JPH05274693A - ビデオディスク再生装置 - Google Patents

ビデオディスク再生装置

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Publication number
JPH05274693A
JPH05274693A JP9601392A JP9601392A JPH05274693A JP H05274693 A JPH05274693 A JP H05274693A JP 9601392 A JP9601392 A JP 9601392A JP 9601392 A JP9601392 A JP 9601392A JP H05274693 A JPH05274693 A JP H05274693A
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JP
Japan
Prior art keywords
tracking
objective lens
track jump
track
center
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JP9601392A
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English (en)
Inventor
Masanobu Nishikata
正信 西片
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキャン再生時の複数トラックジャンプ後に
おいて対物レンズを光軸上に位置制御して、続いて実行
されるトラックジャンプを安定化させる。 【構成】 スキャン再生動作の際の複数トラックジャン
プ動作は、トラッキング駆動電圧をゼロとする第1段階
の動作を、支持機構のトラッキング方向のバネ機能にお
けるバネ周期の略1/4の時間に相当する期間に行な
い、その後減速方向の電圧を与える第2段階の動作を行
なうことによって実行するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CLVフォーマットの
ビデオディスクに好適なビデオディスク再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光学ピックアップにトラッキングサーボ
をかけたまま、光学ピックアップを通常の再生時よりも
速い速度でスレッド機構によりディスクの半径方向に移
動させると、その光学ピックアップ内の対物レンズは、
光学ピックアップ全体の移動に逆らいながら、元のトラ
ックにとどまろうとする。従って、このとき、対物レン
ズの光軸の位置(光学ピックアップ全体から見たトラッ
ク幅方向における位置)は、図9に示すように変化す
る。
【0003】即ち、この図9は、対物レンズのドライブ
コイル(トラッキングコイル)に供給されるトラッキン
グエラー電圧の波形をも示しているもので、横軸は光学
ピックアップの移動量(経過時間)、縦軸は対物レンズ
の光軸の位置(トラッキングエラー電圧)を示す。そし
て期間Tdにはトラッキングが正しく行なわれ、このと
き光学ピックアップの移動につれてレーザ光の光軸の位
置は対物レンズの視野中心軸から次第にずれていき、或
る時点でトラッキングサーボ追従不能となる。そこで、
期間Tjにおいてトラッキングエラー電圧が強制的に変
更されてトラックジャンプが行なわれる。
【0004】このトラックジャンプによりレーザー光の
光軸位置は対物レンズの視野の中央に復帰するようにさ
れる。なお、S値は対物レンズの視野に対応し、これは
トラック数に換算すると一般に±250本程度である。
【0005】そして、期間Tdには、対物レンズのトラ
ッキングが正しく行なわれているので、再生信号により
画面の表示を行ない、期間Tjには、トラッキングが乱
れているとともに、ディスクの回転が乱れているので、
再生信号をミューティングし、画面を例えば灰色にして
おく。
【0006】従って、スキャンモード時には、期間Td
の通常の再生画面と、期間Tjのミューティング画面と
が交互に表示されることになり、即ち期間Tdにおける
通常の再生画面が、光学ピックアップの移動速度に応じ
て間欠的に表示されることになり、いわゆる早送りサー
チ、早戻しサーチ等の動作が実現される。以下、このよ
うな動作モードを『スキャンモード』『スキャン再生』
等とよぶ。(特開平1−265792号、特開平2−2
01740号、特開平2−206034号等の各公報参
照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
スキャン再生の際には、スレッド機構による光学ピック
アップの移動と対物レンズによるトラックジャンプ動作
は全く独立して行なわれており、光学ピックアップ位置
と対物レンズの位置の関係は全く不定であるので、実際
には、必ずしも、Tj期間中のトラックジャンプにより
光軸位置が上述したように対物レンズの視野の中央とな
るように復帰するとは限らない。
【0008】例えばトラッキングサーボをオンとしたま
まスレッド機構が所定速度で光学ピックアップを移動さ
せると、上記Td期間において対物レンズLの視野中心
位置(中心軸JL )は図11(a)に模式的に示すよう
に再生レーザ光軸Jから徐々にずれていく。なおBは対
物レンズLの支持機構を示し、例えば板バネにより構成
される。ここで、Tj期間において図10(a)のよう
に加速及び減速のドライブ信号をトラッキングコイルに
加えて例えば100トラック程度のトラックジャンプを
行なうわけであるが、加速中に図11(b)の状態にな
っていても、実際にはトラックジャンプ終了時点におい
て対物レンズLの位置は図11(b)のように視野中心
に復帰することは稀で、例えば図11(c)のように視
野中心からずれていることが多い。このようにトラック
ジャンプ終了時点の対物レンズLの位置は全く不定であ
った。なお、図10(b)はトラックジャンプの際に得
られるトラバース信号、図10(c)はトラバース信号
を波形整形した出力であり、例えばパルス幅ΔT(パル
ス立上がり、または立下がりの間隔)が所定時間以上と
なった時点でトラッキングサーボをオンとしている。
【0009】ここで、上記スキャン再生において例えば
100トラックのトラックジャンプ後のTd期間に再生
画像出力をなすためには、トラックジャンプ終了地点か
らさらに1トラックジャンプを所要回数行なって垂直同
期信号を最も迅速に検出できるトラックに移動し、トラ
ッキングサーボをオンとして再生動作を実行するが、こ
の1トラックジャンプの際に対物レンズにおける光軸位
置が視野中心からずれていると、1トラックジャンプ後
に良好にトラッキングサーボがかけられなかったり、甚
だしい場合には再生不能状態となってしまうことがある
という問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、対物レンズが、その視
野中心が光軸上に復帰されるようにトラッキング方向に
バネ機能を有する支持機構によって支持されているとと
もに、一定線速フォーマットで記録されたビデオディス
クから映像信号を再生する光学ヘッドと、この光学ヘッ
ドのトラッキングサーボを実行するトラッキングサーボ
回路と、光学ヘッドをビデオディスクの半径方向に移送
するスレッド移送手段と、ビデオディスクに対してスキ
ャン再生を実行するための制御を行なう制御手段とを有
し、スキャン再生動作の際の複数トラックジャンプ動作
は、対物レンズに対するトラッキング駆動電圧をゼロと
する第1段階の動作と、対物レンズに対するトラッキン
グ駆動電圧として減速方向の電圧を与える第2段階の動
作とによって実行されるように、制御手段によって制御
されるようにするものである。
【0011】また、スキャン再生動作の際の複数トラッ
クジャンプ動作において、トラッキング駆動電圧をゼロ
とする第1段階の動作は、複数トラックジャンプ開始時
点から、支持機構のトラッキング方向のバネ機能におけ
るバネ周期の略1/4の時間に相当する期間に実行され
るようにする。
【0012】
【作用】対物レンズが、光軸が視野中心に復帰されるよ
うにトラッキング方向にバネ機能を有する支持機構によ
って支持されている場合、トラッキング駆動電圧をゼロ
とすることで対物レンズはバネ作用によって視野中心方
向に移動される。従って、バネ作用によって略視野中心
に復帰した段階で減速方向のトラッキング駆動電圧を与
えれば、トラックジャンプ終了時点で対物レンズの位置
を視野中心が光軸に一致するように容易に保持できる。
特に、バネ作用による対物レンズの中心方向への復帰時
間はバネ周期の1/4であるため、バネ周期の略1/4
時間経過後に減速駆動すればよい。
【0013】
【実施例】まず、図6〜図9により本発明の実施例のビ
デオディスク再生装置の構成及びスキャン再生動作につ
いて説明する。
【0014】図6において、10は光学式のビデオディ
スクを示し、これには、カラーコンポジットビデオ信号
によりFM変調された信号がCLVフォーマットで記憶
されている。そして、このディスク10は、スピンドル
モーター51により回転させられるとともに、スピンド
ルサーボ回路50により線速度が一定になるように、そ
の回転がサーボ制御されている。
【0015】また、20は再生回路を示し、21はその
光学ピックアップで、これは、図示はしないが、レーザ
光の発光素子、その受光素子、対物レンズ及びその光軸
をディスクの半径方向に制御するトラッキングコイルな
どを有するとともに、スレッドモーター44によりディ
スク10の半径方向に移動制御される。
【0016】更に、30はトラッキングサーボ回路を示
し、通常の再生時及びスキャン再生時に、ピックアップ
21の出力信号の一部が検出回路31に供給されてトラ
ッキングエラー電圧Vtが取り出され、このトラッキン
グエラー電圧Vtがサーボドライブ回路32を通じて光
学ピックアップ21のトラッキングコイルに供給されて
対物レンズのトラッキングサーボが行なわれる。
【0017】また、40はスレッドサーボ回路を示し、
通常の再生時には、検出回路31からのトラッキングエ
ラー電圧Vtがローパスフィルタ41に供給されて電圧
Vtの直流成分が取り出され、この直流成分が、通常の
再生時にはa接点に切り換えられているスイッチ回路4
2を通じ、さらにアンプ43を通じてスレッドモータ4
4に供給されてスレッドサーボが行われる。
【0018】従って、通常の再生時には、トラッキング
サーボ回路30及びスレッドサーボ回路40により、ピ
ックアップ21は、ディスク10のトラックを正しく追
跡し、ピックアップ21から再生信号が得られる。な
お、フォーカスサーボ回路については図示及び説明を省
略する。
【0019】そしてこの再生信号が、再生アンプ22お
よびリミッタ22を通じてFM復調回路24に供給され
てカラーコンポジットビデオ信号Scが復調され、この
ビデオ信号Scがタイムベースコレクタ25を通じ、さ
らに、通常の再生時にはa接点に切り換えられているス
イッチ回路26及び出力アンプ27を通じて端子28に
取り出される。
【0020】なお、このとき復調回路24からのビデオ
信号Scが同期分離回路61に供給されて水平同期パル
スPBKHが取り出され、このパルスPBKHがスピンドルサー
ボ回路50に供給されるとともに、形成回路62から基
準となる水平周波数のパルスREFHが取り出され、このパ
ルスREFHもスピンドルサーボ回路に供給され、これらが
比較されることにより上述のスピンドルサーボが行われ
る。さらに形成回路62から基準となる水平周波数及び
垂直周波数のパルスREFV,REFHが、形成回路63に供給
されて期間Tjに灰色の再生画面として再生される擬似
ビデオ信号Sgがスイッチ回路26のb接点に供給され
る。
【0021】また形成回路62から図8に実線で示すよ
うに、例えば4フィールド期間毎にパルスPsが取り出
され、このパルスPsがスイッチ回路42のb接点に供
給される。このパルスPsはスキャン再生時、このパル
スPsのひとつ毎に光学ピックアップ21を例えば60
トラック分だけ移動させるものである。
【0022】さらに、70はこのプレーヤー動作を制御
するマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)を
示し、このマイコン70には、スキャン再生用として例
えば図7に示すようなルーチンが用意される。また、マ
イコン70には、同期分離回路61から再生ビデオ信号
Scに含まれる垂直同期パルスPBKVが供給されるととも
に、形成回路62から基準の垂直同期パルスREFVも供給
される。さらにマイコン70から回路26、42、3
2、42、43、62に所定の制御信号が供給される。
【0023】そして通常の再生時に、スキャン再生用の
早送りキーあるいは早戻しキー(いずれも図示せず)を
押すと、これにより図7のルーチンが実行されてスキャ
ン再生が行われる。
【0024】すなわちスキャン再生時のキーが押される
と、マイコン70の処理が図7のルーチンのステップF1
01からスタートし、まずスイッチ回路42がb接点に切
り換えられ(F102)、続いてパルスREFVが例えば10カウ
ントされる(F103)。したがって、ステップF102,F103に
より、パルスPsが10フィールド期間にわたってスイ
ッチ回路42を通じ、さらにアンプ43を通じてスレッ
ドモータ44に供給されるとともに、この10フィール
ド期間には、パルスPsが3個存在するので、ピックア
ップ21は早送り方向または早戻し方向に例えば180
トラック(=60トラック×3個)だけ移動する。以
降、通常は、スキャン再生動作が停止されるまでスレッ
ドモータ44は定速駆動される。
【0025】また、この10フィールド期間は、期間T
dに対応し、このとき、サーボ回路30によりトラッキ
ングサーボが行われているので、正常な再生画面のビデ
オ信号Scが10フィールド期間にわたって連続して得
られる。次に、スイッチ回路26がb接点に切り換えら
れ(F104)、以後擬似ビデオ信号Sg(灰色画像信号)
が、スイッチ回路26を通じ、さらにアンプ27を通じ
て端子28に出力される。
【0026】なお、この時点から期間Tjに対応する。
また、通常の再生時には、図示はしないが、経過時間や
チャプタ番号などを再生画面に表示するために、再生同
期パルスPBKH,PBKV及び再生ビデオ信号Scと,基準同
期パルスREFH,REFV及び擬似ビデオ信号Sgとは、同相
とされているので、スイッチ回路26が制御されて信号
ScがSgに切り換わるとき、垂直同期が乱れることな
くディスク10の再生画面から灰色画面に切り換わる。
【0027】続いて、サーボドライブ回路32にマイコ
ン70からトラックジャンプ制御信号が供給されて比較
的大きなトラックジャンプ、例えば200トラック程度
のジャンプが強制的に行われ(F105)、次に、再生垂直同
期パルスPBKVを待つ(F106)。
【0028】そしてパルスPBKVが得られると、基準垂直
同期パルスRBFVに対する再生垂直同期パルスPBKVの位相
差θが求められ(F107)、次にその位相差θが、モニタ受
像機(図示せず)の垂直同期が乱れない程度に小さいか
どうか、例えば|θ|≦3%であるかチェックされる(F
108)。そして、|θ|≦3%であれば、パルスREFVが例
えば3個カウントされる(F111)。このカウント期間は、
TBC25などが安定するために設けられた待ち時間で
ある。
【0029】つづいて、スイッチ回路26がa接点に復
帰され(F112)、出力される信号はそれまでの信号Sgか
ら信号Scに戻される。なお、この時点が期間Tjの終
了時点であるが、ステップF108よりパルスREFVとPBKVと
の位相差θは小さいので、信号Sgから信号Scに切り
換わるとき、垂直同期が乱れることなく、灰色画面から
ディスク10の再生画面に切り換わる。
【0030】次にステップF113においてスキャン再生用
のキーが押されているか否かがチェックされ、押されて
いるときには、再びステップF103以降が実行される。一
方、ステップF108において、|θ|>3%であったとき
には、サーボドライブ回路32にトラックジャンプパル
スが供給されて、小さいトラックジャンプ、例えば1ト
ラックジャンプが強制的に行なわれ(F121)、次に再生垂
直同期パルスPBKVを待つ(F122)。そして、パルスPBKVが
得られると、パルスREFVとPBKVとの位相差θが求められ
(F123)、その位相差θが例えば、|θ|≦3%であるか
どうかがチェックされる(F124)。|θ|≦3%であれ
ば、上述のステップF111以降の処理に進む。
【0031】また、ステップF124において|θ|>3%
のときには、あと何トラックジャンプすれば|θ|≦3
%となるかが計算されてそのジャンプトラック数Xが求
められ(F131)、次に必要とするジャンプトラック数Xが
所定値、例えば20より小さいかどうかがチェックされ
る(F132)。
【0032】X≦20であれば、サーボドライブ回路3
2にトラックジャンプパルスが供給されてXトラックだ
けトラックジャンプが行なわれ、その後、上述したステ
ップF111以降の処理が実行される。ステップF132におい
てX>20であったときには、トラックジャンプ先が、
そこでの両垂直同期パルスREFVとPBKVの位相差が大きす
ぎる、いわばデッドゾーンであるとみなし、図8に破線
で示すようにアンプ43に番外のパルスが供給されて、
スレッドモータ44によりピックアップ21を強制的に
移動させ(F141)、さらにデッドゾーンを抜け出すために
例えば60トラック程度のトラックジャンプを行なった
後(F142)、ステップF106以降の処理を実行する。
【0033】例えばこのような制御方式で本実施例のビ
デオディスク再生装置におけるスキャン再生が実行され
る。なお、本例のように位相差θのチェックを行なって
|θ|≦3%となってから期間Tjを抜け出すことによ
り、期間Tdにおいて得られる再生画像に黒い帯が生じ
たり、画面の上下が入れ換わったりすることなく、良質
なスキャン再生画像を得ることができる。
【0034】ここで、ステップF105やステップF142のト
ラックジャンプにおいて対物レンズが2軸機構によって
ディスク半径方向に駆動されることになるが、本実施例
において実行される、スキャン再生時のトラックジャン
プ動作について以下図1〜図5を用いて説明する。
【0035】光学ピックアップ21に装備されている対
物レンズ81は、例えば図5に示すように4本のバネ板
82によって固定部83から支持されており、フォーカ
ス方向及びトラッキング方向に偏移可能とされている。
そして、2軸機構におけるフォーカスコイル及びトラッ
キングコイルに所定のサーボ電圧が印加されることによ
り、フォーカス方向において合焦点位置に保持され、ま
たトラッキング方向においてオントラック状態が保持さ
れる。バネ板82はトラッキング方向に所定の固有周期
をもっている。
【0036】また、トラッキングコイルに対してサーボ
電圧を印加するための図6におけるサーボドライブ回路
32をより詳細に示したものが図4である。なおTCは
2軸機構におけるトラッキングコイルを示す。検出回路
31から供給されるトラッキングエラー電圧Vtは波形
整形回路33及び位相補償回路34に供給される。波形
整形回路33によってパルス化された信号はマイコン7
0に供給される。また、位相補償回路34の出力はドラ
イブアンプ部35を通じてトラッキングコイルTCに供
給され、対物レンズ81をトラッキング方向に駆動する
ことになる。
【0037】36は減速用電流源、37は加速用電流
源、S1 〜S3 はマイコン70によってオン/オフ制御
されるスイッチであり、スキャン再生時でない際のトラ
ックジャンプ時には、マイコン70によって所定期間ス
イッチS1 及びS3 がオンとされることによって、前記
図10(a)のように加速方向のドライブ信号がトラッ
キングコイルTCに印加され、またその後スイッチS3
がオフ、S2 がオンに切り換えられることにより、減速
方向のドライブ信号が印加され、この加速/減速動作に
よって所定のトラックまでのジャンプ動作がなされる。
【0038】ところが本実施例では、特にスキャン再生
中のトラックジャンプ動作(上記ステップF105、F142の
トラックジャンプ)ついては図1のフローチャートに示
すように通常時と異なる制御がマイコン70によって行
なわれる。なお、図2(a)はスキャン再生中のトラッ
クジャンプ動作のためにトラッキングコイルTCに供給
されるドライブ信号、図2(b)は検出回路31を介し
てサーボドライブ回路32に供給されるトラバース信
号、図2(c)はトラバース信号を波形整形した出力で
ある。
【0039】スキャン再生中においてトラックジャンプ
直前のt1 時点には、スレッド送りが所定速度で実行さ
れつつトラッキングサーボはオンとなっているので、図
3(a)のように光軸Jと対物レンズ81の視野中心J
L はずれているが、トラックジャンプをt1 時点で開始
すると、まずマイコン70はサーボドライブ回路32の
スイッチS1 のみをオンとする(F201)。従ってトラッキ
ングコイルTCに印加される電圧は0Vとなる。またス
イッチS1 をオンとすると同時にタイムカウントを開始
する(F202)。
【0040】トラッキングコイルTCに電圧が印加され
ない状態では、対物レンズ81はバネ板82によるバネ
作用により図3(b)のように視野中心JL と光軸Jが
一致する方向に復帰するように移動される。ここで、バ
ネ作用により対物レンズ81が、その視野中心JL と光
軸Jが一致する位置にまで復帰するための所要時間は、
バネ周期の1/4に相当する時間である。
【0041】そこで、マイコン70はバネ板82におけ
るバネ周期の1/4に相当する時間をカウントし、カウ
ントアップによって次の処理にうつる(F203)。つまり、
カウントアップ時点をt2 時点とすると、トラッキング
ドライブ電圧を0Vとした状態を図2(a)のようにt
1 〜t2 期間継続すると、バネ作用により対物レンズ8
1が図3(b)の位置状態となるが、このt2 時点でス
イッチS2 をオンとし、図2(a)に示すように減速方
向のトラッキングドライブ電圧をトラッキングコイルT
Cに供給するようにする(F204)。
【0042】マイコン70は波形整形回路33から入力
される図2(c)のパルスの立ち上がり(又は立ち下が
り)間隔ΔT(即ちゼロクロス間隔)を検出している
が、このΔTが所定時間以上となった時点(F205)でトラ
ッキングサーボをオンとし、トラックジャンプを終了す
る。つまり、スイッチS1 、S2 をオフとし、トラッキ
ングエラー電圧Vtに基づくトラッキングドライブ電圧
がトラッキングコイルTCに供給されるようにする(F20
6)。このトラックジャンプ終了時点t3 においては対物
レンズ81は図3(c)のように、ほぼ視野中心JL
光軸Jが一致する位置状態にある。
【0043】このようにトラックジャンプ終了時点にお
いて対物レンズ81が視野中心JLと光軸Jが一致する
位置状態にあることにより、直後に続いて1トラックジ
ャンプ、複数トラックジャンプ等を行なっても、その動
作は安定したものとなり、トラックジャンプ後にトラッ
キングサーボがかけられないことなどは生じない。従っ
て、上記図7に示した制御で実現されるスキャン再生動
作は良好に遂行されることになる。
【0044】なお、トラッキングコイルTCに0Vを印
加する第1段階の動作は、バネ作用によるものであるこ
とから、対物レンズ81がどのような位置状態にあろう
とも、確実に上記図3(b)の位置状態に復帰できる。
従って、複数トラックジャンプ開始時点(t1 )の位置
状態によって上記トラックジャンプ動作が影響を受ける
ことはない。
【0045】ところで、トラッキングコイルTCに0V
の電圧を印加する時間(t1 〜t2)をバネ周期の1/
4に相当する時間としたが、この時間は、実験によると
±20%の誤差以内であればよく、この誤差以内に時間
が設定されていれば、続くトラックジャンプ動作は安定
して行なえる。
【0046】なお、上記スキャン再生動作自体の制御方
式は各種考えられ、実施例における図7の方式以外であ
っても、図1に示したようなトラックジャンプ制御方式
は採用できる。いづれにしても、スレッド送り動作とト
ラックジャンプを独立に実行するスキャン再生動作の際
において、実行されるトラックジャンプについての制御
方式として採用されればよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明のビデオディ
スク再生装置は、スキャン再生動作の際の複数トラック
ジャンプ動作は、対物レンズに対するトラッキング駆動
電圧をゼロとする第1段階の動作を、支持機構のトラッ
キング方向のバネ機能におけるバネ周期の略1/4の時
間に相当する期間に行ない、その後減速方向の電圧を与
える第2段階の動作を行なうことによって実行されるよ
うに構成したため、複数トラックジャンプ後において対
物レンズを、その視野中心と光軸中心が略一致する位置
状態に常に制御することができ、これによって続いて実
行されるトラックジャンプを安定に行なうことができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビデオディスク再生装置の実施例にお
けるスキャン再生時の複数トラックジャンプ動作制御方
式のフローチャートである。
【図2】実施例のスキャン再生時の複数トラックジャン
プ制御波形の説明図である。
【図3】実施例のスキャン再生時の対物レンズ位置状態
の説明図である。
【図4】実施例のトラッキングサーボドライブ回路のブ
ロック図である。
【図5】実施例の対物レンズ支持機構の斜視図である。
【図6】実施例の全体の回路構成のブロック図である。
【図7】実施例のスキャン再生動作の制御方式のフロー
チャートである。
【図8】実施例のスレッド駆動パルスの説明図である。
【図9】スキャン再生時における対物レンズの光軸位置
の説明図である。
【図10】従来のスキャン再生時の複数トラックジャン
プ動作制御波形の説明図である。
【図11】従来のスキャン再生時の対物レンズ位置状態
の説明図である。
【符号の説明】
21 光学ピックアップ 31 検出回路 32 サーボドライブ回路 35 ドライブアンプ部 36 減速用電流源 37 加速用電流源 44 スレッドモータ 70 マイコン 81 対物レンズ 82 板バネ TC トラッキングコイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズが、その光軸が視野中心に復
    帰されるようにトラッキング方向にバネ機能を有する支
    持機構によって支持され、一定線速フォーマットで記録
    されたビデオディスクから映像信号を再生する光学ヘッ
    ドと、該光学ヘッドのトラッキングサーボを実行するト
    ラッキングサーボ回路と、前記光学ヘッドを前記ビデオ
    ディスクの半径方向に移送する移送手段と、前記ビデオ
    ディスクに対してスキャン再生を実行するための制御を
    行なう制御手段とを有し、 スキャン再生動作の際の複数トラックジャンプ動作は、
    前記対物レンズに対するトラッキング駆動電圧をゼロと
    する第1段階の動作と、前記対物レンズに対するトラッ
    キング駆動電圧として減速方向の電圧を与える第2段階
    の動作とによって実行されるように、前記制御手段によ
    って制御されることを特徴とするビデオディスク再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1段階の動作は、複数トラックジ
    ャンプ開始時点から、前記支持機構のトラッキング方向
    のバネ機能におけるバネ周期の略1/4の時間に相当す
    る期間に実行されるように構成したことを特徴とする請
    求項1に記載のビデオディスク再生装置。
JP9601392A 1992-03-24 1992-03-24 ビデオディスク再生装置 Pending JPH05274693A (ja)

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