JPH0527449A - 湿し水不要感光性平版印刷版の処理方法 - Google Patents

湿し水不要感光性平版印刷版の処理方法

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JPH0527449A
JPH0527449A JP20638891A JP20638891A JPH0527449A JP H0527449 A JPH0527449 A JP H0527449A JP 20638891 A JP20638891 A JP 20638891A JP 20638891 A JP20638891 A JP 20638891A JP H0527449 A JPH0527449 A JP H0527449A
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JP
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photosensitive
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silicone rubber
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Application number
JP20638891A
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English (en)
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Tetsuya Taniguchi
哲哉 谷口
Norihito Suzuki
則人 鈴木
Nobumasa Sasa
信正 左々
Hiroshi Tomiyasu
寛 富安
Akio Kasakura
暁夫 笠倉
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Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、現像後の画像が鮮明に得られ、か
つ染色液で手、衣服、自動現像機等を汚すことのない湿
し水不要感光性平版印刷版の処理方法を提供することを
目的とする。 【構成】 本発明は基板上に、少なくとも光二量化型感
光性樹脂を含む感光層及びシリコーンゴム層を順次積層
してなり、現像により画像部におけるシリコーンゴム層
のみを除去し、塩基性化合物を含む30重量%以上の水よ
りなる処理液を用いて画線部を発色させることを特徴と
する湿し水不要感光性平版印刷版の処理方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿し水不要感光性平版
印刷版の処理方法に関するものであり、更に詳しくは現
像後の画像が鮮明である湿し水不要平版印刷版が得ら
れ、更には現像後等において染色液で手や衣服を汚すこ
とのない湿し水不要感光性平版印刷版の処理方法に関す
る。
【0002】
【発明の背景】従来、湿し水不要感光性平版印刷版(以
下、必要に応じ「版材料」という)としては、支持体上
に順に感光層及びインキ反撥層を塗設したものが知られ
ている。この版材料を露光・現像することにより湿し水
不要平版印刷版(以下、必要に応じ「印刷版」という)
を得ることができる。
【0003】このような版材料は、例えば特公昭55-227
81号に記載されている如く、現像液を用いて感光層の未
露光部(画像部)を溶解し、それに伴なって上層のシリ
コーンゴム層が除去されるものと特公昭54-26923号に記
載されている如く、露光部(非画像部)を光接着によっ
て感光層と強固に接着させ、未露光部(画像部)のシリ
コーンゴム層のみを膨潤させる有機溶剤を用いてシリコ
ーンゴム層を除去させるものとがある。
【0004】しかしこれらの方法により得られた印刷版
は現像後の可視画性に問題があった。例えば後者の未露
光部(画像部)のシリコーンゴム層のみを膨潤させる有
機溶剤によって除去させるタイプのものは、現像により
シリコーンゴム層のみが除去されるので、現像後、画像
を観察する場合、非常に見にくいという問題があった。
【0005】現像後、画像部に可視画性を付与すること
は検版の面から重要であり、従来から数多くの研究が行
なわれてきた。例えば特開昭54-103103号、特公昭61-53
716号、特開昭63-133153号公報明細書等には、現像後に
露出した感光層やプライマー層を染色することによっ
て、可視画性を向上させる技術が示されている。しか
し、これらは染色液を用いているため処理後に印刷版表
面に残った染色液で手や衣服が汚れたり、または自動現
像機が染色液で汚れたりするので、自動現像機などの維
持管理、取扱いの面で問題であった。
【0006】
【発明が解決すべき課題】本発明は上記問題点を解決す
べくなされたものであり、本発明者等は鋭意研究を続け
た結果、染色液を用いずに画像部を発色させることによ
り上記問題点を解決できることを見出した。
【0007】すなわち本発明の目的は、現像後の画像が
鮮明である湿し水不要平版印刷版が得られ、かつ現像後
等において染色液で手や衣服を汚したり、自動現像機が
汚れたりすることがない湿し水不要の感光性平版印刷版
の処理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は基板上
に、少なくとも光二量化型感光性樹脂を含む感光層及び
シリコーンゴム層を順次積層してなり、現像により画像
部におけるシリコーンゴム層のみを除去し、塩基性化合
物を含む30重量%以上の水よりなる処理液を用いて画線
部を発色させることを特徴とする湿し水不要感光性平版
印刷版の処理方法によって達成される。
【0009】以下本発明を更に詳しく説明する。
【0010】本発明においては、湿し水不要感光性平版
印刷版の感光層に、現像と同時または、現像後の処理に
おいて発色する物質を含有させておく態様があげられ
る。即ちこの実施態様には、感光層に発色物質を含み、
現像液又は現像後に処理する液に発色物質と反応して色
素を形成し発色する物質、即ちカプラーを含む場合と、
感光層に発色物質とカプラーとを含む場合とがある。
【0011】後者の場合には処理液中の物質の触媒作用
により発色物質とカプラーが反応して色素を形成し発色
する。好ましくは感光層に含まれる発色物質が感光性物
質であり、更に好ましくは該感光性物質が露光により光
化学反応を起して分解または変質して処理液中あるいは
感光層中の成分(カプラー)と反応する能力を失い、し
たがって発色することがないことである。この場合には
非画線部に残った感光層は発色する能力を失っているの
で、この上にあるシリコーンゴム層を通して処理液が浸
透しても、発色しない。それ故、印刷版は画線部と非画
線部とのコントラストが大きくなり特に有利である。
【0012】前記処理液とは、現像液または現像後に平
版印刷版を処理する液等を意味する。本発明において該
処理液は塩基性化合物を含有し、かつ30重量%以上の水
よりなることが必要である。カプラーと反応することに
より発色する物質としては、具体的には例えばジアゾ樹
脂、例えばジアゾ化合物の塩酸塩、四フッ化ホウ酸塩、
六フッ化燐酸塩、塩化亜鉛複塩等が挙げられ、ジアゾ樹
脂が用いられる場合にその使用量は感光層中5〜80重量
%であることが好ましく、更に好ましくは15〜60重量%
であり、ジアゾ化合物が用いられる場合にその使用量は
感光層中5〜45重量%であることが好ましく、更に好ま
しくは10〜30重量%である。
【0013】本発明に用いられるジアゾ樹脂には、種々
のものが含まれるが、好ましくは、p−ジアゾジフェニ
ルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物で代表されるジ
アゾ樹脂であって、水不溶性で有機溶媒可溶性のもの
で、好ましくは特公昭47-1167号及び同57-43890号公報
等に記載されているような水不溶性かつ通常の有機溶媒
可溶性のものが使用される。特に好ましくは下記一般式
[a]で示されるジアゾ樹脂である。
【0014】
【化1】 [式中、R1,R2およびR3は、水素原子、アルキル基
又はアルコキシ基を示し、R4は水素原子、アルキル基
又はフェニル基を示す。Xは陰イオンを示し、Yは−N
H−,−S−又は−O−を示す。]
【0015】本発明に用いられるジアゾ樹脂におけるジ
アゾモノマーとしては、前記のジアゾ化合物を用いるこ
とができ、好ましくは、例えば、4−ジアゾ−ジフェニ
ルアミン、3−メトキシ−4−ジアゾジフェニルアミ
ン、3−エトキシ−4−ジアゾジフェニルアミンが挙げ
られる。
【0016】前記ジアゾモノマーとの縮合剤として用い
られるアルデヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチル
アルデヒド、イソブチルアルデヒド、またはベンズアル
デヒド等が挙げられる。
【0017】更に陰イオンとしては、塩素イオンやテト
ラクロロ亜鉛酸等を用いることにより水溶性のジアゾ樹
脂を得ることができ、また四フッ化ホウ素、六フッ化燐
酸、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸、4,4′
−ビフェニルジスルホン酸、2,5−ジメチルベンゼン
スルホン酸、2−ニトロベンゼンスルホン酸、2−メト
キシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイル−ベンゼンスル
ホン酸等を用いることにより、有機溶剤可溶性のジアゾ
樹脂を得ることができる。
【0018】以下本発明に好ましく用いられる発色物質
の具体的例示化合物を挙げるが、本発明はこれらにより
限定されるものではない。
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】また前記処理液及び/又は感光層には、感
光層中に存在している発色物質と反応して色素を形成す
る物質、即ちカプラーが含有されており、該カプラーと
しては、アシルアセトアニリド類、1,3置換ピラゾロ
ン類、フェノール類、ナフトール類等が挙げられる。
【0022】具体的化合物としては、例えばβ−ナフト
ール、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、
1,5−ジヒドロキシナフタレン等が用いられ、この他
には下記のカプラーが挙げられる。
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】これらカプラーの含有量は、処理液中に含
有させる場合には、処理液に対して0.1重量%〜20重量
%の範囲で用いることが好ましく、更に好ましくは1重
量%〜10重量%である。
【0026】感光層にカプラーを含有させる場合には、
感光性組成物の固形分中に0.2重量%〜40重量%含有さ
せることが好ましく、更に好ましくは1重量%〜30重量
%である。
【0027】本発明においては、前記感光層に、現像と
同時または、現像後の処理において発色する物質等を含
有させた、湿し水不要感光性平版印刷版を露光後、現像
と同時に、あるいは現像後に処理液で処理する場合には
処理液で処理して発色させることにより検版性に優れた
印刷版を得ることができる。
【0028】処理液中にカプラーを含有する場合には、
前記カプラーの他にカプラーを溶解する有機溶剤、水、
界面活性剤を含むことが好ましい。
【0029】また感光層中にカプラーを含有する場合に
は、処理液中に有機溶剤、水、界面活性剤等を含むこと
が好ましい。この場合にはカプラーを処理液中に分散又
は溶解する必要がないため有機溶剤、界面活性剤の使用
量を少なくすることができる。したがって作業環境、処
理液の廃液処理の面で有利となり好ましい。
【0030】本発明において、感光層中の発色物質と反
応する物質あるいはカプラーを含有する処理液又は感光
層中の発色物質との反応に触媒作用を有する処理液は、
現像液と同一であっても、異っていてもよいが、現像と
同時に発色させることができる方が好ましいので、現像
後と処理液とが同一であることが好ましい。
【0031】本発明に用いられる湿し水不要感光性平版
印刷版の感光層は少なくとも光二量化型感光性樹脂を含
有することが必要である。本発明において光二量化型感
光性樹脂の使用量は感光層中10重量%以上が好ましく、
更に好ましくは30重量%以上の範囲である。
【0032】本発明に用いられる光二量化型感光性樹脂
としては、以下に示すような構造の光二量化型感光性基
を有するものを挙げることができる。すなわち、本発明
においては重合体の主鎖または側鎖に下記に示す光二量
化型感光性基を含む、ポリエステル類、ポリカーボネー
ト類、ポリアミド類、ポリ(メタ)アクリル酸エステル
類、ポリビニルアルコール誘導体、エポキシ樹脂誘導体
などを用いることができる。
【0033】
【化6】 (式中R1は炭素原子数1〜10のアルキル基、R2および
3はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1
〜10のアルキル基またはシアノ基を示す。)
【0034】その分子量は溶媒可溶性である限り特に制
限はないが一般的には1000〜数万の範囲から選択するの
が有利である。このようなポリマーの特に好ましいもの
としては例えば米国特許第3,030,208号及び同第3,707,3
73号の各明細書に記載されているようなポリマー主鎖に
感光基を含む感光性ポリマー、例えばp−フェニレンジ
アクリル酸とジオールから成る感光性ポリエステル、米
国特許第2,956,878号及び同第3,173,787号の各明細書に
記載されているような感光性ポリマー、例えばシンナミ
リデンマロン酸等の2−プロペリデンマロン酸化合物と
2官能性グリコール類とから誘導される感光性ポリエス
テル、米国特許第2,690,966号、同第2,752,372号、同第
2,732,301号の各明細書に記載されているような感光性
ポリマー、例えばポリビニルアルコール、澱粉、セルロ
ース及びその類似物のような水酸基含有ポリマーのケイ
皮酸エステル類等で活性光線の作用により不溶化するも
の等が挙げられる。
【0035】本発明においては前記感光層に感脂化剤、
界面活性剤、増感剤、安定化剤、熱重合禁止剤、可塑
剤、染料や顔料等の色素などの添加剤類を必要に応じて
添加することができる。添加量はその種類によって異な
るが、概して感光性塗布液に含まれる感光性組成物に対
して、0.01〜20重量%の範囲が好ましく、更に好ましく
は0.05〜10重量%の範囲である。
【0036】本発明に用いられるシリコーンゴム層とし
ては、下記に示す一般式[I]で示される繰り返し単位
を有する分子量数千〜数十万の主鎖中または主鎖の末端
に水酸基あるいは炭素−炭素不飽和結合(例えばビニル
基、アリール基)を2個以上有する線状有機ポリシロキ
サンを主成分とするシリコーンゴム組成物を主成分とす
るものが好ましい。
【0037】
【化7】 式中nは2以上の整数、Rは水素原子、炭素原子数1〜
10のアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基
又はフェニル基であり、Rの60%以上がメチル基である
ものが好ましい。なお上記の水酸基あるいは炭素−炭素
不飽和結合は主鎖中または主鎖の末端のどちらにあって
もよいが、末端にあることが好ましい。上記線状有機ポ
リシロキサンの具体例としてはα,ω−ジヒドロキシポ
リジメチルシロキサン、α,ω−ビス(ジメチルビニル
シリル)ポリジメチルシロキサンなどが挙げられる。
【0038】本発明におけるシリコーンゴム層は上記線
状有機ポリシロキサン同士あるいは架橋剤との縮合反応
あるいは、付加反応によって得られるものである。好ま
しくは反応性の架橋剤を添加して縮合反応あるいは付加
反応にて架橋シリコーンゴムとする。
【0039】本発明に用いられる架橋剤としては、一般
式[II]で表される反応性シラン化合物および1分子中
に2個以上のSiH結合を有する多価ハイドロジェンポ
リシロキサンが好ましく用いられる。
【0040】一般式[II] R1′ 4-nSiX n 式中、nは1〜4の整数を表わし、R1′はアルキル
基、アリール基、アルケニル基、またはこれらの組み合
わされた一価の基を表し、またこれらの基はハロゲン原
子、アミノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリー
ロキシ基、チオール基、グリシジル基、(メタ)アクリ
ロキシ基、ビニル基で置換されたイソシアヌレート基等
の官能基を有していてもよい。Xは−OH,−R2′
−Ac,−O−N=CR3′ 2 ,−Cl,−Br,−I
等の置換基を表す。ここでR2′,R3′は上記のR1′
と同じものを表し、Acはアセチル基を表す。
【0041】上記架橋剤の具体例としては、トリメトキ
シメチルシラン、トリアセトキシメチルシラン、γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、メチルトリス(ジメ
チルケトオキシム)シラン、1−[3−(トリメトキシ
シリル)プロピル]−3,5−ジアリルジアリルイソシ
アヌレート、1,3,5−トリス[3−(トリメトキシ
シリル)プロピル]イソシアヌレート、N,N−ビス
[3−(トリメトキシシリル)プロピル]メタクリルア
ミド、N−グリシジル−N,N−ビス[3−(トリメト
キシシリル)プロピル]アミン、N,N−ビス[3−
(トリメトキシシリル)プロピル]アミン、α,ω−ビ
ス(トリメチルシリル)ポリ(メチルハイドロジェン)
(ジメチル)シロキサン共重合体、α,ω−ビス(ジメ
チルハイドロジェンシリル)ポリジメチルシロキサン、
1,3,5,7−テトラメチル−1−グリシドキシプロ
ピルシクロテトラシロキサン等が挙げられる。これらの
架橋剤は単独または2種以上混合されて用いられ、シリ
コーンゴム層における添加量は0.5〜30重量部、好まし
くは2〜10重量部である。
【0042】シリコーンゴム層には、更に架橋反応の触
媒として少量の有機スズ化合物(例えばジラウリン酸ジ
ブチルスズ、スズ(II)オクトエート)、有機コバルト
化合物(例えばナフテン酸コバルト)、白金単体、塩化
白金、塩化白金酸、オレフィン配位白金等が用いられ
る。
【0043】またシリコーンゴム組成物の硬化速度を制
御する目的で、テトラシクロ(メチルビニル)シロキサ
ンなどのビニル基含有のオルガノポリシロキサン、炭素
−炭素三重結合含有のアルコールなどの架橋抑制剤を添
加することも可能である。
【0044】シリコーンゴムの強度を向上させ、印刷作
業中に生じる摩擦力に耐えるシリコーンゴムを得るため
に充填剤(フィラー)を混合することもできる。予めフ
ィラーの混合されたシリコーンゴムは、シリコーンゴム
ストック、あるいはシリコーンゴムディスバージョンと
して市販されており、本発明のようにコーティングによ
りシリコーンゴム膜を得ることが好ましい場合には、R
TVあるいはLTVシリコーンゴムのディスバージョン
が好んで用いられる。このような例としては、トーレシ
リコーン社製Syl Off 23、SRX−257、SH237等の
ペーパーコーティング用シリコーンゴムディスバージョ
ンがある。
【0045】シリコーンゴム層には、更に接着性を向上
させるためにアミノ基を有するシランカップリング剤を
用いることができる。好ましいシランカップリング剤と
しては、例えば次のようなものがある。 (a)H2NCH2CH2NH(CH23Si(OCH33 (b)H2NCE2CH2NH(CH23Si(OCH32
(CH3) (c)H2N(CH23Si(OEt)3
【0046】本発明に用いられるシリコーンゴム層中に
は、更に光増感剤を少量含有させることができる。
【0047】本発明に用いられるシリコーンゴム層は、
シリコーンゴムを適当な溶媒に溶解した後、感光層上に
塗布、乾燥することにより設けることができる。その厚
さは0.1〜20μ程度、好ましくは1〜4μ程度である。
【0048】本発明に関する版材料に用いられる支持体
としては、通常の平版印刷機にセットできるたわみ性と
印刷時に加わる荷重に耐えるものであることが好まし
く、例えばアルミニウム、亜鉛、銅、鋼等の金属板、及
びクロム、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム及び鉄等
がメッキまたは蒸着された金属板、紙、プラスチックフ
ィルム及びガラス板、樹脂コート紙、アルミニウム等の
金属箔が張られた紙等が挙げられる。本発明においては
アルミニウム板を用いることが好ましい。
【0049】接着性向上のための支持体自体に処理を施
してもよく、例えば各種粗面化処理等が含まれる。
【0050】また感光層と支持体との十分な接着性を得
るために、支持体上にプライマー層を設けてもよく、該
プライマー層には例えばポリエステル樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポ
キシ樹脂、アクリレート系共重合体、酢酸ビニル系共重
合体、フェノキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリアクリロニトリルブタジエン、ポリ酢
酸ビニル等が含有される。また上記プライマー層を構成
するアンカー剤としては、例えばシランカップリング
剤、有機チタネート等も有効である。
【0051】本発明に用いられる版材を構成する各層の
厚さは、支持体が50〜1000μmであることが好ましく、
更に好ましくは100〜300μmであり、感光層が0.05〜10
μmであることが好ましく、更に好ましくは0.5〜5.0μm
であり、シリコーンゴム層が0.5〜100μmであることが
好ましく、更に好ましくは1〜4μmである。
【0052】本発明においてはシリコーンゴム層の上面
に必要に応じて保護層を設けてもよい。
【0053】本発明に用いられる湿し水不要の版材は、
例えば次のようにして製造される。支持体上に、リバー
スロールコータ、エアーナイフコータ、メーヤバーコー
タ等の通常のコータあるいはホエラーのような回転塗布
装置を用い、感光層を構成すべき組成物溶液を塗布乾燥
し感光層を設ける。
【0054】なお必要に応じて支持体と感光層の間に該
感光層と同様の方法でプライマー層を設けて加熱あるい
は露光による硬化を行った後、感光層を塗布、乾燥して
感光層を設けてもよい。
【0055】感光層上にシリコーンゴム溶液を同様な方
法で塗布し、通常100〜120℃の温度で数分間熱処理し
て、十分に硬化せしめてシリコーンゴム層を形成する。
【0056】また更に必要に応じて該シリコーンゴム層
上にラミネーターを用いて保護フィルムを設けてもよ
い。
【0057】以下に湿し水不要の版材料を用いて湿し水
不要の印刷版を製造する方法を説明する。
【0058】原稿であるポジフィルムをポジ型版材表面
に真空密着させ、露光する。但し露光用光源は、紫外線
を豊富に発生する水銀灯、カーボンアーク灯、キセノン
ランプ、メタルハライドランプ、蛍光灯等が用いられ
る。
【0059】次いでポジフィルムを剥がし、現像液を用
いて現像する。現像液としては湿し水不要の版材の現像
液として、公知のものが利用できるが、本発明において
は水系現像液を用いることが好ましい。
【0060】水系現像液としては、水を30重量%以上、
好ましくは50重量%〜98重量%含有し、かつ有機溶剤、
界面活性剤等を含む現像液を挙げることができる。本発
明においては更にアルカリ剤を含有する水系現像液が好
ましい。
【0061】また現像液には、現像と同時に感光層中の
発色物質を発色させることができるように該発色物質と
反応する物質又は前記のカプラーを含有させることがで
きる。
【0062】水を主成分とする現像液に含有することが
できる有機溶剤としては、例えば脂肪族炭化水素類(ヘ
キサン、ヘプタン、商品名“アイソパーE.H.G”
(エッソ化学社製)、或はガソリン、灯油等)、芳香族
炭化水素類(トルエン、キシレン等)、或はハロゲン化
炭化水素類(トリクレン等)、アルコール類(メタノー
ル、エタノール、1−ブトキシ−2−プロパノール、3
−メチル−3−メトキシブタノール、ベンジルアルコー
ル等)、エーテル類(メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、ブチルセロソルブ、フェニルセロソルブ、メチル
カルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトー
ル、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールジ
ブチルエーテル、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコールブチルエーテル、トリプロピレングリコール
メチルエーテル、ポリプロピレングリコールメチルエー
テル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、4−メ
チル−1,3−ジオキソラン−2−オン等)、エステル
類(酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ヘキシル、酢酸メ
チル、酢酸プロピル、こはく酸ジエチル、蓚酸ジブチ
ル、マレイン酸ジエチル、安息香酸ベンジル、メチルセ
ロソルブアセテート、セロソルブアセテート、カルビト
ールアセテート等)等が挙げられる。
【0063】現像液に添加される界面活性剤としては、
アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界
面活性剤及び両性イオン界面活性剤が用いられ、具体的
には以下のものが挙げられる。アニオン界面活性剤とし
ては、 (1)高級アルコール硫酸エステル類(例えばラウリル
アルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチルアル
コールサルフェートのアンモニウム塩、ラウリルアルコ
ールサルフェートのアンモニウム塩、第二ナトリウムア
ルキルサルフェート等) (2)脂肪族アルコールリン酸エステル塩類(例えば、
セチルアルコールリン酸エステルのナトリウム塩等) (3)アルキルアリールスルホン酸塩類(例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、イソプロピルナ
フタレンスルホン酸ナトリウム塩、ジナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム塩、メタニトロベンゼンスルホン酸ナト
リウム塩等) (4)アルキルアミドスルホン酸塩類 (5)二塩基脂肪族エステルのスルホン酸塩類(例えば
ナトリウムスルホコハク酸ジオクチルエステル、ナトリ
ウムスルホコハク酸ジヘキシルエステル等) (6)アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデ
ヒド縮合物(例えば、ジブチルナフタレンスルホン酸ナ
トリウムのホルムアルデヒド縮合物等)が挙げられる。
【0064】ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー
等が挙げられる。
【0065】カチオン界面活性剤としては、アルキルア
ミン塩、第四級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンア
ルキルアミン等が挙げられる。
【0066】両性イオン界面活性剤としては、アルキル
ベタイン等が挙げられるが、これらの中でもアニオン界
面活性剤が適している。
【0067】これらの界面活性剤は、単独でもまたは2
種以上を組合せて使用することができる。本発明に用い
られる界面活性剤の使用量は、0.01重量%〜60重量%の
範囲が好ましく、更に好ましくは0.1重量%〜10重量%
である。
【0068】本発明に用いられるアルカリ剤としては、
(1)ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第二または
第三リン酸ナトリウムまたはアンモニウム塩、メタケイ
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア等の無機ア
ルカリ剤、(2)モノ、ジまたはトリメチルアミン、モ
ノ、ジまたはトリエチルアミン、モノまたはジイソプロ
ピルアミン、n−ブチルアミン、モノ、ジまたはトリエ
タノールアミン、モノ、ジまたはトリイソプロパノール
アミン、エチレンイミン、エチレンジイミン等の有機ア
ミン化合物等が挙げられる。
【0069】アルカリ剤の使用量は、0.05重量%〜20重
量%の範囲が好ましく、更に好ましくは0.2重量%〜10
重量%である。
【0070】現像は、例えば上記のような現像液を現像
用パッドに含ませてこすったり又は現像液を版面に注い
だ後に現像ブラシでこすったりして行うことができる。
【0071】上記現像により、未露光部の感光層の一部
とシリコーンゴムが除去された印刷版、あるいはシリコ
ーンゴム層のみが除去され、発色した感光層が露出し、
露光部にはシリコーンゴム層と実質的に発色しない感光
層が残っている印刷版が得られる。
【0072】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限される
ものではない。
【0073】ジアゾ樹脂の合成 p−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩14.5g(50ミリモ
ル)を氷冷下で40.9gの濃硫酸に溶解した。この反応液
に1.35g(45ミリモル)のパラホルムアルデヒドを反応
温度が10℃を越えないように徐々に添加した。この反応
混合物を氷冷下で500mlのエタノール中に滴下し、生じ
た沈澱を濾過した。エタノールで洗浄後、この沈澱物を
100mlの純水に溶解し、この液に6.8gの塩化亜鉛を溶解
した冷濃厚水溶液を加えた。
【0074】生じた沈澱を濾過した後、エタノールで洗
浄し、これを150mlの純水に溶解した。この液に8gのヘ
キサフルオロ燐酸アンモニウムを溶解した冷濃厚水溶液
を加えた。生じた沈澱を濾取し、水洗した後、乾燥して
ジアゾ樹脂を得た。
【0075】実施例−1 厚さ0.3mmの脱脂した平滑なアルミニウム板上に、下記
の組成よりなる、プライマー層組成物の固形成分を10重
量%含有するプロピレングリコールモノメチルエーテル
溶液を塗布し、100℃の熱風中で5分間乾燥して厚さ15
μの塗膜とした。その後、3kw超高圧水銀灯を用い
て、1J/cmの全面露光を行って硬化し、プライマー層
とした。
【0076】 <プライマー層組成物> (1)バイロンUR−8300 (東洋紡(株)製;ポリエステルポリウレタン) 100重量部 (2)ペンタエリスリトールトリアクリレート 150重量部 (3)2,4−ジエチルチオキサントン 6重量部 (4)p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル 6重量部 (5)γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 3重量部
【0077】上記プライマー層を塗設したアルミニウム
版上に、シランカップリング剤および有機スズ化合物を
含有する下記の感光性組成物を乾燥重量で0.25g/m2
なるように塗布、乾燥し、感光層を設けた。
【0078】 <感光性組成物> (1)p−フェニレンジアクリル酸エステルと 1,4−ジヒドロキシエチルオキシシクロヘキサン との1:1(モル比)重縮合による 感光性不飽和ポリエステル 10重量部 (2)1−メチル−2−ベンゾイルメチレン −β−ナフトチアゾリン 0.6重量部 (3)N−(β−アミノエチル)アミノメチル フェネチルトリメトキシシラン 0.4重量部 (4)ジブチル錫ジオクタノエート 0.8重量部 (5)スミトーンシアニンブルーVH514 (住友化学社製フタロシアニンブルー顔料) 2重量部 (6)2,5−ジエトキシ−4−モルフォリノ ベンゼンジアゾニウムフルオロボレート 3重量部 (7)メチルセロソルブアセテート 600重量部 (8)トルエン 300重量部
【0079】次に、上記感光層上に下記の組成よりな
る、シリコーンゴム層組成物の固形成分を10重量%含有
するアイソパーE(エクソン化学(株)製;溶剤)の溶
液を乾燥重量で1.8g/mとなるように塗布し、90℃の熱
風中で10分間乾燥してシリコーンゴム層とした。
【0080】 <シリコーンゴム層組成物> (1)両末端に水酸基を有するジメチル ポリシロキサン(分子量約52,000) 100重量部 (2)トリアセトキシメチルシラン 10重量部 (3)ジブチル錫ラウレート 0.8重量部
【0081】更に、上記シリコーンゴム層上に、厚さ5
μの片面マット化ポリプロピレンフィルムをラミネート
し、湿し水不要感光性平版印刷版を得た。
【0082】上記の版材料の上面にポジフィルムを真空
密着させた後、光源としてメタルハライドランプを用い
て230mJ/cmの露光を行い、ラミネートフィルムを剥離
した。
【0083】次に、下記の現像液−1に1分間浸漬した
後、版材料の表面を現像液を染み込ませたパッドで擦る
ことにより未露光部のシリコーンゴム層を除去したとこ
ろ、網点が良好に再現され、画線部である未露光部の感
光層が青色に発色した印刷版が得られた。
【0084】 <現像液> (1)ベンジルアルコール 2.0重量部 (2)ペレックスNBL(花王アトラス社製 ;アニオン界面活性剤35%水溶液) 6.0重量部 (3)ジエタノールアミン 2.0重量部 (4)2−ヒドロキシ−N−(2−メチル フェニル)−3′−ナフトアミド 3.0重量部 (5)プロピレングリコール 20重量部 (6)水 67重量部
【0085】実施例−2 実施例−1の感光性組成物、シリコーンゴム層組成物お
よび現像液を下記のように変更した以外は実施例−1と
同様にして湿し水不要感光性平版印刷版を作製し、同様
にして現像を行った。
【0086】 <感光性組成物> (1)p−フェニレンジアクリル酸エステルと 1,4−ジヒドロキシエチルオキシシクロヘキサン との1:1(モル比)重縮合による 感光性不飽和ポリエステル 10重量部 (2)1−メチル−2−ベンゾイルメチレン −β−ナフトチアゾリン 0.6重量部 (3)N−(β−アミノエチル)アミノメチル フェネチルトリメトキシシラン 0.4重量部 (4)ジブチル錫ジオクタノエート 0.8重量部 (5)スミトーンシアニンブルーVH514 (住友化学社製フタロシアニンブルー顔料) 2重量部 (6)ジアゾ樹脂 5重量部 (7)メチルセロソルブアセテート 600重量部 (8)トルエン 300重量部
【0087】
【化8】 (4)ポリジメチルシロキサン(重合度約8,000) 0.5重量部 (5)オレフィン−塩化白金酸 0.2重量部 (6)抑制剤 0.15重量部 (7)アイソパーG(エッソ化学(株)製;溶剤) 90重量部
【0088】 <現像液> (1)ベンジルアルコール 2.0重量部 (2)ペレックスNBL(花王アトラス社製 ;アニオン界面活性剤35%水溶液) 6.0重量部 (3)ジエタノールアミン 2.0重量部 (4)N−(2−ヒドロキシエチル) −3,5−ジヒドロキシベンズアミド 3.0重量部 (5)プロピレングリコール 20重量部 (6)水 67重量部
【0089】その結果網点が良好に再現され、画線部で
ある未露光部の感光層が赤色に発色した印刷版が得られ
た。
【0090】実施例−3 実施例−1の感光性組成物および現像液を下記のように
変更した以外は実施例−1と同様にして湿し水不要感光
性平版印刷版を作製し、同様にして現像を行った。
【0091】 <感光性組成物> (1)p−フェニレンジアクリル酸エステルと 1,4−ジヒドロキシエチルオキシシクロヘキサン との1:1(モル比)重縮合による 感光性不飽和ポリエステル 10重量部 (2)1−メチル−2−ベンゾイルメチレン −β−ナフトチアゾリン 0.6重量部 (3)N−(β−アミノエチル)アミノメチル フェネチルトリメトキシシラン 0.4重量部 (4)ジブチル錫ジオクタノエート 0.8重量部 (5)スミトーンシアニンブルーVH514 (住友化学社製フタロシアニンブルー顔料) 2重量部 (6)2,5−ジエトキシ−4−モルフォリノ ベンゼンジアゾニウムフルオロボレート 3重量部 (7)2−ヒドロキシ−N−(2−メチル フェニル)−3′−ナフトアミド 3.0重量部 (8)メチルセロソルブアセテート 600重量部 (9)トルエン 300重量部
【0092】 <現像液> (1)ベンジルアルコール 2.0重量部 (2)ペレックスNBL(花王アトラス社製 ;アニオン界面活性剤35%水溶液) 6.0重量部 (3)ジエタノールアミン 2.0重量部 (4)プロピレングリコール 20重量部 (5)水 67重量部
【0093】その結果網点が良好に再現され、画線部で
ある未露光部の感光層が青色に発色した印刷版が得られ
た。
【0094】実施例−4 実施例−2の感光性組成物を下記のように変更し、現像
液に実施例−3使用の現像液を用いた以外は実施例−2
と同様にして湿し水不要感光性平版印刷版を作製し、同
様にして現像を行った。
【0095】 <感光性組成物> (1)p−フェニレンジアクリル酸エステルと 1,4−ジヒドロキシエチルオキシシクロヘキサン との1:1(モル比)重縮合による 感光性不飽和ポリエステル 10重量部 (2)1−メチル−2−ベンゾイルメチレン −β−ナフトチアゾリン 0.6重量部 (3)N−(β−アミノエチル)アミノメチル フェネチルトリメトキシシラン 0.4重量部 (4)ジブチル錫ジオクタノエート 0.8重量部 (5)スミトーンシアニンブルーVH514 (住友化学社製フタロシアニンブルー顔料) 2重量部 (6)ジアゾ樹脂 5重量部 (7)N−(2−ヒドロキシエチル) −3,5−ジヒドロキシベンズアミド 3.0重量部 (8)メチルセロソルブアセテート 600重量部 (9)トルエン 300重量部
【0096】その結果網点が良好に再現され、画線部で
ある未露光部の感光層が赤色に発色した印刷版が得られ
た。
【0097】比較例−1 実施例−1の感光性組成物の(6)2,5−ジエトキシ
−4−モルフォリノベンゼンジアゾニウムフルオロボレ
ートを除いた以外は実施例−1と同様にして湿し水不要
感光性平版印刷版を作製し、同様にして現像を行った。
【0098】実施例−1と同様に網点が良好に再現され
た印刷版が得られたが、画線部は発色せず、現像後の可
視画性は不十分で、画線部の染料溶液による染色が必要
であった。
【0099】比較例−2 実施例−2の感光性組成物の(6)ジアゾ樹脂を除いた
以外は実施例−2と同様にして湿し水不要感光性平版印
刷版を得、同様にして現像を行った。
【0100】実施例−2と同様に網点が良好に再現され
た印刷版が得られたが、画線部は発色せず、現像後の可
視画性は不十分で、画線部の染料溶液による染色が必要
であった。
【0101】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
り現像後の画像が鮮明である湿し水不要の印刷版が得ら
れ、かつ染色液で手、衣服、自動現像機等を汚すことの
ない湿し水不要感光性平版印刷版の処理方法を提供する
ことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 左々 信正 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 富安 寛 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 笠倉 暁夫 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基板上に、少なくとも光二量化型感光性
    樹脂を含む感光層及びシリコーンゴム層を順次積層して
    なり、現像により画像部におけるシリコーンゴム層のみ
    を除去し、塩基性化合物を含む30重量%以上の水よりな
    る処理液を用いて画線部を発色させることを特徴とする
    湿し水不要感光性平版印刷版の処理方法。
JP20638891A 1991-07-23 1991-07-23 湿し水不要感光性平版印刷版の処理方法 Pending JPH0527449A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022514899A (ja) * 2018-12-21 2022-02-16 ロレアル 変性光二量体化性ポリマーと、アルカリ剤及び/又はアミノアルコキシシラン誘導体とを含む組成物並びにその組成物を実用した処理方法

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JP2022514899A (ja) * 2018-12-21 2022-02-16 ロレアル 変性光二量体化性ポリマーと、アルカリ剤及び/又はアミノアルコキシシラン誘導体とを含む組成物並びにその組成物を実用した処理方法

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