JP3542612B2 - 金属はく張り積層板 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プリント配線板用金属はく張り積層板、特に多層プリント配線板の内層材又は外層材として使用する金属はく張り積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属はく張り積層板は、金属はくと積層板用プリプレグとを重ね、加熱加圧して製造される。積層板用プリプレグは、例えばガラスクロスのような樹脂含浸可能な繊維基材に、樹脂ワニスを含浸し、加熱して、含浸した樹脂がBステージ状態になる迄半硬化させたものである。プリプレグに含浸する樹脂量は、塗工機のカットバーやスクイズロールによって調整され、また硬化度は、乾燥速度、温度により調整される。
【0003】
最近になって、多層プリント配線板が薄くなり、使用される金属はく張り積層板も薄くなり、厚さが0.1mm〜0.5mmの積層板が使用されるようになった。
【0004】
このように薄い積層板はきわめて反りやすく、寸法安定性も悪い。それに加えて、プリント配線板の製造工程が自動化され、エッチングライン、多層プリント配線板製造工程における外層材、プリプレグ及び内層材の構成ラインなどにロボットによる自動作業が行われるようになり、銅張積層板に対する要求も厳しくなり、わずかな反りや寸法変化があっても製造上の障害となるようになった。
【0005】
特に、内層材に反りがあると、搬送途中でのラックへのひっかかり、エッチング槽内でのひっかかり、ロボットで吸着しようとした時の吸着エラーなど、反りが一定値以上大きくなると搬送経路でのトラブルが増加する。
【0006】
そこで、反りの発生を小さくするために、積層端部に断熱材を配置し、端部からの放熱を防止し、均一加熱する方法が提案された(特開昭59−101332号公報参照)。また、プリプレグの基材方向(たて方向)をそろえて成形した積層板が提案された(特開昭63−34132号公報参照)。さらに、プレス成形後の積層板をガラス転移点以上の温度に再加熱する方法が提案された(特開平1−202425号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、端部からの放熱を防止し、均一加熱する方法によっても厚さが0.4mm以下のように薄い場合には、薄い積層板の反りが小さくならない。
また、プリプレグの基材方向(たて方向)をそろえて成形した積層板でも、積層板が0.1〜0.4mmと薄くなると、10〜20mmの大きな反りはなくなるものの、反りを5〜10mm程度にしか改善できず、反り1〜2mmのレベルには、改善されない。
また、プレス成形後の積層板をガラス転移点以上の温度に再加熱する方法は、新たに加熱工程を入れなければならず、作業効率が低下する。
いずれの場合も、一側の銅はくの厚さが18μm、他方の銅はくの厚さが70μmといった変則構成の場合や、片側がグランド層、他側が信号層のように残銅率が異なる場合に金属量の多い側が凸となるように反ってしまうことを防止できない。
本発明は、薄くても、反りがなく寸法安定性のよい積層板を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数枚数のガラス繊維基材及び前記ガラス繊維基材に含浸させ更に硬化した熱硬化性樹脂からなる基材層とこの基材層の片面又は両面に貼付された金属はくとからなり、前記基材層が、厚さ0.1mmを超え0.5mm以下、樹脂分40〜44重量%であり、少なくとも1枚のガラス繊維基材が坪量145g/m2以上215g/m 2 以下かつ厚さ0.1〜0.2mmであることを特徴とする金属はく張り積層板である。積層板面上にある金属量が異なる場合は、金属量の多い側に、坪量145g/m2以上215g/m 2 以下かつ厚さ0.1〜0.2mmのガラス繊維基材を配するようにするとよい。
【0009】
ガラス繊維基材としては、ガラス繊維で織った織布、不織布などが使用でき、特に制限はない。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などが使用でき、特に制限はない。
熱硬化性樹脂含有量は、40〜44重量%にすることが必要である。さらに、ガラス繊維基材として、坪量145g/m2以上、好ましくは、坪量150〜215g/m2の基材を少なくとも1枚使用する。
【0010】
なお、外層材として銅はくを使用する場合には、銅はくと接する側のプリプレグの樹脂量を、他の内側に配置するプリプレグの樹脂量より2〜4重量%多くすることにより、成形性が良好となりボイドやかすれを発生せず、銅はく表面の粗さを小さくすることができる。
【0011】
【作用】
熱硬化性樹脂の含有量が40〜44重量%であるので、過剰の樹脂を含む部分がなく、プレス成形中の積層板内樹脂含有量ばらつきが少なくなり、硬化収縮量が小さくなるので積層板内の歪が小さくなる。
また、坪量145g/m2 以上のガラス繊維基材は剛性が高く、反りに対する抵抗が大となる。
【0012】
【実施例】
実施例1
ブロム化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート504UB80 油化シェル株式会社商品名)90部(重量部、以下同じ)に、クレゾールノボラック系エポキシ樹脂(ECN1273 ダウケミカル社商品名)10部、ジシアンジアミド1.5部、2エチル4メチルイミダゾール0.05部をメチルエチルケトンに溶解してエポキシ樹脂ワニスとした。このワニスを、ガラスクロスA(厚さ0.15mm、坪量165g/m2 )に樹脂分が44重量%となるように含浸、加熱してプリプレグAを得た。別に、ガラスクロスB(厚さ0.10mm、坪量107g/m2 )に同じエポキシ樹脂ワニスを樹脂分40重量%となるように含浸、加熱してプリプレグBを得た。
プリプレグAを中心とし両側にプリプレグBを置き、その外側両面に厚さ70μmの銅はくを置き、圧力4MPa、温度175℃で90分間、プレス成形し銅張積層板を得た。
【0013】
実施例2
実施例1で得られたプリプレグAとプリプレグBとを1枚づつ重ね、プリプレグAの外側に厚さ70μmの銅はくを重ね、プリプレグBの外側に厚さ18μmの銅はくを重ね、以下実施例1と同様にして銅張積層板を得た。
【0014】
比較例1
実施例1で用いたワニスを、ガラスクロスAに樹脂分が48重量%となるように含浸、加熱してプリプレグCを得た。また、ガラスクロスBに同じエポキシ樹脂ワニスを樹脂分45重量%となるように含浸、加熱してプリプレグDを得た。以下実施例1と同様にして銅張積層板を得た。
【0015】
比較例2
プリプレグCを3枚重ね、以下実施例1と同様にして銅張積層板を得た。
【0017】
比較例3
プリプレグBを3枚重ね、片側に厚さ70μmの銅はくを重ね、反対側に厚さ18μmの銅はくを重ね、以下実施例1と同様にして銅張積層板を得た。
【0018】
得られた銅張積層板について、反り(四角のはね上がり量)、寸法変化(基準点を設け、その位置を初期値とし、銅はくを全面エッチングして除き、E−0.5/170処理後の寸法変化率)、耐熱性(プレッシャークッカーテスト、121℃、気圧0.12MPaで2時間処理後、260℃、270℃、280℃のはんだに20秒間浸漬し表面ミーズリング及びふくれを観察、試料数=5のうち異常が認められた試料数を表示)を調べた。その結果は次の通りであった。
【0019】
実施例1
反り:0.5〜1.2mm、縦方向寸法変化:−0.02%、横方向寸法変化:−0.008%、銅はく表面粗さ(Zmax):2.5μm、260℃はんだ耐熱性:0、270℃はんだ耐熱性:0、280℃はんだ耐熱性:1
【0020】
実施例2
反り:1.2mm、縦方向寸法変化:−0.01%、横方向寸法変化:−0.02%、銅はく表面粗さ(Zmax):2.5μm、260℃はんだ耐熱性:0、270℃はんだ耐熱性:0、280℃はんだ耐熱性:1
【0021】
比較例1
反り:5〜9mm、縦方向寸法変化:−0.04%、横方向寸法変化:−0.015%、銅はく表面粗さ(Zmax):2.2μm、260℃はんだ耐熱性:0、270℃はんだ耐熱性:0、280℃はんだ耐熱性:0
【0022】
比較例2
反り:4〜10mm、縦方向寸法変化:−0.035%、横方向寸法変化:−0.010%、銅はく表面粗さ(Zmax):2.3μm、260℃はんだ耐熱性:0、270℃はんだ耐熱性:0、280℃はんだ耐熱性:0
【0024】
比較例3
反り:5mm、縦方向寸法変化:−0.015%、横方向寸法変化:−0.003%、銅はく表面粗さ(Zmax):2.3μm、260℃はんだ耐熱性:0、270℃はんだ耐熱性:0、280℃はんだ耐熱性:1
【0025】
また、プレス成形後、積層板を全面エッチングし、ボイド及びかすれの有無を観察したところ、いずれの場合もこれらは観察されなかった
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、基板の厚さが0.5mm以下の薄い積層板であっても、硬化収縮量が低下し、積層板内の歪が小さくなり、基材の剛性が高いため、反りが小さく、また寸法安定性が良好となる。

Claims (2)

  1. 複数枚数のガラス繊維基材及び前記ガラス繊維基材に含浸させ更に硬化した熱硬化性樹脂からなる基材層とこの基材層の片面又は両面に貼付された金属はくとからなり、前記基材層が、厚さ0.1mmを超え0.5mm以下、樹脂分40〜44重量%であり、少なくとも1枚のガラス繊維基材が坪量145g/m2以上215g/m 2 以下かつ厚さ0.1〜0.2mmであることを特徴とする金属はく張り積層板。
  2. 積層板面上にある金属量が多い側に坪量145g/m2以上215g/m 2 以下かつ厚さ0.1〜0.2mmのガラス繊維基材を配したことを特徴とする請求項1記載の金属はく張り積層板。
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