JP3442846B2 - 粉体圧縮成形装置 - Google Patents

粉体圧縮成形装置

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JP3442846B2 JP01940094A JP1940094A JP3442846B2 JP 3442846 B2 JP3442846 B2 JP 3442846B2 JP 01940094 A JP01940094 A JP 01940094A JP 1940094 A JP1940094 A JP 1940094A JP 3442846 B2 JP3442846 B2 JP 3442846B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明はダイの成形室に供給さ
れた粉体を圧縮して成形する粉体圧縮成形装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】例えば、電動機に使用される摺動ブラシ
を製造する場合、上記ブラシの原料となる、カ−ボン
(粉体)を圧縮して成形するということが行われてい
る。粉体を圧縮成形する成形装置としてはカム式のもの
が知られている。 【0003】従来のカム式の粉体圧縮成形装置は以下の
ごとく構成されている。つまり、装置本体には成形室を
有するダイが固定的に配設されている。このダイの上方
には上パンチが上下方向にスライド自在に設けられ、下
方には下パンチがスライド自在に設けられている。 【0004】上記上パンチは回転駆動される上カムによ
って下降方向に加圧駆動され、上記下パンチは同じく下
カムによって上昇方向に加圧駆動されるようになってい
る。つまり、組をなす上下一対のパンチは、上記上カム
と下カムとがそれぞれ360度回転することで同期して
上下方向に一往復し、上パンチが下降し、下パンチが上
昇したときに、上記成形室に充填された粉体がこれら一
対のパンチによって圧縮成形されるようになっている。 【0005】ところで、このような構成の粉体圧縮成形
装置により成形品を成形する場合、ダイの成形室に粉体
を供給する工程、その粉体を圧縮成形する工程および成
形された成形品を成形室から取り出す工程を要する。そ
のため、1つの成形品を成形するためには、3つの工程
に要する時間が掛かることになるから、生産性が非常に
低いということがあった。 【0006】生産性の向上を計るには、各工程に掛かる
時間を短縮することが考えられるが、たとえば粉体の供
給時間や成形品の取り出し時間を短縮することは容易で
ない。また、圧縮成形工程においては、カムの回転速度
を上昇させることでその工程に掛かる時間を短縮できる
が、圧縮成形工程の前後の工程に掛かる時間との整合を
計ったり、騒音の発生を低く押さえるには上記カムの回
転速度を高くすることができないから、カムの回転速度
を上げて生産性を向上させるということもできない。結
局、生産性を高めるためには、複数の圧縮成形装置を設
備しなければならないため、設備費用の増大を招くこと
になる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来のカ
ム式の粉体圧縮成形装置においては、カムを1回転させ
ることで1つの成形品を得る構成となっているため、生
産性の向上を計るということができないということがあ
った。 【0008】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、従来のカム式に比べて大
幅に生産性の向上を計ることができるようにした粉体圧
縮成形装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、粉体を圧縮して成形する粉体圧縮成形装
置において、装置本体と、この本体の上下方向に沿って
設けられ回転駆動される主軸と、上記本体の中途部に配
設され上記粉体が供給される成形室を有する複数のダイ
が周方向に沿って所定の間隔で設けられた中間盤体と、
この中間盤体の上面側と下面側との上記ダイと対応する
部位に上下方向に沿ってスライド自在に設けられたそれ
ぞれ複数の上パンチおよび下パンチと、上記主軸の回転
に応じて上記上パンチを上記成形室の上方に位置する上
昇状態で保持する上部保持機構と、上記下パンチをその
一部が上記成形室に進入した状態で下降不能に保持する
下部保持機構と、上記上パンチが上記上部保持機構によ
って保持されているときに上記成形室に粉体を供給する
粉体供給手段と、上記上パンチの上方に対向して配置さ
れた上部バックアップロールおよび上記下部パンチの下
方に対向して配置された下部バックアップロールと、上
記上部パンチと上記上部バックアップロールとの間に設
けられ上記主軸によって回転駆動されるとともに上記上
部パンチと上記上部バックアップロールとの間に入り込
んで上記上部パンチを下降方向へ加圧する上部加圧体を
有する上回転盤と、上記下部パンチと上記下部バックア
ップロールとの間に設けられ上記主軸によって回転駆動
されるとともに上記上部加圧体と同期して上記下部パン
チと上記下部バックアップロールとの間に入り込んで上
記下部パンチを上昇方向へ加圧する下部加圧体を有する
下回転盤とを具備したことを特徴とする粉体圧縮成形装
置。 【0010】 【作用】上記構成によれば、中間盤体に設けられた複数
のダイの成形室での粉体の圧縮成形が、主軸の回転に応
じて順次行われることで、生産性が向上する。 【0011】 【実施例】以下、この発明を図面を参照して説明する。
図1乃至図7はこの発明の一実施例を示し、図1に示す
粉体圧縮成形装置は装置本体1を備えている。この本体
1は矩形箱状のベ−ス部1aと、このベ−ス部1aの上
面に立設されたフレ−ム部1bとからなる。この本体1
のベ−ス部1a上面と、フレ−ム部1bの上端内面とに
はそれぞれラジアル軸受3が設けられ、これらラジアル
軸受3には中空状の主軸4が上下端部を回転自在に支持
されて設けられている。 【0012】上記主軸4の内部には支持軸5が挿通され
ている。この支持軸5の上端部は上記フレ−ム1bの上
面から突出し、その突出端はそこに螺合した上部ナット
6aによって固定され、下端部は上記ベ−ス部1aの内
底面に設けられた下部ナット6bに螺合固定されてい
る。 【0013】上記主軸4の、上記ラジアル軸受3を貫通
してベ−ス部1a内に突出した下端部にはウオ−ムホイ
−ル7が嵌着されている。このウオ−ムホイ−ル7には
ウオ−ム8が噛合している。このウオ−ム8は駆動源9
の駆動軸9aに嵌着されている。したがって、駆動源9
の駆動軸9aにより、上記ウオ−ム8が回転駆動されれ
ば、ウオ−ムホイ−ル7を介して上記主軸4が回転駆動
されるようになっている。 【0014】上記本体1のフレ−ム部1bの中途部には
中間盤体11が水平に架設されている。この中間盤体1
1には中心部に上記主軸4が貫通する通孔12が穿設さ
れ、その周辺部には周方向に所定間隔、この実施例では
図4に示すように90度間隔で4つのダイ13が設けら
れている。各ダイ13は、図2に示すようにそれぞれダ
イプレ−ト14によって保持固定されている。各ダイ1
3には断面矩形状の成形室13aが厚さ方向に貫通して
形成されている。 【0015】上記中間盤体11の上面側には、各ダイ1
3と対向する部位にそれぞれ上パンチ15が配設されて
いる。各上パンチ15は上記フレ−ム部1bの内面に上
下方向に沿ってスライド自在に設けられた角柱状の上ラ
ム16の下端面に取着されている。この上ラム16の上
部には上ラム軸17が一端部を上ラム16の内側面から
突出させて設けられている。この上ラム軸17の一端部
にはカムフォロア18が回転自在に設けられ、中途部に
は一部を上端面から突出させて上ラムロ−ル19が回転
自在に設けられている。 【0016】各上ラム16に設けられたカムフォロア1
8は、上記主軸4の上記中間盤体11よりも上方の部分
に設けられた上カム体20のカム面20aに係合してい
る。つまり、上カム体20には周方向に沿って約120
度の範囲で円弧状壁からなる3つのカム面20aが形成
され、4つの上ラム16のうちの3つのカムフォロア1
8が上記カム面20aの上死点あるいは上死点と下死点
の中途部に位置しているとき、つまり上昇状態で保持さ
れているとき、残り1つの上ラム16のカムフォロア1
8は下死点に位置する。それによって、そのカムフォロ
ア18が設けられた1つの上ラム16は下降状態とな
る。 【0017】下降状態にある上ラム16の下端面に設け
られた上パンチ15は、その下端部を上記ダイ13の成
形室13aに進入させることになる。上記主軸4の上記
上カム体20よりも上方の部分には上回転盤21が一体
的に設けられている。この上回転盤21には周方向に1
20度の間隔で軸状の3つの上部加圧体22(1つだけ
図示)が上下方向にスライド自在かつ下方へ抜出するこ
となく保持されている。3つの上部加圧体22は、上記
上回転盤21の周方向において、上記上カム体20の2
つのカム面20aの下死点に対応する位置に設けられて
いる。 【0018】3つの上部加圧体22は、主軸4の回転に
よって上回転盤21とともに回転する。所定の回転位置
で、上部加圧体22は下降状態にある上ラム16の上ラ
ムロ−ル19を後述するごとく加圧する。 【0019】図に示すように、中間盤体4に4つのダ
イ13(上ラム16)が周方向に90度間隔で設けら
れ、上回転盤21に3つの上部加圧体22が120度間
隔で設けられている。同図に示すように3つの加圧体を
22A、22B、22Cとし、4つのダイ13を13A
〜13Dとすると、1つの上部加圧体22Aが1つのダ
イ13Aに対向位置したとき、反時計方向における1つ
手前の上部加圧体22はダイ13Bよりも30度手前
に位置し、2つ手前の加圧体22Cがダイ13Cの60
度手前に位置することになる。 【0020】したがって、上回転盤21が矢印で示す時
計方向に30度回転するごとに3つの上部加圧体22が
ダイ14に順次対向位置してその上方に設けられた上ラ
ム16を押圧し、上記上回転盤21が360度回転する
ことで、4つの上ラム16がそれぞれ3回ずつ押圧され
ることになる。 【0021】上記上回転盤21の上方には、上記主軸4
に回転自在に外嵌されて上部支持体23が設けられてい
る。この上部支持体23には、周方向に90度間隔で上
記4つの上ラム16と対応する位置に4本の支軸24の
一端部が取り付けられている。各支軸24の他端部は上
記本体1のフレ−ム部1bの側壁部に取り付けられ、そ
れによって各支軸24は軸線を水平にして架設されてい
る。 【0022】各支軸24には上部バックアップロ−ル2
5が回転自在に支持されている。各上部バックアップロ
−ル25は上ラム16の上端に設けられた上ラムロ−ル
19と対向している。上記上回転盤21が回転駆動され
ると、それに設けられた上部加圧体22は、上ラム16
の上ラムロ−ル19と上部バックアップロ−ル25との
間に進入する。 【0023】そのとき、その上ラム16は上カム体20
のカム面20aによる上死点での保持状態が解除され
る。それによって、加圧体22は上記上部バックアップ
ロ−ル25によって下方へ押圧される。加圧体22が押
圧されると、この加圧体22は上ラムロ−ル19を加圧
することになる。 【0024】上記上ラムロ−ル19が加圧されると、上
ラム16が下方へスライドするから、その下端面に設け
られた上パンチ15がダイ13の成形室13aに進入す
ることになる。 【0025】上記中間盤体11の下面側には、上記ダイ
13と対向する部位にそれぞれ下パンチ31が配設され
ている。各下パンチ31は上記フレ−ム部1bの内面に
上下方向に沿ってスライド自在に設けられた角柱状の下
ラム32の上端面に取着されている。この下ラム32は
上記フレ−ム部1bの内面に設けられたストッパ33に
よって下降位置が規制されている。 【0026】つまり、下ラム32は、下パンチ31が図
2の右側に示すように、ダイ13の成形室13aの下部
にわずかに進入した状態よりも下降しないよう、上記フ
レ−ム部1bの内面に突設された上記ストッパ33によ
って保持されている。この状態を下パンチ31の待機状
態とする。 【0027】下パンチ31が待機状態で、上パンチ15
が上昇状態にあるとき、上記成形室13aには後述する
粉体供給手段によってカ−ボンなどの粉体Pが供給され
るようになっている。粉体Pは上記下パンチ31が上昇
位置から待機状態へ下降するとき、その下降によって成
形室13aに生じる吸引力で上記粉体供給手段から吸引
する。 【0028】なお、上記ストッパ33は図示しない駆動
手段によって上下方向の位置決め調整ができるようにな
っている。それによって、下パンチ31の上記成形室1
3aへの進入量を変えることができるから、成形室13
aへの粉体Pの供給量を制御できる。 【0029】上記下ラム32の下端部には下ラム軸32
aが設けられ、この下ラム軸32aには下ラムロ−ル3
4がその一部を下端面から突出させて回転自在に設けら
れている。上記下ラム32の下方には下回転盤35が上
記主軸4と一体的に設けられている。この下回転盤35
の上面には、図2に示すように円弧状壁からなるそれぞ
れ3つの粉末供給用カム36aと押し出しカム36bが
周方向に沿って所定間隔で形成されている。上記粉末供
給用カム36aの斜面に沿って上記下ラム32が下降す
ることで、ダイ13の成形室13aに粉体Pが上述した
ように吸引される。 【0030】上記下回転盤35には周方向に120度間
隔で3つの下部加圧体37(1つだけ図示)が上下方向
にスライド自在かつ下方へ抜出することなく設けられて
いる。この下回転盤35の下方には下部支持体38が上
記主軸4に回転自在に外嵌されている。この下部支持体
38には周方向に90度間隔で4本の支軸39が一端部
を連結して設けられている。これら支軸39の他端部は
上記フレ−ム部1bに取り付けられている。各支軸39
には下部バックアップロ−ル41が回転自在に設けられ
ている。 【0031】上記下部加圧体37は、上回転盤21に設
けられた上部加圧体22と周方向における位置が対応す
るよう設定されている。それによって、上部加圧体22
により上パンチ15が下方へ加圧されたときに、下パン
チ31が下ラム32を介して下部加圧体37により上方
へ加圧されるようになっている。つまり、上パンチ15
と下パンチ31とが同期して加圧される。それによっ
て、上記ダイ13の成形室13aに充填された粉末Pが
上記一対のパンチ15、31によって圧縮成形されるこ
とになる。 【0032】上記下ラム32(下パンチ31)は、上記
下部加圧体37によって上方へ加圧され、上パンチ15
とで粉体Pを圧縮成形したのち、下回転盤35に設けら
れた押し出しカム面36によってさらに上方へ押し上げ
られる。このとき、上パンチ15は上カム体20のカム
面20aによって上方へ押し上げられる。それによっ
て、成形室13aで圧縮成形された粉体P、つまり成形
品は上記下パンチ31によって上記成形室13aから突
き出されることになる。 【0033】つまり、中間盤体11に設けられた4つの
ダイ13の成形室13aでは、主軸4が回転すること
で、粉体Pの供給、圧縮成形および成形品の突き出しが
順次行われることになる。 【0034】上記粉体の供給手段は、図2と図4に示す
ように、4つのダイ13の上方にそれぞれ配置され内部
に粉体Pが収容されたホッパ51を有する。このホッパ
51の下端には可撓性のチュ−ブ52の一端が接続され
ている。このチュ−ブ52の他端はフィ−ダ53に接続
されている。このフィ−ダ53は図4に示すように中間
盤体11の上面に設けられたガイド54に沿ってスライ
ド自在に設けられている。このガイド54は先端を上記
ダイ13に向けて配設されている。 【0035】上記フィ−ダ53には第1のア−ム55の
一端が枢着されている。この第1のア−ム55の他端は
筒体57に連結されている。この筒体57は上記中間盤
体11に突設された支軸56に回転自在に外嵌されてい
る。この筒体57には第2のア−ム58の一端が連結さ
れている。この第2のア−ム58の他端にはカムフォロ
ア59が回転自在に設けられている。上記第1のア−ム
55はばね61によって図4に矢印で示す方向に付勢さ
れている。それによって、上記カムフォロア59は上記
主軸4に一体的に嵌着された供給カム62の外周面に圧
接している。 【0036】上記供給カム62の外周面には3つの凹部
62aが周方向に120度間隔で形成されている。供給
カム62が回転して上記カムフォロア59が上記凹部6
2aに圧接すると、第1のア−ム55が上記ばね61の
付勢力によって矢印方向に回動する。それによって、上
記フィ−ダ53がダイ13の上面を覆う位置までスライ
ドするから、そのフィ−ダ53内の粉体Pが上記ダイ1
3の成形室13aに供給されることになる。 【0037】上記供給カム62の凹部62aは、周方向
において上記上カム体20のカム面20aの上死点とほ
ぼ対応する位置に設けられている。したがって、上パン
チ15が上昇位置で保持されているときに、上記成形室
13aへ粉体Pが供給されるようになっている。つま
り、主軸4が1回転することで、1つの成形室13aに
対して粉体Pが3回供給されるようになっている。 【0038】上記中間盤体11の上記フィ−ダ53の側
方には、上記成形室13aの上方へ突き出された成形品
をクランプするクランパ65がクランプシリンダ66に
よって上記ダイ13に対して進退自在に設けられてい
る。このクランパ65は前進位置で閉じて上記成形室1
3aから突き出された成形品を挟み、その状態で後退し
て開き、成形品をシュ−ト67へ排出する。 【0039】上記クランパ65の側方にはカッタ71が
カッタシリンダ72によって上記ダイ13に対して進退
自在に設けられている。このカッタ71は上記成形品に
端部が埋設されたリ−ド線73を切断するためのもので
ある。つまり、成形室13aにリ−ド線73が挿入され
た状態で粉体Pが圧縮成形され、その成形品が下パンチ
31によって押し出される前に、上記カッタ71が前進
方向に駆動され、成形品から導出された上記リ−ド線7
3を所定の長さで切断するようになっている。 【0040】上記リ−ド線73は、図3に示すようにフ
レ−ム部1bに回転自在に設けられたボビン74に巻回
されている。このボビン74から繰り出されたリ−ド線
73は、弾性的に支持されたテンションロ−ラ74aを
介して上ラム16および上パンチ15にそれぞれ形成さ
れた通孔16a、15aを通されてダイ13の成形室1
3aに挿入される。 【0041】上記上ラム16には通孔16aに挿通され
たリ−ド線73を保持するエアクランパ75が設けられ
ている。このエアクランパ75はエアシリンダ76を有
し、そのロッド76aには上記通孔16aに露出した可
動部材77が設けられている。上記通孔16aの上記可
動部材77と対向する位置には固定部材78が設けら
れ、これら一対の部材間に上記リ−ド線73が挿通され
ている。したがって、上記可動部材77が固定部材78
に対して接離する方向に駆動されることで、リ−ド線7
3が保持されたり、保持状態が開放されるようになって
いる。 【0042】さらに、上記上ラム16のエアクランパ7
5よりも下方にはばね式クランパ81が設けられてい
る。このばね式クランパ81は、上記通孔16aに設け
られた弾性部材82およびこの弾性部材82をばね83
の復元力によって圧縮する可動部材84を有し、上記弾
性部材82に形成された挿通孔82aに上記リ−ド線7
3が挿通されている。それによって、リ−ド線73には
上記弾性部材82による所定の摩擦力が常時付与されて
いる。 【0043】上記エアクランパ75は上ラム16が上昇
するときにリ−ド線73を開放し、下降するときにクラ
ンプする。したがって、エアクランパ75は、上ラム1
6が下降するごとに、上記リ−ド線73を所定長さづつ
繰出すようになっている。 【0044】このように構成された粉体圧縮成形装置に
よって、たとえば電動機に使用される摺動ブラシを成形
する場合の手順を図6(a)、(b)と図7(c)、
(d)を参照して説明する。まず、図6(a)に示すよ
うに上パンチ15が上ラム16とともに上カム体20に
よって上昇位置で保持され、下パンチ31がストッパ3
3によって一部を成形室13aに挿入した待機状態で保
持されているとき、主軸4とともに回転する供給カム6
2によってフィ−ダ53がダイ13の成形室13aを覆
う位置まで駆動される。それによって、上記成形室13
aに粉体Pが供給される。 【0045】粉体Pが供給されると、フィ−ダ53が後
退し、ついで図6(b)に示すように上パンチ15が上
部バックアップロ−ル25、上部加圧体22、上ラムロ
−ル19および上ラム16を介して下降方向へ加圧さ
れ、下パンチ31が下部バックアップロ−ル41、下部
加圧体37、下ラムロ−ル35および下ラム32を介し
て上昇方向に加圧される。それによって、上記成形室1
3aに充填された粉体Pが一対のパンチ15、31によ
って圧縮成形されることになる。 【0046】粉体Pが圧縮成形され、成形品Mが成形さ
れると、図7(c)に示すように上パンチ15が上カム
体20のカム面20aによって上昇方向へ駆動され、つ
いでカッタ71が前進方向に駆動されて成形品Mから導
出されたリ−ド線73を所定の長さで切断する。 【0047】リ−ド線73の切断が終了すると、カッタ
71が後退し、図7(d)に示すように下パンチ31が
下回転盤35に形成された押し出しカム面36によって
上昇方向に駆動され、成形室13aから成形品Mが押し
出される。ついで、クランパ65が前進方向に駆動され
て成形品Mのリ−ド線73の部分を挟持して後退し、そ
の成形品Mをシュ−ト67へ排出する。 【0048】このような一連の4つの工程、つまり粉体
Pの充填工程、粉体Pの圧縮成形工程、リ−ド線73の
切断工程および成形品Mの取り出し工程は、4つのダイ
13の成形室13aでそれぞれの工程が順次に行われ
る。したがって、主軸4が360度回転することで、4
つのダイ13の成形室13aはそれぞれ成形品Mを3つ
ずつ成形することができる。つまり、カムを360度回
転させることで12個の成形品Mを成形することができ
るから、1つの成形品しか得られなかった従来のカム式
の圧縮成形装置に比べ、生産性が12倍に向上する。 【0049】一方、中間盤体11に設けられた4つのダ
イ13の成形室13aを異なる形状にすることで、1台
の装置で4つの異なる製品を製造することができるばか
りか、各成形室13aに供給する粉体Pの材料を変える
ことで、性質の異なる成形品の成形も可能となる。 【0050】なお、この発明は上記一実施例に限定され
るものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
可能である。たとえば、中間盤体に設けられるダイの数
は4つに限定されず、2つ以上であれば従来に比べて生
産性を向上させることができる。 【0051】また、上パンチを主軸の回転に応じて上昇
状態で保持する機構は、上カム体に限らず、スライド自
在に設けられた上ラムをエアシリンダによって上昇方向
に作動させるとともに、所定の上昇位置でストッパなど
で位置決めできる構成としてもよい。このような構成に
よれば、上ラムを下ラムが上昇する前に作動させ、成形
室の上面を閉じてから粉体を圧縮することができるか
ら、圧縮成形時に上記成形室から粉体を飛散せさるのを
防止できる。 【0052】さらに、加圧機構としては、主軸の回転に
応じて所定のタイミングで上パンチを加圧できればよい
から、たとえば上回転盤の上部加圧体にカムを設け、そ
のカムで上ラムを介して上パンチを加圧する構成として
もよい。 【0053】 【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、中間盤体
に複数のダイを周方向に所定の間隔で設け、主軸が1回
転することでそれぞれのダイでの粉体の圧縮成形を複数
回できるようにした。 【0054】そのため、主軸が1回転することで、ダイ
の数と各ダイでの成形回数との積に応じた複数の成形品
を製造することができるから、従来のカム式に比べて生
産性を大幅に向上させることができる。 【0055】また、複数のダイに形成される成形室を異
なる形状にしたり、各成形室に供給される粉体の材料を
変えるなどすれば、複数種の成形品を1台の装置によっ
て成形することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例を示す装置の全体構成の半
断面正面図。 【図2】同じく圧縮成形部の拡大図。 【図3】同じく上ラムの部分の拡大断面図。 【図4】同じく中間盤体の上面側を示す横断面図。 【図5】同じく上回転盤に設けられた上部加圧体と中間
盤体に設けられたダイとの位置関係の説明図。 【図6】同じく成形品の製造工程のうちの粉体の供給工
程と圧縮工程の説明図。 【図7】同じく成形品の製造工程のうちのリ−ド線の切
断工程と成形品の取り出し工程の説明図。 【符号の説明】 1…本体、4…主軸、11…中間盤体、13…ダイ、1
3a…成形室、15…上パンチ、20…上カム体(下部
保持機構)、30…ストッパ(上部保持機構)、31…
下パンチ、16、32…ラム(加圧機構)、19、34
…ラムロ−ル(加圧機構)、22、37…加圧体(加圧
機構)、25、41…バックアップロ−ル(加圧機
構)、51…ホッパ(粉体供給手段)、53…フィ−ダ
(粉体供給手段)。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 粉体を圧縮して成形する粉体圧縮成形装
    置において、 装置本体と、この本体の上下方向に沿って設けられ回転
    駆動される主軸と、上記本体の中途部に配設され上記粉
    体が供給される成形室を有する複数のダイが周方向に沿
    って所定の間隔で設けられた中間盤体と、この中間盤体
    の上面側と下面側との上記ダイと対応する部位に上下方
    向に沿ってスライド自在に設けられたそれぞれ複数の上
    パンチおよび下パンチと、上記主軸の回転に応じて上記
    上パンチを上記成形室の上方に位置する上昇状態で保持
    する上部保持機構と、上記下パンチをその一部が上記成
    形室に進入した状態で下降不能に保持する下部保持機構
    と、上記上パンチが上記上部保持機構によって保持され
    ているときに上記成形室に粉体を供給する粉体供給手段
    と、上記上パンチの上方に対向して配置された上部バッ
    クアップロールおよび上記下部パンチの下方に対向して
    配置された下部バックアップロールと、上記上部パンチ
    と上記上部バックアップロールとの間に設けられ上記主
    軸によって回転駆動されるとともに上記上部パンチと上
    記上部バックアップロールとの間に入り込んで上記上部
    パンチを下降方向へ加圧する上部加圧体を有する上回転
    盤と、上記下部パンチと上記下部バックアップロールと
    の間に設けられ上記主軸によって回転駆動されるととも
    に上記上部加圧体と同期して上記下部パンチと上記下部
    バックアップロールとの間に入り込んで上記下部パンチ
    を上昇方向へ加圧する下部加圧体を有する下回転盤とを
    具備したことを特徴とする粉体圧縮成形装置。
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