JPH04269753A - 湿し水不要感光性平版印刷版 - Google Patents

湿し水不要感光性平版印刷版

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JPH04269753A
JPH04269753A JP5020991A JP5020991A JPH04269753A JP H04269753 A JPH04269753 A JP H04269753A JP 5020991 A JP5020991 A JP 5020991A JP 5020991 A JP5020991 A JP 5020991A JP H04269753 A JPH04269753 A JP H04269753A
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JP
Japan
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resin
layer
photosensitive
printing plate
silicone rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP5020991A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Matsubara
真一 松原
Nobumasa Sasa
信正 左々
Tetsuya Taniguchi
哲哉 谷口
Hiroshi Tomiyasu
寛 富安
Akio Kasakura
暁夫 笠倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH04269753A publication Critical patent/JPH04269753A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、湿し水不要感光性平版
印刷版に関するものであり、更に詳しくはシリコーンゴ
ム層の傷付きを改良し、耐刷力の向上した湿し水不要感
光性平版印刷版に関する。 【0002】 【発明の背景】従来、湿し水不要感光性平版印刷版(以
下、必要に応じ「版材料」という)としては、支持体上
に順に感光層及びインキ反撥層を塗設したものが知られ
ている。この版材料を露光・現像することにより湿し水
不要平版印刷版(以下、必要に応じ「印刷版」という)
を得ることができる。 【0003】一般に、このような版材料においては、支
持体と感光層との間の接着性を向上させるために、これ
らの間にプライマー層が設けられている。このプライマ
ー層には、従来熱硬化性樹脂(例えば特開昭59−20
2467号参照)、ゼラチン又はジアゾ樹脂を利用した
光硬化性樹脂等が用いられることが知られている。 【0004】一方、シリコーンゴム層の傷付を改良する
上で、プライマー層の膜厚を厚くすることは、有望であ
るが、塗布手段によりプライマー層を厚くすることは、
塗膜の膜厚が均一にならなかったり  、又は塗膜を厚
くすると乾燥ゾーンが長くなる等、生産技術上又はコス
ト上問題があり好ましくない。 【0005】そこで本発明者等は、前記プライマー層の
膜厚を厚くし、しかも前記問題が起こらない平版印刷版
について種々研究した結果、プライマー層を熱可塑性樹
脂により構成することを見出し、ここに本発明を成すに
至った。 【0006】 【発明の目的】したがって、本発明の目的は、安価にし
てシリコーンゴム層の傷付を改良し、耐刷力の向上した
湿し水不要の感光性平版印刷版を提供することにある。 【0007】 【発明の構成】本発明の前記諸目的は、基板上にプライ
マー層、感光層及びシリコーンゴム層をこの順に有する
湿し水不要の感光性平版印刷版において、前記プライマ
ー層が熱可塑性樹脂からなることを特徴とする湿し水不
要の感光性平版印刷版によって達成される。以下に、本
発明の構成について、更に具体的に説明する。 【0008】本発明は、水不要の感光性平版印刷版のプ
ライマー層として熱可塑性樹脂を用いることによりシリ
コーンゴム層の傷付を改良し、耐刷力が向上し、しかも
経済的であるという効果を有する。プライマー層に用い
られる熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレンテレ
フタレート樹脂(PET)、ポリイミド樹脂、アイオノ
マー樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の
樹脂であり、特に好ましくはポリエチレンテレフタレー
ト樹脂である。 【0009】プライマー層に用いられる熱可塑性樹脂を
層形成する方法は、基板上に溶融押出し法によって層を
形成する方法、フィルム状態の樹脂を基板に付設しラミ
ネートする方法又はフィルム状態の樹脂と基板との間に
接着層を設けてラミネートする方法等がある。 【0010】プライマー層の膜厚は、2μ〜30μが好
ましくより好ましくは10μ〜20μである。この他プ
ライマー層には、ハレーション防止のために黄色顔料を
含んでいてもよく、更に金属光沢を被覆するために白色
顔料を含んでいてもよい。 【0011】本発明に係る湿し水不要感光性平版印刷版
の感光層として用いられる感光性組成物は、ポジ型にな
る感光性組成物またはネガ型になる感光性組成物のいづ
れをも含有することができるが、このネガ型感光性組成
物としては、オルトキノンジアジド基を含む高分子化合
物が主として用いられるが、ここでオルトキノンジアジ
ド基を含む高分子化合物とは、オルトキノンジアジド基
を含む化合物とアルカリ可溶性樹脂との反応生成物の場
合又はオルトキノンジアジド基を含む化合物とアルカリ
可溶性樹脂との混合物である場合のいづれか又は両方か
らなる意味に用いられる。 【0012】以下にその代表的なものについて説明する
。オルトキノンジアジド基を含む高分子化合物としては
、例えばo− ナフトキノンジアジドスルホン酸と、フ
ェノール類及びアルデヒド又はケトンの重縮合樹脂との
エステル化合物が挙げられる。 【0013】前記のフェノール類としては、例えば、フ
ェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、3,5−キシレノール、カルバクロール、チモ
ール等の一価フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒ
ドロキノン等の二価フェノール、ピロガロール、フロロ
グルシン等の三価フェノール等が挙げられる。前記のア
ルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、クロトンアルデヒド、フルフラ
ール等が挙げられる。これらのアルデヒドのうち好まし
いものは、ホルムアルデヒド及びベンズアルデヒドであ
る。 【0014】更に前記のケトンとしては、アセトン、メ
チルエチルケトン等が挙げられる。前記重縮合樹脂の具
体的な例としては、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂
、m−クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、m−,o−
 混合クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン
・ベンズアルデヒド樹脂、ピロガロール・アセトン樹脂
等が挙げられる。 【0015】前記o−ナフトキノンジアジド化合物のフ
ェノール類のOH基に対するo−ナフトキノンジアジド
スルホン酸の縮合率(OH基1個に対する反応率)は、
15〜80%が好ましく、より好ましくは20〜45%
である。 更に本発明に用いられるo−キノンジアジド化合物とし
ては、特開昭58−43451号公報に記載された化合
物も使用することができる。 【0016】本発明に用いられるo−キノンジアジド化
合物としては、上記化合物を各々単独で用いてもよいし
、2種以上の化合物を組み合わせて用いてもよい。本発
明に用いられるo−キノンジアジドを含む高分子化合物
は、塗布性を考慮すると、分子量が500以上有するも
のが好ましく、更に好ましくは、1000以上の分子量
を有するものがよい。 【0017】前記のo−キノンジアジド化合物は、アル
カリ可溶性樹脂と混合して用いた方がよい。アルカリ可
溶性樹脂としては、ノボラック樹脂、フェノール性水酸
基を有するビニル系重合体、特開昭55−57841号
公報に記載されている多価フェノールとアルデヒド又は
ケトンとの縮合樹脂等が挙げられる。ノボラック樹脂と
しては、例えばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、ク
レゾール・ホルムアルデ 【0018】ヒド樹脂、特開昭55−57841号公報
に記載されているようなフェノール・クレゾール・ホル
ムアルデヒド共重縮合樹脂、特開昭55−127553
号公報に記載されているようなp−置換フェノールとフ
ェノールもしくは、クレゾールとホルムアルデヒドとの
共重縮合樹脂等が挙げられる。 【0019】また、フェノール性水酸基を有するビニル
系重合体としては、該フェノール性水酸基を有する単位
を分子構造中に有する重合体であり、下記の式1〜式5
の少なくとも1つの構造単位を含む重合体が好ましい。 【0020】 【式1】 【0021】 【式2】 【0022】 【式3】 【0023】 【式4】 【0024】 【式5】 【0025】〔式中R1 およびR2 はそれぞれ水素
原子、アルキル基又はカルボキシル基、好ましくは水素
原子を表す。R3 は水素原子、ハロゲン原子又はアル
キル基を表し、好ましくは水素原子又はメチル基、エチ
ル基等のアルキル基を表す。R4 は水素原子、アルキ
ル基、アリール基又はアラルキル基を表し、好ましくは
水素原子を表す。Aは窒素原子又は酸素原子と芳香族炭
素原子とを連結する置換基を有していてもよいアルキレ
ン基を表し、m は0〜10の整数を表し、Bは置換基
を有していてもよいフェニレン基又は置換基を有しても
よいナフチレン基を表す。〕 【0026】本発明に係る感光性組成物に用いられる重
合体としては共重合体型の構造を有するものが好ましく
、前記式1〜式5でそれぞれ示される構造単位と組み合
わせて用いることができる単量体単位としては、例えば
エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イ
ソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン類、例えばス
チレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p
−クロロスチレン等のスチレン類、例えばアクリル酸、
メタクリル酸等のアクリル酸類、例えばイタコン酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン
酸類、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸−n− ブチル、アクリル酸イソブチル、アク
リル酸ドデシル、アクリル酸−2− クロロエチル、【
0027】アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、エ
タクリル酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン
酸のエステル類、例えばアクリロニトリル、メタアクリ
ロニトリル等のニトリル類、例えばアクリルアミド等の
アミド類、例えばアクリルアニリド、p−クロロアクリ
ルアミド、m−ニトロアクリルアニリド、m−メトキシ
アクリルアニリド等のアニリド類、例えば酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、【0028】
酪酸ビニルなどのビニルエステル類、例えば、メチルビ
ニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチビニル
エーテル、β−クロロエチルビニルエーテル等のビニル
エーテル類、塩化ビニル、ビニリデンクロライド、ビニ
リデンシアナイド、例えば1 − メチル− 1−メト
キシエチレン、1,1−ジメトキシエチレン、1,2−
ジメトキシエチレン、1,1−ジメトキシカルボニルエ
チレン、1−メチル−1− ニトロエチレン等のエチレ
ン誘導体類、例えば、N− ビニルピロール、N− ビ
ニルカルバゾール、N− ビニルインドール、N− ビ
ニルピロリデン、N− ビニルピロリドン等のN− ビ
ニル系単量体がある。これらのビニル系単量体は、不飽
和二重結合が開裂した構造で高分子化合物中に存在する
。 【0029】上記の単量体のうち脂肪族モノカルボン酸
のエステル類、ニトリル類が本発明の目的に対して優れ
た性能を示し好ましい。これらのアルカリ可溶性樹脂は
、塗布性を考慮すると、分子量が5000以上有するも
のが好ましく、更に好ましくは、10000以上の分子
量を有するものがよい。 【0030】またこれらの感光性組成物には、上記素材
の他、必要に応じて染料、顔料等の色素、感脂化剤、可
塑剤、界面活性剤、有機酸、酸無水物、露光により酸を
発生し得る化合物等を添加することができる。本発明に
用いられるポジ型感光性物質は、種々のものがあるが、
以下に記載されるように、その代表的なものについて説
明する。 【0031】(1)ジアゾ樹脂を含む感光性組成物p−
ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物
で代表されるジアゾ樹脂は、水溶性のものでも水不溶性
のものでもよいが、好ましくは特公昭47−1167号
及び同57−43890号公報等に記載されているよう
な水不溶性かつ通常の有機溶媒可溶性のものが使用され
る。特に好ましくは下記の式6で示されるジアゾ樹脂で
ある。 【0032】 【式6】 【0033】〔式中、R1 、R2 およびR3 は、
水素原子、アルキル基、又はアルコキシ基を示し、R4
 は水素原子、アルキル基又はフェニル基を示す。Xは
PF又はBF4 を示し、Yは−NH−、−S−又は−
O−を示す。〕 【0034】ジアゾニウム塩と併用される結合剤として
は種々の高分子化合物が使用され得るが、好ましくは特
開昭54−98613号公報に記載されているような芳
香族性水酸基を有する単量体、例えばN−(4−ヒドロ
キシフェニル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシ
フェニル)メタクリルアミド、o−,m−,またはp−
ヒドロキシスチレン、o−,m−,またはp−ヒドロキ
シフェニルメタクリレ−ト等と他の単量体との共重合体
、 【0035】米国特許第4,123,276号明細書に
記載さているようなヒドロキシエチルアクリレート単位
またはヒドロキシエチルメタクリレート単位を主なる繰
り返し単位として含むポリマー、シェラック、ロジン等
の天然樹脂、ポリビニルアルコール、米国特許第3,7
51,257号明細書に記載されているポリアミド樹脂
、米国特許第3,660,097号明細書に記載されて
いる線状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコールのフ
タレート化樹脂、ビスフェノールAとエピクロルヒドリ
ンから縮合されたエポキシ樹脂、酢酸セルロース、セル
ロースアセテートフタレート等のセルロース類が含有さ
れる。 【0036】またこれらの感光性組成物には、上記の素
材のほか、必要に応じて染料、顔料等の色素、感脂化剤
、可塑剤、界面活性剤、有機酸、酸無水物、露光により
酸を発生し得る化合物を添加することができる。これら
の結合剤は感光性組成物の固形分中に40〜99重量%
、好ましくは50〜95重量%含有される。またジアゾ
樹脂は1〜60重量%、好ましくは3〜30重量%含有
される。これらの感光性組成物には、その他の染料、顔
料等の色素、感脂化剤、可塑剤、界面活性剤などを添加
することができる。 【0037】(2)重合体の主鎖又は側鎖に−CH=C
H−CO−基を有する高分子化合物を含む感光性組成物
このような高分子化合物としては、重合体の主鎖又は側
鎖に感光性基として−CH=CH−CO−を含むポリエ
ステル類、ポリアミド類、ポリカーボネート類のような
感光性重合体を主成分とするもの(例えば米国特許第3
,030,208号、同第3,707,373号及び同
第3,453,237号に記載されているような化合物
); 【0038】シンナミリデンマロン酸等の(2−プロペ
リデン)マロン酸化合物及び二官能性グリコール類から
誘導される感光性ポリエステル類を主成分としたもの(
例えば米国特許第2,956,878号及び同第3,1
73,787号の各明細書に記載されているような感光
性重合体); 【0039】ポリビニールアルコール、澱粉、セルロー
ス及びその類似物のような水酸基含有重合体のケイ皮酸
エステル類(例えば米国特許第2,690,966号、
同第2,752,372号、同第2,732,301号
等の各明細書に記載されているような重合体)等が挙げ
られる。これらの感光性組成物には、他の増感剤、安定
化剤、可塑剤、顔料や染料等を含有させることができる
。 【0040】(3)付加重合性不飽和化合物からなる光
重合性組成物 この組成物は、好ましくは、(a)少なくとも2個の末
端ビニル基を有する単量体、(b)光重合開始剤及び(
c)バインダーとしての高分子化合物からなる。この成
分(a)のビニル単量体としては、特公昭35−509
3号、同35−14719号、同44−28727号の
各公報に記載されている。例えばポリオ【0041】ー
ルのアクリル酸又はメタクリル酸エステル、即ちジエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート等、あるいはメチレンビス(
メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリル
アミドのようなビス(メタ)アクリルアミド類、あるい
はウレタン基を含有する不飽和単量体、 【0042】例えばジ−(2´−メタクリロキシエチル
)−2,4−トリレンジウレタン、ジ−(2−アクリロ
キシエチル)トリメチレンジウレタン等のようなジオー
ルモノ(メタ)アクリレートとジイソシアネートとの反
応生成物等が挙げられる。前記成分(b)の光重合開始
剤としては、前記の式6で示される化合物が使用し得る
が、他の種類のものでも使用できる。 【0043】例えば、前記のJ.Kosar著「ライト
・センシシティブ・システムズ」第5章に記載されてい
るようなカルボニル化合物、有機硫黄化合物、過硫化物
、レドックス系化合物、アゾ並びにジアゾ化合物、ハロ
ゲン化合物、光還元性色素などがある。更に具体的には
英国特許第1,459,563号に開示されている。 【0044】光重合開始剤としては、次のようなものを
使用することができる。ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインイソプロピルエーテル、α,α−ジメトキシ−
α−フェニルアセトフェノン等のベンゾイン誘導体、ベ
ンゾフェノン、2,4−ジクロルベンゾフェノン、o−
ベンゾイル安息香酸メチル、4,4’− ビス(ジメチ
ルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’− ビス(ジエチ
ルアミノ)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、 【0045】2−クロルチオキサントン、2−イソプロ
ピルチオキサントン等のチオキサントン誘導体、2−ク
ロルアントラキノン、2−メチルアントラキノン等のア
ントラキノン誘導体、N−メチルアクリドン、N−ブチ
ルアクリドン等のアクリドン誘導体、α,α−ジエトキ
シアセトフェノン、ベンジル、フルオレノン、キサント
ン、ウラニル化合物、ハロゲン化合物等。 【0046】更に、成分(c)のバインダーとしては、
公知の種々のポリマーを使用することができる。具体的
なバインダーの詳細は、米国特許第4,072,527
号に記載されている。この他、前述のジアゾニウム塩と
併用されるときに用いられる結合剤が用いられる。これ
らの光重合性組成物には、熱重合禁止剤、可塑剤、染料
や顔料等を含有させることができる。 【0047】本発明において好ましく用いられる染料は
、各種pH指示薬、塩基性染料および油溶性染料がある
。具体的には、ビクトリア・ピュア・ブルー・BOH、
ビクトリア・ブルー・BH、メチル・バイオレット、ア
イゼン・マラカイトグリーン(以上、保土ケ谷化学工業
製)、パテント・ピュア・ブルー・VX、ローダミン・
B、メチレン・ブルー(以上、住友化学工業製)等の塩
基性染料、並びにスーダン・ブルー・II、ビクトリア
・ブルー・F4R(以上、B.A.S.F製)オイル・
ブルー・#603、オイル・ブルー・BOS、オイル・
ブルー・IIN(以上、オリエント化学工業製)等の油
溶性染料が挙げられる。 【0048】本発明に用いられるシリコーンゴムとして
は、次のような式7で示される繰り返し単位を有する分
子量数千〜数十万の主鎖中又は主鎖の末端に水酸基を有
する線状有機ポリシロキサンを主成分とするものが好ま
しい。 【0049】 【式7】 【0050】ここでnは2以上の整数、Rは炭素数1〜
10のアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ
ル基、ビニル基、アリール基、シラノール基(OH基)
であり、Rの60%以上がメチル基であるものが好まし
い。なお上記シラノール基(OH基)は主鎖中または主
鎖の末端のどちらにあってもよいが、末端にあることが
好ましい。 【0051】本発明に用いられるシランカップリング剤
(またはシリコーン架橋剤)としては、下記の式8に示
されるものが好ましい。 式8 Rn SiX4−n  【0052】(式中、nは1〜3の整数であり、Rはア
ルキル、アリール、アルケニルまたはこれらの組み合わ
された一価の基を表し、またこれらの基はハロゲン、ア
ミン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリーロキシ、チオー
ル等の官能基を有してもよい。Xは−OH、−OR2 
、−OAc、−O−N=C(R2 )R3   、−C
l、−Br、−I等の置換記を表す。ここでR2 、R
3 は上記のRと同じものを表し、R2 、R3 はそ
れぞれ同じであっても異っていてもよい。またAcはア
セチル基を表す。)で示されるシラン化合物である。 【0053】つまり本発明において有用なシリコーンゴ
ムは、このようなシリコーン・ベースポリマーと、上記
に挙げるようなシリコーン架橋剤との縮合反応によって
得られるものである。本発明に用いられるシランカップ
リング剤の具体例としては、HN〔(CH2 )3 S
i(OMe)3 〕2 、ビニルトリエトキシラン、C
l(CH2 )3 Si(OMe)3 、CH3 Si
(OAc)3 、HS(CH2 )3 si(OMe)
3 、ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン等が挙げられる。 【0054】前記のシリコーンゴムは市販品としても入
手でき、例えば東芝シリコーン社製YE−3085等が
ある。またその他の有用なシリコーンゴムは、前述の如
きベース・ポリマーと、次のような式9で示される繰り
返し単位を有するシリコーンオイルとの反応、あるいは
Rの3%程度がビニル基であるシリコーンのベース・ポ
リマーとの付加反応、あるいは該シリコーンオイル同士
の反応によっても得ることができる。 【0055】 【式9】 【0056】(式中、Rは式1で示されるポリマーの置
換基であるRと同義であり、mは2以上の整数、nは0
または1以上の整数である。)このような架橋反応によ
ってシリコーンゴムを得るためには、架橋反応を触媒を
用いて行う。この触媒としては、錫、亜鉛、コバルト、
鉛、カルシウム、マンガン、等の金属の有機カルボン酸
塩、例えばラウリル酸ジブチルスズ、錫(II)オクト
エート、ナフテン酸コバルト等、あるいは塩化金酸等が
用いられる。 【0057】またシリコーンゴムの強度を向上させ、印
刷作業中に生じる摩擦力に耐えるシリコーンゴムを得る
ためには、充填剤(フィラー)をこんごうすることもで
きる。予めフィラーの混合されたシリコーンゴムは、シ
リコーンゴムストック、あるいはシリコーンゴムデイス
バージョンとして市販されており、本発明のようにコー
テイングによりシリコーンゴム膜を得ることが好ましい
場合には、RTVあるいはLTVシリコーンゴムのデイ
スバージョンが好んで用いられる。このような例として
は、トーレシリコーン社製Syl  off  23、
SRX−257、SH237等のペーパーコーテイング
用シリコーンゴムデイスバージョンがある。 【0058】本発明においては、縮合架橋タイプのシリ
コーンゴムを用いることが好ましい。シリコーンゴム層
には、更に接着性を向上させるためにアミノ基を有する
シランカップリング剤を含有していることが好ましい。 好ましいシランカップリング剤としては、例えば次のよ
うなものがある。 【0059】(a)H2 NCH2 CH2 NH(C
H 2)3 Si(OCH3 )3 (b)H2 NCE2 CH2 NH(CH 2)3 
Si(OCH3 )2 (CH3) (C)H2 N(CH 2)3 Si(OE)3但しE
はエチル基である。 【0060】本発明に用いられるシリコーンゴム層中に
は、更に光増感剤を少量含有させることができる。本発
明に用いられるシリコーンゴム層は、シリコーンゴムを
適当な溶媒に溶解した後、感光層上に塗布、乾燥する。 【0061】本発明に用いられる支持体としては、通常
の平版印刷機にセットできるたわみ性と印刷時に加わる
荷重に耐えるものであることが好ましく、例えばアルミ
ニウム、亜鉛、銅、鋼等の金属板、及びクロム、亜鉛、
銅、ニッケル、アルミニウム及び鉄等がメッキまたは蒸
着された金属板、紙、プラスチックフィルム及びガラス
板、樹脂コート紙、アルミニウム等の金属箔が張られた
紙等が挙げられる。これらのうち好ましいものはアルミ
ニウム板である。上記接着性向上のための支持体自体に
対する処理は特に限定されるものではなく、各種粗面化
処理等を含む表面処理が含まれる。 【0062】このような表面処理としては、例えばアル
ミニウム板の表面を珪酸塩で処理する方法(米国特許第
2,714,066号)、有機酸塩で処理する方法(米
国特許第2,714,066号)、ホスホン酸およびそ
れらの誘導体で処理する方法(米国特許第3,220,
832号)、ヘキサフルオロジルコン酸カリウムで処理
する方法(米国特許第2,946,683号)、陽極酸
化する方法および陽極酸化後、アルカリ金属珪酸塩の水
溶液で処理する方法(米国特許第3,181,461号
)等がある。 【0063】支持体にはプライマー層を有していてもよ
く、該プライマー層には例えばポリエステル樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
エポキシ樹脂、アクリレート系共重合体、酢酸ビニル系
共重合体、フェノキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリアクリロニトリルブタジエン、ポ
リ酢酸ビニル等が挙げられる。 【0064】これらのプライマー層には、前記露光によ
り酸を発生する化合物及び酸により変色あるいは褪色す
る染料を添加することができる。また上記プライマー層
を構成するアンカー剤としては、例えば前記シランカッ
プリング剤、シリコーンプライマー等を用いることがで
き、また有機チタネート等も有効である。 【0065】本発明の版材を構成する各層の厚さは、以
下の通りである。即ち支持体は50〜400μm、好ま
しくは100〜300μm、感光層は0.05〜10μ
m、好ましくは0.5 〜5μm、シリコーンゴム層は
0.1 〜10μm、好ましくは0.5 〜2μmであ
る。 【0066】本発明において、シリコーンゴム層の上面
には必要に応じて保護層を有していてもよい。この保護
層の材質としては、ポリビニルアルコール等の水溶性フ
ィルム、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリエステル
アミド等の生分解性フィルムを用いることが好ましい。 本発明の湿し水不要の版材は、例えば、次のようにして
製造される。 【0067】支持体上に、リバースロールコータ、エア
ーナイフコータ、メーヤバーコータ等の通常のコータあ
るいはホエラーのような回転塗布装置を用い、プライマ
ー層を構成すべき組成物溶液を塗布乾燥し架橋硬化させ
る。次いで感光層を構成すべき組成物溶液を塗布乾燥す
る。 【0068】上記感光層上にシリコーンゴム溶液を同様
な方法で塗布し、通常100〜120℃の温度で数分間
熱処理して、充分に硬化せしめてシリコーンゴム層を形
成する。必要に応じて該シリコーンゴム層上にラミネー
ターを用いて保護フィルムを設けることができる。 【0069】次に本発明の湿し水不要の版材料を用いて
湿し水不要の印刷版を製造する方法を説明する。原稿で
あるポジフィルムをポジ型版材表面に真空密着させ、露
光する。この露光用の光源は、紫外線を豊富に発生する
水銀灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハ
ライドランプ、蛍光灯等が用いられる。 【0070】次いでポジフィルムを剥がし、現像液を用
いて現像する。現像液としては湿し水不要の版材の現像
液として、公知のものが利用できるが、好ましくは水系
現像液が用いられる。水系現像液とは、水を主成分とす
る現像液であり、例えば特開昭61−275759号等
の公報に記載されているもので、水を30重量%以上、
好ましくは50重量%〜98重量%と、有機溶剤、界面
活性剤を含む現像液を挙げることができ、更に好ましく
はアルカリ剤を含有する。 【0071】本発明にもちいられる現像液に添加される
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界
面活性剤、カチオン界面活性剤および両性イオン界面活
性剤が用いられる。またクリスタルバイオレット、アス
トラゾンレット等の染料を現像液に加えて現像と同時に
画像部の染色を行うこともできる。 【0072】現像は、例えば上記のような現像液を含む
現像用パッドでこすったり現像液を版面に注いだ後に現
像ブラシで擦る等の方法で行うことができる。上記現像
により、未露光部の感光層およびシリコーゴムが除去さ
れた印刷版、あるいはシリコーンゴム層が除去され、感
光層が露出し、露光部はシリコーンゴム層が残っている
印刷版が得られる。 【0073】 【実施例】次に、本発明を実施例を挙げて、更に詳しく
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない
。 〔実施例1〜2〕脱脂処理されたアルミニウム板上に、
ポリエチレンテレフタレート樹脂を溶融押出法で流延し
て厚さ50μのポリエチレンテレフタレート樹脂層を形
成し試料No.1とした。 【0074】次いで、厚さ1μのポリウレタン系接着剤
(アドコートAD−585、東洋モートン社製)を設け
たアルミニウム板上に、75μのポリエチレンテレフタ
レート樹脂のフィルムを90℃でラミネートして試料N
o.2とした。また比較例1として、脱脂処理されたア
ルミニウム板上に、次の組成のプライマー液Aの分散液
を塗布、乾燥した。乾燥後の塗膜の厚さは、50μであ
った。このプライマー層を高圧水銀灯で1J/cm2 
の紫外線光を照射して硬化させた。 【0075】 〔プライマー液Aの組成〕 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メチル  メタ
クリレートの共重合体               
             100重量部白色顔料(微
細亜鉛華、堺化学(株)製)            
      20重量部黄色顔料(ケットイエロー40
2、大日本インキ(株)製)  10重量部2,4−ジ
エチルチオキサントン   (日本化薬(株)製、光重合開始剤)      
                5重量部【0076
】 p−ジエチルアミノ安息香酸エチルエステル  (日本
化薬(株)製、光重合増感剤)           
           5重量部ペンタエリスリトール
テトラアクリレート                
100重量部乳酸メチル              
                         
     960重量部試料No.1、2及び比較例1
で得られたプライマーに、下記組成の感光液を乾燥後の
膜厚重量が5mg/dm2 になるように塗布した。 【0077】 〔感光液組成〕 4−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド/2−ヒドロ
キシエチル  メタクリレート/メチルメタクリレート
の共重合体      100重量部p−ジアゾフェニ
ルアミンとホルムアルデヒドの縮合物の  PF6 塩
                         
                     10重量
部オレンジIV                  
                         
   5重量部乳酸メチル             
                         
    2000重量部【0078】次いで、下記組成
のシリコーンゴム液を乾燥後の塗膜重量が20mg/d
m2 になるように塗布した後、厚さ8μのポリプロピ
レンフィルムをラミネートして湿し水不要の感光性平版
印刷版を作製した。 〔シリコーンゴム組成〕 両末端水酸基のポリジメチルシロキサンポリマー   
       100重量部トリアセトキシシラン  
                         
         10重量部ジブチル錫ラウレート 
                         
            1重要部アイソパーE(エク
ソン社製)                    
    1000重量部【0079】このようにして得
られた感光性平版印刷版をHEIDON引っ掻き試験機
(新東科学(株)製)で、0.1ミリのサファイア針で
40gの荷重をかけてシリコーンゴム層の耐久スクラッ
チ性を測定した結果並びにハイデルベルグGTO印刷機
で印刷したときの耐刷力を調べた結果を表1に示す。 【0080】     表1           種  別        引っ掻
き試験        耐刷力(枚数)       
   実施例1            〇     
       60,000          実施
例2            〇          
  61,000          比較例1   
         ×            20,
000【0081】 【発明の効果】本発明は、プライマー層の樹脂として、
熱可塑性樹脂を用いたので、シリコーンゴム層の傷付性
を改良することができ、それにより印刷版の耐刷力を増
加させることができ経済的である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にプライマー層、感光層及びシリコ
    ーンゴム層をこの順に有する湿し水不要の感光性平版印
    刷版において、前記プライマー層が熱可塑性樹脂からな
    ることを特徴とする湿し水不要感光性平版印刷版。
JP5020991A 1991-02-25 1991-02-25 湿し水不要感光性平版印刷版 Pending JPH04269753A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5413460A (en) * 1993-06-17 1995-05-09 Goulds Pumps, Incorporated Centrifugal pump for pumping fiber suspensions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5413460A (en) * 1993-06-17 1995-05-09 Goulds Pumps, Incorporated Centrifugal pump for pumping fiber suspensions

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