JP2002343000A - ディスク保持機構 - Google Patents

ディスク保持機構

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JP2002343000A
JP2002343000A JP2001146797A JP2001146797A JP2002343000A JP 2002343000 A JP2002343000 A JP 2002343000A JP 2001146797 A JP2001146797 A JP 2001146797A JP 2001146797 A JP2001146797 A JP 2001146797A JP 2002343000 A JP2002343000 A JP 2002343000A
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JP
Japan
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clamper
disk
turntable
holding member
force
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JP2001146797A
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English (en)
Inventor
Kunio Kido
国男 城戸
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Tokyo Pigeon Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Pigeon Co Ltd
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランパーアームを移動させずにクランパー
をターンテーブルに吸着させる。 【解決手段】 ディスク5を載置し回転させるためのタ
ーンテーブル3と、ターンテーブル3に吸着してディス
ク5を保持するクランパー1と、クランパー1を支承す
るクランパーアーム2と、クランパー1を少なくともタ
ーンテーブル3と吸着するクランプ位置とターンテーブ
ル3から離れた待機位置1aとの間で移動可能に保持し
且つ待機位置1aへの復帰力を有する保持部材4とを備
え、クランパー1とターンテーブル3との吸着力よりも
保持部材4の有する復帰力を弱いものとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やDVD(DIGITAL VERSATILE DISCまたはデ
ジタルビデオディスク)等のディスクを保持するための
ディスク保持機構に関する。さらに詳述すると、本発明
は、ディスクをターンテーブルとの間に挟んで保持する
クランパーを使用したディスク保持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】CDやDVD等のディスク再生(記録)
装置に備えられるディスク保持機構として、ディスクを
ターンテーブルに保持して回転させるクランパーが使用
される。クランパー100は、図15に示すようにディ
スク101を間にしてターンテーブル102の反対側に
配置されている。そして、クランパー100に固着され
たマグネット103が磁性体から成るターンテーブル1
02に吸着することによりクランパー100とターンテ
ーブル102とがディスク101の中央部を保持する。
また、ディスク101を保持する際にターンテーブル1
02の心出しリング104がディスク101の中央の透
孔101aに嵌合してディスク101の心出しを行う。
さらに、ターンテーブル102が取り付けられたスピン
ドルモータ105が駆動してターンテーブル102を回
転させる。ターンテーブル102の回転に伴い、ディス
ク101及びクランパー100が回転する。
【0003】また、クランパー100の周囲には、ディ
スク再生装置のクランパーアーム106が設けられてい
る。クランパーアーム106はクランパー100の外周
部に係合可能とされており、図15中の上下方向に図示
しない駆動機構により移動可能とされている。クランパ
ーアーム106がターンテーブル102から大きく離れ
ているときは、クランパー100はクランパーアーム1
06により吊り下げられて支持されている。また、クラ
ンパーアーム106がターンテーブル102の近くに移
動すると、クランパー100はクランパーアーム106
の支持から離れてターンテーブル102に吸着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
ク101の挿入または排出時の妨げとならないように、
クランパー100を、ディスク101やターンテーブル
102から十分はなれた位置に退避させる必要がある。
このため、クランパーアーム106を十分に移動させる
ための機構も大きくなり、ディスク再生(記録)装置の
小型化の妨げやコスト高の問題がある。
【0005】そこで本発明は、クランパーアームを移動
させる機構を要することなく、簡単な構成でクランパー
をターンテーブルに吸着させてディスクを保持すること
ができるディスク保持機構を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載のディスク保持機構は、ディスクを載
置し回転させるためのターンテーブルと、ターンテーブ
ルに吸着してディスクを保持するクランパーと、クラン
パーを支承するクランパーアームと、クランパーを少な
くともターンテーブルと吸着するクランプ位置とターン
テーブルから離れた待機位置との間で移動可能に保持し
且つ待機位置への復帰力を有する保持部材とを備え、ク
ランパーとターンテーブルとの吸着力よりも保持部材の
有する復帰力を弱いものとしている。
【0007】したがって、ターンテーブルとクランパー
との相対距離が離れている場合は、クランパーは保持部
材に保持されてターンテーブルから離れた待機位置に位
置している。一方、ターンテーブルとクランパーとが近
づくと、クランパーとターンテーブルとの吸着力は、保
持部材の待機位置への復帰力よりも強いから、当該吸着
力によって保持部材はクランプ位置に移動する。これに
より、クランパーはターンテーブルに吸着してディスク
を保持する。例えばターンテーブルを移動させること
で、クランパーはディスクから離れた待機位置とディス
クを保持するクランプ位置との間を保持部材との吸着力
及びターンテーブルとの吸着力を利用して移動すること
ができる。これにより、クランパーアームを移動させる
仕組は不要となる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のデ
ィスク保持機構において、クランパーは、保持部材に吸
着して保持されるものとしている。この場合、保持部材
がクランパーを回転自由に支持する構成を容易にでき
る。また、クランパーに過負荷が作用した場合に保持部
材とクランパーが外れることでクランパーまたは保持部
材の損傷を防止することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のディスク保持機構において、クランパーは、保持
部材にピボットで保持されるものとしている。したがっ
て、クランパーが保持部材からディスクの径方向にずれ
ることが規制される。これにより、ディスクのクランプ
時においてクランパーとターンテーブルとのセンター合
わせが良好となり、またディスクの再生時においてクラ
ンパー、ターンテーブル、ディスクの横振れを抑制をす
ることができる。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載のディスク保持機構において、保持部材
は、復帰力を有するばねを介してクランパーアームに取
り付けられるようにしている。したがって、保持部材は
ばねの付勢力によってクランパーを待機位置にて保持す
る一方、ターンテーブルとクランパーとが近づくと、当
該吸着力によって保持部材はばね力に抗してクランプ位
置に移動する。これにより、クランパーはターンテーブ
ルに吸着してディスクを保持する。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載のディスク保持機構において、保持部材
は、クランパーアームと一体とした板ばねであるものと
している。この場合、保持部材自身がばね性を有するた
め、待機位置への復帰力を得るためのばねを別途設ける
必要がなくなる。なお、保持部材をクランパーアームと
一体となるように取り付けても良く、保持部材をクラン
パーアームと一体成形するようにしても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1から図5に本発明のディスク保持機構
の実施の一形態を示す。このディスク保持機構は、ディ
スク5を載置し回転させるためのターンテーブル3と、
ターンテーブル3に吸着してディスク5を保持するクラ
ンパー1と、クランパー1を支承するクランパーアーム
2と、クランパー1を少なくともターンテーブル3と吸
着するクランプ位置1bとターンテーブル3から離れた
待機位置1aとの間で移動可能に保持し且つ待機位置1
aへの復帰力を有する保持部材4とを備え、クランパー
1とターンテーブル3との吸着力よりも保持部材4の有
する復帰力を弱いものとしている。
【0014】また、例えば本実施形態のディスク保持機
構では、クランパー1は、保持部材4に吸着して保持さ
れるようにしている。クランパー1とターンテーブル3
との吸着力およびクランパー1と保持部材4との吸着力
は、例えばクランパー1に備えたマグネット8による磁
力を利用する。
【0015】また、例えば本実施形態のディスク保持機
構では、保持部材4は、復帰力を有するコイルスプリン
グ17を介してクランパーアーム2に取り付けられてい
る。これにより、保持部材4はクランパー1に吸着する
とともに、クランパー1を待機位置1aに付勢するよう
に構成されている。また、当該付勢力は、クランパー1
とターンテーブル3との吸着力よりも弱くなるようにし
ている。
【0016】なお、本実施形態では、図1及び図2の図
中右方向を鉛直方向とし、以下説明の便宜上、特に断ら
ない限り上方向とは鉛直方向の上方向を、下方向とは鉛
直方向の下方向を指すものとする。
【0017】クランパー1は、ディスク再生装置に内蔵
されて、図2に示すようにディスク5をターンテーブル
3との間に挟んで保持、即ちクランプして、クランプし
たディスク5をターンテーブル3と共に回転させるもの
である。クランパー1は、例えば本実施形態では、クラ
ンパー本体6と、マグネットホルダ7と、マグネット8
で構成される。クランパー本体6とマグネットホルダ7
とは例えばプラスチック製である。
【0018】本実施形態のクランパー本体6は円筒に形
成されていて、当該円筒の両端にはそれぞれ3つのフラ
ンジ部9a,9a,9a及び9b,9b,9bが、互い
違いとなるように設けられている(図3参照)。クラン
パー本体6内部の底面には、環状に突出して形成される
マグネット収容部10と、マグネット収容部10より高
く突出し且つ径を大きくして形成されるマグネットホル
ダ取付部11とが同心に設けられている。マグネット収
容部10には、環状のマグネット8が収容されている。
マグネットホルダ取付部11には、マグネットホルダ7
を取り付けるための爪12が設けられている。略円盤形
状に形成されたマグネットホルダ7は、マグネット収容
部10に収容されたマグネット8を保持するように、爪
12に係合してクランパー本体6に取り付けられてい
る。マグネットホルダ7の円盤の中心には、クランパー
本体6の開口部に向かって突出するように半球形状の突
部15が設けられている。また、クランパー本体6の底
面の中心には心出し用の孔が設けられており、当該孔の
底面周囲はクランプ時にターンテーブル3のシャフト2
0を受けるシャフト受部13が形成されている。
【0019】クランパー1の周囲には、クランパー1を
回転自由に支持するクランパーアーム2が設けられてい
る。本実施形態でのクランパーアーム2はディスク再生
装置内で固定されている。クランパー1と係合するアー
ム部2aは、フランジ部9aとフランジ部9bとの間に
位置していて、クランパー1がフランジ部9aとフラン
ジ部9bとの間の範囲で移動可能であるようにしてい
る。
【0020】また、クランパーアーム2のアーム部2a
は、例えば本実施形態では矢印Aで示すディスク5の挿
入方向に向かって肉薄としている。即ち、アーム部2a
は、ディスク5と対向する面はディスク5と平行となる
ように形成されているが、ディスク5と反対側の面はデ
ィスク挿入方向Aに向かって傾斜するように形成されて
いる。後述するように本実施形態においては、クランパ
ー1と保持部材4とは常時吸着するようにしているが、
万が一、クランパー1と保持部材4との吸着が外れてし
まいクランパー1が鉛直方向に落下した場合でも、フラ
ンジ部9aが傾斜しているアーム部2aに引っ掛かっ
て、クランパー1をディスク挿入方向Aに対して傾いた
状態とさせる(図5参照)。このように構成すること
で、クランパー1と保持部材4との吸着が外れた状態で
ディスク5が挿入された場合でも、ディスク5がクラン
パー1に突き当たることが無いようにし、ディスク5の
挿入不可能又はディスク5の損傷等の事故を回避するよ
うにしている。
【0021】保持部材4はクランパー1と常時吸着する
ようにして、クランパー1を図1に示す待機位置1aに
位置させるようにするものである。保持部材4の材質は
磁性体であり、例えば表面を滑らかに仕上げることがで
き又錆難いステンレス鋼を用いることが好ましい。保持
部材4は、クランパー1に埋設されているマグネット8
の磁力に吸引されてマグネットホルダ7の突部15と一
点で吸着するようにしている。保持部材4とクランパー
1と点接触させることにより、クランパー1が回転する
際の摩擦抵抗を低減させることができる。
【0022】保持部材4は、その端側をクランパーアー
ム2に例えばねじで取り付けられる。また、保持部材4
の長手方向ほぼ中間には、クランパーアーム2に形成さ
れた挿入部2bが貫通し且つ移動可能な孔13が設けら
れている。そして、挿入部2bに配置されたコイルスプ
リング17が、保持部材4をストッパ14に当接するよ
うに付勢している。保持部材4がストッパ14に当接し
ているとき、保持部材4と吸着しているクランパー1の
フランジ部9bはアーム部2aに当接している。この状
態がクランパー1の待機位置1a(図1参照)となる。
保持部材4は、図1に示す取り付け位置16を支点と
し、コイルスプリング17のばね力に抗して回動可能で
あるようにしている。
【0023】ターンテーブル3は、円盤形状のディスク
載置板18と、ディスク5の中央孔に嵌って心出しを行
う心出し部19とを有し、スピンドルモータ(図示せ
ず)のシャフト20に取り付けられて該モータの駆動に
より回転される。ディスク載置板18には載置したディ
スク5がスリップすることを防止するゴム26が貼り付
けられている。ターンテーブル3は、図示しない駆動機
構により、クランパー1から離れている待機位置3a
(図1参照)と、クランパー1と吸着するディスク再生
時位置3b(図2参照)との間を移動可能であるように
している。また、心出し部19には、鉄等の磁性体21
が取り付けられており、ディスク再生時位置3bにおい
て、クランパー1に埋設されているマグネット8の磁力
により、クランパー1がターンテーブル3と吸着するよ
うにしている。
【0024】ここで、保持部材4とクランパー1との磁
力による吸着力は、クランパー1の総重量(即ち、クラ
ンパー本体6及びマグネットホルダ7及びマグネット8
の重量の合計)よりも強いものとしている。これによ
り、クランパー1の自重によって保持部材4との吸着が
外れてしまうことがないようにしている。
【0025】また、保持部材4を介してクランパー1を
待機位置1aに釣り上げる力となるコイルスプリング1
7のばね力は、クランパー1の総重量よりも強いものと
している。一方、ターンテーブル3とクランパー1との
磁力による吸着力は、ターンテーブル3がディスク再生
時位置3bまで近づいたときに、コイルスプリング17
の当該ばね力よりも強くなるものとしている。これによ
り、ターンテーブル3が待機位置3aにある場合は、保
持部材4はクランパー1を待機位置1aに釣り上げてい
るが、ターンテーブル3がディスク再生時位置3bに移
動したときには、コイルスプリング17の付勢力に抗し
て保持部材4が回動し、クランパー1がターンテーブル
3に吸着するようにしている。
【0026】以上のように構成されるディスク保持機構
の動作の一例を説明する。ディスク5の再生時(プレイ
時)前においては、図1に示すように保持部材4はクラ
ンパー1を待機位置1aに釣り上げており、ターンテー
ブル3もクランパー1から離れた待機位置3aにある。
即ち、クランパー1とターンテーブル3との相対位置は
十分に離れたものとなっており、ディスク挿入方向Aへ
のディスク5の移動に支障が無いようにしている。
【0027】ディスク5の再生に際して、ディスク挿入
方向Aに向かってディスク5が挿入されて所定位置に達
すると、ターンテーブル3が待機位置3aからディスク
再生時位置3bに向かって矢印Bで示す方向に移動す
る。当該移動の過程で、ディスク5をディスク載置板1
8に載置し、心出し部19がディスク5の中央孔に嵌合
してターンテーブル3とディスク5との心合わせが行わ
れる。一方、ターンテーブル3のディスク再生時位置3
bまで移動することにより、クランパー1がターンテー
ブル3に吸引されて、コイルスプリング17のばね力に
抗してターンテーブル3に吸着する(図2参照)。
【0028】当該吸着によりクランパー1とターンテー
ブル3とがディスク5をクランプする。このとき、ター
ンテーブル3のシャフト20とクランパー1のシャフト
受部13とが接触してターンテーブル3とクランパー1
との心合わせが行われる。そしてターンテーブル3とデ
ィスク5とクランパー1とは、完全に心合わせされた状
態でスピンドルモータの駆動により回転される。
【0029】ディスク5の再生が終了または中断等して
ターンテーブル3が待機位置3aに移動すると、ターン
テーブル3に吸着したクランパー1も、ターンテーブル
3とともに移動しようとする。しかしクランパー1では
フランジ部9aがアーム部2aに引っ掛かり、待機位置
3aに移動するターンテーブル3との吸着が外れる。こ
れにより、コイルスプリング17の付勢力によって保持
部材4が回動し、クランパー1を待機位置1aに釣り上
げる。これにより、クランパー1が待機位置1aに復帰
する。
【0030】以上のように、本発明のディスク保持機構
によれば、クランパーアーム2を移動させることなく、
クランパー1を待機位置1a(図1参照)とクランプ位
置1b(図2参照)との間で移動させることができる。
したがって、クランパーアーム2を移動させる仕組は不
要となり、ディスク再生装置の機構を単純にでき、ディ
スク再生装置の小型化や低コスト化に資することができ
る。
【0031】また、マグネット8と磁性体21との間に
生じる磁力(吸引力)は、磁性体である保持部材4の存
在によって増加する。図4(A)に示すように保持部材
4が無い場合、マグネット8の磁性体21とは反対側に
おいて図中破線で示す磁力線は開放されている。一方、
図4(B)に示すように磁性体である保持部材4の存在
によって、開放されていた磁力線は保持部材4を通って
磁路を形成する。これにより、マグネット8と磁性体2
1間の磁束密度が高まり磁力が大きくなる。例えば、必
要以上に大きな磁力を有するマグネット8を使用しなく
ても、保持部材4の存在によって所期の磁力(吸引力)
を得るといったことが可能となる。
【0032】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。
【0033】例えば、クランパー1の形状や、保持部材
4の形状は上述実施形態の例に限られるものではない。
例えば図6に示すクランパー本体6aやマグネットホル
ダ7aのような形状として、マグネット8がマグネット
ホルダ7aを介さず保持部材4と直接対向するように
し、また突部15が緩やかに突出するような形状とし
て、マグネット8と保持部材4との相対距離Lを近づけ
るように構成しても良い。相対距離Lが短くなること
で、クランパー1と保持部材4との吸着力をより強いも
のとし、また図4(B)に示したようにクランパー1と
ターンテーブル3との吸着力をより強いものとすること
ができる。また、図7に示す保持部材4aのような形状
として、クランパー本体6bとマグネットホルダ7bに
て固定されるマグネット8に対向する保持部材4aの部
分が、マグネット8の近くにあるように構成しても良
い。また、図8に示すマグネット8aのような形状とし
て、クランパー本体6cとマグネットホルダ7cにて固
定されるマグネット8aが、保持部材4の近くにあるよ
うに構成しても良い。また、図9に示すクランパー本体
6dやマグネット8bのような形状として、マグネット
ホルダ7を省略し、クランパー本体6dのみでマグネッ
ト8bを収容し保持できるようにしても良い。
【0034】また、上述の実施形態では、マグネットホ
ルダ7側に保持部材4と接触する突部15を設けるよう
にしたが、例えば図10に示すように、保持部材4側に
略半球形状の突部22を設けるようにしても良い。さら
に、クランパー1は、保持部材4にピボットで保持され
るようにしても良い。例えば、クランパー本体6eの一
部を窪ませて突部22を回転自由に支持する突部支持部
23を形成するようにして、突部22と突部支持部23
とでピボットを構成するようにしても良い。これによ
り、クランパー1が保持部材4からディスク5の径方向
(図10中矢印Cで示す)にずれることが規制される。
これにより、ディスク5のクランプ時においてクランパ
ー1とターンテーブル3とのセンター合わせが良好とな
り、またディスク5の再生時においてクランパー1、タ
ーンテーブル3、ディスク5の横振れ(回転軸と軸受と
の隙間やディスク5の重心ずれ等に起因するディスク5
の径方向の振れ)を抑制することができる。なお、この
場合、図13(A)に示すように、突部支持部23の窪
みの曲率半径を突部22に比して大きくするように構成
するようにしても良い。突部22と突部支持部23との
接触面積を小さくしてクランパー1が回転する際の摩擦
抵抗を低減させることができる。一方、図13(B)に
示すように、突部支持部23の窪みの曲率半径を突部2
2に比して僅かに大きくするように構成するようにして
も良い。この場合、クランパー1が保持部材4からディ
スク5の径方向にずれることをより確実に規制できる。
【0035】また、保持部材4は、上述の実施形態のよ
うに全体を磁性体で構成するものに限定されるものでは
ない。例えば、図11に示すように、合成樹脂等で形成
された保持部材4cの突部15と対向する面に、ステン
レス鋼等の磁性体24を接着するようにしても良い。ま
た、図12に示すように、合成樹脂等で形成された保持
部材4dの突部15と対向する面と反対側の面に、鉄等
の磁性体25を接着するようにしても良い。突部15と
対向する面と反対側の面に磁性体25を配置することに
より、磁性体25は突部15と直接接触することは無い
ため表面を滑らかに仕上げる必要がなく又そのような材
質を選択する必要もないから、製造コストの低減にも資
する。
【0036】また、保持部材4を板ばねとして構成する
ようにして、コイルスプリング17を省略するようにし
ても良い。この場合、ばね性を有する保持部材4をクラ
ンパーアーム2に一体となるように取り付けても良い。
または、保持部材4をクランパーアーム2の一部として
且つばね性を有するように、クランパーアーム2と一体
成形するようにしても良い。なお、保持部材4は、必ず
しもクランパーアーム2に取り付けられるものに限定さ
れず、場合によっては、例えばディスク再生装置のシャ
ーシ等の固定部材に取り付けるものであっても良い。
【0037】また、上述の実施形態では、クランパー1
が保持部材4に吸着して保持されるように構成したが、
この例に限定されるものではない。例えば、クランパー
1が保持部材4に回転自由に支持されるように構成して
も良い。この場合、例えば図14に示すように、クラン
パー1には保持部材4に回転自由に支持される被支持部
27を設ける。クランパー1は被支持部27において、
クランパー1の回転を円滑にするための軸受等のスリッ
プ部材30を介し、保持部材4に取り付けられる。な
お、クランパー1とターンテーブル3とを吸着させるた
めに、クランパー1には吸着部材28が埋設され、ター
ンテーブル3には吸着部材29が取り付けられるが、本
例では吸着部材28または吸着部材29のどちらがマグ
ネットであっても良い。即ち、上述の実施形態では、ク
ランパー1側にマグネットを設ける例を示したが、本例
の場合はターンテーブル3側の吸着部材29をマグネッ
トとしても良い。
【0038】クランパー1を保持部材4で回転自由に支
持することの利点としては、保持部材4によりクランパ
ー1の回転中心を常に支持できることが挙げられる。こ
れにより、ディスク5が挿入されてクランパー1とター
ンテーブル3にクランプされる際に、クランパー1の中
心がターンテーブル3の中心から大きくずれることが防
止され、チャッキング不良を防ぐことができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載のディスク保持機構では、ディスクを載置し回転
させるためのターンテーブルと、ターンテーブルに吸着
してディスクを保持するクランパーと、クランパーを支
承するクランパーアームと、クランパーを少なくともタ
ーンテーブルと吸着するクランプ位置とターンテーブル
から離れた待機位置との間で移動可能に保持し且つ待機
位置への復帰力を有する保持部材とを備え、クランパー
とターンテーブルとの吸着力よりも保持部材の有する復
帰力を弱いものとしているので、クランパーアームを移
動させることなく、クランパーを待機位置とクランプ位
置との間で移動させることができる。したがって、クラ
ンパーアームを移動させる仕組は不要となり、ディスク
再生装置の機構を単純にでき、ディスク再生装置の小型
化や低コスト化に資することができる。
【0040】さらに、請求項2記載のディスク保持機構
では、クランパーは保持部材に吸着して保持されるもの
としているので、保持部材がクランパーを回転自由に支
持する構成を容易にすることができる。また、クランパ
ーに過負荷が作用した場合に保持部材とクランパーが外
れることでクランパーまたは保持部材の損傷を防止する
ことができる。
【0041】さらに、請求項3記載のディスク保持機構
では、クランパーは保持部材にピボットで保持されるも
のとしているので、クランパーが保持部材からディスク
の径方向にずれることが規制される。これにより、ディ
スクのクランプ時においてクランパーとターンテーブル
とのセンター合わせが良好となり、またディスクの再生
時においてクランパー、ターンテーブル、ディスクの横
振れを抑制をすることができる。
【0042】さらに、請求項4記載のディスク保持機構
では、保持部材は復帰力を有するばねを介してクランパ
ーアームに取り付けられるようにしているので、クラン
プ位置と待機位置との間で移動可能にクランパーを保持
し且つ待機位置への復帰力を有する保持部材を容易に構
成することができる。
【0043】さらに、請求項5記載のディスク保持機構
では、保持部材はクランパーアームと一体とした板ばね
であるものとしているので、待機位置への復帰力を得る
ためのばねを別途設ける必要がなくなり、部品点数を減
らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク保持機構の実施の一形態を示
し、クランパー及びターンテーブルが待機位置にある状
態を示す概略側断面図である。
【図2】本発明のディスク保持機構の実施の一形態を示
し、クランパーとターンテーブルとが吸着してディスク
を保持している状態を示す概略側断面図である。
【図3】本発明のディスク保持機構の実施の一形態を示
す概略平面図である。
【図4】本発明のディスク保持機構の構成の一例によ
り、クランパーの吸着力が増加することを説明するため
の模式図であり、(A)は保持部材がない場合を、
(B)は保持部材がある場合を示す。
【図5】本発明のディスク保持機構の実施の一形態を示
し、保持部材とクランパーとの吸着が外れた状態を示す
概略側断面図である。
【図6】クランパーの他の構成の一例を示す概略側断面
図である。
【図7】クランパー及び保持部材の他の構成の一例を示
す概略側断面図である。
【図8】クランパーの他の構成の一例を示す概略側断面
図である。
【図9】クランパーの他の構成の一例を示す概略側断面
図である。
【図10】クランパー及び保持部材の他の構成の一例を
示す概略側断面図である。
【図11】保持部材の他の構成の一例を示す概略側断面
図である。
【図12】保持部材の他の構成の一例を示す概略側断面
図である。
【図13】クランパーが保持部材にピボットで保持され
る例を示しピボット部分を拡大した概略側断面図であ
り、(A)は突部に比して窪みの曲率半径を大きくした
例を、(B)は突部に比して窪みの曲率半径を僅かに大
きくした例を示す。
【図14】クランパー及び保持部材の他の構成の一例を
示す概略側断面図である。
【図15】従来のディスク保持機構を示す概略側断面図
である。
【符号の説明】
1 クランパー 2 クランパーアーム 3 ターンテーブル 4 保持部材 5 ディスク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを載置し回転させるためのター
    ンテーブルと、前記ターンテーブルに吸着して前記ディ
    スクを保持するクランパーと、前記クランパーを支承す
    るクランパーアームと、前記クランパーを少なくとも前
    記ターンテーブルと吸着するクランプ位置と前記ターン
    テーブルから離れた待機位置との間で移動可能に保持し
    且つ前記待機位置への復帰力を有する保持部材とを備
    え、前記クランパーと前記ターンテーブルとの吸着力よ
    りも前記保持部材の有する復帰力を弱くしたことを特徴
    とするディスク保持機構。
  2. 【請求項2】 前記クランパーは、前記保持部材に吸着
    して保持されることを特徴とする請求項1記載のディス
    ク保持機構。
  3. 【請求項3】 前記クランパーは、前記保持部材にピボ
    ットで保持されることを特徴とする請求項1または2記
    載のディスク保持機構。
  4. 【請求項4】 前記保持部材は、前記復帰力を有するば
    ねを介して前記クランパーアームに取り付けられること
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のディス
    ク保持機構。
  5. 【請求項5】 前記保持部材は、前記クランパーアーム
    と一体とした板ばねであること特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載のディスク保持機構。
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