74が配置
されている。このブロワーファン74の回転により吸込
口60からの空気吸引力が発生する。
【0013】第1ダクト62内にはブロワーファン74
の後流に冷暖兼用熱交換器(以下単に熱交換器とい
う。)1が配置されており、ブラインBRを収納したブ
ライン熱交換容器3と接続されている。そして、ブライ
ンポンプ5により、第1ダクト62内に配置された熱交
換器1とブライン熱交換容器3との間をブラインBRが
循環して流れるように構成されている。
【0014】また、ブライン熱交換容器3内には、図2
にも示すように、蒸発器78とヒータ80とが配置され
ている。蒸発器78は従来より公知の冷凍サイクルの一
部をなすもので、冷媒を圧縮する圧縮器90、高温高圧
冷媒を冷却する凝縮器92、凝縮された冷媒を液冷媒と
ガス冷媒とに分離する気液分離器94、分離された液冷
媒を膨張させて減圧する膨張弁96とが順次冷媒配管に
よって連結されている。なお、感温筒97が蒸発器78
の出口の管に接触させられている。
【0015】ヒータ80はエンジン98とラジエータ1
00とを連結する配管に接続されており、ヒータ80に
流入する高温冷却水の量は流量調整弁104によって制
御されている。また、エンジン98よりラジエータ10
0に冷却水を流入させるか否かは、配管中に配設された
サーモスタット102によって制御されている。
【0016】蒸発器78、ヒータ80の形状は、例えば
図2(A)に示すように螺旋状あるいは複数本に分岐さ
せたり、図2(B)に示すように多数のフィンを設ける
等して、ブラインBRとの接触面積を大きくしてある。
上述した第1ダクト62は、ジャバラダクト64を介し
て第2ダクト66に連結されている。第2ダクト66は
背もたれ部52の下方端から上方端に向かって延びてお
り、背もたれ部52内のスプリング84にブラケット8
6によって固定されている。ジャバラダクト64は背も
たれ部52の傾斜角度が変化した時に、第1ダクト62
と第2ダクト66と角度変位を吸収するためのものであ
る。
【0017】背もたれ部52の上方より突出した第2ダ
クト66の一端はジャバラダクト68に連結され、この
ジャバラダクト68はヘッドレスト58の芯材69に連
結されている。この芯材69は内部が中空となってお
り、ダクト機能とヘッドレスト58の芯材機能とを有し
ている。ジャバラダクト68はヘッドレスト58が上下
に移動した際に、芯材と第2ダクト66との相対変位を
吸収するためのものである。
【0018】芯材69の上方開放端には第3ダクト70
が連結されている。第3ダクト70はおよそL字状に屈
曲しており、さらにその開放端である吹出口72はジャ
バラ部(図示せず)の屈曲によりその開口方向が乗員の
頭上から車両の天井方向まで任意に設定可能となってい
る。
【0019】一方、第1ダクト62は、着座部50の下
方、すなわち乗員の足元に開口する第4ダクト89にも
連結されており、ダンパ82により上述した第2ダクト
66側へ吸い込まれる風量と第4ダクト89側へ吸い込
まれる風量とを調節できるようにされている。
【0020】これら第1〜第4ダクト62,66,7
0,89は樹脂材料よりなるもので、ダクト壁内に複数
の空間部がダクトの長手方向に延びるように形成された
ハニカム構造をなしている。この空間部によりダクト自
体のヒートマスが低減され、最大冷房時の冷却時間の短
縮化を図ることができる。また、空間部は断熱作用もな
しており、とくに背もたれ部52内に配される第2ダク
ト66においては、特に日射より座席自身に与えられる
熱、あるいは乗員からの熱を遮断する効果が大きい。
【0021】また、操作パネルには温度設定装置11、
第1ダクト62内の熱交換器1の後流には吹出温度セン
サ13がそれぞれ配置されており、コントローラ10に
接続されている。一方、上述した圧縮器90には電磁ク
ラッチオン・オフ手段15、流量調整弁104には弁開
度調節手段17、ブラインポンプ5にはポンプ回転数可
変手段19がそれぞれ接続され、各手段15,17,1
9にコントローラ15からの制御信号が入力するように
構成されている。
【0022】コントローラ10は、後述する吹出温度制
御処理(図3)に示すように、温度設定装置11からの
設定温度to及び吹出温度センサ13からの検出温度t
1に基づいて上記各手段15,17,19を制御し、圧
縮器90の電磁クラッチのオン・オフ、流量調整弁10
4の弁開度の調節、ブラインポンプ5の作動のオン・オ
フを行なう。
【0023】図1中、符号110は自動車のボンネッ
ト、112はハンドルを示す。次に本第1実施例の作動
について説明する。図示しないファンスイッチおよびエ
アコンスイッチを乗員がオンさせると、ブロワーファン
74が回転する。ブロワーファン74の吸引力により車
室空間126の空気が吸込口60より吸い込まれ、熱交
換器1と熱交換して冷却または加熱される。この空気は
ダンパ82の回度に応じて第2ダクト66側へ吸い込ま
れるものと第4ダクト89側へ吸い込まれるものとに振
り分けられる。
【0024】第2ダクト66へ導かれた空気は、第3ダ
クト70を介して吹出口72より吹き出される。吹き出
された空気は乗員の頭部から足元側に向かって流下す
る。そして、吹き出された空調空気は吸込口60に吸引
される。この空気の流れを図1中に破線で示す。本実施
例では座席近傍の空間のみを空調しており、所謂ゾーン
空調をなしている。一方、第4ダクト89へ導かれた空
気は、乗員の足元を空調する。
【0025】吹出空気の温度調整は、熱交換器1へ供給
されるブラインBRの温度を調整すること等により行わ
れる。この吹出温度制御処理を図3に基づいて説明す
る。エアコンスイッチがオンされると(ステップ10
0:YES)、まず温度設定装置11からの設定温度t
o及び吹出温度センサ13からの検出温度t1を入力し
(ステップ110)、t1の判別を行う(ステップ12
0)。
【0026】ステップ120においてt1=toの場合
はブラインポンプ5をオフし(ステップ130)、ステ
ップ110に戻る。この場合はブラインBRは循環しな
い。また、t1>toの場合は、ブラインポンプ5をオ
ンし(ステップ140)てブラインBRを循環させ、さ
らに圧縮器90の電磁クラッチをオンし、流量調整弁1
04を閉じる(ステップ150)。この場合は、圧縮器
90の電磁クラッチがオンすることによって冷凍サイク
ルが作用し、凝縮器92、気液分離器94、膨張弁96
を経て蒸発器78に至り、冷媒は冷却される。そして、
ブライン熱交換容器3内のブラインBRと熱交換して、
ブラインBRを冷却する。なお、流量調整弁104が閉
じているのでエンジン冷却水は流入しない。
【0027】こうして冷却されたブラインBRがブライ
ンポンプ5で循環されることにより、熱交換器1へは冷
却されたブラインBRが順次供給され、吹出温度t1は
徐々に下がり、設定温度toに調整される 一方、t1<toの場合は、ブラインポンプ5をオン
(ステップ160)し、さらに圧縮器90の電磁クラッ
チをオフし、流量調整弁104を開ける(ステップ17
0)。この場合、圧縮器90の電磁クラッチがオフのた
め冷凍サイクルは作用せず、流量調整弁104が開いて
いるため、エンジン冷却水がヒータ80に流入する。そ
して、ブライン熱交換容器3内のブラインBRと熱交換
し、ブラインBRを加熱する。
【0028】こうして加熱されたブラインBRがブライ
ンポンプ5で循環されることにより、熱交換器1へは加
熱されたブラインBRが順次供給され、吹出温度t1は
徐々に上がり、設定温度toに調整される。このよう
に、熱交換器1に供給されるブラインBRを、冷凍サイ
クルの冷媒又はエンジン冷却水と熱交換させることによ
って予め温度調整しておくことができる。そのため、そ
の温度調整したブラインBRを熱交換器1に供給し、導
入空気と熱交換させて冷却または加熱した空気を吹き出
させることにより座席の周囲空間を空調することができ
る。従って、第1ダクト62内には、従来の、例えばエ
バポレータ、ヒータ・コア、エアミックス・ダンパの代
わりに熱交換器1のみ配置すれば良く、構成が非常に簡
略化される。また、従来は、エバポレータ、ヒータ・コ
アそれぞれに接続する配管が必要であったものが、熱交
換器1への配管だけでよくなる。
【0029】次に、第2実施例を図4を参照して説明す
る。第1実施例と同じ部分は同じ番号を付して詳しい説
明を省略する。第1実施例では、第1ダクト62内の熱
交換器1の後流に配置した吹出温度センサ13からの検
出温度t1を、設定温度toと比較して判別を行った
が、本第2実施例では、ブライン熱交換容器3内にブラ
インBR温度を検出するブライン温度センサ23を配置
してある。そして、このブライン温度センサ23により
検出したブライン温度が、設定温度toに基づく所定温
度(例えばフィーリングテスト等で予め決定されたも
の)となるように、冷凍サイクルや冷却水により冷却あ
るいは加熱する。
【0030】一方、ブラインポンプ5にはポンプ流量可
変手段20が接続されており、ブライン熱交換容器3内
で所定温度にされたブラインBRの熱交換器1への流量
を調整することで、吹出温度を微妙に温度調整すること
もできる。次に、第3実施例を図5を参照して説明す
る。この第3実施例は第2実施例と同様に、ブライン熱
交換容器3内で所定温度にされたブラインBRの熱交換
器1への流量を調整することで、吹出温度を微妙に温度
調整するものであるが、ブラインBRの熱交換器1への
流量調整の方法が少し違うものである。
【0031】第2実施例では、ブラインポンプ5の流量
を調整していたが、本第2実施例では、ブラインサイク
ルにバイパス流路31を設け、バイパス用ポンプ45を
配置してある。そして、ブラインポンプ5の流量は一定
にしておき、バイパス流量可変手段30によってバイパ
ス用ポンプ35を制御し、バイパス流路31への流入量
を調整することで、ブラインBRの熱交換器1への流量
を調整している。
【0032】また、上述の各実施例では一つの座席につ
いての例であったが、二つ以上の座席に対する場合を図
6及び図7に示す。なお、冷凍サイクル及びエンジン冷
却水の供給構造等の詳細は第1実施例と同様なので省略
する。また、各座席の周辺の構成も第1実施例と同様な
ので、符号の付与も省略する。
【0033】図6に示す第4実施例では、ブラインサイ
クルの配管を各座席に直列に配し、各座席に対応して、
それぞれ第3実施例と同様のバイパス用ポンプ41,4
3が配置されている。そして、各座席での温度調整は、
バイパス用ポンプ41,43の開度を制御しブラインB
Rのバイパス流量を調整することによって行う。
【0034】なお、ブラインサイクルにおいて、ブライ
ンポンプ5直後の熱交換器1を、運転席に配置する方が
望ましい。その理由は、本第4実施例では直列に配置し
ており、最初の熱交換器1で空気との熱交換能力がほと
んど無くなってしまう場合も有り得るため、運転席等の
優先的に温度調整したい場所は少なくとも温度調整を可
能にするためである。
【0035】図7に示す第5実施例では、ブラインサイ
クルの配管を各座席に並列に配し、各座席に対応して可
変抵抗弁45,47が介装されている。この可変抵抗弁
45,47はニードル弁等で構成され、全閉にはならな
いようにされている。そして、各座席での温度調整は、
この可変抵抗弁45,47の開度を制御することで、各
座席の熱交換器へのブラインBRの流量調整を行うこと
により実施できる。
【0036】上述した第2〜第5実施例においても、第
1実施例と同様に第1ダクト62内には、従来の、例え
ばエバポレータ、ヒータ・コア、エアミックス・ダンパ
の代わりに熱交換器1のみ配置すれば良く、構成が非常
に簡略化される。また、従来は、エバポレータ、ヒータ
・コアそれぞれに接続する配管が必要であったものが、
熱交換器1への配管だけでよくなり、特に第4,5実施
例のように座席が多数あるものについては配管のスペー
スの減少あるいは配管作業の手間の省略等、非常に効果
が高くなる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の座席用空
調装置を用いれば、冷凍サイクルの冷媒、エンジン冷却
水と熱交換させることによって予め温度調整しておいた
ブラインを循環させて熱交換器に供給し、導入空気と熱
交換させて冷却または加熱した空気を吹き出させること
により座席の周囲空間を空調しているため、導風ダクト
内には、従来の例えばエバポレータ、ヒータ・コア、エ
アミックス・ダンパの代わりに熱交換器のみ配置すれば
良く、構成が非常に簡略化され、また熱交換器への配管
だけでよく、座席毎の温度コントロールに必要な構成を
簡略化できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座席用空調装置を自動車用空調装置と
して用いた第1実施例を示す模式的断面図である。
【図2】ブライン熱交換容器内の蒸発器とヒータの配置
を示す概略説明図である。
【図3】第1実施例における吹出温度制御処理を示すフ
ローチャートである。
【図4】第2実施例を示す模式的断面図である。
【図5】第3実施例を示す模式的断面図である。
【図6】第4実施例を示す模式的断面図である。
【図7】第5実施例を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1…熱交換器、 3…ブライン熱交換容器、 5…
ブラインポンプ、50…着座部、 60…吸込
口、 62…第1ダクト、66…第2ダクト、
70…第3ダクト、 72…吹出口、74…ブロ
ワーファン、 78…蒸発器、 80…ヒータ、
90…圧縮器、 92…凝縮器、 94
…気液分離器、96…膨張弁、 98…エンジ
ン、 100…ラジエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大須賀 正彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座員が着座する着座部を有する座席の
    周囲空間を空調する座席用空調装置であって、 一端側に形成された吸込口より空気を導入し、他端側に
    形成された吹出口より前記周囲空間に向けて空気を吐出
    するための導風ダクトと、 この導風ダクト内に配設され、内部に供給されたブライ
    ンと前記吸込口より導入された導入空気と熱交換するこ
    とによって、この導入空気を冷却または加熱する熱交換
    器とを備え、 該熱交換器に供給される前記ブラインと冷凍サイクルの
    冷媒及びエンジン冷却水とがそれぞれ熱交換可能に構成
    し、前記冷媒及び前記エンジン冷却水の両方もしくはど
    ちらか一方により前記ブラインを温度調整することを特
    徴とする座席用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記吸込口もしくは吹出口の少なくとも
    一方口を前記着座部近傍に配設し、他方口を前記周囲空
    間を介して一方口と対向する位置に配設したことを特徴
    とする請求項1記載の座席用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器へ供給される前記ブライン
    の流量を調整する流量調整手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の座席用空調装置。
JP7781592A 1992-03-31 1992-03-31 座席用空調装置 Pending JPH05278451A (ja)

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