JPH0527278Y2 - - Google Patents

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JPH0527278Y2
JPH0527278Y2 JP867788U JP867788U JPH0527278Y2 JP H0527278 Y2 JPH0527278 Y2 JP H0527278Y2 JP 867788 U JP867788 U JP 867788U JP 867788 U JP867788 U JP 867788U JP H0527278 Y2 JPH0527278 Y2 JP H0527278Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ダブルアクシヨン液圧プレス等のよ
うに、成形型を保持して被成形材料に向かうスラ
イドに大きな偏心荷重のかかることが予想される
プレスにおいて、前記スライドを偏心荷重に耐え
る充分なスパン長さが、スライド大型化を必要と
しないで得られるように改善した保持機構の提供
に関する。
(従来の技術) 各種成形品を得るための成形プレスとして、ダ
ブルアクシヨン液圧プレスはいうまでもなく既知
であり、第3図についてその概要を説示する。同
図においてトツププラテン1、コラム2およびベ
ツド3によつてプレス機本体が形成され、ベツド
3側には金型取付用ボルスタ16が設置され、こ
れに対しコラム2間にアウタスライド13および
インナスライド19が昇降自在に架装される。即
ちアウタスライド13はシリンダ14によつて昇
降可能に保持され、かつアウタスライド用ガイド
15によつてコラム2側をガイド面とし、このア
ウタスライド13内にアウタスライド内側面をガ
イドするとともに、インナスライド用シリンダ4
のラム17に連結保持されて昇降自在とされるの
であり、これらスライド側にはホルスタ側の金型
(図示省略)と対応する金型が(図示省略)取付
けられるのである。かかる構造のダブルアクシヨ
ンプレスにおいては、アウタスライド13よりも
インナスライド19側に成形製品形状からくる偏
心荷重が大きく掛ることも既知である。従来技術
では前記偏心荷重に対してはあくまでもインナス
ライド19のガイド部分で対応させるようにして
おり、このさい偏心力によりインナスライド19
の傾きが液圧シリンダ4のラム17に伝わらない
ように、ラム17とインナスライド19との連結
に当つては、ラム17の下端とインナスライド1
9の上部中央とをルーズな係合構造であるラム押
え金18によつて結合し、ラム17とシリンダ4
側のシールパツキン10の破損や摺動面の損傷を
保護しているのである。
(考案が解決しようとする課題) 上記した従来のダブルアクシヨンプレスにおい
ては、偏心荷重をインナスライド19側のみで対
応させるため、その偏心荷重のモーメントMの釣
合い式はM=ef1=l′1f′2となり、f′2=f1×e/l′
1
だけ小さい力を受けるだけで済むことになり、l′1
が大きい程、プレスフレームやインナスライドの
耐偏心力が増大されることになる。このため従来
はインナスライド19の高さを可及的高くして、
(l′1の長さを大きくする)、その要求に応えるよう
にしているのであるが、このことはプレス機全体
の大型化を招来する不利がある。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記の課題を解決し、プレス機の大型
化を招来することなく、インナスライドにおける
耐偏心力の増大を可能としたものであり、具体的
には、加圧シリンダのラム乃至ピストンロツドに
よりボルスタに向かつて進退可能に移動されるス
ライドのプレス機内における保持に当り、前記ス
ライドにラム乃至ピストンロツドにおけるロツド
部分を一体に形成し、該ロツド部分の一端がシリ
ンダのピストンに球面軸受を介して傾動可能に結
合され、前記球面軸受中心と前記スライドのガイ
ド中心間のスパンl1により、スライドの受ける偏
心荷重に対応することにある。
(作用) 本考案の上記した技術的手段によれば、第1図
に例示するように、加圧シリンダ4のラム乃至ピ
ストンロツド7によりボルスタ16に向かつて進
退可能に移動されるインナスライド11を、トツ
ププラテン1、コラム2およびベツド3によるプ
レス機内に保持するに当り、図示のようにピスト
ンロツド7をピストン7aとロツド部分7bとに
分割し、ロツド部分7bをインナスライド11と
一体に形成するとともに、ロツド部分7bの一端
をピストン7aに対し球面軸受8によつて傾動兼
同行可能に連結するのである。図例はダブルアク
シヨンプレス例を示しているので、ロツド部分7
bを一体に形成したインナスライド11は、その
外側面に設けたガイド12が、プレス機本体のコ
ラム2にガイド15を介し、かつシリンダ14に
よるコラム2に沿つて昇降可能に保持されるアウ
タスライド15の内側面に沿つて、加圧シリンダ
4におけるピストン7aおよび分割ロツド部分7
bによるピストンロツド7により、ボルスタ16
に向かつて移動可能とされるのである。このよう
な本考案構造によれば、インナスライド11とピ
ストンロツド7におけるロツド部分7bとが一体
構成であるため、偏心荷重はインナスライド11
およびロツド部分7bの両者によつて受けること
ができ、即ち第2図に示すように球面軸受8の中
心とインナスライド11におけるガイド12の中
心を結ぶ長さのスパンl1によつて偏心荷重に対応
させることとなる。同図に示すようにこの場合、
その偏心荷重Mの釣合い式は、M=ef1=l1f2とな
り、f2=f1×e/l1だけ小さい力を受けるだけで
済み、l1が大きい程、プレスフレームやインナス
ライドの耐偏心力は増大され、従つてインナスラ
イド11の金型が取付けられる下面と、ボルスタ
16の金型が取付けられる上面との偏心荷重時に
おける平行度も、高精度に維持できるのであり、
本考案によつて得られるスパンl1の長さは、先に
第3図で説示した従来例のインナスライド19の
みで偏心荷重を受ける場合のl′1の長さに比し、は
るかに大きく取ることができ、実質的にインナス
ライド11の高さを高くしたものと同等の耐偏心
作用が得られ、これによりプレス機全体の大型化
を招来することなく、インナスライド11の耐偏
心荷重特性が向上されることになるのである。
またロツド部分7bとピストン7aとの連結部
分は球面軸受8であるため、偏心によりロツド部
分が若干傾いても、これがピストン7a側に伝わ
ることなく、ピストン7aにおける加圧シリンダ
4のライナ9との間に介設するシールパツキン1
0や摺動面を傷つけるおそれは全く生じないので
ある。
(実施例) 本考案をダブルアクシヨン液圧プレスに実施し
た1例を、第1図について説示する。同図におい
てプレス機本体(プレスフレーム)は、トツププ
ラテン1、ベツド3および両者を連結する複数本
のコラム2によつて構成され、アウタスライド1
3はそのガイド15がコラム2に摺動可能に係合
され、かつトツププラテン1に設けた複数のシリ
ンダ14により保持され、昇降可能とされる。ア
ウタスライド13の内側に、同内側面にガイド1
2が接触されるインナスライド11を配設し、同
スライド11の上面中央位置よりピストンロツド
7におけるロツド部分7bを一体に突出形成し、
同ロツド部分7bの一端は球面軸受8における球
面凸部8bとされる。ピストンロツド7の挿設さ
れる加圧シリンダ4はトツププラテン1に設けら
れ、同シリンダ4の内面にライナ9を介してピス
トンロツド7のピストン7aがシールパツキン1
0とともに摺動自在に内嵌されるとともに、同ピ
ストン7aに球面受座8aが形成され、同受座8
aに前記ロツド部分7bの球面凸部8bが嵌合さ
れることによつて、球面軸受8を構成する。これ
らアウタスライド15、インナスライド11に対
応してベツド3側にはボルスタ16が固設され、
両スライドおよびボルスタに成形用金型が取付け
られることは既知の通りである。上記のようにピ
ストンロツド7のロツド部分7bを分離してイン
ナスライド11と一体に形成し、同ロツド部分7
bを加圧シリンダ4におけるピストン7aに球面
軸受8を介して傾動可能に接結することにより、
第2図に示すように球面軸受8の中心とインナス
ライド11のガイド12の中心との間に亘る長さ
のスパンl1によつて、インナスライド11側に掛
る偏心荷重に対抗させることができる。
実施例において、軸受8における球面凸部8b
をピストン7a側に形成し、球面受座8aをロツ
ド部分7b側に形成することも可能であり、また
実施例において加圧シリンダ4のピストン側のみ
を液圧室5として示し、反ピストン側は空室6と
して示しているが、これは空室6も同じく液圧室
としてもよい。空室6とする場合は別に上昇シリ
ンダを必要とする。またインナスライド11のガ
イド12として、実施例では中央一点接支の曲面
ガイドを示したが、これは平面同志の接支による
ガイド構造であつても差支えなく、更に本考案は
ダブルアクシヨン液圧プレスに適用したが、これ
はシングルアクシヨン液圧プレスも適用可能であ
ることはいうまでもない。
(考案の効果) 本考案によるスライド保持機構によれば、ダブ
ルアクシヨン液圧プレス始めとして、偏心荷重の
予想される各種プレス機において、そのスライド
の耐偏心性増大を、スライド高さを高くする必要
なく、即ちプレス機の大型化を必要とすることな
く、容易に得られる点において優れる。即ちイン
ナスライド11の場合、従来同スライド11のア
ウタスライド13に対するガイド部分だけで偏心
荷重に対応させるに反し、ラム乃至ピストンロツ
ドのロツド部分とピストンとを分割し、ロツド部
分をインナスライド11と一体に形成し、ロツド
部分とピストンとを球面軸受を介し傾動可能に結
合することにより、偏心荷重はスライドおよびロ
ツド部分の2点で受けることになり、l1の長さを
従来におけるl′1に比し著しく長大化でき、耐偏心
性の増大は明らかであり、ピストン側の傾動可能
な結合と相まつて、偏心荷重を受けても傾きが少
ないため、スライドとボルスタとの平行度を高精
度に維持し、良好なプレス成形結果が得られるの
である。
このさいピストンロツドとして、ピストンと一
体のロツド部分を単に延長してスパンl1を得るこ
とはできない。これは同ロツドの下端をインナス
ライドに連結するに当つては、ピストン7aにお
けるシールパツキン10および摺動面の保持のた
め、ロツド下端とスライド上面とを、先に第3図
で示すようにルーズな構造のラム押え金18等に
よつて連結する必要があり、この部分においてロ
ツドとスライドとは分断構造となるため、第3図
において説示したスパンl′1は得られても、本考案
によるスパンl1は得られないからであり、本考案
はスライド高さをより高くする必要なく、従来同
様のスライド高さのもとに、従来に数倍する耐偏
心力を得ることを可能とした点で優れ、利用価値
大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置実施例の縦断正面図、第2
図は同偏心荷重釣合い式説明のための模式図、第
3図は従来のスライド保持機構を示すダブルアク
シヨン式プレス1例の縦断正面図である。 11……インナスライド、12……インナスラ
イドガイド、4……加圧シリンダ、7……ピスト
ンロツド、7a……ピストン、7b……ロツド部
分、8……球面軸受、16……ボルスタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 加圧シリンダのラム乃至ピストンロツドにより
    ボルスタに向かつて進退可能に移動されるスライ
    ドのプレス機内における保持に当り、前記スライ
    ドにラム乃至ピストンロツドにおけるロツド部分
    を一体に形成し、該ロツド部分の一端がシリンダ
    のピストンに球面軸受を介して傾動可能に結合さ
    れ、前記球面軸受中心と前記スライドのガイド中
    心間のスパンl1により、スライドの受ける偏心荷
    重に対応することを特徴とするプレスにおけるス
    ライド保持機構。
JP867788U 1988-01-25 1988-01-25 Expired - Lifetime JPH0527278Y2 (ja)

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