JPH05271482A - ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents
ポリオレフィン樹脂組成物Info
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- JPH05271482A JPH05271482A JP7419092A JP7419092A JPH05271482A JP H05271482 A JPH05271482 A JP H05271482A JP 7419092 A JP7419092 A JP 7419092A JP 7419092 A JP7419092 A JP 7419092A JP H05271482 A JPH05271482 A JP H05271482A
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- polyolefin resin
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- resin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】結晶性ポリオレフィン[A](ポリプロピレ
ン)と非晶性のポリビニルシクロヘキサン系樹脂[B]
とからなり、かつ[A]と[B]との組成比が[A]/
[B]=95/5〜5/95(重量比)であることを特
徴とするポリオレフィン樹脂組成物。 【効果】本発明によれば、高い耐熱性、剛性、及び硬度
を有し、かつ成形収縮率が低い樹脂組成物が得られる。
ン)と非晶性のポリビニルシクロヘキサン系樹脂[B]
とからなり、かつ[A]と[B]との組成比が[A]/
[B]=95/5〜5/95(重量比)であることを特
徴とするポリオレフィン樹脂組成物。 【効果】本発明によれば、高い耐熱性、剛性、及び硬度
を有し、かつ成形収縮率が低い樹脂組成物が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶性のポリオレフィ
ン樹脂と非晶性のポリビニルシクロヘキサン系樹脂とか
らなるポリオレフィン樹脂組成物に関する。詳しくは、
本発明は、耐熱性、剛性、硬度に優れ、かつ成形収縮率
の小さいポリオレフィン樹脂組成物に関する。
ン樹脂と非晶性のポリビニルシクロヘキサン系樹脂とか
らなるポリオレフィン樹脂組成物に関する。詳しくは、
本発明は、耐熱性、剛性、硬度に優れ、かつ成形収縮率
の小さいポリオレフィン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン−1、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリ3−メチ
ルブテン−1等結晶性のポリオレフィン樹脂は、耐薬品
性、電気絶縁性、耐候性、軽量性等に優れており、吸水
率も低いため、広汎な用途に使用されている。しかし、
成形収縮率が大きく、ガラス転位温度が比較的低いた
め、高荷重下での熱変形温度が低いという欠点がある。
また、用途によっては剛性、硬度が充分でなく、その改
良要求もある。
テン−1、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリ3−メチ
ルブテン−1等結晶性のポリオレフィン樹脂は、耐薬品
性、電気絶縁性、耐候性、軽量性等に優れており、吸水
率も低いため、広汎な用途に使用されている。しかし、
成形収縮率が大きく、ガラス転位温度が比較的低いた
め、高荷重下での熱変形温度が低いという欠点がある。
また、用途によっては剛性、硬度が充分でなく、その改
良要求もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題の解決のため、結晶性ポリオレフィン樹脂の優れた
特性を維持したまま、耐熱性、剛性、硬度に優れ、かつ
成形収縮率の小さいポリオレフィン樹脂組成物を提供す
ることである。
問題の解決のため、結晶性ポリオレフィン樹脂の優れた
特性を維持したまま、耐熱性、剛性、硬度に優れ、かつ
成形収縮率の小さいポリオレフィン樹脂組成物を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、結晶性ポリオレフィン
樹脂と、非晶性のポリビニルシクロヘキサン系樹脂を含
む樹脂組成物が耐熱性、剛性、硬度、耐薬品性に優れ、
かつ成形収縮率が低いといった特性を有することを見出
し、本発明に到達した。すなわち、本発明の要旨は、結
晶性ポリオレフィン[A]と非晶性のポリビニルシクロ
ヘキサン系樹脂[B]とからなり、かつ[A]と[B]
との組成比が[A]/[B]=95/5〜5/95(重
量比)であることを特徴とするポリオレフィン樹脂組成
物、に存する。
を達成すべく鋭意検討した結果、結晶性ポリオレフィン
樹脂と、非晶性のポリビニルシクロヘキサン系樹脂を含
む樹脂組成物が耐熱性、剛性、硬度、耐薬品性に優れ、
かつ成形収縮率が低いといった特性を有することを見出
し、本発明に到達した。すなわち、本発明の要旨は、結
晶性ポリオレフィン[A]と非晶性のポリビニルシクロ
ヘキサン系樹脂[B]とからなり、かつ[A]と[B]
との組成比が[A]/[B]=95/5〜5/95(重
量比)であることを特徴とするポリオレフィン樹脂組成
物、に存する。
【0005】ビニルシクロヘキサン系樹脂を結晶性のポ
リオレフィンに配合した組成物に関しては、古くは、特
公昭45−32430に融点が342℃の結晶性ビニル
シクロヘキサン重合体を10重量%、プロピレン重合体
に配合した組成物がある。また、最近では、特開昭60
−139731等にアイソタクチックなビニルシクロヘ
キサン重合体を0.05〜10.000wtppm配合
したプロピレン重合体に関する記載がある。
リオレフィンに配合した組成物に関しては、古くは、特
公昭45−32430に融点が342℃の結晶性ビニル
シクロヘキサン重合体を10重量%、プロピレン重合体
に配合した組成物がある。また、最近では、特開昭60
−139731等にアイソタクチックなビニルシクロヘ
キサン重合体を0.05〜10.000wtppm配合
したプロピレン重合体に関する記載がある。
【0006】更に、特開平1−131263には、シン
ジオタクチックポリスチレンの水素化物を0.0000
1〜10重量%配合したプロピレン重合体組成物が記載
されている。しかしながら本発明は、これら先行技術と
以下の点で異なる。即ち、本発明は、ビニルシクロヘキ
サン系樹脂として成型収縮率が小さく、剛性、硬度、高
温強度等が高い非晶性重合体を配合することにより、結
晶性ポリオレフィンの成型収縮率、剛性、硬度、高温で
の強度等の改良を図るものであるのに対し、先行技術
は、結晶性のビニルシクロヘキサン重合体を配合してプ
ロピレン重合体の結晶化核剤として作用させる事によ
り、プロピレン重合体自身の結晶化度を向上させるもの
である。その結果、剛性、硬度、高温での強度が向上す
るという点では、類似の効果が得られるという面もある
が、本発明は、成型収縮率の改良が顕著であるという点
で先行技術と大幅に異なる。(先行技術では、むしろ結
晶化度が高くなる事に伴い、成形収縮率が増大する。)
ジオタクチックポリスチレンの水素化物を0.0000
1〜10重量%配合したプロピレン重合体組成物が記載
されている。しかしながら本発明は、これら先行技術と
以下の点で異なる。即ち、本発明は、ビニルシクロヘキ
サン系樹脂として成型収縮率が小さく、剛性、硬度、高
温強度等が高い非晶性重合体を配合することにより、結
晶性ポリオレフィンの成型収縮率、剛性、硬度、高温で
の強度等の改良を図るものであるのに対し、先行技術
は、結晶性のビニルシクロヘキサン重合体を配合してプ
ロピレン重合体の結晶化核剤として作用させる事によ
り、プロピレン重合体自身の結晶化度を向上させるもの
である。その結果、剛性、硬度、高温での強度が向上す
るという点では、類似の効果が得られるという面もある
が、本発明は、成型収縮率の改良が顕著であるという点
で先行技術と大幅に異なる。(先行技術では、むしろ結
晶化度が高くなる事に伴い、成形収縮率が増大する。)
【0007】またその使用量についても、先行技術が核
剤としての使用を考えているので、実質的には0.1w
t%程度までであるのに対し、本発明では、アロイ材料
的な使用を考えているため、実質的にはビニルシクロヘ
キサン系重合体を5重量%以上、使用した時に効果が大
となる。また、特開昭63−120751には、下記一
般式
剤としての使用を考えているので、実質的には0.1w
t%程度までであるのに対し、本発明では、アロイ材料
的な使用を考えているため、実質的にはビニルシクロヘ
キサン系重合体を5重量%以上、使用した時に効果が大
となる。また、特開昭63−120751には、下記一
般式
【0008】
【化1】
【0009】(式中、R1は水素原子又はアルキル基
を、R2は水素原子、アルキル基、アリール基又はハロ
ゲン原子表す。)で表わされるスチレン誘導体のラジカ
ル重合体又はアニオン重合体を水素添加した重合体
(A)を0.05〜10.000wtppm含有する事
を特徴とするポリプロピレン組成物に関する記載があ
る。同公報における重合体は、本発明と同じく非晶性の
ポリビニルシクロヘキサン系樹脂と定義されるものであ
るが、同公報におけるビニルシクロヘキサン系樹脂の使
用は、上述の結晶性ビニルシクロヘキサン系樹脂を用い
た場合と同様、結晶性ポリプロピレン重合体の核剤とし
ての使用を意図したものであり、その使用量は高々1
0,000wtppm、実質的には5,000wtpp
m未満と少ない。その結果、本発明に見られる様な剛性
や成型収縮率の顕著な改良が認められず、本発明とは本
質的に異なるものである。
を、R2は水素原子、アルキル基、アリール基又はハロ
ゲン原子表す。)で表わされるスチレン誘導体のラジカ
ル重合体又はアニオン重合体を水素添加した重合体
(A)を0.05〜10.000wtppm含有する事
を特徴とするポリプロピレン組成物に関する記載があ
る。同公報における重合体は、本発明と同じく非晶性の
ポリビニルシクロヘキサン系樹脂と定義されるものであ
るが、同公報におけるビニルシクロヘキサン系樹脂の使
用は、上述の結晶性ビニルシクロヘキサン系樹脂を用い
た場合と同様、結晶性ポリプロピレン重合体の核剤とし
ての使用を意図したものであり、その使用量は高々1
0,000wtppm、実質的には5,000wtpp
m未満と少ない。その結果、本発明に見られる様な剛性
や成型収縮率の顕著な改良が認められず、本発明とは本
質的に異なるものである。
【0010】次に本発明に係るポリオレフィン樹脂組成
物について具体的に説明する。本発明の結晶性のポリオ
レフィン樹脂[A]は、少なくとも一般式
物について具体的に説明する。本発明の結晶性のポリオ
レフィン樹脂[A]は、少なくとも一般式
【化2】CH2=CHR (式中、RはHまたは炭素数1〜30のアルキル基であ
る。)で表されるα−オレフィンを1成分とする重合体
であって、結晶性を有するものであり、具体的にはポリ
エチレン、エチレン・ブテン−1共重合体、エチレン・
3−メチルブテン−1共重合体、エチレン・4−メチル
ペンテン−1共重合体、エチレン・ヘキセン−1共重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸共重合体およびその金属塩、ポリプロピレン、プロ
ピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテン−1共
重合体、ポリブテン−1、ブテン−1・エチレン共重合
体、ブテン−1・プロピレン共重合体、ブテン−1・4
−メチルペンテン−1共重合体、ポリ4−メチルペンテ
ン−1、ポリ3−メチルブテン−1などが挙げられ、ま
た、これらの重合体を混合して用いても良い。特に好ま
しいのは、ポリプロピレン及びプロピレンと他のオレフ
ィンの重合体等のプロピレンを主体とする重合体であ
る。
る。)で表されるα−オレフィンを1成分とする重合体
であって、結晶性を有するものであり、具体的にはポリ
エチレン、エチレン・ブテン−1共重合体、エチレン・
3−メチルブテン−1共重合体、エチレン・4−メチル
ペンテン−1共重合体、エチレン・ヘキセン−1共重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸共重合体およびその金属塩、ポリプロピレン、プロ
ピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテン−1共
重合体、ポリブテン−1、ブテン−1・エチレン共重合
体、ブテン−1・プロピレン共重合体、ブテン−1・4
−メチルペンテン−1共重合体、ポリ4−メチルペンテ
ン−1、ポリ3−メチルブテン−1などが挙げられ、ま
た、これらの重合体を混合して用いても良い。特に好ま
しいのは、ポリプロピレン及びプロピレンと他のオレフ
ィンの重合体等のプロピレンを主体とする重合体であ
る。
【0011】上記結晶性ポリオレフィン樹脂[A]の示
査走査型熱量計法によって測定した結晶化度は、10%
以上であることが望ましい。また該結晶性ポリオレフィ
ン樹脂[A]の135℃のデカリン中で測定した極限粘
度[η]は0.1〜5dl/gの範囲である。また該結
晶性ポリオレフィン樹脂[A]の熱変形温度(18.6
KG荷重)は、40℃以上、好ましくは50〜150℃
である。
査走査型熱量計法によって測定した結晶化度は、10%
以上であることが望ましい。また該結晶性ポリオレフィ
ン樹脂[A]の135℃のデカリン中で測定した極限粘
度[η]は0.1〜5dl/gの範囲である。また該結
晶性ポリオレフィン樹脂[A]の熱変形温度(18.6
KG荷重)は、40℃以上、好ましくは50〜150℃
である。
【0012】本発明で用いられる非晶性のポリビニルシ
クロヘキサン系樹脂[B]は、重量平均分子量50,0
00〜400,000である後述のスチレン系重合体を
核水添して得られる。該スチレン系重合体の分子量が低
すぎると、機械的強度が低下する。このスチレン系重合
体としては、好ましくは、ビニル芳香族炭化水素を主体
とする重合体セグメント(以下、「Aセグメント」と略
称する。)と、少なくとも1種以上の共役ジエンを主体
とする重合体セグメント(以下、「Bセグメント」と略
称する。)とから成り、Aセグメントの含有量が20重
量%以上95重量%未満のビニル芳香族炭化水素ブロッ
ク共重合体(以下、単にブロック共重合体ということが
ある。)、或いはこの両者の配合物が用いられる。
クロヘキサン系樹脂[B]は、重量平均分子量50,0
00〜400,000である後述のスチレン系重合体を
核水添して得られる。該スチレン系重合体の分子量が低
すぎると、機械的強度が低下する。このスチレン系重合
体としては、好ましくは、ビニル芳香族炭化水素を主体
とする重合体セグメント(以下、「Aセグメント」と略
称する。)と、少なくとも1種以上の共役ジエンを主体
とする重合体セグメント(以下、「Bセグメント」と略
称する。)とから成り、Aセグメントの含有量が20重
量%以上95重量%未満のビニル芳香族炭化水素ブロッ
ク共重合体(以下、単にブロック共重合体ということが
ある。)、或いはこの両者の配合物が用いられる。
【0013】衝撃強度が要求される用途には、[B]成
分として該ブロック共重合体の水素化物を用いるか、或
いはこのものとビニル芳香族炭化水素重合体水素化物と
の配合物を用いる事が好ましい。上述のビニル芳香族炭
化水素重合体またはブロック共重合体に用いられるビニ
ル芳香族炭化水素としては、スチレン、p−メチルスチ
レン、α−メチルスチレン等を挙げることができ、特に
代表的なものとしてスチレンが挙げられる。ビニル芳香
族炭化水素重合体としては、これらのビニル芳香族炭化
水素1種よりなる単独重合体或いは2種以上の共重合体
が挙げられる。
分として該ブロック共重合体の水素化物を用いるか、或
いはこのものとビニル芳香族炭化水素重合体水素化物と
の配合物を用いる事が好ましい。上述のビニル芳香族炭
化水素重合体またはブロック共重合体に用いられるビニ
ル芳香族炭化水素としては、スチレン、p−メチルスチ
レン、α−メチルスチレン等を挙げることができ、特に
代表的なものとしてスチレンが挙げられる。ビニル芳香
族炭化水素重合体としては、これらのビニル芳香族炭化
水素1種よりなる単独重合体或いは2種以上の共重合体
が挙げられる。
【0014】ビニル芳香族炭化水素を主体とする重合体
としては、上記ビニル芳香族炭化水素単独かまたは、こ
れと共重合可能な単量体との共重合体等が挙げられ、ビ
ニル芳香族炭化水素の特性が失なわれない範囲で共重合
して得られる共重合体を用いるのが好ましい。この様な
他の単量体としては、メトキシスチレン、t−ブトキシ
スチレン等のアルコキシスチレン、メチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート等のメタクリル酸エ
ステル、エチルアクリレート等のメタクリル酸エステ
ル、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミド等があげ
られる。
としては、上記ビニル芳香族炭化水素単独かまたは、こ
れと共重合可能な単量体との共重合体等が挙げられ、ビ
ニル芳香族炭化水素の特性が失なわれない範囲で共重合
して得られる共重合体を用いるのが好ましい。この様な
他の単量体としては、メトキシスチレン、t−ブトキシ
スチレン等のアルコキシスチレン、メチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート等のメタクリル酸エ
ステル、エチルアクリレート等のメタクリル酸エステ
ル、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミド等があげ
られる。
【0015】またブロック共重合体中の共役ジエンとし
ては1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,
3−ヘキサジエン等が挙げられ、特に、1,3−ブタジ
エン、イソプレンが一般的である。Aセグメント及びB
セグメントからなるブロック共重合体は、いわゆるリビ
ングアニオン重合と称せられる公知の方法、例えば有機
リチウム化合物を開始剤とし、ヘキサン、ヘプタンの様
な炭化水素溶媒中で重合する方法等により容易に得るこ
とができる。ポリビニルシクロヘキサン系樹脂として、
ブロック共重合体のみを用いる場合、ブロック共重合体
中のAセグメントの含有量は80重量%以上、95重量
%未満が好ましい。Aセグメントの含有量が80重量%
未満の場合には、水素付加後に得られる樹脂の耐熱性が
低下する。
ては1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,
3−ヘキサジエン等が挙げられ、特に、1,3−ブタジ
エン、イソプレンが一般的である。Aセグメント及びB
セグメントからなるブロック共重合体は、いわゆるリビ
ングアニオン重合と称せられる公知の方法、例えば有機
リチウム化合物を開始剤とし、ヘキサン、ヘプタンの様
な炭化水素溶媒中で重合する方法等により容易に得るこ
とができる。ポリビニルシクロヘキサン系樹脂として、
ブロック共重合体のみを用いる場合、ブロック共重合体
中のAセグメントの含有量は80重量%以上、95重量
%未満が好ましい。Aセグメントの含有量が80重量%
未満の場合には、水素付加後に得られる樹脂の耐熱性が
低下する。
【0016】また、ポリビニルシクロヘキサン系樹脂と
して、ビニル芳香族炭化水素重合体水素化物とブロック
共重合体水素化物とを配合して用いる場合、共役ジエン
成分を水素化して得られる成分の全配合物中の含有量を
20重量%以下とするのが好ましい。尚、ポリビニルシ
クロヘキサン系樹脂として上記配合物を用いる場合は、
未水添のビニル芳香族炭化水素共重合体とブロック共重
合体とを配合した後、水素化して用いることもできる。
して、ビニル芳香族炭化水素重合体水素化物とブロック
共重合体水素化物とを配合して用いる場合、共役ジエン
成分を水素化して得られる成分の全配合物中の含有量を
20重量%以下とするのが好ましい。尚、ポリビニルシ
クロヘキサン系樹脂として上記配合物を用いる場合は、
未水添のビニル芳香族炭化水素共重合体とブロック共重
合体とを配合した後、水素化して用いることもできる。
【0017】ポリビニルシクロヘキサン系樹脂は、この
ようなスチレン系重合体を芳香族水素化能を有する水素
化触媒の存在下で、核水添して得ることができる。ここ
で使用される水素化触媒としては、例えばニッケル、コ
バルト、ルテニウム、ロジウム、白金、パラジウム等の
金属またはその酸化物、塩、錯体及びこれらを活性炭、
ケイソウ土、アルミナ、SiO2等の担体に担持したも
の等が挙げられる。これらの中でも特にラネーニッケ
ル、安定化ニッケル及びルテニウム、パラジウムのカー
ボン又はSiO2担持触媒が、反応性や後処理の面から
好ましい。ビニル芳香族ブロック共重合体の水素化にお
いては、共役ジエン重合体セグメント中の二重結合は実
質的に100%水素化される。
ようなスチレン系重合体を芳香族水素化能を有する水素
化触媒の存在下で、核水添して得ることができる。ここ
で使用される水素化触媒としては、例えばニッケル、コ
バルト、ルテニウム、ロジウム、白金、パラジウム等の
金属またはその酸化物、塩、錯体及びこれらを活性炭、
ケイソウ土、アルミナ、SiO2等の担体に担持したも
の等が挙げられる。これらの中でも特にラネーニッケ
ル、安定化ニッケル及びルテニウム、パラジウムのカー
ボン又はSiO2担持触媒が、反応性や後処理の面から
好ましい。ビニル芳香族ブロック共重合体の水素化にお
いては、共役ジエン重合体セグメント中の二重結合は実
質的に100%水素化される。
【0018】核水添反応は、50〜250kg/cm2
の圧力、100〜200℃の温度下にて、溶媒としてシ
クロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−オクタン、
デカリン、テトラリン、ナフサ等の飽和炭化水素系溶媒
或いは、THF等のエーテル系溶媒を用いて行なうのが
好ましい。同条件においては、ビニル芳香族ブロック共
重合体の水素化を行う場合、共役ジエン重合体セグメン
ト中の二重結合は、実質的に全て速やかに水素化され
る。
の圧力、100〜200℃の温度下にて、溶媒としてシ
クロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−オクタン、
デカリン、テトラリン、ナフサ等の飽和炭化水素系溶媒
或いは、THF等のエーテル系溶媒を用いて行なうのが
好ましい。同条件においては、ビニル芳香族ブロック共
重合体の水素化を行う場合、共役ジエン重合体セグメン
ト中の二重結合は、実質的に全て速やかに水素化され
る。
【0019】核水添反応による芳香族の核水添率は50
%以上が好ましい。核水添率が低すぎると、得られる樹
脂の耐熱性の低下等の問題があり好ましくない。なお、
本発明において、ポリビニルシクロヘキサン系樹脂
[B]の耐熱性としては、18.6kg荷重の熱変形温
度で100℃以上であることが好ましい。本発明で得ら
れるポリビニルシクロヘキサン系重合体は非晶性であ
る。すなわち、示差走査型熱量計(DSC)で測定した
場合、実質的に結晶融解ピークを示さない。
%以上が好ましい。核水添率が低すぎると、得られる樹
脂の耐熱性の低下等の問題があり好ましくない。なお、
本発明において、ポリビニルシクロヘキサン系樹脂
[B]の耐熱性としては、18.6kg荷重の熱変形温
度で100℃以上であることが好ましい。本発明で得ら
れるポリビニルシクロヘキサン系重合体は非晶性であ
る。すなわち、示差走査型熱量計(DSC)で測定した
場合、実質的に結晶融解ピークを示さない。
【0020】本発明において、以上の様にして得られる
重量平均分子量50,000〜400,000のポリビ
ニルシクロヘキサン系樹脂(配合物)を結晶性ポリオレ
フィンに配合し樹脂組成物を構成する。配合の組成比は
[A]結晶性ポリオレフィン[A]とポリビニルシクロ
ヘキサン系樹脂[B]との組成比が[A]/[B](重
量比)で95/5〜5/95、より好ましくは51/4
9〜95/5、特に好ましくは51/49〜90/10
とすると、耐熱性、剛性、硬度、成形収縮率等の物性に
おいて、より一層優れた樹脂組成物が得られる。
重量平均分子量50,000〜400,000のポリビ
ニルシクロヘキサン系樹脂(配合物)を結晶性ポリオレ
フィンに配合し樹脂組成物を構成する。配合の組成比は
[A]結晶性ポリオレフィン[A]とポリビニルシクロ
ヘキサン系樹脂[B]との組成比が[A]/[B](重
量比)で95/5〜5/95、より好ましくは51/4
9〜95/5、特に好ましくは51/49〜90/10
とすると、耐熱性、剛性、硬度、成形収縮率等の物性に
おいて、より一層優れた樹脂組成物が得られる。
【0021】本発明の樹脂組成物は、上記[A]および
[B]成分の他に本発明の目的を損なわない範囲で、先
に上げたポリビニルシクロヘキサン系樹脂の原料として
上げられた、ビニル芳香族炭化水素重合体、ビニル芳香
族炭化水素重合体セグメントと共役ジエン重合体セグメ
ントからなるブロック共重合体の、共役ジエン重合体セ
グメントを水素化して得られる重合体、或いは、ポリフ
ェニレンエーテル、ポリカーボネート、ポリメチルメタ
クリレート等の非晶性重合体を配合する事が出来る。又
熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、滑剤、流動性改良
剤、顔料、などを配合することができる。たとえば、テ
トラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、β−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸アルキルエステル、2,2′−オキザミド
ビス[エチル−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンなどのフェノール系
酸化防止剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウムなどの脂
肪酸金属塩、ジラウリルチオプロピオネート、ジステア
リルチオプロピオネート等の硫黄系酸化防止剤、トリフ
ェニルフォスファイト等のリン系酸化防止剤が挙げられ
る。
[B]成分の他に本発明の目的を損なわない範囲で、先
に上げたポリビニルシクロヘキサン系樹脂の原料として
上げられた、ビニル芳香族炭化水素重合体、ビニル芳香
族炭化水素重合体セグメントと共役ジエン重合体セグメ
ントからなるブロック共重合体の、共役ジエン重合体セ
グメントを水素化して得られる重合体、或いは、ポリフ
ェニレンエーテル、ポリカーボネート、ポリメチルメタ
クリレート等の非晶性重合体を配合する事が出来る。又
熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、滑剤、流動性改良
剤、顔料、などを配合することができる。たとえば、テ
トラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、β−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸アルキルエステル、2,2′−オキザミド
ビス[エチル−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンなどのフェノール系
酸化防止剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウムなどの脂
肪酸金属塩、ジラウリルチオプロピオネート、ジステア
リルチオプロピオネート等の硫黄系酸化防止剤、トリフ
ェニルフォスファイト等のリン系酸化防止剤が挙げられ
る。
【0022】更に本発明のポリオレフィン樹脂組成物
は、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カ
ルシウム、タルク、クレー、マイカ、ガラス繊維、ガラ
スフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモ
リロナイト、ベントナイト、ポリアミド繊維等の充填剤
を配合してもよい。
は、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カ
ルシウム、タルク、クレー、マイカ、ガラス繊維、ガラ
スフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモ
リロナイト、ベントナイト、ポリアミド繊維等の充填剤
を配合してもよい。
【0023】本発明に係るポリオレフィン樹脂組成物の
製法としては、公知の方法が適用でき、結晶性ポリオレ
フィン樹脂[A]、ポリビニルシクロヘキサン系樹脂
[B]、および他の添加剤等を押出機、バンバリミキサ
ー等で機械的にブレンドする方法、あるいは各成分をヘ
キサン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の炭化水素溶媒に溶解し、溶
媒を除去する方法、等をあげることができる。本発明に
なるポリオレフィン樹脂組成物は、種々公知の方法で成
型できるが、特に射出成形法に適用した場合成形収縮率
が小さいという効果が顕著に発現する。
製法としては、公知の方法が適用でき、結晶性ポリオレ
フィン樹脂[A]、ポリビニルシクロヘキサン系樹脂
[B]、および他の添加剤等を押出機、バンバリミキサ
ー等で機械的にブレンドする方法、あるいは各成分をヘ
キサン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の炭化水素溶媒に溶解し、溶
媒を除去する方法、等をあげることができる。本発明に
なるポリオレフィン樹脂組成物は、種々公知の方法で成
型できるが、特に射出成形法に適用した場合成形収縮率
が小さいという効果が顕著に発現する。
【0024】本発明になるポリオレフィン樹脂組成物
は、結晶性ポリオレフィン樹脂[A]に、熱変形温度、
硬度が高く、成形収縮率が小さいポリビニルシクロヘキ
サン系樹脂[B]を配合するため、結晶性ポリオレフィ
ン樹脂の諸特性を維持したまま、耐熱性、剛性、硬度に
優れ、かつ成形収縮率の小さいポリオレフィン樹脂組成
物が得られる。以上の特性から本発明のポリオレフィン
樹脂組成物は、結晶性ポリオレフィン樹脂の従来用途の
ほかに、耐熱性、耐傷性、寸法安定性などが要求される
分野に広く使用することができる。
は、結晶性ポリオレフィン樹脂[A]に、熱変形温度、
硬度が高く、成形収縮率が小さいポリビニルシクロヘキ
サン系樹脂[B]を配合するため、結晶性ポリオレフィ
ン樹脂の諸特性を維持したまま、耐熱性、剛性、硬度に
優れ、かつ成形収縮率の小さいポリオレフィン樹脂組成
物が得られる。以上の特性から本発明のポリオレフィン
樹脂組成物は、結晶性ポリオレフィン樹脂の従来用途の
ほかに、耐熱性、耐傷性、寸法安定性などが要求される
分野に広く使用することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。なお、本発明における各種物性値の測定方法およ
び評価方法を次に示す。 (1) メルトフローインデックス(MFR) ASTM D1238に準じ所定の温度、荷重2.16
kgで測定した。 (2) 試験片の作成 日本製鋼所(株)製射出成形機J−28SAおよび所定
の試験片用金型を用い、以下の成形条件で成形した。試
験片は成形後室温で48時間放置後測定に供した。 成形条件:シリンダ温度260℃、金型温度60℃、射
出圧力一次/二次=15/12(kg/cm2 )、射出
速度最大、スクリュー回転数120rpm、サイクル
[(射出+保圧)/冷却]=5/30sec (3) 曲げ試験 試験片形状:60×10×2.5mm、スパン間距離4
0mm 試験速度:1mm/min 試験温度:23℃
する。なお、本発明における各種物性値の測定方法およ
び評価方法を次に示す。 (1) メルトフローインデックス(MFR) ASTM D1238に準じ所定の温度、荷重2.16
kgで測定した。 (2) 試験片の作成 日本製鋼所(株)製射出成形機J−28SAおよび所定
の試験片用金型を用い、以下の成形条件で成形した。試
験片は成形後室温で48時間放置後測定に供した。 成形条件:シリンダ温度260℃、金型温度60℃、射
出圧力一次/二次=15/12(kg/cm2 )、射出
速度最大、スクリュー回転数120rpm、サイクル
[(射出+保圧)/冷却]=5/30sec (3) 曲げ試験 試験片形状:60×10×2.5mm、スパン間距離4
0mm 試験速度:1mm/min 試験温度:23℃
【0026】(4) 熱変形温度(HDT) ASTM D648に準じて行った。 試験片形状:5×1/4×1/2tインチ 荷重:264psi (5) 鉛筆硬度 JIS K 5400に準じて23℃で測定した。 (6) Izod衝撃強度 ASTM D256に従って測定した。 (7) 成形収縮率 ASTM D955に準じ2mm厚、8cm角平板につ
いて測定した。
いて測定した。
【0027】実施例−1 [A]成分として結晶性ポリプロピレン(三菱化成
(株)製4700JP;結晶化度61%.MFR(23
6℃)15/10min)のペレット3.5kg、
[B]成分としてスチレン単独重合体(三菱モンサント
化成社製YG−66、重量平均分子量20万)を核水素
化して得られたポリビニルシクロヘキサン樹脂(核水添
率100%、重量平均分子量18万)のペレット1.5
kgを充分混合した後、二軸押出機(池貝鉄工(株)
製、PCM36)によりシリンダ温度260℃で溶融ブ
レンドし、ペレタイザーにてペレット化した。得られた
ペレットを用いて前記の方法により試験片を作成し、物
性を評価した。尚、該ポリビニルシクロヘキサン樹脂を
DSCで測定したところ、結晶融解ピークは認められな
かった。各種物性の測定結果を表1に示す。
(株)製4700JP;結晶化度61%.MFR(23
6℃)15/10min)のペレット3.5kg、
[B]成分としてスチレン単独重合体(三菱モンサント
化成社製YG−66、重量平均分子量20万)を核水素
化して得られたポリビニルシクロヘキサン樹脂(核水添
率100%、重量平均分子量18万)のペレット1.5
kgを充分混合した後、二軸押出機(池貝鉄工(株)
製、PCM36)によりシリンダ温度260℃で溶融ブ
レンドし、ペレタイザーにてペレット化した。得られた
ペレットを用いて前記の方法により試験片を作成し、物
性を評価した。尚、該ポリビニルシクロヘキサン樹脂を
DSCで測定したところ、結晶融解ピークは認められな
かった。各種物性の測定結果を表1に示す。
【0028】実施例−2 実施例−1において[B]成分として、アニオン重合法
により得られたスチレン−ブタジエンブロック共重合体
(重量平均分子量12.0万、ブタジエン含有量15重
量%)の核水素化ブロック共重合体(重量平均分子量1
1.4万、核水添率100%)を加えた以外は、実施例
1と同様の操作を行った。尚、該ブロック共重合体をD
SCで測定したところ、結晶融解ピークは認められなか
った。各種物性の測定結果を表1に示す。
により得られたスチレン−ブタジエンブロック共重合体
(重量平均分子量12.0万、ブタジエン含有量15重
量%)の核水素化ブロック共重合体(重量平均分子量1
1.4万、核水添率100%)を加えた以外は、実施例
1と同様の操作を行った。尚、該ブロック共重合体をD
SCで測定したところ、結晶融解ピークは認められなか
った。各種物性の測定結果を表1に示す。
【0029】実施例−3 実施例−1において、核水添率を85%とする以外は実
施例−1と同様に操作し、樹脂組成物を得た。結果を表
1に示す。 実施例−4 実施例−3において、[A]成分と[B]成分の比を、
8:2とする以外は実施例−3と同様に操作し、樹脂組
成物を得た。結果を表1に示す。 実施例−5 実施例−1において[A]成分として、4−メチルペン
テン−1重合体(三井石油科学社製、RT−18、結晶
化度40%、MFR(250℃、5kg荷重)=26g
/10min)を用い、混練温度、成形温度を290℃
とする以外は実施例−1と同様に操作し、樹脂組成物を
得た。結果を表1に示す。
施例−1と同様に操作し、樹脂組成物を得た。結果を表
1に示す。 実施例−4 実施例−3において、[A]成分と[B]成分の比を、
8:2とする以外は実施例−3と同様に操作し、樹脂組
成物を得た。結果を表1に示す。 実施例−5 実施例−1において[A]成分として、4−メチルペン
テン−1重合体(三井石油科学社製、RT−18、結晶
化度40%、MFR(250℃、5kg荷重)=26g
/10min)を用い、混練温度、成形温度を290℃
とする以外は実施例−1と同様に操作し、樹脂組成物を
得た。結果を表1に示す。
【0030】比較例−1 実施例1で用いたポリプロピレン(4700T)の物性
を表−1に示す。 比較例−2 実施例5で用いた4−メチルペンテン−1重合体(RT
−18)の物性を表−1に示す。 比較例−3 実施例−1で、結晶性ポリプロピレンの量を5.0k
g、ポリビニルシクロヘキサン樹脂の量を5gとし、ポ
リビニルシクロヘキサンもポリプロピレンも粉末状でブ
レンドした以外は実施例−1と同様にペレット化及び成
型を行なった。ポリビニルシクロヘキサン樹脂の含有量
は1000ppmであった。結果を表1に示す。表−1
によれば、、剛性、耐熱性の改良結果はわずかであり、
成形収縮率はむしろ増加した。
を表−1に示す。 比較例−2 実施例5で用いた4−メチルペンテン−1重合体(RT
−18)の物性を表−1に示す。 比較例−3 実施例−1で、結晶性ポリプロピレンの量を5.0k
g、ポリビニルシクロヘキサン樹脂の量を5gとし、ポ
リビニルシクロヘキサンもポリプロピレンも粉末状でブ
レンドした以外は実施例−1と同様にペレット化及び成
型を行なった。ポリビニルシクロヘキサン樹脂の含有量
は1000ppmであった。結果を表1に示す。表−1
によれば、、剛性、耐熱性の改良結果はわずかであり、
成形収縮率はむしろ増加した。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、剛性、硬度に
優れ、かつ成形収縮率の小さいポリオレフィン樹脂組成
物が得られる。
優れ、かつ成形収縮率の小さいポリオレフィン樹脂組成
物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川井 道生 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 結晶性ポリオレフィン[A]と非晶性
のポリビニルシクロヘキサン系樹脂[B]とからなり、
かつ[A]と[B]との組成比が[A]/[B]=95
/5〜5/95(重量比)であることを特徴とするポリ
オレフィン樹脂組成物。 - 【請求項2】 非晶性のポリビニルシクロヘキサン系
樹脂[B]がスチレン系重合体を核水添して得られるも
のであることを特徴とする請求項1記載のポリオレフィ
ン樹脂組成物。 - 【請求項3】 スチレン系重合体がビニル芳香族炭化
水素を主体とする重合セグメントと共役ジエンを主体と
する重合セグメントとから成るブロック共重合体である
か、或は、該ブロック共重合体とビニル芳香族炭化水素
を主体とする重合体とからなる重合体組成物であること
を特徴とする請求項2記載のポリオレフィン樹脂組成
物。 - 【請求項4】 請求項1〜3記載のポリオレフィン樹
脂組成物からなる射出成型品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7419092A JPH05271482A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ポリオレフィン樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7419092A JPH05271482A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ポリオレフィン樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05271482A true JPH05271482A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=13540008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7419092A Pending JPH05271482A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ポリオレフィン樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05271482A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0926189A2 (en) * | 1997-10-28 | 1999-06-30 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | A macromolecular material composition and a modifier for macromolecular material |
WO2001092408A1 (en) * | 2000-05-31 | 2001-12-06 | Dow Global Technologies Inc. | Olefinic polymer compositions |
US6426390B1 (en) | 1999-06-11 | 2002-07-30 | Dow Global Technology Inc. | Hydrogenated block copolymer compositions |
US6429260B1 (en) | 2000-05-31 | 2002-08-06 | The Dow Chemical Company | Olefinic polymer compositions |
US6815475B2 (en) | 1999-06-11 | 2004-11-09 | Dow Global Technologies Inc. | Compositions comprising hydrogenated block copolymers and end-use applications thereof |
US6914091B2 (en) | 1999-06-11 | 2005-07-05 | The Dow Chemical Company | Compositions comprising hydrogenated block copolymers and end-use applications thereof |
US7312280B2 (en) | 2003-01-07 | 2007-12-25 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing modified ethylene-vinylcyclohexane copolymer resin |
WO2009066511A1 (ja) | 2007-11-21 | 2009-05-28 | Zeon Corporation | 重合体組成物およびその利用 |
WO2016111305A1 (ja) * | 2015-01-08 | 2016-07-14 | 日本ゼオン株式会社 | ポリプロピレン系樹脂組成物及びポリプロピレン系樹脂成形体 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP7419092A patent/JPH05271482A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0926189A2 (en) * | 1997-10-28 | 1999-06-30 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | A macromolecular material composition and a modifier for macromolecular material |
EP0926189A3 (en) * | 1997-10-28 | 1999-07-07 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | A macromolecular material composition and a modifier for macromolecular material |
US6426390B1 (en) | 1999-06-11 | 2002-07-30 | Dow Global Technology Inc. | Hydrogenated block copolymer compositions |
US6815475B2 (en) | 1999-06-11 | 2004-11-09 | Dow Global Technologies Inc. | Compositions comprising hydrogenated block copolymers and end-use applications thereof |
US6914091B2 (en) | 1999-06-11 | 2005-07-05 | The Dow Chemical Company | Compositions comprising hydrogenated block copolymers and end-use applications thereof |
WO2001092408A1 (en) * | 2000-05-31 | 2001-12-06 | Dow Global Technologies Inc. | Olefinic polymer compositions |
US6429260B1 (en) | 2000-05-31 | 2002-08-06 | The Dow Chemical Company | Olefinic polymer compositions |
US7312280B2 (en) | 2003-01-07 | 2007-12-25 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing modified ethylene-vinylcyclohexane copolymer resin |
WO2009066511A1 (ja) | 2007-11-21 | 2009-05-28 | Zeon Corporation | 重合体組成物およびその利用 |
US8277914B2 (en) | 2007-11-21 | 2012-10-02 | Zeon Corporation | Polymer composition and use thereof |
WO2016111305A1 (ja) * | 2015-01-08 | 2016-07-14 | 日本ゼオン株式会社 | ポリプロピレン系樹脂組成物及びポリプロピレン系樹脂成形体 |
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