JPH05274399A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Publication number
JPH05274399A
JPH05274399A JP4097410A JP9741092A JPH05274399A JP H05274399 A JPH05274399 A JP H05274399A JP 4097410 A JP4097410 A JP 4097410A JP 9741092 A JP9741092 A JP 9741092A JP H05274399 A JPH05274399 A JP H05274399A
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JP
Japan
Prior art keywords
job
image processing
application
identification number
program
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Application number
JP4097410A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
浩 渡邉
Akinori Iwase
章則 岩瀬
Takeshi Ogaki
武史 大垣
Nobuhisa Yoda
信久 依田
Shiro Takagi
志郎 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH05274399A publication Critical patent/JPH05274399A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像を扱うクライアント・サーバ方式におい
て、アプリケーション22a、…の画像処理サーバ21
aに対するジョブの制御依頼に対して、依頼先のアプリ
ケーション22a、…がこのジョブを依頼したアプリケ
ーション22a、…であることを保証する方式を提供す
ることを目的とする。 【構成】 この発明は、画像処理を行う画像処理サーバ
21aと、この画像処理サーバ21aをそれぞれ別々に
制御する複数のアプリケーション22a、…とを有する
ものにおいて、上記アプリケーション22a、…に識別
番号を付与し、この付与された識別番号が同一の上記ア
プリケーション22a、…に対する指示を画像処理サー
バ21aで受付け、その指示に対応して画像処理サーバ
21aで画像処理を行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のアプリケーシ
ョンが共同で画像処理サーバを使用して画像処理を行う
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多くのシステムでサーバ・クライ
アント方式を利用して、処理を行なうことが行なわれて
いる。サーバ・クライアント方式とは、1つの電算機上
またはLAN等の通信回線を介して接続されたサーバと
クライアントとが情報を交換して処理を進めるものであ
る。
【0003】このような、サーバ・クライアント方式を
採用し、複数のクライアントが1つのサーバを使用する
システムがよく用いられる。クライアントは応用プログ
ラムつまりアプリケーションである。業務はアプリケー
ションだけで行うのでなく、ジョブと呼ばれる小さなよ
く使われる働きをサーバに依頼して行う。つまりアプリ
ケーションは自分の業務のいくつかをジョブで構成し、
サーバにジョブを依頼して業務を行う。
【0004】この例としては、特開平2−231626
号にサーバ・クライアント方式が示されている。このサ
ーバでは、表示装置であるビットマップディスプレイを
制御している。そして、クライアントはサーバからの情
報を受けとって仕事を行なうことが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来では、このような
クライアント・サーバ方式を採用した場合、あるアプリ
ケーションを依頼した後で、他のアプリケーションとの
区別ができず、他のアプリケーションがそのアプリケー
ションのジョブに対して制御可能であるという問題があ
った。
【0006】そこでこの発明は、アプリケーションのジ
ョブの制御依頼に対して、依頼先アプリケーションがこ
のジョブを依頼したアプリケーションであることを保証
することができる画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0007】また、従来ではアプリケーションの確保し
たページメモリに対して、他のアプリケーションが自由
にリード・ライトすることが可能であったため、ページ
メモリ上の重要な文書などを他者に見られる、または変
更、削除される危険があった。
【0008】そこでこの発明は、ページメモリを管理す
るテーブルを用意し、そこに他のアプリケーションに対
してのリード・ライト許可条件を記述し、リード・ライ
トに制限を加えることができる画像処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の画像処理装置
は、画像処理を行う第1のプログラムと、この第1のプ
ログラムをそれぞれ別々に制御する複数の第2のプログ
ラムとを有するものにおいて、上記第2のプログラムに
識別番号を付与する付与手段、およびこの付与手段によ
る付与された識別番号が同一の上記第2のプログラムに
対する指示を第1のプログラムで受付け、その指示に対
応して第1のプログラムで画像処理を行う処理手段から
構成されている。
【0010】この発明の画像処理装置は、画像処理を行
う第1のプログラムと、この第1のプログラムをそれぞ
れ別々に制御する複数の第2のプログラムとを有するも
のにおいて、上記第2のプログラムに、要求内容と要求
元識別番号を指示する指示手段、およびこの指示手段に
よる要求内容と要求元識別番号を出力する出力手段を設
け、上記第1のプログラムに、上記第2のプログラムの
出力手段からの要求内容と要求元識別番号を受入れる受
入手段、上記要求元識別番号に対応する許可条件を記憶
している記憶手段、上記受入手段により受入れた要求元
識別番号に対応する許可条件を上記記憶手段から読出す
読出手段、およびこの読出手段により読出された許可条
件に応じて上記受入手段により受入れた要求内容に応じ
た処理を実行する実行手段を設けたものである。
【0011】この発明の画像処理装置は、ページメモリ
を用いて画像処理を行う第1のプログラムと、この第1
のプログラムをそれぞれ別々に制御しかつ上記ページメ
モリを確保する複数の第2のプログラムとを有するもの
において、上記第2のプログラムに、要求内容と要求元
識別番号を指示する指示手段、この指示手段による要求
内容と要求元識別番号を出力する出力手段を設け、上記
第1のプログラムに、上記第2のプログラムの出力手段
からの要求内容と要求元識別番号を受入れる受入手段、
ページメモリ内の画像の書込み、読出しを許可する許可
条件を上記要求元識別番号に対応して記憶している記憶
手段、上記受入手段により受入れた要求元識別番号に対
応する許可条件を上記記憶手段から読出す読出手段、お
よびこの読出手段により読出された許可条件に応じて上
記受入手段により受入れた要求内容に応じた処理を実行
する実行手段を設けたものである。
【0012】
【作用】この発明は、画像処理を行う第1のプログラム
と、この第1のプログラムをそれぞれ別々に制御する複
数の第2のプログラムとを有するものにおいて、上記第
2のプログラムに識別番号を付与し、この付与された識
別番号が同一の上記第2のプログラムに対する指示を第
1のプログラムで受付け、その指示に対応して第1のプ
ログラムで画像処理を行うようにしたものである。
【0013】この発明は、画像処理を行う第1のプログ
ラムと、この第1のプログラムをそれぞれ別々に制御す
る複数の第2のプログラムとを有するものにおいて、上
記第2のプログラムで、要求内容と要求元識別番号を指
示し、この指示された要求内容と要求元識別番号を出力
し、上記第1のプログラムで、上記第2のプログラムか
らの要求内容と要求元識別番号を受入れ、この受入手段
により受入れた要求元識別番号に対応する許可条件を上
記要求元識別番号に対応する許可条件を記憶している記
憶手段から読出し、この読出された許可条件に応じて上
記受入れた要求内容に応じた処理を実行するようにした
ものである。
【0014】この発明は、ページメモリを用いて画像処
理を行う第1のプログラムと、この第1のプログラムを
それぞれ別々に制御しかつ上記ページメモリを確保する
複数の第2のプログラムとを有するものにおいて、上記
第2のプログラムで、要求内容と要求元識別番号を指示
し、この指示された要求内容と要求元識別番号を出力
し、上記第1のプログラムに、上記第2のプログラムか
らの要求内容と要求元識別番号を受入れ、この受入れた
要求元識別番号に対応する許可条件を上記ページメモリ
内の画像の書込み、読出しを許可する許可条件を上記要
求元識別番号に対応して記憶している記憶手段から読出
し、この読出された許可条件に応じて上記受入れた要求
内容に応じた処理を実行するようにしたものである。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0016】図2はこの発明に係わる画像処理システム
を示すものであり、複数の画像処理装置(ノード)1
a、1b、1c、…がLAN等の通信回線2を介して接
続されている。
【0017】上記画像処理装置1a、…は、その内部で
画像およびその他情報を加工および蓄積する装置であ
る。
【0018】上記画像処理装置1aは、図2に示すよう
に、その内部に中央制御処理部(CPU)を持つ。この
CPU3は、この画像処理装置1aの全体の制御を司る
ものである。この画像処理装置1aは、上記CPU3に
第1インターフェース4、メインメモリ5、ページメモ
リ6、表示メモリ7、画像処理部8、第2インターフェ
ース9および通信インターフェース10等がシステムバ
ス11を介して接続されている。
【0019】このシステムバス11は、上記各装置およ
びCPU3間の情報の伝送を行なう。第1インターフェ
ース4には、キーボード12、マウス13および磁気デ
ィスク装置14が接続されている。この第1インターフ
ェース4は、主にマンマシンインターフェース関係の装
置の入出力を制御するものである。この第1インターフ
ェース4は、キーボード12、マウス13および磁気デ
ィスク装置14から入力される情報を上記システムバス
11に送る。
【0020】また、上記システムバス11から送られて
くる情報を各キーボード12、マウス13および磁気デ
ィスク装置14に送る。また、メインメモリ5にはこの
画像処理装置1を制御するプログラムおよびデータ、一
時的に使用するデータ等が格納される。ページメモリ6
には、この画像処理装置1が扱う画像等のデータが一時
的に格納される。また、表示メモリ7には、CRT等の
表示装置15が接続されていて、この表示装置15に表
示すべきデータが格納される。
【0021】また、画像処理部8は、上記ページメモリ
6および表示メモリ7等で扱う画像データの符号化、復
号化、線密度変換、拡大、縮小等の画像処理を行なう部
分である。また、第2インターフェース9には、光ディ
スク16をドライブする光ディスクドライバ17、スキ
ャナ18およびプリンタ19が接続されている。この第
2インターフェース9は、主に画像情報の入出力を制御
する。
【0022】また、通信インターフェース10は、通信
回線2への通信信号の送受を制御している。また、画像
を扱う上記メインメモリ5、ページメモリ6、表示メモ
リ7、画像処理部8、第2インターフェース9および通
信インターフェース10は、画像バス20を介して接続
される。画像バス20は、上記各層置換の画像情報の伝
送を行なう。画像情報は、通常膨大な量なので、システ
ムバス11での送受を行なうことでシステムバス11が
混在する。このため、画像情報の効率的な伝送を行なう
ため、画像バス20を設けてある。この画像バス20は
システムバス11よりもビット幅を拡張して強化してあ
る。
【0023】また、他の画像処理装置1b、…も上記画
像処理装置1aと同様な構成となっている。
【0024】以後、画像処理装置1aの各部には光ディ
スク16aというように「a」を付加し、画像処理装置
1bの各部には光ディスク16bというように「b」を
付加し、画像処理装置1cの各部には光ディスク16c
というように「c」を付加して説明する。
【0025】上記画像処理装置1a、…には、一例とし
て、オペレーティングシステムとしてマルチユーザ、マ
ルチタスクのOS(オペレーションシステム)であるた
とえばAT&T社製のものを使用している。また、通信
回線2にはたとえばゼロックス社製のものを使用し、T
CP/IPプロトコルを使用している。
【0026】上記画像処理装置1a、…では、プログラ
ムをサーバクライアント方式で使用している。この画像
処理装置1a、…のサーバクライアント方式におけるプ
ログラムの概略構成図(ソフトウェアの概略構成図)を
図1に示す。
【0027】すなわち、画像処理装置1a、1b、1
c、…は、マルチユーザ、マルチタスクのOSを使用し
ているため、複数のプログラムが同時に使用される。上
記画像処理装置1a、…では、それぞれ画像処理サーバ
21a、21b、21c、…、アプリケーションクライ
アント(アプリケーション)22a、22b、22c、
…、および通信手段23a、23b、23c、…のプロ
グラムが動作している。
【0028】上記アプリケーション22a、22b、2
2c、…は、それぞれ各画像処理装置1a、…ごとに複
数用いられていても良い。
【0029】画像処理サーバ21a、…およびアプリケ
ーション22a、…はそれぞれ通信手段23a、…と信
号情報の送受を行なう。また、画像処理サーバ21a、
…およびアプリケーション22a、…は、お互いに通信
手段23a、…を介して信号の送受を行なう。
【0030】画像処理サーバ21a(21b、…)は、
画像処理を専門に行なうプログラムである。この画像処
理サーバ21a(21b、…)は、アプリケーション2
2a、22b、…から画像処理が依頼されることで処理
を行なう。この画像処理サーバ21aの動作としては、
上記図2に示される画像処理装置1a内の画像バス20
に関与する動作が中心である。
【0031】画像処理サーバ21a、…内には、それぞ
れ実際のジョブを実行するジョブ実行部29a、…を有
している。
【0032】この画像処理サーバ21aの動作例として
は、スキャナ18aで画像を読取り、この画像情報をペ
ージメモリ6aに送ること。他の動作としては、光ディ
スク16aに格納されている画像情報を読出してプリン
タ19aに送ること。
【0033】他の例としては、ページメモリ6aに格納
されている画像情報をプリンタ19aに送ること、他の
例としては、スキャナ18aで画像を読取り、この画像
情報を光ディスク16aに送ること。
【0034】他の例としては、ページメモリ6aに格納
されている画像情報を光ディスク16aに送ること。他
の例としては、光ディスク16aに格納されている画像
情報を読出してページメモリ6aに送ること。
【0035】以上が画像処理サーバ21aの動作の例で
ある。アプリケーション22aは複数動作することもあ
る。このアプリケーション22aの例としては、キーボ
ード12a、マウス13aから入力を受け付けて、画像
処理サーバ21aに光ディスク16aに格納されている
特定の画像を読出してプリンタ19aに出力することな
どがある。
【0036】また、通信手段23aは上記通信回線2を
介して、通信回線2上に接続されている他の画像処理装
置1b、1c、…の通信手段23b、23c、…との連
絡を行なう。通信手段23aは、画像処理装置1a内の
画像処理サーバ21aおよびアプリケーション22aと
の間の情報の通信を行ない、なおかつ、この画像処理装
置1aと他の画像処理装置1b、1c、…との間の情報
の通信も行なう。
【0037】また、上記アプリケーション22aが光デ
ィスク16bに格納されている画像情報をプリンタ19
cに出力することを画像処理サーバ21aに依頼した場
合、画像処理サーバ21aは、光ディスク16bおよび
プリンタ19cが他の画像処理装置1b、1cにあるこ
とを認識する。
【0038】これにより、画像処理サーバ21aは、画
像出力依頼を画像処理サーバ21bおよび画像処理サー
バ21cに送る。この結果、光ディスク16bに格納さ
れている画像情報は、画像処理サーバ21b、通信手段
23b、通信回線2、通信手段23cを介して画像処理
サーバ21cに送られる。そして、画像処理サーバ21
cによってプリンタ19cから出力される。
【0039】次に、図1に示すアプリケーション22a
(22b、…)の一例を示す。このアプリケーション2
2a(22b、…)は、画像処理を行なおうとするプロ
グラムであり、具体的な画像入力処理などで必要な動作
(ジョブ)を画像処理サーバ21a(21b、…)に依
頼する。
【0040】このアプリケーション22a(22b、
…)の一例の動作のフローチャートを図3に示す。
【0041】このプログラムの例では、スキャナ18a
で読み取った画像と、光ディスク16aから読み取った
画像とを合成して、その合成画像をプリンタ19aから
出力する例である。このアプリケーション22aは、操
作者がキーボード12およびマウス13を操作すること
によって、起動される。
【0042】アプリケーション22aは操作者によっ
て、画像入力の元となるデータが選択される。ここで
は、操作者がスキャナ18aのデータと、光ディスク1
6a中の特定ファイルのある1頁の画像データが選択さ
れる(ST1)。
【0043】次に、アプリケーション22aは、スキャ
ナ18aからページメモリ6aへの画像入力動作である
ジョブと、光ディスク16aからページメモリ6aへの
画像入力動作であるジョブとの2つのジョブが必要とな
る。ここで、アプリケーション22aは、この2つのジ
ョブを画像処理を専門に行なうプログラムである画像処
理サーバ21aに依頼する。
【0044】まず、アプリケーション22aはスキャナ
18aから画像をページメモリ6aに送ることを依頼す
る(ST2)。これと同時に、アプリケーション22a
は光ディスク16aからの画像をページメモリ6aに送
ることを依頼する(ST3)。ここで、この画像処理装
置1のOSがマルチユーザマルチタスクのものであるた
め、スキャナ18aからページメモリ6aに画像を読込
むジョブと、光ディスク16aからページメモリ6aに
画像を読込むジョブとが並行して行なわれる。
【0045】このため、図3のフローチャートではステ
ップ2およびステップ3が並行して図示してある。この
ジョブでは、画像がページメモリ6aのそれぞれ異なる
アドレスに読込まれる。
【0046】次に、アプリケーション22aは、画像の
読込みがスキャナ18aと光ディスク16aからとの両
方が終了したことを画像処理サーバ21aから知る。そ
して、アプリケーション22aは、次にこの読込まれた
画像を合成する。この画像合成では、画像合成後の画像
を格納する領域がページメモリ6a上に取られる。
【0047】そして、スキャナ18aで読込まれた画像
と光ディスク16aから読込まれた画像とが合成され、
新たな画像がページメモリ6a上に作成される。このア
プリケーション22aの動作がステップ4である。
【0048】次に、アプリケーション22aは、合成さ
れた画像をプリンタ19aに出力する。この処理は、ジ
ョブとしてアプリケーション22aが画像処理サーバ2
1aに依頼する。このプリンタ19aによる出力は、ジ
ョブとして画像処理サーバ21aで処理される(ST
5)。画像がプリンタ19aから出力された後に終了が
確認され(ST6)、再度処理が必要な時にはステップ
1にもどる。
【0049】このように、画像処理装置1aにおいて、
必要なアプリケーション22aが起動されることで、そ
のアプリケーション22a中で、画像処理サーバ21a
が使用される。この例のように、1つのアプリケーショ
ン22a中で3つのジョブが画像処理サーバ21aに依
頼される。
【0050】このようにサーバクライアント方式では、
アプリケーション22a(22a、…)と画像処理サー
バ21aとがLAN等の通信回線2で互いに接続された
複数の画像処理装置(ノード)1a、…上に存在する。
このため、通信手段23aを介して情報の送受を行なう
場合には、情報の送信側、受信側のいずれにおいても、
まず、対象となる画像処理装置1b、…を指定する必要
がある。
【0051】通信回線2で互いに接続された複数のノー
ド1a、…から特定のノードを識別するためにノードI
D(識別番号)node-id を定義する。ノードIDが与え
られればノードは一意に特定される。例えば、図1にお
いて通信回線2で接続された画像処理装置1a、1b、
1c、…はそれぞれを一意に特定できるノードID(1
00、200、300、…)を持つ。
【0052】また、利用者ID(識別番号)user-id
(10、20、30、…)、グループID(識別番号)
group-id(1000、2000、3000、…)は、画
像形成装置(1a、…)を利用する利用者(オペレー
タ)に対して与えるものである。
【0053】利用者は、画像形成装置(1a、…)を使
う際に、画像形成装置(1a、…)に対して利用者I
D、グループIDを伝えている。
【0054】アプリケーション(22a、…)の利用者
ID、グループIDは、アプリケーション設計時にあら
かじめ決めておくものではなく、アプリケーションを実
行した利用者の利用者ID、グループIDが、アプリケ
ーションの利用者ID、グループIDとなる。
【0055】たとえば、グループ「A」、「B」という
2つのグループに、それぞれ利用者「a」、「b」、
「c」と利用者「x」、「y」、「z」という3人ずつ
の利用者が属しているものとする。(A:a、b、c、
B:x、y、z)そして、利用者「a」が検索アプリケ
ーションを実行し、また利用者「b」が編集アプリケー
ションを実行した場合、検索アプリケーションは利用者
「a」の利用者IDとグループ「A」のグループIDを
持ち、編集アプリケーションは利用者「b」の利用者I
Dとグループ「A」のグループIDを持っている。
【0056】このように、同じグループIDを持つこの
2つのアプリケーションは協同して作業を行えるよう
に、アプリケーション実行時に設定されている。すなわ
ち、協同して作業ができるようにパーミションが設定さ
れる。
【0057】また、他のグループIDには、協同しない
ようにパーミションが設定される。
【0058】
【表1】 表1はアプリケーション22a、…が画像処理サーバ2
1a、…に対し処理を依頼する場合に発行するコマンド
の一例である。
【0059】画像処理サービスの利用開始、利用終了に
かかわるコマンド、画像転送要求にかかわるコマンド、
画像入出力要求にかかわるコマンド、ジョブ実行状況問
合せにかかわるコマンド、ジョブ制御にかかわるコマン
ド、ジョブ完了通知制御にかかわるコマンドがある。
【0060】それぞれのコマンドは共通パラメータとし
てジョブ制御情報パラメータjob-para、ジョブリターン
パラメータjob-respを必要とする。
【0061】ジョブ制御情報パラメータは、要求元を特
定するための要求元情報としてのノードIDnode-id 、
グループIDgroup-id、ユーザIDuser-id 、アプリケ
ーションID(識別番号)apl-id、ジョブ制御モード、
通知モード、ジョブIDjob-id、ジョブ制御フラグjob-
cntl、その他の情報を含む構造化されたパラメータ群で
ある。
【0062】ジョブリターンパラメータは、ジョブID
(識別番号)job-id、ジョブステータスjob-status、サ
ブステータスsub-status、ページメモリID(識別番
号)pm-key、入力済み画像数、出力済み画像数、その他
の情報を含む構造化されたパラメータ群である。
【0063】ジョブステータスとしては、ジョブ受付完
了、ソース装置確保完了、ディスティネーション装置確
保完了、ページメモリ確保完了、ページメモリ解放完
了、入力完了、出力完了、ジョブ完了等がある。
【0064】サブステータスとしては、他ノードへの依
頼、待機中、実行中、中断待ち、中断中、中断中(エラ
ー)、中止待ち、中止中、再開待ち等がある。
【0065】画像処理サービスを利用しようとするアプ
リケーション22a、…は、利用開始要求コマンドCmd-
Start を画像処理サーバ21a、…に対して発行する。
【0066】このときアプリケーション22a、…は、
画像処理サービスを受けようとする画像処理サーバ21
a、…が存在する自ノード1a、…を特定するノードI
D、協調処理を行なうときに協調して処理を行なうアプ
リケーション22a、…のグループを特定するグループ
ID、業務の種類を特定する利用者IDをジョブ制御情
報パラメータとして与える。
【0067】アプリケーション22a、…は、これらパ
ラメータをメインメモリ5a、…上に設定して利用開始
要求コマンドを画像処理サーバ21a、…に対して発行
する。画像処理サーバ21a、…は利用開始要求コマン
ドを受信すると、メインメモリ5a、…より上記パラメ
ータを受け取ってその指示に従う。
【0068】画像処理サーバ21a、…は、利用開始要
求コマンドに対する応答として、アプリケーションID
(識別番号)apl-id、ジョブリターンパラメータ、およ
びステータスをアプリケーション22a、…に返す。
【0069】画像処理サービスの利用を終了しようとす
るアプリケーション22a、…は、それぞれ利用終了要
求コマンドCmd-End を画像処理サーバ21a、…に対し
て発行する。利用終了要求コマンドはパラメータとして
ジョブ制御情報パラメータ、ジョブリターンパラメータ
を持つ。
【0070】アプリケーション22a、…はノードI
D、グループID、利用者IDおよび画像処理サーバ2
1a、…から利用開始要求コマンドの応答として得たア
プリケーションIDを指定する。
【0071】画像入出力要求にかかわるコマンドは、原
則としてジョブ制御情報パラメータ、ソース(入力側)
に関する情報、デスティネーション(出力側)に関する
情報、ジョブリターンパラメータからなる。
【0072】スキャナモード設定コマンドCmd-Scn-Mode
は、パラメータとしてジョブ制御情報パラメータ、スキ
ャナパラメータscn-para、ジョブリターンパラメータを
持つ。スキャナパラメータは、スキャナ18a、…に関
する構造化されたパラメータ群であって、スキャナ18
a、…のデバイスノードID(識別情報)dev-node-id
、デバイスタイプdev-type、デバイスIDdev-id、デ
バイス名dev-name、スキャナモードscn-mode等を含む。
【0073】スキャナモードは、設定すべきモードの識
別子と設定すべき値との組であり、モードとして解像
度、濃淡値、原稿サイズを選択してそれぞれの値を指定
する。何種類のモードを指定するかは、設定件数count
で指定する。
【0074】スキャナ入力コマンドCmd-ScnPm は、パラ
メータとして、ジョブ制御情報パラメータ、スキャナパ
ラメータ、ページメモリパラメータpm-para 、ジョブリ
ターンパラメータを持つ。
【0075】スキャナパラメータは、スキャナモード設
定と同様の意味を持つ。ページメモリパラメータは、ペ
ージメモリ6a、…に対する構造化されたパラメータ群
であって、ページメモリIDpm-key、画像サイズpm-wid
th、pm-height などを指定する。
【0076】プリンタモード設定コマンドCmd-PrnMode
は、パラメータとしてジョブ制御情報パラメータ、プリ
ンタパラメータprn-para、ジョブリターンパラメータを
持つ。
【0077】プリンタパラメータprn-paraは、プリンタ
19a、…に関する構造化されたパラメータ群であっ
て、プリンタ19a、…のデバイスノードID、デバイ
スタイプ、デバイスID、デバイス名、プリンタモード
prn-mode等を含む。
【0078】プリンタモードは、設定すべきモードの識
別子と設定すべき値との組であり、モードとして用紙サ
イズ、印刷部数を選択してそれぞれの値を指定する。何
種類のモードを指定するかは、設定件数count で指定す
る。
【0079】プリンタ出力コマンドCmd-Pm-Prnは、パラ
メータとしてジョブ制御情報パラメータ、ページメモリ
パラメータ、プリンタパラメータ、ジョブリターンパラ
メータを持つ。
【0080】ページメモリパラメータは、ページメモリ
6a、…に関する構造化されたパラメータ群であって、
印刷出力しようとする画像の存在するページメモリI
D、画像サイズ等を指定する。
【0081】ページメモリパラメータは、プリンタモー
ド設定と同様の意味を持つ。
【0082】光ディスク検索コマンドCmd-Odd-Pmは、光
ディスク16a、…から検索した画像をページメモリ6
a、…に格納する。パラメータとしてジョブ制御情報パ
ラメータ、光ディスクパラメータodd-para、ページメモ
リパラメータ、ジョブリターンパラメータを持つ。
【0083】光ディスクパラメータodd-paraは、光ディ
スク16a、…に関する構造化されたパラメータ群であ
って、光ディスク16a、…のデバイスノードID、キ
ャビネット情報の件数cabinet-count 、検索レコードの
件数record-count、検索レコードの番号record-no など
を含む。
【0084】ページメモリパラメータは、光ディスク1
6a、…の検索の結果、得られた画像を格納するための
ページメモリ6a、…を指定する。
【0085】光ディスク登録コマンドCmd-Pm-Oddは、ペ
ージメモリ6a、…上の画像を光ディスク16a、…に
登録する。パラメータとしてジョブ制御情報パラメー
タ、ページメモリパラメータ、光ディスクパラメータ、
ジョブリターンパラメータを持つ。
【0086】ページメモリ複写転送コマンドCmd-Pm-Pm
は、ジョブ制御情報パラメータにより指定されたページ
メモリ6a、…上の画像の指定された部分画像を別に指
定されたページメモリ6a、…上に転送する。パラメー
タとして、ジョブ制御情報パラメータ、2種類の第1、
第2のページメモリパラメータpm-para1、pm-para2、ジ
ョブリターンパラメータを持つ。
【0087】第1のページメモリパラメータは複写元ペ
ージメモリ6a、…に関してページメモリID、画像サ
イズを指定する。
【0088】第2のページメモリパラメータは複写先ペ
ージメモリ6a、…に関してページメモリID、画像サ
イズを指定する。
【0089】両者の画像サイズの関係によって部分画像
の拡大縮小が可能となる。
【0090】ジョブ状況問合せコマンドCmd-Job-Status
は、アプリケーション22a、…が画像処理サーバ21
a、…に対して依頼したジョブの実行状況を問合せるコ
マンドである。
【0091】パラメータとして、ジョブ制御情報パラメ
ータ、ジョブリターンパラメータを持つ。
【0092】ジョブリターンパラメータには、指定され
たジョブID、ジョブステータス、サブステータスなど
が返される。
【0093】実行状況は、ジョブステータスに、ジョブ
受付完了、ソース装置確保完了、デスティネーション装
置確保完了、ページメモリ確保完了、ページメモリ解放
完了、入力完了、出力完了、ジョブ完了があり、サブス
テータスに、待機中、実行中、中断待ち、中断中、中断
中(エラー)、中止待ち、中止中、再開待ち、完了があ
る。
【0094】ジョブ番号問合せコマンドCmd-Job-Number
はアプリケーション22a、…が画像処理サーバ21
a、…に対して依頼したジョブ番号一覧を問合せるコマ
ンドである。
【0095】パラメータとして、ジョブ制御情報パラメ
ータ、ジョブ番号job-numberを持つ。
【0096】ジョブ番号には、このコマンドを発行した
アプリケーション22a、…が画像処理サーバ21a、
…に依頼したジョブのジョブ番号(ジョブID)一覧が
返される。
【0097】ジョブ制御に関するコマンドは、共通パラ
メータとしてジョブ制御情報パラメータ、ジョブリター
ンパラメータを持つ。
【0098】ジョブ中断要求コマンドCmd-Job-Suspend
は、指定されたジョブIDのジョブを中断するよう画像
処理サーバ21a、…に対して要求するコマンドであ
る。ジョブ制御情報パラメータで中断すべきジョブID
を指定する。
【0099】ジョブリターンパラメータにジョブ中断要
求コマンドの処理結果の状況が返される。
【0100】ジョブ中止要求コマンドCmd-Job-Cancel
は、指定されたジョブIDのジョブを中止するよう画像
処理サーバ21a、…に対して要求するコマンドであ
る。ジョブ制御情報パラメータで中止すべきジョブID
を指定する。
【0101】ジョブリターンパラメータにジョブ中止要
求コマンドの処理結果の状況が返される。
【0102】ジョブ再開要求コマンドCmd-Job-Restart
は、指定されたジョブIDのジョブを再開するよう画像
処理サーバ21a、…に対して要求するコマンドであ
る。ジョブ制御情報パラメータで再開すべきジョブID
を指定する。
【0103】ジョブリターンパラメータにジョブ再開要
求コマンドの処理結果の状況が返される。
【0104】アプリケーション22a(22b、…)が
画像転送を行なう手順は以下の通りである。 1 アプリケーションを画像処理サーバ21aに登録す
る。 2 画像処理サーバ21aに画像の転送を依頼する。
【0105】依頼された内容はジョブとして画像処理サ
ーバ21a内に保持される。 3 アプリケーション22aの行なう画像転送が終了し
たなら、アプリケーション22aは登録した画像処理サ
ーバ21aに対して登録の抹消を依頼する。
【0106】図4は登録されたアプリケーションの管理
のためのメインメモリ5a、…上のそれぞれに設けられ
たアプリケーション管理テーブル24a、…である。
【0107】アプリケーション管理テーブル24a(2
4b、…)は、アプリケーションIDが記憶される記憶
エリア30、要求元IDが記憶される記憶エリア31、
確保したページメモリ5aに対する他のアプリケーショ
ン22a、…のリード・ライトの許可条件としてのパー
ミションが記憶される記憶エリア32から構成されてい
る。
【0108】記憶エリア31は、ノードIDが記憶され
る記憶エリア33、グループIDが記憶される記憶エリ
ア34、利用者IDが記憶される記憶エリア35から構
成されている。
【0109】記憶エリア32は、すべてのアプリケーシ
ョン22a、…に対するリード・ライトの許可条件(パ
ーミション)が記憶される記憶エリア36、同じノード
IDを持ったアプリケーション22a、…に対するリー
ド・ライトの許可条件(パーミション)が記憶される記
憶エリア37、同じグループIDを持ったアプリケーシ
ョンに対するリード・ライトの許可条件(パーミショ
ン)が記憶される記憶エリア38、同じ利用者IDを持
ったアプリケーション22a、…に対するリード・ライ
トの許可条件(パーミション)が記憶される記憶エリア
39から構成されている。
【0110】たとえば、rビットがオンであればライト
の許可、wビットがオンであればリードの許可を表す。
【0111】記憶エリア32は、各記憶エリア36、〜
39が2ビットずつの、1バイト構成である。
【0112】図5はアプリケーション管理テーブル24
a(24b、…)へのデータの登録を示すフローチャー
トである。
【0113】すなわち、アプリケーション22aは画像
処理サーバ21aにアプリケーション登録コマンドを送
信する。このときコマンドの引数としてジョブ制御情報
パラメータには自分のノードID、グループID、利用
者IDを格納しておく。
【0114】画像処理サーバ21a内でのアプリケーシ
ョンの登録は、この利用開始要求コマンドを受信するこ
とで始まる(ST11)。利用開始要求コマンドの引数
はジョブ制御情報パラメータ、ジョブリターンパラメー
タである。受信後、新しい識別子としてのアプリケーシ
ョンIDを発生させる(ST12)。
【0115】上記アプリケーションIDは、要求元ID
(ノードID、グループID、ユーザID)を演算して
得られたもの、それらに図示しないタイマからの時刻も
追加して演算して得られたもの、あるいは登録順に付与
されるものであっても良く。
【0116】要は、1つのアプリケーション22aと画
像処理サーバ21aだけが、そのアプリケーションID
を知り得るようにしてあれば良い。
【0117】発生されたアプリケーションIDをメイン
メモリ5a上のアプリケーション管理テーブル24aの
記憶エリア30に、要求元IDとしてのノードID、グ
ループID、利用者IDをそれぞれ記憶エリア33、3
4、35に登録し、同様にジョブ制御情報パラメータの
パーミションを記憶エリア36、37、38、39に登
録する(ST13)。
【0118】その後、画像処理サーバ21aは、アプリ
ケーション22aにアプリケーションIDを返す(ST
14)。
【0119】また、図6は、登録とは反対にアプリケー
ション22aが終了時に画像処理サーバ21aに終了要
求コマンドを送信し、アプリケーション管理テーブル2
4aから自アプリケーション22aの情報を削除するフ
ローである。
【0120】画像処理サーバ21a内でのアプリケーシ
ョンの削除は、この終了要求コマンドを受信することで
始まる(ST15)。終了要求コマンドの引数は、自ア
プリケーションの要求元IDおよび登録によって得たア
プリケーションIDが格納されたジョブ制御情報パラメ
ータである。画像処理サーバ21aはアプリケーション
から得た要求元IDおよびアプリケーションIDがアプ
リケーション管理テーブル24aに存在することを確認
する(ST16)。
【0121】存在している場合、画像処理サーバ21a
はそのアプリケーション要求元ID、各パーミションを
アプリケーション管理テーブル24aから削除する(S
T17)。存在していない場合、画像処理サーバ21a
はその要求元のアプリケーション22aにエラーを返す
(ST18)。
【0122】また、アプリケーション22aは画像処理
サーバ21aに入出力要求によってジョブを登録して、
業務を行なう。例えばスキャナ18aによって画像を読
込み、ページメモリ6aに転送する場合、スキャナ入力
コマンドを画像処理サーバ21aに送信することによっ
て、画像処理サーバ21a内にジョブが登録され、ジョ
ブを識別するための識別子としてのジョブIDが発行さ
れる。
【0123】図7はジョブは管理するためのメインメモ
リ5a、…上のそれぞれに設けられたジョブ管理テーブ
ル25a、…である。
【0124】ジョブ管理テーブル25a(25b、…)
は、ジョブIDが記憶される記憶エリア40、アプリケ
ーションIDが記憶される記憶エリア41、要求元ID
が記憶される記憶エリア42、ステータスが記憶される
記憶エリア43、他ノードでのジョブの実行を示すノー
ドIDとジョブIDとが記憶される記憶エリア44、ソ
ースパラメータが記憶される記憶エリア45、デスティ
ネーションパラメータが記憶される記憶エリア46、パ
ーミションが記憶される記憶エリア47、完了通知元no
tice-from が記憶される記憶エリア48、完了通知先no
tice-to が記憶される記憶エリア49から構成されてい
る。
【0125】図8はジョブ実行の依頼を受けた画像処理
サーバ21a、…のジョブの登録フローチャートであ
る。
【0126】アプリケーション22a、…はジョブの依
頼のためのジョブ制御情報パラメータに要求元ID、ア
プリケーションIDを設定する。要求元IDはアプリケ
ーションを登録したときのもので、アプリケーションI
Dは登録によって得たものである。画像処理サーバ21
a、…の登録の処理はジョブ実行の依頼をアプリケーシ
ョン22a、…から受信する(ST21)。
【0127】この受信したアプリケーション22a、…
からの要求元IDとアプリケーションIDがアプリケー
ション管理テーブル24a、…の同じ段に登録されてい
るかを調べる(ステップ22)。登録されていないアプ
リケーション22a、…ならば、ステップ23によって
未登録であるというエラーをアプリケーション22a、
…に返す。
【0128】登録されているアプリケーション22a、
…からの依頼であれば、自ノード1a、…内で可能なジ
ョブかどうか判断し(ステップ24)、他ノード1a、
…で実行すべきジョブであれば適当なノード1a、…の
画像処理サーバ21a、…にジョブを依頼し、その画像
処理サーバ21a、…の発行したジョブIDを得る(S
T25)。
【0129】自ノード1a、…内で可能なジョブである
かは、入出力コマンドの第2引数(ソースデバイス(例
えばページメモリ6a、…・光ディスク16a、…・ス
キャナ18a、…のような画像データ転送元)指定パラ
メータ)、第3引数(デスティネーションデバイス(例
えばページメモリ6a、…・光ディスク16a、…・プ
リンタ19a、…のような画像データ転送先)指定パラ
メータ)によって判断する。判断の規則は優先度順に 1)指定されたデバイスがページメモリ6a、…のノー
ド1a、…でジョブを実行する。
【0130】2)入出力デバイス(スキャナ18a、…
・プリンタ19a、…)のあるノード1a、…でジョブ
を実行する。
【0131】3)両方とも入出力機器、または両方とも
ページメモリ6a、…であるなら、デスティネーション
のノード1a、…で実行する。
【0132】ものである。
【0133】例えば、他のノード1bのページメモリ6
bの画像を、自ノード1cのプリンタ19cに出力する
場合はページメモリ6bのあるノード1bの画像処理サ
ーバ21bにジョブの実行を依頼することになる。この
ときのコマンドの引数は受信した内容と同じである。
【0134】ただし、ジョブ制御情報パラメータのアプ
リケーションIDを削除し、パーミションはアプリケー
ション管理テーブル24a、…のパーミションをコピー
したもの、さらに第5引数としてジョブ管理情報として
図9に示すような依頼元の画像処理サーバ21aのノー
ドIDおよびジョブIDを格納し依頼先の画像処理サー
バ21bに通知する。
【0135】図10は画像処理サーバ21aが、他の画
像処理サーバ21b、…からジョブの依頼を受信した場
合の処理のフローチャートである。
【0136】すなわち、ステップ31で第1引数のジョ
ブ制御情報パラメータからジョブを依頼したアプリケー
ション22a、…の要求元ID、パーミション、第2引
数のソースデバイス指定パラメータ、第3引数のデステ
ィネーション指定パラメータ、第5引数のジョブ管理情
報から依頼元のノードIDおよびジョブ管理テーブル2
5a、…のジョブIDを得る(ST31)。
【0137】次に、ソースデバイス指定パラメータ、デ
スティネーションデバイス指定パラメータから自ノード
1a内で実行可能なジョブかを判断する(ST32)。
デバイスが見あたらない等によって実行できない場合は
エラーを依頼元の画像処理サーバ21b、…に返す(S
T33)。
【0138】このエラーを受信した画像処理サーバ21
b、…は、アプリケーション22b、…にエラー返す。
実行できるジョブであれば、新しいジョブIDを発行し
(ST34)、ジョブ管理テーブル25b、…に登録し
ジョブ実行部29b、…にジョブの実行を依頼する(S
T35)。最後に依頼元の画像処理サーバ21aにジョ
ブIDを返す(ST36)。
【0139】アプリケーション22a、…はジョブを即
時復帰で依頼することができる。このため、アプリケー
ション22a、…は現在の自分のジョブの状況を問い合
わせなければ、ジョブの終了等の状況が分からない。こ
うしたジョブ状況問い合わせや、ジョブを制御するため
のコマンドを使うためにはジョブ管理テーブル25a、
…のジョブIDを得る必要がある。このジョブIDによ
って制御するジョブを指定する。
【0140】図11はアプリケーション22a、…がジ
ョブIDを得るためのフローチャートである。アプリケ
ーション22a、…はジョブ状況問合せコマンドによっ
て画像処理サーバ21a、…に自アプリケーション22
a、…の依頼したジョブのジョブIDを問い合わせる。
画像処理サーバ21a、…は依頼先から受信したジョブ
状況問合せコマンドに格納されている要求元IDとアプ
リケーションIDを獲得する(ST41)。
【0141】画像処理サーバ21a、…はその受信した
要求元IDとアプリケーションIDがアプリケーション
管理テーブル24a、…の同じ段に登録されているかを
調べる(ステップ42)。登録されていない場合はエラ
ーをアプリケーション22a、…に返す。登録されてい
る場合はアプリケーションIDでジョブ管理テーブル2
5a、…を検索しジョブIDを得る。このジョブIDを
列挙してジョブ番号に格納しアプリケーション22a、
…に返す。
【0142】このようにして得られたジョブIDで識別
されるジョブの状況を画像処理サーバに問い合わせるこ
とが可能で、これによってジョブが実行中、待機中、中
断中、中断待ち、中止待ち、再開待ち、終了のいずれか
の状態(status)であることが分かる。アプリケーショ
ン22a、…は自分の要求元ID・アプリケーションI
D・ジョブIDをジョブ制御情報パラメータに設定して
ジョブ状況問合せコマンドを画像処理サーバ21a、…
に送信する。アプリケーション22a、…はコマンドの
第2引数のジョブリターンパラメータのジョブステータ
スから実行中のジョブ進行状況、サブステータスからジ
ョブの状態(他ノードの依頼、待機中、実行中、中断待
ち、中断中、エラー中断、中止待ち、再開待ち)を知る
ことができる。
【0143】図12、図13は画像処理サーバ21a、
…がジョブ状況問合せコマンドを受信しアプリケーショ
ン22a、…にステータスを返すフローチャートであ
る。
【0144】すなわち、画像処理サーバ21a、…はコ
マンドの引数のジョブリターンパラメータから依頼先の
アプリケーション22a、…の要求元ID、アプリケー
ションID、ジョブIDを得る(ST51)。この要求
元IDとアプリケーションIDがアプリケーション管理
テーブル24a、…の同じ段に存在するかを調べる(S
T52)。存在していない場合は、エラーをアプリケー
ション22a、…に返す(ST53)。
【0145】存在する場合、受信したジョブIDでジョ
ブ管理テーブル25a、…で検索されたアプリケーショ
ンIDが、受信したアプリケーションIDと等しいか調
べる(ST54)。等しくない場合は、エラーをアプリ
ケーション22a、…に返す(ST55)。等しけれ
ば、ジョブIDでジョブ管理テーブル25a、…を検索
して得たステータスを調べ(ST56)、他ノード1
a、…にジョブを依頼しているのなら、他ノード1a、
…の画像処理サーバ21a、…に状況を問い合わせる
(ST57)。
【0146】問い合わせでは、記憶エリア44のノード
IDで指定されるノード1a、…の画像処理サーバに対
して、コマンドの第1引数として、ステップ51で得た
ジョブ制御情報パラメータからアプリケーションIDを
削除しジョブIDに記憶エリア44から得たジョブID
を設定したジョブ制御情報パラメータを与え、第2引数
に他ノード1a、…のジョブのステータスを格納され
る。
【0147】こうして得たジョブのステータスをステッ
プ51で得たジョブリターンパラメータに格納してステ
ータスを要求したアプリケーション22a、…にステー
タスを返す。自ノード1a、…内のジョブであればジョ
ブ管理テーブル25a、…のステータスを返す。
【0148】他ノード1a、…の画像処理サーバ21
a、…からジョブ状況問い合わせを受信した場合(ST
61)、受信した依頼元の画像処理サーバ21a、…の
自ノード1a、…内のジョブ管理テーブル25a、…か
ら検索し、依頼元のノードIDが正しいことを確認し
(ST62)、ステータスを依頼元の画像処理サーバ2
1a、…に返す(ST63)。依頼元のノードIDが正
しくない場合、エラーを依頼元のアプリケーション22
a、…に返す(ST64)。
【0149】アプリケーション22a、…が画像処理サ
ーバ21a、…に依頼して確保したページメモリ6a、
…には、それぞれ他のアプリケーション22a、…のリ
ード・ライトに関する許可条件としてのパーミションが
記憶される図14に示すような、ページメモリ管理テー
ブル26a、…がある。
【0150】ページメモリ管理テーブル26a(26
b、…)は、ぺージメモリIDが記憶される記憶エリア
51、アドレスが記憶される記憶エリア52、ノードI
Dが記憶される記憶エリア53、ジョブIDが記憶され
る記憶エリア54、要求元IDが記憶される記憶エリア
55、パーミションが記憶される記憶エリア56から構
成されている。
【0151】記憶エリア55は、図15に示すように、
要求元IDとしてのノードID、グループID、ユーザ
IDがそれぞれ記憶される記憶エリア55a、55b、
55cから構成されている。
【0152】記憶エリア56は、図16に示すように、
すべてのアプリケーション22a、…に対するリード・
ライトの許可条件が記憶される記憶エリア56a、同じ
ノードIDを持ったアプリケーション22a、…に対す
るリード・ライトの許可条件が記憶される記憶エリア5
6b、同じグループIDを持ったアプリケーションに対
するリード・ライトの許可条件が記憶される記憶エリア
56c、同じ利用者IDを持ったアプリケーション22
a、…に対するリード・ライトの許可条件が記憶される
記憶エリア56dから構成されている。
【0153】たとえば、図17に示すように、rビット
がオンであればページメモリ6a、…に対するリードの
許可、wビットがオンであればページメモリ6a、…に
対するライトの許可を表す。
【0154】記憶エリア56は、各記憶エリア56a、
〜56dが2ビットずつの、1バイト構成である。
【0155】画像データはページメモリ6a(6b、
…)の全てを使う訳でなく、ページメモリ6aの1部分
を分割して複数の画像データを扱えるようになってい
る。アプリケーション22a、…は必要なサイズ分だけ
ページメモリ6aからメモリを獲得して使う。獲得する
際にはメモリをラベル付けする。ページメモリIDは、
実際に獲得したページメモリ6aのアドレスと対応づけ
られてページメモリ管理テーブル26a、…に登録され
る。ある特定のページメモリIDで確保されたページメ
モリ6aを、他のアプリケーション22a、…はそのア
ドレスではなく、ページメモリIDによって指定するこ
とができる。
【0156】ジョブがページメモリ6aを確保するとき
は、ジョブ管理テーブル25aのパーミションをページ
メモリ管理テーブル26aにコピーする。以降、このペ
ージメモリ6aに対するアクセスはこのページメモリ管
理テーブル26aで管理される。このページメモリ管理
テーブル26aのページメモリIDで指定される段は、
ジョブが終了するしないに関わらずページメモリ6aの
解放によって削除される。
【0157】次に、ジョブの制御コマンドを説明する。
【0158】ジョブ中断要求コマンド:アプリケーショ
ン22a、…は、ジョブ番号問合せコマンドで得られた
ジョブIDのジョブを中断する場合に、このコマンドに
自アプリケーション22a、…のアプリケーションID
が格納されたジョブ制御情報パラメータを引数として画
像処理サーバ21a、…にジョブの中断を依頼する。
【0159】図18、図19は画像処理サーバ21a、
…がジョブを中断するフローチャートである。
【0160】すなわち、自ノード1a、…内のアプリケ
ーション22a、…からジョブ中断要求コマンドを受信
し、コマンドのジョブ制御情報パラメータから、要求元
ID・アプリケーションID・ジョブIDを得る(ST
71)。受信したアプリケーション22a、…のアプリ
ケーションIDと要求元IDが、アプリケーション管理
テーブル24a、…の同じ段に存在するか調べ(ST7
2)、存在しなければエラーを依頼先のアプリケーショ
ン22a、…に返す(ST73)。
【0161】存在する場合は、受信したジョブIDがジ
ョブ管理テーブル25a、…に存在するか調べ(ST7
4)、存在しなければ依頼先のアプリケーション22
a、…にエラーを返す(ST75)。ジョブIDが存在
する場合、ジョブIDのジョブは他のノード1a、…に
依頼したジョブであるかをジョブ管理テーブル25a、
…上で調べ(ST76)、ステータスが“他ノードに依
頼”であれば、ステップ77に進みノードIDに記録さ
れているノード1a、…にジョブの中断を依頼する。ス
テータスが“他ノードに依頼”でなければ、ステップ7
8に進む。
【0162】ステップ76で他ノード1a、…の画像処
理サーバ21a、…に依頼したと判断された場合、コマ
ンドの引数として、ステップ71で得たジョブ制御情報
パラメータからアプリケーションIDを空白にし、さら
にジョブIDに記憶エリア44からの依頼先でのジョブ
IDを格納したジョブ制御情報パラメータを用意し依頼
を送信する(ST77)。ステップ76で他ノード1
a、…への依頼でなかった場合、ジョブ管理テーブル2
5a、…の受信したジョブIDのステータスを中断待ち
にし、ジョブ実行部29a、…に中断命令を送信する
(ST78)。
【0163】他ノード1a、…の画像処理サーバ21
a、…からの依頼を受けた画像処理サーバ21a、…は
(ST81)、受信したジョブIDでジョブ管理テーブ
ル25a、…を検索し(ST82)、そのノードIDが
依頼元の画像処理サーバ21a、…に等しければ、ステ
ータスを中断待ちにジョブ実行部29a、…に中断命令
を送信する(ST83)。等しくない場合、エラーを依
頼先のアプリケーション22a、…に返送する(ST8
4)。
【0164】ジョブ中止要求コマンド:アプリケーショ
ン22a、…は、ジョブ番号問合せコマンドで得られた
ジョブIDのジョブを中止する場合に、このコマンドに
自アプリケーション22a、…のアプリケーションID
が格納されたジョブ制御情報パラメータを引数として画
像処理サーバ21a、…にジョブの中断を依頼する。
【0165】図20、図21は画像処理サーバ21a、
…がジョブを中止するフローチャートである。
【0166】すなわち、自ノード1a、…内のアプリケ
ーション22a、…からジョブ中止要求コマンドを受信
し(ST91)、そのコマンドのジョブ制御情報から、
要求元ID・アプリケーションID・ジョブIDを得
る。受信したアプリケーション22a、…のアプリケー
ションIDと要求元IDが、アプリケーション管理テー
ブル24a、…の同じ段に存在するか調べ(ST9
2)、存在しなければエラーを依頼先アプリケーション
22a、…に返す(ST93)。
【0167】存在する場合は、受信したジョブIDがジ
ョブ管理テーブル25a、…に存在するか調べ(ST9
4)、存在しなければ依頼先のアプリケーション22
a、…にエラーを返す(ST95)。ジョブIDが存在
するならジョブIDのジョブが他のノード1a、…に依
頼したジョブであるかをジョブ管理テーブル25a、…
上で調べ(ST96)、ステータスが“他ノードに依
頼”であれば、ノードIDに記録されているノード1
a、…にジョブの中止を依頼する(ST97)。
【0168】すなわち、他ノード1a、…の画像処理サ
ーバ21a、…に依頼したと判断された場合、コマンド
の引数として、ステップ91で得たジョブ制御情報パラ
メータからアプリケーションIDを空白にし、さらにジ
ョブIDに記憶エリア44からの依頼先でのジョブID
を格納したジョブ制御情報パラメータを用意し依頼を送
信する。ステップ96で他ノードに依頼されていなかっ
た場合、ジョブ管理テーブル25a、…の受信したジョ
ブIDのステータスを中止待ちにし、ジョブ実行部29
a、…に中止命令を送信する(ST98)。
【0169】他ノード1a、…の画像処理サーバ21
a、…からの依頼を受けた画像処理サーバ21a、…は
(ST101)、受信したジョブIDでジョブ管理テー
ブル25a、…を検索し(ST102)、そのノードI
Dが依頼元の画像処理サーバ21a、…に等しければ、
ステータスを中止待ちにジョブ実行部29a、…に中止
命令を送信する(ST103)。等しくない場合、エラ
ーを依頼先のアプリケーション22a、…に返送する
(ST104) ジョブ再開要求コマンド:アプリケーション22a、…
は、ジョブ番号問合せコマンドで得られたジョブIDの
ジョブを再開する場合に、このコマンドに自アプリケー
ション22a、…のアプリケーションIDが格納された
ジョブ制御情報パラメータを引数として画像処理サーバ
21a、…にジョブの再開を依頼する。
【0170】図22、図23は画像処理サーバ21a、
…がジョブを再開するフローチャートである。
【0171】すなわち、自ノード1a、…内のアプリケ
ーション22a、…からジョブ再開要求コマンドを受信
し(ST111)、コマンドのジョブ制御情報ジョブ制
御情報パラメータから、要求元ID・アプリケーション
ID・ジョブIDを得る。受信したアプリケーション2
2a、…のアプリケーションIDと要求元IDが、アプ
リケーション管理テーブル24a、…の同じ段に存在す
るか調べ(ST112)、存在しなければエラーを依頼
先アプリケーション22a、…に返す(ST113)。
【0172】存在する場合は、受信したジョブIDがジ
ョブ管理テーブル25a、…に存在するか調べ(ST1
14)、存在しなければ依頼先にアプリケーション22
a、…にエラーを返す(ST115)。ジョブIDが存
在するならジョブIDのジョブは他のノード1a、…に
依頼したジョブであるかをジョブ管理テーブル25a、
…上で調べ(ST116)、ステータスが“他ノードに
依頼”であれば、ノードIDに記録されているノード1
a、…にジョブの再開を依頼する(ST117)。
【0173】すなわち、他ノード1a、…の画像処理サ
ーバ21a、…に依頼したと判断された場合、コマンド
の引数として、ステップ111で得たジョブ制御情報パ
ラメータからアプリケーションIDを空白にし、さらに
ジョブIDに記憶エリア44からの依頼先でのジョブI
Dを格納したジョブ制御情報パラメータを用意し依頼を
送信する。ステップ116で他ノードに依頼されていな
かった場合、ジョブ管理テーブル25a、…の受信した
ジョブIDのステータスを再開待ちにし、ジョブ実行部
29a、…に再開命令を送信する(ST118)。
【0174】他ノード1a、…の画像処理サーバ21
a、…依頼を受けた画像処理サーバ21a、…は(ST
121)、受信したジョブIDでジョブ管理テーブル2
5a、…を検索し(ST122)、そのノードIDが依
頼元の画像処理サーバ21a、…に等しければ、ステー
タスを再開待ちにジョブ実行部29a、…に再開命令を
送信する(ST123)。等しくない場合、エラーを依
頼先のアプリケーション22a、…に返送する(ST1
24)次に、具体的な例を、図24に示す構成図を参照
しつつ説明する。
【0175】すなわち、アプリケーション22a1 は文
書を出力するためにノード1aのスキャナ18aからペ
ージメモリ6aに転送するアプリケーションである。ま
ずアプリケーション22a1 を画像処理サーバ21aに
登録する。登録ではジョブ制御情報パラメータにアプリ
ケーション22a1 の識別子を格納して、画像処理サー
バ21aに送信する。画像処理サーバ21a1 はアプリ
ケーションの登録処理を行う(図5参照)。
【0176】これにより、アプリケーション22a1 の
要求元IDをノードID=100、グループID=10
00、ユーザID=40とすれば、アプリケーション管
理テーブル24aには、図4に示すように、記憶エリア
33、34、35に「100」、「1000」、「4
0」が記憶される。
【0177】またこの例でのパーミションは、同じグル
ープID(この例では1000)をもつアプリケーショ
ンにはページメモリ6a(自アプリケーション22a1
で確保したもの)のリード(r)を許す、もしくは同じ
ユーザID(この例で40)をもつアプリケーション2
2a、…にページメモリ6a(自アプリケーション22
a1 の確保したもの)に対するリード・ライト(r、
w)を許し、その他のアプリケーションには何も許さな
い設定となっている。
【0178】画像処理サーバ21aは、自ノード1a内
でアプリケーションID「11」を発生させ、要求元I
Dと対応させ、アプリケーション管理テーブル24aな
いの記憶エリア30に登録する。このアプリケーション
IDをアプリケーション22a1 に返す。
【0179】登録の終わったアプリケーション22a1
は、画像処理サーバ21aにスキャナ入力コマンドを使
ってスキャナ18aの画像をページメモリ6aに読み込
む。このときアプリケーション22a1 はコマンドの第
1引数のジョブ制御情報パラメータにアプリケーション
IDを格納し、即時復帰ビットをオンにし、第2引数の
ソースデバイス指定パラメータに自ノード1a内のスキ
ャナ18aを指定し、第3引数のデスティネーションデ
バイス指定パラメータにページメモリ6aのうちでペー
ジメモリIDの1のページメモリを指定して送信する。
【0180】スキャナ入力コマンドを受信した画像処理
サーバ21aはアプリケーション管理テーブル24aを
検索し、アプリケーションID、ノードID、グループ
ID、ユーザIDが同じ段にあることを確認する。この
例では確認に成功するのでノード1a内でジョブの識別
子としてのジョブIDを発行する。この例のスキャナ1
8aからページメモリ6aへの画像転送のジョブのジョ
ブIDは「10」である。
【0181】その後、コマンドの第2引数と第3引数を
調べることで、どちらも自ノード1aのデバイスである
のでこのジョブが自ノード1a内で可能なジョブである
ことが分かる。自ノード1a内で実行可能なジョブであ
ればジョブ管理テーブル25aに登録する。このときの
ジョブ管理テーブル25aのパーミションにはアプリケ
ーション管理テーブル24aの記憶エリア32からのパ
ーミションをコピーし、アプリケーションID・要求元
ID・ソースパラメータ・デスティネーションパラメー
タにはコマンドの引数のデータからコピーし、ステータ
スには待機中を設定する。
【0182】ジョブ管理テーブル25aへの登録が済ん
だら、ジョブの実行をジョブ実行部29aに命令し、ジ
ョブIDをアプリケーション22aに返す。
【0183】ジョブ実行部29aはページメモリIDが
「1」のページメモリ6aのメモリを確保し、ページメ
モリ管理テーブル26aにページメモリID、確保され
たページメモリ6のメモリのアドレスを登録し、また実
行しているジョブの要求元ID・パーミションをジョブ
管理テーブル25aからコピーし、ページメモリ管理テ
ーブル26aに登録する。
【0184】このジョブを一旦中断させたい場合は、ジ
ョブ中断要求コマンドを使う。アプリケーション22a
1 はジョブ中断要求コマンドの第1引数のジョブ制御情
報パラメータに要求元IDとアプリケーションIDとジ
ョブIDを格納し、画像処理サーバ21aに送信する。
【0185】画像処理サーバ21aはコマンド受信後、
受信したアプリケーションIDと要求元IDがアプリケ
ーション管理テーブル24aの同じ段にあることを確認
し、さらにジョブIDでジョブ管理テーブル25aを検
索する。検索されたジョブIDの段のステータスが“他
ノードで実行”ではないので、ジョブ管理テーブル25
aのステータスを中断待ちにし、ジョブ実行部29aに
ジョブの中断を命令する。ジョブ実行部29aはジョブ
を中断し、ステータスを中断中にする。
【0186】中断したジョブを再開させる場合も同様
で、ジョブ再開要求コマンドを使い、中止させる場合は
ジョブ中止要求コマンドを使う。
【0187】アプリケーション22a2 が何らかの方法
でアプリケーション22a1 の要求元IDを得ることが
できたとする。このときアプリケーション22a1 が画
像処理サーバ21aに登録して得られるアプリケーショ
ンIDは、アプリケーション22a1 の得たアプリケー
ションIDとは違うものである。
【0188】このため、たとえアプリケーション22a
1 のジョブ(ジョブID=11のジョブ)を中断させる
ために、上記方法でジョブの中断を依頼しても、画像処
理サーバ21aはアプリケーションを区別し、エラーを
アプリケーション22a2 に返す。
【0189】さて、アプリケーション22bは他ノード
1aのページメモリ6a上のページメモリIDが「1」
のメモリにアプリケーションIDの画像を自ノード1b
のプリンタ19bに出力するためのものである。アプリ
ケーション22bは自ノード1bの画像処理サーバ21
bに要求元IDとしてノードID=200、グループI
D=1000、ユーザID=60を登録し、アプリケー
ションID(この例では50)を得ている。
【0190】このときのコマンドの第1引数にはアプリ
ケーション22bのアプリケーションID、要求元I
D、第2引数にはノード1aのページメモリ6aのペー
ジメモリIDが「1」で確保された画像を指定し、第3
引数には自ノード1bのプリンタ19bを指定する。
【0191】画像処理サーバ21bは、アプリケーショ
ンID、要求元IDをチェックし、新しいジョブIDを
発生させる(図8参照)。ソースデバイスに他ノード1
aのページメモリ6aが指定されているので、ジョブを
そのページメモリ6aのあるノード1aの画像処理サー
バ21aに依頼する。
【0192】コマンドの引数はアプリケーション22b
から受信したそのままを使う。異なる点はジョブ制御情
報パラメータからアプリケーションIDを削除し、他ノ
ード1aにアプリケーションIDを通信しないこと、ジ
ョブ制御情報パラメータのパーミションにアプリケーシ
ョン管理テーブル24bのパーミションをコピーするこ
と、ジョブ管理情報として、第5引数を設けたことであ
る。
【0193】第5引数は、依頼元ノードID、依頼元ジ
ョブIDであり、この例の場合ノードIDは「20
0」、ジョブIDは「2」である。この依頼によって画
像処理サーバ21aが発行したジョブIDは、第4引数
のジョブ・リターン情報のジョブIDに格納され返され
る。この例では「11」である。
【0194】他ノード1aの画像処理サーバ21aに要
求が済んだら、ジョブ管理テーブル25bにジョブを登
録する。すなわち、画像処理サーバ21bで発行したジ
ョブID、アプリケーション22bから受信した要求元
ID、アプリケーションID、ソースパラメータ、デス
ティネーションパラメータを、また画像処理サーバ21
aから受信したジョブID(この例では11)を、ステ
ータスには“他ノードで実行中”をそれぞれ登録する。
【0195】この登録後に自ノード1b内に画像処理サ
ーバ21bの発行したジョブID(この例では2)をア
プリケーション22bに返す。
【0196】画像処理サーバ21aが、他ノード1bの
画像処理サーバ21bから依頼されたページメモリ6a
からプリンタ19bへの画像転送を受信した場合の処理
は、前述した図10のステップ31からステップ36で
説明されている。
【0197】コマンドを受信後、第2、3引数から自ノ
ード1b内で可能なジョブか判断する。自ノード1b内
で可能であれば、新しいジョブID(この例では11)
を発行する。ジョブIDの発行後、ステップ35でジョ
ブIDをジョブ管理テーブル25bに登録する。
【0198】この登録では画像処理サーバ21bが、ア
プリケーションIDを受信したジョブ制御情報パラメー
タにないのでブランクにし、要求元ID・パーミション
を第1引数のジョブ制御情報パラメータからコピーし、
ソースパラメータを第2引数、デスティネーションパラ
メータを第3引数からコピーし、ノードID、ジョブI
Dを第5引数のジョブ管理情報のノードID、ジョブI
Dからコピーする。登録後、ジョブ実行部29bに実行
を命令し、ステップ36で画像処理サーバ21bにジョ
ブID(この例では11)を返す。
【0199】ジョブ実行部29bは、ページメモリ6a
のページメモリIDが「1」で確保されたページメモリ
6aのページメモリ管理テーブル26aからこのページ
メモリ6aのパーミションの情報を得る。このパーミシ
ョンはアプリケーション管理テーブル24aからのパー
ミションからコピーされたもので、ページメモリ管理テ
ーブル26aの要求元の同じグループID(この例では
1000)をもつアプリケーションにはリードの許可を
与えている。
【0200】ジョブ実行部29bは、ジョブ管理テーブ
ル25bのジョブID「2」に対応して登録された要求
元IDのグループIDがページメモリ管理テーブル26
aのグループIDと等しいので、ページメモリ管理テー
ブル26aのアドレスのページメモリ6aをリードする
ことができる。
【0201】このページメモリ6aの場合、もしグルー
プIDが等しくなくてもユーザIDが等しければ、リー
ドだけでなくライトにも許可を与えることになる。
【0202】次に、画像処理サーバ21aのジョブの例
を図25から図32に示すフローチャートを参照しつつ
説明する。
【0203】図25は、スキャナ18aから画像を読取
りページメモリ6aに格納するジョブの例である。
【0204】まず、アプリケーション22aがジョブを
依頼すると処理を受付ける(ST131)。スキャナ1
8aを使用できるか確認し、確保する(ST132)。
次に、ページメモリ6aを使用できるか確認し、確保す
る(ST133)。
【0205】次に、スキャナ18aを動作させて画像を
読取り、ページメモリ6aに転送する(ST134)。
次に、アプリケーション22aは画像処理サーバ21a
からの画像転送終了を知る(ST135)。次に、確保
してあるスキャナ18aを解放する(ST136)。次
に、画像処理サーバ21aは処理が終了したことを通知
する。そして、ジョブを終了させる(ST137)。
【0206】図26は、光ディスク16aに格納されて
いる画像をプリンタ19aに出力するジョブの例であ
る。
【0207】まず、アプリケーション22aがジョブを
依頼すると処理を受付ける(ST141)。光ディスク
16aを使用できるか確認し、確保する(ST14
2)。次に、プリンタ19aを使用できるか確認し、確
保する(ST143)。次に、ページメモリ6aを使用
できるか確認し、確保する(ST144)。
【0208】次に、光ディスク16aを動作させて画像
を読出し、ページメモリ6aに転送する(ST14
5)。次に、アプリケーション22aは画像処理サーバ
21aからの光ディスク16aからページメモリ6aへ
の画像転送終了を知る(ST146)。次に、プリンタ
19aを動作させて、ページメモリ6aの画像を読出
し、プリンタ19aに転送する(ST147)。次に、
アプリケーション22aは画像処理サーバ21aからの
ページメモリ6aからプリンタ19aへの画像転送終了
を知る(ST148)。
【0209】次に、確保してあるページメモリ6aを解
放し(ST149)、プリンタ19aを解放し(ST1
50)、光ディスク16aを解放する(ST151)。
次に、画像処理サーバ21aは処理が終了したことを通
知する。そして、ジョブを終了させる(ST152)。
【0210】図27は、ページメモリ6aに格納される
画像をプリンタ19aに出力するジョブの例である。
【0211】まず、アプリケーション22aがジョブを
依頼すると処理を受付ける(ST161)。次に、プリ
ンタ19aを使用できるか確認し、確保する(ST16
2)。次に、ページメモリ6aを使用できるか確認し、
確保する(ST163)。
【0212】次に、プリンタ19aを動作させて、ペー
ジメモリ6aの画像を読出し、プリンタ19aに転送す
る(ST164)。次に、アプリケーション22aは画
像処理サーバ21aからのページメモリ6aからプリン
タ19aへの画像転送終了を知る(ST165)。
【0213】次に、確保してあるページメモリ6aを解
放し(ST166)、プリンタ19aを解放する(ST
167)。次に、画像処理サーバ21aは処理が終了し
たことを通知する。そして、ジョブを終了させる(ST
168)。
【0214】図28は、スキャナ18aで画像を読取り
光ディスク16aに格納するジョブの例である。
【0215】まず、アプリケーション22aがジョブを
依頼すると処理を受付ける(ST171)。スキャナ1
8aを使用できるか確認し、確保する(ST172)。
次に、光ディスク16aを使用できるか確認し、確保す
る(ST173)。次に、ページメモリ6aを使用でき
るか確認し、確保する(ST174)。
【0216】次に、スキャナ18aを動作させて画像を
読取り、ページメモリ6aに転送する(ST175)。
次に、アプリケーション22aは画像処理サーバ21a
からのスキャナ18aからページメモリ6aへの画像転
送終了を知る(ST176)。次に、光ディスク16a
を動作させて、ページメモリ6aの画像を読出し、プリ
ンタ19aに転送する(ST177)。次に、アプリケ
ーション22aは画像処理サーバ21aからのページメ
モリ6aから光ディスク16aへの画像転送終了を知る
(ST178)。
【0217】次に、確保してあるページメモリ6aを解
放し(ST179)、光ディスク16aを解放し(ST
180)、スキャナ18aを解放する(ST181)。
次に、画像処理サーバ21aは処理が終了したことを通
知する。そして、ジョブを終了させる(ST182)。
【0218】図29は、ページメモリ6aに格納される
画像を光ディスク16aに格納するジョブの例である。
【0219】まず、アプリケーション22aがジョブを
依頼すると処理を受付ける(ST191)。次に、光デ
ィスク16aを使用できるか確認し、確保する(ST1
92)。次に、ページメモリ6aを使用できるか確認
し、確保する(ST193)。
【0220】次に、光ディスク16aを動作させて、ペ
ージメモリ6aの画像を読出し、プリンタ19aに転送
する(ST194)。次に、アプリケーション22aは
画像処理サーバ21aからのページメモリ6aから光デ
ィスク16aへの画像転送終了を知る(ST195)。
【0221】次に、確保してあるページメモリ6aを解
放し(ST196)、光ディスク16aを解放する(S
T197)。次に、画像処理サーバ21aは処理が終了
したことを通知する。そして、ジョブを終了させる(S
T198)。
【0222】図30は、光ディスク16aに格納される
画像をページメモリ6aに出力するジョブの例である。
【0223】まず、アプリケーション22aがジョブを
依頼すると処理を受付ける(ST201)。光ディスク
16aを使用できるか確認し、確保する(ST20
2)。次に、ページメモリ6aを使用できるか確認し、
確保する(ST203)。
【0224】次に、光ディスク16aを動作させて画像
を読出し、ページメモリ6aに転送する(ST20
4)。次に、アプリケーション22aは画像処理サーバ
21aからの光ディスク16aからページメモリ6aへ
の画像転送終了を知る(ST205)。
【0225】次に、確保してある光ディスク16aを解
放する(ST206)。次に、画像処理サーバ21aは
処理が終了したことを通知する。そして、ジョブを終了
させる(ST207)。
【0226】図31は、ページメモリ6aに格納される
画像を表示メモリ7aに転送するジョブの例である。
【0227】まず、アプリケーション22aがジョブを
依頼すると処理を受付ける(ST211)。表示メモリ
7aを使用できるか確認し、確保する(ST212)。
次に、ページメモリ6aを使用できるか確認し、確保す
る(ST213)。
【0228】次に、ページメモリ6aの画像を読出し、
表示メモリ7aに転送する(ST214)。次に、アプ
リケーション22aは画像処理サーバ21aからのペー
ジメモリ6aから表示メモリ7aへの画像転送終了を知
る(ST215)。
【0229】次に、画像処理サーバ21aは処理が終了
したことを通知する。そして、ジョブを終了させる(S
T216)。
【0230】図32は、表示メモリ7aに格納されてい
る画像をページメモリ6aに転送するジョブの例であ
る。
【0231】まず、アプリケーション22aがジョブを
依頼すると処理を受付ける(ST221)。表示メモリ
7aを使用できるか確認し、確保する(ST222)。
次に、ページメモリ6aを使用できるか確認し、確保す
る(ST223)。
【0232】次に、表示メモリ7aの画像を読出し、ペ
ージメモリ6aに転送する(ST224)。次に、アプ
リケーション22aは画像処理サーバ21aからの表示
メモリ7aからページメモリ6aへの画像転送終了を知
る(ST225)。
【0233】次に、画像処理サーバ21aは処理が終了
したことを通知する。そして、ジョブを終了させる(S
T226)。
【0234】次に、アプリケーション22a(22b、
…)による画像処理サーバ21a(22b、…)の呼出
し処理について、図33に示すフローチャートを参照し
つつ説明する。
【0235】まず、アプリケーション22aはパラメー
タおよび、アプリケーションID、ノードID、グルー
プID、プロセスID等をメインメモリ5aにセットす
る(ST231)。次に、アプリケーション22aは画
像処理サーバ21aを呼出す(ST232)。次に、ア
プリケーション22aは、画像処理サーバ21aに要求
したジョブに関する通知を受取る(ST233)。ここ
でアプリケーション22aは終了を示すコマンドを確認
する(ST234)。
【0236】そして、終了のコマンドを受取るとアプリ
ケーション22aは処理を終了する。次に、終了しない
場合には、アプリケーション22aがプログラムを中止
するかどうか確認する(ST235)。アプリケーショ
ン22aがプログラムを中止しようとする場合には、中
止するジョブ中止要求コマンドを画像処理サーバ21a
へ送る(ST236)。次に、アプリケーション22a
はジョブ中止要求コマンドに対応したリターン信号を受
取る(ST237)。また、先のステップ235でアプ
リケーション22aが中止しないときには、アプリケー
ション22aが他の処理を行なおうとしているか確認す
る(ST238)。
【0237】そして、このアプリケーション22aが他
の処理を行なおうとしている場合には、その動作の処理
プログラムを実行する(ST239)。ここでは、例え
ば、画像編集プログラムまたはデバックプログラムを実
行する。そして、その実行処理の終了後、およびステッ
プ238で他の処理を呼出さない場合に、ジョブの再開
を指示するジョブ再開要求コマンドをアプリケーション
22aは、画像処理サーバ21aに送る(ST24
0)。
【0238】次に、アプリケーション22aが画像処理
サーバ21aに送るジョブ制御情報パラメータの一部を
図34に示す。このジョブ制御情報パラメータには、コ
マンドの他に、要求元情報、ジョブ制御モード、および
通知モードが含まれている。
【0239】上記要求元情報には、ノードIDを格納す
る部分である要求元ノード番号、グループIDを格納す
る部分である要求元グループ番号、ユーザIDを格納す
る部分である要求元ユーザ番号、アプリケーションID
を格納する部分であるアプリケーション番号を持つ。
【0240】また、ジョブ制御モードの第3ビット目
を、ワンステップ実行の時はオンに、ワンステップ実行
でないときにはオフにする。このワンステップ実行と
は、画像処理サーバ21a、…がジョブの実行時に、ジ
ョブのなかの各動作毎に停止して再開するかどうかをア
プリケーション22a、…に問合わせる動作である。
【0241】次に、画像処理サーバ21a、…がアプリ
ケーション22a、…に送るジョブリターンパラメータ
の一部を図35に示す。このジョブリターンパラメータ
には、コマンドの他にジョブ番号、ジョブステータス、
サブステータス、ページメモリID、入力済み画像数、
出力済み画像数が含まれている。
【0242】ジョブステータスには、ジョブの現在の状
況が入る。このジョブのステータスとしては、図36に
示す、8つの項目、つまりジョブ受付完了、ソース装置
確保完了、ディスティネーション装置確保完了、ページ
メモリ確保完了、ページメモリ解放完了、入力完了、出
力完了、ジョブ完了が入る。
【0243】また、サブステータスには、ジョブの現在
の状態が入る。このサブステータスとしては、図37に
示す、9つの項目つまり他ノードへの依頼、待機中、実
行中、中断待ち、中断中、中断中(エラー)、中止待
ち、中止中、再開待ちが入る。
【0244】次に、ページメモリIDには、使用するペ
ージメモリ6a、…のエリアのキーが入る。そして、入
力済み画像数には、入力した画像の頁数が入る。また、
出力済み画像数には、出力した画像の頁数が入る。
【0245】また、図34の通知モードは、図38に示
すように4ビット構成となっている。各ビットがオン又
はオフであるかで、ジョブ実行時におけるアプリケーシ
ョン22a、…への問合わせを行なうタイミングが決定
される。
【0246】第1ビット目は、画像処理サーバ21a、
…がジョブを受付けたときのみ問合わせを行なうことを
示す。第2ビット目は、画像処理サーバ21a、…が入
出力デバイスを確保することで問合わせを行なうことを
示す。第3ビット目は、画像処理サーバ21a、…が図
25から図32に示すステップを行なう毎に問合わせを
行なうことを示す。第4ビット目は、ジョブを全て終了
したときに問合わせを行なうことを示す。
【0247】このため、図34のジョブ制御モードの第
3ビット目がオンであると、図34の通知モードの各ビ
ットに応じて、画像処理サーバ21a、…がジョブ実行
中にアプリケーション22a、…にジョブ実行再開の問
合わせを行なう。
【0248】また、図34のジョブ制御モードの第3ビ
ット目がオフであると、ワンステップ実行を行なわな
い。
【0249】次に、このワンステップ実行を行なうとき
のアプリケーション22a(22b、…)と画像処理サ
ーバ21a(21b、…)との信号の内容と動作を図3
9を用いて説明する。これは、アプリケーション22a
が特定のジョブを画像処理サーバ21aに依頼する場合
である。例えば、光ディスク16aの内容をプリンタ1
9aにて出力する場合等である。
【0250】図39では、ワンステップ実行を行ない、
通知モードの第4ビット目がオンの全動作完了時であ
る。このときには、アプリケーション22aが画像処理
サーバ21aに処理をジョブ情報パラメータを用いて依
頼する。これに対し、画像処理サーバ21aは、アプリ
ケーション22aに受付けたことを知らせるため、ジョ
ブ番号通知をジョブリターンパラメータを用いて送る。
このジョブリターンパラメータは、ジョブ番号、ジョブ
受付完了のジョブステータス、待機中のサブステータス
となっている。
【0251】次に、アプリケーション22aは、ジョブ
を実行するための要求を出す。そして、画像処理サーバ
21aは、ジョブの終了後に、アプリケーション22a
に終了通知をジョブリターンパラメータを用いて送る。
このジョブリターンパラメータは、ジョブ番号、終了の
ジョブステータス、終了のサブステータスとなってい
る。
【0252】次に、アプリケーション22aがワンステ
ップ実行で、ジョブリターンパラメータ内の通知モード
の第4ビット目がオンのときについて説明する。このと
き、アプリケーション22aは、図33に示すステップ
232で信号を送信し、ステップ233で画像処理サー
バ21aからの信号を受信する。また、このとき、画像
処理サーバ21aは、図25から図32に示すフローチ
ャートの各ステップ毎に停止し、その都度、アプリケー
ション22aに動作停止を知らせ、アプリケーション2
2aからのジョブ再開要求コマンドが送られてくること
を待つ。このときの信号の送受を図40を用いて説明す
る。
【0253】まず、アプリケーション22aがジョブを
画像処理サーバ21aに依頼する。これに対し画像処理
サーバ21aは、アプリケーション22aに受付けたこ
とを知らせるため、ジョブ番号、ジョブステータスにジ
ョブ受付完了、サブステータスに待機中が入るジョブリ
ターンパラメータを用いてジョブ番号通知を送る。次
に、アプリケーション22aは、ジョブを実行するため
の要求を出す。
【0254】そして、画像処理サーバ21aは図25か
ら図32に示すフローチャートの1ステップが終了する
と、中止した旨を示すジョブリターンパラメータを用い
てアプリケーション22aに送る。このジョブリターン
パラメータには、ジョブ番号、ジョブステータスには状
況に応じたもの、サブステータスには状態に応じたもの
が付与されている。
【0255】そして、アプリケーション22aは、図3
3に示すステップ240に示すように再開信号を送る。
このように、画像処理サーバ21aは、図25から図3
2に示すフローチャートの1ステップ毎に信号をアプリ
ケーション22aに送り、アプリケーション22aは、
再開を行なうために、ジョブ再開要求コマンドを送る。
そして、画像処理サーバ21aは、ジョブの終了で終了
した旨を示すジョブリターンパラメータを用いてアプリ
ケーション22aにもどす。
【0256】次に、アプリケーション22aが図33の
ステップ239で他の処理を呼び出す場合について説明
する。
【0257】例えば、画像を光ディスク16aから呼び
出し、それを画像編集してプリンタ19aに出力する場
合には、アプリケーション22aから画像処理サーバ2
1aに対し、光ディスク16aから画像を読出してプリ
ンタ19aに出力するジョブが選択される。この場合、
ジョブ制御情報パラメータ内のジョブ制御モードの第3
ビット目がオンされ、ワンステップ実行が示され、通知
モードの第4ビット目がオンされ、全動作完了時が示さ
れている。そして、そのジョブ制御情報パラメータを用
いてジョブが実行される。
【0258】すなわち、アプリケーション22aと画像
処理サーバ21aとの間では図40に示すように、リタ
ーン途中と再開の信号が送受される。
【0259】そして、画像がページメモリ6aに格納さ
れたところで、アプリケーション22aは、図33に示
すステップ238で他の処理を呼び出すようにステップ
239を実行する。ここで、図41に示す画像編集のプ
ログラム(メインメモリ5aに内蔵)が呼ばれる。この
画像編集が呼ばれるタイミングは、画像処理サーバ21
aから送られてくるジョブリターンパラメータ内のジョ
ブステータスおよびサブステータスをアプリケーション
22aが確認して実行される。
【0260】そして、画像の編集が終了すると、図33
のステップ240に進み、画像処理サーバ21aに再開
のコマンドを送る。そして、処理を続行し、終了する。
【0261】画像編集のプログラムは、図41のフロー
チャートに示すように、表示画面設定処理(ST25
1)、終了確認処理(ST252)、画像読込処理(S
T253)、読込機器設定処理(ST254)、読込先
アドレス(ページメモリのアドレス)設定処理(ST2
55)、画像処理サーバ呼出し処理(ST256)、画
像処理サーバからの信号受信処理(ST257)、画像
出力確認処理(ST258)、出力先機器設定処理(S
T259)、ページメモリアドレス設定処理(ST26
0)、画像処理サーバ呼出し処理(ST262)、画像
処理サーバからの信号受信処理(ST263)、画像合
成確認処理(ST264)、合成元・合成先ページメモ
リアドレス設定処理(ST265)、合成処理(ST2
66)、画像拡大縮小処理の確認処理(ST267)、
処理前・処理後ページメモリアドレス設定処理(ST2
68)、拡大・縮小処理(ST269)によって構成さ
れている。
【0262】次に、ノード1a(1b、…)のデバック
について説明する。
【0263】このノード1aを用いてプログラムを開発
したり、又は、このノード1aを使用中に動作を確認す
るようなときに、デバックを行なう。このとき、デバッ
クモードにすることにより、各メモリの値、および各装
置のパラメータ、その他の引数や値を表示装置15aに
表示する。
【0264】すなわち、デバックモードにし、ジョブ制
御情報パラメータによるアプリケーションを実行する。
このとき、ジョブ制御情報パラメータ内のジョブ制御モ
ードの第3ビット目がオンされ、ワンステップ実行が示
され、通知モードの第4ビット目がオンされ、全動作完
了時が示されている。
【0265】そして、画像処理サーバ21aのジョブで
ステップ毎にアプリケーション22aにもどされ、アプ
リケーション22aのステップ239でデバックプログ
ラム(メインメモリ5aに内蔵)が呼ばれる。このデバ
ックプログラムの例を図42に示す。各値が表示装置1
5aに表示された後、アプリケーション22aはステッ
プ240にもどり、各処理ジョブのステップが実行され
る。これにより、画像処理サーバ21aに新たなプログ
ラム装置を追加することなくデバックが行なえる。
【0266】デバックプログラムは、図42に示すよう
に、パラメータ設定処理(ST271)、表示画像退避
処理(ST272)、表示内容選択処理(ST27
3)、表示処理(ST274)、表示画像復元処理(S
T275)によって構成されている。 [協調処理]複数のアプリケーション22a、…が、画
像データの転送を伴いつつ全体で協調して一連の画像処
理を実行する実施例について、図1に示す構成図、およ
び図43〜図47に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0267】ここで説明する協調処理の内容は、第2の
ノード1bで稼働するアプリケーション22bによる処
理の結果得られた画像に対して、第3のノード1cで稼
働するアプリケーション22cによりさらに処理を施す
場合の例である。
【0268】例えば、アプリケーション22bは第2の
ノード1bで稼働しており、光ディスク16bから画像
を検索し、所定の位置を切り出し拡大処理を施して得ら
れた画像を第3のノード1cに転送する。アプリケーシ
ョン22cは第3のノード1cで稼働しており、アプリ
ケーション22bから転送されてきた画像に対してタイ
トルと日付を付加してプリンタ19cに印刷出力する場
合を考える。
【0269】なお、画像転送は画像処理サーバ21bが
あらかじめ与えられたアプリケーションからの指示に従
って実行する。 [第1のアプリケーション(22b)]まずアプリケー
ション22bは、画像処理サーバ21bに対して画像処
理サービスの利用開始要求コマンドを発行する(ST2
81)。利用開始要求コマンドは、引数としてジョブ制
御情報パラメータを必要とする。ジョブ制御情報パラメ
ータは要求元ノードID、要求元グループID、要求元
ユーザIDを含む構造化されたデータであって、アプリ
ケーション22bによりメインメモリ5bに設定され、
画像処理サーバ21bによって参照される。
【0270】画像処理サーバ21bは、コマンドを受信
すると(ST301)、コマンドの種類を判別し(ST
302)、利用開始要求コマンドであることを確認した
際、アプリケーション22bによりメインメモリ5bに
設定されているジョブ制御情報パラメータ内の要求元ノ
ードID、要求元グループID、要求元ユーザIDを参
照し、これに対して上述した手段によりアプリケーショ
ン識別子(アプリケーションID)を割り当て(ST3
03)、これをアプリケーション22bに通知する(S
T304)。
【0271】アプリケーション22bは、通知されたア
プリケーションIDを、それ以降の画像処理サーバ21
bに対して各種コマンドを発行する際にアプリケーショ
ン22b自身を認証させる識別子として利用する。
【0272】以上によりアプリケーション22bが画像
処理サービスの利用を開始する(ST351)。
【0273】次に、アプリケーション22bは、光ディ
スク16bから画像を検索するため、光ディスク検索コ
マンドを画像処理サーバ21bに対して発行する。光デ
ィスク検索コマンドはパラメータとしてジョブ制御情報
パラメータと光ディスク指定パラメータを必要とする。
【0274】ジョブ制御情報パラメータにはジョブ要求
元の画像処理サーバ21bに認証させるために必要な要
求元ノードID、要求元グループID、要求元ユーザI
D、アプリケーションIDを設定する。光ディスク指定
パラメータは、画像検索対象とする光ディスク16bを
指定する、デバイスノードID、デバイスタイプ、デバ
イスID、デバイス名を含む構造化されたデータであ
る。
【0275】画像処理サーバ21bは、コマンドを受信
すると(ST301)、コマンドの種類を判別し(ST
302)、光ディスク検索コマンドであることを認識し
た際、この光ディスク検索コマンドのジョブを新たなジ
ョブとしてジョブ管理テーブル25bに登録して(ST
305)、ジョブ実行を開始する(ST306)。
【0276】アプリケーション22bは、画像処理サー
バ21bに対して上記ジョブの状態を問い合わせて(S
T285)、光ディスク検索コマンドに対するジョブが
終了した際、検索の結果得られた画像の存在するページ
メモリIDと画像サイズを獲得する。 [ジョブ完了通知先の設定]次に、アプリケーション2
2bは、画像処理サーバ21bに対してこれから要求し
ようとしている画像拡大処理のジョブが終了したとき、
そのジョブの結果得られる画像データをアプリケーショ
ン22cに転送する必要があるので(ST282)、画
像転送先のアプリケーション22cを「ジョブ完了通知
先]として登録する。
【0277】この目的のためアプリケーション22b
は、画像処理サーバ21bに対して画像転送先のアプリ
ケーション22c、すなわち、ジョブ完了通知先のアプ
リケーションを特定するのに必要なノードID、グルー
プID、ユーザIDを、ジョブ制御情報パラメータの
「完了通知先」にあらかじめ設定する(ST283)。
【0278】次に、あらかじめ「完了通知先」を設定し
た後、アプリケーション22bは、光ディスク検索によ
り得られた画像に対して画像切出拡大処理を施すために
画像処理サーバ21bに対してページメモリ複写転送コ
マンドを発行する(ST284)。ページメモリ複写転
送コマンドは、パラメータとしてジョブ制御情報パラメ
ータと画像転送元の第1のページメモリ情報と画像転送
先の第2のページメモリ情報の指定を必要とする。
【0279】ジョブ制御情報パラメータにはジョブ要求
元を画像処理サーバ21bに認証させるために必要な要
求元ノードID、要求元グループID、要求元ユーザI
Dを設定する。
【0280】画像転送元の第1のページメモリ情報に
は、光ディスク検索の結果得られた画像の存在するペー
ジメモリIDと画像切り出し領域を設定し、画像転送先
の第2のページメモリ情報には、拡大処理後の画像サイ
ズ分だけのページメモリを確保してそのページメモリI
Dを設定する。
【0281】また、ジョブ制御情報パラメータ内のジョ
ブ制御フラグには「他ノードへのジョブ完了通知する/
しない」を指定するビットが設けられている。アプリケ
ーション22bはこのビットを「他ノードへのジョブ完
了通知する」に設定する。
【0282】画像処理サーバ21bはコマンドを受信す
ると(ST301)、コマンドの種類を判別し(ST3
02)、ページメモリ複写転送コマンドであることを認
識し、この画像切り出し拡大のジョブを新たなジョブと
してジョブ管理テーブル25bに登録する(ST30
7)。
【0283】また、画像処理サーバ21bはこれと同時
に、アプリケーション22bがページメモリ複写転送コ
マンドの発行前にメインメモリ5bに設定したジョブ制
御情報パラメータ内のジョブ制御フラグの「他ノードへ
のジョブ完了通知する/しない」ビットを調べて「他ノ
ードへのジョブ完了通知する」に設定されているとき
は、メインメモリ5b上のジョブ完了通知先のアプリケ
ーションを参照して、ジョブ完了通知先をジョブ管理テ
ーブル25b内の記憶エリア49に登録する。
【0284】この状態で画像処理サーバ21bは、コマ
ンドを受付けたことをアプリケーション22bに通知し
て、ページメモリ複写転送コマンドすなわち画像切り出
し拡大処理を開始する(ST308)。
【0285】以上により第1のアプリケーション22b
から要求されたジョブが実行される(ST352)。
【0286】アプリケーション22bは他の処理を進め
ながら随時ジョブの状態を画像処理サーバ21bに問い
合わせ(ST285)、ジョブ(この場合は画像検索と
他ノードへのジョブ完了通知まで)が完了した旨の応答
を得た時点で(ST286)、処理の全体が終了する
(ST353)。 [第2のアプリケーション(22c)]他方、アプリケ
ーション22cもアプリケーション22bと同様に画像
処理サーバ21cに対して画像処理サービスの利用開始
要求コマンドを発行する(ST291)。利用開始要求
コマンドは引数としてジョブ制御情報パラメータを必要
とする。ジョブ制御情報パラメータは要求元ノードI
D、要求元グループID、要求元ユーザIDを含む構造
化されたデータであって、アプリケーション22cによ
りメインメモリ5cに設定される。
【0287】画像処理サーバ21cは、コマンドを受信
すると(ST301)、コマンドの種類を判別し(ST
302)、利用開始要求コマンドであることを確認した
際、利用開始要求コマンドの引数であるジョブ制御情報
パラメータ内の要求元ノードID、要求元グループI
D、要求元ユーザIDを基に、上述した手段によりアプ
リケーション識別子(アプリケーションID)を割り当
て(ST303)、これをアプリケーション22cに通
知する(ST304)。
【0288】アプリケーション22cは通知されたアプ
リケーションIDを、それ以降画像処理サーバ21cに
対して各種コマンドを発行する際、アプリケーション2
2c自身を認証させる識別子として利用する。
【0289】以上により第2のアプリケーション22c
が画像処理サービスの利用を開始する(ST354)。
【0290】次に、アプリケーション22cは、これか
ら画像処理サーバ21cに対して要求しようとしている
画像編集と印刷出力のジョブが他のアプリケーションか
らの画像データの転送を受けてから開始する必要がある
ので(ST292)、画像転送元のアプリケーション2
2bをあらかじめ「ジョブ完了通知元」として登録す
る。この目的のためアプリケーション22cは、画像処
理サーバ21cに対してジョブ完了通知元、すなわち、
画像転送元のアプリケーション22bを特定するのに必
要なノードID、グループID、ユーザIDをメインメ
モリ5cに設定する(ST293)。
【0291】次に、アプリケーション22cは画像を印
刷出力するためプリンタ出力コマンドを画像処理サーバ
21cに対して発行する(ST294)。プリンタ出力
コマンドは引数としてジョブ制御情報パラメータとプリ
ンタパラメータを必要とする。ジョブ制御情報パラメー
タはジョブ制御フラグを含む構造化されたデータであっ
て、「他ノードからジョブ完了受信する/しない」を指
定するビットが設けられている。
【0292】アプリケーション22cはこのビットを
「他ノードへのジョブ完了通知する」に設定する。プリ
ンタパラメータは印刷出力するプリンタを指定するため
デバイスノードID、デバイスタイプ、デバイスID、
デバイス名を含む構造化されたデータであって、アプリ
ケーション22cによりメインメモリ5cに設定され
る。
【0293】画像処理サーバ21cはコマンドを受信す
ると(ST301)、コマンドの種類を判別し(ST3
02)、プリンタ出力コマンドであることを認識した
際、新たに要求されたプリンタ出力コマンドをジョブ管
理テーブル25cに登録する(ST309)。
【0294】また、画像処理サーバ21cはこれと同時
に、アプリケーション22cがプリンタ出力コマンドの
発行前にメインメモリ5cに設定したジョブ制御情報パ
ラメータ内のジョブ制御フラグの「他ノードへのジョブ
完了通知する/しない」ビットを調べて「他ノードへの
ジョブ完了通知する」に設定されているときは、ジョブ
制御情報パラメータないのジョブ完了通知元、すなわち
画像転送元のアプリケーションを参照してジョブ管理テ
ーブル25c内の記憶エリア49にその完了通知元を登
録する。
【0295】この状態で、画像処理サーバ21cはコマ
ンドを受付けたことをアプリケーション22cに通知し
て、画像転送(受信)の終了待ち状態となる(ST31
0)。
【0296】以上により第2のアプリケーション22c
から要求されたジョブが待ち状態となる(ST35
5)。
【0297】後述する画像処理サーバ21b、21cに
よるノード1b、1c間での画像転送が終了すると画像
処理サーバ21cはアプリケーション22cから依頼さ
れたジョブの実行を開始する(ST356)。
【0298】アプリケーション22cは他の処理を進め
ながら随時ジョブの状態を画像処理サーバ21cに問い
合わせ(ST295)、ジョブ(この場合は他ノードか
らのジョブ完了通知と印刷出力まで)が完了した旨の応
答を得た時点で(ST296)、処理の全体が終了する
(ST357)。 [ノード間画像転送]上述したノード1b、1c間での
画像転送における、画像処理サーバ21b、21cの動
きについて、さらに図48、図49を用いて説明する。
【0299】画像処理サーバ21bは、ジョブ管理テー
ブル25bに登録されているページメモリ間画像転送ジ
ョブ(画像切り出し拡大処理)の実行が終了すると、同
じくジョブ管理テーブル25bの記憶エリア49に記録
されているジョブの完了通知先「1c」を参照してアプ
リケーション22cの指定があることを知り、完了通知
先のノード1cの画像処理サーバ21cと連係して、以
下の処理を実行する。
【0300】画像処理サーバ21bはジョブ管理テーブ
ル25bの記憶エリア49にジョブの完了通知先として
登録されている完了通知先のノード1cの画像処理サー
バ21cに対して、画像転送「待ち」ジョブの登録があ
るかどうかを問い合せる(ST361)。
【0301】このときのジョブ管理テーブル25bの状
態を図49の(a)に示す。記憶エリア41のアプリケ
ーションIDは画像処理サーバ21bが発行したジョブ
要求元アプリケーション識別子、記憶エリア40のジョ
ブIDは画像処理サーバ21bが受理したジョブ識別子
である。記憶エリア43のステータスはジョブの状態、
記憶エリア49の完了通知先「1c」がジョブ完了通知
先のアプリケーション22cの指定、記憶エリア48の
完了通知元「−」がジョブ完了通知元のアプリケーショ
ンの指定である。
【0302】もし、ノードcの電源がオンでない、ある
いは画像処理サーバ21cが何らかの理由で稼働中でな
いなどの時は、通信エラーとなり、アプリケーション2
2bには画像処理サーバ21bから通信エラーが通知さ
れる。
【0303】画像処理サーバ21cがジョブ管理テーブ
ル25c(図49の(b)に示す)を参照した結果、ジ
ョブ完了通知元が登録されていなければ、画像処理サー
バ21bには画像転送「待ち」が通知され、アプリケー
ション22bには画像処理サーバ21bから同じく画像
転送「待ち」が通知される。
【0304】画像処理サーバ21cがジョブ管理テーブ
ル25cを参照した結果、ジョブ完了通知元が指定され
ていれば、画像処理サーバ21bに対して画像転送待ち
のジョブ「有り」を通知する(ST362)。
【0305】この場合、送受信双方の画像処理サーバ2
1b、21cが対応する画像転送要求を受け付けている
ので、画像処理サーバ21bは画像処理サーバ21cに
対して、転送すべき画像のページメモリ6cのサイズを
指定して画像処理サーバ21cにページメモリ6cの確
保を要求する(ST363)。
【0306】画像処理サーバ21cはページメモリ確保
の終了と確保したページメモリIDを画像処理サーバ2
1bに通知する(ST364)。画像処理サーバ21b
は画像転送元のページメモリIDと画像転送先のページ
メモリIDを指定して画像転送の実行を開始する(ST
365)。
【0307】画像転送が画像データの最後まで正常に終
了した時点で(ST366)、初めてアプリケーション
22bのジョブ完了となり(ST367)、アプリケー
ション22cのジョブ開始となる(ST368)。
【0308】これらの処理は画像処理サーバ22bがア
プリケーション22bの関与なしにジョブと画像転送ま
でを実行することを意味している。 [ジョブ完了通知先の変更]以上のべたように、アプリ
ケーション22a、…はジョブを画像処理サーバ21
a、…に要求する際、ジョブ完了時にジョブの完了を通
知して画像を転送すべき「ジョブ完了通知」をあらかじ
め指定することができ、複数のアプリケーション22
a、…間で画像データを転送しながら協調して作業を進
めることができる。
【0309】複数のアプリケーション22a、…による
協調処理の別の実施例として、アプリケーション22a
からアプリケーション22bへの画像転送の流れを途中
で変更して、アプリケーション22aの処理とアプリケ
ーション22bの処理との間にアプリケーション22c
の処理を差し挟んで実行する場合を考える。すなわち画
像転送の流れを22a→22bから22a→22c→2
2bに変更する場合である。
【0310】アプリケーション22aは、上で述べた協
調処理を進めている途中で画像転送の流れを変更する必
要が生じたところで、ジョブ完了通知変更要求コマンド
(Cmd-Notify-Ctrl )を自ノード1a内の画像処理サー
バ21aに発行する。ジョブ完了通知変更要求コマンド
はジョブ制御情報パラメータを必要とする。アプリケー
ション22aはジョブ制御情報パラメータのジョブ制御
フラグに「ジョブ完了通知先」を設定して、ジョブ完了
通知先をノードID、グループID、ユーザIDで指定
する。
【0311】画像処理サーバ21aは、コマンドを受信
すると(ST301)、コマンドの種類を判別し(ST
302)、正常なアプリケーションからのジョブ完了通
知変更要求コマンドであることを認識した際(ST31
1)、「完了通知先」変更、あるいは「完了通知元」変
更であることを知る(ST312、313)。
【0312】「完了通知先」変更の場合、画像処理サー
バ21aは他ノードの指定か否かを調べ(ST31
4)、他ノードの指定の場合、他ノードの画像処理サー
バ21b、…へコマンドを転送する(ST315)。他
ノードの指定でなかった場合、画像処理サーバ21aは
ジョブ管理テーブル25aの指定ジョブIDに対応する
記憶エリア49のジョブ完了通知先の登録内容を、アプ
リケーション22cを特定するノードID、グループI
D、ユーザID、アプリケーションIDに変更する(S
T316、317)。
【0313】また、「完了通知元」変更の場合、画像処
理サーバ21aは他ノードの指定か否かを調べ(ST3
18)、他ノードの指定の場合、他ノードの画像処理サ
ーバ21b、…へコマンドを転送する(ST319)。
他ノードの指定でなかった場合、画像処理サーバ21a
はジョブ管理テーブル25aの指定ジョブIDに対応す
る記憶エリア48のジョブ完了通知元の登録内容を、ア
プリケーション(22c)を特定するノードID、グル
ープID、ユーザID、アプリケーションIDに変更す
る(ST320、321)。
【0314】画像処理サーバ21aはジョブ終了毎にジ
ョブ管理テーブル25aを参照して、ジョブ管理テーブ
ル25aのジョブ完了通知先、ジョブ完了通知元の指定
の有無を確認するので、これ以降、ジョブ完了通知は新
しいジョブ完了通知先、ジョブ完了通知元に通知される
ようになる。
【0315】たとえば、複数のアプリケーション22
a、…で連続して大量の画像データを協調処理したい場
合、ある画像まで処理が進んだところで、画像転送の流
れを変更したり、協調して実行する処理の内容を変更し
たりすることが可能となる。
【0316】上記したように、アプリケーションを識別
する識別子としてのアプリケーションIDを発行する。
そのために、まずアプリケーションを区別する要求元I
DとしてのノードID、グループID、ユーザIDを決
め、アプリケーションはジョブを画像処理サーバに依頼
する前に、画像処理サーバに要求元IDを送信し、要求
元IDに基づいたアプリケーションIDを得る。
【0317】この過程をアプリケーションの登録と呼
び、ジョブを依頼する前に1回だけ行う。つまりあるア
プリケーションが他のアプリケーションのジョブを制御
する同一の要求元IDを手に入れたとしても、画像処理
サーバはアプリケーションIDによって上記各アプリケ
ーションを区別することができる。
【0318】上記要求元IDがアプリケーションの実行
前に決まっている識別子なのに対し、アプリケーション
IDは1つのアプリケーションと画像処理サーバだけが
知り得るものである。
【0319】これにより、アプリケーションを特定でき
るアプリケーションIDを用意したことによって、アプ
リケーションのジョブを制御(実行中のジョブの中断、
中止、及び中断中のジョブの再開)を行えるのはこのア
プリケーションだけであり、他のアプリケーションによ
って自アプリケーションが作ったジョブを他のアプリケ
ーションによって妨害されることがなくなる。
【0320】すなわち、アプリケーションIDをアプリ
ケーションを特定する鍵とすることができ、しかも他の
アプリケーションはこの鍵を使うことができないので、
あるアプリケーションが実行しているジョブに対して、
他のアプリケーションが制御することができなくなり、
アプリケーションに実行しているジョブのセキュリティ
が高まる。
【0321】また、アプリケーションの画像処理サーバ
の登録に際して、自分と同じノードIDを持つアプリケ
ーション、同じグループIDを持つアプリケーション、
同じユーザIDを持つアプリケーションに対するリード
・ライトの許可を与えるパーミションも登録する。
【0322】画像処理サーバはこのパーミションをアプ
リケーションIDと共に保持し、新しくページメモリを
確保したときに、ページメモリ管理テーブルにこのパー
ミションをコピーして保存しておく。アプリケーション
が終了に関係なく、ページメモリが解放されるまでパー
ミションを保持し続ける。
【0323】このように、ページメモリ管理テーブルに
パーミションを設けたことにより、アプリケーションI
D特定の複数のアプリケーションに対してのみ指定され
たページメモリのリード、ライトを可能にすることがで
きる。これによって複数のアプリケーションが共同作業
を、セキュリティを確保しながら行うことができる。
【0324】すなわち、複数のアプリケーションで1つ
のページメモリを共有して利用することができる。例え
ば、共同作業をするアプリケーションに同じグループI
Dを与え、ページメモリを確保するアプリケーションが
ページメモリのアプリケーションに同じグループIDを
持つアプリケーションに対して、リードまたはライトの
許可を与えることで、1つのページメモリを複数のアプ
リケーションが利用でき、しかも他のグループIDを持
つアプリケーションはこのページメモリを利用できない
ので、セキュリティが高まる。
【0325】したがって、画像を扱うクライアント・サ
ーバ方式において、アプリケーションのジョブの制御依
頼に対して、依頼先のアプリケーションがこのジョブを
依頼したアプリケーションであることを保証することが
できる。
【0326】また、ページメモリを管理するテーブルを
用意しそこに他のアプリケーションに対してのパーミシ
ョンを記述し、リード・ライトに制限を加えることがで
きる。
【0327】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
アプリケーションのジョブの制御依頼に対して、依頼先
アプリケーションがこのジョブを依頼したアプリケーシ
ョンであることを保証することができる画像処理装置を
提供できる。
【0328】また、この発明によれば、ページメモリを
管理するテーブルを用意し、そこに他のアプリケーショ
ンに対してのリード・ライト許可条件を記述し、リード
・ライトに制限を加えることができる画像処理装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における画像処理装置のソ
フトウェア構成を示す概略構成図。
【図2】図1に係わる画像処理システムの概略構成図。
【図3】図1のアプリケーションの一例の動作を説明す
るためのフローチャート。
【図4】図1のアプリケーション管理テーブルの構成例
を示す図。
【図5】図1のアプリケーション管理テーブルへのデー
タの登録を示すフローチャート。
【図6】図1のアプリケーション管理テーブルからのデ
ータの削除を示すフローチャート。
【図7】図1のジョブ管理テーブルの構成例を示す図。
【図8】図1のジョブ管理テーブルへのデータの登録を
示すフローチャート。
【図9】ジョブ管理情報を説明するための図。
【図10】図1のジョブ管理テーブルへのデータの登録
を示すフローチャート。
【図11】ジョブIDの問合わせ動作を説明するための
フローチャート。
【図12】図1のアプリケーションからのジョブ状況の
問合わせ動作を説明するためのフローチャート。
【図13】図1の画像処理サーバからのジョブ状況の問
合わせ動作を説明するためのフローチャート。
【図14】図1のページメモリ管理テーブルの構成例を
示す図。
【図15】図14のページメモリ管理テーブル内の要求
元IDの構成例を示す図。
【図16】図14のページメモリ管理テーブル内のパー
ミションの構成例を示す図。
【図17】図16のパーミションの内容を示す図。
【図18】図1の画像処理サーバにおけるジョブ中断動
作を説明するためのフローチャート。
【図19】図1の画像処理サーバにおけるジョブ中断動
作を説明するためのフローチャート。
【図20】図1の画像処理サーバにおけるジョブ中断動
作を説明するためのフローチャート。
【図21】図1の画像処理サーバにおけるジョブ中断動
作を説明するためのフローチャート。
【図22】図1の画像処理サーバにおけるジョブ再開動
作を説明するためのフローチャート。
【図23】図1の画像処理サーバにおけるジョブ再開動
作を説明するためのフローチャート。
【図24】図1の画像処理装置の具体的なソフトウェア
構成例を示す図。
【図25】図24の画像処理サーバにおけるジョブの例
を説明するためのフローチャート。
【図26】図24の画像処理サーバにおけるジョブの例
を説明するためのフローチャート。
【図27】図24の画像処理サーバにおけるジョブの例
を説明するためのフローチャート。
【図28】図24の画像処理サーバにおけるジョブの例
を説明するためのフローチャート。
【図29】図24の画像処理サーバにおけるジョブの例
を説明するためのフローチャート。
【図30】図24の画像処理サーバにおけるジョブの例
を説明するためのフローチャート。
【図31】図24の画像処理サーバにおけるジョブの例
を説明するためのフローチャート。
【図32】図24の画像処理サーバにおけるジョブの例
を説明するためのフローチャート。
【図33】図24のアプリケーションにおける画像処理
サーバの呼出し処理を説明するためのフローチャート。
【図34】図24のアプリケーションからのジョブ制御
情報パラメータの構成例を示す図。
【図35】図24の画像処理サーバからのジョブリター
ンパラメータの構成例を示す図。
【図36】図35のジョブリターンパラメータにおける
ジョブステータスの構成例を示す図。
【図37】図35のジョブリターンパラメータにおける
サブステータスの構成例を示す図。
【図38】図34のジョブ制御情報パラメータにおける
通知モードの構成例を示す図。
【図39】図24のアプリケーションと画像処理サーバ
とのワンステップ全動作完了時の信号のやり取りを説明
するための図。
【図40】図24のアプリケーションと画像処理サーバ
とのワンステップ1動作ごとの通知時の信号のやり取り
を説明するための図。
【図41】画像編集処理を説明するためのフローチャー
ト。
【図42】デバック処理を説明するためのフローチャー
ト。
【図43】図1の画像データ送信側のアプリケーション
の動作を説明するためのフローチャート。
【図44】図1の画像データ受信側のアプリケーション
の動作を説明するためのフローチャート。
【図45】図1の画像処理サーバの処理を説明するため
のフローチャート。
【図46】図1の画像処理サーバの処理を説明するため
のフローチャート。
【図47】図1のアプリケーションと画像処理サーバと
の信号のやり取りを説明するための図。
【図48】図1のアプリケーションと画像処理サーバと
の信号のやり取りを説明するための図。
【図49】図1のジョブ管理テーブルの記憶例を示す
図。
【符号の説明】 1a、1b、1c、〜…画像処理装置(ノード)、2…
通信回線、5a、5b、5c、〜…メインメモリ、6
a、6b、6c、〜…ページメモリ、7a、7b、7
c、〜…表示メモリ、8a、8b、8c、〜…画像処理
部、16a、16b、16c、〜…光ディスク、18
a、18b、18c、〜…スキャナ、19a、19b、
19c、〜…プリンタ、21a、21b、21c、〜…
画像処理サーバ、22a、22b、22c、〜…アプリ
ケーション。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 依田 信久 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 高木 志郎 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理を行う第1のプログラムと、こ
    の第1のプログラムをそれぞれ別々に制御する複数の第
    2のプログラムとを有する画像処理装置において、 上記第2のプログラムに識別番号を付与する付与手段
    と、 この付与手段による付与された識別番号が同一の上記第
    2のプログラムに対する指示を第1のプログラムで受付
    け、その指示に対応して第1のプログラムで画像処理を
    行う処理手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記識別番号が、装置識別番号、グルー
    プ識別番号、利用者識別番号に基づいて生成されること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 画像処理を行う第1のプログラムと、こ
    の第1のプログラムをそれぞれ別々に制御する複数の第
    2のプログラムとを有する画像処理装置において、 上記第2のプログラムに、 要求内容と要求元識別番号を指示する指示手段と、 この指示手段による要求内容と要求元識別番号を出力す
    る出力手段とを設け、 上記第1のプログラムに、 上記第2のプログラムの出力手段からの要求内容と要求
    元識別番号を受入れる受入手段と、 上記要求元識別番号に対応する許可条件を記憶している
    記憶手段と、 上記受入手段により受入れた要求元識別番号に対応する
    許可条件を上記記憶手段から読出す読出手段と、 この読出手段により読出された許可条件に応じて上記受
    入手段により受入れた要求内容に応じた処理を実行する
    実行手段とを設け、 たことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記要求元識別番号が、装置識別番号、
    グループ識別番号、利用者識別番号により構成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記許可条件が、同一の装置識別番号の
    上記第2のプログラム、同一のグループ識別番号の上記
    第2のプログラム、同一の利用者識別番号の上記第2の
    プログラムごとに、それぞれ別々に設定されることを特
    徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 ページメモリを用いて画像処理を行う第
    1のプログラムと、この第1のプログラムをそれぞれ別
    々に制御しかつ上記ページメモリを確保する複数の第2
    のプログラムとを有する画像処理装置において、 上記第2のプログラムに、 要求内容と要求元識別番号を指示する指示手段と、 この指示手段による要求内容と要求元識別番号を出力す
    る出力手段とを設け、 上記第1のプログラムに、 上記第2のプログラムの出力手段からの要求内容と要求
    元識別番号を受入れる受入手段と、 ページメモリ内の画像の書込み、読出しを許可する許可
    条件を上記要求元識別番号に対応して記憶している記憶
    手段と、 上記受入手段により受入れた要求元識別番号に対応する
    許可条件を上記記憶手段から読出す読出手段と、 この読出手段により読出された許可条件に応じて上記受
    入手段により受入れた要求内容に応じた処理を実行する
    実行手段とを設け、 たことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記要求元識別番号が、装置識別番号、
    グループ識別番号、利用者識別番号により構成されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 上記許可条件が、同一の装置識別番号の
    上記第2のプログラム、同一のグループ識別番号の上記
    第2のプログラム、同一の利用者識別番号の上記第2の
    プログラムごとに、それぞれ別々に設定されることを特
    徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
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