JPH05278163A - 金属はく張り積層板 - Google Patents

金属はく張り積層板

Info

Publication number
JPH05278163A
JPH05278163A JP4082551A JP8255192A JPH05278163A JP H05278163 A JPH05278163 A JP H05278163A JP 4082551 A JP4082551 A JP 4082551A JP 8255192 A JP8255192 A JP 8255192A JP H05278163 A JPH05278163 A JP H05278163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
thickness
glass fiber
metal
metal foil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4082551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3542612B2 (ja
Inventor
Naoki Nakano
直記 中野
Toyotaro Shinko
豊太郎 信耕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP08255192A priority Critical patent/JP3542612B2/ja
Publication of JPH05278163A publication Critical patent/JPH05278163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3542612B2 publication Critical patent/JP3542612B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚さ0.5mm以下の積層板の反り及び寸法
変化率を小さくする。 【構成】 基材層の樹脂分を40〜44重量%とし、坪
量145g/m2 以上かつ厚さ0.1〜0.2mmのガ
ラス繊維基材を最低1枚使用する。両面の金属はくの厚
さが異なる場合は、金属はくの厚い側に坪量145g/
2 以上かつ厚さ0.1〜0.2mmのガラス繊維基材
を置く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板用金属
はく張り積層板、特に多層プリント配線板の内層材又は
外層材として使用する金属はく張り積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】金属はく張り積層板は、金属はくと積層
板用プリプレグとを重ね、加熱加圧して製造される。積
層板用プリプレグは、例えばガラスクロスのような樹脂
含浸可能な繊維基材に、樹脂ワニスを含浸し、加熱し
て、含浸した樹脂がBステージ状態になる迄半硬化させ
たものである。プリプレグに含浸する樹脂量は、塗工機
のカットバーやスクイズロールによって調整され、また
硬化度は、乾燥速度、温度により調整される。
【0003】最近になって、多層プリント配線板が薄く
なり、使用される金属はく張り積層板も薄くなり、厚さ
が0.1mm〜0.5mmの積層板が使用されるように
なった。
【0004】このように薄い積層板はきわめて反りやす
く、寸法安定性も悪い。それに加えて、プリント配線板
の製造工程が自動化され、エッチングライン、多層プリ
ント配線板製造工程における外層材、プリプレグ及び内
層材の構成ラインなどにロボットによる自動作業が行わ
れるようになり、銅張積層板に対する要求も厳しくな
り、わずかな反りや寸法変化があっても製造上の障害と
なるようになった。
【0005】特に、内層材に反りがあると、搬送途中で
のラックへのひっかかり、エッチング槽内でのひっかか
り、ロボットで吸着しようとした時の吸着エラーなど、
反りが一定値以上大きくなると搬送経路でのトラブルが
増加する。
【0006】そこで、反りの発生を小さくするために、
積層端部に断熱材を配置し、端部からの放熱を防止し、
均一加熱する方法が提案された(特開昭59−1013
32号公報参照)。また、プリプレグの基材方向(たて
方向)をそろえて成形した積層板が提案された(特開昭
63−34132号公報参照)。さらに、プレス成形後
の積層板をガラス転移点以上の温度に再加熱する方法が
提案された(特開平1−202425号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、端部からの
放熱を防止し、均一加熱する方法によっても厚さが0.
4mm以下のように薄い場合には、薄い積層板の反りが
小さくならない。また、プリプレグの基材方向(たて方
向)をそろえて成形した積層板でも、積層板が0.1〜
0.4mmと薄くなると、10〜20mmの大きな反り
はなくなるものの、反りを5〜10mm程度にしか改善
できず、反り1〜2mmのレベルには、改善されない。
また、プレス成形後の積層板をガラス転移点以上の温度
に再加熱する方法は、新たに加熱工程を入れなければな
らず、作業効率が低下する。いずれの場合も、一側の銅
はくの厚さが18μm、他方の銅はくの厚さが70μm
といった変則構成の場合や、片側がグランド層、他側が
信号層のように残銅率が異なる場合に金属量の多い側が
凸となるように反ってしまうことを防止できない。本発
明は、薄くても、反りがなく寸法安定性のよい積層板を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数枚数のガ
ラス繊維基材及び硬化した熱硬化性樹脂からなる基材層
とこの基材層の片面又は両面に貼付された金属はくとか
らなり、前記基材層が、厚さ0.1〜0.5mm、樹脂
分40〜44重量%であり、少なくとも1枚のガラス繊
維基材が坪量145g/m2 以上かつ厚さ0.1〜0.
2mmであることを特徴とする金属はく張り積層板であ
る。積層板面上にある金属量が異なる場合は、金属量の
多い側に、坪量145g/m2 以上かつ厚さ0.1〜
0.2mmのガラス繊維基材を配するようにするとよ
い。
【0009】ガラス繊維基材としては、ガラス繊維で織
った織布、不織布などが使用でき、特に制限はない。熱
硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂な
どが使用でき、特に制限はない。熱硬化性樹脂含有量
は、40〜44重量%にすることが必要である。さら
に、ガラス繊維基材として、坪量145g/m2以上、
好ましくは、坪量150〜215g/m2の基材を少な
くとも1枚使用する。
【0010】なお、外層材として銅はくを使用する場合
には、銅はくと接する側のプリプレグの樹脂量を、他の
内側に配置するプリプレグの樹脂量より2〜4重量%多
くすることにより、成形性が良好となりボイドやかすれ
を発生せず、銅はく表面の粗さを小さくすることができ
る。
【0011】
【作用】熱硬化性樹脂の含有量が40〜44重量%であ
るので、過剰の樹脂を含む部分がなく、プレス成形中の
積層板内樹脂含有量ばらつきが少なくなり、硬化収縮量
が小さくなるので積層板内の歪が小さくなる。また、坪
量145g/m2 以上のガラス繊維基材は剛性が高く、
反りに対する抵抗が大となる。
【0012】
【実施例】
実施例1 ブロム化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート
504UB80 油化シェル株式会社商品名)90部
(重量部、以下同じ)に、クレゾールノボラック系エポ
キシ樹脂(ECN1273 ダウケミカル社商品名)1
0部、ジシアンジアミド1.5部、2エチル4メチルイ
ミダゾール0.05部をメチルエチルケトンに溶解して
エポキシ樹脂ワニスとした。このワニスを、ガラスクロ
スA(厚さ0.15mm、坪量165g/m2 )に樹脂
分が44重量%となるように含浸、加熱してプリプレグ
Aを得た。別に、ガラスクロスB(厚さ0.10mm、
坪量107g/m2 )に同じエポキシ樹脂ワニスを樹脂
分40重量%となるように含浸、加熱してプリプレグB
を得た。プリプレグAを中心とし両側にプリプレグBを
置き、その外側両面に厚さ70μmの銅はくを置き、圧
力4MPa、温度175℃で90分間、プレス成形し銅
張積層板を得た。
【0013】実施例2 実施例1で得られたプリプレグAとプリプレグBとを1
枚づつ重ね、プリプレグAの外側に厚さ70μmの銅は
くを重ね、プリプレグBの外側に厚さ18μmの銅はく
を重ね、以下実施例1と同様にして銅張積層板を得た。
【0014】比較例1 実施例1で用いたワニスを、ガラスクロスAに樹脂分が
48重量%となるように含浸、加熱してプリプレグCを
得た。また、ガラスクロスBに同じエポキシ樹脂ワニス
を樹脂分45重量%となるように含浸、加熱してプリプ
レグDを得た。以下実施例1と同様にして銅張積層板を
得た。
【0015】比較例2 プリプレグCを3枚重ね、以下実施例1と同様にして銅
張積層板を得た。
【0016】比較例3 実施例1で用いたワニスを、ガラスクロスAに樹脂分が
40重量%となるように含浸、加熱してプリプレグEを
得た。プリプレグEを中心とし両側にプリプレグBを置
き、以下実施例1と同様にして銅張積層板を得た。
【0017】比較例4 プリプレグBを3枚重ね、片側に厚さ70μmの銅はく
を重ね、反対側に厚さ18μmの銅はくを重ね、以下実
施例1と同様にして銅張積層板を得た。
【0018】得られた銅張積層板について、反り(四角
のはね上がり量)、寸法変化(基準点を設け、その位置
を初期値とし、銅はくを全面エッチングして除き、E−
0.5/170処理後の寸法変化率)、耐熱性(プレッ
シャークッカーテスト、121℃、気圧0.12MPa
で2時間処理後、260℃、270℃、280℃のはん
だに20秒間浸漬し表面ミーズリング及びふくれを観
察、試料数=5のうち異常が認められた試料数を表示)
を調べた。その結果は次の通りであった。
【0019】実施例1 反り:0.5〜1.2mm、縦方向寸法変化:−0.0
2%、横方向寸法変化:−0.008%、銅はく表面粗
さ(Zmax):2.5μm、260℃はんだ耐熱性:
0、270℃はんだ耐熱性:0、280℃はんだ耐熱
性:1
【0020】実施例2 反り:1.2mm、縦方向寸法変化:−0.01%、横
方向寸法変化:−0.02%、銅はく表面粗さ(Zma
x):2.5μm、260℃はんだ耐熱性:0、270
℃はんだ耐熱性:0、280℃はんだ耐熱性:1
【0021】比較例1 反り:5〜9mm、縦方向寸法変化:−0.04%、横
方向寸法変化:−0.015%、銅はく表面粗さ(Zm
ax):2.2μm、260℃はんだ耐熱性:0、27
0℃はんだ耐熱性:0、280℃はんだ耐熱性:0
【0022】比較例2 反り:4〜10mm、縦方向寸法変化:−0.035
%、横方向寸法変化:−0.010%、銅はく表面粗さ
(Zmax):2.3μm、260℃はんだ耐熱性:
0、270℃はんだ耐熱性:0、280℃はんだ耐熱
性:0
【0023】比較例3 反り:7〜15mm、縦方向寸法変化:−0.02%、
横方向寸法変化:−0.003%、銅はく表面粗さ(Z
max):3.5μm、260℃はんだ耐熱性:0、2
70℃はんだ耐熱性:1、280℃はんだ耐熱性:3
【0024】比較例4 反り:5mm、縦方向寸法変化:−0.015%、横方
向寸法変化:−0.003%、銅はく表面粗さ(Zma
x):2.3μm、260℃はんだ耐熱性:0、270
℃はんだ耐熱性:0、280℃はんだ耐熱性:1
【0025】また、プレス成形後、積層板を全面エッチ
ングし、ボイド及びかすれの有無を観察した。その結
果、比較例3の積層板のみ、端部カスレが発生した。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、基板の厚さが0.5m
m以下の薄い積層板であっても、硬化収縮量が低下し、
積層板内の歪が小さくなり、基材の剛性が高いため、反
りが小さく、また寸法安定性が良好となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚数のガラス繊維基材及び硬化した
    熱硬化性樹脂からなる基材層とこの基材層の片面又は両
    面に貼付された金属はくとからなり、前記基材層が、厚
    さ0.1〜0.5mm、樹脂分40〜44重量%であ
    り、少なくとも1枚のガラス繊維基材が坪量145g/
    2 以上かつ厚さ0.1〜0.2mmであることを特徴
    とする金属はく張り積層板。
  2. 【請求項2】 積層板面上にある金属量が多い側に坪量
    145g/m2 以上かつ厚さ0.1〜0.2mmのガラ
    ス繊維基材を配したことを特徴とする請求項1記載の金
    属はく張り積層板。
JP08255192A 1992-04-06 1992-04-06 金属はく張り積層板 Expired - Lifetime JP3542612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08255192A JP3542612B2 (ja) 1992-04-06 1992-04-06 金属はく張り積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08255192A JP3542612B2 (ja) 1992-04-06 1992-04-06 金属はく張り積層板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05278163A true JPH05278163A (ja) 1993-10-26
JP3542612B2 JP3542612B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=13777640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08255192A Expired - Lifetime JP3542612B2 (ja) 1992-04-06 1992-04-06 金属はく張り積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3542612B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9933185B2 (en) 2014-02-24 2018-04-03 Noritz Corporation Fan and water heater provided with the same, and impeller and water heater provided with the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9933185B2 (en) 2014-02-24 2018-04-03 Noritz Corporation Fan and water heater provided with the same, and impeller and water heater provided with the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3542612B2 (ja) 2004-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3029487B2 (ja) 銅張積層板の製造方法
JPH05278163A (ja) 金属はく張り積層板
JPS59109349A (ja) 電気用積層板
JP2503601B2 (ja) 積層板
JPH0697670A (ja) 多層プリント配線用基板
JP3227874B2 (ja) 積層板の製造方法
JPH10135590A (ja) プリント回路用基板
JP3136750B2 (ja) 積層板の熱処理法
JP2894105B2 (ja) 銅張積層板及びその製造法
JP3350908B2 (ja) 片面金属張積層板
JP2950969B2 (ja) 積層板の製造方法
JP2713024B2 (ja) 多層金属箔張り積層板の製造法
JP3402392B2 (ja) 多層印刷配線板
JPH06334278A (ja) リジッドフレックスプリント配線板
JPH0366195A (ja) 銅張り積層板
JPS59109350A (ja) 積層板
JPH07297511A (ja) 電気用積層板
JP2570250B2 (ja) プリプレグ及び積層板
JPH0753420B2 (ja) 多層プリント配線板の製法
JPS6364740A (ja) 銅張積層板
JPS59109346A (ja) 積層板
JPH0771839B2 (ja) 積層板の製造方法
JPH05229061A (ja) 金属コア積層板の製造方法
JPH0748460A (ja) 積層板
JPS60132751A (ja) 積層板

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040401

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100409

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110409

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120409

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term