JPH0497360A - 湿し水不要の感光性平版印刷版 - Google Patents

湿し水不要の感光性平版印刷版

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JPH0497360A
JPH0497360A JP21621990A JP21621990A JPH0497360A JP H0497360 A JPH0497360 A JP H0497360A JP 21621990 A JP21621990 A JP 21621990A JP 21621990 A JP21621990 A JP 21621990A JP H0497360 A JPH0497360 A JP H0497360A
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JP
Japan
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layer
weight
photosensitive
resin
parts
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Pending
Application number
JP21621990A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Taniguchi
哲哉 谷口
Shinichi Matsubara
真一 松原
Nobumasa Sasa
信正 左々
Hiroshi Tomiyasu
富安 寛
Akio Kasakura
暁夫 笠倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、湿し水不要の感光性平版印刷版に関するもの
であり、更に詳しくは画像形成能に憬れ、また耐クラッ
チ性、耐刷力が良好であり、かつ良好な生産性を有する
湿し水不要の感光性平版印刷版に関する。
[発明の背景コ 従来、湿し水不要の感光性平版印刷版(以下、必要に応
じ「版材料」という)としては、支持体上に順に感光層
及びインキ反撥層を塗設したものが知られている。この
版材料を露光・現像することにより湿し水不要の平版印
刷版(以下、必要に応じ「印刷版」という)を得ること
ができる。
このような版材料の改良は著しく、例えば特開昭57−
20740号公報には、ゴム弾性体の上に合成樹脂フィ
ルムからなる中間層を設け、更に感光性樹脂及びシリコ
ーンゴム層をこの順に積層してなる直刷用水なし平版印
刷原板が記載されており、これにより成性能の経時的低
下が防止され、実用性のある印刷版が得られることが示
されている。
しかしながら、この印刷版は、版材料を印刷するにあた
り、熟練した技術を要するために生産性が悪く、また感
光層が現像で除去されるので、十分な染色性を有しない
。したがって検版性が非常に悪いという欠点がある。
またこの点を改良したものに特開昭60−9800号公
報があり、具体的には、ゴム弾性体の上にゴム成分を含
み、かつ耐溶剤性を有する被覆層を設けてなる支持体上
に、感光性樹脂及びシリコーンゴム層をこの順に積層し
てなる耐刷用水′なし平版印刷版原板からなるものであ
る。
しかしながら、木賃的に被覆層を硬化させる手段として
熱硬化を用いているために、硬化に時間を要し、生産性
は不十分であると共に生産設備上においても好ましくな
い。
また感光層が現像で除去されるので、十分な染色性を有
せず、そのため現像後の検版性が悪いという欠点がある
更に特開昭61−163343号公報には、耐耐刷性、
引っ掻き強度に優れた水なし平版印刷版が記載されてお
り、具体的には、プライマー層にゴム成分を30重量%
以上含有させることからなるものである。
しかしながら、薄い感光層を用いた場合、プライマー成
分の影響を受けて画像形成能が低下する欠点がある。
また特に現像により感光層を除去するタイプの湿し水不
要の感光性平版印刷版では、好ましい印刷版としての条
件である染色性、インキ着肉性、耐溶剤性、耐現像液性
等を兼ね備え、その上弾性を持ったプライマー層を形成
することは、非常に困難であった。
そこで、本発明者等は、前述の条件を兼ね備え、その上
弾性を持ったプライマー層を形成するために種々研究し
た結果、プライマー層における弾性層の上に光硬化樹脂
を設けることにより、初期の目的を達成することができ
ることを見出し、ここに本発明を成すに至った。
[発明の目的] したがって、本発明の目的は、画像形成能に優れ、また
耐スクラッチ性、耐剛力が良好であり、かつ良好な生産
性を有する湿し水不要の感光性平版印刷版を提供するこ
とにある。
[発明の構成] 本発明の前記目的は、基板上にプライマー層、感光層及
びシリコーンゴム層を順次積層してなる湿し水不要の感
光性平版印刷版において、前記プライマー層が2層から
なり、上層が光硬化層であり、下層が弾性層であること
を特徴とする湿し水不要の感光性平版印刷版によって達
成される。
以下に、本発明の構成について、更に具体的に説明する
本発明は、水不要の感光性平版印刷版のプライマー層の
上層が光硬化層からなり、下層が弾性層からなるもので
、これにより画像形成能に優れるばかりでなく、また耐
スクラッチ性、耐剛力が良好であり、かつ良好な生産性
を有するものである。
前記プライマー層は、2層からなり、即ち上層と下層と
からなる。
上層は、光硬化性組成物を含み、具体的には、以下に記
載されるように、その代表的なものについて説明する。
(1)ジアゾ樹脂を含む感光性組成物 p−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮
合物で代表されるジアゾ樹脂は、水溶性のものでも水不
溶性のものでもよいが、好ましくは特公昭47−116
7号及び同57−43890号公報等に記載されている
ような水不溶性かつ通常の有機溶媒可溶性のものが使用
される。特に好ましくは下記の一般式[1Fで示される
ジアゾ樹脂である。
一般式[1] [式中、RI 、 R2およびR3は、水素原子、アル
キル基又はアルコキシ基を示し、R4は水素原子、アル
キル基又はフェニル基を示す。
XはPF、又は BF、を示し、Yは−NH−−S−又
は−〇−を示す。コ ジアゾ樹脂は皮膜形成性樹脂、特に水酸基を有する親油
性高分子化合物と混合して使用するのが好ましい。この
ような親油性高分子化合物とじては、前記に掲げたもの
の他、側鎖に脂肪族水酸基を有するモノマー、例えば2
−ヒトロキシエヂルアクリレート又は2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートと他の共重合し得るモノマーとの共
重合体が挙げられる。これら以外にも、必要に応してポ
リビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、エポキシ樹脂、ノボラック樹脂、天然樹脂等を
添加してもよい。
ジアゾニウム塩と併用される結合剤としては種々の高分
子化合物が使用され得るが、好ましくは特開昭54−9
8513号公報に記載されているような芳香族性水酸基
を有する単量体、例えばN−(4−ヒドロキシフェニル
)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)メ
タクリルアミド、o−、m−、またはp−ヒドロキシス
チレン、o−、m−、またはp−ヒドロキシフェニルメ
タクリレート等と他の単量体との共重合体、米国特許第
4,123,276号明細書に記載されているようなヒ
ドロキシエチルアクリレート単位またはヒドロキシエチ
ルメタクリレート単位を主なる繰り返し単位として含む
ポリマー、シェラツク、ロジン等の天然樹脂、ポリビニ
ルアルコール、米国特許第3.751,257号明細書
に記載されているポリアミド樹脂、米国特許第3.66
0.097号明細書に記載されている線状ポリウレタン
樹脂、ポリビニルアルコールのフタレート化樹脂、ビス
フェノールAとエピクロルヒドリンから縮合されたエポ
キシ樹脂、酢酸セルロース、セルロースアセテートフタ
レート等のセルロース類が含有される。
アルカリ可溶性樹脂としては、ノボラック樹脂、フェノ
ール性水酸基を有するビニル系重合体、特開昭55−5
7841号公報に記載されている多価フェノールとアル
デヒド又はケトンとの縮合樹脂等が挙げられる。ノボラ
ック樹脂としては、例えばフェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂、クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、特開昭5
5−57841号公報に記載されているようなフェノー
ル・クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合樹脂、特開
昭55−127553号公報に記載されているようなp
−置換フェノールとフェノールもしくは、クレゾールと
ホルムアルデヒドとの共重縮合樹脂等が挙げられる。
またこれらの感光性組成物には、上記の素材の他、必要
に応して染料、顔料等の色素、感脂化剤、可塑剤、界面
活性剤、有機酸、酸無水物、露光により酸を発生し得る
化合物等を添加することができる。
これらの結合剤は感光性組成物の固形分中に40〜99
重量%、好ましくは50〜95重量%含有される。また
ジアゾ樹脂は1〜60重量%、好ましくは3〜30重量
%含有される。
これらの感光性組成物には、その他の染料、顔料等の色
素、感脂化剤、可塑剤、界面活性剤などを添加すること
ができる。
(2)重合体の主鎖又は側鎖に−C−CトC−基を有す
る高分子化合物を含む感光性組成物 このような高分子化合物としては、重合体の主鎖又は側
鎖に感光性基として−C−(:H−(ニーを含むポリエ
ステル類、ポリアミド類、ポリカーボネート類のような
感光性重合体を主成分とするもの(例えば米国特許第3
.030.208号、同第3.707.373号及び同
第3,453.237号に記載されているような化合物
)、シンナミリデンマロン酸等の(2−プロベリデン)
マロン酸化合物及び二官能性グリコール類から話導され
る感光性ポリエステル類を主成分としたもの(例えば米
国特許第2,956,878号及び同第3,173.7
87号に記載されているような感光性重合体)、ポリビ
ニールアルコール、澱粉、セルロース及びその類似物の
ような水酸基含有重合体のケイ皮酸エステル類(例えば
米国特許第2,690.966号、同第2,752,3
72号、同第2.732,301号等に記載されている
ような感光性重合体)等が挙げられる。
これらの感光性組成物には、他の増感剤、安定化剤、可
盟剤、顔料や染料等を含有させることができる。
(3)付加重合性不飽和化合物からなる光重合性組成物 この組成物は、好ましくは、(a)少なくとも2個の末
端ビニル基を有するビニル車量体、(b)光重合開始剤
及び(c)バインダーとしての高分子化合物からなる。
この成分(a)のビニル車量体としては、特公昭35−
5093号、同35−14719号、同44−2872
7号の各公報に記載されている。
ポリオールのアクリル酸又はメタクリル酸エステル、即
ちジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート等、あるいはメチ
レンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ
)アクリルアミドのようなビス(メタ)アクリルアミド
類、あるいはウレタン基を含有する不飽和単量体、例え
ばジー(2′−メタクリロキシエチル)−2,4−1−
リレンジウレタン、ジー(2−アクリロキシエチル)ト
リメチレンジウレタン等のようなジオールモノ(メタ)
アクリレートとジイソシアネートとの反応生成物等が挙
げられる。
前記成分(b)の光重合開始剤としては、前記の一般式
[1]で示される化合物が使用し得るが、他の種類のも
のも使用できる。例えば、前記のJ、Kasar著「ラ
イト・センシシティブ・システムズJ i5:iiEに
記載されているようなカルボニル化合物、有機硫黄化合
物、過硫化物、レドックス系化合物、アゾ並びにジアゾ
化合物、ハロゲン化合物、光還元性色素などがある。更
に具体的には英国特許Ml、459,563号に開示さ
れている。
更に、成分(C)のバインダーとしては、公知の種々の
ポリマーを使用することができる。具体的なバインダー
の詳細は、米国特許第4.072.527号に記載され
ている。
これらの光重合性組成物には、熱重合禁止剤、可塑剤、
染料や顔料等を含有させることができる。
(4)アジド基を含む感光性組成物 感光性アジド化合物としては、アジド基が直接又はカル
ボニル基又はスルホニル基を介して芳香環に結合してい
る芳香族アジド化合物が好ましく使用される。
例えば、米国特許第3,096,311号明細書に記載
されているようなポリアジドスチレン、ポリビニル−p
−アジドベンゾアート、ポリビニル−p−アジドベンザ
ール、特公昭45−9613号公報に記載のアジドアリ
ールスルフォニルクロリドと不飽和炭化水素系ポリマー
との反応生成物、又特公昭43−21017号、同44
−229号、同44−22954号、同45−2491
5号の各公報に記載されているような、スルホニルアジ
ドやカルボニルアジドを持つポリマー等が挙げられる。
前記感光性組成物に添加される感脂化剤、界面活性剤、
増感剤、安定化剤、熱重合禁止剤、可塑剤、染料や顔料
等の色素などの添加剤類は、その種類によりて添加量は
異るが、概して感光性塗布液に含まれる感光性組成物に
対して、0.01〜2o!!量%、好ましくは0.05
〜10重量%が適当である。
下層に用いられる弾性体としては、版面上にかかる応力
、特にm械的強度の小さいシリコーンゴム層にかかる応
力を緩和することが第−義的な役割である。このような
機能を必要とする弾性層に適しているポリマーは、次の
二つの要件を同時に満足するものが好ましい。
まず第一に版面上にかかる応力を緩和するために弾性を
有していなければならない。
ゴム弾性の指標としては、ショア硬度が一般的であり例
えば本発明の弾性層に用いられるポリマーのショア硬度
は、15〜80の範囲がよく、好ましくは20〜60の
範囲がよい。
第二に弾性層のポリマーは、応力を吸収した際、その応
力に耐えるための機械的強度があることが好ましい。
機械的強度の指標としては、引っ張り強度が挙げられる
本発明に用いられる弾性層に通用されるポリマーの引っ
張り強度は、5 Kg/cm2以上、好ましくは10に
g/ctr+2以上が好ましい。
このような要件を満足する弾性層に用いられるポリマー
としては、例えば天然ゴム、ポリブタジェン、ポリイソ
プレンゴム、ニトリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、
ウレタンゴム、ポリエーテルエステルエラストマー、ポ
リエーテルエステルアミドエラストマー等の単独あるい
は混合物、更にはSBRラテックス(スチレン−ブタジ
ェン共重合体ラテックス)、NBRラテックス、アクリ
レートラテックス、塩化ビニル系ラテックス、酢酸ビニ
ル系ラテックス等の単独あるいは混合物が挙げられる。
また通常ゴム弾性を示さないようなポリマーであっても
、前記ゴム類あるいはラテックス類との混合等により、
好ましくはショア硬度が80以下で引き割り応力が5に
g/ctn2となるように調整されたものであれば、本
発明に用いられる弾性体として使用可能である。更に一
般にはゴムの補強剤や添加剤であるカーボンブラックや
ホワイトカーボン等が混合されていてもよい。
プライマー層の厚さは、上層が0.2μ〜2.0μが好
ましく、また下層は3μ〜100μが好ましい。
本発明に用いられる感光性組成物には、ポジ型感光性組
成物またはネガ型感光性組成物のいづれをも用いること
ができる。
このポジ型感光性組成物としては、オルトキノンシアシ
ト基を含む高分子化合物が主として用いられるが、ここ
でオルトキノンシアシト基を含む高分子化合物とは、オ
ルトキノンシアシト基を含む化合物とアルカリ可溶性樹
脂との反応生成物の場合又はオルトキノンシアシト基を
含む化合物とアルカリ可溶性樹脂との混合物である場合
のいづれか又は両方からなる意味に用いられる。
以下にその代表的なものについて説明する。
オルトキノンジアジド基を含む高分子化合物としては、
例えばO−ナフトキノンジアジドスルホン酸と、フェノ
ール類及びアルデヒド又はケトンの重縮合樹脂とのエス
テル化合物が挙げられる。
前記のフェノール類としては、例えば、フェノール、0
−クレゾール、トクレゾール、p−クレゾール、3.5
−キシレノール、カルバクロール、チモール等のm個フ
エノール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン等の
二価フェノール、ピロガロール、フロログルシン等の三
価フェノール等が挙げられる。
前記のアルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、ベンズ
アルデヒド、アセトアルデヒド、クロトンアルデヒド、
フルフラール等が挙げられる。
これらのアルデヒドのうち好ましいものは、ホルムアル
デヒド及びベンズアルデヒドである。
更に前記のケトンとしては、アセトン、メチルエチルケ
トン等が挙げられる。
前記重縮合樹脂の具体的な例としては、フェノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、■−クレゾール・ホルムアルデヒ
ド樹脂、+m−、o−混合クレゾール・ホルムアルデヒ
ド樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹脂、ピロガロ
ール・アセトン樹脂等が挙げられる。
前記0−ナフトキノンジアジド化合物のフェノール類の
OH基に対するQ−ナフトキノンシアシトスルホン酸の
縮合率(CI)I基1個に対する反応率)は、15〜8
0%が好ましく、より好ましくは20〜45%である。
更に本発明に用いられる0−キノンジアジド化合物とし
ては、特開昭58−43451号公報に記載された化合
物も使用することができる。
上記0−キノンジアジド化合物のうち、1.2−ペンゾ
キノンジアジトスルホニルクロリト又は1.2−ナフト
キノンジアジドスルホニルクロシトとピロガロール・ア
セトン縮合樹脂又は2,3.4−トリヒドロキシベンゾ
フェノンを反応させて得られる。−キノンジアジドエス
テル化合物が最も好ましい。
本発明に用いられる。−キノンジアジド化合物としては
、上記化合物を各々単独で用いてもよいし、211以上
の化合物を組合せて用いてもよい。
本発明に用いられる。−キノンジアジドを含む高分子化
合物は、塗布性を考慮すると、分子量が1500以上有
するものが好ましく、更に好ましくは、2000以上の
分子量を有するものがよい。
前記のO−キノンジアジド化合物は、アルカリ可溶性樹
脂と混合して用いた方がよい。アルカリ可溶性樹脂とし
ては、ノボラック樹脂、フェノール性水酸基を有するビ
ニル系重合体、特開昭5557841号公報に記載され
ている多価フェノールとアルデヒド又はケトンとの縮合
樹脂等が挙げられる。ノボラック樹脂としては、例えは
フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール・ホル
ムアルデヒド樹脂、特開昭55−57841号公報に記
載されているようなフェノール・クレゾール・ホルムア
ルデヒド共重縮合樹脂、特開昭55−127553号公
報に記載されているようなP−置換フェノールとフェノ
ールもしくは、クレゾールとホルムアルデヒドとの共重
縮合樹脂等が挙げられる。
また、フェノール性水酸基を有するビニル系重合体とし
ては、該フェノール性水酸基を有する単位を分子構造中
に有する重合体であり、下記の一般式[11〜−数式[
V]の少なくとも1つの構造単位を含む重合体が好まし
い。
−数式[I] 一般式[+1] (CR,R2−CR3−)− [:00 −+  A−)−B−OH −数式[IIIコ +CR+82−CR3) −0H 一般式[IV ] OH 一般式[V] +c R,−CR4+  H [式中R1およびR2はそれぞれ水素原子、アルキル基
又はカルボキシル基、好ましくは水素原子を表わす。R
3は水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基を表わし、
好ましくは水素原子又はメチル基、エチル基等のアルキ
ル基を表わす。R4は水素原子、アルキル基、アリール
基又はアラルキル基を表わし、好ましくは水素原子を表
わす。Aは窒素原子又は酸素原子と芳香族炭素原子とを
連結する、置換基を有していてもよいアルキレン基を表
わし、mは0〜10の整数を表わし、Bは置換基を有し
ていてもよいフェニレン基又は置換基を有してもよいナ
フチレン基を表わす。]本発明の感光性組成物に用いら
れる重合体としては共重合体型の構造を有するものが好
ましく、前記−数式[I]〜−数式[V]でそれぞれ示
される構造単位と組合せて用いることができる単量体単
位としては、例えばエチレン、プロピレン、インブチレ
ン、ブタジェン、イソプレン等のエチレン系不飽和オレ
フィン類、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、p−クロロスチレン等のスチレン類、
例えばアクリル酸、メタクリル酸等のアクリル酸類、 
例えばイタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等の不
飽和脂肪族ジカルボン酸類、例えはアクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸−〇−ブチル、アクリル
酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−
クロロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
、エタクリル酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノカル
ボン酸のエステル類、例えばアクリロニトリル、メタア
クリロニトリル等のニトリル類、例えばアクリルアミド
等のアミド類、例えばアクリルアニリド、p−クロロア
クリルアニリド、m−ニトロアクリルアニリド、m−メ
トキシアクリルアニリド等のアニリド類、例えば酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、ヘンゾエ酸ビニル、酪酸ビ
ニル等のビニルエステル類、例えばメチルビニルエーテ
ル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル
、β−クロロエチルビニルエーテル等のビニルエーテル
類、塩化ビニル、ビニリデンクロライド、ビニリデンシ
アナイド、例えばl−メチル−1−メトキシエチレン、
1.1−ジメトキシエチレン、1.2−ジメトキシエチ
レン、l、1−ジメトキシカルボニルエチレン、lメチ
ル−1−二トロエチレン等のエチレン話導体類、例えば
N−ビニルビロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビ
ニルインドール、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピ
ロリドン等のN−ビニル系車量体がある。これらのビニ
ル系車量体は、不飽和二重結合が開裂した構造で高分子
化合物中に存在する。
上記の単量体のうち脂肪族モノカルボン酸のエステル類
、ニトリル類が本発明の目的に対して優れた性能を示し
、好ましい。
これらのアルカリ可溶性樹脂は、塗布性を考慮すると、
分子量が1500以上有するものが好ましく、更に好ま
しくは、2000以上の分子量を有するものがよい。
またこれらの感光性組成物には、上記の素材の他、必要
に応じて染料、顔料等の色素、感脂化剤、可塑剤、界面
活性剤、有機酸、酸無水物、露光により酸を発生し得る
化合物等を添加することができる。
本発明に用いられるネガ型感光性物質は、種々のものが
あるが、以下に記載されるように、その代表的なものに
ついて説明する。
(1)ジアゾ樹脂を含む感光性組成物 p−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮
合物で代表されるジアゾ樹脂は、水溶性のものでも水不
溶性のものでもよいが、好ましくは特公昭47−116
7号及び同57−43890号公報等に記載されている
ような水不溶性かつ通常の有機溶媒可溶性のものが使用
される。特に好ましくは下記の一般式[1]で示される
ジアゾ樹脂である。
一般式[I] [式中、Rl 、R2およびR3は、水素原子、アルキ
ル基又はアルコキシ基を示し、R4は水素原子、アルキ
ル基又はフェニル基を示す。
XはPF、又は BF4を示し、Yは−NH−−S−又
は−〇−を示す。] ジアゾ樹脂は皮膜形成性樹脂、特に水酸基を有する親油
性高分子化合物と混合して使用するのが好ましい。この
ような親油性高分子化合物としては、前記に掲げたもの
の他、側鎖に脂肪族水酸基を有するモノマー、例えば2
−ヒドロキシエチルアクリレート又は2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートと他の共重合し得る千ツマ−との共
重合体が挙げられる。これら以外にも、必要に応じてポ
リビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、エポキシ樹脂、ノボラック樹脂、天然樹脂等を
添加してもよい。
ジアゾニウム塩と併用される結合剤としては種々の高分
子化合物が使用され得るが、好ましくは特開昭54−9
8613号公報に記載されているような芳香族性水酸基
を有する車量体、例えばN−(4−ヒドロキシフェニル
)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)メ
タクリルアミド、o−、m−、またはp−ヒドロキシス
チレン、o−”、m−、またはp−ヒドロキシフェニル
メタクリレート等と他の車量体との共重合体、米国特許
第4,123,276号明細書に記載されているような
ヒドロキシエチルアクリレート単位またはヒドロキシエ
チルメタクリレート単位を主なる繰り返し単位として含
むポリマー、シェラツク、ロジン等の天然樹脂、ポリビ
ニルアルコール、米国特許第3.751.257号明細
書に記載されているポリアミド樹脂、米国特許第3,6
60.097号明細書に記載されている線状ポリウレタ
ン樹脂、ポリビニルアルコールのフタレート化樹脂、ビ
スフェノールAとエピクロルヒドリンから縮合されたエ
ポキシ樹脂、酢酸セルロース、セルロースアセテートフ
タレート等のセルロース類が含有される。
アルカリ可溶性樹脂としては、ノボラック樹脂、フェノ
ール性水酸基を有するビニル系重合体、特開昭55−5
7841号公報に記載されている多価フェノールとアル
デヒド又はケトンとの縮合樹脂等が挙げられる。ノボラ
ック樹脂としては、例えばフェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂、クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、特開昭5
557841号公報に記載されているようなフェノール
・クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合樹脂、特開昭
55−127553号公報に記載されているようなp−
置換フェノールとフェノールもしくは、クレゾールとホ
ルムアルデヒドとの共重縮合樹脂等が挙げられる。
またこれらの感光性組成物には、上記の素材の他、必要
に応じて染料、顔料等の色素、感脂化剤、可塑剤、界面
活性剤、有機酸、酸無水物、露光により酸を発生し得る
化合物等を添加することができる。
これらの結合剤は感光性組成物の固形分中に40〜99
重量%、好ましくは50〜95重量%含有される。また
ジアゾ樹脂は1〜60重量%、好ましくは3〜30重量
%含有される。
これらの感光性組成物には、その他の染料、顔料等の色
素、感脂化剤、可塑剤、界面活性剤などを添加すること
ができる。
(2)重合体の主鎖又は側鎖に−C−CH−C−基を有
する高分子化合物を含む感光性組成物 このような高分子化合物としては、重合体の主鎮又は側
鎖に感光性基として−C−CH−C−を含むポリエステ
ル類、ポリアミド類、ポリカーボネート類のような感光
性重合体を主成分とするもの(例えば米国特許第3,0
30,208号、同第3.707.373号及び同¥:
3,453,237号に記載されているような化合物)
;シンナミリデンマロン酸等の(2−プロベリデン)マ
ロン酸化合物及び二官能性グリコール類から誘導される
感光性ポリエステル類を主成分としたもの(例えば米国
特許第2,956,878号及び同第3.173.78
7号に記載されているような感光性重合体):ポリビニ
ールアルコール、澱粉、セルロース及びその類似物のよ
うな水酸基含有重合体のケイ皮酸エステル類(例えば米
国特許第2,690.966号、同第2,752,37
2号、同第2.732,301号等に記載されているよ
うな感光性重合体)等が挙げられる。
これらの感光性組成物には、他の増感剤、安定化剤、可
盟剤、顔料や染料等を含有させることかできる。
(3)付加重合性不飽和化合物からなる光重合性組成物 この組成物は、好ましくは、(a)少なくとも2個の末
端ビニル基を有するビニル車量体、(b)光重合開始剤
及び(C)バインダーとしての高分子化合物からなる。
この成分(a)のビニル単量体としては、特公昭35−
5093号、同35−14719号、同44−2872
7号の各公報に記載されている。
ポリオールのアクリル酸又はメタクリル酸エステル、即
ちジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ (メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ (メタ)アクリレート等、あるいは
メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(
メタ)アクリルアミドのようなビス(メタ)アクリルア
ミド類、あるいはウレタン基を含有する不飽和単量体、
例えばジー(2′−メタクリロキシエチル)−2,4−
トリレンジウレタン、ジー(2−アクリロキシエチル)
トリメチレンジウレタン等のようなジオールモノ(メタ
)アクリレートとジイソシアネートとの反応生成物等が
挙げられる。
前記成分(b)の光重合開始剤としては、前記の一般式
[I]で示される化合物が使用し得るが、他の種類のも
のも使用できる。例えば、前記のJ、Kosar著「ラ
イト・センシシティブ・システムズ」第5童に記載され
ているようなカルボニル化合物、有機硫黄化合物、過硫
化物、レドックス系化合物、アゾ並びにジアゾ化合物、
ハロゲン化合物、光還元性色素などがある。更に具体的
には英国特許第1,459,563号に開示されている
更に、成分(e)のバインダーとしては、公知の種々の
ポリマーを使用することができる。具体的なバインダー
の詳細は、米国特許第4,072.527号に記載され
ている。
これらの光重合性組成物には、熱重合禁止剤、可塑剤、
染料や顔料等を含有させることができる。
(4)アジド基を含む感光性組成物 感光性アジド化合物としては、アジド基が直接又はカル
ボニル基又はスルホニル基を介して芳香環に結合してい
る芳香族アジド化合物が好ましく使用される。
例えば、米国特許第3,096,311号明細書に記載
されているようなポリアジドスチレン、ポリビニル−p
−アジドベンゾアート、ポリビニル−p−アジドベンザ
ール、特公昭45−9613号公報に記載のアジドアリ
ールスルフォニルクロリドと不飽和炭化水素系ポリマー
との反応生成物、又特公昭43−21017号、同44
−229号、同44−22954号、同45−2491
5号の各公報に記載されているような、スルホニルアジ
ドやカルボニルアジドを持つポリマー等が挙げられる。
前記感光性組成物に添加される感脂化剤、界面活性剤、
増感剤、安定化剤、熱重合禁止剤、可=剤、染料や顔料
等の色素などの添加剤類は、その種類によって添加量は
異るが、概して感光性塗布液に含まれる感光性組成物に
対して、0,01〜20重量%、好ましくは0.05〜
IO重量%が適当である。
本発明において好ましく用いられる染料は、塩基性染料
及び油溶性染料がある。具体的には、ビクトリア・ピュ
ア・ブルー・BOH,ビクトリア・ブルー・BH,メチ
ル・バイオレット、アイゼン・マラカイトグリーン(以
上、保土谷化学工業製)、パテント・ピュア・ブルー・
■X、ローダミン・B、メチレン・ブルー(以上、住友
化学工業製)等の塩基性染料、並びにスーダン・ブルー
・II、ビクトリア・ブルー・F4R(以上、BA、S
、F製)、オイル・ブルー・#603、オイル・ブルー
・BO5,オイル・ブルー・II N(以上、オリエン
ト化学工業製)等の油溶性染料が挙げられる。
本発明に用いられるシリコーンゴムとしては、次のよう
な一般式[I]で示される繰り返し単位を有する分子量
数千〜数十万の主鎖中または主鎖の末端に水酸基を有す
る線状有機ポリシロキサンを主成分とするものが好まし
い。
一般式[Iコ +5i−0+?l ここでnは2以上の整数、Rは炭素数1〜1oのアルキ
ル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシル基、ビニル
基、アリール基、シラノール基(OH基)、であり、R
の60%以上がメチル基であるものが好ましい。なお上
記シラノール基(OH基)は主鎖中または主鏡の末端の
どちらにあってもよいが、末端にあることが好ましい。
本発明に用いられるシランカップリング剤(またはシリ
コーン架橋剤)としては、 Rn S I X a −n (式中、nは1〜3の整数てあり、Rはアルキル、アリ
ール、アルケニルまたはこれらの組合された一価の基を
表し、またこれらの基はハロゲン、アミン、ヒドロキシ
、アルコキシ、アリーロキシ、チオール等の官能基を有
していてもよい。
Xは一0H1−〇R2、−0Ac、−0−N−Cぐ  
、−CI、−Br、−In2 等の置換基を表す。ここで82、R3は上記のRと同じ
ものを表し、R2、R3はそれぞれ同じであっても異っ
ていてもよい。またACはアセチル基を表す。)で示さ
れるシラン化合物である。
つまり本発明において有用なシリコーンゴムは、このよ
うなシリコーン・ベースポリマーと、上記に挙げるよう
なシリコーン架橋剤との縮合反応によって得られるもの
である。
本発明に用いられるシランカップリング剤の具体例とし
ては、 HN [(CH2) 3si (OMe) 3] 2 
、ビニルトリエトキシシラン、CB (C)12) 3
Si (OMe) 3、CH35i (OAc) 3、
H5(CL) 351 (OMe) 3、ビニルトリス
(メチルエヂルケトオキシム)シラン等が挙げられる。
前記のシリコーンゴムは市販品としても入手でき、例え
ば東芝シリコーン社製YE−3085等がある。またそ
の他の有用なシリコーンゴムは、前述の如きベース・ポ
リマーと、次のような一般式[+1]で示される縁り返
し単位を有するシリコーンオイルとの反応、あるいはR
の3%程度がビニル基であるシリコーンのベース・ポリ
マーとの付加反応、あるいは該シリコーンオイル同士の
反応によっても得ることができる。
一般式[+1]      HR (式中、Rは一般式[1]で示されるポリマーの置換基
であるRと同義であり、mは2以上の整数、nはOまた
は1以上の整数である。)このような架橋反応によって
シリコーンゴムを得るためには、架橋反応を触媒を用い
て行う。この触媒としては、錫、亜鉛、コバルト、鉛、
カルシウム、マンガン、等の金属の有機カルホン酸塩、
例えはラウリル酸ジブチルスズ、スズ(■1)オクトエ
ート、ナフテン酸コバルト等、あるいは塩化金酸等が用
いられる。
またシリコーンゴムの強度を向上させ、印刷作業中に生
しる摩擦力に耐えるシリコーンゴムを得るためには、充
填剤(フィラー)を混合することもできる。予めフィラ
ーの混合されたシリコーンゴムは、シリコーンゴムスト
ック、あるいはシリコーンゴムディスバージョンとして
市販されており、本発明のようにコーティングによりシ
リコーンゴム膜を得ることが好ましい場合には、RTV
あるいはLTVシリコーンゴムのディスバージョンが好
んで用いられる。このような例としては、トーレシリコ
ーン社製Syl Off 23.5RX−257,5H
237等のベーパーコーティング用シリコーンゴムディ
スバージョンがある。
本発明においては、縮合架橋タイプのシリコーンゴムを
用いることが好ましい。
シリコーンゴム層には、更に接着性を向上させるために
アミン基を有するシランカップリング剤を含有している
ことが好ましい。
好ましいシランカップリング剤としては、例えば次のよ
うなものがある。
(a) LNCLCI(JH(CH2) 351 (O
CH3) 3(b) HJ(:E2C)hNH(CL)
 3si (OCH3) 2 (C)+3)(C) )
12N (CH2) ss+ (OEt) 3本発明に
用いられるシリコーンゴム層中には、更に光増感剤を少
量含有させることができる。
本発明に用いられるシリコーンゴム層は、シリコーンゴ
ムを適当な溶媒に溶解した後、感光層上に塗布、乾燥す
る。
本発明の支持体としては、通常の平版印刷機にセットで
きるたわみ性と印刷時に加わる荷重に耐えるものである
ことが好ましく、例えばアルミニウム、亜鉛、銅、鋼等
の金属板、及びクロム、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニ
ウム及び鉄等がメツキまたは蒸着された金属板、紙、プ
ラスチックフィルム及びガラス板、樹脂コート紙、アル
ミニウム等の金属箔が張られた紙等が挙げられる。
これらのうち好ましいものはアルミニウム板である。
上記接着性向上のための支持体自体に対する処理は特に
限定されるものではなく、各種粗面化処理等が含まれる
支持体にはプライマー層を有するが、該プライマー層に
は例えばポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
レート系共重合体、酢酸ビニル系共重合体、フェノキシ
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
アクリロニトリルブタジェン、ポリ酢酸ビニル等を有し
ていてもよい。これらのプライマー層には、前記露光に
より酸を発生する化合物及び酸により変色あるいは褪色
する染料を添加することができる。
また上記プライマー層を構成するアンカー剤としては、
例えば前記シランカップリング剤、シリコーンプライマ
ー等を用いることかでき、また有機チタネート等も有効
である。
本発明の版材を構成する各層の厚さは、以下の通りであ
る。即ち支持体は50〜400μm、好ましくは100
〜300 μm、感光層は0.05〜10μm、好まし
くは0.5〜5μm、シリコーンゴム層は0.1〜10
μ口、好ましくは0.5〜3μmである。
本発明において、シリコーンゴム層の上面には必要に応
じて保護層を有していてもよい。
以下余白 [実施例コ 以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれらの例によって何ら制限されるものではない。
実施例−1 [ジアゾ樹脂−1の合成] p−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩14.5g (50
ミリモル)を氷冷下で40.9 gの濃硫酸に溶解した
この反応液に1.35g(45ミリモル)のパラホルム
アルデヒドを反応温度が10℃を越えないように徐々に
添加した。
この反応混合物を氷冷下で500muのエタノール中に
滴下し、生じた沈殿を濾過した。
エタノールで洗浄後、この沈殿物を100mJlの純水
に溶解し、この液に6.8gの塩化亜鉛を溶解した冷濃
厚水溶液を加えた。
生じた沈殿を濾過した後、エタノールで洗浄し、これを
150mJ2の純水に溶解した。
この液に8gのへキサフルオロ燐酸アンモニウムを溶解
した冷濃厚水溶液を加えた。
生じた沈殿を濾取し、水洗した後、乾燥してジアゾ樹脂
−1を得た。
次いで、厚さOJmmの脱脂した平滑なアルミニウム板
上に、下記の組成なる、プライマー層組成物−1を塗布
し、100℃の熱風中で3分間乾燥して厚さ7μの塗膜
とし、230℃、3分間の熱処理を行い、更にこの上に
プライマー層組成物−2を塗布し、同様に100℃の熱
風中で3分間乾燥して厚さ1μの塗膜として計8μの上
下二層の塗膜とした後、500a+J/am’の全面露
光を行って硬化し、プライマー層とした。
[プライマー層組成物−1] (弾性層)(1)ポリウ
レ”タン(サンブレンLQ−909L、三洋化成工業(
株)製)  100重量部(2)γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン2重量部 (3)超微粒子酸化チタン(タイベークTTO−55、
石原産業(株)製)    40重量部(4)メチルエ
チルケトン    400重量部(5)ジメチルホルム
アミド   400重量部[プライマー層組成物−2] (1)ジアゾ樹脂−110重量部 (2)2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メチルメ
タクリレートのモル比40/60の共重合樹脂    
        100重量部(3)γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン           
   2重量部(4)メチルセロゾルブ    100
0重量部次いで硬化させたプライマー層上に下記の組成
よりなる、感光層組成物を塗布し、80℃の熱風中で2
分間乾燥して、厚さ0.4μの感光層を設けた。
[感光層組成物] (1)ジアゾ樹脂−150重量部 (2)2−ヒドロキシエチルメタクリレート/N(4−
ヒドロキシフェニル)メタクリルアミドのモル比30/
70の共重合樹脂 50重量部 (3)ビクトリアピュアブルーBOH (採土ケ谷化学(株)製:染料) 1重量部(4)メチ
ルセロソルブ 1500重量部 次に、上記感光層上に下記の組成よりなる、シリコーン
ゴム層組成物を乾燥重量で1.8g/m2となるように
塗布し、90℃の熱風中で5分間乾燥してシリコーンゴ
ム層とした。
[シリコーンゴム層組成物コ (1)両末端に水酸基を有するジメチルポリシロキサン
(分子置駒52.000)  100重量部(2)トリ
アセトキシメチルシラン 10重量部 (3)ジブチル錫ラウレート   0.8重量部(4)
アイソパーE(エクソン化学 (株)製、溶剤>     1000重量部更に、上記
シリコーンゴム層上に、厚さ5μの片面マット化ポリプ
ロピレンフィルムをラミネートし、湿し水不要感光性平
版印刷版を得た。
上記の版材料の上面にポジフィルムを真空密着させた後
、光源としてメタルハライドランプを用いて230mJ
/cm2の露光を行った。
次いで、27℃の下記の現像液に1分間浸漬した後、版
材料の表面を現像液を染み込ませたパットて擦ることに
よって現像を行い、未露光部分のシリコーンゴム層と感
光層が除去され、網点が良好に再現された印刷版が得ら
れた。
上記印刷版の画線部は下記組成の染色液を布につけ、版
上を軽く擦った後水洗することにより、鮮やかに染色す
ることができた。
[現像液] (1)β−アニリノエタノール  0.5重量部(2)
プロピレングリコール   1.0重量部(3) p−
tert−ブチル安息香酸  1.0重量部(4)水酸
化カリウム      1.0重量部(5)ポリオキシ
エチレンラウリルエーテル0.1重量部 (6)亜硫酸カリウム      2.0重量部(7)
メタ硅酸カリウム     3.0重量部(8)水  
          911i量部[染色液] (1)ツルフィツト(クラレイソブレン化学(株)製:
溶剤)       20重量部(2)レオトールT 
W −0120(花王(株)製、界面活性剤)0.5重
量部 (3)ヘンシルアルコール    s、o Iii部(
4)ビクトリアピュアブルーBOH (採土ケ谷化学(株)製;染料) 1.0重量部 (5)水           100重量部得られた
印刷版を用いて印刷を行った結果、非画線部にインキ着
肉欠点を殆ど生じる事なく、約30.000枚の印刷が
可能であった。
実施例−2 実施例−1のプライマー層組成物1を下記のように変更
し、乾燥後に全面露光量を500 J/cm2とした以
外は実施例−1と同様にして湿し水不要感光性平版印刷
版を得、同様に露光、現像、染色、印刷を行った。上記
の結果をまとめて第1表に示す。
[プライマー層組成物−1] (弾性層)(1)ポリビ
ニルホルマール(デンカホルマール、電気化学(株)製
)  100重量部(2)ジアゾ樹脂−110重量部 (3)γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
              2重量部(4)FINE
X−25(酸化亜鉛) (堺化学工業(株)製、白色顔料) 80重量部 (5)シクロヘキサン    1200重量部(6)ト
ルエン        300重量部[プライマー層組
成物−2コ (光硬化層)(1)ジアゾ樹脂−110重
量部 (2)2−ヒドロキシエチルメタクリレート/n−プチ
ルアクリレート/アクリロニトリルのモル比40/30
/30の共重合樹脂 100重量部 (3)メチルセロソルブ   1000重量部実施例−
3 実施例−1のプライマー層組成物−1を下記のように変
更し、乾燥後に全面露光量を500J/cm2 とした
以外は、実施例−1と同様にして湿し水不要感光性平版
印刷版を得、同様に露光、現像、染色、印刷を行った。
上記の結果をまとめて第1表に示す。
[プライマー層組成物−1コ (弾性層)(1)ポリビ
ニルホルマール(デンカホルマール、電気化学(株)!
l)   1oo重量部(2)ペンタエリスリトールト
リアクリレート10重量部 (3)2.4−ジエチルチオキサントン3重量部 (4)P−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル  
            3重量部(5)γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン2重量部 (6)FINEX−25(酸化亜鉛) (堺化学工業(株)製;白色顔料) 80重量部 (7)シクロヘキサン    1200重量部(8)ト
ルエン        300重量部実施例−4 実施例−1のプライマー層組成物を下記のように変更し
、乾燥後に全面露光量を500 wJ/cm’とした以
外は、実施例−1と同様にして湿し水不要感光性平版印
刷版を得、同様に露光、現像、染色、印刷を行った。上
記の結果をまとめて第1表に示す。
[プライマー層組成物−1] (弾性層)実施例−3記
載のプライマー層組成物−1[プライマー層組成物−2
コ (光硬化層)(1)2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート/メチルメタクリレートのモル比40/60の共
重合樹脂       100重量部(2)ペンタエリ
スリトールアクリレート70重量部 (3)NK−!2チル A−600(新中村化学(株)
製:ポリエチレングリコール600ジアクリレート) 
     20重量部(4)2.4−ジエチルチオキサ
ントン3.5重量部 (5)p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル  
          3.5重量部(6)γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン           
  1重量部(7)メチルセロソルブ    700重
量部(8)エチルセロソルブ    800重量部実施
例−5 実施例−1のプライマー層組成物を下記のように変更し
、プライマー層組成物−1の塗布乾燥後に熱処理を行わ
ずにプライマー層組成物を塗布した以外は、実施例−1
と同様にして湿し水不要感光性平版印刷版を得、同様に
露光、現像、染色、印刷を行った。上記の結果をまとめ
て第1表に示す。
[プライマー層組成物−1] (弾性層)(1)ポリブ
タジェン(日本合成ゴム(株)製)100重量部 (2)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン2重量部 (3)超微粒子酸化チタン(タイベークTT○−55、
石原産業(株)製)    40重量部(4)メチルエ
チルケトン    200重量部(5)シクロヘキサン
      600重量部[プライマー層組成物−2コ
 (光硬化N)実施例−4記載のプライマー層組成物−
2比較例−1 実施例−1のプライマー層組成物−1のみを乾燥後の膜
厚が8μとなるように塗布、乾燥、硬化してプライマー
層とした以外は、実施例−1と同様にして湿し水不要感
光性平版印刷版を得、同様に露光、現像、染色、印刷を
行った。
上記の結果をまとめて第1表に示す。
比較例−2 実施例−1のプライマー層組成物−2のみを乾燥後の膜
厚が8μとなるように塗布、乾燥、硬化してプライマー
層とした以外は、実施例−1と同様にして湿し水不要感
光性平版印刷版を得、同様に露光、現像、染色、印刷を
行フた。
上記の結果をまとめて第1表に示す。
比較例−3 実施例−2のプライマー層組成物−1のみを乾燥後の膜
厚が8μとなるように塗布、乾燥、硬化してプライマー
層とした以外は、実施例−1と同様にして湿し水不要感
光性平版印刷版を得、同様に露光、現像、染色、印刷を
行った。
上記の結果をまとめて第1表に示す。
比較例−4 実施例−2のプライマー層組成物−2のみを乾燥後の膜
厚が8μとなるように塗布、乾燥、硬化してプライマー
層とした以外は、実施例−1と同様にして湿し水不要感
光性平版印刷版を得、同様に露光、現像、染色、印刷を
行った。
上記の結果をまとめて第1表に示す。
比較例−5 実施例−3のプライマー層組成物−1のみを乾燥後の膜
厚が8μとなるように塗布、乾燥、硬化してプライマー
層とした以外は、実施例−1と同様にして湿し水不要感
光性平版印刷版を得、同様に露光、現像、染色、印刷を
行った。
上記の結果をまとめて第1表に示す。
比較例−6 実施例−4のプライマー層組成物−2のみを乾燥後の膜
厚が8μとなるように塗布、乾燥、硬化してプライマー
層とした以外は、実施例−1と同様にして湿し水不要感
光性平版印刷版を得、同様に露光、現像、染色、印刷を
行った。
上記の結果をまとめて第1表に示す。
比較例−7 実施例−5のプライマー層組成物−1のみを乾燥後の膜
厚が8μとなるように塗布、乾燥してプライマー層とし
た以外は、実施例−1と同様にして湿し水不要感光性平
版印刷版を得、同様に露光、現像、染色、印刷を行った
上記の結果をまとめて′f%1表に示す。
以下余白 第1表から明らかなように、本発明の実施例1〜4は、
染色性が良好であり、また網点再現性、引っ掻き強度耐
性、耐刷力もすぐれている。
これに対して、比較例のものは、網点再現性が劣り、引
っ掻き強度耐性が悪い。比較例2.4及び6のように染
色性が良くても、引っ掻き強度耐性、耐刷力が悪い。
[発明の効果コ 本発明は、プライマー層を2層に構成すると共に、この
うち上層を光硬化層とし、下層を弾性層とすることによ
り画像形成能に優れ、また耐スクラッチ性、耐刷力に優
れ、かつ良好な生産性を有する湿し水不要の感光性平版
印刷版が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基板上にプライマー層、感光層及びシリコーンゴム層を
    順次積層してなる湿し水不要の感光性平版印刷版におい
    て、前記プライマー層が2層からなり、上層が光硬化層
    であり、下層が弾性層であることを特徴とする湿し水不
    要の感光性平版印刷版。
JP21621990A 1990-08-16 1990-08-16 湿し水不要の感光性平版印刷版 Pending JPH0497360A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995012146A1 (fr) * 1993-10-26 1995-05-04 Toray Industries, Inc. Plaque lithographique a sec
US5866294A (en) * 1993-10-26 1999-02-02 Toray Industries, Inc. Water-less quinonediazide lithographic raw plate

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WO1995012146A1 (fr) * 1993-10-26 1995-05-04 Toray Industries, Inc. Plaque lithographique a sec
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