JPH05273092A - 穀物共同乾燥施設用自動自主検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 荷受計量機３からサンプル穀粒を取出す縮分
器１４と、前記縮分器１４からサンプル穀粒を搬出する
サンプラ１６と、前記サンプラ１６からのサンプル穀粒
を略一定含水量に乾燥させ自動的にサンプルを排出する
サンプルドライヤ１８と、前記ドライヤ１８で乾燥した
サンプル穀粒を整粒と屑粒とに分けてこれらの割合を測
定する自主検査機２３とを一連の工程とした。 【効果】 荷受された穀粒の一部をサンプル穀粒として
自動的に抽出して乾燥させることにより、個人別・荷口
別に整粒と屑粒の割合を人為的作業を要することなく速
やかに算定でき、従来に比べて荷受作業の省力化を簡単
に図ることができると共に、施設の荷受能率を容易に向
上させて一貫した管理の自動化も簡単に図ることがで
き、また前記サンプル穀粒の処理を常に略一定条件下で
均一に行えて従来よりも公平な自主検査結果を容易に得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は米を主として麦などを対
象穀物とし、荷受部・乾燥部・貯留部・調製出荷部など
で構成されるライスセンタ・カントリエレベータ・ドラ
イストアなどの穀物共同乾燥施設に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、実公昭６０−２９７００号公報に
示す如く、籾を脱ぷし、整玄米と屑米とに選別し、それ
ぞれを計量する技術があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、荷
受部に集荷された生籾の一部を設定水分に乾燥させた後
で、サンプル籾として前記従来技術により処理されてい
たから、人為的に行うサンプル籾の乾燥に人手と時間を
要し、個人別・荷口別に行われる荷受作業並びに自主検
査作業の省力化を簡単に図り得ず、施設の荷受能率を容
易に向上させ得ない等の問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、荷受
計量機からサンプル穀粒を取出す縮分器と、前記縮分器
からサンプル穀粒を搬出するサンプラと、前記サンプラ
からのサンプル穀粒を略一定含水量に乾燥させ自動的に
サンプルを排出するサンプルドライヤと、前記ドライヤ
で乾燥したサンプル穀粒を整粒と屑粒とに分けてこれら
の割合を測定する自主検査機とを一連の工程としたこと
を特徴とするものである。

【０００５】

【作 用】従って、荷受された穀粒の一部をサンプル穀
粒として自動的に抽出して乾燥させることにより、個人
別・荷口別に整流と屑粒の割合を人為的作業を要するこ
となく速やかに算定し得、従来に比べて荷受作業の省力
化を簡単に図り得ると共に、施設の荷受能率を容易に向
上させて一貫した管理の自動化も簡単に図り得、また前
記サンプル穀粒の処理を常に略一定条件下で均一に行え
て従来よりも公平な自主検査結果を得られるものであ
る。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図１は全体図であり、荷受計量部（１）（２）か
らサンプル籾を取出して乾燥並びに自主検査を行うもの
で、個人別・荷口別に生籾を投入してこの重量を計る荷
受計量機（３）と、前記計量機（３）の生籾をコンベア
（４）（５）により搬入してプールする貯槽（６）と、
前記貯槽（６）からの生籾重量を計る計量槽（７）と、
コンベア（５）からの籾中の藁屑などを除去する粗選機
（８）及びコンベア（８ａ）と、前記槽（７）からの籾
を籾サイロ又は乾燥部に払出す払出タンク（９）などに
より、前記各荷受部（１）（２）を構成するもので、籾
の重量並びに水分を連続的に測定すると共に、その籾は
乾燥部から籾摺選別を行う調製出荷部に運ばれ、玄米に
調製されて出荷される一方、事務演算器（１０）に接続
している集中制御器（１１）に荷受操作盤（１２）から
の荷受（コード）番号と計量槽（７）の出力部（１３）
からの荷受データ（籾重量及び水分量）とを入力するよ
うに構成している。

【０００７】さらに自主検査を行うためのサンプル籾を
取出す縮分器（１４）を備え、前記計量槽（７）で計量
済みの生籾の一部をサンプル籾として縮分器（１４）に
取出し、集荷された未調製生籾から均一に定量（約８０
０グラム）のサンプル籾を前記縮分器（１４）及び定量
分岐弁（１５）を介して取出すと共に、分岐弁（１５）
からの一定量のサンプル籾をサンプラであるサンプルロ
ーダ（１６）により後述するサンプルドライヤ（１８）
に移送し、また縮分器（１４）の余剰サンプル籾を払出
タンク（９）に戻すもので、個人別・荷口別に出荷計量
する毎にこの作業の途中で一定量のサンプル籾をサンプ
ルローダ（１６）により取出すように構成している。

【０００８】また前記サンプルローダ（１６）からのサ
ンプル籾を略一定含水量に乾燥させるサンプルドライヤ
（１８）を備え、前記ローダ（１６）からドライヤ（１
８）の受入ホッパー（１９）（１９）にサンプル籾を投
入するとき、各ローダ（１６）（１６）の二経路の判別
信号を集中制御部（１１）に出力し、また前記ドライヤ
（１８）に投入されたサンプル籾の受入番号をナンバー
リーダ（２０）により読取ると共に、乾燥後のサンプル
籾を送出口（２１）から放出するとき、放出されるサン
プル籾の受入番号をナンバーリーダ（２２）により読取
り、サンプル籾の移動位置を集中制御器（１１）に入力
するように構成している。

【０００９】次いで、前記ドライヤ（１８）で乾燥させ
たサンプル籾を整粒（整玄米）と屑粒（屑米）とに分け
てこれらの割合を測定する自主検査機（２３）を備え、
前記送出口（２１）からの乾燥サンプル籾を定量分岐弁
（２４）を介して１回の自主検査に必要な量（３００グ
ラム）だけ受入ホッパー（２５）に投入し、またサンプ
ル包装機（２６）により余分な乾燥サンプル籾を密封包
装し、その袋に荷受番号を印刷して保管すると共に、自
主検査機（２３）から取出される玄米をサンプル玄米と
してサンプル包装機（２７）により密封包装され、その
袋に荷受番号を印刷して保管するもので、整玄米と屑米
の量を集中制御器（１１）に入力し、この割合を算出し
て記録するように構成している。

【００１０】図２は前記縮分器（１４）並びに定量分岐
弁（１５）の断面図であり、ロート形外ケース（２８）
並びに多孔（２９）…を有するロート形内ケース（３
０）などを縮分器（１４）に備え、外ケース（２８）に
内ケース（３０）をバネ（３１）…を介して振動自在に
内設させると共に、内ケース（３０）の下端開口を開閉
自在に排出弁（３２）で閉鎖し、計量タンク（７）から
のサンプル籾を内ケース（３０）に投入して振動させる
ことにより、内ケース（３０）上下の多孔（２９）…か
らサンプル籾が落下するように構成している。また二又
形シュート（３３）並びに定量ホッパー（３４）などを
前記分岐弁（１５）に備え、外ケース（２８）下端開口
から落下するサンプル籾をホッパー（３４）に受入れ、
そのホッパー（３４）を倒して受入れた定量のサンプル
籾をサンプルローダ（１６）により吸引搬送する一方、
内ケース（３０）に残る余分なサンプル籾を、排出弁
（３２）の開放並びにシャッタ（３５）の切換により、
内ケース（３０）下端開口からシュート（３３）を介し
て払出タンク（９）に戻すもので、内ケース（３０）の
振動、定量ホッパー（３４）の起伏、排出弁（３２）の
開閉、シャッタ（３５）の切換、サンプルローダ（１
６）の吸引は、集中制御器（１１）の遠隔操作により連
動して行われるように構成している。

【００１１】図３は前記サンプルドライヤ（１８）の断
面図であり、一定量のサンプル籾を収納する複数の袋体
（３６）…を吊下げ移動するエンドレスチェンコンベア
（３７）と、ドライヤ機筺（３８）内部に加熱空気を取
入れるヒータ（３９）と、前記コンベア（３７）の蛇行
経路に沿わせてくし状に延設する排気ダクト（４０）
と、そのダクト（４０）を介して機筺（３８）内部の空
気を排出する排気ファン（４１）と、上記サンプルロー
ダ（１６）からのサンプル籾を前記袋体（３６）に入れ
る充填機（４２）とを備え、そのサンプル籾を入れた袋
体（３６）の番号をナンバーリーダ（２０）で読取るよ
うに構成している。また前記コンベア（３７）で移動さ
せる袋体（３６）を挾んで内部のサンプル籾の含水量を
この静電容量に基づいて検出するチャックアーム（４
３）（４４）と、前記袋体（３６）からサンプル籾を出
して送出口（２１）に放出する取出アーム（４５）（４
５）と、前記袋体（３６）に振動を与えて内部の籾を撹
拌するアーム（４６）と、各部を駆動する電動モータ
（４７）とを備え、前記コンベア（３７）をモータ（４
７）により連続的に又は間欠的に駆動させ、袋体（３
６）を蛇行経路に沿って循環させると共に、その袋体
（３６）をチャックアーム（４３）（４４）間に挾んで
静電容量に基づいてサンプル籾の含水量を検出し、設定
状態にサンプル籾が乾燥したとき、この袋体（３６）が
取出アーム（４５）（４６）位置で開口され、内部のサ
ンプル籾が送出口（２１）に取出され、またサンプル籾
が取出された袋体（３６）の番号をナンバーリーダ（２
２）により読取るように構成している。

【００１２】図４は自主検査機（２３）のフローシート
であり、定量分岐弁（２４）を介して送られるサンプル
ドライヤ（１８）からのサンプル籾を投入する籾ホッパ
ー（４８）を備え、そのホッパー（４８）のサンプル籾
を籾計量ホッパー（４９）で計量し、一時溜タンク（５
０）に送出すると共に、リターンスロワ（５１）を介し
てタンク（５０）の籾を籾摺機（５２）に搬入し、サイ
クロン（５３）により籾殻を取出す一方、玄米スロワ
（５４）により玄米を切換シュート（５５）に搬出する
ように構成している。そして前記シュート（５５）の玄
米を第１又は第２選別機（５６）（５７）に送出し、選
別機（５６）（５７）からの整玄米を整玄米シュート
（５８）（５９）及びスロワ（６０）を介して整玄米タ
ンク（６１）に取出すと共に、選別機（５６）（５７）
からの屑米を屑米シュート（６２）（６３）及びスロワ
（６４）を介して屑米タンク（６５）に取出すように構
成している。また前記各タンク（６１）（６５）の整玄
米及び屑米を玄米計量器（６６）により別々に計量し、
その計量器（６６）の自主検査データを集中制御器（１
１）に入力して記録させ、個人別・荷口別に整玄米と屑
米の割合を算定すると共に、前記計量器（６６）からの
計量済みの整玄米及び屑米をサンプル包装機（２７）に
より荷受番号別に密封し、その袋に荷受番号を印刷して
保管するように構成している。

【００１３】図５はサンプル包装機（２６）（２７）の
全体正面図であり、ロール巻き状の左右の包装用樹脂フ
ィルム（６７）（６８）を装填し、対設するクッション
台（６９）とヒータ（７０）の間に前記フィルム（６
７）（６８）を延出させ、サンプル籾又はサンプル玄米
をそのフィルム（６７）（６８）の間にホッパー（７
１）から投入し、クッション台（６７）にヒータ（７
０）を圧着させてフィルム（６７）（６８）により形成
する密閉袋（７２）内にサンプル籾又は玄米を密封入さ
せると共に、フィルム押ローラ（７３）（７４）により
その袋（７２）をシュート（７５）から送出するもの
で、各部を駆動する電動モータ（７６）を備え、間欠円
板（７７）を介してモータ（７６）によりフィルム（６
７）（６８）の移動並びにヒータ（７０）の往復動を行
うように構成している。また前記シュート（７５）の途
中に印刷機（７８）を設け、シュート（７５）から放出
される前記袋（７２）に荷受番号を印刷するように構成
している。

【００１４】本実施例は上記の如く構成しており、ライ
スセンタ、カントリエレベータ、ドライストアなどに設
置するもので、コンバインなどにより収穫した生籾を個
人別・荷口別に荷受計量機（３）に投入し、フレコン袋
（８）に詰めて出荷すると共に、計量タンク（７）によ
って計量済みの生籾から縮分器（１４）及び定量分岐弁
（１５）を介して一定量の均質化されたサンプル籾をサ
ンプルローダ（１６）に取出す一方、前記ローダ（１
６）のサンプル籾をサンプルドライヤ（１８）に投入し
て設定含水量まで乾燥させ、その乾燥済みのサンプル籾
を自主検査機（２３）に投入して整玄米と屑米を計量し
てこれらの割合を算定するもので、集中制御器（１１）
により荷受番号に基づいて各部を作動制御し、その荷受
番号に対応したサンプル籾の自主検査データに基づいて
個人別・荷口別の整玄米持ち分が事務演算器（１０）に
登録されるものである。

【００１５】さらに図６はオートドライヤ（１８）の変
形例を示すもので、上記袋体（３６）に代え、チェンコ
ンベア（３７）に等間隔に複数のバケット（８０）を設
け、ヒータ（３９）により機筺（３８）内を加温し、排
気ファン（４１）により換気を行い、モータ（４７）に
よりコンベア（３７）などを駆動すると共に、サンプル
ローダ（１６）からのサンプル籾を充填機（４２）によ
りバケット（８０）に入れ、そのバケット（８０）番号
をナンバーリーダ（２０）により読取る。またチャック
アーム（４３）（４４）によりバケット（８０）内の籾
の含水量をこの静電容量に基づいて検出すると共に、取
出アーム（４５）及び取出シュート（８１）によりバケ
ット（８０）の籾を送出口（２１）に放出させ、そのバ
ケット（８０）番号をナンバーリーダ（２２）で読取る
もので、バケット（８０）をエンドレス状に移行させ、
空のバケット（８０）にサンプル籾を自動的に充填し、
バケット（８０）の籾の静電容量をこの１サイクル毎に
計り、略一定含水量に乾燥したバケット（８０）の籾を
送出口（２１）に自動的に取出すものである。

【００１６】

【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、荷受計量機（３）からサンプル穀粒を取出す縮分器
（１４）と、前記縮分器（１４）からサンプル穀粒を搬
出するサンプラ（１６）と、前記サンプラ（１６）から
のサンプル穀粒を略一定含水量に乾燥させ自動的にサン
プルを排出するサンプルドライヤ（１８）と、前記ドラ
イヤ（１８）で乾燥したサンプル穀粒を整粒と屑粒とに
分けてこれらの割合を測定する自主検査機（２３）とを
一連の工程としたもので、荷受された穀粒の一部をサン
プル穀粒として自動的に抽出して乾燥させることによ
り、個人別・荷口別に整粒と屑粒の割合を人為的作業を
要することなく速やかに算定でき、従来に比べて荷受作
業の省力化を簡単に図ることができると共に、施設の荷
受能率を容易に向上させて一貫した管理の自動化も簡単
に図ることができ、また前記サンプル穀粒の処理を常に
略一定条件下で均一に行えて従来よりも公平な自主検査
結果を容易に得ることができる等の効果を奏するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す全体図。

【図２】縮分器並びに定量分岐弁の断面図。

【図３】サンプルドライヤの断面図。

【図４】自主検査機のフローシート。

【図５】サンプル包装機の全体正面図。

【図６】他の実施例を示すサンプルドライヤの説明図。

【符号の説明】

（３） 荷受計量機 （１４） 縮分器 （１６） サンプルローダ（サンプラ） （１８） サンプルドライヤ （２３） 自主検査機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 荷受計量機からサンプル穀粒を取出す縮
   分器と、前記縮分器からサンプル穀粒を搬出するサンプ
   ラと、前記サンプラからのサンプル穀粒を略一定含水量
   に乾燥させ自動的にサンプルを排出するサンプルドライ
   ヤと、前記ドライヤで乾燥したサンプル穀粒を整粒と屑
   粒とに分けてこれらの割合を測定する自主検査機とを一
   連の工程としたことを特徴とする穀物共同乾燥施設用自
   動自主検査装置。