JPH04318853A - 湿し水不要感光性平版印刷版の処理方法 - Google Patents

湿し水不要感光性平版印刷版の処理方法

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JPH04318853A
JPH04318853A JP11217191A JP11217191A JPH04318853A JP H04318853 A JPH04318853 A JP H04318853A JP 11217191 A JP11217191 A JP 11217191A JP 11217191 A JP11217191 A JP 11217191A JP H04318853 A JPH04318853 A JP H04318853A
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JP
Japan
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silicone rubber
photosensitive
weight
resin
printing plate
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Pending
Application number
JP11217191A
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English (en)
Inventor
Akira Nogami
野上 彰
Masabumi Uehara
正文 上原
Katsura Hirai
桂 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、湿し水不要感光性平版
印刷版の処理方法に関し、更に詳しくは印刷時のピンホ
ールの発生や汚れを防ぐ湿し水不要感光性平版印刷版の
処理方法に関する。 【0002】 【発明の背景】従来、湿し水不要感光性平版印刷版(以
下、必要に応じ「版材料」という。)としては、支持体
上に順に感光層及びインキ反撥層(例えばシリコーンゴ
ム層)を塗設したものが知られている。この版材料を露
光・現像することにより印刷版を得ることができる。 【0003】このような版材料の現像において、通常炭
化水素系溶剤の如きシリコーンゴム層を膨潤する有機溶
剤を用いた場合は、現像後に水洗して版面をリンス処理
すると、版面に付着したシリコーンゴムのカス等は比較
的容易に除去されるが、例えば特開平1−257847
号公報に記載される如き水を主成分とする現像液を用い
て現像すると、画像部において除去されたシリコーンゴ
ムのカス等が、特に版面に付着し易く、このような場合
、水洗してもなかなか除去され難く、これが印刷時にピ
ンホールや汚れとなって現れるという問題がある。 【0004】そこで、本発明者等は、水系現像液を用い
た場合に問題となる版面へ付着したカス等の除去をいか
に効率的に行なうか種々検討した結果、現像後にリンス
処理を行なうことにより容易に除去されることを見出し
、ここに本発明を完成した。 【0005】 【発明の目的】本発明の目的は、版面に付着したシリコ
ーンゴムのカス等の除去性を向上させ、印刷時のピンホ
ールの発生や版の汚れを防止した湿し水不要感光性平版
印刷版の処理方法を提供することにある。 【0006】 【発明の構成】本発明の上記目的は、(1)支持体上に
感光層、シリコーンゴム層を順次積層してなる湿し水不
要感光性平版印刷版を水を主成分とする現像液で現像し
た後、界面活性剤を含む水溶液でリンス処理することを
特徴とする湿し水不要感光性平版印刷版の処理方法、及
び(2)第1項記載のリンス処理時に、ブラシによる擦
りを付与することを特徴とする湿し水不要感光性平版印
刷版の処理方法によってそれぞれ達成される。 【0007】以下、本発明を更に具体的に説明する。本
発明は、湿し水不要感光性平版印刷版を水を主成分とす
る現像液で現像した後、界面活性剤を含む水溶液でリン
ス処理することにより、シリコーンゴムのカス等はシャ
ワーの液流程度でも十分除去され、従って印刷時のピン
ホールの発生や版の汚れを防止することができる。 【0008】またこのリンス処理時に、ブラシによる擦
りを付与することにより、いっそうシリコーンゴムのカ
ス等の除去効果が向上するばかりでなく、ブラシ毛にシ
リコーンゴムのカス等の付着が殆どなかった。本発明に
用いられる現像後に行なうリンス処理に使用されるリン
ス液としては、界面活性剤を含む水溶液であり、この界
面活性剤としては、アニオン型、カチオン型、ノニオン
型及び両性型の各界面活性剤が用いられるが、好ましく
はアニオン型及びノニオン型の界面活性剤であり、特に
好ましくはノニオン型界面活性剤である。 【0009】アニオン界面活性剤としては、(1)高級
アルコール硫酸エステル類、(例えば、ラウリルアルコ
ールサルフェートのナトリウム塩、オクチルアルコール
サルフェートのアンモニウム塩、ラウリルアルコールサ
ルフェートのアンモニウム塩、第二ナトリウムアルキル
サルフェート等) 【0010】(2)脂肪族アルコールリン酸エステル塩
類(例えば、セチルアルコールリン酸エステルのナトリ
ウム塩等) (3)アルキルアリールスルホン酸塩類、(例えばドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、イソプロピルナ
フタレンスルホン酸ナトリウム塩、ジナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム塩、メタニトロベンゼンスルホン酸ナト
リウム塩等) 【0011】(4)アルキルアミドスルホン酸塩類、(
C17H35CON(CH3)CH2CH2SO3Na
 等)(5)二塩基脂肪族エステルのスルホン酸塩類、
(例えばナトリウムスルホコハク酸ジオクチルエステル
、ナトリウムスルホコハク酸ジヘキシルエステル等)(
6)アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデヒ
ド縮合物、(例えば、ジブチルナフタレンスルホン酸ナ
トリウムのホルムアルデヒド縮合物等)が挙げられる。 【0012】ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、オ
キシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー等が挙
げられる。カチオン界面活性剤としては、アルキルアミ
ン塩、第四級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアル
キルアミン等が挙げられる。 【0013】両性イオン界面活性剤としては、アルキル
ベタイン等が挙げられるが、これらの中でもアニオン界
面活性剤が適している。これらの界面活性剤は、単独で
もまたは2種以上を組合せて使用することができる。本
発明に用いられる界面活性剤の使用量は、0.01重量
%〜60重量%、好ましくは0.1重量%〜10重量%
が適当である。 【0014】水を主成分とする現像液は、例えば特開昭
61−275759号等の公報に記載されているもので
、水を30重量%以上、好ましくは50重量%〜98重
量%と、有機溶剤、界面活性剤を含む現像液を挙げるこ
とができ、更に好ましくはアルカリ剤を含有する。この
他、この有機溶剤としては、例えば「溶剤ポケットブッ
ク」(オーム社)に記載されているものが殆ど使用する
ことができるものである。 【0015】20℃における水に対する溶解度が10重
量%未満の有機溶剤、所謂水難溶性有機溶剤が好ましく
用いられ、例えば、ジイソブチルケトン、アセトフェノ
ン、イソホロン、コハク酸ジエチル、安息香酸メチル、
蓚酸ジエチル、フタル酸ジメチル、酢酸イソブチル、安
息香酸ベンジル、エチレングリコールモノフェニルエー
テル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレン
グリコールベンジルエーテル、ジエチレングリコールジ
−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール【001
6】ジアセテート、n−アミルアルコール、ベンジルア
ルコール、シクロヘキサノン、シクロヘキサノール、N
−ベンジルエタノールアミン、アニシルアルコール、ジ
メチルベンジルカルビートル、2−N−エチルアニリノ
エタノール、プロピレングリコールモノフェニルエーテ
ル、N−フェニルエタノールアミン等が挙げられる。 【0017】これらの中でもエチレングリコールモノフ
ェニルエーテル、、エチレングリコールベンジルエーテ
ル、ベンジルアルコール、シクロヘキサノン、シクロヘ
キサノール、N−ベンジルエタノールアミン、アニシル
アルコール、ジメチルベンジカルビートル、2−N−エ
チルアニリノエタノール、プロピレングリコールモノフ
ェニルエーテル、N−フェニルエタノールアミンが特に
有効である。 【0018】本発明に用いられる有機溶剤の使用量は、
1重量%〜10重量%、好ましくは2重量%〜6重量%
が好ましい。更に、本発明に用いられる現像液には、2
0℃における水に対する溶解度が10重量%以上の有機
溶剤もまた好ましく用いられる。 【0019】本発明に用いられる20℃における水に対
する溶解度が10%以上の有機溶剤において、アルコー
ル類としては、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブ
タノール、t−ブタノール、フルフリルアルコール、テ
トラヒドロフルフリルアルコール等が挙げられる。エー
テル又はアセタールとしては、1,2−プロピレンキサ
イド、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチ
ラール等が挙げられる。 【0020】ケトンとしては、アセトン、メチルアセト
ン、メチルエチルケトン、アセトン油、アセトニルアセ
トン、ジアセトンアルコール等が挙げられる。エステル
としては、ギ酸メチル、酢酸メチル、乳酸メチル、乳酸
エチル等が挙げられる。 【0021】多価アルコールとその誘導体としては、エ
チレングリコール、エチレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレング
リコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリ
コールイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル
、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、
エチレングリコールイソアミルエーテル、エチ【002
2】レングリコールモノフェニルエーテル、メトキシメ
トキシエタノール、エチレングリコールモノアセテート
、エチレングリコールジアセテート、エチレンクロルヒ
ドリン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレング
リコールメチルエチルエーテル、ジエチ【0023】レ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコール
アセテート、トリエチレングリコール、トリエチレング
リコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコール
モノエチルエーテル、テトラエチレングリコール、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノエチルエーテル、1−ブトキシエトキシプロ
パノール、プロピレンクロルヒドリン、ジプロピレング
リコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
、ジプロピレングリコールモノエ【0024】チルエー
テル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、
トリメチレングリコール、ブタンジオール、1,5−ペ
ンタジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン、グ
リセリルモノアセテート、グリセリルジアセテート、グ
リセリンエーテル、グリセリン−α−モノクロルヒドリ
ン、グリセリン−α−,γ−ジクロルヒドリン、トリメ
チロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等
が挙げられる。 【0025】窒素化合物としては、モノメチルアミン、
ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノメチルアミン
、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルア
ミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−
ブチルアミン、n−アミルアミン、sec−アミルアミ
ン、sec−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、エチルモノエタノールアミン、n−ブチ
ルモノエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、
ジエチルエタノールアミン、エチルジエタノールアミン
、n−ブチルジ 【0026】エタノールアミン、トリイソプロパノール
アミン、イソプロパノールアミン(混合物)、ホルムア
ミド、アセトアミド、アセトニトリル、ピリジン、α−
ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、2,4−ルチ
ジン、2,6−ルチジン、キノリン、モルホリン等が挙
げられる。これらの有機溶剤のうち、好ましくはアルコ
ール、多価アルコール及びその誘導体が用いられる。 【0027】本発明に用いられる両方の有機溶剤は、そ
れぞれ1つまたは2つ以上を混合して用いることができ
る。また両方の有機溶剤を混合して用いることもできる
。更に本発明に用いられる現像液には、アルカリ剤を含
有させることが好ましく、このアルカリ剤としては、【
0028】(1)ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、
水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、
第二または第三リン酸ナトリウムまたはアンモニウム塩
、メタケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア
等の無機アルカリ剤、(2)モノ、ジまたはトリメチル
アミン、モノまたはジイソプロピルアミン、n−ブチル
アミン、モノ、ジまたはトリエタノールアミン、モノ、
ジまたはトリイソプロパノールアミン、エチレンイミン
、エチレンジイミン等の有機アミン化合物が挙げられる
。 【0029】アルカリ剤の使用量は、0.05重量%〜
20重量%、好ましくは0.2重量%〜10重量%が適
当である。更にまた本発明に用いられる現像液には、界
面活性剤、例えば前記のリンス液に用いた界面活性剤を
添加することが好ましい。本発明の処理方法において、
現像後、リンス処理し、その後必要に応じて水洗、染色
、水洗の各工程を行なってもよい。 【0030】本発明に用いられる感光層には、ポジ型感
光性組成物またはネガ型感光性組成物のいづれをも含有
することができるが、このポジ型感光性組成物としては
、オルトキノンジアジド基を含む高分子化合物が主とし
て用いられるが、ここでオルトキノンジアジド基を含む
高分子化合物とは、オルトキノンジアジド基を含む化合
物とアルカリ可溶性樹脂との反応生成物の場合又はオル
トキノンジアジド基を含む化合物とアルカリ可溶性樹脂
との混合物である場合のいづれか又は両方からなる意味
に用いられる。 【0031】以下にその代表的なものについて説明する
。オルトキノンジアジド基を含む高分子化合物としては
、例えばo− ナフトキノンジアジドスルホン酸と、フ
ェノール類及びアルデヒド又はケトンの重縮合樹脂との
エステル化合物が挙げられる。 【0032】前記のフェノール類としては、例えば、フ
ェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、3,5−キシレノール、カルバクロール、チモ
ール等の一価フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒ
ドロキノン等の二価フェノール、ピロガロール、フロロ
グルシン等の三価フェノール等が挙げられる。前記のア
ルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、クロトンアルデヒド、フルフラ
ール等が挙げられる。これらのアルデヒドのうち好まし
いものは、ホルムアルデヒド及びベンズアルデヒドであ
る。 【0033】更に前記のケトンとしては、アセトン、メ
チルエチルケトン等が挙げられる。前記重縮合樹脂の具
体的な例としては、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂
、m−クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、m−,o−
 混合クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン
・ベンズアルデヒド樹脂、ピロガロール・アセトン樹脂
等が挙げられる。 【0034】前記o−ナフトキノンジアジド化合物のフ
ェノール類のOH基に対するo−ナフトキノンジアジド
スルホン酸の縮合率(OH基1個に対する反応率)は、
15〜80%が好ましく、より好ましくは20〜45%
である。 更に本発明に用いられるo−キノンジアジド化合物とし
ては、特開昭58−43451号公報に記載された化合
物も使用することができる。 【0035】上記o−キノンジアジド化合物のうち、1
 ,2− ベンゾキノンジアジドスルホニルクロリド又
は、1 ,2− ナフトキノンジアジドスルホニルクロ
リドとピロガロール・アセトン縮合樹脂又は2,3,4
−トリヒドロキシベンゾフェノンを反応させて得られる
o−キノンジアジドエステル化合物が最も好ましい。 【0036】本発明に用いられるo−キノンジアジド化
合物としては、上記化合物を各々単独で用いてもよいし
、2種以上の化合物を組み合わせて用いてもよい。本発
明に用いられるo−キノンジアジドを含む高分子化合物
は、塗布性を考慮すると、分子量が1500以上有する
ものが好ましく、更に好ましくは、2000以上の分子
量を有するものがよい。 【0037】前記のo−キノンジアジド化合物は、アル
カリ可溶性樹脂と混合して用いた方がよい。アルカリ可
溶性樹脂としては、ノボラック樹脂、フェノール性水酸
基を有するビニル系重合体、特開昭55−57841号
公報に記載されている多価フェノールとアルデヒド又は
ケトンとの縮合樹脂等が挙げられる。ノボラック樹脂と
しては、例えばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、ク
レゾール・ホルムアルデヒド樹脂、特開昭55−578
41号公報に記載されているようなフェノール・クレゾ
ール・ホルムアルデヒド共重縮合樹脂、特開昭55−1
27553号公報に記載されているようなp−置換フェ
ノールとフェノールもしくは、クレゾールとホルムアル
デヒドとの共重縮合樹脂等が挙げられる。 【0038】また、フェノール性水酸基を有するビニル
系重合体としては、該フェノール性水酸基を有する単位
を分子構造中に有する重合体であり、アクリルアミド系
、(メタ)アクリル酸系、スチレン系、アセタール系、
無水マレイン酸系等の少なくとも1つの構造単位を含む
重合体が好ましい。 【0039】本発明に係る感光性組成物に用いられる重
合体としては共重合体型の構造を有するものが好ましく
、前記式1〜式5でそれぞれ示される構造単位と組み合
わせて用いることができる単量体単位としては、例えば
エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イ
ソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン類、例えばス
チレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p
−クロロスチレン等のスチレン類、例えばアクリル酸、
メタクリル酸等のアクリル酸類、例えばイタコン酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン
酸類、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸−n− ブチル、アクリル酸イソブチル、アク
リル酸ドデシル、アクリル酸−2− クロロエチル、【
0040】アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、エ
タクリル酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン
酸のエステル類、例えばアクリロニトリル、メタアクリ
ロニトリル等のニトリル類、例えばアクリルアミド等の
アミド類、例えばアクリルアニリド、p−クロロアクリ
ルアミド、m−ニトロアクリルアニリド、m−メトキシ
アクリルアニリド等のアニリド類、例えば酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、【0041】
酪酸ビニルなどのビニルエステル類、例えば、メチルビ
ニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチビニル
エーテル、β−クロロエチルビニルエーテル等のビニル
エーテル類、塩化ビニル、ビニリデンクロライド、ビニ
リデンシアナイド、例えば1 − メチル− 1−メト
キシエチレン、1,1−ジメトキシエチレン、1,2−
ジメトキシエチレン、1,1−ジメトキシカルボニルエ
チレン、1−メチル−1− ニトロエチレン等のエチレ
ン誘導体類、例えば、N− ビニルピロール、N− ビ
ニルカルバゾール、N− ビニルインドール、N− ビ
ニルピロリデン、N− ビニルピロリドン等のN− ビ
ニル系単量体がある。これらのビニル系単量体は、不飽
和二重結合が開裂した構造で高分子化合物中に存在する
。 【0042】上記の単量体のうち脂肪族モノカルボン酸
のエステル類、ニトリル類が本発明の目的に対して優れ
た性能を示し好ましい。これらのアルカリ可溶性樹脂は
、塗布性を考慮すると、分子量が1500以上有するも
のが好ましく、更に好ましくは、2000以上の分子量
を有するものがよい。 【0043】またこれらの感光性組成物には、上記素材
の他、必要に応じて染料、顔料等の色素、感脂化剤、可
塑剤、界面活性剤、有機酸、酸無水物、露光により酸を
発生し得る化合物等を添加することができる。本発明に
用いられるネガ型感光性物質は、種々のものがあるが、
以下に記載されるように、その代表的なものについて説
明する。 【0044】(1)ジアゾ樹脂を含む感光性組成物p−
ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物
で代表されるジアゾ樹脂は、水溶性のものでも水不溶性
のものでもよいが、好ましくは特公昭47−1167号
及び同57−43890号公報等に記載されているよう
な水不溶性かつ通常の有機溶媒可溶性のものが使用され
る。特に好ましくは下記の式1で示されるジアゾ樹脂で
ある。 【0045】 【式1】 【0046】〔式中、R1 、R2 およびR3 は、
水素原子、アルキル基、又はアルコキシ基を示し、R4
 は水素原子、アルキル基又はフェニル基を示す。Xは
PF又はBF4 を示し、Yは−NH−、−S−又は−
O−を示す。〕 【0047】ジアゾ樹脂は皮膜形成性樹脂、特に水酸基
を有する親油性高分子化合物と混合して使用するのが好
ましい。このような親油性高分子化合物としては、前記
に掲したもののほか、側鎖に脂肪族水酸基を有するモノ
マー、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート又は2
−ヒドロキシエチルメタクリレートと他の共重合し得る
モノマーとの共重合体が挙げられる。これら以外にも、
必要に応じてポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ノボラック樹脂
、天然樹脂等を添加してもよい。 【0048】ジアゾニウム塩と併用される結合剤として
は種々の高分子化合物が使用され得るが、好ましくは特
開昭54−98613号公報に記載されているような芳
香族性水酸基を有する単量体、例えばN−(4−ヒドロ
キシフェニル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシ
フェニル)メタクリルアミド、o−,m−,またはp−
ヒドロキシスチレン、o−,m−,またはp−ヒドロキ
シフェニルメタクリレ−ト等と他の単量体との共重合体
、 【0049】米国特許第4,123,276号明細書に
記載さているようなヒドロキシエチルアクリレート単位
またはヒドロキシエチルメタクリレート単位を主なる繰
り返し単位として含むポリマー、シェラック、ロジン等
の天然樹脂、ポリビニルアルコール、米国特許第3,7
51,257号明細書に記載されているポリアミド樹脂
、米国特許第3,660,097号明細書に記載されて
いる線状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコールのフ
タレート化樹脂、ビスフェノールAとエピクロルヒドリ
ンから縮合されたエポキシ樹脂、酢酸セルロース、セル
ロースアセテートフタレート等のセルロース類が含有さ
れる。 【0050】アルカリ可溶性樹脂としては、ノボラック
樹脂、フェノール性水酸基を有するビニル系重合体、特
開昭55−57841号公報に記載されている多価フェ
ノールとアルデヒド又はケトンとの縮合樹脂等が挙げら
れる。ノボラック樹脂としては、例えばフェノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、クレゾール・ホルムアルデヒド樹
脂、特開昭55−57841号公報に記載されているよ
うなフェノール・クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮
合樹脂、特開昭55−127553号公報に記載されて
いるようなp−置換フェノールとフェノールもしくは、
クレゾールとホルムアルデヒドとの共重合樹脂等が挙げ
られる。 【0051】またこれらの感光性組成物には、上記の素
材のほか、必要に応じて染料、顔料等の色素、感脂化剤
、可塑剤、界面活性剤、有機酸、酸無水物、露光により
酸を発生し得る化合物を添加することができる。これら
の結合剤は感光性組成物の固形分中に40〜99重量%
、好ましくは50〜95重量%含有される。またジアゾ
樹脂は1〜60重量%、好ましくは3〜30重量%含有
される。これらの感光性組成物には、その他の染料、顔
料等の色素、感脂化剤、可塑剤、界面活性剤などを添加
することができる。 【0052】(2)重合体の主鎖又は側鎖に−CH=C
H−CO−基を有する高分子化合物を含む感光性組成物
このような高分子化合物としては、重合体の主鎖又は側
鎖に感光性基として−CH=CH−CO−を含むポリエ
ステル類、ポリアミド類、ポリカーボネート類のような
感光性重合体を主成分とするもの(例えば米国特許第3
,030,208号、同第3,707,373号及び同
第3,453,237号に記載されているような化合物
); 【0053】シンナミリデンマロン酸等の(2−プロペ
リデン)マロン酸化合物及び二官能性グリコール類から
誘導される感光性ポリエステル類を主成分としたもの(
例えば米国特許第2,956,878号及び同第3,1
73,787号の各明細書に記載されているような感光
性重合体); 【0054】ポリビニールアルコール、澱粉、セルロー
ス及びその類似物のような水酸基含有重合体のケイ皮酸
エステル類(例えば米国特許第2,690,966号、
同第2,752,372号、同第2,732,301号
等の各明細書に記載されているような重合体)等が挙げ
られる。これらの感光性組成物には、他の増感剤、安定
化剤、可塑剤、顔料や染料等を含有させることができる
。 【0055】(3)付加重合性不飽和化合物からなる光
重合性組成物 この組成物は、好ましくは、(a)少なくとも2個の末
端ビニル基を有する単量体、(b)光重合開始剤及び(
c)バインダーとしての高分子化合物からなる。 【0056】この成分(a)のビニル単量体としては、
特公昭35−5093号、同35−14719号、同4
4−28727号の各公報に記載されている。例えばポ
リオールのアクリル酸又はメタクリル酸エステル、即ち
ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート等、あるいはメチレン
ビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)ア
クリルアミドのようなビス(メタ)アクリルアミド類、
あるいはウレタン基を含有する不飽和単量体、【005
7】例えばジ−(2´−メタクリロキシエチル)−2,
4−トリレンジウレタン、ジ−(2−アクリロキシエチ
ル)トリメチレンジウレタン等のようなジオールモノ(
メタ)アクリレートとジイソシアネートとの反応生成物
等が挙げられる。前記成分(b)の光重合開始剤として
は、前記の式1で示される化合物が使用し得るが、他の
種類のものでも使用できる。 【0058】例えば、前記のJ.Kosar著「ライト
・センシシティブ・システムズ」第5章に記載されてい
るようなカルボニル化合物、有機硫黄化合物、過硫化物
、レドックス系化合物、アゾ並びにジアゾ化合物、ハロ
ゲン化合物、光還元性色素などがある。更に具体的には
英国特許第1,459,563号に開示されている。 【0059】光重合開始剤としては、次のようなものを
使用することができる。ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインイソプロピルエーテル、α,α−ジメトキシ−
α−フェニルアセトフェノン等のベンゾイン誘導体、ベ
ンゾフェノン、2,4−ジクロルベンゾフェノン、o−
ベンゾイル安息香酸メチル、4,4’− ビス(ジメチ
ルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’− ビス(ジエチ
ルアミノ)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、 【0060】2−クロルチオキサントン、2−イソプロ
ピルチオキサントン等のチオキサントン誘導体、2−ク
ロルアントラキノン、2−メチルアントラキノン等のア
ントラキノン誘導体、N−メチルアクリドン、N−ブチ
ルアクリドン等のアクリドン誘導体、α,α−ジエトキ
シアセトフェノン、ベンジル、フルオレノン、キサント
ン、ウラニル化合物、ハロゲン化合物等。 【0061】更に、成分(c)のバインダーとしては、
公知の種々のポリマーを使用することができる。具体的
なバインダーの詳細は、米国特許第4,072,527
号に記載されている。この他、前述のジアゾニウム塩と
併用されるときに用いられる結合剤が用いられる。これ
らの光重合性組成物には、熱重合禁止剤、可塑剤、染料
や顔料等を含有させることができる。 【0062】(4)アジド基を含む感光性組成物感光性
アジド化合物としては、アジド基が直接またはカルボニ
ル基又はスルホニル基を介して芳香環に結合している芳
香族アジド化合物が好ましく使用される。 【0063】例えば、米国特許第3,096,311号
明細書に記載されているようなポリアジドスチレン、ポ
リビニル−p−アジドベンゾアート、ポリビニル−p−
アジドベンザール、特公昭45−9613号公報に記載
のアジドアリールスルフォニルクロリドと不飽和炭化水
素系ポリマーとの反応生成物、又特公昭43−2101
7号、同44−229号、同44−22954号、同4
5−24915号の各公報に記載されているような、ス
ルホニルアジドやカルボニルアジドを持つポリマー等が
挙げられる。 【0064】前記感光性組成物に添加される感脂化剤、
界面活性剤、増感剤、安定化剤、熱重合禁止剤、可塑剤
、染料や顔料等の色素などの添加剤類は、その種類によ
って添加量は異なるが、概して感光性塗布液に含まれる
感光性組成物に対して、0.01〜20重量%、好まし
くは0.05〜10重量%が適当である。 【0065】本発明において好ましく用いられる染料は
、塩基性染料および油溶性染料がある。具体的には、ビ
クトリア・ピュア・ブルー・BOH、ビクトリア・ブル
ー・BH、メチル・バイオレット、アイゼン・マラカイ
トグリーン(以上、保土ケ谷化学工業製)、パテント・
ピュア・ブルー・VX、ローダミン・B、メチレン・ブ
ルー(以上、住友化学工業製)等の塩基性染料、並びに
スーダン・ブルー・II、ビクトリア・ブルー・F4R
(以上、B.A.S.F製)オイル・ブルー・#603
、オイル・ブルー・BOS、オイル・ブルー・IIN(
以上、オリエント化学工業製)等の油溶性染料が挙げら
れる。 【0066】本発明に用いられるシリコーンゴムとして
は、次のような式2で示される繰り返し単位を有する分
子量数千〜数十万の主鎖中又は主鎖の末端に水酸基を有
する線状有機ポリシロキサンを主成分とするものが好ま
しい。 【0067】 【式2】 【0068】ここでnは2以上の整数、Rは炭素数1〜
10のアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ
ル基、ビニル基、アリール基、シラノール基(OH基)
であり、Rの60%以上がメチル基であるものが好まし
い。なお上記シラノール基(OH基)は主鎖中または主
鎖の末端のどちらにあってもよいが、末端にあることが
好ましい。 【0069】本発明に用いられるシランカップリング剤
(またはシリコーン架橋剤)としては、下記の式3に示
されるものが好ましい。 式3 Rn SiX4−n  【0070】(式中、nは1〜3の整数であり、Rはア
ルキル、アリール、アルケニルまたはこれらの組み合わ
された一価の基を表し、またこれらの基はハロゲン、ア
ミン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリーロキシ、チオー
ル等の官能基を有してもよい。Xは−OH、−OR2 
、−OAc、−O−N=C(R2 )R3   、−C
l、−Br、−I等の置換記を表す。ここでR2 、R
3 は上記のRと同じものを表し、R2 、R3 はそ
れぞれ同じであっても異っていてもよい。またAcはア
セチル基を表す。)で示されるシラン化合物である。 【0071】つまり本発明において有用なシリコーンゴ
ムは、このようなシリコーン・ベースポリマーと、上記
に挙げるようなシリコーン架橋剤との縮合反応によって
得られるものである。 【0072】本発明に用いられるシランカップリング剤
の具体例としては、HN〔(CH2 )3 Si(OM
e)3 〕2 、ビニルトリエトキシラン、Cl(CH
2 )3 Si(OMe)3 、CH3 Si(OAc
)3 、HS(CH2 )3 si(OMe)3 、ビ
ニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン等が挙
げられる。 【0073】前記のシリコーンゴムは市販品としても入
手でき、例えば東芝シリコーン社製YE−3085等が
ある。またその他の有用なシリコーンゴムは、前述の如
きベース・ポリマーと、次のような式4で示される繰り
返し単位を有するシリコーンオイルとの反応、あるいは
Rの3%程度がビニル基であるシリコーンのベース・ポ
リマーとの付加反応、あるいは該シリコーンオイル同士
の反応によっても得ることができる。 【0074】 【式4】 【0075】〔式中、Rは式1で示されるポリマーの置
換基であるRと同義であり、mは2以上の整数、nは0
または1以上の整数である。〕このような架橋反応によ
ってシリコーンゴムを得るためには、架橋反応を触媒を
用いて行う。この触媒としては、錫、亜鉛、コバルト、
鉛、カルシウム、マンガン、等の金属の有機カルボン酸
塩、例えばラウリル酸ジブチルスズ、錫(II)オクト
エート、ナフテン酸コバルト等、あるいは塩化金酸等が
用いられる。 【0076】またシリコーンゴムの強度を向上させ、印
刷作業中に生じる摩擦力に耐えるシリコーンゴムを得る
ためには、充填剤(フィラー)をこんごうすることもで
きる。予めフィラーの混合されたシリコーンゴムは、シ
リコーンゴムストック、あるいはシリコーンゴムデイス
バージョンとして市販されており、本発明のようにコー
テイングによりシリコーンゴム膜を得ることが好ましい
場合には、RTVあるいはLTVシリコーンゴムのデイ
スバージョンが好んで用いられる。このような例として
は、トーレシリコーン社製Syl  off  23、
SRX−257、SH237等のペーパーコーテイング
用シリコーンゴムデイスバージョンがある。 【0077】本発明においては、縮合架橋タイプのシリ
コーンゴムを用いることが好ましい。シリコーンゴム層
には、更に接着性を向上させるためにアミノ基を有する
シランカップリング剤を含有していることが好ましい。 好ましいシランカップリング剤としては、例えば次のよ
うなものがある。 【0078】(a)H2 NCH2 CH2 NH(C
H 2)3 Si(OCH3 )3 (b)H2 NCE2 CH2 NH(CH 2)3 
Si(OCH3 )2 (CH3) (C)H2 N(CH 2)3 Si(OE)3但しE
はエチル基である。 【0079】本発明に用いられるシリコーンゴム層中に
は、更に光増感剤を少量含有させることができる。本発
明に用いられるシリコーンゴム層は、シリコーンゴムを
適当な溶媒に溶解した後、感光層上に塗布、乾燥する。 【0080】本発明に用いられる支持体としては、通常
の平版印刷機にセットできるたわみ性と印刷時に加わる
荷重に耐えるものであることが好ましく、例えばアルミ
ニウム、亜鉛、銅、鋼等の金属板、及びクロム、亜鉛、
銅、ニッケル、アルミニウム及び鉄等がメッキまたは蒸
着された金属板、紙、プラスチックフィルム及びガラス
板、樹脂コート紙、アルミニウム等の金属箔が張られた
紙等が挙げられる。これらのうち好ましいものはアルミ
ニウム板である。上記接着性向上のための支持体自体に
対する処理は特に限定されるものではなく、各種粗面化
処理等を含む表面処理が含まれる。 【0081】このような表面処理としては、例えばアル
ミニウム板の表面を珪酸塩で処理する方法(米国特許第
2,714,066号)、有機酸塩で処理する方法(米
国特許第2,714,066号)、ホスホン酸およびそ
れらの誘導体で処理する方法(米国特許第3,220,
832号)、ヘキサフルオロジルコン酸カリウムで処理
する方法(米国特許第2,946,683号)、陽極酸
化する方法および陽極酸化後、アルカリ金属珪酸塩の水
溶液で処理する方法(米国特許第3,181,461号
)等がある。 【0082】支持体にはプライマー層を有していてもよ
く、該プライマー層には例えばポリエステル樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
エポキシ樹脂、アクリレート系共重合体、酢酸ビニル系
共重合体、フェノキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリアクリロニトリルブタジエン、ポ
リ酢酸ビニル等が挙げられる。 【0083】これらのプライマー層には、前記露光によ
り酸を発生する化合物及び酸により変色あるいは褪色す
る染料を添加することができる。また上記プライマー層
を構成するアンカー剤としては、例えば前記シランカッ
プリング剤、シリコーンプライマー等を用いることがで
き、また有機チタネート等も有効である。 【0084】本発明の版材を構成する各層の厚さは、以
下の通りである。即ち支持体は50〜400μm、好ま
しくは100〜300μm、感光層は0.05〜10μ
m、好ましくは0.5 〜5μm、シリコーンゴム層は
0.1 〜10μm、好ましくは0.5 〜2μmであ
る。 【0085】本発明において、シリコーンゴム層の上面
には必要に応じて保護層を有していてもよい。この保護
層の材質としては、ポリビニルアルコール等の水溶性フ
ィルム、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリエステル
アミド等の生分解性フィルムを用いることが好ましい。 本発明の湿し水不要の版材は、例えば、次のようにして
製造される。 【0086】支持体上に、リバースロールコータ、エア
ーナイフコータ、メーヤバーコータ等の通常のコータあ
るいはホエラーのような回転塗布装置を用い、プライマ
ー層を構成すべき組成物溶液を塗布乾燥し架橋硬化させ
る。次いで感光層を構成すべき組成物溶液を塗布乾燥す
る。 【0087】上記感光層上にシリコーンゴム溶液を同様
な方法で塗布し、通常100〜120℃の温度で数分間
熱処理して、充分に硬化せしめてシリコーンゴム層を形
成する。必要に応じて該シリコーンゴム層上にラミネー
ターを用いて保護フィルムを設けることができる。 【0088】次に本発明の湿し水不要の版材料を用いて
湿し水不要の印刷版を製造する方法を説明する。原稿で
あるポジフィルムをポジ型版材表面に真空密着させ、露
光する。この露光用の光源は、紫外線を豊富に発生する
水銀灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハ
ライドランプ、蛍光灯等が用いられる。 【0089】次いでポジフィルムを剥がし、現像液を用
いて現像する。またクリスタルバイオレット、アストラ
ゾンレット等の染料を現像液に加えて現像と同時に画像
部の染色を行うこともできる。 【0090】現像は、例えば上記のような現像液を含む
現像用パッドでこすったり現像液を版面に注いだ後に現
像ブラシで擦る等の方法で行うことができる。上記現像
により、未露光部の感光層およびシリコーゴムが除去さ
れた印刷版、あるいはシリコーンゴム層が除去され、感
光層が露出し、露光部はシリコーンゴム層が残っている
印刷版が得られる。 【0091】 【実施例】以下、本発明の実施例を更に具体的に説明す
るが、本発明は、これらに限定されるものではない。 実施例−1 通常の方法で脱脂したスムーズアルミ板上に下記の組成
のプライマー層を、硬化後の膜厚が15μmになるよう
に塗布し乾燥した後、高圧水銀ランプ(出力80W/c
m)を用いて露光し硬化させた。なお、部は重量部を表
す。以下、同様。 【0092】 〔プライマー層組成物〕 2−ヒドロキシエチルメタクリレート、メタクリル酸メ
チルのモル比が40/6  0の共重合体      
                         
                 100部トリメチ
ロールプロパントリエトキシトリアクリレート    
          80部2,4−ジエチルチオキサ
ントン                      
              4部p−ジメチルアミノ
安息香酸エチルエステル              
            4部黄色顔料(KET−YE
LLOW402、大日本インキ化学社製)      
8部白色顔料(酸化亜鉛、FINEX−25、堺化学社
製)              25部プロピレング
リコールモノメチルエーテル            
            600部次に上記プライマー
層上に下記の組成の感光性組成物を塗布し、100℃で
2分間乾燥して厚さ0.5μmの感光層を形成した。 【0093】 〔感光性組成物〕 (1)ジアゾ樹脂−1               
                         
    40部(2)2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、N−(4−ヒドロキシフェニル)  メタクリル
アミド、アクリル酸のモル比50/47/3の共重合体
50部 (3)ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学(
株)製、染料)  1部(4)メチルセロソルブ   
                         
            900部【0094】ジアゾ
樹脂−1の合成 なお、ジアゾ樹脂−1は、以下のようにして合成した。 p−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩14.5g(50ミ
リモル)を氷冷下で40.9gの濃硫酸に溶解した。こ
の反応液に1.35g(45ミリモル)のパラホルムア
ルデヒドを反応温度が10℃を超えないようにゆっくり
添加した。この反応混合物を氷冷下、500ミリリット
ルのエタノールに滴下し、生じた沈澱を濾過した。 【0095】エタノールで洗浄後、この沈澱物を100
ミリリットルの純水に溶解し、この液に6.8gの塩化
亜鉛を溶解した冷濃厚水溶液を加えた。生じた沈澱を濾
過した後、エタノールで洗浄し、これを150ミリリッ
トルの純水に溶解した。この液に8gのヘキサフルオロ
リン酸アンモニウムを溶解した冷濃厚水溶液を加えた。 生じた沈澱を濾取し、水洗した後、乾燥してジアゾ樹脂
−1を得た。次いで上記感光層上に下記シリコーンゴム
組成物を乾燥重量で2.0g/m2 になるように塗布
し、90℃で10分間乾燥し、湿し水不要平版印刷版を
得た。 【0096】 〔シリコーンゴム層組成物〕 (1)両末端に水酸基を有するジメチルポリシロキサン
(分子量52,000)              
                         
                     100部
(2)トリアセトキシメチルシラン         
                     10部(
3)ジブチル錫ラウレート             
                     0.8部
(4)アイソパーG(エッソ化学製)        
                  900部【00
97】次に、上記シリコーンゴム層上にポジフィルムを
真空密着させた後、光源としてメタルハライドランプを
用いて露光した。このように露光した湿し水不要感光性
平版印刷版を、図1に示した自動現像機で現像した。現
像槽5には、下記の現像液を10リットル仕込み、25
℃で温調した。 【0098】 〔現像液〕 (1)ケイ酸カリウム(SiO2 :26%、K2 O
:13.5%)                  
                         
               110重量部(2)5
0%水酸化カリウム水溶液             
               25重量部(3)プロ
ピレングリコール                 
                   5重量部(4
)亜硫酸カリウム                 
                         
3重量部(5)エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム 
                 0.3重量部(6
)水                       
                         
  500重量部【0099】現像部の次のリンス部に
は、リンス液として、プルロニックP85〔ノニオン界
面活性剤、旭電化(株)製〕を1重量%及びペレックス
NBL〔アニオン界面活性剤、花王(株)製〕を3重量
%含む水溶液を仕込み、30℃に温調した。 【0100】また現像部のブラシロール2は、直径13
0mm、毛の材質がナイロン6・12、毛の太さ0.2
mm、毛の長さ16mmのチャネル型ブラシを用い、巾
手方向に1分間に120往復する揺動を与えつつ回転さ
せた。回転速度は500r.p.mとし、現像時間は1
00秒、リンス時間は40秒に設定した。 【0101】こうような条件で、上記露光済の版1を菊
全サイズ(1003mm×800mm)で200版連続
処理した。その結果、すべての版において、版の表面に
はシリコーンゴム層のカスが付着せずに良好に現像され
た。またリンス部の各ローラにもシリコーンゴム層のカ
スが付着していなかった。更に多数版処理した場合でも
、リンス部のスクイズローラ32による液切れ性は良好
で、版の乾燥状態は良かった。 【0102】比較例1 実施例1のリンス液を水道水に代えた以外は、実施例1
と同様に処理を行なった。その結果、版上にはシリコー
ンゴムの細かいカスが付着し、手で擦ってもシリコーン
ゴムのカスは除去できなかった。この版を用いて印刷し
たところ、ピンホールが発生し印刷不良が生じた。 【0103】また菊全サイズの版を100版ほど処理し
たあたりからスクイズローラ32にシリコーンゴムのカ
スが堆積してきて200版処理した時点では、リンス部
のスクイズローラ32の液切れ性が悪くなり、版の乾燥
性が低下した。 【0104】実施例2 厚さ0.24mmの脱脂処理されたアルミニウム板上に
、下記プライマー層組成物をホワラーにより60℃で塗
布し、100℃で2分間乾燥させ、プライマー層を設け
た。尚、プライマー層組成物の分散は、高圧バルブホモ
ジナイザーによって行われた。 【0105】 〔プライマー層組成物〕 (1)2−ヒドロキシエチルメタクリレート、メチルメ
タ  クリレートのモル比34/66の共重合樹脂(M
w=4.0×104 )              
                    100重量
部(2)ペンタエリスリトールトリアクリレート   
               80重量部(3)DE
TX(日本化薬(株)製)             
               3重量部 【0106】 【化1】 【0107】 (4)EPA(日本化薬(株)製)         
                     3重量部
【0108】 【化2】 【0109】 (5)ケットイエロー402(大日本インキ(株)製、
黄色顔料)  8重量部(6)酸化亜鉛(平均粒径  
0.12μ)                   
   20重量部(7)エチルセロソルブ      
                         
     920重量部塗布乾燥後、ユニキュア(ウシ
オ電機(株)製)−160W、4m/分で露光を行った
。次に上記プライマー層上に下記の感光性組成物を塗布
し、80℃で2分間乾燥して厚さ0.3μmの感光層を
形成した。 【0110】 〔感光性組成物〕 (1)ジアゾ樹脂−1               
                       10
0重量部(2)2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、メ
タクリル酸の  モル比40/55/5の共重合樹脂(
Mw=4.2×104 )100重量部(3)オレンジ
IV                       
                     8重量部
(4)乳酸メチル                 
                         
900重量部次いで上記感光層上に下記シリコーンゴム
組成物を厚さ2.0/m2 になるように塗布し、90
℃で10分間乾燥した。 【0111】 〔シリコーンゴム層組成物〕 (1)両末端に水酸基を有するジメチルポリシロキサン
  (分子量52,000)            
                      100
重量部(2)下記の反応性シラン化合物       
                     2.5重
量部【0112】 【化3】 【0113】 (3)ジブチル錫ジラウレート           
                   0.8重量部
(4)アイソパーE(エッソ化学製)        
                900重量部次に、
上記シリコーンゴム層上に厚さ6μのポリプロピレンフ
ィルムをラミネートし、湿し水不要感光性平版印刷版を
得た。このようにして得られた湿し水不要感光性平版印
刷版のシリコーンゴム層上にポジフィルムを真空密着さ
せた後、光源としてメタルハライドランプを用いて露光
した。 【0114】露光済の版材料を、図2で示される自動現
像機を用いて現像し、現像部には菊全50版ごとに現像
を行い、現像液としては、実施例1で用いたものと同様
の現像液を30℃に温調して使用した。更に現像時間は
100秒で行なった。現像ブラシロール21、22、2
3は、直径80mmでナイロン6・10製のチャネル型
ブラシを3本用い、ブラシの回転数は400r.p.m
とした。 【0115】現像液の次のリンス部には、ドデシル硫酸
ナトリウムを0.5重量%含む水溶液を10リットル仕
込み、35℃に温調した。またリンス部では、直径50
mmのチャネル型ブラシロールを200r.p.mで回
転させて擦りを行なった。こうき上記露光済の版を多数
現像処理したところ、常に版面にシリコーンゴムのカス
の付着のない良好な版が得られた。またリンス部のロー
ラにシリコーンゴムのカスが付着していなかった。 【0116】比較例2 実施例1のリンス液を水に代え、35℃に温調した以外
は、実施例1と同様に処理を行なった。その結果、版上
にはシリコーンゴムの細かいカスが付着していた。この
版を用いて印刷したところ、微点汚れ、即ち白く微点状
に抜けた印刷不良が生じた。またリンス部のローラの表
面にはシリコーンゴムのカスが付着しており、この状況
は処理版数が増加するにしたがってひどくなった。 【0117】 【発明の効果】本発明は、湿し水不要感光性平版印刷版
を水を主成分とする現像液で現像した後、界面活性剤を
含む水溶液でリンス処理することにより、シリコーンゴ
ムのカス等はシャワーの液流程度でも十分除去され、従
って印刷時のピンホールの発生や版の汚れを防止するこ
とができる。またこのリンス処理時に、ブラシによる擦
りを付与することにより、いっそうシリコーンゴムのカ
ス等の除去効果が向上するばかりでなく、ブラシ毛にシ
リコーンゴムのカス等の付着が殆どなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる自動現像機を示す部分断面
図である。
【図2】本発明に用いられる自動現像機の他の例を示す
部分断面図である。
【符号の説明】
1  湿し水不要感光性平版印刷版 2、21、22、23  現像ブラシロール3、31 
 ローラ 32  スクイズローラ 41、42、43、44、45、46  シャワー5 
 現像槽 6  現像液 7  ポンプ 8  フィルター 9  リンス槽 10  リンス液 11  希釈水 12  現像補充液 13  チャネル型ブラシロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上に感光層、シリコーンゴム層
    を順次積層してなる湿し水不要感光性平版印刷版を水を
    主成分とする現像液で現像した後、界面活性剤を含む水
    溶液でリンス処理することを特徴とする湿し水不要感光
    性平版印刷版の処理方法。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のリンス処理時に、ブラ
    シによる擦りを付与することを特徴とする湿し水不要感
    光性平版印刷版の処理方法。
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WO2012128322A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 AzエレクトロニックマテリアルズIp株式会社 リソグラフィー用リンス液およびそれを用いたパターン形成方法

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