JPH05272590A - ボディフレームの防振構造 - Google Patents
ボディフレームの防振構造Info
- Publication number
- JPH05272590A JPH05272590A JP4094860A JP9486092A JPH05272590A JP H05272590 A JPH05272590 A JP H05272590A JP 4094860 A JP4094860 A JP 4094860A JP 9486092 A JP9486092 A JP 9486092A JP H05272590 A JPH05272590 A JP H05272590A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cushion
- ring
- inter
- constituted
- performance
- Prior art date
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- Pending
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 四輪自動車において性能が良く、低コストの
ボディフレームの防振構造を提供する。 【構成】 本発明は、ボディとシャーシフレームとの間
にクッションアッパーを、シャーシフレームとボトムと
の間にクッションロアを介設し、これらにボルトを貫挿
締付けてなる防振構造において、前記クッションアッパ
ーに水平部と傾斜部とからなるインタリングアッパー
を、また前記クッションロアに同様な水平部と傾斜部と
からなるインタリングロアを、それぞれサンドイッチ状
に介設固定したボディフレームの防振構造である。
ボディフレームの防振構造を提供する。 【構成】 本発明は、ボディとシャーシフレームとの間
にクッションアッパーを、シャーシフレームとボトムと
の間にクッションロアを介設し、これらにボルトを貫挿
締付けてなる防振構造において、前記クッションアッパ
ーに水平部と傾斜部とからなるインタリングアッパー
を、また前記クッションロアに同様な水平部と傾斜部と
からなるインタリングロアを、それぞれサンドイッチ状
に介設固定したボディフレームの防振構造である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、四輪自動車のボディと
シャーシフレームとの間に設ける防振構造に関する。
シャーシフレームとの間に設ける防振構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】四輪自動車のボディとシャーシフレーム
との間には、図４に示すように防振の目的でボディ１
と、該ボディ１を支承するシャーシフレーム２との間に
ボディマウンテングクッション３を、複数個処にわたっ
て設けてある。
との間には、図４に示すように防振の目的でボディ１
と、該ボディ１を支承するシャーシフレーム２との間に
ボディマウンテングクッション３を、複数個処にわたっ
て設けてある。
【０００３】このマウンテングクッション３は、図３に
示すように２個のゴム単品から構成されており、ボディ
１とシャーシフレーム２との間にボディマウンテングク
ッションアッパ（以下、クッションアッパを略記する）
５を、シャーシフレーム２と、その下部に配置したボデ
ィマウンテングボトム（以下、ボトムと略記する）６と
の間にボディマウンテングクッションロア（以下、クッ
ションロアと略記する）７とを設け、これらにボルト８
を貫挿し、ナット９によって締め付けている。ボルト８
はボディ１に溶接固定してある。１０はカラーである。
示すように２個のゴム単品から構成されており、ボディ
１とシャーシフレーム２との間にボディマウンテングク
ッションアッパ（以下、クッションアッパを略記する）
５を、シャーシフレーム２と、その下部に配置したボデ
ィマウンテングボトム（以下、ボトムと略記する）６と
の間にボディマウンテングクッションロア（以下、クッ
ションロアと略記する）７とを設け、これらにボルト８
を貫挿し、ナット９によって締め付けている。ボルト８
はボディ１に溶接固定してある。１０はカラーである。
【０００４】この防振構造は、クッションアッパー５と
クッションロア７の形状、材質及び硬度、ボルト８とナ
ット９による締め込み量により、その防振機能を設定し
ている。
クッションロア７の形状、材質及び硬度、ボルト８とナ
ット９による締め込み量により、その防振機能を設定し
ている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の防振構造の
ように、クッションアッパー５やクッションロア７のよ
うなゴム単品の構造のものでは、軸方向バネ定数、軸直
角方向バネ定数の設定に際して、次に示すような相反す
る性能上の問題があり、その両方を満足させる最適なバ
ネバランスをうることは困難であった。すなわち、前記
従来構造のものでは防振性能をあげても、こもり音等を
改善するためには、ゴム材質．硬度，ボルト締め込み量
を下げて軸方向バネ定数を下げる必要があるが、これに
ともなって軸直角方向バネ定数も下がり軸直角方向の変
位が大きくなるため、ゴム単体の耐久性能の低下、ボル
トとシャーシフレームとの当り音の発生及びボルトの曲
げモーメント増加によるボルト付け根の亀裂、等々の問
題が発生する。
ように、クッションアッパー５やクッションロア７のよ
うなゴム単品の構造のものでは、軸方向バネ定数、軸直
角方向バネ定数の設定に際して、次に示すような相反す
る性能上の問題があり、その両方を満足させる最適なバ
ネバランスをうることは困難であった。すなわち、前記
従来構造のものでは防振性能をあげても、こもり音等を
改善するためには、ゴム材質．硬度，ボルト締め込み量
を下げて軸方向バネ定数を下げる必要があるが、これに
ともなって軸直角方向バネ定数も下がり軸直角方向の変
位が大きくなるため、ゴム単体の耐久性能の低下、ボル
トとシャーシフレームとの当り音の発生及びボルトの曲
げモーメント増加によるボルト付け根の亀裂、等々の問
題が発生する。
【０００６】一方、ゴム単品のものに対し、改善された
ブッシュタイプ（内筒，外筒焼付接着タイプ）のものが
あるが、部品点数、製造工程が多く、製造コストが高く
なるという欠点がある。
ブッシュタイプ（内筒，外筒焼付接着タイプ）のものが
あるが、部品点数、製造工程が多く、製造コストが高く
なるという欠点がある。
【０００７】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、前記問題点を解消した自動車の防振構造を提供する
ことを目的とする。
で、前記問題点を解消した自動車の防振構造を提供する
ことを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的に添い、本発明
は、ボディとシャーシフレームとの間にクッションアッ
パーを、シャーシフレームとボトムとの間にクッション
ロアを介設し、これらにボルトを貫挿締付けてなる防振
構造において、前記クッションアッパーに水平部と傾斜
部とからなるインタリングアッパーを、また前記クッシ
ョンロアに同様な水平部と傾斜部とからなるインタリン
グロアを、それぞれサンドイッチ状に介設固定したこと
によって、前記課題を解消した。
は、ボディとシャーシフレームとの間にクッションアッ
パーを、シャーシフレームとボトムとの間にクッション
ロアを介設し、これらにボルトを貫挿締付けてなる防振
構造において、前記クッションアッパーに水平部と傾斜
部とからなるインタリングアッパーを、また前記クッシ
ョンロアに同様な水平部と傾斜部とからなるインタリン
グロアを、それぞれサンドイッチ状に介設固定したこと
によって、前記課題を解消した。
【０００９】以下、本発明について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
ら詳細に説明する。
【００１０】図１及び図２において、５１はボディ，５
２はシャーシフレーム，５６はボトムであり、ボディ５
１とシャーシフレーム５２との間にゴムなどの弾性材か
らなるクッションアッパ５５を、シャーシフレーム５２
とボトム５６との間に同様にクッションロア５７を設け
てあり、これらにボディ５１に固定したボルト５８を貫
挿し、ワッシャを介してナット５９によって締め付けて
ある。６０はカラーである。
２はシャーシフレーム，５６はボトムであり、ボディ５
１とシャーシフレーム５２との間にゴムなどの弾性材か
らなるクッションアッパ５５を、シャーシフレーム５２
とボトム５６との間に同様にクッションロア５７を設け
てあり、これらにボディ５１に固定したボルト５８を貫
挿し、ワッシャを介してナット５９によって締め付けて
ある。６０はカラーである。
【００１１】前記クッションアッパ５５は弾性材に水平
部と傾斜部を有する皿状のインターリングアッパ６１を
サンドイッチ状に焼付固定してある（図２参照）。この
インターリングアッパ６１は、水平部６１ａと傾斜部６
１ｂとからなり、傾斜部６１ｂは中心に向って下方に傾
斜し、中央部は穴を形成してあり、リング状をなしてい
る。この実施例では水平部６１ａの端部付近の弾性材は
薄肉に構成し、その端辺は露出してある。また、クッシ
ョンアッパ５５の下面はシャーシフレーム５２の凹部５
２ａに嵌着しうるように形成し、上面はほぼ水平状態に
形成し、ボディ５１の下面に当接してある。また、ボル
ト５８を挿入するための貫通穴５５ａを備え、その下部
に前記カラー６０を挿入するための空間部５５ｂと、切
欠き５５ｃとを設けてある。
部と傾斜部を有する皿状のインターリングアッパ６１を
サンドイッチ状に焼付固定してある（図２参照）。この
インターリングアッパ６１は、水平部６１ａと傾斜部６
１ｂとからなり、傾斜部６１ｂは中心に向って下方に傾
斜し、中央部は穴を形成してあり、リング状をなしてい
る。この実施例では水平部６１ａの端部付近の弾性材は
薄肉に構成し、その端辺は露出してある。また、クッシ
ョンアッパ５５の下面はシャーシフレーム５２の凹部５
２ａに嵌着しうるように形成し、上面はほぼ水平状態に
形成し、ボディ５１の下面に当接してある。また、ボル
ト５８を挿入するための貫通穴５５ａを備え、その下部
に前記カラー６０を挿入するための空間部５５ｂと、切
欠き５５ｃとを設けてある。
【００１２】前記クッションロア５７は、前記インター
リングアッパ６１と同様な他のインタリングロア６３を
弾性材にサンドイッチ状に焼付固定してあり、同様な水
平部６３ａと傾斜部６３ｂとを備え、リング状をなして
いる。また水平部６３ａの端部付近の弾性材は薄肉と
し、端部は露出してある。このクッションロア５７の下
面は前記ボトム５６に嵌着しうるように形成し、シャー
シフレーム５２の下面に当接する上面は水平に形成して
あり、さらに前記ボルト５８を挿入するための貫通穴５
７ａを備え、その上部に前記カラー６０を挿入するため
の空間部５７ｂを設けてある。またこのクッションロア
５７は、その上面とインタリングロア６３との間に切込
部５７ｃを周設してある。
リングアッパ６１と同様な他のインタリングロア６３を
弾性材にサンドイッチ状に焼付固定してあり、同様な水
平部６３ａと傾斜部６３ｂとを備え、リング状をなして
いる。また水平部６３ａの端部付近の弾性材は薄肉と
し、端部は露出してある。このクッションロア５７の下
面は前記ボトム５６に嵌着しうるように形成し、シャー
シフレーム５２の下面に当接する上面は水平に形成して
あり、さらに前記ボルト５８を挿入するための貫通穴５
７ａを備え、その上部に前記カラー６０を挿入するため
の空間部５７ｂを設けてある。またこのクッションロア
５７は、その上面とインタリングロア６３との間に切込
部５７ｃを周設してある。
【００１３】次に、この防振構造（ボディマウンテング
クッション）の作用について説明する。いま、クッショ
ンの軸直角方向に変位が生じた場合、クッションアッパ
５５の中間にインターリングアッパ６１を焼付固定して
あるため、クッションアッパ５５の弾性材の圧縮、引張
りに対しこれの変位抑制の作用をする。
クッション）の作用について説明する。いま、クッショ
ンの軸直角方向に変位が生じた場合、クッションアッパ
５５の中間にインターリングアッパ６１を焼付固定して
あるため、クッションアッパ５５の弾性材の圧縮、引張
りに対しこれの変位抑制の作用をする。
【００１４】すなわち、この作用により表１に示すよう
なバネ特性がえられる。
なバネ特性がえられる。
【表１】
【００１５】表１によれば、（注１）に示すように、本
発明のものは、従来のものに比較して軸直角方向のバネ
定数は約６．３倍となり、変位が大きく規制され、強度
性能が向上する。また（注２）に示すように軸方向に２
００Ｈｚの振動が加わった状態において、本発明のもの
は従来のものに比較して動倍率が約３５％下がり、防振
性能の向上がみられる。さらに（注３）にみるように、
弾性材の材質硬度やボルトの締め込み量を変えることな
く、最低限必要となる軸方向のボルト軸力（４５０ｋｇ
負荷時のたわみ量相当）が従来のものと同様に確保でき
る。
発明のものは、従来のものに比較して軸直角方向のバネ
定数は約６．３倍となり、変位が大きく規制され、強度
性能が向上する。また（注２）に示すように軸方向に２
００Ｈｚの振動が加わった状態において、本発明のもの
は従来のものに比較して動倍率が約３５％下がり、防振
性能の向上がみられる。さらに（注３）にみるように、
弾性材の材質硬度やボルトの締め込み量を変えることな
く、最低限必要となる軸方向のボルト軸力（４５０ｋｇ
負荷時のたわみ量相当）が従来のものと同様に確保でき
る。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば防振性能の向上によるこ
もり音等の騒音改善と、強度性能の向上による耐久性向
上、当り音の低減などの改善の両立が可能となった。ま
た、従来のブッシュタイプのものに対し、同じ性能を確
保することができ、しかも部品点数、製造工程を減らす
ことができ、コストを低減することができる。
もり音等の騒音改善と、強度性能の向上による耐久性向
上、当り音の低減などの改善の両立が可能となった。ま
た、従来のブッシュタイプのものに対し、同じ性能を確
保することができ、しかも部品点数、製造工程を減らす
ことができ、コストを低減することができる。
【図１】本発明に係る防振構造の断面説明図である。
【図２】本発明に用いるインタリングアッパーの一部断
面説明図である。
面説明図である。
【図３】従来の防振構造の断面説明図である。
【図４】四輪自動車において防振構造を設けた状態を示
す概略説明図である。
す概略説明図である。
５１ ボディ ５２ シャーシフレーム ５５ クッションアッパ ５６ ボトム ５７ クッションロア ６１ インタリングアッパ ６３ インタリングロア
Claims (1)
- 【請求項１】 ボディとシャーシフレームとの間にクッ
ションアッパーを、シャーシフレームとボトムとの間に
クッションロアを介設し、これらにボルトを貫挿締付け
てなる防振構造において、前記クッションアッパーに水
平部と傾斜部とからなるインタリングアッパーを、また
前記クッションロアに同様な水平部と傾斜部とからなる
インタリングロアを、それぞれサンドイッチ状に介設固
定したことを特徴とするボディフレームの防振構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4094860A JPH05272590A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ボディフレームの防振構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4094860A JPH05272590A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ボディフレームの防振構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05272590A true JPH05272590A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=14121790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4094860A Pending JPH05272590A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ボディフレームの防振構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05272590A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100354618B1 (ko) * | 2000-11-29 | 2002-09-30 | 기아자동차주식회사 | 차량 바디마운팅 |
| JP2021075089A (ja) * | 2019-11-05 | 2021-05-20 | トヨタ自動車株式会社 | 車両下部構造 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59137431U (ja) * | 1983-03-05 | 1984-09-13 | トヨタ自動車株式会社 | 防振ゴム組立体 |
| JPH0193642A (ja) * | 1987-09-30 | 1989-04-12 | Yutani Heavy Ind Ltd | 振動低減用支持装置 |
| JPH0320744U (ja) * | 1989-07-12 | 1991-02-28 |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP4094860A patent/JPH05272590A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59137431U (ja) * | 1983-03-05 | 1984-09-13 | トヨタ自動車株式会社 | 防振ゴム組立体 |
| JPH0193642A (ja) * | 1987-09-30 | 1989-04-12 | Yutani Heavy Ind Ltd | 振動低減用支持装置 |
| JPH0320744U (ja) * | 1989-07-12 | 1991-02-28 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100354618B1 (ko) * | 2000-11-29 | 2002-09-30 | 기아자동차주식회사 | 차량 바디마운팅 |
| JP2021075089A (ja) * | 2019-11-05 | 2021-05-20 | トヨタ自動車株式会社 | 車両下部構造 |
| US11912344B2 (en) | 2019-11-05 | 2024-02-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle lower part structure |
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