JPH0527504A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0527504A
JPH0527504A JP3178393A JP17839391A JPH0527504A JP H0527504 A JPH0527504 A JP H0527504A JP 3178393 A JP3178393 A JP 3178393A JP 17839391 A JP17839391 A JP 17839391A JP H0527504 A JPH0527504 A JP H0527504A
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JP
Japan
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paper
air
image forming
forming apparatus
tray
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JP3178393A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yokoyama
博司 横山
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面用と片面用に兼用できる用紙トレイを有
する両面装置によって第2原図用紙等のように静電気が
発生しやすい用紙を給紙した場合でも、それが重ね送り
(重送)や不給紙を生じたりジャムになったりしないよ
うにする。 【構成】 両面装置10の給紙部に、用紙トレイ30上
に載置されている用紙Pにエアーを吹き付けて浮揚させ
る送風装置5を設け、その用紙トレイ30上に載置され
ている用紙間に給紙時にエアーが入り込むようにして用
紙間の擦れ合いをなくしてジャムの原因となる静電気の
発生を防止する。そして、そのエアーに静電気を除去す
る性質のあるイオンを添加するようにすれば、さらに効
果的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、両面用と片面用に兼
用できる用紙トレイを有する両面装置を備えた複写機や
プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このように両面用と片面用に兼用
できる用紙トレイを有する両面装置を備えた複写機とし
ては、例えば特開昭60−205548号公報に記載さ
れているものがある。この複写機は、両面コピー用のト
レイから用紙を送り出して片面コピーもできるようにシ
ーケンス回路を設けたものであり、それによって両面用
トレイを片面用トレイとしても使用できるようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の複写機は、これまで両面用に使用していたト
レイを片面コピー用としても使用できるため新たなトレ
イが1つ追加になったと同じになるため便利ではある
が、例えば用紙に第2原図用紙等のように静電気が発生
しやすい用紙を使用した場合には不都合が生じることが
あった。
【0004】すなわち、複写機では一般的な給紙方法と
してコーナ爪分離給紙方式やFRR給紙方式(逆転コロ
を使用して用紙を分離する方式)等が用いられている
が、これらによって用紙を1枚に分離して給紙する際に
は用紙同士が擦れ合うことによって静電気が起こりやす
いため、その影響で重ね送り(重送)や不給紙によるジ
ャムが発生して複写機としての信頼性を著しく低下させ
てしまう恐れがあった。
【0005】そこで、この静電気の影響を抑えるため、
除電ブラシを設けるなどの方法によってそれを対策する
ことが試みられているが、まだ問題を完全に解決するま
でには至っていない。この発明は上記の問題点に鑑みて
なされたものであり、両面用と片面用に兼用できる用紙
トレイを有する両面装置によって、第2原図用紙等のよ
うに静電気が発生しやすい用紙を給紙した場合でも、そ
れが重ね送り(重送)や不給紙を生じたりジャムになっ
たりしないようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、上述したような画像形成装置において、
両面装置の給紙部に、用紙トレイ上に載置されている用
紙にエアーを吹き付けて浮揚させる送風装置を設けたも
のである。そして、その画像形成装置において、上記送
風装置によって送風されるエアーにイオンを添加してイ
オン風にするイオン発生装置を設けるようにすれば効果
的であり、そのイオン風のイオン濃度を変えるイオン濃
度調整手段を設ければ、さらに効果的である。
【0007】また、上記画像形成装置において、用紙に
吹き付けるエアーの風量を変える風量調整手段を設ける
と効果的であり、その風量調整手段の入力キーは操作パ
ネル上に設けるとよい。
【0008】
【作用】このように構成した画像形成装置によれば、両
面用と片面用に兼用できる用紙トレイ上に載置されてい
る用紙には送風装置からのエアーが吹き付けられるの
で、給紙時にその用紙間にエアーが入り込むことによっ
て用紙の送り出し時に用紙間の擦れ合いがなくなるため
静電気が起きにくくなる。したがって、用紙の重ね送り
や不給紙、さらにはジャムを防止できる。
【0009】また、その送風装置によって送風されるエ
アーにイオンを添加してイオン風にするイオン発生装置
を設ければ、そのイオンによって静電気を除去すること
ができるので、第2原図用紙等のように静電気が発生し
やすい用紙を給紙した場合でもジャム等を防止できるた
め高い信頼性を得ることができ、そのイオン風のイオン
濃度を変えるイオン濃度調整手段を設けるようにすれ
ば、機外に漏れ出るイオンの量を最小限にすることがで
きる。
【0010】さらに、用紙に吹き付けるエアーの風量を
変える風量調整手段を設ければ、使用する紙種毎に適し
た風量にすることができるので、風量大によって用紙ト
レイ上の用紙が煽られてジャムになるのを防止すること
ができ、風量調整手段の入力キーを操作パネル上に設け
るようにすれば、ユーザー自身が風量の調整をすること
ができるので便利になる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1は、この発明の一実施例である画
像形成装置の要部となる両面装置を示す構成図、図2は
同じくその両面装置を備えた複写機全体を示す全体構成
図である。図2に示す複写機は、複写機本体1と自動原
稿送り装置(以下、「ADF」と略称する)40とによ
って構成されており、その複写機本体1の内部の右上部
には両面装置10が配置されている。
【0012】この複写機の複写動作は、複写機本体1に
設けられている操作部から必要な複写条件を設定し、プ
リントボタンを押すことによって開始される。ここで、
ADF40には原稿トレイ201が設けられており、そ
の原稿トレイ201上に載置された原稿は原稿搬送ベル
ト204により給送され、原稿搬送路203を通ってコ
ンタクトガラス101上に搬送される。
【0013】原稿がコンタクトガラス101上に搬送さ
れた後、所定のタイミングでフラッシュランプ102が
発光して、その原稿は一度に全面光照射される。なお、
フラッシュランプ102の電源103には、電荷をチャ
ージするコンデンサが配置されている。
【0014】原稿からの反射光は、第1ミラー104,
スルーレンズ105,第2ミラー106を通り、画像形
成部となるベルト感光体107を露光する。ベルト感光
体107には帯電器108により電荷が一様に与えられ
ており、露光により静電潜像を形成する。ベルト感光体
107上のこの静電潜像は、イレーサ109により不用
部分の電荷が除去されてから現像器110により現像さ
れる。
【0015】その現像された原稿像は、転写部で転写チ
ャージャ111により用紙Pに転写される。その用紙P
は、給紙トレイ112,113,114あるいは両面装
置10の何れかより給紙されて搬送路115へ送られ、
レジストローラ116によって原稿像とタイミングがと
られて転写部へ搬送される。
【0016】そして、画像が形成された用紙Pは、搬送
ベルト117によって定着装置118に送り込まれて定
着され、定着後は両面コピーモードを選択している場合
には分岐爪27によって案内されて両面装置10の用紙
トレイ30上へ一時的にスタックされ、通常の片面コピ
ーを選択している場合には排出トレイ119やソータを
装着している場合には排出口120へ搬送される。
【0017】また、コンタクトガラス101上の原稿
は、光照射(露光)完了後に原稿搬送ベルト204によっ
て送り出され、原稿排出ローラ205により原稿トレイ
201に再び戻される。
【0018】両面装置10は、用紙トレイ30を両面用
と片面用に兼用できるようになっていて、その給紙部に
は図1に示すように用紙トレイ30上に載置されている
用紙Pにエアーを吹き付けて浮揚させる送風装置5を設
けている。そして、その用紙に吹き付けるエアーの風量
を、後述する操作パネル上に設けられている入力キーの
操作によって変えられるようにしている。
【0019】この両面装置10は、用紙Pを搬送して用
紙トレイ30上に排出する一対の矢示方向に回転する排
紙コロ3と、用紙トレイ30上の用紙Pを矢示E方向に
給紙するための搬送装置6と、その搬送装置6に用紙ト
レイ30上の最下位の用紙を吸引力によって押し付ける
吸引装置7とを備えている。
【0020】また、この両面装置10は、排紙コロ3か
ら排出される用紙Pの上面に接して、排紙路28に設け
られた搬送ローラ8bが回転している時は常にその搬送
ローラ8bに圧接して連れ回りすることによって回転
し、用紙Pをエンドフェンス4に突き当てるように搬送
する送りローラ9を、用紙トレイ30の上方に図1の矢
示A方向に回転可能に設け、その送りローラ9の一部を
用紙トレイ30の上方に取付けた用紙ガイド板12の下
面から下方へ突出させている。
【0021】また、排紙コロ3によって用紙トレイ30
上に排出される用紙Pの端部(スタック完了後の再給紙
時には後端側となる図1で右側の部分)Pbを上方より
抑えながらガイドする用紙後端ガイド部材11を、エン
ドフェンス4の用紙トレイ30から上方に所定の間隔を
置いて略平行に延設した水平部分4aの左方に揺動可能
に取付け、それをエンドフェンス4と共に図1の矢示C
方向に移動可能にしている。
【0022】搬送装置6の搬送下流側には分離・搬送部
50を設け、それによって搬送装置6により用紙トレイ
30上の最下位側から矢示E方向に搬送した用紙Pを1
枚に分離して搬送するようにしている。
【0023】その分離・搬送部50は、上下方向に圧接
するリバースローラ13とフィードローラ32とからな
り、そのリバースローラ13は図1の矢示D方向に常時
回転する図示しない逆回転軸からの回転付勢力が、公知
のトルクリミッタ20を介して矢示D方向に常時与えら
れており、用紙トレイ30上から矢示E方向に給紙され
る用紙Pが1枚である時には、矢示F方向に回転するフ
ィードローラ32に連れ回りして矢示Dと反対方向に回
転し、用紙Pが重送された場合には矢示D方向に逆回転
してその重送された用紙を上から順に戻す。
【0024】そして、そのリバースローラ13は、用紙
トレイ30上の用紙Pの紙幅方向の略中央に設けられて
いて、それに対応してフィードローラ32が搬送装置6
の左方側のローラ26を固設する軸14の略中央にワン
ウェイクラッチを介して取付けられている。
【0025】なお、図1で37はセンサ(例えば透過型
のフォトセンサ)であり、用紙トレイ30上から矢示E
方向に給紙される用紙Pを検知する。また、27は分岐
爪であり、定着装置を経て左方より搬送される用紙Pの
搬送経路を、排紙路28と両面コピーモード時に使用す
る再給紙搬送路35とに切り換える役目をし、図示の位
置にある時には搬送経路を排紙路28側とし、それぞれ
矢示方向に回転する搬送ローラ29a,29b及び8
a,8bによって用紙Pを右方へ搬送する。
【0026】次に、用紙トレイ30とその周辺の各部の
構造について、図1に加えて図3をも参照して説明す
る。用紙トレイ30には、図3に示すようにエンドフェ
ンス4と一対のサイドフェンス42a,42bとによっ
て3方が囲まれる用紙スタック部43が形成されるよう
になっている。そして、排紙コロ3(図1)から排出さ
れる用紙Pの両側縁及び先端(最初から用紙トレイ30
上に用紙Pをセットする場合も同様)を、サイドフェン
ス42a,42b及びエンドフェンス4によってそれぞ
れガイドして、その用紙スタック部43の給紙に適した
所定位置にそれを位置決めする。
【0027】その用紙スタック部43のエンドフェンス
4と反対側(図3で上方)には、大きな開口30aを形
成し、そこに搬送装置6を設けている。その搬送装置6
は、間隔を置いて配設したローラ間に4本の無端ベルト
44を張装したものであり、その各無端ベルト44には
多数の小孔44aを形成し、その無端ベルト44内にバ
キュームタンク45を取付けている。
【0028】そして、図1に示すようにこの無端ベルト
44の搬送面となる上面44bを、用紙トレイ30の上
面(スタック面)に略一致する高さにすると共に、バキ
ュームタンク45の上面の各無端ベルト44に対応する
位置に、多数の小孔45aを穿設し、そのバキュームタ
ンク45を図3に示すようにダクト46に連通し、その
右側に配設されているバキューム用ファン47を駆動し
た際に、そのバキュームタンク45内に発生する吸引力
によって、用紙トレイ30の用紙スタック部43にある
最下位の用紙Pが無端ベルト44に押し付けられるよう
にしている。
【0029】そのバキューム用ファン47は、駆動モー
タ48の回転軸の一端に固定され、それがケーシング3
8内に収納されており、駆動モータ48を回転させた時
に図1の矢示G方向に作用する吸引力をバキュームタン
ク45内に発生させる。なお、図3で49は、吸引装置
7が所定のタイミングで吸引を行うことができるように
するためのバルブである。
【0030】送風装置5は、図3に示すように用紙トレ
イ30の前方(上方)に設けられており、その右方には
風量調整部51が形成されていて、その風量調整部51
に駆動モータ48のバキューム用ファン47を取付けて
いる側と反対側の回転軸に固定した送風ファン52から
の吐出空気が送られるようになっている。
【0031】その送風装置5は、図1に示すように用紙
トレイ30上にスタックされる用紙Pの給紙先端側の端
部Paに近接して配置してあり、斜め下方に向けて形成
した吐出口5aから送風ファン52(図3)によって吐
出されるエアーを用紙Pと用紙トレイ30の上面との間
に向けて吹き付けて、無端ベルト44に吸引装置7によ
って吸引される最下位の用紙からその上の用紙を浮揚さ
せる。
【0032】次に、送風装置5のエアーの風量を変える
機構について図4を参照して説明する。送風ファン52
を格納するケーシング38に開口部38aを形成し、そ
の開口部38aを開閉するシャッタ81を、ケーシング
38内に軸82によって回動可能に支持している。
【0033】そして、そのシャッタ81の一端にレバー
83を一体に固設し、そのレバー83の一端にスプリン
グ84をシャッタ81が開口部38aを閉じる方向に常
時付勢するように係着すると共に、そのスプリング84
の付勢力に対抗する方向(反対側)に駆動ロッド85の
一端を取付け、その駆動ロッド85の他端をソレノイド
86の可動部86aに取付ピン等によって回動可能に取
付けている。
【0034】したがって、シャッタ81を、図4に実線
で示すケーシング38内の通路が全開になる位置(通路
内隙間D)からソレノイド86を作動させてレバー83
を矢示M方向に回動させると、そのレバー83は距離L
だけ移動してストッパ軸87aに当接してその回動が規
制される。この時、シャッタ81は距離Lに対応する量
だけ移動するため通路内隙間が隙間dに狭まる。そのた
め、全開口時の風量に対してd/Dの風量に落ちる。
【0035】ストッパ軸87aは、公知の軸揺動タイプ
のモータ87の可動軸部分に固定されていて、その突出
量がこの複写機全体を制御する制御装置からの指令によ
ってモータ87が任意の時間駆動されることにより決定
され、それによってストッパ軸87aとレバー83との
間の距離Lが設定されて通路内の隙間dが決まる。
【0036】なお、シャッタ81の開口部38aと接す
る面とその反対側の面には、気密を保つためのクッショ
ン部材を貼着してある。また、レバー83は、ケーシン
グ38を貫通する部分が、ケーシング38に取付けられ
たゴム系の弾性部材等によってケーシング38内の気密
を保ちながら軸82を中心に回動できるようになってい
る。
【0037】図5は、外部から入力された風量調整信号
によって送風装置のエアーの風量を変える制御を行う制
御装置とその関連構成を示すブロック図である。この複
写機では、図6に示す操作パネル70上に設けられてい
る入力キー71a,71b,71cを選択的に押すこと
によって、送風装置から用紙へ吹き付けるエアーの風量
を変えることができるようになっている。
【0038】すなわち、使用する用紙の紙種に及じて静
電気の発生が大であるか少であるかによってオペレータ
が入力キー71a〜71cを選択的に押してから通常の
コピー動作をスタートさせる。こうすることによって、
紙種に応じた最適な風量のエアーが用紙に吹き付けられ
るようになる。
【0039】このエアー風量の制御は、全て図5に示す
制御装置80によって行われる。その制御装置80は、
各種判断及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)
と、送風装置5のエアーの風量を切り換えるために必要
なプログラム及び固定データを格納したプログラムメモ
リであるROMと、処理データを格納するデータメモリ
であるRAMと、入出力回路(I/O)とからなるマイ
クロコンピュータを有し、さらにA/D変換器とドライ
バ等も備えている。
【0040】そして、この制御装置80は、各給紙トレ
イ112〜114から用紙が給紙される度にセンサから
出力される用紙検知信号や、用紙トレイ30上の用紙P
を給紙する度にセンサ37が出力する検知信号等をその
都度入力し、ソレノイド86に対してはそれを駆動する
ソレノイド駆動信号を出力する。
【0041】また、操作パネル70上に設けられている
使用する用紙の静電気の発生の大小によって選択する入
力キー71a〜71cのいずれかが押された際に入力す
る信号に応じて、モータ87(図4)を駆動する時間を
制御することによって送風装置5の風量を調整する。す
なわち、この実施例では、この制御装置80と操作パネ
ル70上の入力キー71a〜71cとモータ87とスト
ッパ軸87aとソレノイド86とシャッタ81等が用紙
に吹き付けるエアーの風量を変える風量調整手段として
機能する。
【0042】この実施例によれば、用紙トレイ30上に
載置されている用紙の種類によってそこに吹き付けるエ
アーの風量を変えることができ、用紙の種類に応じた最
適な風量にすることができるので、紙種に対して風量が
多すぎてそれが煽られてジャムになるようなこともなく
なる。
【0043】図7は、異なる風量調整手段の例を示す斜
視図、図8は同じくその正面図である。この実施例によ
る風量調整手段は、送風装置の風量を操作パネル上の入
力キーからではなく、装置の組立時またはサービスマン
が機械のメンテナンス時にそれを変えられるようにした
ものであり、調整棒73の一端に図8に形状を明示する
偏心カム88を固定し、他端側にはツマミ状のダイヤル
89を固定して、そのダイヤル89を風量調整板91の
指示内容にしたがって回転させたときに偏心カム88が
図8に実線と仮想線で示す範囲内を回転するようにして
いる。
【0044】そして、そのダイヤル89を回して偏心カ
ム88の位置を変えると、ソレノイド86(図4)をオ
ンさせて図7に示す駆動ロッド85を介してレバー83
を回動させたときに、そのレバー83が偏心カム88に
当接して回動が規制される位置が変化することにより、
軸82に一体に固定される図4で説明したシャッタ81
がダイヤル89の調整量に対応した位置に変位して風量
が調整される。
【0045】図9は送風装置によって送風されるエアー
をイオン風にするイオン発生装置を設けた画像形成装置
としての複写機の実施例を示す図3と同様な平面図、図
10は同じくその複写機の制御系を簡略化して示すブロ
ック図であり、図3に対応する部分には同一の符号を付
してある。
【0046】この複写機は、前述の実施例に対し送風装
置5によって送風されるエアーにイオンを添加してイオ
ン風にするイオン発生装置60を設けた点と、そのイオ
ン風のイオン濃度を変えることができるようにした点の
みが異なる。すなわち、この実施例では、図9に示すよ
うに送風装置5において、送風ファン52から送られた
吐出空気が風量調整部51で適正風量に調整された後の
下流側にイオン発生装置60を設けて、一定濃度のイオ
ンが混ざったエアーを用紙トレイ30(図1参照)上の
用紙の端部に吹き付けて、各用紙間にイオン風を送り込
むようにしている。
【0047】そのイオン発生装置60は、交流コロナ放
電器に高圧を印加してコロナ放電させてその際に発生す
るイオンをエアーに添加してイオン風にするものであ
る。そして、そのイオン濃度の調整は、図6に示した入
力キー71a〜71cと同様な入力キー72a〜72c
を選択的に押すことによって行われ、その制御は全て図
10の制御装置90が行う。すなわち、この実施例で
は、この入力キー72a〜72cと制御装置90とがイ
オン濃度調整手段として機能する。
【0048】その制御装置90は、前述の図5で説明し
た制御装置80と同様なマイクロコンピュータを有し、
複写機の各部に設けられている各種センサ類から各種の
信号を入力して各種駆動系を駆動させると共に、入力キ
ー(テンキー又はタッチ式入力キー等)72a〜72c
が押された際に出力される信号によってイオン発生装置
60の出力を制御してイオン量を調整し、選択された紙
種に応じた最適なイオン濃度のイオン風にする。
【0049】この実施例によれば、イオンを含んだエア
ーが用紙トレイ30上の用紙に吹き付けられるので、使
用する用紙に第2原図用紙のように静電気の発生しやす
いものを使用した場合でも、その発生した静電気をイオ
ンによって中和することによって除去できるので、ジャ
ム等の不具合を防止することができる。以上、この発明
を複写機の両面装置に適用した場合の実施例について説
明してきたが、この発明はプリンタ等の他の画像形成装
置にも同様に適用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
次に記載する効果を奏する。請求項1の画像形成装置に
よれば、両面用と片面用に兼用できる用紙トレイ上の用
紙の用紙間にはエアーが入り込むことによって用紙の送
り出し時に用紙間の擦れ合いがなくなるため静電気が起
きにくくなる。したがって、用紙の重ね送りや不給紙、
さらにはジャムを防止できる。そして、その兼用の用紙
トレイを第2原図用紙等の静電気が多く発生しやすい特
殊紙を給紙するための専用のトレイとして使用すれば、
吹き付けるエアーによって静電気の発生が抑えられるの
で特殊紙搬送における信頼性を向上させることができ
る。
【0051】請求項2の画像形成装置によれば、送風装
置によって送風されるエアーはイオン風になるので静電
気が発生してもそれが除去されるため、第2原図用紙等
のように静電気が発生しやすい用紙を給紙した場合でも
ジャム等を防止できて高い信頼性を得ることができる。
【0052】請求項3の画像形成装置によれば、イオン
風のイオン濃度を使用する紙種に応じて変えることがで
きるので、機外に漏れ出るイオンの量を最小限にするこ
とができるため環境に影響を与えるオゾンの心配もなく
なる。
【0053】請求項4の画像形成装置によれば、用紙に
吹き付けるエアーの風量を風量調整手段によって変える
ことができるので、使用する紙種毎に最適な風量にする
ことができるため、風量大によって用紙トレイ上の用紙
が煽られジャムになるようなこともなくなる。
【0054】請求項5の画像形成装置によれば、操作パ
ネル上の入力キーによって用紙に吹き付けるエアーの風
量を調整することができるので、その調整をサービスマ
ンに頼ることなくユーザー自身で容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である画像形成装置の要部
となる両面装置を示す構成図である。
【図2】同じくその両面装置を備えた複写機全体を示す
全体構成図である。
【図3】図1の両面装置10とその周辺を示す平面図で
ある。
【図4】同じくその両面装置に設けられている送風装置
とその風量を変える機構を示す断面図である。
【図5】同じくその送風装置のエアーの風量を変える制
御を行う制御装置80とその関連構成を示すブロック図
である。
【図6】同じくそのエアーの風量を変えるための入力キ
ーが設けられている操作パネル70を示す平面図であ
る。
【図7】送風装置のエアーの風量を変える風量調整手段
の異る例を示す斜視図である。
【図8】同じくその風量調整手段の動作範囲を説明する
ための説明図である。
【図9】エアーをイオン風にするイオン発生装置を設け
た画像形成装置としての複写機の実施例を示す図3と同
様な平面図である。
【図10】同じくその複写機の制御系を簡略化して示し
たブロック図である。
【符号の説明】
1 複写機本体 5 送風装置 10 両面装置 30 用紙ト
レイ 60 イオン発生装置 70 操作パ
ネル 71a,71b,71c,72a,72b,72c 入
力キー 73 調整棒 80,90
制御装置 81 シャッタ 86 ソレノ
イド 87 モータ 87a スト
ッパ軸 88 偏心カム 89 ダイヤ
ル 91 風量調整板 P 用紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面用と片面用に兼用できる用紙トレイ
    を有する両面装置を備えた画像形成装置において、前記
    両面装置の給紙部に、前記用紙トレイ上に載置されてい
    る用紙にエアーを吹き付けて浮揚させる送風装置を設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記送風装置によって送風されるエアーにイオンを添加
    してイオン風にするイオン発生装置を設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置において、
    イオン風のイオン濃度を変えるイオン濃度調整手段を設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像形成装置において、
    用紙に吹き付けるエアーの風量を変える風量調整手段を
    設けたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像形成装置において、
    前記風量調整手段の入力キーが操作パネル上に設けられ
    ていることを特徴とする画像形成装置。
JP3178393A 1991-07-18 1991-07-18 画像形成装置 Pending JPH0527504A (ja)

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