JPH05273781A - カラー画像転写体およびカラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像転写体およびカラー画像形成方法

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JPH05273781A
JPH05273781A JP4071315A JP7131592A JPH05273781A JP H05273781 A JPH05273781 A JP H05273781A JP 4071315 A JP4071315 A JP 4071315A JP 7131592 A JP7131592 A JP 7131592A JP H05273781 A JPH05273781 A JP H05273781A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光沢を有する高品質なカラー画像で、静電転
写を行ってもカラー画像に乱れの生じないカラー画像転
写体およびカラー画像形成方法を提供する。 【構成】 3種以上のカラートナーによりカラー画像を
形成するためのカラー画像転写体で、該画像転写体基体
表面に熱可塑性のスチレン系樹脂よりなる透明樹脂層を
備えてなり、更に該透明樹脂層の表面に無機酸化物微粒
子を分散含有せしめた無機酸化物微粒子表面層を有した
カラー画像転写体、および、感光体上に3種以上のカラ
ートナーにより形成されたカラートナー像をカラー画像
転写体上に転写し、該カラー画像転写体上のカラートナ
ー像を溶融せしめて固着するカラー画像形成方法で、カ
ラートナー像を上記のカラー画像転写体上にベルト状の
加熱及び搬送体により溶融せしめて固着することを特徴
とするカラー画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー複写機またはカ
ラープリンター等に適用される電子写真法により、良質
なフルカラー画像を形成するためのカラー画像転写体及
びカラー画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法によりフルカラー画像を形成
する方法としては、例えば、有機又は無機の光導電性材
料を用いた感光体上に、B(ブルー)、G(グリー
ン)、R(レッド)および必要に応じてND(ニュート
ラル)等のフィルターを介してあるいはカラーCCDに
より得た色分解光を照射して各色別に静電潜像を形成
し、これら各色別の静電潜像をY(イエロー)、M(マ
ゼンタ)、C(シアン)および必要に応じてBK(ブラ
ック)等のカラートナーにより逐次現像して各色別のカ
ラートナー像を形成する。
【0003】次に、該各色別のカラートナー像を感光体
上に重ね合わせて形成した後に転写体に一括転写する
か、若しくは、該各色別のカラートナー像を感光体上に
形成する毎に転写体上に転写し転写体上で重ね合わせら
れる。その後、転写体上の重ね合わされたカラートナー
像を加熱及び加圧ローラーによる加熱定着してカラー画
像を形成する。
【0004】この様な電子写真法に使用されるカラート
ナー像はカラー画像転写体上に形成されるが、通常、カ
ラー画像転写体は普通紙、OHPフィルム、若しくは表
面に特殊な処理を施した転写体等が使用される。画像品
質の高いカラー画像を得るためには表面に特殊な処理を
施した転写体が好ましく、例えば表面の凹凸を防止して
光沢性を付与し写真や印刷並みの色再現性および光沢性
を得るために、特開昭63-92965号公報には、画像支持基
材の上に透明樹脂層を形成し、その透明樹脂層上にトナ
ー粒子を加熱ローラーにより埋め込むことにより改善す
る試みがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等が鋭意検討を重ねた結果、前記技術ではある程度の
光沢性を提供できるものの写真や印刷レベルの画像品質
を提供できるものではない。また、アクリル樹脂等の熱
可塑性樹脂を表面に有する転写体であるため、給紙段階
等において摩擦帯電し静電記録を帯びやすく、転写体上
の静電荷や紙粉等の塵の付着により静電転写すると、カ
ラートナー像に乱れが生じるという転写不良を発生して
カラー画像品質が低下してしまう。このような静電気を
防止するために一般に帯電防止剤と言われる四級アンモ
ニウム塩タイプの界面活性剤、カーボン、ポリビニルア
ルコール等を添加することが考えられるが、熱可塑性樹
脂により構成されている透明樹脂層に添加すると透明樹
脂層の樹脂のガラス転移点の低下を招いて透明樹脂層が
融着性を生じ、画像が他の部材へ付着して剥がれてしま
い保存性が悪化してしまう。あるいは帯電防止剤が着色
しているとカラー画像を不良にしてしまう。
【0006】本発明は以上の事情に鑑みなされたもので
あって、その目的は、光沢性を有する高品質なカラー画
像を提供することのできるカラー画像転写体およびカラ
ー画像形成方法を提供することにある。本発明の他の目
的は、静電転写を行ってもカラー画像に乱れが生じない
カラー画像転写体およびカラー画像形成方法を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、融着性がなく保存性
に優れるカラー画像転写体およびカラー画像形成方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的は、3種以上
のカラートナーによりカラー画像を形成するためのカラ
ー画像転写体において、該画像転写体基体表面に熱可塑
性のスチレン系樹脂よりなる透明樹脂層を備えてなり、
更に該透明樹脂層の表面に無機酸化物微粒子を分散含有
せしめた無機酸化物微粒子表面層を有することを特徴と
するカラー画像転写体、および、感光体上に3種以上の
カラートナーにより形成されたカラートナー像をカラー
画像転写体上に転写し、該カラー画像転写体上のカラー
トナー像を溶融せしめて固着するカラー画像形成方法に
おいて、該カラー画像転写体は転写体基体の表面に熱可
塑性のスチレン系樹脂よりなる透明樹脂層を備え、更に
該透明樹脂層の表面に無機酸化物微粒子を分散含有せし
めた無機酸化物微粒子表面層を有し、且つ、前記カラー
トナー像を前記カラー画像転写体上にベルト状の加熱及
び搬送体により溶融せしめて固着することを特徴とする
カラー画像形成方法により達成される。
【0008】即ち、本発明では熱可塑性の透明樹脂層の
表面に無機酸化物微粒子を分散含有せしめた表面層を設
ける。無機酸化物粒子は他の界面活性剤や樹脂に比べ、
熱可塑性樹脂との相溶性がないため熱可塑性樹脂のガラ
ス転移点を低下せしめることがない。このために、熱可
塑性の透明樹脂層の機能は最大限に発揮できる。あるい
は、カーボン等のような着色しているものは不適当であ
り、無色のものを選定する必要がある。また、選定され
る無機酸化物微粒子は摩擦帯電性を有するものは本発明
の目的である静電気の発生を防止できないため摩擦帯電
性を有さないものを選定する。更に、光沢性を提供する
ためには光を透過できるように設計する必要があり超微
粒子状のものを選定する。このような技術思想のもとに
検討した結果、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒
子および酸化アルミ微粒子が好適であることを見いだし
本発明を達成するに至ったものである。
【0009】
【実施例】以下本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明におけるカラー画像転写体には表面
に透明樹脂層が形成されるが、転写体基体としては、通
常使用される普通紙、OHPフィルム等が用いられる。
【0011】透明樹脂層を構成する樹脂としては、熱可
塑性樹脂のスチレン系樹脂が使用されるが、この中でも
スチレン−アクリル共重合体樹脂が好ましい。スチレン
系樹脂を得るために使用されるスチレン系単量体や(メ
タ)アクリル酸系単量体としては、例えば、スチレン、
クロロスチレン、ビニルトルエン等のスチレン系単量
体、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸ラウリル、アクリル酸-2-エチルヘキシル、ア
クリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエチルア
ミノエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸-2-エチルヘキシル、メタクリル酸ジメチルアミノエ
チル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のアクリル
系単量体を挙げることができる。更に、架橋性スチレン
系樹脂とするために、ジビニルベンゼン、ジエチレング
リコールジメタクリレート、トリエチレングリコールト
リメタクリレート等の架橋性単量体を全単量体に対して
0.1〜5.0重量%用いることができる。また、分子量を調
整して溶剤可溶とするためにα-メチルスチレンドデシ
ルメルカプタン等の連鎖移動剤を20重量%以下用いるこ
とができる。
【0012】前記樹脂を使用して透明樹脂層を形成する
には、前記樹脂をトルエン、アセトン、エチルアルコー
ル、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン等の溶剤
に溶解して、これを転写体上に塗布、乾燥して形成され
る。
【0013】前記透明樹脂層の層厚は20〜200μm、好
ましくは20〜80μmの厚さとすることが光沢性に優れた
高画質の画像を提供する上で好ましい。透明樹脂層の層
厚が20μm未満ではカラートナー像が溶融、定着された
とき、透明樹脂層中に十分に埋め込まれず、凹凸の多い
光沢性に欠ける画像となる。一方、透明樹脂層の層厚が
200μmを越える場合には光の吸収が大きくなってカラ
ー画像の色調が低下し、原稿に忠実な色再現性に劣る。
【0014】本発明においては上記のように形成された
透明樹脂層の表面に無機酸化物微粒子を分散含有する無
機酸化物微粒子表面層を形成する。
【0015】本発明に使用される無機酸化物微粒子とし
ては、酸化アルミ微粒子または酸化チタン微粒子が好ま
しい。このような無機酸化物微粒子の中でも、沈降法や
鉱物精製法により製造されるのではなく、塩化アルミや
塩化チタンの火焔加水分解法により製造される無機酸化
物微粒子であることが好ましい。これは、一次粒子が細
かく、化学純度が極めて高い(純度99%以上)無機酸化
物微粒子を得ることができ本発明の目的を達成する上で
有効である。また、その結果構造は酸化アルミが主とし
てデルタ構造であり、酸化チタンが主としてアナターゼ
構造である。一次粒子の平均粒径は15〜40nm、BET比
表面積は40〜200m2/gであることが好ましい。
【0016】透明樹脂層の表面に無機酸化物微粒子を含
有せしめて無機酸化物微粒子表面層を形成するには、前
記透明樹脂層を形成するための熱可塑性樹脂をバインダ
ーとして無機酸化物微粒子を分散含有せしめ、前記透明
樹脂層と同様な方法により塗布して製造する。
【0017】前記無機酸化物微粒子表面層に含有せしめ
る無機酸化物微粒子の割合は無機酸化物微粒子表面に対
して1.0〜5.0重量%である。過小であると本発明の効果
が損なわれ、過大であると光の透過性が不良となってカ
ラー画像品質が低下してしまう。また、前記無機酸化物
微粒子表面層の層厚は1〜10μmであればよい。過小で
あると本発明の効果が損なわれ、過大であると光の透過
性が不良となってカラー画像品質が低下してしまう。
【0018】上記のようにして構成された本発明の転写
体は、摩擦帯電性が殆どない無機酸化物微粒子を含有せ
しめていることにより、転写体が静電荷を帯びることが
防止され静電転写方式を使用してもカラー画像に乱れが
生じない。また、紙粉等の塵の転写紙への付着も防止さ
れ紙粉等の塵に起因する画像不良も発生しない。
【0019】本発明において、酸化チタン微粒子を使用
する場合は、若干不透明性を有するが、紫外線遮蔽効果
を有するため長期間の保存性が良好で転写体の黄褐色の
変化によるカラー画像の低下を防止できるという更なる
効果も付加できる。
【0020】本発明では、前記した透明樹脂層を有する
転写体で構成し、ベルト状の加熱体で定着するとトナー
粒子は容易に軟化して透明樹脂層中にトナー粒子が埋め
込まれやすく、且つ、溶融状態においても加熱体との離
型性が良好で離型時に加熱体への接着による画像の浮き
上がりや転移による画像の欠落を防止できる。これによ
り、得られるカラー画像は光沢性に優れた画像を提供で
きる。また、無機酸化物微粒子層を表面に有することに
よりベルト状定着部材を使用する定着法では離型点とし
て無機酸化物微粒子が作用して離型性が優れる。
【0021】本発明に用いられるカラートナー像を形成
するためのカラー現像剤としては、流動性、摩擦帯電
性、現像性、画像再現性等の向上を図る観点から、非磁
性のカラートナーと磁性キャリアから構成される2成分
系カラー現像剤が好ましく用いられる。
【0022】前記非磁性のカラートナーはバインダー樹
脂、着色剤、必要により荷電制御剤およびその他の特性
改良剤等から構成される着色樹脂粒子および必要に応じ
て外添用無機酸化物微粒子を混合して得られる。
【0023】前記バインダー樹脂としては、スチレン−
アクリル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、ポリエス
テル樹脂等を挙げることができるが、透明樹脂層との非
相溶性を向上して定着後の画像の広がりや境界領域のシ
ャープさを付与するために、50重量%以上のポリエステ
ル樹脂から構成されることが好ましい。
【0024】前記着色剤としては、ブラックトナーとし
て、カーボンブラック、シアントナーとして、フタロシ
アニンブルー、イエロートナーとして、ベンジジンイエ
ロー、キノリンイエロー、クロモフタールイエロー、マ
ゼンタトナーとして、クロモフタールレッド、PVファ
ストレッド等の通常使用されている着色剤を使用でき
る。
【0025】前記荷電制御剤としては、モノアゾ染料の
金属錯塩、カルボン酸系化合物との金属錯体、第四級ア
ンモニウム塩系化合物、ニグロシン染料等を使用しても
よい。
【0026】前記その他の特性改良剤としては、パラフ
ィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレン
ワックス等のワックスをバインダー樹脂100重量部に対
して10重量部以下使用してもよい。
【0027】前記外添用無機酸化物微粒子としては、シ
ランカップリング剤にて疎水化処理されたシリカ、酸化
チタン等をトナーに5%以下添加混合して使用できる。
【0028】前記キャリアとしては、鉄、フェライト、
マグネタイト等の磁性体粒子および該磁性体粒子をスチ
レン−アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂
等により被覆処理された磁性体粒子を使用できる。
【0029】本発明のカラー画像形成方法では、例えば
電子写真法により形成された感光体上のカラートナー像
を転写体上に静電転写し、これをベルト状加熱及び搬送
体により加熱、溶融定着してカラートナー像を透明樹脂
層中に埋め込むようにカラー画像を形成する。
【0030】かかる構成によれば、加熱時間はベルト状
部材での搬送中にも加熱されているため加熱ローラ方式
に比べて遙かに長い時間加熱されていることとなり、透
明樹脂層は十分溶融しており、トナー粒子が埋め込まれ
やすく、且つ、トナー粒子も溶融流動状態になっており
永久変形している。更に、離型時においてもベルト状加
熱及び搬送体と転写体およびトナー画像との離型性が良
好なためトナー像の浮き上がりやベルト状部材への転移
による画像の欠落も発生しない。このため得られるカラ
ー画像は照明光の乱反射が防止されて光沢性に優れ、ベ
ルト状加熱及び搬送体へ画像が付着することがなく高品
質で、且つ、保存性を良好とすることができる。
【0031】図1(a)は、透明樹脂層がない場合の光
の反射状況を示しており、図1(b)は、透明樹脂層を
有し、定着カラートナー像が当該透明樹脂層中に埋め込
まれた本発明の光の反射状況を示している。図1におい
て、1は普通紙からなる転写体、2Aは定着カラートナ
ー像、2Bは透明樹脂層である。
【0032】図1から明らかなように、定着カラートナ
ー像2Aが透明樹脂層2B中に埋め込まれている場合に
は、光の散乱がなく反射性が良好なため、良好な光沢性
を有するカラー画像が得られる。
【0033】また、定着装置としては、例えば図2のベ
ルト状定着部材による定着装置を挙げることができる。
熱源を内蔵する部材下に移動するベルト状の加熱及び搬
送体により、転写体の表面の透明樹脂層上に付着したカ
ラートナーを加熱して透明樹脂層中に溶融させ、次いで
冷却して固着させ、更にベルト状加熱及び搬送体を転写
体から分離してカラー画像を形成することができる。
【0034】図2において、1は転写体、2はカラート
ナー像、3は加熱ロールである。加熱ロール3は、内部
に赤外線ランプ等の熱源6を有している。また、加熱ロ
ール3は回転軸に固定されたコアの外周にゴム等の弾性
層5が設けられている。7は加圧ロール、8aは上側耐
熱ベルト、8bは下側耐熱ベルトである。これらの耐熱
ベルトは、ポリイミド等の耐熱性樹脂の表面にシリコン
樹脂が処理されている。9は剥離ロール、10は当該剥離
ロールに対する加圧ロールである。11は必要に応じて設
けられる転写体1の分離爪、12は必要に応じて設けられ
る強制冷却装置である。
【0035】図2の定着装置においては、カラートナー
像2を担持した転写体1が、熱源6を有する部材下に移
動する耐熱ベルト8a,8bにより加熱、搬送され、前
記転写体1上のカラートナー像が溶融、定着され、且つ
自然空冷ないし強制冷却装置12により変形しにくい状態
とするために冷却された後に、剥離ロール9により分離
される。従って、極めて平滑なカラー画像が得られる。
【0036】本発明のカラー画像形成方法においては、
感光体上に像露光して各色別の静電潜像を形成し、これ
をY,M,C,BKの各色トナーで重ね合せて現像して
カラートナー像を形成し、重ね合わされたカラートナー
像と転写体上に一括転写し、これを加熱定着してカラー
画像を形成する。
【0037】以下に本発明のカラー画像形成方法をより
具体的に説明する。
【0038】図3は、本発明のカラー画像形成装置の断
面図であり、Kは画像読み取り部、Lはレーザー書き込
み部、Mは画像形成部、Nは給紙部である。
【0039】画像読み取り部Kは、ミラー25とハロゲン
ランプ24とが取付けられたキャリッジ22と、ミラー26お
よび27が取付けられた可動ミラーユニット23と、レンズ
30と、カラーCCD33と、画像処理装置34とから構成さ
れている。
【0040】レーザー書き込み部Lは、モーター41、ポ
リゴンミラー42等からなる。
【0041】画像形成部Mは、負帯電で用いる有機感光
体40と、前露光ランプ45Aと、スコロトロン帯電器45B
と、ACバイアスP1と、DCバイアスP2が印加され
たY,M,CおよびBKの負極性トナーを含む現像剤が
充填された現像器46Y,46M,46Cおよび46BKと、有
機感光体40に形成されたカラートナー像を転写体に一括
転写する転写器47と、分離器48と、カラートナー像を定
着する定着器55と、有機感光体40上に残留するトナーを
除去するクリーニング装置49とから構成されている。定
着器55は図2のようになっている。
【0042】給紙部Nは、転写器47および分離器48に給
紙カセット50Aまたは50Bから転写体PAまたはPBを
送り出すための送り出しローラ51Aおよび51Bと、タイ
ミングローラ52を有している。
【0043】前記のように構成されたカラー画像形成装
置を用いて、本発明のカラー画像の形成を行う。即ち、
スタートボタンを「オン」し、制御回路を介してイニシ
ャランズ信号を画像読み取り部Kに出力させる。
【0044】感光体40の1回転目において、画像読み取
り部Kの原稿台21上の原稿20をキャリッジ22のハロゲン
ランプ24によって光走査し、ステッピングモーターによ
り駆動される前記ミラー群25,26,27を介して、原稿の
光像をレンズ30を通してカラーCCD33の受光面に結像
させ、電気信号に変換する。得られる電気信号を画像処
理装置34において、A/D変換、シェイディング補正、
階調補正、マスキング、ゴースト処理、多値化等の信号
処理を施して、Y,M,C,BKの画像データを作成す
る。そして、第1の色信号であるY画像信号を次のレー
ザー読み込み部Lに出力する。
【0045】レーザー光源から発振されるレーザービー
ムを、前記Y画像信号によりパルス幅変調して、モータ
ー41により回転駆動されるポリゴンミラー42によって回
転走査し、fθレンズ43を経てミラー44により光路を曲
げてあらかじめ前露光ランプ45Aによる前露光および帯
電器45Bによって一様な帯電を付与した感光体40面上に
像露光し、静電潜像を形成した後、現像器46Yにより非
接触反転現像を行う。
【0046】得られたYトナー像を感光体40に保持した
まま、すでに感光体40の面から離間させてあるクリーニ
ング装置49の下を通過させ、次のMトナー像を形成すべ
く感光体40の2回目の回転に伴って帯電器45Bへと搬送
する。
【0047】帯電器45Bにより、Yトナー像が担持され
た状態の感光体40の表面を一様に負に再帯電し、次い
で、画像読み取り部Kの次の走査により画像処理装置34
からの第2の色信号であるM画像信号に基づくレーザー
ビームの像露光を行って、感光体40上に静電潜像を形成
し、現像器46Mにより現像器46Yの場合と同様に非接触
反転現像してYトナー像上に、Mトナー像を重ね合せて
形成する。
【0048】以下同様にして感光体40の3回目および4
回目において、C画像信号に基づくレーザービームの像
露光、現像器46Cによる現像およびBK画像信号に基づ
くレーザービームの像露光、現像器46BKによる現像を
経て、感光体40上にYトナー像、Mトナー像上にCトナ
ー像およびBKトナー像を重ね合せてカラートナー像を
形成する。現像スリーブに印加する現像バイアスはバイ
アス切換部で選択的に切り換えて使用する。非使用現像
スリーブはフローティングされる。
【0049】得られたカラートナー像を、像形成とタイ
ミングを合せてカセット50Aから送り出しローラ51Aお
よびタイミングローラ52を介して転写領域に搬送し本発
明の特定の転写体PA上に転写器47の作用で一括転写さ
せる。
【0050】カラートナー像が転写された転写体PA
を、分離器48により感光体40から分離した後、搬送ベル
ト54により定着器55へと搬送し、当該定着器55(図2の
構成)で加熱定着してカラー画像を形成し、排紙ローラ
56により排紙皿57へと排出する。
【0051】以下本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
【0052】実施例−1 〈転写体の作成〉スチレン/α-メチルスチレン/n-ブ
チルアクリレート/ジビニルベンゼン共重合体(重量組
成;79.2:5:15:0.8)樹脂を20重量%の濃度でアセ
トン溶媒に溶解せしめ、ワイヤーバーによりA4サイズ
の普通紙に塗布して乾燥し、40μmの層厚の透明樹脂層
を形成した。
【0053】次に、上記と同様の樹脂に、火焔加水分解
法により製造された酸化アルミ(一次粒子の平均粒径20
nm、BET比表面積:100m2/g、化学純度:99.6
%、結晶構造:デルタ構造)4重量%を添加した他は上
記透明樹脂層と同様にして層厚5μmの無機酸化物微粒
子層を前記透明樹脂層の表面に形成し本発明の転写体を
得た。
【0054】〈現像剤の作成〉ポリエステル樹脂100重
量部、着色剤(BKトナー;カーボンブラック10重量
部、Yトナー;ベンジジンイエロー5重量、Mトナー;
ローダミンB5重量部、Cトナー;銅フタロシアニン5
重量部)、ポリプロピレン3重量部を溶融混練、粉砕お
よび分級することにより、平均粒径8μのそれぞれ4種
のフルカラー用トナーを作成した。この各色のトナー5
重量部とスチレン−メチルメタクリレート共重合体を被
覆した球形フェライトキャリア(体積平均粒径60μm)
95重量部を混合することにより4種の各色カラー現像剤
を得た。
【0055】〈画像形成テスト〉この現像剤を用いて図
2のベルト状定着装置を備えた図3のカラー画像形成装
置により1万回に亘ってカラー画像を形成した。
【0056】(1)光沢度:「UGS−300A変革光沢
計」〔日本電色工業(株)製〕により測定角75度で測定
したものである、(2)画像乱れ:転写後の画像におい
て転写不良に起因する白色状の画像抜け又は画像の乱れ
により評価した、(3)画像汚れ:定着後の画像に定着
部材に付着したトナーが再転移したことによる画像の汚
れにて評価した、(4)保存性:形成されたカラー画像
の画像同士を向き合せて重ね、これに0.5g/cm2の荷重
をかけ、温度40℃、相対湿度80%の環境下に1日放置し
た後、引き離して画像の転移状況を評価した。
【0057】結果を下記の表に示した。得られた画像は
転写不良、ベルト状部材への転移もなく、画像の欠落が
ない光沢性に優れた画像品質の高いものであった。
【0058】実施例−2 実施例−1における酸化アルミに代えて火焔加水分解法
により製造された酸化チタン(一次粒子の平均粒径21n
m、BET比表面積:50m2/g、化学純度:99.5%、結
晶構造:70%がアナターゼ構造)を使用した他は実施例
−1と同様にして結果を下記の表に示した。得られた画
像は転写不良、ベルト状部材への転移もなく、画像の欠
落がない光沢性に優れた画像品質の高いものであった。
また、紫外線を1日照射して転写体画像の変色を観察し
たが変色は発生しなかった。
【0059】実施例−3 実施例−1における酸化アルミを2重量%添加した他は
実施例−1と同様にして結果を下記の表に示した。得ら
れた画像は転写不良、ベルト状部材への転移もなく、画
像の欠落がない光沢性に優れた画像品質の高いものであ
った。
【0060】実施例−4 実施例−1における透明樹脂厚を30μmとした他は実施
例−1と同様にして結果を下記の表に示した。得られた
画像は転写不良、ベルト状部材への転移もなく、画像の
欠落がない光沢性に優れた画像品質の高いものであっ
た。
【0061】比較例−1 実施例−1の無機微粒子層を形成しない透明樹脂層のみ
の転写体を使用し、図2の定着装置を熱ローラ定着装置
に代えた他は実施例−1と同様にした。結果を下記の表
に示した。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のカラー画像転写体およびカラー画像形成方法によれ
ば、画像乱れの発生がなく優れた光沢性を有する高品質
で保存性の優れたカラー画像が得られるという効果が奏
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、透明樹脂層を有しない場合の光の反
射状況を示す説明図、(b)は、透明樹脂層を有する場
合の光の反射状況を示す説明図である。
【図2】本発明に好適に使用できる定着装置の例を示す
断面図である。
【図3】実施例で使用したカラー画像形成装置の断面図
である。
【符号の説明】
1 転写体 2A カラートナー像 2B 透明樹脂層 3 加熱ロール 4 コア 5 弾性層 6 熱源 7 加圧ロール 8a 耐熱ベルト 8b 耐熱ベルト 9 剥離ロール 10 加圧ロール 11 分離爪 12 強制冷却装置 20 原稿 21 原稿台 22 キャリッジ 23 可動ミラーユニット 24 ハロゲンランプ 30 レンズ 33 カラーCCD 34 画像処理装置 41 モーター 42 ポリゴンミラー 43 fθレンズ 45A 前露光ランプ 45B スコロトロン帯電器 46Y イエロー現像器 46M マゼンタ現像器 46C シアン現像器 46BK ブラック現像器 47 転写器 48 分離器 49 クリーニング装置 55 定着器 PA カラー画像転写体 PB カラー画像転写体 K 画像読み取り部 L レーザー書き込み部 M 画像形成部 N 給紙部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3種以上のカラートナーによりカラー画
    像を形成するためのカラー画像転写体において、該画像
    転写体基体表面に熱可塑性のスチレン系樹脂よりなる透
    明樹脂層を備えてなり、更に該透明樹脂層の表面に無機
    酸化物微粒子を分散含有せしめた無機酸化物微粒子表面
    層を有することを特徴とするカラー画像転写体。
  2. 【請求項2】 前記無機酸化物微粒子が酸化アルミ微粒
    子であることを特徴とする請求項1のカラー画像転写
    体。
  3. 【請求項3】 前記無機酸化物微粒子が酸化チタン微粒
    子であることを特徴とする請求項1のカラー画像転写
    体。
  4. 【請求項4】 感光体上に3種以上のカラートナーによ
    り形成されたカラートナー像をカラー画像転写体上に転
    写し、該カラー画像転写体上のカラートナー像を溶融せ
    しめて固着するカラー画像形成方法において、該カラー
    画像転写体は転写体基体の表面に熱可塑性のスチレン系
    樹脂よりなる透明樹脂層を備え、更に該透明樹脂層の表
    面に無機酸化物微粒子を分散含有せしめた無機酸化物微
    粒子表面層を有し、且つ、前記カラートナー像を前記カ
    ラー画像転写体上にベルト状の加熱及び搬送体により溶
    融せしめて固着することを特徴とするカラー画像形成方
    法。
  5. 【請求項5】 前記無機酸化物微粒子がアルミナ微粒子
    であることを特徴とする請求項4のカラー画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】 前記無機酸化物微粒子が酸化チタン微粒
    子であることを特徴とする請求項4のカラー画像形成方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5920756A (en) * 1996-08-23 1999-07-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming method and apparatus having a recording medium
US6042985A (en) * 1997-08-15 2000-03-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming method and recording medium used therefor
JP2001183860A (ja) * 1999-12-27 2001-07-06 Fuji Photo Film Co Ltd 電子写真用受像材料

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