JPH0527399A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH0527399A
JPH0527399A JP20381791A JP20381791A JPH0527399A JP H0527399 A JPH0527399 A JP H0527399A JP 20381791 A JP20381791 A JP 20381791A JP 20381791 A JP20381791 A JP 20381791A JP H0527399 A JPH0527399 A JP H0527399A
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tank
washing
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sub
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JP20381791A
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Takashi Nakamura
敬 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に、多段向流方式の水洗処理または安定化
処理において、処理後の水洗液または安定液から銀を回
収して除去し、かつCODの減少した廃液とする。 【構成】 多段向流方式における第1水洗槽14を、感
材処理用のメインタンク14Aとサブタンク14Bとを
有する構成とする。サブタンク14Bは、オーバーフロ
ー管41を介してメインタンク14Aのオーバーフロー
が導入される構成であり、かつサブタンク14B内には
通電可能な構成の電極31、32が設置されている。そ
して、サブタンク14B内の水洗水Wは通電した後オー
バーフロー管42を介して排出される構成となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀感光材料
(以下、「感光材料」、「感材」と略す場合がある。)
を処理する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】黒白感光材料は、露光後、黒白現像、定
着、水洗等の工程で処理され、カラー感光材料は、露光
後、発色現像、脱銀、水洗、安定化等の工程により処理
される。黒白現像には黒白現像液、定着には定着液、発
色現像には発色(カラー)現像液、脱銀処理には漂白
液、漂白定着液、定着液、水洗には水道水またはイオン
交換水、安定化処理には安定液がそれぞれ使用される。
各処理液は通常20〜50℃に温度調節され、感光材料
はこれらの処理液中に浸漬され処理される。
【0003】このなかで、定着処理の後に行なわれる水
洗処理では、処理効率を向上させて水洗水の使用量を減
少させるために、複数の水洗槽を用い、最後段の水洗槽
から補充して順次前段の水洗槽にオーバーフロー液を流
入させるいわゆる多段向流方式が採用されている。
【0004】このとき、上記複数の水洗槽のうち、定着
槽の後浴として設置される最前段の水洗槽では、感光材
料によって持ち込まれる定着液成分がかなりの割合で水
洗水に混入している。
【0005】上記の多段向流方式では最前段の水洗槽か
ら水洗水の廃液が排出されることになり、このまま廃液
としたのでは、定着処理によって生成した銀錯塩が同時
に廃棄されることになり、資源節減や環境汚染の点から
もまた経済的な点からも好ましくない。また、定着剤と
して汎用されているチオ硫酸塩は化学的酸素要求量(C
OD)が大きく、このものをそのまま廃棄することは環
境保全の点で好ましくない。
【0006】このような問題は、定着液のかわりに漂白
定着液とした処理においても、また多段の向流方式によ
る安定化処理においても同様に生じる。
【0007】したがって、この点の改善が望まれてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特
に、多段向流方式を用いた水洗処理または安定化処理に
おいて、処理後の水洗液または安定液から銀を回収して
除去することができ、かつCODの減少した廃液とする
ことが可能な感光材料処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)の構成によって達成される。
【0010】(1) 現像槽と、定着能を有する処理槽
と、最後段の槽から前段の槽に水洗液または安定液が順
次流入するように構成された複数の水洗処理槽および/
または安定化処理槽とを有し、露光後のハロゲン化銀感
光材料を処理する感光材料処理装置において、前記複数
の水洗処理槽および/または安定化処理槽のうち、少な
くとも最前段に位置する槽は、前記ハロゲン化銀感光材
料を処理するメインタンクと、サブタンクとを有し、メ
インタンク内の処理後の水洗液または安定液の少なくと
も一部はサブタンク内に導入される構成となっており、
かつサブタンク内には通電可能な構成の陽極および陰極
が設置されており、さらにサブタンクは通電した後の水
洗液または安定液をサブタンク内から排出する排出口を
有することを特徴とする感光材料処理装置。
【0011】
【作用】例えば、水洗処理において多段向流方式を採用
する場合、最前段に位置する第1水洗処理槽(以下、水
洗層という。)から処理後の水洗水が排出されることに
なる。
【0012】このとき、第1水洗槽の水洗水には、定着
剤や定着処理によって生成した銀錯塩などが前浴から感
材により持ち込まれてかなりの割合で存在することにな
る。
【0013】ところが、本発明では、第1水洗槽におい
て、感材処理用のメインタンクとは別に、通電可能な構
成の陽極および陰極を設置したサブタンクを設け、メイ
ンタンクからの排出液をサブタンク内に導入して通電し
ているので、この通電により陰極上に銀が析出して回収
され、定着剤は酸化分解されることになる。
【0014】そして、このように通電した後の液を廃液
としてサブタンクから排出しているので、銀が除去さ
れ、かつ定着剤の分解によりCODが減少した廃液とす
ることができ、資源節減や環境保全の上で好ましい。
【0015】なお、従来、使用済の定着液に陽極および
陰極を浸漬して通電して陰極上に銀を析出させて回収す
る方法はよく知られている(例えば、M. L. Schrelboの
解説「J.SMPTE., 74, p505(1965) 」参照)。しかし、
本発明のように、水洗槽等において通電し、これにより
銀回収を行ないかつ廃液を処理する装置は知られておら
ず、従来とは全く異なる構成のものである。
【0016】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。
【0017】図1には、本発明の感光材料処理装置の一
構成例が示されている。図1に示すように、感光材料処
理装置1は、発色現像液110を満たした発色現像槽1
1、漂白液120を満たした漂白槽12、定着液130
を満たした定着槽13、水洗水Wをそれぞれ満たした第
1水洗槽14、第2水洗槽15、第3水洗槽16を有
し、例えば、カラーネガフィルムなどの感光材料Sを各
処理槽間に搬送させて、発色現像→漂白→定着→水洗→
水洗→水洗の各処理を施すものである。
【0018】第1水洗槽14、第2水洗槽15および第
3水洗槽16においては、図示のように、最後段の第3
水洗槽16から水洗水の補充液Wが補充されて、第3水
洗槽16のオーバーフローが第2水洗槽15に、第2水
洗槽15のオーバーフローが第1水洗槽14に順次流入
されて、最前段の第1水洗槽14からオーバーフローO
Fwが排出される構成の、いわゆる多段向流方式が採用
されている。このような方式により、水洗効率が向上
し、水洗水Wの使用量が減少する。
【0019】このときの第1水洗槽14は、例えば図2
に示す構成のものであってよい。図2に示すように、第
1水洗槽14は感光材料Sが搬入される処理用のメイン
タンク14Aと、最終的に水洗水WのオーバーフローO
Fwが排出されるサブタンク14Bとを有する。
【0020】サブタンク14Bは、メインタンク14A
の水洗水Wのオーバーフローが、オーバーフロー管41
を介してサブタンク14Bの下部から導入される構成と
なっている。このように、オーバーフローを下部から導
入することによって、導入した液が十分に処理されず直
ちにサブタンク14Bから排出してしまうのを防止する
ことができる。
【0021】また、サブタンク14B内には、陰極31
および陽極32が設置されており、両極31、32は通
電可能な構成とされている。
【0022】このとき用いる陰極31は長時間の使用に
耐えうる電気伝導体または半導体であればいずれでもよ
く、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、銀、ニッケ
ル、銅、亜鉛、真鍮、チタン等の金属材料が挙げられ、
特にステンレス鋼が好ましい。陽極32は不溶性の材質
でかつ電気伝導体であればよく、具体的には炭素(黒
鉛)、二酸化鉛、白金、金、チタン鋼が挙げられ、場合
によってはステンレス鋼を用いてもよい。両極の形状
は、槽内に設置しやすい板状か網目入りの板状または突
起付きの板状が好ましい。大きさは、槽容量により適宜
選択すればよい。
【0023】サブタンク14Bの下部には、沈澱物の上
昇を防止するメッシュ状の板140が設置されている。
このときの板140の材質はステンレス鋼、合成樹脂等
とすればよい。
【0024】さらに、サブタンク14Bには、通電した
後の水洗水WのオーバーフローOFwを排出するオーバ
ーフロー管42が設置されている。
【0025】なお、このときのサブタンク14Bは、ヒ
ーターやセンサー等が設置される通常のサブタンクとは
別個のものとし、メインタンク14Aとは液の流通がな
いものとするのがよい。また、サブタンク14Bの容量
はメインタンクの容量の1〜20%程度とし、0.2〜
5リットルの液が収納されるものとすればよく、装置の
コンパクト化を阻害するものではない。
【0026】図1の構成において、感光材料Sの処理の
開始とともに、第3水洗槽16から水洗水の補充が開始
され、処理中にて補充は続行される。そして、この補充
にともなって、図2に示すように、第1水洗槽14のサ
ブタンク14Bから水洗水WのオーバーフローOFwが
排出される。
【0027】このオーバーフローOFwの排出に先立っ
て、サブタンク14B内の水洗水Wに通電される。
【0028】このときの通電は、メインタンク14Aか
らオーバーフローが導入される処理中において行なうこ
とが好ましい。すなわち、感光材料Sの処理開始の信号
を受けとると同時に、あるいは所定の時間を得た後とす
ればよく、処理の終了とともに通電を停止するようにす
ればよい。
【0029】この場合の通電は、電流密度が0.02〜
3A/dm2 、好ましくは0.05〜1.2A/dm2 となるよ
うに電圧を印加すればよい。印加電圧は、装置の形態、
電極間距離により異なるが、概念的には0.05〜10
0V 、好ましくは0.1〜10V となる。また、通電時
間は感材種などによって決定すればよい。
【0030】サブタンク14B内の水洗水Wには、前浴
の定着槽13から感光材料Sによって持ち込まれる定着
液成分が2〜50vol%の割合で含まれている。すなわ
ち、定着処理によって生成した銀錯塩や定着剤等が含ま
れることになる。このため、通電によって陰極上では銀
錯塩が還元されて銀が析出する。一方、陽極上では定着
剤が酸化分解され、これに伴ない硫酸銀やイオウ化合物
の沈澱物が生成したり、硫化水素、アンモニア等のガス
が発生する。
【0031】したがって、このような通電によって水洗
水Wから銀を回収して除去することができ、かつ定着剤
の分解、特にガス発生により水洗水WのCODが減少
し、オーバーフロー管42から直接水洗水Wのオーバー
フローOFwを下水道に廃棄することが可能になる。
【0032】すなわち、オーバーフローOFwにおける
銀濃度は、Ag換算で0.0001〜0.1g/l 、CO
Dは50〜2000ppm となる。
【0033】なお、メインタンク14Aから排出される
水洗水Wにおける銀濃度は、Ag換算で0.3〜3g/l
、CODは1000〜40000ppm である。
【0034】また、生成される沈澱物は、メッシュ状の
板140の下方に貯留することができ、タンク洗浄時な
どにおいてまとめて廃棄するなどすればよい。
【0035】さらに、発生するガスは、市販のガス吸着
剤をサブタンク14B内の水洗水Wと適宜の方法によっ
て接触させるなどして大気中にガスが発散するのを防止
することができる。これにより不快臭が防止される。
【0036】例えば、アンモニア吸着剤としては、活性
炭をベースとした「クラレコールT−B[クラレケミカ
ル(株)製]」、「活性炭繊維セルフレッシュ[販売元
(株)興人]」、金属フタロシアニンをレーヨンに担持
させた「消臭繊維PCレーヨン[販売元(株)興人]」
等を用いればよい。
【0037】なお、サブタンク14B内には、処理に際
して、最初に水洗水Wの新液を満たして補充開始ととも
に排出するようにすることが好ましいが、新液を収納す
ることなく、ある程度メインタンク14Aのオーバーフ
ローが貯留するのを待ち、オーバーフローレベルに達し
てからオーバーフローOFwを排出するようにしてもよ
い。
【0038】本発明における第1水洗槽14が有するサ
ブタンク14Bは、図2に示すものに限定されるわけで
はなく、図3に示す構成のものであってもよい。
【0039】このものでは、オーバーフロー管41およ
び42を省略して示している。
【0040】図3に示すサブタンク14Cは、タンク内
に、タンク内部空間を区画する断面ほぼ半円状の固定部
材51とフィルム状の可とう性部材52とから構成され
る区画部材50が2組設置されており、この点を除け
ば、図2のサブタンク14Bの構成と基本的に変わると
ころはない。このような区画部材50を設置することに
よって、サブタンク14C内の水洗水Wの銀濃度やCO
Dが著しく低下する。これは、サブタンク14C内の下
部空間では、通電による陽極酸化により、まず酸化され
やすいSO3 2-、S23 2-が酸化され、固体硫黄や硫
化銀などが生成し、メッシュ状の板140を介して落下
し、中間の空間、上部の空間でも同様のことが起きる
が、上部に行くにつれて酸化される成分が少なくなり、
また、陰極では下部空間より、順次、銀が電解析出し、
上部に行くにつれてこれらの成分が少なくなるからであ
る。
【0041】また、区画部材50は、サブタンク14C
下部から液が導入されると液圧によって可とう性部材5
2が押し上げられ、固定部材51と可とう性部材52と
の間に間隙を形成して液流通を可能にするものであり、
これにより液流通が完全に遮断されることはない。ま
た、同様に発生ガスの上昇も可能である。
【0042】固定部材51、可とう性部材52はサブタ
ンク14C内空間を複数の空間に仕切ることができるも
のであれば特に制限はない。図3に示すように、陰極3
1および陽極32をそれぞれ対向する槽壁に貼布等によ
り一体的に取り付け、これらの各電極31、32に可と
う性部材52、固定部材51をそれぞれ一体的に設置す
るものとしてもよい。
【0043】固定部材51の材質は、高分子量ポリエチ
レン、高分子量ポリプロピレン、テフロン、シリコーン
等、可とう性部材52の材質はポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルム、ポリ塩化ビニル、ナイロンや
EPTゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム等の各
種ゴム等とすればよい。
【0044】なお、区画部材の形状、設置数等は図示例
に限らず種々のものであってよい。
【0045】図3に示すサブタンク14Cにおいても、
銀回収およびCOD低下の効果は図2のサブタンク14
Bの場合と同様に得ることができる。
【0046】このように、本発明においては通電手段を
備えたサブタンクを設置することによって、処理中に水
洗水から銀回収等を同時に行なうことができ、別個に電
解槽を用意する必要がなくなる。
【0047】本発明の装置は、図1の槽構成のものに限
定されるものではない。例えば、水洗槽の前槽として
は、定着液を満たした定着槽のほかに、定着能を有する
処理液として漂白定着液を満たした漂白定着槽が挙げら
れる。そして、定着槽または漂白定着槽が水洗槽の前槽
である構成のいずれにおいても本発明を適用することが
できる。
【0048】また、図示例では、水洗液として水洗水を
用いるものとしたが、前工程での残留処理薬剤を除去す
る機能を有するものとして、このほかリンス液等であっ
てもよく、さらにはある種の薬剤を添加し、写真性能あ
るいは感材の物性を手技的に安定化する機能を有する安
定液であってもよく、これらのいずれかにおいて、特に
多段向流方式を採用した処理であればいずれにおいても
本発明を好ましく適用することができる。
【0049】本発明に用いられる感光材料は、カラーお
よび黒白感光材料のいずれであってもよい。このような
ものとしては、前記のものも含め、例えばカラーペーパ
ー、カラーネガフィルム、カラー反転フィルム、カラー
ポジフィルム、カラー反転印画紙、製版用写真感光材
料、X線写真感光材料、黒白ネガフィルム、黒白印画
紙、マイクロ用感光材料等が挙げられる。なかでも、水
洗処理等において多段向流方式が汎用されているカラー
感光材料の処理に適用することが好ましい。
【0050】カラー感光材料の処理において、漂白定着
液や定着液に使用される定着剤としてはチオ硫酸塩、チ
オシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多
量の沃化物塩等をあげることができるが、チオ硫酸塩の
使用が一般的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も
広範に使用できる。また、保恒剤としては、亜硫酸塩、
重亜硫酸塩、スルフィン酸類あるいはカルボニル重亜硫
酸付加物が好ましい。
【0051】また、黒白感光材料の処理に用いる定着液
は、pH3.8以上、好ましくは4.2〜7.0を有す
る。定着剤としては、定着速度の点からチオ硫酸アンモ
ニウムが特に好ましく用いられる。定着液には硬膜剤と
して作用する水溶性アルミニウム塩を含んでもよく、そ
れらには、例えば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、カリ明ばんなどがある。また、定着液には、酒石
酸、クエン酸、グルコン酸あるいはそれらの誘導体を単
独で、あるいは2種以上、用いることができる。さら
に、定着液には所望により保恒剤(例えば、亜硫酸塩、
重亜硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢酸、硼酸)、p
H調整剤(例えば、硫酸)、硬水軟化能のあるキレート
剤や特開昭62−78551号記載の化合物を含むこと
ができる。
【0052】カラー感光材料における水洗液および安定
液の詳細、ならびにカラー感光材料の処理の詳細につい
ては、特開昭63−70857号、特開平1−1060
50号、特開平1−190889号等の記載、黒白感光
材料における水洗液および安定液の詳細、ならびに黒白
感光材料の処理の詳細については、特開平1−9373
7号、特開平1−250947号、特開平2−1030
35号、特開平2−103037号、特開平2−712
60号、特開昭61−267559号等の記載を参照す
ることができる。
【0053】本発明は、例えば、湿式の複写機、自動現
像機、プリンタープロセッサー、ビデオプリンタープロ
セッサー、写真プリント作成コインマシーン、検版用カ
ラーペーパー処理機等の各種処理装置に適用することが
できる。
【0054】以上、本発明の構成例を例示して説明した
が、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、特に、多段向流方式に
よる水洗処理または安定化処理において、処理後の水洗
液または安定液から銀を回収して除去することができ、
かつCODの減少した排液とすることができる。
【0056】本発明者は上記効果を確認するために、種
々の実験を行なった。以下に、その一例を示す。
【0057】実験例1 特開平1−259359号公報の実施例2の試料201
のカラーネガフィルム(塗布銀量:7.2g/m2)を用い
て、これを露光した後、シネ式自動現像機を用いて、表
1に示す処理工程に従い発色現像液で2ラウンドまでラ
ンニングした。
【0058】
【表1】
【0059】表1に示す処理工程に用いた発色現像液、
漂白液は、上記公報実施例2に示されるものを用いた。
また、定着液は表2に示されるもの、水洗水は下記のも
のを用いた。
【0060】
【表2】
【0061】水洗水(母液、補充液共通) 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR120B)とOH型アニオ
ン交換樹脂(同アンバーライトIR−400)を充填し
た混床式カラムに通水してカルシウムおよびマグネシウ
ムイオン濃度を3mg/l以下に処理し、続いて二塩化イソ
シアヌール酸ナトリウム20mg/lと硫酸ナトリウム1.
5g/l を添加した。この液のpHは6.5〜7.5の範
囲にあった。これを処理1Aとする。
【0062】処理1Aにおいて、自現機を図1に示すよ
うな構成に準じた改造機にかえて処理するほかは、同様
に処理した。このとき、第1水洗槽は図3に準じた構成
とし、サブタンクの容量は0.7 lとし、区画部材は4
個用いるものとした。また設置する陰極は、モリブデン
含有ステンレス鋼(SUS316相当)シート[日本金
属工業(株)製NTK316:大きさ15cm×100cm
(肉厚1mm巾)]とし、陽極は、カーボンシート[呉羽
化学工業(株)製のクレシート:大きさ15cm×100
cm(肉厚1mm巾)]とした。
【0063】通電条件は、10Vの電圧を印加し、1.
5Aの電流が流れるようにした(電流密度1mA/cm2)。
これを処理1Bとする。
【0064】なお、電圧の印加は、感光材料の処理信号
を受けて1分後に行ない、感光材料の処理信号を20分
間受けないときは印加を停止するようにした。
【0065】また、サブタンク内には最初水洗水の新液
を満たした。
【0066】処理1A、1Bについて、2ラウンド時点
の第1水洗槽のオーバーフロー液の銀濃度とCODとを
調べた。液中の銀濃度は蛍光X線による分析法により調
べた。結果を表3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】表3から、処理1Bでは、通電により水洗
水から銀を回収して除去することができ、かつ、COD
を減少できることから、そのまま下水に流すことができ
ることがわかる。これに対し、処理1Aでは、銀濃度が
高く資源節減の面から不適当であるばかりでなく、CO
Dも高レベルにありそのまま下水に流すことはできな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料処理装置の一構成例を示す概
略構成図である。
【図2】図1における第1水洗槽の一構成例を示す概略
構成図である。
【図3】本発明における第1水洗槽のサブタンクの他の
構成例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光材料処理装置 13 定着槽 14 第1水洗槽 14A メインタンク 14B サブタンク 31 陰極 32 陽極 41、42 オーバーフロー管 130 定着液 W 水洗水 OFw 水洗水のオーバーフロー液 50 区画部材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 現像槽と、定着能を有する処理槽と、最
    後段の槽から前段の槽に水洗液または安定液が順次流入
    するように構成された複数の水洗処理槽および/または
    安定化処理槽とを有し、露光後のハロゲン化銀感光材料
    を処理する感光材料処理装置において、 前記複数の水洗処理槽および/または安定化処理槽のう
    ち、少なくとも最前段に位置する槽は、前記ハロゲン化
    銀感光材料を処理するメインタンクと、サブタンクとを
    有し、 メインタンク内の処理後の水洗液または安定液の少なく
    とも一部はサブタンク内に導入される構成となってお
    り、かつサブタンク内には通電可能な構成の陽極および
    陰極が設置されており、さらにサブタンクは通電した後
    の水洗液または安定液をサブタンク内から排出する排出
    口を有することを特徴とする感光材料処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9029451B2 (en) 2010-12-15 2015-05-12 Eastman Chemical Company Waterborne coating compositions that include 2,2,4-trimethyl-3-oxopentanoate esters as reactive coalescents

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9029451B2 (en) 2010-12-15 2015-05-12 Eastman Chemical Company Waterborne coating compositions that include 2,2,4-trimethyl-3-oxopentanoate esters as reactive coalescents

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