JPH05274761A - ディスククランプ装置 - Google Patents

ディスククランプ装置

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Publication number
JPH05274761A
JPH05274761A JP4066025A JP6602592A JPH05274761A JP H05274761 A JPH05274761 A JP H05274761A JP 4066025 A JP4066025 A JP 4066025A JP 6602592 A JP6602592 A JP 6602592A JP H05274761 A JPH05274761 A JP H05274761A
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JP
Japan
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disc
centering hub
permanent magnet
spindle
hub
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JP4066025A
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English (en)
Inventor
Kunio Yamamiya
国雄 山宮
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク状情報記録媒体をクランプするクラ
ンプ装置において、クランプ方式が異なる場合でも兼用
して用いることができるクランプ装置であって、ディス
クの搬出時にディスクを破損しにくいクランプ装置を提
供する。 【構成】 スピンドルモータの回転軸(1a)に固定し
たスピンドルカップ(2)と、スピンドルカップ(2)
の中央に弾性的に上下動可能に取り付けたセンタリング
ハブ(3)とを具え、スピンドルカップ上に載置したデ
ィスクのセンタ穴をセンタリングハブ(3)と嵌合させ
てディスク(11)をクランプするクランプ装置におい
て、スピンドルカップ(2)を貫通する連結部材(5)
の下側先端に永久磁石(6)を取り付け、スピンドルモ
ータ(1)の上に永久磁石(6)に対向するように電磁
石(7)を設け、この電磁石と永久磁石との間に働く吸
引力あるいは反発力を利用してセンタリングハブ(3)
を上下動させるように構成したディスククランプ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置等のデ
ィスク状記録媒体の情報記録再生装置に使用するディス
ククランプ装置に関するものであり、特にCDROMの
再生専用ディスク、両面再生ディスク、記録再生用の光
磁気ディスク等に共通して使用できるディスククランプ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置等のディスク装置に使用
するディスククランプ装置としては、例えば特開平2−
201765号公報に開示されたものがある。この公報
に開示されているディスククランプ装置は、スピンドル
モータの回転軸に固定されたスピンドルカップと、上下
移動可能なクランパアームに支持されたクランパとでデ
ィスクをクランプする装置であって、スピンドルカップ
の内側には下側センタリングハブが弾性的に上下移動可
能に取り付けられており、クランパの内側には上側セン
タリングハブが弾性的に上下移動可能に取り付けられて
おり、この上側センタリングハブが下降する際に前記下
側センタリングハブを押し下げるように構成されてい
る。クランパアームには電磁石が取り付けられており、
この電磁石に対向して上側センタリングハブに永久磁石
が固定されている。このように構成されたディスククラ
ンプ装置において、両面再生用ディスクの下側ディスク
に記録再生を行うときは、下側ディスク面に設けられて
いるセンタ穴と下側センタリングハブとを嵌合させて、
下側ディスクの芯出しを行う。一方、上側ディスクに記
録された情報を再生するときには、前記電磁石に通電し
て、電磁石と、永久磁石との反発力を利用して上側セン
タリングハブを押し下げて、上側ディスク面に設けたセ
ンタ穴と上側センタリングハブとを嵌合させて上側ディ
スクの芯出しを行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のディス
ククランプ装置においては、両面再生ディスクの上側デ
ィスクを芯出しする際に、電磁石と、永久磁石との反発
力を利用して上側センタリングハブを押し下げるように
しているが、クランパの上面に圧縮バネが直結している
ため、クランパにかかる押圧力が大きくなるとともに、
スピンドルカップの外形に比べてクランパの外形が大き
いため、ディスクをクランプしたときにディスクに余分
な負荷がかかるという欠点がある。
【0004】また、上述の従来の装置においては、上側
センタリングハブがクランパから吊持されおり、このク
ランパを支持するクランパアームに電磁石が固定されて
いる。一般的にクランパアームはローディング機構を具
えており、ディスクをトライブ装置に搬入搬出するとき
に、搬入搬出動作に連動するように構成されている。し
たがって、電磁石をクランパアームに設けるとすると、
リード線あるいはFPCの配線の引き回しが面倒で、作
業性が悪くなるという問題がある。
【0005】さらに、従来の装置では、ディスクを搬出
する時に、磁性材でできたスピンドルカップとクランパ
内部に固定されている永久磁石とでディスクをクランプ
し、このまま、クランパをクランパアームで吊り上げ、
スピンドルカップが最上段位置に停止した後ディスクと
スピンドルカップとを切り離すため、ディスクがトレイ
に対して浮き上がり、次いで落とされることとなる。こ
の場合、ディスクを保護しているカートリッジの上蓋と
ディスクの上面とが接触し易くなり、ディスクを破損し
てしまうという欠点がある。
【0006】さらに、従来の装置では、電磁石と永久磁
石との反発力によってクランパが下方へ移動するが、こ
のとき同時にスピンドルカップも下方へ移動する。スピ
ンドルカップの下端部に設けられているストッパがガイ
ド溝に当接した後も、上側センタリングハブを介して電
磁石と永久磁石との反発力がスピンドルカップに加えら
れつづけるため、センタリングハブの上に固定されてい
る永久磁石と電磁石とによるスピンドルカップの下降移
動量が大きく、したがって電磁石の過電流による消費電
力の損失が大きいものとなる。
【0007】本発明は、上述したような従来の装置の欠
点を解消して、ディスクに余分な負荷がかかることな
く、作業性の向上を図り、ディスクの破損を防ぎ、さら
に消費電力の損失を小さく押さえたディスククランプ装
置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために、本発明のディスククランプ装置は、スピン
ドルモータの回転軸に固定されたスピンドルカップと、
前記スピンドルカップの中央に取り付けられた弾性的に
上下移動可能なセンタリングハブとを具え、前記スピン
ドルカップ上にディスクを載置して、前記センタリング
ハブと前記ディスクのセンタ穴とを嵌合させてディスク
をクランプするディスククランプ装置において、前記ス
ピンドルカップの底面を貫通して前記センタリングハブ
底面に取り付けた連結部材を介して永久磁石を取り付
け、前記スピンドルモータの上面に前記永久磁石に対向
するように電磁石を取り付け、これらの永久磁石と前記
電磁石との間に働く吸引力あるいは反発力を利用して前
記センタリングハブを上下方向に移動させるように構成
したことことを特徴とするものである。
【0009】本発明の装置では、スピンドルカップを貫
通させて設けた連結部材の先端に永久磁石を固定し、ス
ピンドルモータの上面の前記永久磁石に対向する位置に
電磁石を取り付け、この電磁石と前記永久磁石との間の
吸引力、反発力を利用してセンタリングハブを上下方向
に移動させるようにしている。電磁石は固定されたスピ
ンドルモータに取り付けているため、リード線あるいは
FPCの配線が容易である。また、本願発明において
は、スピンドルカップはスピンドルモータの回転軸に固
定されており、センタリングハブを上下動させてクラン
パとスピンドルカップとを切り離すようにしているた
め、ディスクに余分な負荷がかかることがない。
【0010】また、本発明の装置は、前記スピンドルモ
ータの軸に前記センタリングハブが前記スピンドルカッ
プから抜け出すことを防止するため永久磁石を用いたス
トッパを設け、磁性材からなるハブを有する光磁気ディ
スクを前記ストッパでクランプを行い、前記電磁石と前
記スピンドルカップに取り付けた永久磁石との間に働く
吸引力を利用して前記センタリングハブを下降させるよ
うに構成しているため、光磁気ディスクにも好適に適用
することができる。
【0011】更に本発明の装置は、前記スピンドルカッ
プ内に第2の永久磁石を配置して、光磁気ディスクを前
記第2の永久磁石でクランプするときに、前記光磁気デ
ィスクのハブの形状に応じて、前記電磁石と前記センタ
リングハブに取り付けた第1の永久磁石との間に働く吸
引力を利用して前記センタリングハブを下降させるよう
に構成したことを特徴とするものである。
【0012】さらに、本発明の装置は、スピンドルモー
タの回転軸に固定されたスピンドルカップと、前記スピ
ンドルカップの中央に取り付けられた弾性的に上下移動
可能なセンタリングハブと、上下移動可能なクランパア
ームに支持されたクランパとを具え、前記スピンドルカ
ップ上面と前記クランパとでディスクをクランプするデ
ィスククランプ装置において、前記スピンドルカップの
底面を貫通して前記センタリングハブ底面に取り付けた
連結部材を介して永久磁石を取り付け、前記スピンドル
モータの上面に前記永久磁石に対向するように電磁石を
取り付け、これらの永久磁石と前記電磁石との間に働く
吸引力あるいは反発力を利用して前記センタリングハブ
を上下方向に移動させるように構成したものである。
【0013】さらに、本発明の装置では、前記クランパ
が第2のセンタリングハブを具えており、前記スピンド
ルカップの中央に取り付た第1のセンタリングハブを第
1の弾性部材で上方向に付勢し、前記第2のセンタリン
グハブを第2の弾性部材で下方向に付勢するように構成
し、前記第1及び第2の弾性部材の押圧力が異なるよう
に構成したことを特徴とするものである。上下それぞれ
のセンタリングハブを押圧する弾性部材の押圧力が調整
されているため、ディスクの過負荷等の問題が少なくな
ると共に、電磁石の消費電力も少なくてすむ。
【0014】上述した通り、電磁石をスピンドルモータ
に取り付けるようにしたため、リード線あるいはFPC
の配線が容易になると共に、スピンドルカップはスピン
ドルモータの回転軸に固定されているため、ディスク回
転によるセンタリングハブの偏心を小さくすることがで
きる。
【0015】
【実施例】図1は本発明のディスククランプ装置の第1
実施例の構成を示す図である。図1中、符号1はディス
クを回転させるためのスピンドルモータ、1aはスピン
ドルモータの回転軸、2はフランジ部2a及び本体2b
とから構成されるスピンドルカップである。本体2b
は、電磁石7へ通電時に発生する放熱がスピンドルカッ
プのフランジ部2aに伝わり、ディスクへ影響を及ぼし
にくくすると共に、厚さ方向に磁化された永久磁石6と
スピンドルカップ2とが吸着されないように断熱効果を
有する非磁性材料でできている。スピンドルカップ2の
上端面は、外側に開放されており、磁性材料でできたフ
ランジ部2aを具える。また、下側に配置された本体2
bは非磁性材料でできている。スピンドルモータの軸1
aはフランジ部2aより上に突出している。符号3はセ
ンタリングハブであり、下側にフランジ部3aを具え
る。フランジ部3aの外周はスピンドルカップ2の内径
に嵌合されている。センタリングハブ3はスピンドルモ
ータの回転軸1aに沿って上下方向に移動自在に配設さ
れている。なお、センタリングハブ3の上端部はテーパ
状に形成されており、このテーパ状の部分3bがディス
クに設けられているセンタ穴に嵌合して芯出しを行う。
センタリングハブ3の内部にはリング状の凹部3cが設
けられており、スピンドルモータの回転軸1aの回りに
リング状の空間が形成されている。この凹部3cの内側
上面とスピンドルカップ2の内側底面との間にセンタリ
ングハブ3を上方に向けて付勢する弾性部材4(圧縮バ
ネ)が設けられている。スピンドルカップ2の底部に
は、複数のガイド穴2cが形成されており、この穴に断
熱材料でできた連結部材5が挿通されている。この連結
部材5はセンタリングハブが移動するときのガイド軸と
しても作用する。連結部材5の下側先端には、厚さ方向
に磁化されたリング状の永久磁石6が固定されている。
一方、スピンドルモータ1の上側面に前記永久磁石6に
対向するように電磁石7が固定されている。スピンドル
モータの回転軸1aの上側には、圧縮バネ4の付勢によ
ってセンタリングハブ3が上方へ抜け出すのを防止する
Eリング等のストッパ部材8が設けられている。
【0016】符号9はクランパであり、図示しないクラ
ンパアームに挿入される筒状部9aと、その下部に設け
られたフランジ付カップ9bとから構成されている。フ
ランジ付カップ9bの内側にスピンドルカップ2のフラ
ンジ部2aに対向するように厚さ方向に磁化されたリン
グ状の永久磁石10が固定されている。クランパ9の中
央には、スピンドルモータ1の回転軸1aを嵌合するた
めの小穴9cが設けられている。センタリングハブ3の
上部に形成したテーパ部3bは、小径、大径のディスク
のいずれもクランプできるように、2段構造にしても良
い。
【0017】上述したようなディスククランプ装置は、
非作動時にはクランパアーム(図示せず)を上方位置に
待機させておく。クランパ9はクランパアームに吊持ち
されており、ディスク11が挿入されてスピンドルカッ
プ2上に載置されると、クランパ内に設けた永久磁石1
0と、スピンドルカップ2のフランジ部2aとで、その
間に働く吸引力によってディスク11を挟んで保持す
る。圧縮バネ4の押圧力によってセンタリングハブ3が
上方へ付勢されディスクの芯出しが行われる。スピンド
ルモータ1が起動して、スピンドルモータの回転軸1
a、スピンドルカップ2、クランパ9及びディスク11
を回転させ、ディスクの下方に配置した光学ヘッド(図
示せず)によってディスク情報を記録再生する。
【0018】ディスク11の記録再生が終了し、スピン
ドルモータの回転軸1aが静止すると、ディスク11の
搬出動作を開始する。すなわち、クランパアームが初期
の位置に戻り始め、このときクランパ9とスピンドルカ
ップ2とが切り離される。クランパ9とスピンドルカッ
プ2とは、永久磁石10とスピンドルカップのフランジ
部2aを構成する磁性材料とによって吸着されており、
この吸着力は、スピンドルモータの軸1aが回転してい
るとき、クランパ9が遠心力によって飛び出すことがな
い程度の力が必要である。上述の第1実施例では、クラ
ンパ9をクランパアームで吊り上げると同時に、電磁石
7を通電するように構成しており、電磁石7に通電した
ときに電磁石7とセンタリングハブ3に連結された永久
磁石6との間に生じる反発力によって、センタリングハ
ブ3が持ち上げられ、センタリングハブ3のテーパ部に
おいてディスク11を押し上げる。したがって、スピン
ドルカップ2上のディスク11によってクランパ9が押
し上げられるので、クランパ9とスピンドルモータの軸
1a、及びスピンドルカップ2とを容易に切り離すこと
ができる。
【0019】図2は本発明のディスククランプ装置の第
2実施例の構成を示す図である。このディスククランプ
装置は、両面再生用ディスクをクランプするのに適した
ディスククランプ装置である。スピンドルカップ2及び
センタリングハブ3の構成は第1実施例と同様であるの
で、同じ符号を付してその説明は省略する。
【0020】クランパ9は内部に凹部9dを設け、この
凹部9d内に上側センタリングハブ12がスピンドルモ
ータの軸1aに沿って上下動自在に取り付けられてい
る。上側センタリングハブ12の下端部はテーパ形状に
構成されており、このテーパ部12aがディスク11の
センタ穴に嵌合して芯出しを行う。上側センタリングハ
ブ12の内部にリング状の凹部12bが設けられてお
り、凹部12bの底面とクランパ9の底面9dとの間に
上側センタリングハブ12を下方に向けて付勢する弾性
部材13(圧縮バネ)が配設されている。クランパ9の
下端部にはストッパ部材(Eリング)14を設けて、上
側センタリングハブ12が圧縮バネ13の付勢によって
クランパ9から抜け出すのを防止するようにしている。
【0021】第2実施例のディスククランパ装置では、
非動作時にはクランパアームを上方位置に待機させてお
く。クランパアームに吊り持ちされたクランパ9は、デ
ィスク11が挿入されてスピンドルカップ2上に載置さ
れると、クランパ9に固定された永久磁石10と磁性材
料でできたスピンドルカップ2のフランジ部2aとの間
に発生する吸引力によって、クランパ9のフランジ部9
bとスピンドルカップ2との間にディスク11を挟持す
る。上側センタリングハブ12を付勢する圧縮バネ13
の押圧力より下側センタリングハブ3を付勢する圧縮バ
ネ4の押圧力を小さくしておいて、上側センタリングハ
ブ12のテーパ部12aを上側ディスクのセンタ穴に嵌
合させて芯だしを行う。
【0022】スピンドルモータ1が起動して、スピンド
ルモータの回転軸1a、スピンドルカップ2、クランパ
9、ディスク11を回転させ、ディスク11の上方に位
置している光学ヘッド(図示せず)によってディスク情
報の記録再生を行う。次いで、ディスク11の下方に位
置している光学ヘッド(図示せず)によって下側ディス
クに記録再生を行う。このとき、電磁石7を通電し、下
側センタリングハブ3に取り付けた永久磁石6と電磁石
7との反発力によって上側センタリングハブ12を下側
センタリングハブ3によって押し上げて、下側センタリ
ングハブ3のテーパ部3bを下側ディスクのディスク穴
に嵌合させる。
【0023】逆に、上側センタリングハブ12を付勢す
る圧縮バネ13の押圧力より下側センタリングハブ3を
付勢する圧縮バネ4の押圧力を大きくしてもよい。この
場合は、電磁石7に通電し、永久磁石6と電磁石7との
間に発生する吸引力によって上側センタリングハブ12
が下側センタリングハブ3を押し下げ、上側センタリン
グハブ12のテーパ部12aと上側ディスクのディスク
穴11aとが嵌合した状態で、上側ディスクに記録再生
を行う。下側ディスクへの記録再生は、電磁石7への通
電をオフにして行う。
【0024】図3は、本発明のディスククランプ装置の
第3実施例の構成を示す図である。この装置は再生専用
ディスクと光磁気ディスクとに兼用することができる。
第3実施例の構成は第1実施例とほとんど同様である
が、第1実施例でセンタリングハブ3が上方へ抜けるの
を防ぐべく設けたEリング8に替えて、厚さ方向に磁化
された永久磁石15を回転軸1aに取り付け、マグネッ
トクランプ方式で光磁気ディスクをクランプできるよう
に構成している。なお、この永久磁石15はEリング8
同様にストッパ部材として働くことはいうまでもない。
【0025】第3実施例の動作は、再生専用ディスクを
再生する場合は、第1実施例と同様であるのでその説明
は省略する。光磁気ディスクを記録再生する場合は、光
磁気ディスクを挿入した後、電磁石7を通電し、電磁石
7とセンタリングハブ3に連結した永久磁石6との間に
働く吸引力によって、センタリングハブ3の上端面がス
ピンドルカップ2のフランジ面より下にくるまでセンタ
リングハブ3を下降させ、ディスク11をスピンドルカ
ップ2のフランジ部2a上に載置する。このとき、光磁
気ディスクの中央部に設けられている磁性材と回転軸1
aに取り付けた永久磁石15との間に吸引力が働き、こ
の吸引力によってディスク11が保持される。電磁石7
への通電をオフにすると、センタリングハブ3は圧縮バ
ネ4の押圧力によって再びスピンドルカップ2のフラン
ジ面の上まで持ち上げられる。センタリングハブ3は、
その上側凹部3dがストッパ部材15(永久磁石15)
に当接した後、静止する。このとき、センタリングハブ
3に連結部材5を介して取り付けた永久磁石6がスピン
ドルカップ2の底面に当接しないように構成されてい
る。
【0026】図4は、前述の第3実施例の装置の変形例
である。この例は、ハブを有する光磁気ディスクをクラ
ンプするのに好適な装置である。センタリングハブ3は
その上端部に、光磁気ディスク11を芯出しするための
段部3eを具えている。光磁気ディスク11は、永久磁
石6と電磁石7との間の吸引力と圧縮バネ4の押圧力と
がバランスが取れて、スピンドルカップ2のフランジ面
とセンタリングハブ3の上端面とがほぼ一致した状態で
スピンドルカップ2上に保持される。
【0027】なお、再生専用ディスクをスピンドルカッ
プ2上に保持するときはクランパ9を使用するが、光磁
気ディスク11を保持する場合はクランパ9は必要でな
い。したがって、光磁気ディスク11をクランプする場
合は、クランパアームは初期位置に待機させておき、光
磁気ディスク11が挿入されたときに界磁系(図示せ
ず)を光磁気ディスク11の上面まで移動させるように
する。一方、再生専用ディスク11を再生する場合は、
逆に界磁系を初期位置で待機させてクランパアームをス
ピンドルモータの回転軸1a上に移動させて再生を行
う。
【0028】上述した第3実施例は、光磁気ディスクと
再生専用ディスクに共通して使用できるディスククラン
プ装置であるが、再生専用ディスクのセンタ穴の内径に
比べて光磁気ディスクのセンタ穴の内径が小さい場合で
あって、光磁気ディスクの芯出し用のハブの径が再生専
用ディスクの内径とほぼ同じ大きさで、ハブの厚さが薄
く、片面ハブつきディスクでシャッタが片側にしかつい
ていないディスクカートリッジ内の光磁気ディスク11
については、第3実施例の装置を使用することができな
い。このようなディスクの再生用には、図5及び図6に
示すような装置を用いるのが良い。
【0029】図5及び図6は、本発明の第4実施例の構
成を示す図である。図5は、第4実施例の装置に再生専
用ディスクをクランプしたときの図であり、図6は光磁
気ディスク11をクランプしたときの図である。図5に
示すように、再生専用ディスク11を挿入し、前記ディ
スクの内径を利用して芯出しを行う。本実施例では下側
センタリングハブ3の円筒状の凹部3f内に磁性材料で
構成したヨーク16を形成し、その内部に厚さ方向に磁
化された永久磁石17が装着されている。このようにセ
ンタリングハブ3の内部に磁気回路を形成することによ
って漏れ磁束の発生を防ぎ、光磁気ディスク11との装
着力を上げることができる。
【0030】再生専用ディスク11がスピンドルカップ
2上に載置されると、クランプアームに吊り持たれたク
ランプ9が下降してくる。下側センタリングハブ3の圧
縮バネ4の押圧力より上側センタリングハブ9を付勢す
る圧縮バネ13の押圧力を大きくして、下側センタリン
グハブ3の上端部と上側センタリングハブ12の下端部
とが接触した状態で止まるようにする。この時、上側セ
ンタリングハブ12のテーパ部12aは再生専用ディス
ク11の内径穴とまだ嵌合しておらず、その後、電磁石
7を通電すると、電磁石7と永久磁石6との吸引力によ
って、下側センタリングハブ3が下降を始める。一定の
ところまで下降すると、上側センタリングハブ12は圧
縮バネ13の弾性力で下側のセンタリングハブ3と共に
下降し、テーパ部12aとディスク11の内径穴とが嵌
合して芯だしが行われる。
【0031】一方、図6には、内径に位置決め用のハブ
19を有する光磁気ディスク11をクランプした時の装
置を示す。この光磁気ディスクに形成されている位置決
め用ハブ19は磁性材やプラスチック材に磁性材を接着
した材料でできている。光磁気ディスクは、通常、ディ
スクの記録面を塵埃から保護するために、カートリッジ
に収納されている。カートリッジにはシャッタが両面に
設けられているものと、片面にしか設けられていないも
のとがある。カートリッジに収納した光磁気ディスク1
1が挿入されたことを検知したときは、クランパを初期
位置に待機させておき、カートリッジに収納されていな
い再生ディスクが挿入されたことを検知したときは、ク
ランパアームを図示しない駆動機構によりスピンドルカ
ップに接近させるようにする。光磁気ディスク11の磁
性材が接着されているハブ19と、ヨーク16と永久磁
石17からなる磁気回路の吸着力とによって下側センタ
リングハブ3の上部に設けられた芯だし部18に、光磁
気ディスク11がクランプされる。この場合、下側セン
タリングハブに連結部材を介して取り付けた永久磁石6
の上側端面とスピンドルカップ3の下側端面との突き当
てにより、下側センタリングハブ3がスピンドルカップ
2から飛び出さないように構成されている。
【0032】図7は、本発明の第5実施例の構成を示す
図である。本実施例では、センタリングハブ3のフラン
ジ部3a下側端面に、厚さ方向に磁化した永久磁石20
を直接固着し、一方スピンドルカップ2の凹部底面の永
久磁石20に対向する位置に電磁石21を設けている。
スピンドルカップ2の外周部に絶縁部材22を介して導
電リング23を設け、この導電リングに接触子24を接
触させて、回転しながら、電磁石21に通電できるよう
に構成されている。なお、スピンドルカップ2は本体2
bには非金属材料を用い、フランジ部2aは磁性材料を
用いて、2体構造とする。
【0033】図8は、図7に示す第4実施例の変形例で
あり、ストッパ8に替えて永久磁石25をスピンドルモ
ータの軸1aに取り付け、光磁気ディスクをクランプで
きるようにしたものである。又、内径の異なる数種のコ
ンパクトディスクの芯出しを行うためにセンタリングハ
ブ3の外径が2種類のテーパ形状構造になっている。
【0034】図9は、本発明のディスククランプ装置の
第6実施例の構成を示す図である。第6実施例では、ス
ピンドルカップ2の上面にはリング状の磁性材が固定さ
れており、ディスクではなく、クランパ9を押し上げて
ディスク11とスピンドルカップ2とを切り離すように
構成されている。センタリングハブ3の内側のスピンド
ルモータの軸1aの外周に押上部材26を取り付け、こ
の押上部材26のフランジ部26aぶ連結部材5を連結
させ、押上部材21の上側にはストッパ8を取り付けて
おく。このように構成することによって、スピンドルカ
ップ上に載置したディスクを傷つけることが少なくな
る。
【0035】図10は、本発明のディスククランプ装置
の第7実施例の構成を示す図である。本実施例ではマグ
ネットクランプ方式が用いられている。断熱効果を有す
る非金属材料か非磁性材料でできたスピンドルカップ2
上に片面ディスクで、内側に芯だし用のハブがついてお
り、このハブの反対側の面は磁性材で密封されているデ
ィスクと、ディスク内径を利用して芯だしを行う光磁気
ディスクの記録再生に兼用することができる。ハブ付き
ディスク11が挿入されるとき、電磁石7に通電して、
電磁石7と永久磁石6との間の吸引力を利用してセンタ
リングハブ3の先端を移動距離Sだけ下方へ移動させ、
片面ディスクの厚さの1/2のところまで下げるように
する。
【0036】図11は、本発明のディスククランプ装置
の第8実施例の構成を示す図である。第8実施例の装置
は、ハブ厚がそれぞれ異なる片面ディスクと両面ディス
クに共通に使用できる。例えばオーバーライト用の片面
ディスクはディスクによってハブ厚がそれぞれ異なる。
また、高密度の記録容量が必要な場合には両面ディスク
が用いられる。図示しない判別手段で両面ディスクか片
面ディスクかを判別したうえで、センタリングハブ3の
フランジ部3gに設けた永久磁石27とディスクのハブ
11bとを固定する。ハブの厚さが厚いディスクに適用
するときは、電磁石7に通電し、電磁石7と永久磁石6
との吸引力によって、センタリングハブ3と永久磁石2
7とを下降させ、圧縮バネ4の押圧力とこの吸引力との
均衡がとれた時点で静止させる。電磁石7をOFFにす
ると、センタリングハブ3は上昇し、センタリングハブ
3に連結部材を介して取り付けた永久磁石6と非金属か
非磁性材料でできたスピンドルカップ2の下面とが当接
して静止する。又、図示されてはいないが、本発明にお
いて、センタリングハブの上面にハブ径及びハブ厚の異
なる光磁気ディスクの芯出しを行うために、複数の凹状
溝を形成しておくことも可能である。
【0037】
【発明の効果】上述した通り、本発明のディスククラン
プ装置においては、センタリングハブを上下動させるた
めの電磁石をスピンドルモータに取り付けるようにして
いるため、リード線またはFPCの配線の引き面わりの
面倒がなくなる。またクランプすべきディスクの構成が
異なる場合でも、使用することができる。さらに、ディ
スクの搬出時にクランパとスピンドルカップとを容易に
切り離すことができるので、搬出時に発生し易いディス
クの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例の構成を示す図である。
【図4】本発明の第3実施例の変形例の構成を示す図で
ある。
【図5】本発明の第4実施例の構成を示す図である。
【図6】本発明の第4実施例の構成を示す図である。
【図7】本発明の第5実施例の構成を示す図である。
【図8】本発明の第5実施例の変形例の構成を示す図で
ある。
【図9】本発明の第6実施例の構成を示す図である。
【図10】本発明の第7実施例の構成を示す図である。
【図11】本発明の第8実施例の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ 2 スピンドルカップ 3 下側センタリングハブ 4 圧縮バネ 5 連結部材 6 永久磁石 7 電磁石 8 ストッパ 9 クランパ 10 永久磁石 11 ディスク 12 上側センタリングハブ 13 圧縮バネ 15 永久磁石 16 磁性材料 17、20、27 永久磁石 21 電磁石 26 押上部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルモータの回転軸に固定された
    スピンドルカップと、前記スピンドルカップの中央に取
    り付けられた弾性的に上下移動可能なセンタリングハブ
    とを具え、前記スピンドルカップ上にディスクを載置し
    て、前記センタリングハブと前記ディスクのセンタ穴と
    を嵌合させてディスクをクランプするディスククランプ
    装置において、前記スピンドルカップの底面を貫通して
    前記センタリングハブ底面に取り付けた連結部材を介し
    て永久磁石を取り付け、前記スピンドルモータの上面に
    前記永久磁石に対向するように電磁石を取り付け、これ
    らの永久磁石と前記電磁石との間に働く吸引力あるいは
    反発力を利用して前記センタリングハブを上下方向に移
    動させるように構成したことを特徴とするディスククラ
    ンプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディスククランプ装置
    において、前記スピンドルモータの軸に前記センタリン
    グハブが前記スピンドルカップから抜け出すことを防止
    するため永久磁石を用いたストッパを設け、光磁気ディ
    スクを前記ストッパでクランプするときに、前記電磁石
    と前記センタリングハブに取り付けた永久磁石との間に
    働く吸引力を利用して前記センタリングハブを下降させ
    るように構成したことを特徴とするディスククランプ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディスククランプ装置
    において、前記スピンドルカップ内に第2の永久磁石を
    配置して、光磁気ディスクを前記第2の永久磁石でクラ
    ンプするときに、前記光磁気ディスクのハブの形状に応
    じて、前記電磁石と前記センタリングハブに取り付けた
    第1の永久磁石との間に働く吸引力を利用して前記セン
    タリングハブを下降させるように構成したことを特徴と
    するディスククランプ装置。
  4. 【請求項4】 スピンドルモータの回転軸に固定された
    スピンドルカップと、前記スピンドルカップの中央に取
    り付けられた弾性的に上下移動可能なセンタリングハブ
    と、上下移動可能なクランパアームに支持されたクラン
    パとを具え、前記スピンドルカップ上面と前記クランパ
    とでディスクをクランプするディスククランプ装置にお
    いて、前記スピンドルカップの底面を貫通して前記セン
    タリングハブ底面に取り付けた連結部材を介して永久磁
    石を取り付け、前記スピンドルモータの上面に前記永久
    磁石に対向するように電磁石を取り付け、これらの永久
    磁石と前記電磁石との間に働く吸引力あるいは反発力を
    利用して前記センタリングハブを上下方向に移動させる
    ように構成したことを特徴とするディスククランプ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のディスククランプ装置
    において、前記クランパが第2のセンタリングハブを具
    えており、前記スピンドルカップの中央に取り付た第1
    のセンタリングハブを第1の弾性部材で上方向に付勢
    し、前記第2のセンタリングハブを第2の弾性部材で下
    方向に付勢するように構成し、前記第1及び第2の弾性
    部材の押圧力が異なるように構成したことを特徴とする
    ディスククランプ装置。
JP4066025A 1992-03-24 1992-03-24 ディスククランプ装置 Withdrawn JPH05274761A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512627A (ja) * 2009-01-30 2012-05-31 サムホンサ カンパニ、リミテッド スピンドルモータ及びこれを有する回転情報記憶装置

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Effective date: 19990608