JP3606952B2 - 光ディスク保持装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は光ディスク記録再生装置に係わり、特に、二種類の異なる光ディスクを再生または記録可能な装置の光ディスク保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
書換可能な光ディスクとしていわゆるミニディスク(以下、MDと記す)が知られおり、MD専用の記録再生装置が商品化されている。また、再生専用の光ディスクとしてはコンパクトディスク(以下、CDと記す)が知られており、CD専用の再生装置またはMD以外の光ディスク例えばビディオディスク等とCDとのコンパチブル再生装置が商品化されている。
【0003】
CDおよびMDは光ピックアップから記録トラックに照射されたレーザスポットの反射光を受光素子で受光し、受光素子の出力として記録が再生されるという点では共通している。
【0004】
しかしながら、CDとMDでは以下に述べるような相違点がある。すなわち、MDはカートリッジに光ディスクが収納されており、カートリッジに形成した穴およびシャッターを介してカートリッジ内の光ディスクを回転駆動し記録再生を行うが、CDはカートリッジに収納されていない。
【0005】
また、MDはディスク本体に取付けられた金属板をターンテーブルに取付けられた磁石が吸引することによりディスクをターンテーブルに保持するが、CDには金属板が取付けられておらず、ディスクを上下から挟んでターンテーブルに保持する。
【0006】
さらに、CDおよびMD共にその中心部に位置決め用の穴が設けられているが、CDの穴の方がMDのものより大きく、CDの穴は上下に貫通しており、MDの穴は吸引のための金属板で上側が閉じられている。
【0007】
このようにCDとMDではディスク形状や保持部の構造が異なるため、それらを共通のディスクモータで回転駆動し、共通の光ピックアップにより再生するためには光ディスク保持装置に保持されたCDおよびMDの情報記録面と光ピックアップとの距離を同一とするための工夫が必要となる。特開平5−303815、特開平5−307822、特開平5−303862、特開平6−139690、特開平6−223470、特開平7−14274、特開平7−21646、特開平7−21652および特開平7−21673の各公報に提案された光ディスク保持装置はMDを単体で保持するターンテーブルとスペーサまたはアダプタ(以下スペーサと称する)を備えており、CDを保持するときはターンテーブルの上にスペーサを載置し、その上にCDが載置される。
【0008】
このようなディスク保持装置では、スペーサを手で取付けたり外したりするか、スペーサを移動させる機構が必要となり、使いにくいものとなり、あるいは機構が複雑となるという欠点があった。
【0009】
特開平5−242579、特開平5−334782、特開平6−76443および特開平6−27047の各公報に提案されたものには、ターンテーブルまたはターンテーブルを保持したディスクモータあるいは光ピックアップが上下動するように構成されている。このような装置ではターンテーブルや光ピックアップを上下に駆動する機構が必要となり、装置が複雑となるという欠点があった。
【0010】
特開平6−150505号公報に提案されたディスク保持装置は、クランパおよびMDに夫々設けられた磁性体を吸着して保持するターンテーブルがあり、このターンテーブルは単独でMDを保持する。CDはクランパに保持され、そのクランパがターンテーブルに保持される。CDをクランパに保持する機構には鋼球とバネが用いられている。すなわち、クランパのCDの中心穴と嵌合する円筒面に穴が設けられ、その中にバネと鋼球が配置されている。鋼球はばねで付勢され円筒面から僅かに突出可能となっており、CDを上方向に押してクランパの下面に設けられたクランパの基準面に圧接する。
【0011】
このような機構によると、鋼球はCDとMDとの位置決め基準面と記録面との距離の差の範囲内に配置されるので、その直径は極めて小さいものとなる。このような鋼球によってはCDをクランパの基準面に十分な圧接力で圧接することができず、CDを回転駆動するトルクが小さいものとなるという欠点があった。
【0012】
本出願人が先に出願した特願平5−167520号(特開平7−6467)および特願平5−287792号(特開平7−121960)に提案された光ディスク保持装置は、MDに設けられた磁性体を吸着する磁石を備えたターンテーブルに可動部材が所定範囲で上下動できるように取付けられている。可動部材は磁石またはバネにより上方向に付勢されている。MDはターンテーブルの磁石に吸着されて保持され、また、MDの基準面と、下限まで押し下げられた可動部材の基準面との当接により上下方向の位置が決められる。
【0013】
CDを保持するときはクランパが用いられる。クランパはターンテーブルの磁石によりMDと同様に吸着され、磁石の設けられたターンテーブルの上面で上下方向の位置が決められる。このように位置決めされたターンテーブルの基準面にCDの上面が可動部材により圧接されてCDの上下方向の位置が決められる。このようにCDおよびMDが保持されたときの上下方向の位置が決められるがCDおよびMDの記録面の高さは同一となるように可動部材およびターンテーブルの基準面の高さが設定されている。
【0014】
上記の光ディスク保持装置では、ターンテーブルの上面でクランパの上下方向の位置が決められるが、このことによりクランパのモータ軸に対する垂直度が保たれることになる。しかしながらターンテーブルの上面はMDの中央の穴に入り込むためその直径は小さいものである。このような直径の小さい部分ではクランパの垂直度を十分に確保することが困難であるという問題があった。従って、CDを保持したときのCDとモータ軸との垂直度のばらつきが大きくなり、CDを保持した時、ディスクの面振れによる再生または記録時のフォーカス制御の不安定の要因になっていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ターンテーブルと光ディスクの間にスペーサを介することなく、保持部材の設けられた光ディスクおよび保持部材の設けられていない光ディスクを共通のターンテーブルに保持することにより、コンパチブル再生装置を実現することを可能とする光ディスク保持装置を提供することにある。
【0016】
この発明の他の目的は光ディスクとモータ軸との垂直度を高い精度で確保し、光ディスクの面振れを最小限に抑えることが可能であり、かつ上記2種類の光ディスクを共通のターンテーブルに保持することができる光ディスク保持装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明の光ディスク保持装置は、ディスクモータの回転軸に固着された固定部材と、前記固定部材に案内され所定範囲内を上下動するように配置された可動部材と、前記固定部材に当接して嵌合する位置と固定部材または可動部材から上方に離れた位置との間で移動されるクランパと、からなり、前記固定部材は、その上面に第1の光ディスクの保持部材を保持する保持手段が設けられ、前記上面の周囲に前記第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面が設けられており、前記クランパは、保持部材の設けられていない第2の光ディスクの上面の高さ位置を決める第1の基準面が下面に設けられ、前記基準面の内側に前記第2の光ディスクの中心穴と嵌合してディスク直径方向の位置決めする凸部が形成されており、前記可動部材は、周辺上面に付勢手段によって前記第2の光ディスクを前記クランパに圧接するための押圧面となると共に、可動部材が前記固定部材の下限ストッパーと当接しているときに前記第1の光ディスクの中心部フランジ面に当接し高さ位置を決める第2の基準面が設けられており、前記第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面の直径以上であり、かつ前記第2の基準面の最内周部の直径未満である第1の当接面が前記固定部材の上端より低い位置に設けられており、前記クランパの前記凸部のディスク嵌合面の直径以下であり、かつ前記固定部材の第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面の直径以上である第2の当接面が前記クランパの下面に設けられており、
【0018】
前記第1および第2の当接面同士が当接することにより前記固定部材に対する前記クランパの上下方向位置が決められ、前記第2の光ディスクを保持したときの前記第1の基準面と前記第1の光ディスクを保持したときの前記第2の基準面との高さの差が前記第2の光ディスクの上面と記録面との高さの差と前記第1の光ディスクの中心部フランジ面と記録面との高さの差との和となるように構成されたものである。
【0019】
さらに、この発明の光ディスク保持装置は、ディスクモータの回転軸に固着された固定部材と、前記固定部材に案内され所定範囲内を上下動するように配置された可動部材と、前記固定部材に当接して嵌合する位置と固定部材または可動部材から上方に離れた位置との間で移動されるクランパと、からなり、前記固定部材は、その上面に第1の光ディスクの保持部材を保持する保持手段が設けられ、前記上面の周囲に前記第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面が設けられており、
【0020】
前記クランパは、保持部材の設けられていない第2の光ディスクの上面の高さ位置を決める第1の基準面が下面に設けられており、前記可動部材は、周辺上面に前記第2の光ディスクの中心穴と嵌合してディスク直径方向の位置決めする凸部が形成されており、前記凸部の上面に可動部材が前記固定部材の下限ストッパーと当接しているときに前記第1の光ディスクの中心部フランジ面に当接し高さ位置を決める第2の基準面が設けられており、前記凸部より外側の上面に付勢手段によって前記第2の光ディスクを前記クランパに圧接するための押圧面が形成されており、前記第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面の直径以上であり、かつ前記第2の基準面の最内周部の直径未満である第1の当接面が前記固定部材の上端より低い位置に設けられており、前記固定部材の第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面の直径以上であり、かつ前記第2の基準面の最内周部の直径未満である第2の当接面が前記クランパの下面に設けられており、
【0021】
前記第1および第2の当接面同士が当接することにより前記固定部材に対する前記クランパの上下方向位置が決められ、前記第2の光ディスクを保持したときの前記第1の基準面と前記第1の光ディスクを保持したときの前記第2の基準面との高さの差が前記第2の光ディスクの上面と記録面との高さの差と前記第1の光ディスクの中心部フランジ面と記録面との高さの差との和となるように構成されたものである。
【0022】
また、前記各光ディスク保持装置において、前記可動部材の付勢手段は前記固定部材と前記可動部材との間に配置された弾性部材、または前記クランパに設けられた前記可動部材を吸引する吸引部材、または前記弾性部材および吸引部材の双方としたものである。
【0023】
さらに、前記各光ディスク保持装置において、前記固定部材の上面には、前記第1の光ディスクの保持部材を保持するための保持手段として第1の磁石が取付けられており、また前記可動部材に設けられた前記第2の光ディスクを前記クランパに圧接するための押圧面が第2の光ディスクを前記クランパに圧接するための付勢手段として前記クランパにリング状の第2の磁石が取付けられており、第1の磁石の外径は前記固定部材の前記第1の光ディスクをその中心穴と嵌合してディスク直径方向位置を決める面の直径以下であり、第2の磁石の内径は第1の磁石の外径以上であり、前記第1の磁石および第2の磁石はディスクモータの回転軸の軸方向に着磁され、その磁極の方向が互いに逆方向になるように配置されているものである。
【0024】
【作用】
この発明の光ディスク保持装置によれば、磁性体の金属板である保持部材を設けた第1の光ディスクがローディングされたときはクランパは固定部材の上方に保持されたままであり、固定部材に設けた保持手段例えば磁石が第1の光ディスクの金属板を吸引し第1の光ディスクは下方に引張られる。第1の光ディスクは下方に移動しその中心部フランジ面が可動部材の下限の位置において可動部材の圧接面に圧接され上下方向の位置決めが行われる。
【0025】
第1の光ディスクが下方に移動するときに、第1の光ディスクの中心穴は固定部材に設けられた位置決めする面と嵌合して第1の光ディスクがディスクモータの回転軸と同軸に位置決めされる。ディスクモータの回転は固定部材と可動部材との摩擦力および可動部材と第1の光ディスク中心部フランジ面との摩擦力により第1の光ディスクに伝えられる。
【0026】
保持部材の設けられていない第2の光ディスクがローディングされたときはクランパは固定部材の方に移動され、固定部材に設けた保持手段がクランパの被吸引部材を吸着し、クランパを固定部材に圧接する。
【0027】
このとき、固定部材の第1の当接面とクランパの第2の当接面とが当接し、クランパの水平方向の位置が決められる。これらの当接面の内径は第1の光ディスクの中心穴より大きく、クランパのモータ軸に対する十分な垂直度が確保される。
【0028】
そして、付勢手段により可動部材が上方に付勢され、第2の光ディスクは可動部材により上方に押されクランパの凸部または可動部材の凸部と嵌合して直径方向の位置が決められる。また、第2の光ディスクはクランパの圧接面に圧接され、ディスクモータの回転は固定部材とクランパとの摩擦力およびクランパ圧接面と第2の光ディスク圧接面との摩擦力により第2の光ディスクに伝えられる。
【0029】
なお、上記の摩擦力の作用する面を摩擦係数が大きくなるように粗く形成し、あるいは、摩擦係数の大きい部材をその面に付設することによりディスクモータの回転を確実に光ディスクに伝えることができる。
【0030】
また、保持部材の第1の磁石とクランパの第2の磁石を逆極に配置したものは、クランパ、保持部材、可動部材および第1および第2の磁石で形成される磁気回路での起磁力が大きくなり、クランパと固定部材との吸着力およびクランパと可動部材との吸着力を大きくすることができる。
【0031】
この発明の光ディスク保持装置によると、第2の光ディスクと第1の光ディスクとの双方をディスクモータの回転軸に位置決めして保持し回転駆動することができるが、第2の光ディスクを保持したときのクランパの圧接面と第1の光ディスクを保持したときの可動部材の圧接面との高さの差が第2の光ディスクの上側圧接面と記録面との高さの差と第1の光ディスクの中心部フランジ面と記録面との高さの差との和となっているので、第2の光ディスクの記録面と第1の光ディスクの記録面とが同じ高さに位置し、光ピックアップの高さを変えることなく第1の光ディスクと第2の光ディスクを再生することができ、しかも、光ディスクとモータ軸の垂直度を高い精度で確保し、光ディスクの面振れを最小限に抑えることが可能になる。
【0032】
【実施例】
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1(a)はこの発明の第1の実施例である光ディスク保持装置のクランパ部分を示す断面図、図2(a)は同光ディスク保持装置の本体部分を示す断面図である。図2(a)は同光ディスク保持装置のクランパを示す正面図、図2(b)は同クランパを示す下面図である。図3(a)は同光ディスク保持装置の本体部分を示す上面図、図3(b)は同本体部分の可動部材が上限位置にある正面図、図3(c)は同本体部分の可動部材が下限位置にある正面図、図3(d)は同本体部分を示す下面図である。
【0033】
図に示す1はシャーシに固定されたディスクモータの回転軸である。回転軸1は固定部材2の穴に圧入されており、固定部材2は回転軸1と一体になっている。固定部材2の側面には円筒部2aが形成され、上部周囲にはテーパ部2bおよびミニディスク(MD)の中心穴(図6および図7の16e)と嵌合してMDの半径方向を位置決めするMD位置決め部2cが形成されている。円筒部2aおよびMD位置決め部2cは回転軸1と同心となるように形成されている。固定部材2の上面にはリング状の磁石3が埋め込まれている。
【0034】
固定部材2のMD位置決め部2cの下方にはクランパとの当接部2eが回転軸1と垂直面を形成するように設けられている。当接部2eはクランパの当接部10aと当接してクランパを上下方向の位置を決めて回転軸1と垂直に保持する。固定部材2の円筒部2aに案内されてスムーズに上下動できるように可動部材4が取付けられている。すなわち、可動部材4の内周面4dは円筒部2aと緩く嵌合している。固定部材2の下面にはストッパ5が可動部材4の下面4bと当接するようにねじ6,6で締着されている。可動部材4は図1(b)に示すように固定部材2の上限ストッパ部2fと当接する位置と可動部材4の下面4bがストッパ5と当接する位置との間で移動可能となっている。ストッパ5の上面および上限ストッパ部2fは回転軸1に対して垂直面を形成している。またこのように支持された可動部材4の上面4aおよび下面4bは回転軸1に対して垂直に保たれる。
【0035】
可動部材4には2本の回転止めピン7が圧入されており、ストッパ5に形成された長穴5aと緩く嵌合している。図1(a)に示す8はクランパ本体である。クランパ本体8の下面外周部8aはコンパクトディスク(CD)の上面に当接する摩擦部材9が取り付けられている。クランパ本体8の下面中心部8bには位置決め部材10と吸引部材11とが重なるようにして、ねじ12,12で締着されている。なお、位置決め部材10および吸引部材11は、クランパ本体8の穴と嵌合したセンターピン13と嵌合して直径方向の位置が決められている。
【0036】
位置決め部材10には固定部材2に当接して上下方向の位置を決める当接部10aおよび固定部材2のMD位置決め部2cと嵌合して直径方向の位置を決める円筒面10dが形成されている。位置決め部材10にはさらにコンパクトディスク(CD)の中心穴と嵌合してディスクの直径方向の位置を決めるCD位置決め部10bが形成されている。CD位置決め部10bの下部はCDをガイドするテーパ部10cと連なっている。
【0037】
クランパ本体8にはリング状の磁石14が埋め込まれている。クランパ本体8の側面には図示していないクランパ駆動機構にクランパを取り付けるための保持用溝8cが設けられている。可動部材4および吸引部材11は磁石に吸引される材料で形成されており、その他の部分は磁石に吸引されにくい材料で形成されている。この実施例における各部材の材料を下記に具体的に示す。固定部材2、ストッパ5およびセンターピン13はオーステナイト系ステンレス鋼、可動部材4、および吸引部材11は快削鋼、位置決め部材10は真鍮、クランパ本体8はアルミニューム製である。また、磁石3、14はネオジウム・鉄・ボロン系希土類磁石(最大エネルギー積:294kJm3 )である。
【0038】
図4および図5は上記光ディスク保持装置で保持されるコンパクトディス(CD)を示す。コンパクトディスク15の中心部には直径方向の位置を決めるための中心穴15aが設けられている。
【0039】
図6および図7は上記光ディスク保持装置で保持されるミニディスク(MD)を示す。ミニディスク16はカートリッジ16aに収納されている。カートリッジ16aにはミニディスク16を保持装置に保持させるための穴16bと光ピックアップからのレーザ光を通すための信号記録再生用穴16cとその穴を開閉するシャッタ16dが設けられている。また、ミニディスク16の中心部には半径方向の位置決め用のディスク中心穴16eと高さ方向の位置決め用のフランジ面16fが設けられている。さらに、金属板16gが中心穴16eの上側を塞ぐように埋め込まれている。
【0040】
次に、図8および図9を参照してコンパクトディスク(CD)が上記保持装置に保持される様子を説明する。最初、クランパ本体8はクランパ駆動機構により固定部材2の真上の図8に示す位置に保持されている。
【0041】
その状態でコンパクトディスク(CD)15はローディング機構により固定部材2の上方に移送された後コンパクトディスク(CD)15の中心穴15aが可動部材4と略同心となるように可動部材4の上面4aの上に降ろされる。
【0042】
次に、クランパ本体8がクランパ駆動機構により下降される。そして、図9に示すように、吸着部材11が磁石3に吸着される。そのとき、位置決め部材10に形成した当接部10aは固定部材2のテーパ部2bに案内されて円筒面10dがMD位置決め部2cと嵌合し、クランパ本体8の直径方向の位置が決められる。また、位置決め部材10の当接部10aと固定部材2の当接部2eとの当接によりクランパ本体8の上下方向の位置が決められるとともにクランパ本体8の傾きが規制される。
【0043】
さらに、クランパ本体8に埋め込まれた磁石14は可動部材4に接近するので、可動部材4をクランパ本体8の方向(上方向)に吸引する。そして、可動部材4の上面4aに載置されているコンパクトディスク15は持ち上げられ、ディスク位置決め部材10のテーパ部10cに案内されて中心穴15aがCD位置決め部10bと嵌合し、さらにクランパの摩擦部材9に圧接される。
【0044】
このようにして、コンパクトディスク15はディスクモータ回転軸1の中心軸と同軸かつ垂直に位置決めされると共に、ディスクモータの回転力が固定部材2の当接部2eと位置決め部材10の当接部10aとの摩擦力および摩擦部材9とコンパクトディスク15の圧接面との摩擦力を介してコンパクトディスク15に伝えられるようになる。
【0045】
次に、図10および図11を参照しミニディスク(MD)が上記保持装置に保持される場合について説明する。この場合クランパ本体8はクランパ駆動機構により上側に保持されたままであるので図示していない。
【0046】
ミニディスク16を収納したカートリッジ16aは図示していないローディング機構により図10に示すように固定部材2の上方に移送された後、図11に示すように固定部材2の上に降ろされる。このときミニディスク16の中心穴16eを塞ぐように取り付けられた金属板16gは磁石3に吸引される。ミニディスク16の中心穴16eは固定部材2の上部側面に形成したテーパ部2bに案内されMD位置決め部2cと嵌合し、ミニディスク16はディスクモータ回転軸1と同軸に位置決めされる。
【0047】
また、ミニディスク16のフランジ面16fは可動部材4の上面4aに当接する。可動部材4の下面4bはストッパ5に当接しているのでミニディスク16のフランジ面16fは可動部材4の上面4aに圧接されて、ミニディスク16の高さ方向の位置が決められると共に、ミニディスク16の面がディスクモータ回転軸1の中心軸に垂直となるように位置決めされる。
【0048】
このようにしてミニディスクは保持され、可動部材4は固定部材4、ストッパ5、回転止めピン7と共にディスクモータと一体に回転するので、可動部材4の上面4aとミニディスク16のフランジ面16fとの摩擦力を介してミニディスク16にディスクモータの回転が伝えられる。
【0049】
コンパクトディスクとミニディスクは夫々図9および図11に示す状態に保持されるが、図9の状態における摩擦部材9の下面の高さと図11の状態における可動部材4の上面4aの高さとの差が、コンパクトディスクの摩擦部材9と接する面と記録面との高さの差とミニディスク16のフランジ面16fと記録面との高さの差との和に等しくしてあるので、コンパクトディスクおよびミニディスクが保持された状態で双方の記録面の高さが同じとなり、光ピックアップの高さを変えることなく両方のディスクを再生することができる。
【0050】
この実施例では、クランパの位置決め部材10の円筒面10dと固定部材2のMD位置決め部2cとの嵌合によりクランパの直径方向の位置が決められるので、位置決め部材10の円筒面10dとCD位置決め部10bおよび固定部材2のMD位置決め部2cの精度を高くするだけで、コンパクトディスクの正確な芯出しができる。
【0051】
図16にこの実施例のディスク保持装置でCDを保持したときと、従来のCD専用のディスク保持装置でCDを保持したときの、各周波数での耐振性能(加速度)のデータを示す。この測定データから実施例のものは従来のCD専用のディスク保持装置と比較して遜色のない耐振性能が得られたことが分かる。
【0052】
図12に上記第1の実施例の変形例を示す。この例では可動部材4とストッパ5との間に圧縮コイルばね17を配置し、可動部材4が上方へ付勢されるようにしてある。また、可動部材4の穴と嵌合する回転止めピン18がストッパ5に固定されている。他の構成は図1に示したものと同様である。このような構成とすることで、クランパ本体8に取り付けた摩擦部材9にコンパクトディスクをより大きい圧力で圧接でき、より大きい回転力をディスクに伝えることができるようになる。また、可動部材が下限位置にきたときも回転止めピン18が下側に突出せず、高さ方向の必要スペースを小さくすることができる。
【0053】
図13に上記第1の実施例の他の変形例を示す。この例ではクランパ本体8に取り付けた位置決め部材10の当接部10aに摩擦係数の大きい摩擦部材19が付設されている。他の構成は図1に示したものと同様である。このような構成とすることで固定部材2から位置決め部材10を介してクランパ本体8により大きい回転力を伝えることができる。なお、摩擦部材は固定部材2の当接部2eに付設してもよく、固定部材2と位置決め部材10とのいずれかの当接部または双方の表面を粗くすることにより摩擦係数を大きくしてもよい。
【0054】
図14に上記第1の実施例のさらに他の変形例を示す。この例は第1の実施例の回転止めピン7を省略したものである。このような構成とすることで構造を簡単にすることができる。
【0055】
図15に上記第1の実施例のさらに他の変形例を示す。この例は第1の実施例における回転止めピン7の代わりに、可動部材4の下面4bに摩擦係数の大きい摩擦部材20を付設したものである。このような構成とすることで構造を簡単にでき、かつ固定部材2から可動部材4に図14に示す例よりも大きい回転力を伝えることができる。なお、摩擦部材はストッパ5に付設してもよく、可動部材4の下面4bとストッパ5とのいずれかの当接面または双方の表面を粗くすることにより摩擦係数を大きくしてもよい。
【0056】
図17〜図23にこの発明の第2の実施例である光ディスク保持装置を示す。第2の実施例は第1の実施例に比較して、CD位置決め部がクランパ側ではなく、可動部材4に設けられている。すなわち、図17(b)に示すように、可動部材4の上面周囲にコンパクトディスクを案内するテーパ部4eが設けられ、テーパ部4eの下部は円筒面で形成されたCD位置決め部4fに連なっている。CD位置決め部4fの下端は平面状のCD圧接部4gに連なっている。
【0057】
また、センターピン13にはつば部13aが設けられ、つば部13aは吸着部材11の凹部11aに嵌まり込んでいる。そして、クランパ本体8の凸部円筒面8dが位置決め部材10の内周面と嵌合し、クランパ本体8の凸部円下面8eは吸着部材11の上面と直接当接している。このような構成によりクランパ本体8、位置決め部材10および吸着部材11が強固かつ正確に位置決めされて一体に固定される。さらに、回転止めピン7は図12に示した例と同様にストッパ5に固定されている。他の構成およびその作用は第1の実施例と同様であるので説明を省略する。
【0058】
図20および図21に、第2の実施例において、コンパクトディスクが保持される様子が示されている。コンパクトディスク15はローディング機構により固定部材2の上方に移送され、可動部材4の上に降ろされるが、そのとき、コンパクトディスクの中心穴15aは可動部材4のテーパ部4eに案内されCD位置決め部4fと嵌合してコンパクトディスク15の直径方向位置決めが行われる。
【0059】
コンパクトディスクを保持した状態は図21に示されているが、図から分かるように、可動部材4の上面をコンパクトディスクの下面より高くして磁石14に接近させることができるので、コンパクトディスクの保持力を強くすることができる。
【0060】
図22および図23に、第2の実施例において、ミニディスクが保持される様子が示されている。図22に示すように、可動部材4が下限位置にあるときの可動部材4の上面4aは固定部材2の当接部2eより高くしてある。従って、図23に示すように、ミニディスクが保持されたとき、ミニディスクのフランジ面16fは可動部材4の上面4aと当接してミニディスクの高さ位置が決められる。
【0061】
コンパクトディスクとミニディスクは夫々図21および図23に示す状態に保持されるが、図21の状態における摩擦部材9の下面の高さと図23の状態における可動部材4の上面4aの高さとの差が、コンパクトディスクの摩擦部材9と接する面と記録面との高さの差とミニディスク16のフランジ面16fと記録面との高さの差との和に等しくしてあるので、コンパクトディスクおよびミニディスクが保持された状態で双方の記録面の高さが同じとなり、光ピックアップの高さを変えることなく両方のディスクを再生することができる。
【0062】
図24に上記第2の実施例の変形例を示す。この例では可動部材4とストッパ5との間に圧縮コイルばね17を配置し、可動部材4が上方へ付勢されるようにしてある。圧縮コイルばね17の弾力は可動部材4とコンパクトディスクの重力より大きく設定してあるので、コンパクトディスクが可動部材4に載置されたときに可動部材4が下に移動することがない。このような構成とすることで、クランパ本体8に取り付けた摩擦部材9にコンパクトディスクをより大きい圧力で圧接でき、より大きい回転力をディスクに伝えることができるようになる。
【0063】
図25に上記第2の実施例の他の変形例を示す。この例ではクランパ本体8に取り付けた位置決め部材10の当接部10aに摩擦係数の大きい摩擦部材19が付設されている。他の構成は図17に示したものと同様である。このような構成とすることで固定部材2から位置決め部材10を介してクランパ本体8により大きい回転力を伝えることができる。なお、摩擦部材は固定部材2の当接部2eに付設してもよく、固定部材2と位置決め部材10とのいずれかの当接部または双方の表面を粗くすることにより摩擦係数を大きくしてもよい。
【0064】
図26に上記第2の実施例のさらに他の変形例を示す。この例は第2の実施例の回転止めピン7を省略したものである。ミニディスクを保持したときには、回転力はストッパ5の上面と可動部材4の下面4bとの摩擦力により固定部材2から可動部材4に伝えられる。このような構成とすることで構造を簡単にすることができる。
【0065】
図27に上記第2の実施例のさらに他の変形例を示す。この例は第2の実施例における回転止めピン7の代わりに、可動部材4の下面4bに摩擦係数の大きい摩擦部材20を付設したものである。このような構成とすることで構造を簡単にでき、かつ固定部材2から可動部材4に図26に示す例よりも大きい回転力を伝えることができる。なお、摩擦部材はストッパ5に付設してもよく、可動部材4の下面4bとストッパ5とのいずれかの当接面または双方の表面を粗くすることにより摩擦係数を大きくしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
この発明の光ディスク保持装置によれば、保持部材の設けられた光ディスクと保持部材の設けられていない光ディスクとを記録面の高さを同一として同じディスクモータの回転軸に保持することができるので、光ピックアップの高さを変えることなく双方のディスクを再生でき、製造コストの安いコンパチブル再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの発明の第1の実施例である光ディスク保持装置のクランパ部分を示す断面図、図1(a)は同光ディスク保持装置の本体部分を示す断面図である。
【図2】図2(a)は同光ディスク保持装置のクランパを示す正面図、図2(b)は同クランパを示す下面図である。
【図3】図3(a)は同光ディスク保持装置の本体部分を示す上面図、図3(b)は同本体部分の可動部材が上限位置にある正面図、図3(c)は同本体部分の可動部材が下限位置にある正面図、図3(d)は同本体部分を示す下面図である。
【図4】図4(a)は同光ディスク保持装置が保持するCDを示す平面図、図4(b)は同CDを示す側面図である。
【図5】同CDを示す断面図の中央部拡大図である。
【図6】図6(a)は同光ディスク保持装置が保持するMDを示す平面図、図6(b)は同MDを示す側面図、図6(c)は同MDを示す裏面図、図6(d)は同MDを示す断面図である。
【図7】同MDを示す断面図の中央部拡大図である。
【図8】同光ディスク保持装置においてCDがローディングされクランパが下降する前の状態を示す断面図である。
【図9】同光ディスク保持装置においてCDがローディングされクランパが下降してCDを保持した状態を示す断面図である。
【図10】同光ディスク保持装置においてMDが保持装置の上方までローディングされた状態を示す断面図である。
【図11】同光ディスク保持装置においてMDが図10に示す位置から下降されて保持装置に保持された状態を示す断面図である。
【図12】図12(a)は同光ディスク保持装置の変形例において可動部材が上限位置にある状態を示す断面図、図12(b)は同変形例において可動部材が下限位置にある状態を示す断面図である。
【図13】図13(a)は同光ディスク保持装置の他の変形例においてクランパが固定部材の上方にある状態を示す断面図、図13(b)は同変形例においてCDを保持した状態を示す断面図である。
【図14】同光ディスク保持装置のさらに他の変形例を示す断面図である。
【図15】図15(a)は同光ディスク保持装置のさらに他の変形例において可動部材が上限位置にある状態を示す断面図、図15(b)は同変形例において可動部材が下限位置にある状態を示す断面図である。
【図16】この発明の第1の実施例である光ディスク保持装置の耐振性能を従来のものと比較して示すグラフである。
【図17】図17(a)この発明の第2の実施例である光ディスク保持装置のクランパ部分を示す断面図、図17(b)は同実施例の光ディスク保持装置の本体部分を示す断面図である。
【図18】図18(a)は同光ディスク保持装置のクランパを示す正面図、図18(b)は同クランパを示す下面図である。
【図19】図19(a)は同光ディスク保持装置の本体部分を示す上面図、図19(b)は同本体部分の可動部材が上限位置にある正面図、図19(c)は同本体部分の可動部材が下限位置にある正面図である。
【図20】同光ディスク保持装置においてCDがローディングされクランパが下降する前の状態を示す断面図である。
【図21】同光ディスク保持装置においてCDがローディングされクランパが下降してCDを保持した状態を示す断面図である。
【図22】同光ディスク保持装置においてMDが保持装置の上方までローディングされた状態を示す断面図である。
【図23】同光ディスク保持装置においてMDが図22に示す位置から下降されて保持装置に保持された状態を示す断面図である。
【図24】図24(a)は同光ディスク保持装置の変形例において可動部材が上限位置にある状態を示す断面図、図24(b)は同変形例において可動部材が下限位置にある状態を示す断面図である。
【図25】図25(a)は同光ディスク保持装置の他の変形例においてクランパが固定部材の上方にある状態を示す断面図、図25(b)は同変形例においてCDを保持した状態を示す断面図である。
【図26】図26(a)は同光ディスク保持装置のさらに他の変形例において可動部材が上限位置にある状態を示す断面図、図26(b)は同変形例において可動部材が下限位置にある状態を示す断面図である。
【図27】図27(a)は同光ディスク保持装置のさらに他の変形例において可動部材が上限位置にある状態を示す断面図、図27(b)は同変形例において可動部材が下限位置にある状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ディスクモータ回転軸
2 固定部材、2a 円筒部、2b テーパ部、2c MD位置決め部、
2e 当接部、2f 上限ストッパ部、
3 磁石
4 可動部材、4a 上面、4b 下面、4c 穴、4d 内周面、
4e テーパ部、4f CD位置決め部、4g CD圧接部
5 ストッパ、5a 長穴
6 ねじ
7 回転止めピン
8 クランパ本体、8a 下面外周部、8b 下面中心部、8c 保持用溝
8d 凸部円筒面、8e 凸部下面
9 摩擦部材
10 位置決め部材、10a 当接部、10b CD位置決め部、
10c テーパ部、10d 円筒面
11 吸引部材、11a 凹部
12 ねじ
13 センターピン、13a つば部
14 磁石
15 コンパクトディスク、15a 中心穴
16 ミニディスク、16a カートリッジ、16b ディスク保持用穴、
16c 信号記録再生用穴、16d シャッタ、16e ディスク中心穴、
16f フランジ面、16g 金属板、
17 圧縮コイルばね
18 回転止めピン
19 摩擦部材
20 摩擦部材
Claims (4)
- ディスクモータの回転軸に固着された固定部材と、
前記固定部材に案内され所定範囲内を上下動するように配置された可動部材と、
前記固定部材に当接して嵌合する位置と固定部材または可動部材から上方に離れた位置との間で移動されるクランパと、からなり、
前記固定部材は、その上面に第1の光ディスクの保持部材を保持する保持手段が設けられ、前記上面の周囲に前記第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面が設けられており、
前記クランパは、保持部材の設けられていない第2の光ディスクの上面の高さ位置を決める第1の基準面が下面に設けられ、前記基準面の内側に前記第2の光ディスクの中心穴と嵌合してディスク直径方向の位置決めする凸部が形成されており、
前記可動部材は、周辺上面に付勢手段によって前記第2の光ディスクを前記クランパに圧接するための押圧面となると共に、可動部材が前記固定部材の下限ストッパーと当接しているときに前記第1の光ディスクの中心部フランジ面に当接し高さ位置を決める第2の基準面が設けられており、
前記第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面の直径以上であり、かつ前記第2の基準面の最内周部の直径未満である第1の当接面が前記固定部材の上端より低い位置に設けられており、
前記クランパの前記凸部のディスク嵌合面の直径以下であり、かつ前記固定部材の第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面の直径以上である第2の当接面が前記クランパの下面に設けられており、
前記第1および第2の当接面同士が当接することにより前記固定部材に対する前記クランパの上下方向位置が決められ、前記第2の光ディスクを保持したときの前記第1の基準面と前記第1の光ディスクを保持したときの前記第2の基準面との高さの差が前記第2の光ディスクの上面と記録面との高さの差と前記第1の光ディスクの中心部フランジ面と記録面との高さの差との和となるように構成された光ディスク保持装置。 - ディスクモータの回転軸に固着された固定部材と、
前記固定部材に案内され所定範囲内を上下動するように配置された可動部材と、
前記固定部材に当接して嵌合する位置と固定部材または可動部材から上方に離れた位置との間で移動されるクランパと、からなり
前記固定部材は、その上面に第1の光ディスクの保持部材を保持する保持手段が設けられ、前記上面の周囲に前記第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面が設けられており、
前記クランパは、保持部材の設けられていない第2の光ディスクの上面の高さ位置を決める第1の基準面が下面に設けられており、
前記可動部材は、周辺上面に前記第2の光ディスクの中心穴と嵌合してディスク直径方向の位置決めする凸部が形成されており、前記凸部の上面に可動部材が前記固定部材の下限ストッパーと当接しているときに前記第1の光ディスクの中心部フランジ面に当接し高さ位置を決める第2の基準面が設けられており、前記凸部より外側の上面に付勢手段によって前記第2の光ディスクを前記クランパに圧接するための押圧面が形成されており、
前記第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面の直径以上であり、かつ前記第2の基準面の最内周部の直径未満である第1の当接面が前記固定部材の上端より低い位置に設けられており、
前記固定部材の第1の光ディスクをその中心穴と嵌合して位置決めする面の直径以上であり、かつ前記第2の基準面の最内周部の直径未満である第2の当接面が前記クランパの下面に設けられており、
前記第1および第2の当接面同士が当接することにより前記固定部材に対する前記クランパの上下方向位置が決められ、前記第2の光ディスクを保持したときの前記第1の基準面と前記第1の光ディスクを保持したときの前記第2の基準面との高さの差が前記第2の光ディスクの上面と記録面との高さの差と前記第1の光ディスクの中心部フランジ面と記録面との高さの差との和となるように構成された光ディスク保持装置。 - 前記可動部材の付勢手段は前記固定部材と前記可動部材との間に配置された弾性部材、または前記クランパに設けられた前記可動部材を吸引する吸引部材、または前記弾性部材および吸引部材の双方である請求項1または2の光ディスク保持装置。
- 前記固定部材の上面には、前記第1の光ディスクの保持部材を保持するための保持手段として第1の磁石が取付けられており、また前記可動部材に設けられた前記第2の光ディスクを前記クランパに圧接するための押圧面が第2の光ディスクを前記クランパに圧接するための付勢手段として前記クランパにリング状の第2の磁石が取付けられており、第1の磁石の外径は前記固定部材の前記第1の光ディスクをその中心穴と嵌合してディスク直径方向位置を決める面の直径以下であり、第2の磁石の内径は第1の磁石の外径以上であり、前記第1の磁石および第2の磁石はディスクモータの回転軸の軸方向に着磁され、その磁極の方向が互いに逆方向になるように配置されている請求項1から3のいずれかに記載された光ディスク保持装置。
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