JPH0527679Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ロールスクリーン生布の上端を巻取
筒にとりつけ、巻取筒を回転することにより生布
を巻取筒に巻上げ、或いは巻降ろすことによつて
開閉するようにしたロールスクリーンに関するも
のである。このようなロールスクリーンは一般に
窓枠等にとりつけて、室内への外光の入射を調節
したり、視界をさえぎるのに使用される。また、
近来は、室内の間仕切或いは飾り等の目的で使用
されることもある。

〔従来の技術〕

上記のロールスクリーンは、生布の上端を巻取
筒にとりつけることによつて構成される。このよ
うに生布の上端を巻取筒にとりつけるには、接着
材によつて固着することもできるが、最近におい
ては、生布の上縁に、生布の横巾全体にわたつて
狭い巾の取付板を予めとりつけておき、巻取筒に
はその長手方向にのびる取付溝を形成し、生布の
上端部を巻取筒内に挿入し、生布上縁にとりつけ
た取付板を該取付溝の上方で巻取筒内に支持せし
めることによつて、生布が巻取筒に取付ける取付
構造が使用されるようになつてきた。

このような従来のロールスクリーンにおいて
は、生布を巻取筒に着脱する際には、巻取筒を窓
枠にとりつけるのに使用されているブラケツトか
ら巻取筒をとり外ずした後に、生布を巻取筒にと
りつけたり、とりはずしたりする必要があつて、
生布の着脱が厄介である。また、このようなロー
ルスクリーンは汚ごれ易いので、生布を巻取筒か
ら容易にとり外ずして洗濯できるようにするのが
好ましいが、上記のように生布の上縁に取付板を
とりつけてあると洗濯が厄介である。また、生布
は洗濯後に乾燥すると縮むので、生布の上縁に取
付板を固定してあると、洗濯後に生布の上端に
「しわ」を生ずることになる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は、巻取筒への生布の着脱を容易にで
き、特に、巻取筒をブラケツトにとりつけたまま
で生布の着脱を行うことができ、且つ生布を容易
に洗濯することができて、洗濯し乾燥した後にお
いても生布に「しわ」ができないようにしたロー
ルスクリーンを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、上述のような従来のロールスクリー
ンにおける問題点を解決するための手段として、
ロールスクリーン生布を巻取筒に巻上げ、巻降ろ
すことにより開閉されるロールスクリーンにおい
て、生布の上縁に、多数の取付駒を生布の巾方向
に互に間隔を隔てて固定し、該生布を巻取る巻取
筒には、その長手方向にのびる取付溝を形成し、
該取付溝の巾は生布の上縁部の厚さより大きいが
上記の取付駒の厚さより小さいものとし、上記の
取付駒を巻取筒内に挿入し、取付溝の内縁上に支
持せしめることにより、生布を巻取筒にとりつけ
たロールスクリーンにおいて、巻取筒に設けた上
記の取付溝の一端近くに、上記の取付駒を巻取筒
内に挿入できるように取付駒の厚さより大きい巾
の広巾部を形成し、この広巾部の端を巻取筒の端
より内側で終らせて、該広巾部の端と巻取筒の端
の間に該取付駒を支持する部分を形成したことを
特徴とするロールスクリーンを提供する。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例を参照して本考案を詳
細に説明する。

第１図は本考案に係るロールスクリーンの取付
状態を示す断面図で、図中、１はロールスクリー
ン生布、２は巻取筒、３は生布の下端にとりつけ
られた下板、４は該巻取筒を窓枠等にとりつける
ためのブラケツトを示す。生布１はその上端にお
いて巻取筒２にとりつけられる。

生布１を巻取筒２にとりつけるために、本考案
においては、生布１の上縁に、多数の取付駒５が
生布１の巾方向に互に間隔を隔てて固定され（第
２図、第３図参照）、巻取筒２にはその長手方向
にのびる取付溝６が形成される。この取付溝６の
巾は、生布１の上縁部の厚さよりも大きいが、取
付駒５の厚さより小さいものとする。なお、図示
の実施例においては、生布１の上縁に補強布７が
とりつけられ、これに取付駒５が固定されてい
る。

実際上は、上記の取付駒５および補強布７は、
通常のスライドフアスナの半部と同様の構造のも
のとするのがよい。この構造では、取付溝６の巾
は生布１の厚さと補強布７の厚さの和より大きい
ものとされる。

上記の構造によれば、第１図に示すように、生
布１の上端部を巻取筒２の中に挿入し、取付駒５
を巻取筒の取付溝６の内縁上に支持せしめること
によつて生布１の上端部を巻取筒２に容易に着脱
できる。然して、この生布には、従来のように、
生布の横巾全体にわたつてのびる一体の取付板を
とりつけないで、多数の小さい取付駒を生布の巾
方向に互に間隔を隔てて固定してあるので、生布
の上縁は自由に屈曲でき、生布をとり外ずして洗
濯するのに便利である。また、このような構造で
は、たとえば生布洗濯の後に生布が縮んでも、こ
の縮みは取付駒相互の間隙部分に生じ、生布全体
に「しわ」を生ずることはない。

第４図および第５図に本考案の一実施例を示
す。この特徴によれば、巻取筒に設けた取付溝６
の一端近くに、取付駒５を巻取筒２内に挿入でき
るように取付駒５の厚さより大きい巾の広巾部６
ａを形成し、この広巾部６ａの端を巻取筒の端よ
り内側で終らせて、該広巾部６ａの端と巻取筒２
の端との間に該取付駒５を支持する駒支持部８を
形成する。

第４図は生布１を巻取筒２にとりつけた状態を
示す。第４図に示す状態においては、生布１は取
付駒５が取付溝６の内縁上に支持され、これによ
り生布１は上端において巻取筒２にとりつけられ
る。

生布をとりつける時には、第５図に示すよう
に、生布１の上端部の一端を広巾部６ａから巻取
筒２内に挿入する。この取付部には多数の取付駒
５が互に間隔を隔てとりつけられているので、第
５図に示すように生布１の上縁を曲げることがで
き、取付駒５を順次に巻取筒２内に導入できる。
生布１の先端が巻取筒の端に達したら、生布１の
後端を圧し縮めて矢印で示すように駒支持部８の
上にのせる。ここで、生布１の上縁部は、それ自
体の復原力によつて第４図に示すように生布１の
上端部が全体的に取付溝６上に支持されるように
なる。

生布をとり外ずす時には、上記と逆に生布の上
端を圧し縮め、生布の端を広巾部６ａから取り出
し、これを引き出すことによつて、生布１を巻取
筒２から簡単にとり外ずすことができる。

〔考案の効果〕

上述のように、本考案によるロールスクリーン
では、巻取筒への生布の着脱を容易に行うことが
でき、特に、取付溝の一部に取付駒の厚さよりも
大きい巾の広巾部を形成することによつて、巻取
筒をブラケツトによつて窓枠等に装着したまま
で、生布の着脱が可能で、生布が汚ごれた場合等
に、生布を簡単にとり外ずし、洗濯後に、これを
簡単にとりつけることが可能である。また、この
ロールスクリーンでは、生布に、その横巾全体に
わたる長い取付板がとりつけられてないので、洗
濯にも便利である。

さらに、このローススクリーンの生布は、たと
えば洗濯により生地自体に縮みを生じても、これ
によつて生布全体に「しわ」を生じることはな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るロールスクリーンの一実
施例を示す断面図、第２図は第１図に示すロール
スクリーンに使用される生布の正面図、第３図は
その側面図、第４図および第５図は本考案の付加
的特徴を示す図で、第４図は生布を巻取筒にとり
つけた状態を示す正面図、第５図は生布を巻取筒
にとりつける方法を説明する図である。 １……生布、２……巻取筒、３……下板、４…
…ブラケツト、５……取付駒、６……取付溝、６
ａ……取付溝の広巾部、７……補強布、８……駒
支持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 生布の上縁に、多数の取付駒を生布の巾方向に
   互に間隔を隔てて固定し、該生布を巻取る巻取筒
   には、その長手方向にのびる取付溝を形成し、該
   取付溝の巾は生布の上縁部の厚さより大きいが上
   記の取付駒の厚さより小さいものとし、上記の取
   付駒を巻取筒内に挿入し、取付溝の内縁上に支持
   せしめることにより、生布を巻取筒にとりつけた
   ロールスクリーンにおいて、巻取筒に設けた上記
   の取付溝の一端近くに、上記の取付駒を巻取筒内
   に挿入できるように取付駒の厚さより大きい巾の
   広巾部を形成し、この広巾部の端を巻取筒の端よ
   り内側で終らせて、該広巾部の端と巻取筒の端の
   間に該取付駒を支持する部分を形成したことを特
   徴とするロールスクリーン。