JP4059136B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、暖房用熱交換器に循環する温水の流量または温度を制御する制御弁を備え、この制御弁により車室内への吹出空気温度を調整する車両用空調装置において、特に、吹出モードにより吹出空気の温度差の目標値が異なる場合に、各吹出モードでの吹出空気の温度差を成立させるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置において、暖房用熱交換器を通過する吹出空気の温度を制御する方式には温水流量制御方式と温水温度制御方式の2つの方式が知られている。
【0003】
温水流量制御方式は、暖房用熱交換器の流量制御弁をアナログ的に変化させることにより流れる温水の流量を変化させて熱交換部の温度を制御する方式である。
【0004】
これに対して、温水温度制御方式は、エンジンの冷却系統から供給される高温の温水と熱交換部により放熱された後の低温の温水とを2つの弁のオンオフデューティ制御によって混合させて暖房用熱交換器に供給させる方式である(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第3077301号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両用空調装置において、フット開口部、デフロスタ開口部およびフェイス開口部から同時に空気を吹き出すマルチモードが知られている。このマルチモードはセントラルヒーティングのように空気を車室内全体に吹き出して、車室内全体を乗員の所望温度に近づけることで乗員の空調フィーリングを向上させることを目的としている。ところが、マルチモードに従来技術の両制御方式のいずれの暖房用熱交換器を使用しても、熱交換部の温水入口側は温度が高く、温水出口側は温度が低くなるので、吹出開口部の配置位置により吹出空気温度に温度差がある。
【0007】
一方、マルチモードにおける吹出空気温度は暖かい順にフット開口部、デフロスタ開口部、フェイス開口部とすると乗員にとって快適な空調となる。このため、本発明者等により前述の吹出空気の温度差を利用して、吹出空気温度が暖かい順にフット開口部、デフロスタ開口部、フェイス開口部となるようにガイドを複数配置した車両用空調装置が試作検討された。
【0008】
しかしながら、車両用空調装置に複数のガイドを設けると、圧損による風量の低減や、騒音上昇を招くという問題が生じ、実用段階には至らなかった。
【0009】
本発明は上記点に鑑みて、複数のガイドを設けることなくマルチモードの各吹出開口部からの吹出空気温度を暖房用熱交換器により目標温度に近づけることを目的とする。
【0010】
また、本発明は暖房用熱交換器の熱交換部の高温の部位を通過した空気を長い通風路を設けることなく乗員の足元側に向けて吹き出すように構成することを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空気を加熱する暖房用熱交換器(14)と、暖房用熱交換器(14)を通過した空気を車室内の乗員上半身に向けて吹き出すフェイス開口部(20、26)と、空気を車室内の乗員足元に向けて吹き出すフット開口部(16)と、空気を車両フロントガラス内面に向けて吹き出すデフロスタ開口部(19)とを有する空調ユニット(10)を備えており、
フット開口部(16)、フェイス開口部(20、26)およびデフロスタ開口部(19)から空気を同時に吹き出すマルチモードが少なくとも設定可能となっており、
暖房用熱交換器(14)に温水が流通するチューブ(142)を車両幅方向に複数本並列に配列し、
チューブ(142)の長手方向の一端部においてチューブ配列方向の一端側に第1温水入口部(150)を、チューブ配列方向の他端側に第2温水入口部(151)をそれぞれ配置し、
チューブ(142)の長手方向の他端部においてチューブ配列方向の中央部に温水出口部(148)を配置し、
第1温水入口部(150)からの温水がチューブ(142)の長手方向の他端側に向かって流れ、温水がチューブ(142)の長手方向の他端側でUターンしてからチューブ(142)の長手方向の一端側に向かって流れ、
温水がチューブ(142)の長手方向の一端側で再度Uターンしてから温水出口部(148)に向かって流れる第1温水経路(152)を構成しており、
第2温水入口部(151)からの温水がチューブ(142)の長手方向の他端側に向かって流れ、温水がチューブ(142)の長手方向の他端側でUターンしてからチューブ(142)の長手方向の一端側に向かって流れ、
温水がチューブ(142)の長手方向の一端側で再度Uターンしてから温水出口部(148)に向かって流れる第2温水経路(153)を構成しており、
フット開口部(16)を、空調ユニット(10)の下側の車両幅方向の左右両端面において第1、第2温水入口部(150、151)近傍に位置するようにそれぞれ配置し、
デフロスタ開口部(19)を、空調ユニット(10)の上側においてチューブ(142)の長手方向の他端側近傍に位置するように配置し、
フェイス開口部(20、26)を、空調ユニット(10)の上側においてチューブ(142)の長手方向の略中央部に位置するように配置することを特徴とする。
【0012】
ところで、第1、第2温水入口部(150、151)には熱交換する前の温水が入ってくるので、温水出口部(148)と比較すると第1、第2温水入口部(150、151)の方が温度が高い。請求項1によると、第1、第2温水入口部(150、151)の近傍にフット開口部(16)を配置しているので、暖房用熱交換器(14)の温かい部位と熱交換した空気をフット開口部(16)に送ることができる。このため、フット開口部(16)から乗員足元に向けて暖かい空気を吹き出すことができる。
【0013】
そして、第1、第2温水経路(152、153)において、チューブ(142)の他端側に到達した温水はフット開口部(16)からの吹出空気と熱交換しており、第1、第2温水入口部(150、151)の温水よりも温度が低くなる。請求項1によると、チューブ(142)の他端側近傍にデフロスタ開口部(19)を配置しているので、第1、第2温水入口部(150、151)の温水よりも低い温度の温水と熱交換した空気をフロントガラス内面に向けて吹き出すことができる。これにより、フロントガラスの曇りを抑制できる。
【0014】
そして、第1、第2温水経路(152、153)において、チューブ(142)の一端側に向かう流路の温水はデフロスタ開口部(19)からの吹出空気と熱交換しており、チューブ(142)の他端側の温水よりも温度が低くなっている。請求項1によると、フェイス開口部(20、26)をチューブ(142)の長手方向の略中央部の空気流れ下流側に配置しているので、チューブ(142)の他端側の温水よりも低い温度の温水と熱交換した空気を乗員上半身に向けて吹き出すことができる。これにより、デフロスタ開口部(19)からの吹出空気の温度よりも低い温度の吹出空気を乗員上半身に向けて吹き出すことができる。このため、暖房による乗員頭部を含めた上半身の火照り感を抑制できる。
【0015】
以上により、乗員の足元を温めるだけでなく、車両のフロントガラスの曇りを抑制するとともに乗員の頭部を含めた上半身の火照り感を抑制することができるので、乗員にとって心地よく快適な空調を実行できる。また、暖房用熱交換器(14)の第1、第2温水経路(152、153)に工夫をし、この第1、第2温水経路(152、153)に合わせて各開口部を配置することにより、温度差のための複数のガイドを設けることなく各開口部からの吹出空気の温度を暖かい順にフット開口部(16)、デフロスタ開口部(19)、フェイス開口部(20、26)とすることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明では、請求項1において、フェイス開口部(20、26)は車室内の車両幅方向の略中央部から乗員上半身に向けて空気を吹き出すセンターフェイス開口部(26)と、車室内の車両幅方向の両端部から乗員上半身に向けて空気を吹き出すサイドフェイス開口部(20)とにより構成されている。
【0017】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2において、空調ユニット(10)の下側においてチューブ(142)の配列方向の略中央部に位置するように、後席側乗員上半身に向けて空気を吹き出す後席側フェイス開口部(31)を配置していることを特徴とする。
【0018】
これにより、第1、第2温水経路(152、153)において、チューブ(142)の一端側からUターンした温水と熱交換した空気を後席側乗員の上半身に向けて吹き出すことができる。このため後席乗員の上半身の暖房による火照り感を抑制できる。
【0019】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、空調ユニット(10)の上側においてチューブ(142)の配列方向の略中央部に位置するように、車室内上方に向けて空気を吹き出す上方開口部(21)を配置していることを特徴とする。
【0020】
これにより、第1、第2温水経路(152、153)において、チューブ(142)の一端側からUターンした温水と熱交換した空気を上方開口部(21)から吹き出すことができる。そのため、乗員に吹出空気が直接あたることによる風の煩わしさを抑制できるだけでなく、乗員の頭部を含めた上半身側の空気を温度の低くなった空気にすることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、チューブ(142)の長手方向の一端部に、チューブ(142)の長手方向の一端部が連通するタンク(140b)が配置され、
タンク(140b)のうちチューブ配列方向の一端側に第1温水入口部(150)が設けられ、
タンク(140b)のうちチューブ配列方向の他端側に第2温水入口部(151)が設けられ、
タンク(140b)の内部には、タンク(140b)をチューブ配列方向に3つのタンク部(140f、140g、140h)に仕切る2枚の仕切り板(149、149)が配置され、
3つのタンク部(140f、140g、140h)のうち、チューブ配列方向の一端側に位置する第1タンク部(140f)により第1温水入口部(150)から温水が流入する空間が形成され、
3つのタンク部(140f、140g、140h)のうち、チューブ配列方向の他端側に位置する第2タンク部(140h)により第2温水入口部(151)から温水が流入する空間が形成され、
3つのタンク部(140f、140g、140h)のうち、チューブ配列方向の中央部に位置する第3タンク部(140g)により、温水がチューブ(142)の長手方向の一端側で再度Uターンするための空間が形成され、
2枚の仕切り板(149、149)のチューブ配列方向の位置によって、第1温水経路(152)及び第2温水経路(153)の温水流れ形態が決定されることを特徴とする。
【0022】
これによると、2枚の仕切り板(149、149)のチューブ配列方向の位置を変えることで、第1、第2温水経路(152、153)の温水流れ形態を変更できる。そのため、暖房用熱交換器(14)の吹出空気の温度分布を容易に調整することができる。
【0023】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1は一実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す概略断面図である。
【0025】
車両用空調装置は車室内前部のインストルメントパネル内側の略中央部に配置され、車室内へ向けて流れる空気の通路を形成している。車両用空調装置は、大別して図示しない送風機ユニットと、図1の空調ユニット10との2つの部分から構成されており、図1において前後上下左右の各矢印は車両用空調装置の車両搭載状態における方向を示している。
【0026】
図示しない送風機ユニットは内外気切替箱を有し、内外気切替箱には外気導入口と、内気導入口と、内外気切替ドアが備えられ、内外気切替ドアにより外気導入口と内気導入口を開閉して、外気と内気を切替導入する。また、送風機ユニットの下部には送風機が配置されている。
【0027】
次に、空調ユニット10について説明すると、樹脂製のケース11を有し、このケース11は、ポリプロピレンのような弾性を有し、機械的強度も高い樹脂にて成形されている。ケース11は、成形上の型抜きの都合、ケース内への空調機器の組付上の理由等から具体的には複数の分割ケース体に分割して成形した後に、この複数の分割ケース体を一体に締結する構成になっている。
【0028】
空調ユニット10のケース11内において、空気流入空間12の後方には冷房用熱交換器をなす蒸発器13が垂直方向に配置されている。従って、送風機ユニットの送風空気は空気流入空間12に流入した後、この空気流入空間12から蒸発器13を車両前後方向において前方から後方に通過する。蒸発器13は周知のように車両空調用冷凍サイクルの膨張弁等の減圧装置により減圧された低圧冷媒が流入し、この低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発するようになっている。
【0029】
そして、蒸発器13の後方(空気流れ下流側)には温水式ヒータコア14が配置されている。このヒータコア14は蒸発器13を通過した空気がこのヒータコア14の空気通路を前方から後方へと流れ、その際に車両エンジンからの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換器である。なお、ヒータコア14については後に詳述する。
【0030】
ヒータコア14はケース11内の通路断面積より小さくして、ケース11内のうち車両上方側に偏って配置してある。これにより、ヒータコア14の車両下方側に、ヒータコア14をバイパスして空気が流れる冷風バイパス通路15を形成している。
【0031】
ヒータコア14の後方側(空気流れ下流側)にはフット開口部16がケース11の車両幅方向の左右両端面にそれぞれ配置されている。フット開口部16近傍には矩形状のフットドア17が配置され、フットドア17の回転軸18がアクチュエータ18a(図2)により回転駆動されてフットドア17が開閉されるようになっている。
なお、フット開口部16は図示しないフットダクトと接続されており、このフットダクトの車両上下方向において上側が前席側フットダクトに、下側が後席側フットダクトにそれぞれ接続されている。そして、前席側フットダクトは前席乗員の足元、後席側フットダクトは後席乗員の足元に向けてそれぞれ空調空気を送風するように構成されている。
【0032】
ケース11の上側(空気下流端部)には、複数の吹出開口部、即ち、デフロスタ開口部19、サイドフェイス開口部20、上方開口部21(以下インダイレクト開口部21という)が配置されている。
【0033】
デフロスタ開口部19は図示しないデフロスタダクトを介して車両フロントガラス内面に向けて空調空気を吹き出すもので、図1、図3に示すようにヒータコア14の上部においてケース11の車両幅方向の全域に配置されている。
そして、デフロスタ開口部19には回動自在な矩形状のデフロスタドア22が配置されており、デフロスタドア22の回転軸23がアクチュエータ23a(図2)により回転駆動されてデフロスタドア22が開閉されるようになっている。なお、図3は図1の概略A矢視図である。
【0034】
サイドフェイス開口部20は図示しないサイドフェイスダクトを介して車両前席側インストルメントパネルの幅方向の両端部から乗員に向けて空調空気を吹き出すもので、デフロスタ開口部19の車両後方側車両幅方向において左右両端の部位に配置されている。そして、サイドフェイス開口部20には回動自在な矩形状のサイドフェイスドア24が左右両側にそれぞれ配置され、サイドフェイスドア24の回転軸25がアクチュエータ25a(図2)により回転駆動されてサイドフェイスドア24が開閉されるようになっている。
【0035】
インダイレクト開口部21は図示しないインダイレクトダクトを介して車両の上方に向けて空調空気を吹き出す開口部である。このように上方に向けて空調空気を吹き出すことで、乗員に直接空調空気を吹き出さないので、風の煩わしさを感じさせないマイルドで、快適な空調フィーリングを提供できる。
インダイレクト開口部21はデフロスタ開口部19の車両後方側車両幅方向において中心の部位に配置されている。そして、インダイレクト開口部21には図示しない回動自在な矩形状のインダイレクトドアが配置されており、その回転軸がアクチュエータ21a(図2)により回転駆動されてインダイレクトドアが開閉されるようになっている。
【0036】
ケース11の上側において、サイドフェイス開口部20およびインダイレクト開口部21の車両後方側にはセンターフェイス開口部26が配置されている。センターフェイス開口部26は図示しないセンターフェイスダクトを介して車室内前席側乗員の上半身に向けて空調空気を吹き出すための開口部である。
そして、センターフェイス開口部26には回動自在な矩形状のセンターフェイスドア27が配置されており、センターフェイスドア27の回転軸28がアクチュエータ28a(図2)により回転駆動されてセンターフェイスドア27が開閉され、前述した冷風バイパス通路15からの空気とヒータコア14からの空気との割合を調節するようになっている。
また、冷風バイパス通路15には冷風バイパス通路15を通過する空気の風量を調節する冷風バイパスドア29が配置されており、冷風バイパスドア29の回転軸30がアクチュエータ30a(図2)により回転駆動されて冷風バイパスドア29が開閉されることでセンターフェイス開口部26への風量が調節される。
【0037】
ケース11の下側において、フット開口部16の空気流れ下流側には後席側フェイス開口部31が配置されている。後席側フェイス開口部31は図示しない後席側フェイスダクトを介して車室内後席側乗員の上半身に向けて空調空気を吹き出すための開口部である。そして、後席側フェイス開口部31には回動自在な矩形状の後席側フェイスドア32が配置されており、後席側フェイスドア32の回転軸33がアクチュエータ33a(図2)により回転駆動されて後席側フェイスドア32が開閉されるようになっている。
【0038】
上述した吹出モード設定用の各ドア17、22、24、27、32には各回転軸18、23、25、28を独立して制御するアクチュエータ18a、21a、23a、25a、28a、33aをそれぞれ備えている。このため、多くの吹出モードが設定可能となっており、自動制御において設定可能な吹出モードとして、例えば、フェイスモード、フットモード、デフロスタモード、フットデフモード、マルチモードがある。
【0039】
フェイスモードはセンターフェイス開口部26、サイドフェイス開口部20、デフロスタ開口部19、後席側フェイス開口部31から空気を吹き出す吹出モードである。なお、フェイスモードでの吹出空気の風量割合は、例えば、センターフェイス開口部26側に30%程度、サイドフェイス開口部20側に25%程度、デフロスタ開口部19側に20%程度、後席側フェイス開口部31側に25%程度としている。
【0040】
フットモードはフット開口部16側から主に空気を吹き出しデフロスタ開口部19側から少量の空気を吹き出す吹出モードである。なお、フットモードの風量割合は、例えば、左右の前席側フットダクト側に40%程度、左右の後席側フットダクト側に40%程度、デフロスタ開口部19側に20%程度としている。また、サイドフェイス開口部20からも少量の空気を吹き出してもよい。
【0041】
デフロスタモードはデフロスタ開口部19から主に空気を吹き出す吹出モードである。なお、デフロスタモードの風量割合は、例えば、デフロスタ開口部19側に80%程度、フット開口部16側に20%程度としている。また、サイドフェイス開口部20からも少量の空気を吹き出してもよい。
【0042】
フットデフモードはフット開口部16側とデフロスタ開口部19側とに空気を吹き出すモードである。なお、フットデフモードの風量割合は、例えば、フット開口部16側から70%程度、デフロスタ開口部19側から30%程度としている。なお、フット開口部16側からの吹出空気はダクト内で分岐され、前席側乗員足元に向けて35%程度、後席側乗員足元に向けて35%程度の空気を吹き出すように構成してもよい。
【0043】
マルチモードはセンターフェイス開口部26、サイドフェイス開口部20、後席側フェイス開口部31、フット開口部16、インダイレクト開口部21、デフロスタ開口部19から空気を吹き出す吹出モードである。なお、マルチモードの風量割合は、例えば、センターフェイス開口部26側に20%程度、サイドフェイス開口部20側に10%程度、後席側フェイス開口部31側に15%程度、インダイレクト開口部21側に15%程度、デフロスタ開口部19側に10%程度、フット開口部16側に30%程度としている。なお、フット開口部16からの吹出空気は左右のダクトの内部で分岐され、前席左側乗員足元に向けて7.5%程度、前席右側乗員足元に向けて7.5%程度、後席左側乗員足元に向けて7.5%程度、後席右側乗員足元に向けて7.5%程度の空気を吹き出すように構成してもよい。
【0044】
これらの各開口部16、19、20、21、26、31の風量割合は季節によって異なるようになっており、例えば、外気温が低いときはフット開口部16とセンターフェイス開口部26との風量割合はフット開口部16の方が多くなり、車室内温度が目標温度に近づくにつれてセンターフェイス開口部26の風量割合が増加する構成になっている。
【0045】
また、上記吹出モードのうちいずれか1つが選択されており、この吹出モードが別の吹出モードに変化する場合には、吹出開口部からの吹出風量を時間の経過とともに滑らかに変化するように制御している。具体的には、センターフェイス開口部26が開口し、フット開口部16が閉塞した吹出モードからセンターフェイス開口部26が閉塞し、フット開口部16が開口する吹出モードに変化する場合で説明する。このような吹出モードの切換えでは、センターフェイス開口部26からの吹出風量を時間の経過とともに減少させ、これとともにフット開口部16からの吹出風量を時間の経過とともに増加させている。
【0046】
また、後席側に乗員がいないときは図示しない操作部材により、後席側フェイス開口部31、後席側フットダクトを閉塞して、前席側のみに空気が吹き出すように設定できる。
【0047】
次に、本実施形態における電気制御部の概要を図2により説明すると、ECU50は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されるもので、ECU50には、車両エンジンの図示しないイグニッションスイッチを介して車載バッテリから電源が供給される。
【0048】
ECU50には、空調制御のために、センサ群70から検出信号が入力される。これらのセンサとしては、エンジン冷却水温Twを検出する水温センサ71、内気温Trを検出する内気センサ72、外気温Tamを検出する外気センサ73、日射量Tsを検出する日射センサ74、蒸発器13を通過した直後の空気温度(以下、蒸発器後温度という)Teを検出する蒸発気温度センサ75、ヒータコアに流れる温水温度Thcを検出するリヒート温度フィードバックセンサ76、センターフェイスの冷風温度Tcfを検出するセンターフェイス温度センサ77が設けられている。
【0049】
空調操作パネル80のスイッチとしては、設定温度Tsetの信号を発生する温度設定スイッチ81、図示しない送風機の風量切替信号を発生する風量スイッチ82、内外気切替信号を発生する内外気スイッチ83、図示しない圧縮機の電磁クラッチのオンオフ信号を発生するエアコンスイッチ84、空調の自動制御モード設定用のオート信号を発生するオートスイッチ85、吹出モードを設定する吹出モードスイッチ86が設けられている。
【0050】
次に、ヒータコア14の構成について詳述する。本実施形態では温水の流量を制御する図示しない流量制御弁を備えた温水流量制御方式のヒータコア14を車両用空調装置に配置している。
【0051】
図4に示すように、ヒータコア14は大別すると空気流れ方向に対して並列に配置されたコア部141、上タンク140a、下タンク140bから構成されている。なお、図4はヒータコア14の断面形状を概略図示したものである。
【0052】
コア部141は、温水が流通する温水通路(流体通路)を内部に形成した多数のチューブ142と、この多数のチューブ142相互の間に配置され接合されたコルゲートフィン143とで構成されている。そして、左右方向の最外方のフィン143の更に外側には補強部材としてのサイドプレート145が設けられている。
【0053】
複数配列されるチューブ142の中央部には、断面面積がこれらチューブ142と比較して大きい断面面積の中央チューブ144が配設されている。各チューブ142、中央チューブ144の長手方向には両端部には、外周に縁立て部が形成され、平面部に複数のチューブ穴が形成されたコアプレート146が配設され、各チューブ142中央チューブ144の長手方向両端部は、チューブ穴に嵌入して接合されている。また、サイドプレート145の長手方向両端部は、コアプレート146の平面部に嵌合されている。
【0054】
上タンク140a、下タンク140bは、外形が直方体をなす容器体であり、コアプレート146側に開口しており、この開口側がそれぞれコアプレート146の縁立て部に嵌合して接合されている。
【0055】
上タンク140aの内部には、この内部空間を左上タンク部140c、中央上タンク部140d、右上タンク部140eの3つに仕切る仕切り板147が中央チューブ144を挟むように2つ設けられている。また、上タンク140aの天井部において、2つの仕切り板147の間となる中央上タンク部140dに出口パイプ148が設けられている。これにより、上タンク140a内の左右のタンク部140c、140eはそれぞれ左側、右側のチューブ142群と連通し、また、中央上タンク部140dは中央チューブ144および出口パイプ148と連通している。
【0056】
下タンク140bの内部には、この内部空間を左下タンク部140f、中央下タンク部140g、右下タンク部140hの3つに仕切る仕切り板149が下タンク140bの長手方向両端部側近傍に2つ設けられている。また下タンク140bの両端部、即ち、左下タンク部140f、右下タンク部140hには、第1入口パイプ150、第2入口パイプ151が設けられている。よって、下タンク140b内の左右のタンク部140f、140hにはそれぞれ左側、右側のチューブ142と連通し、また、中央下タンク部140gはその他のチューブ142および中央チューブ144と連通している。
【0057】
このように、第1入口パイプ150、第2入口パイプ151から流入した温水は、下タンク140bの左右の仕切り板149により仕切られて、チューブ142を通って上タンク140aに向けて流れるようになっている。そのため、この左右の仕切り板149の位置を変更することで、第1入口パイプ150、第2入口パイプ151から流入してチューブ142に向けて流れる温水の経路を変更することができる。つまり、上下タンク140a、140b、仕切り板147、149、チューブ142、中央チューブ144によりヒータコア14の左右の方向でUターンする温水経路152、153が形成される。なお、この温水経路152、153は、図面理解の便宜をはかるため、左右のコア部においてコルゲートフィン143の部位に記入したが、実際にはチューブ142の内部を温水が流通するようになっている。また、チューブ142の本数も実際には図4に示されている本数とは異なる。
【0058】
次に、上記構成における空調ユニット10の作動を説明する。
【0059】
空調ユニット10は図示しない車両エンジンのイグニッションスイッチがオンされてECU50に電源が供給された状態において、空調操作パネル80のオートスイッチ85が投入されることにより空調の自動制御の実行が開始される。
【0060】
空調の自動制御では、空調センサ群70からの入力より目標吹出温度TAOを算出する。そして、TAOが例えば22℃のときセンターフェイス、サイドフェイス、リアフェイス、インダイレクト、フット、デフロスタ吹き出し口からそれぞれ空気を吹き出すマルチモードが実行される。
【0061】
一方、ヒータコア14には車両エンジン始動後に、図示しないエンジンからの温水(内部流体)が、まず第1、第2入口パイプ150、151から下タンク140bの左右のタンク部140f、140hに流入する。そして、左右両端部側のチューブ142を上側に向けて流れ、上タンク140aの左右のタンク部140c、140eでUターンして中央チューブ144を上側に向けて流れ、上タンク140aの中央上タンク部140dを経て出口パイプ148から流出する。
【0062】
これと同時に図示しない送風ファンの風量が決定され、送風ファンにブロア電圧が印加される。そして、所定風量の空気が空調ユニット10の空気流入空間12に向けて送風され、送風された空気は蒸発器13で冷却されてからヒータコア14のコア部141を通過することで再加熱される。再加熱された空気は選択された吹出モードに基づいて開口した開口部から車室内に向けて吹き出される。
【0063】
次に、本実施形態における作用効果について説明する。
【0064】
(1)図5はヒータコア14の温度分布を説明するための説明図である。この説明図ではヒータコア14のコア部141の温度分布が高い順に第1範囲a〜第4範囲dとし、最も温度が低い範囲を第5、第6範囲e、fとして示している。
【0065】
図5に示すように、下タンク140b近傍の第1範囲aには熱交換する前の温水が流入するので、流路の出口付近の中央チューブ144近傍の温度と比較すると暖かくなっている。この温かい第1範囲aの近傍かつ、空調ユニット10の車両幅方向の両端面にフット開口部16を配置しているので、ヒータコア14の温かい部位と熱交換した吹出空気をフット開口部16に送風できる。そのため、フット開口部16から乗員足元に向けて暖かい空気を吹き出すことができる。
【0066】
続いて、上タンク140aに向けて下タンク140b入口からの温水がチューブ142の流路から運ばれる。そのため、第2範囲bは、第1範囲aより温度が少し低下している。この左右の第2範囲bの空気流れ下流側にデフロスタ開口部19を上タンク140a近傍に配置すると、第2範囲bと熱交換した空気をフロントガラス内面に向けて吹き出すことができる。そのため、フロントガラスの曇りの発生を抑制できるだけでなく、空気が暖かすぎることによる、乗員上半身の火照り感を抑制できる。
【0067】
次に、上タンク140aには下タンク140b入口からの温水がチューブ142の流路から運ばれている。このときの上タンク140a下方の第3範囲cの温度は第1、第2範囲a、bと比較すると低くなっている。従って、左右のサイドフェイス開口部20をそれぞれ配置すると、車室内の乗員上半身のドアよりの部位に向けて第3範囲cから暖かい空気を吹き出すことができる。このため、図示しないサイドガラス内面の曇りの発生を抑制することができるだけでなく、空気が暖かすぎることによる、乗員上半身の火照り感を抑制できる。
【0068】
次に、第3範囲cで熱交換した温水はチューブ142により下タンク140bに向けて流れる。第4範囲dはこの流路の下方の範囲になる。一方、フェイス開口部26は車両幅方向において略中央部に配置しているので、第3範囲cより温度の低下した第4範囲dと熱交換した空気を乗員上半身に向けて吹き出すことができる。
【0069】
次に、第4範囲dで熱交換した温水は下タンク140bに運ばれて最後に中央チューブ144に流入する。このため、流路の中心の部位に形成される第5範囲eおよび第6範囲fは第1範囲a〜第6範囲fの中で最も温度が低い範囲になる。一方、空調ユニット10の車両幅方向の略中央の部位にはインダイレクト開口部21および後席側フェイス開口部31が配置しているので、温度が低い第5範囲eおよび第6範囲fからの吹出空気を天井または後席乗員の上半身に向けて吹き出すことができる。なお、第5範囲eおよび第6範囲fは上タンク140aから下タンク140bに流れる流路のうち中央チューブ144よりの部位と中央チューブ144から出口パイプ148に向かう流路の範囲を含んでいる。
【0070】
このように、複数の開口部から吹き出す吹出モード、例えば、フットデフモード、マルチモード等の吹出モードにおいて、各開口部からの吹出空気に温度差をつけて車室内に向けて吹き出すことができる。
【0071】
ところで、上述したように、ヒータコア14の温度分布である第1範囲a〜第6範囲fは、温水経路152、153により構成されている。この温水経路152、153は、仕切り板149の位置を変えることで変更できる。つまり、ヒータコア14の温度分布を、仕切り板149の位置を変更することにより調整することができる。
【0072】
(2)車両用空調装置が車室内前部のインストルメントパネル内側に配置されているので、空調ユニット10の車両幅方向の左右両端面にフット開口部16を配置すると左右の乗員座席に向かう位置にフット開口部16が配置されることになる。このため乗員座席の足元部分までのダクト曲げ部を少なくして配設できるので、送風時の圧損を少なくできる。
【0073】
(3)センターフェイス開口部26に冷風バイパス通路15から冷風を直接導入できるので、センターフェイス開口部26からの吹出空気温度をヒータコア14の温度分布に関係なく下げることができる。これにより前述の吹出モードにおけるセンターフェイス開口部26と各開口部との温度差を調節できる。
【0074】
(4)フット開口部16に配設されている図示しないフットダクトにはフットダクトを上下に分岐させて上側を前席側の乗員の足元に、下側を後席側乗員足元に送るように構成している。このため、図示しない後席側フットダクトの方がその通風経路が長くなるので後席側フットダクトと送風空気とが熱交換することで送風空気の温度が低下する。このため、フットダクトの下側の空気、即ち、ヒータコア14の温かい部位を通過した空気を送風して、空気の温度を前席側に近づけることができる。また、後席側フェイス開口部31と後席側フットダクトとから温度差のある空気を同時に吹き出すように構成してあるので、前席側の各開口部から温度差のある空気を吹き出せるだけでなく、後席側にも上下温度差のある空気を同時に吹き出すことができる。
【0075】
(5)各開口部16、19、20、21、26、31にはそれぞれ開口面積を独立して制御できるアクチュエータ18a、21a、23a、25a、28a、33aを備えており、吹出モードスイッチ86を乗員が操作することにより種々の吹出モードを設定できる。
【0076】
(他の実施形態)
▲1▼本発明における実施形態において、上タンク140aに仕切り板147を設けたが、中央チューブ144と上タンク140aを接合して仕切り板147を廃止してもよい。
【0077】
▲2▼本発明における実施形態において、第2タンク140bに仕切り板149を設け、この第2タンク140bの両端部から温水を流入するように構成した。本実施形態では第2タンク140bの代わりに2つのタンクを設け、この2つのタンクのヒータコア14の幅方向の両端部側に温水入口を設け、流れを完全に分離するようにしてもよい。
【0078】
▲3▼本発明における実施形態において、チューブ142の長手方向が車両上下方向となるようにヒータコア14を配置して車両前方向から後方に空気が通過する通風路を形成した。本実施形態ではヒータコア14のチューブ142の長手方向が車両前後方向となるように配置し、車両下方から上方に空気が通過する通風路を形成してもよい。
【0079】
▲4▼本発明における実施形態において、温水流量制御方式のヒータコア14について説明したが、本実施形態では温水の温度を制御する温水温度制御方式のヒータコアを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の空調ユニットの全体構成図である。
【図2】図1の電気制御部の概要を含めた全体構成図である。
【図3】図1の概略A矢視図である。
【図4】図1のヒータコアの概略断面図である。
【図5】図1のヒータコアの温度分布を説明する説明図である。
【符号の説明】
10…空調ユニット、14…ヒータコア、16…フット開口部、
19…デフロスタ開口部、20…サイドフェイス開口部、
26…センターフェイス開口部、140a…上タンク、140b…下タンク、
142…チューブ、147、149…仕切り板。

Claims (5)

  1. 空気を加熱する暖房用熱交換器(14)と、
    前記暖房用熱交換器(14)を通過した空気を車室内の乗員上半身に向けて吹き出すフェイス開口部(20、26)と、
    前記空気を車室内の乗員足元に向けて吹き出すフット開口部(16)と、
    前記空気を車両フロントガラス内面に向けて吹き出すデフロスタ開口部(19)とを有する空調ユニット(10)を備えており、
    前記フット開口部(16)、前記フェイス開口部(20、26)および前記デフロスタ開口部(19)から空気を同時に吹き出すマルチモードが少なくとも設定可能となっており、
    前記暖房用熱交換器(14)に温水が流通するチューブ(142)を車両幅方向に複数本並列に配列し、
    前記チューブ(142)の長手方向の一端部において前記チューブ配列方向の一端側に第1温水入口部(150)を、前記チューブ配列方向の他端側に第2温水入口部(151)をそれぞれ配置し、
    前記チューブ(142)の長手方向の他端部において前記チューブ配列方向の中央部に温水出口部(148)を配置し、
    前記第1温水入口部(150)からの温水が前記チューブ(142)の長手方向の他端側に向かって流れ、
    前記温水が前記チューブ(142)の長手方向の他端側でUターンしてから前記チューブ(142)の長手方向の一端側に向かって流れ、
    前記温水が前記チューブ(142)の長手方向の一端側で再度Uターンしてから前記温水出口部(148)に向かって流れる第1温水経路(152)を構成しており、
    前記第2温水入口部(151)からの温水が前記チューブ(142)の長手方向の他端側に向かって流れ、
    前記温水が前記チューブ(142)の長手方向の他端側でUターンしてから前記チューブ(142)の長手方向の一端側に向かって流れ、
    前記温水が前記チューブ(142)の長手方向の一端側で再度Uターンしてから前記温水出口部(148)に向かって流れる第2温水経路(153)を構成しており、
    前記フット開口部(16)を、前記空調ユニット(10)の下側の車両幅方向の左右両端面において前記第1、第2温水入口部(150、151)近傍に位置するようにそれぞれ配置し、
    前記デフロスタ開口部(19)を、前記空調ユニット(10)の上側において前記チューブ(142)の長手方向の他端側近傍に位置するように配置し、
    前記フェイス開口部(20、26)を、前記空調ユニット(10)の上側において前記チューブ(142)の長手方向の略中央部に位置するように配置することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記フェイス開口部(20、26)は前記車室内の車両幅方向の略中央部から乗員上半身に向けて空気を吹き出すセンターフェイス開口部(26)と、
    前記車室内の車両幅方向の両端部から乗員上半身に向けて空気を吹き出すサイドフェイス開口部(20)とにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記空調ユニット(10)の下側において前記チューブ(142)の配列方向の略中央部に位置するように、後席側乗員上半身に向けて空気を吹き出す後席側フェイス開口部(31)を配置していることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記空調ユニット(10)の上側において前記チューブ(142)の配列方向の略中央部に位置するように、車室内上方に向けて空気を吹き出す上方開口部(21)を配置していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 前記チューブ(142)の長手方向の一端部に、前記チューブ(142)の長手方向の一端部が連通するタンク(140b)が配置され、
    前記タンク(140b)のうち前記チューブ配列方向の一端側に前記第1温水入口部(150)が設けられ、
    前記タンク(140b)のうち前記チューブ配列方向の他端側に前記第2温水入口部(151)が設けられ、
    前記タンク(140b)の内部には、前記タンク(140b)を前記チューブ配列方向に3つのタンク部(140f、140g、140h)に仕切る2枚の仕切り板(149、149)が配置され、
    前記3つのタンク部(140f、140g、140h)のうち、前記チューブ配列方向の一端側に位置する第1タンク部(140f)により前記第1温水入口部(150)から温水が流入する空間が形成され、
    前記3つのタンク部(140f、140g、140h)のうち、前記チューブ配列方向の他端側に位置する第2タンク部(140h)により前記第2温水入口部(151)から温水が流入する空間が形成され、
    前記3つのタンク部(140f、140g、140h)のうち、前記チューブ配列方向の中央部に位置する第3タンク部(140g)により、前記温水が前記チューブ(142)の長手方向の一端側で再度Uターンするための空間が形成され、
    前記2枚の仕切り板(149、149)の前記チューブ配列方向の位置によって、前記第1温水経路(152)及び前記第2温水経路(153)の温水流れ形態が決定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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