JP2010038243A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動方向に合わせてスグリ部を配置させ、組み立てを容易にし、生産コストを低減させることを目的とする。
【解決手段】一対の防振ゴム2A、2Bの外筒20をブラケット部材3の取付孔30内に挿入し、一対の防振ゴム2A、2Bをプレート部材4A、4Bで挟み、これらのプレート部材4A、4Bを連結する締結部材5を締め込み、防振ゴム2A、2Bのゴム弾性体22を軸方向に圧縮して構成された防振装置1であって、締結部材5の締め込み前における外筒20の外径は取付孔30の内径よりも小さく、締結部材5の締め込みによってゴム弾性体22が圧縮変形されてブラケット部材3が上下のフランジ部23により挟持され、一対のゴム弾性体22のうちの少なくとも一方にスグリ部26A、26Bが設けられ、一対の内筒21のうちの少なくとも一方にプレート部材4Aに対する防振ゴム2Bの周方向位置を決める内筒位置決め部44が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、農業用機械や建設用機械のキャビンマウントやエンジンマウント等として用いられる防振装置に関する。
一般に、エンジン等の振動発生体を機体等の振動受体に搭載させる際、振動発生体と振動受体との間に、振動発生体から振動受体に伝達される振動を防止或いは抑制するための防振装置を介装させる。この防振装置としては、一対の防振ゴムを両側からプレート部材で挟んだ構成からなるサンドイッチ型の防振装置がある。上記防振ゴムは、軸方向外側の端部にフランジ部が形成された略円筒形状の外筒と、外筒の内側に配置された略円筒形状の内筒と、外筒と内筒との間に介在されたゴム弾性体とから構成されている。一対の防振ゴムは、軸方向内側の端部同士を互いに突き合わせるように配置され、一対のプレート部材で軸方向外側から挟持される。また、一対のプレート部材は、一対の内筒の内側に挿通されたボルト等の締結部材によって連結されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、上記した構成からなるサンドイッチ型の防振装置では、防振ゴムの剛性が低いほど防振性が向上するが、防振ゴムの支持剛性が低くなり過ぎると振動発生体がその周囲の物と干渉するという問題が生じる。そこで、従来、防振ゴムの支持剛性を確保しつつ防振ゴムの防振性を向上させる技術として、ゴム弾性体にスグリ部を形成する技術が提案されている。上記スグリ部を有する防振ゴムは、スグリ部を配設した方向に限って剛性が低くなり、振動の入力方向で防振性能が異なる。この技術によれば、振動発生体から伝達される振動方向の剛性だけを低く設定することが可能であり、支持剛性を確保しつつ防振性を向上させることができる(例えば、特許文献2参照。)
例えば、機体の上に固定したブラケット部材を介して防振装置が設置され、この防振装置のプレート部材をエンジンの下部に固定した場合は、エンジンから防振装置に作用する振動は、エンジンの駆動軸周りのローリング振動となる。このとき、平面的にみたローリング方向、すなわち、左右方向(エンジン軸に直交する水平方向)に沿ってスグリ部が配置されるように、防振ゴムの周方向の位置決めを行う。これにより、上下方向(防振ゴムの軸方向)及び前後方向(エンジン軸に沿った方向)の剛性がそのままで、左右方向の剛性だけが低下し、支持剛性を確保しつつ防振性を向上させることができる。
実開昭59−191452号公報 特開2000−193003号公報
しかしながら、上記した従来の防振装置では、組み立てに際し、防振ゴムの周方向の位置を決めた状態で、ブラケット部材に形成された略円形状の孔内に防振ゴムを圧入させることで、防振ゴムの周方向位置を固定している。このため、組み立て作業が煩雑であるという問題が存在する。また、上記した圧入の工程は、圧入用の冶具等が必要であるため、生産コストアップの要因となるという問題が存在する。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、振動方向に合わせてスグリ部を配置させることが可能であるとともに、組み立てが容易であり、更に、生産コストを低減させることができる防振装置を提供することを目的としている。
本発明に係る防振装置は、軸方向外側の端部に径方向外側へ張り出したフランジ部が形成された外筒、前記外筒の内側に配置された内筒、及び、前記外筒と前記内筒とを連結するゴム弾性体をそれぞれ有し、上下対称に配置された一対の防振ゴムと、前記一対の防振ゴムを上下から挟む一対のプレート部材と、前記一対の防振ゴムの上下の前記フランジ部間に配置され、前記一対の防振ゴムの各外筒を上下からそれぞれ挿入させる取付孔が形成されたブラケット部材と、前記一対のプレート部材を連結する締結部材とを具え、振動発生体及び振動受体のうちの何れか一方に前記ブラケット部材が固定され、他方に前記一対のプレート部材のうちの少なくとも一方が固定されており、前記締結部材を締め込み、前記一対のプレート部材を介して前記ゴム弾性体を軸方向に圧縮して構成された防振装置において、前記締結部材の締め込み前における前記外筒の外径は、前記取付孔の内径よりも小さく、前記締結部材の締め込みによって前記ゴム弾性体を圧縮変形させることで前記フランジ部が前記ブラケット部材に密接され、前記ブラケット部材が上下の前記フランジ部によって挟持され、一対の前記ゴム弾性体のうちの少なくとも一方に、スグリ部が設けられ、一対の前記内筒のうちの少なくとも一方に、前記プレート部材に対するその防振ゴムの周方向位置を決める内筒位置決め部が設けられていることを特徴としている。
このような特徴により、一対の防振ゴムでブラケット部材を上下から挟むように、ブラケット部材の上側から一方の防振ゴムの外筒がブラケット部材の取付孔内に挿入され、ブラケット部材の下側から他方の防振ゴムの外筒がブラケット部材の取付孔内に挿入される。このとき、外筒の外径は取付孔の内径よりも小さく、外筒の外周面と取付孔の内周面との間にはクリアランスが形成されている。すなわち、外筒は取付孔に対して非圧入状態で挿入(緩挿)されている。
一対の防振ゴムの上下には、プレート部材がそれぞれ配置され、これら上下のプレート部材は、内筒の内側を挿通する締結部材を介して連結される。そして、この締結部材を締め付けることで、一対の防振ゴムが上下のプレート部材により上下方向からそれぞれ押圧される。これにより、一対の内筒の対向する軸方向内側の端部同士が互いに突き合わされる。また、締結部材を締め付けると、ゴム弾性体が軸方向に圧縮されて径方向外側に膨らむように弾性変形するため、ゴム弾性体に連結された外筒のフランジ部がブラケット部材に密接される。これにより、ブラケット部材が上下のフランジ部により挟持され、防振ゴムがブラケット部材に対して固定される。
また、前記防振ゴムを前記プレート部材で挟み込むべく、前記防振ゴムを前記プレート部材に取り付けるに際し、振動発生体の振動方向に合わせてスグリ部が配置されるように、プレート部材に対する防振ゴムの周方向位置が内筒位置決め部によって決められる。
また、本発明に係る防振装置は、前記プレート部材には、前記内筒位置決め部に係合される係合部が設けられていることが好ましい。
これにより、前記防振ゴムを前記プレート部材に取り付けるに際し、内筒に設けられた内筒位置決め部とプレート部材に設けられた係合部とを係合させることで、プレート部材に対する防振ゴムの周方向位置が決められる。
また、本発明に係る防振装置は、前記内筒位置決め部は、内筒の軸方向端部に形成されていることが好ましい。
これにより、内筒の外周面から突出して内筒位置決め部が設けられている場合と比較して内筒の製作が容易となる。
また、本発明に係る防振装置は、一対の前記内筒の双方に前記内筒位置決め部が設けられていることが好ましい。
これにより、一対の防振ゴムを同じ仕様で製作することができコスト的に有利となる。
また、本発明に係る防振装置は、一対の前記外筒のうちの少なくとも一方に、前記ブラケット部材に対するその防振ゴムの周方向位置を決める外筒位置決め部が設けられていることが好ましい。
これにより、防振ゴムの軸心周りの向きを、プレート部材に対してだけでなく、ブラケット部材に対しても固定することができ、振動発生体の振動方向に合わせたスグリ部の配置を一層確実に行うことができる。
また、本発明に係る防振装置は、前記外筒位置決め部が前記フランジ部に設けられていることが好ましい。
これにより、外筒の外周面に位置決め部が設けられている場合と比較して外筒の製作が容易となる。また、ブラケット部材に係合部を設ける場合、外筒のフランジ部に対向するブラケット部材の上面や下面に係合部を設けることになるため、取付孔の内周面に係合部を設ける場合と比較してブラケット部材の製作が容易となる。
また、本発明に係る防振装置は、一対の前記外筒の双方に前記外筒位置決め部が設けられていることが好ましい。
これにより、一方の防振ゴムの周方向位置と他方の防振ゴムの周方向位置とが外筒位置決め部によりそれぞれ位置決めされ、一方の防振ゴムに設けられたスグリ部と他方の防振ゴムに設けられたスグリ部とが振動発生体の振動方向に合わせてそれぞれ配置される。
また、本発明に係る防振装置は、前記一対の防振ゴム間に、これら一対の防振ゴム同士の相対的な周方向位置を決める防振ゴム間位置決め部が設けられていることが好ましい。
これにより、一対の防振ゴムの外筒を取付孔内にそれぞれ挿入する際、一方の防振ゴムと他方の防振ゴムとの相対的な周方向位置が防振ゴム間位置決め部によって決められ、一対の防振ゴム間での位置ずれが生じない。したがって、一方の防振ゴムのプレート部材に対する周方向位置が決まれば、他方の防振ゴムのプレート部材に対する周方向位置も決められる。例えば、何れか一方の防振ゴムの内筒にだけ内筒位置決め部が設けられ、他方の防振ゴムの内筒に内筒位置決め部が設けられていない場合であっても、上記防振ゴム間位置決め部があれば、他方の防振ゴムに設けられたスグリ部が振動方向に合わせて配置されるように、当該他方の防振ゴムのプレート部材に対する周方向位置が決められる。
また、本発明に係る防振装置は、前記スグリ部が軸方向にゴム部材を貫通して設けられていることが好ましい。
これにより、非貫通のものと比較して、スグリ部が簡単に形成される。また、非貫通のスグリ部が設けられた防振ゴムと比較して、防振ゴムの特性の設定が容易である。
また、本発明に係る防振装置は、前記一対の防振ゴムのうち、前記スグリ部を有する防振ゴムは、前記外筒に前記ゴム弾性体の外周部が接着された外筒側の分割体と、前記内筒に前記ゴム弾性体の内周部が接着され前記スグリ部が形成された内筒側の分割体と、を備えていることが好ましい。
これにより、外筒と内筒との間にゴム弾性体を連結させて防振ゴムを製作する場合と比較して、ゴム弾性体が成形し易く、ゴム弾性体に空洞や亀裂等の品質不良が生じ難くなり、また、スグリ部も形成し易い。
また、本発明に係る防振装置は、前記分割体間に、該分割体同士の相対的な周方向位置を決める分割体間位置決め部が設けられていることが好ましい。
これにより、組み合わされる分割体同士の相対的な周方向位置が分割体間位置決め部によって決められ、分割体間での位置ずれが生じない。これにより、外筒に設けられた位置決め部により、外筒側の分割体の周方向位置が決まれば、この分割体に組み合わされる他の分割体の位置も決められ、内筒側の分割体に設けられたスグリ部が振動方向に合わせて配置される。
本発明に係る防振装置によれば、防振ゴムの外筒をブラケット部材の取付孔内に非圧入状態で挿入するとともに、スグリ部の位置が振動発生体の振動方向に合わせられるように、防振ゴムのプレート部材に対する周方向位置を内筒位置決め部によって決めているので、防振ゴムの支持剛性を確保しつつ防振性を向上させることができるとともに、防振装置を容易に組み立てることができ、生産コストを低減させることができる。
以下、本発明に係る防振装置の実施の形態について、図面に基いて説明する。
本発明の実施の形態における防振装置1について図1〜図3により説明する。
以下の説明において、図示した符号Xの方向(横方向)を前後方向とし、符号Yの方向(縦方向)を左右方向とし、符号Zの方向(縦方向)を上下方向とする。また、一方の防振ゴム2A(2B)からみて他方の防振ゴム2B(2A)に対向する対向面側(図2(b)における下側)を軸方向内側とし、その反対側(図2(b)における上側)を軸方向外側とする。
図1は実施の形態における防振装置1の断面図である。
図2は外力が作用していない状態の防振ゴム2A(2B)を表した図であり、(a)は軸方向外側から見た平面図であり、(b)は(a)に示すA−O−B間の断面図であり、(c)は軸方向内側から見た平面図である。
図3は内筒21の端部を表した斜視図である。
なお、図示した符号Oは、防振装置1の中心軸を示している。
また、図1、図2(b)においては、左半分(中心軸Oの左側)が前後方向の断面図であり、右半分(中心軸Oの右側)が左右方向の断面図となっている。
図1に示すように、防振装置1は、例えばエンジンマウントとして適用されるものであり、建設機械等に搭載された図示せぬエンジン(振動発生体)から入力される振動を減衰吸収して図示せぬ機体(振動受体)への振動伝達を抑制するためのものである。なお、エンジンの振動は、その駆動軸周りに回転するローリング振動であり、防振装置1はローリング振動を減衰吸収するためのものである。なお、図示せぬエンジンの駆動軸は前後方向に延設されるものとし、平面視におけるエンジンの振動方向は左右方向となる。
防振装置1は、一対の防振ゴム2A、2Bと、ブラケット部材3と、一対のプレート部材4A,4Bと、締結部材5と、を備えている。
ここで、防振ゴム2A(2B)単体の構成について説明する。
図2に示すように、防振ゴム2A(2B)は、略円筒形状の外筒20と、外筒20よりも小径であり外筒20の内側に間隔をあけて配置された略円筒形状の内筒21と、外筒20と内筒21との間に介在されたゴム弾性体22と、から構成されている。
外筒20の軸方向外側の端部には、径方向外側へ真直ぐ張り出されたフランジ部23が設けられている。このフランジ部23は、外筒20の全周に亘って延設されている。
内筒21は、外筒20と同軸に配置されており、また、外筒20よりも全長が長く、外筒20の軸方向外側へ突出した状態で配置されている。
また、内筒21の端部には、後述するスグリ部26A、26Bが図示せぬエンジンの振動方向に合わせて配置されるようにプレート部材4A、4Bに対する防振ゴム2A、2Bの周方向位置を決めるための内筒位置決め部44が設けられている。この内筒位置決め部44は、内筒21の端部から突設されたピン状の凸部であり、後述するプレート部材4Bの係合部41内に係合されるものである。なお、この内筒位置決め部44は、上下一対の内筒21のそれぞれに設けられている。
また、外力が作用していない状態では、内筒21の軸方向内側の端面が、外筒20の軸方向内側の端面よりも軸方向外側にある。
ゴム弾性体22は、外筒20と内筒21とを弾性的に連結するものであり、外筒20の内周面20a及びフランジ部23の軸方向外側の外側面23bにそれぞれ加硫接着されているとともに、内筒21の外周面21aに加硫接着されている。ゴム弾性体22は、軸方向外側にいくに従い漸次径が小さくなるテーパー状の形状を成しており、ゴム弾性体22の軸方向内側の端面は、湾曲状に凹んだ形状になっている。また、ゴム弾性体22の軸方向外側の端面22bには、周方向に延在する断面形状U字の溝25が全周に亘って形成されている。
また、ゴム弾性体22には、一方向の剛性を低下させて防振ゴム2A、2Bに異方性を持たせるためのスグリ部26A、26Bが形成されている。このスグリ部26A、26Bは、ゴム弾性体22の一部を抜き取った肉抜き部であり、軸方向に延在する貫通孔となっている。また、スグリ部26A、26Bは、内筒21を径方向に挟んだ互いに反対となる位置に配設されている。また、スグリ部26A、26Bは、防振ゴム2A、2Bの平面視において、位置決め部24から中心軸Oを中心に両側に90度づつずれた各方向にそれぞれ形成されている。
上記した構成からなる防振ゴム2A、2Bは、図1に示すように、一方の防振ゴム2Aと他方の防振ゴム2Bとが上下対称に配置されることで対を成している。すなわち、一対の防振ゴム2A、2Bは、互いの軸方向内側の端面同士を向かい合わせにして同軸に配置されている。
ブラケット部材3は、肉厚プレート状の部材であり、図示せぬエンジン及び機体のうちの何れか一方に固定されて略水平に設置される。ブラケット部材3には、略円形状の取付孔30が形成されている。図1〜図3に示すように、取付孔30内には、一対の防振ゴム2A、2Bの外筒20がそれぞれ配置されている。
ブラケット部材3の取付孔30の周辺部分は、一対の防振ゴム2A,2Bの上下のフランジ部23間に配置されており、これら上下のフランジ部23により挟持されている。
一方、図1に示すように、一対のプレート部材4A、4Bは、一対の防振ゴム2A、2Bを上下方向から挟む板材であり、一対の防振ゴム2A、2Bの軸方向外側の端部にそれぞれ取り付けられている。この一対のプレート部材4A、4Bのうちの少なくとも一方は、図示せぬエンジン及び機体のうちの何れか他方に固定されている。すなわち、ブラケット部材3がエンジンに固定されている場合はプレート部材4A、4Bは機体に固定され、ブラケット部材3が機体に固定されている場合はプレート部材4A,4Bはエンジンに固定される。また、一対のプレート部材4A、4Bには、後述するボルト50を通すためのボルト孔40がそれぞれ形成されている。このボルト孔40は、内筒21内に連通している。
締結部材5は、一対のプレート部材4A,4Bを連結するものであり、ボルト50とナット51とからなる。ボルト50は、一方のプレート部材4Aの軸方向外側(図1における上方側)から当該プレート部材4Aのボルト孔40内に挿入され、上下一対の内筒21,21内及び他方のプレート部材4Bのボルト孔40にそれぞれ挿通され、他方のプレート部材4Bの軸方向外側(図1における下方側)に突出されている。他方のプレート部材4Bのボルト孔40から突出したボルト50の先端には、ナット51が螺合されて締め付けられている。
ここで、プレート部材4A,4Bには、内筒21の端部から軸方向外側に突出するように設けられた内筒位置決め部44と係合する穴として構成される係合部41が設けられている。
また、一対の防振ゴム2A、2Bには、これら相互の周方向位置を決める防振ゴム間位置決め部が設けられているのが好ましく、これは、例えば、図5に斜視図とで示すように、防振ゴム間位置決め部27として、一方の防振ゴム2Aの内筒21の軸方向内側端に突起46を設けるとともに、他方に防振ゴム2Bの内筒21の軸方向内側端に凹部48を形成しておき、防振ゴム同士を組み付けるに際し、突起46と凹部48とが係合するようにこれらを軸方向に接近させればよく、この係合によって、防振ゴム2Aと防振ゴム2Bとの相互の周方向位置を合わせることができる。
上記した防振装置1は、下記のようにして組み立てられる。
まず、図示せぬエンジンの振動方向に合わせてスグリ部26A,26Bが配置されるように、プレート部材4Bの係合部41に、一方の防振ゴム2Bの内筒21に設けられた内筒位置決め部44を係合させて、プレート部材4Bに防振ゴム2Bを載置する。このあと、一方の防振ゴム22の外筒20の外周側に、ブラケット部材3の取付穴30が配置されるよう、ブラケット部材3を防振ゴム2B上に載置し、そのあと、他方の防振ゴム2Aを、その外筒20がブラケット部材3の取付穴30に挿入されるように、ブラケット部材3上に載置する。このとき、他方の防振ゴム2Aの周方向の向きは、その内筒20の内筒位置決め部44が、プレート部材4Bの係合部41と同じ周方向に位置するよう、目視にて位置合わせする。(実際には、このときプレート部材4Bの係合部41は防振ゴム2Bによって隠れてしまっているので、プレート部材4Bの係合部41の周方向位置を示す目印を、防振ゴム2Bによって隠れない場所に付けておくと良い)
次に、一対のプレート部材4A、4Bで一対の防振ゴム2A、2Bを上下から挟むように、防振ゴム2Aの上にプレート部材4Aを配置させる。そして、ボルト50を、プレート部材4Aのボルト孔40から挿入し、一対の内筒21内を挿通させ、ボルト50の先端を、プレート部材4Bのボルト孔40から突出させ、突出したボルト50の先端にナット51を螺着させる。これにより、一対のプレート部材4A、4Bが締結部材5(ボルト50)を介して連結される。
続いて、ボルト50又はナット51を回転させて締結部材5を締め付けていく。締結部材5を締め付けていくと、一対のプレート部材4A、4B間の間隔が小さくなり、一対の防振ゴム2A、2Bが一対のプレート部材4A、4Bにより上下からそれぞれ押圧される。これにより、内筒21が軸方向内側に向けて押し出され、内筒21の軸方向内側の端部が、外筒20の軸方向内側の端面よりも軸方向内側に突出され、上下一対の内筒21の対向する軸方向内側の端部同士が互いに突き合わされる。また、ゴム弾性体22が軸方向に予備圧縮され、径方向外側に膨らむように弾性変形する。これにより、上下一対の外筒20の各フランジ部23の内側面23aがブラケット部材3の上下面3aにそれぞれ密接され、ブラケット部材3が上下のフランジ部23間に挟持され、一対の防振ゴム2A、2Bがブラケット部材3に対して固定される。
以上により、防振装置1の組み立てが完了となる。
なお、外筒20の外径は取付孔30の内径よりも小さく、外筒20の外周面20bと取付孔30の内周面30aとの間には若干(0.2mm〜1.3mm程度)のクリアランスが形成される。つまり、外筒20は、取付孔30内に非圧入状態で挿入(緩挿)される。
また、係合部41は、中心軸Oに対して前後方向側の位置に形成されているので、内筒位置決め部44も中心軸Oに対して前後方向側に配置される。また、防振ゴム2A,2Bの平面視において、位置決め部44から中心軸Oを中心に両側に90度づつずれた各方向にスグリ部26A、26Bがそれぞれ形成されているので、スグリ部26A、26Bは前後方向に直交する方向、つまり左右方向に配置される。上述したように、図示せぬエンジンの駆動軸は前後方向に延設され、平面視におけるエンジンの振動方向は左右方向となっているので、スグリ部26A、26Bの方向がエンジンの振動方向と一致する。
上記した実施の形態における防振装置1によれば、スグリ部26A、26Bが左右方向に配設されているため、防振ゴム2A、2Bの上下方向及び前後方向の剛性(静的バネ定数)を下げることなく、防振ゴム2A、2Bの左右方向(エンジンの振動方向)の剛性(静的バネ定数)を下げることができる。これにより、スグリ部26A、26Bが無いものと比較してローリング方向の固有振動数が低くなり、ローリング方向の固有振動数がエンジンの回転数から離れ、振動伝達率が低減される。つまり、防振ゴム2A、2Bの支持剛性を確保しつつ、防振ゴム2A、2Bの防振性を向上させることができる。また、ゴム弾性体22に従来のものよりも硬い素材を使用しつつスグリ部26A、26Bを設けることで、防振ゴム2A、2Bの防振性を確保しつつ、防振ゴム2A、2Bの支持剛性を向上させることができる。
ここで、上記効果を裏付ける試験について説明する。この試験は、スグリ部が無い防振装置を用いてエンジンを駆動させた場合とスグリ部を有する防振装置を用いてエンジンを駆動させた場合とを比較した試験である。この試験では、スグリの有無以外では全く同じ構成の防振装置を用いており、スグリ部が無い防振装置における静的バネ定数は、前後方向が1200(N/mm)、左右方向が1200(N/mm)、上下方向が1450(N/mm)であり、一方、左右方向にスグリ部が有る防振装置における静的バネ定数は、前後方向が1200(N/mm)、左右方向が725(N/mm)、上下方向が1450(N/mm)である。そして、上記した双方の防振装置でそれぞれ同じ条件下で振動試験を行うと、スグリ部が無い防振装置は、エンジンのローリング方向の固有振動数が21.5(Hz)になるのに対し、スグリ部が有る防振装置は、ローリング方向の固有振動数が18.1(Hz)になり、スグリ部が無い防振装置と比較して低くなった。その結果、スグリ部が無い防振装置の振動伝達率が20%になるのに対し、スグリ部が有る防振装置の振動伝達率が14%になり、スグリ部が無い防振装置と比較して振動伝達率が低くなった。この試験結果より、スグリ部により防振性を向上させることができることが明らかになった。
また、上記した実施の形態における防振装置1によれば、スグリ部26A、26Bの位置がエンジンの振動方向に合わせられるように、防振ゴム2Bの、プレート部材4Bに対する周方向位置を内筒位置決め部44によって決めるので、周方向位置決めが容易に行え、また、防振ゴム2A、2Bの外筒20をブラケット部材3の取付孔30内に非圧入状態で挿入でき、煩雑な外筒20の圧入工程が不要であり、防振装置1の組み立てが容易になる。また、上記圧入工程が無いことで、圧入時の冶具等が不要であり、生産コストを大幅に低減させることができる。
また、内筒位置決め部44が内筒21の内筒の軸方向端部に設けられているため、内筒位置決め部44を内筒21の他の場所に設けた場合と比べて、、内筒21の製作が容易である。また、内筒位置決め部44に係合される係合部41が内筒21の軸方向端部に対向するプレート部材3の上下面3aに設けられるため、プレート部材3の製作が容易となる。これにより、部品製作コストを低減させることができる。
また、上下一対の内筒21の双方に位置決め部44がそれぞれ設けられており、また、プレート部材4A、4Bには上下方向に貫通する穴よりなる係合部41が形成されているので、内筒21の種類、および、プレート部材4A、4Bの種類を1種類とすることができ、製作コストを低減することができる。
第1の実施形態の防振装置の第1の変形例について説明する。図6は、この変形例の防振装置を示す断面図、図7は、内筒端部を示す斜視図、そして、図8は、プレート部材のボルト穴の周辺部分を示す斜視図であり、先の実施形態と同じ機能を有する部分には同じ符号を付けて示した。
防振装置1Aは、一対の防振ゴム2C、2Dと、ブラケット部材3と、一対のプレート部材4C,4Dと、締結部材5と、防振ゴム2C、2Dは、略円筒形状の外筒20と、外筒20よりも小径であり外筒20の内側に間隔をあけて配置された略円筒形状の内筒21Aと、外筒20と内筒21Aとの間に介在されたゴム弾性体22と、から構成されており、防振装置1Aは、以下の点だけが、先の実施形態の防振装置1と異なっている。すなわち、実施形態の防振装置1においては、内筒21の端部に設けられた内筒位置決め部44が、内筒21の端部から軸方向外側に突出する凸部で構成され、これに対応するプレート部材4A、4Bの係合部41が穴で構成されているのに対して、この変形例の防振装置1Aにおいては、内筒21Aの端部に設けられた内筒位置決め部44Aは、凹部で構成されており、これに合わせて、プレート部材4C、4Dの係合部41Aが凸部で構成されている。なお図示の例においては、内筒位置決め部44A、および、これに対応する係合部の数をそれぞれ2個としたが、この数は、1以上であれば特に問題はない。
次に、第1の実施形態の防振装置の第2の変形例について説明する。図9は、この変形例の防振装置を示す断面図であり、図10は、これを構成する防振ゴムを軸方向内側から見た平面図であり、また、図11は、ブラケット部材3の取付穴30の周辺を示す平面図である。
この第2の変形例の防振装置1Bは、一対の防振ゴム2E、2Fと、ブラケット部材3Aと、一対のプレート部材4A,4Bと、締結部材5と、防振ゴム2E、2Fは、略円筒形状の外筒20Aと、外筒20Aよりも小径であり外筒20Aの内側に間隔をあけて配置された略円筒形状の内筒21と、外筒20Aと内筒21との間に介在されたゴム弾性体22と、から構成されており、防振装置1Bは、以下の点だけが、先の実施形態の防振装置1と異なっている。すなわち、実施形態の防振装置1においては、外筒20と、ブラケット部材3との相対的周方向位置を決める手段が設けられていないのに対して、第2の変形例の防振装置1Bにおいては、これらの相互の周方向位置を決めるために、外筒20Aのフランジ部43の軸方向内側面43aには、軸方向内側に向いた凸状をなす外筒位置決め部45が形成され、また、ブラケット部材3Aには、これに対応する位置に貫通穴をなす係合部47が設けられる。
このように、第2の変形例においては、内筒21の軸方向端部に設けられた内筒位置決め部44が対応するプレート部材4Bの係合部41と係合することによって、振動発生体及び振動受体のうちの何れか一方に固定されたプレート部材4Bと防振ゴム2Bとを位置決めするだけでなく、外筒20Aのフランジ部43に設けられた外筒位置決め部45と、ブラケット部材3Aの係合部47とを係合させることによって、一層確実に、スグリ部26A、26Bを所望の方向に設定することができる。
次に、第2の実施形態における防振装置101について説明する。なお、上述した第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図12は第2の実施の形態における防振装置101の断面図である。図13は内筒側分割体110を表した図であり、(a)は側面図であり、(b)は断面図であり、(c)は軸方向内側からみた平面図である。図14は外筒側分割体111を表した図であり、(a)は軸方向外側からみた平面図であり、(b)は断面図である。なお、図12、図13(b)、図14(b)の左半分(中心軸Oの左側)が前後方向の断面図であり、右半分(中心軸Oの右側)が左右方向の断面図となっている。
第1の実施の形態の防振装置1では、外筒20と内筒21とが1つのゴム弾性体22により連結されているが、図12に示す第2の実施の形態における防振装置101のように、防振ゴム102A、102Bが、複数の分割体110、111を組み合わせて形成される構成とすることもできる。
詳しく説明すると、防振ゴム102A、102Bは、図13に示す内筒側分割体110と、図14に示す外筒側分割体111とを合体させることで形成される。なお、防振ゴム102A、102Bが3つ以上に分割されていてもよく、例えば、外筒側分割体と内筒側分割体との間に、ゴム弾性体からなる環状の分割体が設けられていてもよい。
図12、図13に示すように、内筒側分割体110は、内筒21にゴム弾性体122の内周部122Aが接着された構成からなる。内筒側分割体110は、全体として頭付きボルト形状を成しており、軸方向外側のゴム部分が拡径された頭部112と、軸方向内側の円筒形状の脚部113とからなる。また、内筒側分割体110には、脚部113の径方向の両側部が軸方向に沿って切り取られることで、非貫通のスグリ部126A、126Bが形成されている。
また、図12、図14に示すように、外筒側分割体111は、外筒20にゴム弾性体122の外周部122Bが接着された構成からなる。外筒側分割体111は、その内周面が段状に形成され、内筒側分割体110の頭部112と脚部113とが各別に嵌合される形状になっている。
また、内筒側分割体110と外筒側分割体111との間には、内筒側分割体110と外筒側分割体111との相対的な周方向位置を決める分割体間位置決め部114が設けられている。分割体間位置決め部114は、互いに嵌合される凸部115と凹部116からなる。凸部115は、内筒側分割体110の頭部112の軸方向内側の内側面112aに形成されており、凹部116は、外筒側分割体111の内周面の段差面111aに形成されている。なお、内筒側分割体110に凹部116が形成され、外筒側分割体111に凸部115が形成されていてもよい。
上記した第2の実施の形態における防振装置101によれば、上述した第1の実施の形態における効果の他に下記の効果を奏する。すなわち、上記した第2の実施の形態における防振装置101によれば、第1の実施の形態のように防振ゴムを1つの部品として形成する場合と比較して、ゴム弾性体122が成形し易く、ゴム弾性体122に空洞や亀裂等の品質不良が生じ難くなる。これにより、防振装置101の品質を向上させることができる。
また、組み合わされる内筒側分割体110と外筒側分割体111との間に、分割体間位置決め部114が設けられているため、内筒側分割体110と外筒側分割体111との相対的な周方向位置が分割体間位置決め部114によって決められ、双方の分割体110、111間での位置ずれが生じない。これにより、内筒21に設けられた内筒位置決め部44により、内筒側分割体110のプレート部材4A、4Bに対する周方向位置が決まれば、この内筒側分割体110に組み合わされる外筒側分割体111の位置も決められる。これにより、内筒側分割体110に設けられたスグリ部126A、126Bが振動方向に合わせて配置される。
なお、内筒側分割体110と外筒側分割体111との嵌合部分の形状を矩形などにすることで、内筒側分割体110と外筒側分割体111との相対的な周方向の位置決めを行うことも可能である。また、外筒側分割体111の内周に内筒側分割体110を圧入させることで、内筒側分割体110と外筒側分割体111との相対的な周方向の位置決めを行うことも可能である。このような場合、上記した分割体間位置決め部114は省略することができる。
本発明の第1の実施の形態の防振装置を示す断面図である。 第1の実施の形態の防振ゴムを表す図であり、(a)は平面図であり、(b)は断面図であり、(c)は平面図である。 第1の実施の形態の内筒の軸方向端部を示す斜視図である。 第1の実施形態のプレート部材のボルト孔の周辺部分をを示す斜視図である。 第1の実施形態の内筒の軸方向内側端部分を示す斜視図である。 第1の実施形態の第1の変形例の防振装置を示す断面図である。 第1の実施形態の第1の変形例の防振装置の内筒の軸方向端部を示す斜視図である。 第1の実施形態の第1の変形例の防振装置のプレート部材のボルト孔の周辺部分をを示す斜視図である。 第1の実施形態の第2の変形例の防振装置の内筒の軸方向端部を示す斜視図である。 第1の実施形態の第2の変形例の防振装置の防振ゴムを軸方向内側から見た平面図である。 第1の実施形態の第2の変形例の防振装置のブラケット部材を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態の防振装置を示す断面図である。 第2の実施の形態の内筒側分割体をを表した図であり、(a)は側面図であり、(b)は断面図であり、(c)は軸方向内側からみた平面図である。。 第2の実施の形態の外筒側分割体をを表した図であり、(a)は軸方向外側からみた平面図であり、(b)は断面図である。
符号の説明
1、1A、1B 防振装置
2A、2B、2C、2D、2E、2F 防振ゴム
3、3B ブラケット部材
4A、4B、4C、4D プレート部材
5 締結部材
20、20A 外筒
21、21A 内筒
22 ゴム弾性体
23 フランジ部
26A、26B スグリ部
27 防振ゴム間位置決め部
41 係合部
43 フランジ部
44、44A 内筒位置決め部
45 外筒位置決め部
46 突起
47 係合部
48 凹部
30 取付孔
40 ボルト孔
43 フランジ部
101 防振装置
102A、102B 防振ゴム
110 内筒側分割体
111 外筒側分割体
112 内筒側分割体の頭部
113 内筒側分割体の脚部
114 分割体間位置決め部
115 分割体間位置決め部の凸部
116 分割体間位置決め部の凹部
122 ゴム弾性体
122A ゴム弾性体の内周部
122B ゴム弾性体の外周部
126A、126B スグリ部

Claims (11)

  1. 軸方向外側の端部に径方向外側へ張り出したフランジ部が形成された外筒、前記外筒の内側に配置された内筒、及び、前記外筒と前記内筒とを連結するゴム弾性体をそれぞれ有し、上下対称に配置された一対の防振ゴムと、前記一対の防振ゴムを上下から挟む一対のプレート部材と、前記一対の防振ゴムの上下の前記フランジ部間に配置され、前記一対の防振ゴムの各外筒を上下からそれぞれ挿入させる取付孔が形成されたブラケット部材と、前記一対のプレート部材を連結する締結部材と、を具え、
    振動発生体及び振動受体のうちの何れか一方に前記ブラケット部材が固定され、他方に前記一対のプレート部材のうちの少なくとも一方が固定されており、
    前記締結部材を締め込み、前記一対のプレート部材を介して前記ゴム弾性体を軸方向に圧縮して構成された防振装置において、
    前記締結部材の締め込み前における前記外筒の外径は、前記取付孔の内径よりも小さく、前記締結部材の締め込みによって前記ゴム弾性体を圧縮変形させることで前記フランジ部が前記ブラケット部材に密接され、前記ブラケット部材が上下の前記フランジ部によって挟持され、
    一対の前記ゴム弾性体のうちの少なくとも一方に、スグリ部が設けられ、一対の前記内筒のうちの少なくとも一方に、前記プレート部材に対するその防振ゴムの周方向位置を決める内筒位置決め部が設けられていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記プレート部材には、前記内筒位置決め部に係合される係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記内筒位置決め部は、内筒の軸方向端部に形成されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の防振装置。
  4. 一対の前記内筒の双方に前記内筒位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防振装置。
  5. 一対の前記外筒のうちの少なくとも一方に、前記ブラケット部材に対するその防振ゴムの周方向位置を決める外筒位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防振装置。
  6. 前記外筒位置決め部が前記フランジ部に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の防振装置。
  7. 一対の前記外筒の双方に前記外筒位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項5もしくは6に記載の防振装置。
  8. 前記一対の防振ゴム間には、これら一対の防振ゴム同士の相対的な周方向位置を決める防振ゴム間位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の防振装置。
  9. 前記一対の防振ゴムのうち、前記スグリ部を有する防振ゴムのスグリ部は、軸方向にゴム部材を貫通して設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の防振装置。
  10. 前記一対の防振ゴムのうち、前記スグリ部を有する防振ゴムは、前記外筒に前記ゴム弾性体の外周部が接着された外筒側の分割体と、前記内筒に前記ゴム弾性体の内周部が接着され前記スグリ部が形成された内筒側の分割体と、を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の防振装置。
  11. 前記分割体間には、該分割体同士の相対的な周方向位置を決める分割体間位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の防振装置。
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