JPH05278101A - シート状物の製造方法および装置 - Google Patents

シート状物の製造方法および装置

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JPH05278101A
JPH05278101A JP10858892A JP10858892A JPH05278101A JP H05278101 A JPH05278101 A JP H05278101A JP 10858892 A JP10858892 A JP 10858892A JP 10858892 A JP10858892 A JP 10858892A JP H05278101 A JPH05278101 A JP H05278101A
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JP
Japan
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mold
sheet
molding
base material
die
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JP10858892A
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English (en)
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Shinji Yamada
真二 山田
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Inoac Corp
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Inoac Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】積層材よりなるシート状基材を圧縮して所定形
状に成形するに際して、部分的な凹凸形状をシャープに
成形することができる新規なシート状物の製造方法およ
び装置を提供する。 【構成】シート状基材15を所定形状の成形面を有する
分割型11,13によって挟圧して成形するに際して、
前記分割型の少なくとも一方の一部に該型面より出入り
可能な入子型20を形成し、前記分割型の型閉めに先立
って前記入子型20を突出させて前記シート状基材15
をあらかじめ部分的に挟圧し、次いで前記入子型20に
よる挟圧状態を保持しつつ分割型の型閉めを行い成形す
る.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用のシート状内装
部材等のシート状物の製造方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばドアトリム、成形天井等の車両用
のシート状内装部材は、装飾性、緩衝性あるいは防音性
等の各種機能を満足させるために、表面材、緩衝材およ
び芯材等からなる積層材が多用される。これらの積層体
より成る内装部材は、表面材、緩衝材、芯材等の各素材
を一体化するとともに所定形状に圧縮成形するか、また
はこれらの素材を予めシート状基材として積層しておい
たものを圧縮成形することによって得られる。
【0003】ところで、この種の自動車用内装部材、例
えばドアトリムを例にとると、全体的には略均一の厚さ
のように見えるが、その外周縁部は、取付けのために設
けられた他部品の溝への差込みの必要上、あるいはモー
ルディングを嵌め込む必要上などの理由から他の一般部
に比し肉薄に構成され、また、本体面に形成される開口
部の縁部なども他部品の取付けあるいは意匠上の関係で
薄く構成される。
【0004】このように、一般にシート状物といっても
部分的に肉厚の差があり、従ってシート状基材を所望の
形状と厚さにするためには、圧縮成形型の上下の型の成
形面の間隔をその厚さに対応させ、特に、肉厚の薄い部
分は上下型でシート状基材を他部に比較して強く圧縮し
なければならない。
【0005】また、ドアトリム等の内装部材は装飾を兼
ねたカバーでもある。そして、室内容積の確保のため
に、カバーすべき部品を避けるぎりぎりの凸部を含んだ
形状が採用される場合が多い。これらの凸形状は、なだ
らかな意匠線のぼけた形状よりも、余分な膨らみをもた
ないシャープなすっきりした形状になるように意匠さ
れ、設計されている。従って、ドアトリム等の内装部材
の圧縮成形に際しては、シート状基材の特にこのような
部分的な凹凸形状を含む意匠が表れる面がシャープに現
れるよう注意が払われている。
【0006】しかしながら、シート状基材に部分的な凹
凸形状をシャープに成形することは、特に凹凸の変化が
狭い範囲で激しい場合には、現実的には極めて難しい。
すなわち、シート状基材を圧縮成形する場合、成形時の
しわの発生を抑えるため、シート状基材は所定の張力で
支持される。上下型が閉じるにつれて、シート状基材は
最も近い上下の型のいずれかの凸部に接触し、順次凸部
に接触し、上下の型が閉じ合わされたときに、シート状
基材は成形面のほとんど総ての部位で接触することにな
る。
【0007】しかるに、シート状基材が型の一部に接触
すると、張力を保ったシート基材は型の凸部に押しつけ
られる。このような押しつけ状態でシート状基材をずら
すような力が作用すると摩擦力が発生し、シート状基材
は接触部で容易にはずれなくなる。そして、シート状基
材と上下の型の凸部との接触箇所が増えるにつれ、シー
ト状基材は各凸部との接触面によって半固定状態になっ
ていく。
【0008】その結果、図4に示すように、凹凸の変化
が狭い範囲で激しい型部分では、このシート状基材Sと
各凸部T1,T2,T3,T4との接触面による半固定
状態が著しく現れる。そして、この状態ではシート状基
材Sのずれが制限されるために、部分的に新たな張力が
作用し、その肉厚が薄くなる現象が起きる。さらにそこ
が肉厚の変化を伴う部位であれば、この傾向が増加し、
薄くなったシート状基材Sと型面との間に間隙Cが生
じ、所定の凹凸形状が得られないという問題が発生す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上のよう
な状況に鑑み、積層材よりなるシート状基材を圧縮して
所定形状に成形するに際して、部分的な凹凸形状をシャ
ープに成形することができる新規なシート状物の製造方
法および装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、ここで提案さ
れる第一の発明は、シート状基材を所定形状の成形面を
有する分割型によって挟圧して成形するに際して、前記
分割型の少なくとも一方の一部に該型面より出入り可能
な入子型を形成し、前記分割型の型閉めに先立って前記
入子型を突出させて前記シート状基材をあらかじめ部分
的に挟圧し、次いで前記入子型による挟圧状態を保持し
つつ分割型の型閉めを行い成形することを特徴とするシ
ート状物の製造方法に係る。
【0011】また、第二の発明は前記方法において使用
される装置に関し、シート状基材を挟圧して成形するた
めの所定形状の成形面を有する分割型の少なくとも一方
の一部に、該型面より出入り可能な入子型を形成したこ
とを特徴とするシート状物の製造装置に係る。
【0012】
【実施例】以下この発明の実施例を図を参照しながら説
明する。図1はこの発明方法を実施する製造装置の一例
を示す概略側面図、図2はその製造工程をA,B,Cの
順に示す概略断面図、図3は入子型の突き出し機構の一
例を示す概略斜視図である。
【0013】まず図1に図示した装置の概略を説明する
と、この装置は、表面材、緩衝材および芯材を含む積層
材からなるシート状基材を圧縮成形して車両用のドアト
リムを得るものである。
【0014】この装置の主要部について簡単に説明する
と、上型取付け盤12および下型取付け盤14は、ステ
ー17,17に上下摺動自在に支持され、油圧シリンダ
ー(図示せず)によって上下動される。所定形状の成形
面を有する分割型よりなる上型11および下型13は、
それぞれ上型取付け盤12および下型取付け盤14にね
じ止め等で固定されている。シート状基材15は型外の
支持装置16a,16bに支持され、張力を与えられて
いる。
【0015】そして、下型13の一部には該下型面より
出入り可能な入子型20が形成されている。この入子型
20は入子型駆動機構30によって上下動される。な
お、図1の符号19は入子型20の突き出し位置を決め
るストッパーで、上型取付け盤12に高さ調節可能に設
けられている。
【0016】この発明におけるシート状物の製造の概略
を、図2を参照しながら説明する。図中(A)に示すよ
うに、上型11と下型13の間にシート状基材15を支
持する。
【0017】上型11が所定の位置まで閉じてきたと
き、図中(B)に示すように、入子型20は、下型13
から突き出て、シート状基材15を上型11の成形面と
所定間隔で挟圧する。シート状基材15にはしわの発生
を防ぐ程度の軽い張力が作用してはいるが、他にシート
状基材の動きを制限するものではない。そのため、所望
の肉厚が得られるようにシート状基材15を上型の成形
面と入子型20の間で容易に挟圧することができる。
【0018】その後、上下の成形型が閉じるにつれ、成
形面の各凸部がシート状基材に順次接触していき、図中
(C)に示すように、上型11および下型13が閉じ合
わされて成形される。上記のように、入子型20に挟持
されたシート状基材15はその横ずれ等を制限されてい
くが、この場合の接触による制限が成形に与える影響は
少ない。なぜなら、ある程度はずれることが可能なシー
ト状基材にとって、残された成形面は沿うことが可能な
面だからである。
【0019】次に、図3に従って入子型20の駆動機構
30について説明する。主駆動装置となる油圧シリンダ
装置31の駆動軸31aにはラック部32aおよびスト
ッパ受け部32bを有する作動部材32が連結されてい
る。ストッパ受け部32bはストッパ19に当接する位
置に設けられることはいうまでもない。
【0020】下型取付け盤14に固定された軸受け38
にはメインシャフト36が回転自在に支持されている。
このメインシャフト36には、前記作動部材32のラッ
ク部32aと歯合するピニオン33、およびスプロケッ
ト34がキーまたはピン等によって固定されている。
【0021】入子型20にはラック部22を有する作動
軸21が接続固定されている。この作動軸21は下型1
2内で上下動可能にかつ回転不能に案内されている。
【0022】さらに、下型取付け盤14にはシャフト3
7が回転自在に支持されている。このシャフト37に
は、前記作動軸21のラック部22と歯合するピニオン
39、およびスプロケット40がキーまたはピン等によ
って固定されている。シャフト37のスプロケット40
と前記メインシャフト36のスプロケット34との間に
はチェーン35が張設され、メインシャフト36の回転
力がシャフト37に伝達されるように構成されている。
【0023】図2に戻って、この装置の作動を説明す
る。図2の(A)に図示したように、シート状基材15
は支持装置16a,16bによって保持され、ガイドレ
ール(図示せず)等に案内され、装置の略中心に配置さ
れる。この支持装置16a,16bはスプリング等によ
ってシート状基材15を外方向に引張して該シート状基
材15にしわができないように張力をかけることができ
る。
【0024】次いで、上型11が所定の位置に下降した
とき、図3に図示した油圧シリンダ装置31が作動しそ
の駆動軸31aが前進し、この駆動軸31aに接続され
た作動部材32をそのストッパ受け部32bがストッパ
19に当たるまで上昇させる。このとき、作動部材32
のラック部32aは、図3のように、メインシャフト3
6のピニオン33と噛み合っているので該メインシャフ
ト36を回転し、同方向にスプロケット34を回転させ
る。そして、このスプロケット34の回転は、チェーン
35およびスプロケット40を介してシャフト37に伝
達され、さらに該シャフト37のピニオン39に伝えら
れる。なお、主駆動装置は油圧シリンダに代えエアシリ
ンダその他の駆動装置を用いてもよいことはいうまでも
ない。
【0025】ピニオン39は入子型20の作動軸21の
ラック部22と歯合しており、ピニオン39の回転によ
って作動軸21は上昇し、入子型20を上方に突き出
す。すると、入子型20は、図2の(B)のように、上
型11の成形面の対応する部位との間にシート状基材1
5を挟圧する。入子型15の突き出し位置はストッパー
19によって定まる。
【0026】次いで、図2の(C)のように、上型11
と下型12の型閉めがなされる。上型11と下型12の
型閉めに際しては、ストッパ19が作動部材32のスト
ッパ受け部32と当接し該作動部材32を押し下げる。
作動部材32が連結されている油圧シリンダ装置31に
は所定の油圧が作用しているので、作動部材32は一定
力で抵抗しつつ下降する。従って、上記抵抗力をシート
状基材15の反発力以上に設定しておけば、入子型20
はシート状基材を型閉め完了まで所定の圧力を保持しつ
つ挟圧することができる。
【0027】上記実施例においては、作動部材に設けた
ラック部を利用して得られたメインシャフトの回転力を
基に下型に設けられた入子型を突き出すように構成し
た。これに対し、作動部材を上下動自在に支持されたフ
レームとし、そのフレーム上に入子型を接続固定した作
動軸を設けてもよい(図示せず)。このとき、ラック・
ピニオンの機構は必然的に不要となる。また、油圧シリ
ンダ装置の位置を下型中央部に設けてもよく、複数の油
圧シリンダ装置をバランスよく配置してもよい。
【0028】さらに、上記実施例では、上下の分割型の
うち下型に入子型を設けたが、上型に設けることも、あ
るいは場合によっては分割型の双方に入子型をそれぞれ
配してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
よれば、シート状基材の圧縮成形において、特に凹凸の
激しい部位をあらかじめ入子型によって挟圧保持し、こ
の挟圧状態を保持しつつ型閉めを行い成形を行なうもの
であるから、型面の忠実な再現が困難な部位において
も、所定の凹凸形状が確実にシャープに得られ、意匠の
再現性に著しい効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法を実施する製造装置の一例を示す
概略側面図である。
【図2】その製造工程をA,B,Cの順に示す概略断面
図である。
【図3】入子型の突き出し機構の一例を示す概略斜視図
である。
【図4】従来技術の成形における型とシート状基材の関
係を示す一部断面図である。
【符号の説明】
11 上型 12 上型取付け盤 13 下型 14 下型取付け盤 15 シート状基材 16a,16b 支持装置 19 ストッパー 20 入子型 21 作動軸 30 入子型駆動機構 31 油圧シリンダ装置 32 作動部材 36 メインシャフト 37 シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 51/14 7421−4F // B29L 7:00 4F 31:58 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材を所定形状の成形面を有す
    る分割型によって挟圧して成形するに際して、前記分割
    型の少なくとも一方の一部に該型面より出入り可能な入
    子型を形成し、前記分割型の型閉めに先立って前記入子
    型を突出させて前記シート状基材をあらかじめ部分的に
    挟圧し、次いで前記入子型による挟圧状態を保持しつつ
    分割型の型閉めを行い成形することを特徴とするシート
    状物の製造方法。
  2. 【請求項2】 シート状基材を挟圧して成形するための
    所定形状の成形面を有する分割型の少なくとも一方の一
    部に、該型面より出入り可能な入子型を成形したことを
    特徴とするシート状物の製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、突出した入子型が一
    定間隔を保持しつつ押し戻されるように構成されたシー
    ト状物の製造装置。
JP10858892A 1992-03-31 1992-03-31 シート状物の製造方法および装置 Pending JPH05278101A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017071196A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 株式会社タカギセイコー スタンピング成形用金型構造及びそれを用いて製造された成形品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017071196A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 株式会社タカギセイコー スタンピング成形用金型構造及びそれを用いて製造された成形品

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