JPH05270709A - ロール式材料送り装置 - Google Patents

ロール式材料送り装置

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JPH05270709A
JPH05270709A JP6731292A JP6731292A JPH05270709A JP H05270709 A JPH05270709 A JP H05270709A JP 6731292 A JP6731292 A JP 6731292A JP 6731292 A JP6731292 A JP 6731292A JP H05270709 A JPH05270709 A JP H05270709A
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roll
crank
rolls
crank mechanism
shaped material
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Isamu Komatsu
勇 小松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状材料の板厚が変更になってもこの材料の
送りを所定通り行え、また、この材料の連続送り、長寸
送りを可能にする。 【構成】 上下一対のロールのうち、一方を回転駆動手
段が接続された駆動ロール1とし、他方を従動ロール2
とする。これらのロール1,2を、一方の端部側のクラ
ンク機構4,7、連結ロッド11,13、スライダ1
7、および他方の端部側のクランク機構5,8、連結ロ
ッド12,14、スライダ18を介して連結し、クラン
ク機構4と5および7と8の角度位相をθ分異ならせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状材料を一対のロー
ルで送る装置に係り、例えばプレス加工されるコイル材
をプレス機械に供給するために利用できるものである。
【0002】
【背景技術】例えばプレス加工されるコイル材等の帯状
材料をプレス機械に供給するための装置として、一対の
ロールによるもの、および扇形状の一対のセグメントに
よるもの(実公昭63−44196号)が知られてい
る。
【0003】一対のロールによる従来の装置は、帯状材
料を挟圧するこれらのロールの一方を駆動ロールとし、
他方を従動ロールとし、これらのロールに互いに噛み合
うギアを設け、これらのギアにより駆動ロールの回転を
従動ロールに伝達し、両方のロールの回転で帯状材料を
プレス機械等に送るものである。
【0004】扇形状の一対のセグメントによる従来装置
は、帯状材料を挟圧するこれらのセグメントの一方を駆
動セグメントとし、他方を従動セグメントとし、駆動セ
グメントを揺動手段により往復揺動可能とし、両方のセ
グメントに連結ロッドの一端を連結するとともに、これ
らの連結ロッドの他端をコイル材の送り方向に移動自在
となったスライダに連結したものである。揺動手段によ
る駆動セグメントの揺動により、連結ロッドおよびスラ
イダを介して従動セグメントが揺動し、これらのセグメ
ントの揺動により帯状材料がプレス機械等に送られ、こ
の後、次の送りのため、一対のセグメントの一方が帯状
材料から離れてこれらのセグメントによる帯状材料の挟
圧が解除されてから両方のセグメントは戻り揺動し、次
いでこれらのセグメントは帯状材料を再び挟圧する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一対のロールによる従
来装置では、駆動ロールから従動ロールへの回転の伝達
はこれらのロールに設けたギアにより行っているため、
帯状材料の板厚が変更されて一対のロール間の距離が変
化すると、ギア同士はピッチ円で噛み合わなくなり、こ
の結果、バックラッシュが生じ、帯状材料の送りを所定
通り行えなくなるという問題があった。
【0006】また、扇形状の一対のセグメントによる従
来装置では、帯状材料の挟圧(クランプ)、挟圧解除
(アンクランプ)を繰り返しながら一対のセグメントを
往復揺動させて帯状材料を送るため、挟圧解除時に帯状
材料を固定するためのグリップ手段が必要になるととも
に、帯状材料を連続送り、長寸送りすることができない
という問題があった。
【0007】本発明の目的は、コイル材等の帯状材料の
板厚が変更になってもこの材料の送りを所定通りに行
え、また、この材料を連続送り、長寸送りすることもで
きるようになるロール式材料送り装置を提供するところ
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る装置は、一
方に回転駆動手段が接続された一対のロールを有し、こ
れらのロールでコイル材等の帯状部材が挟圧され、両方
のロールの両端部にはロール中心軸からクランクピンが
偏心したクランク機構が設けられ、両方のロールの同じ
側における一方の端部に設けられたクランク機構のクラ
ンクピンには連結ロッドの一端部が嵌合され、これらの
連結ロッドの他端部は帯状材料の送り方向に移動自在と
なった第1スライダに連結され、両方のロールの他方の
端部に設けられたクランク機構のクランクピンには連結
ロッドの一端部が嵌合され、これらの連結ロッドの他端
部は帯状材料の送り方向に移動自在となった第2スライ
ダに連結され、かつ、両方のロールの一方の端部におけ
るクランク機構と他方の端部におけるクランク機構の角
度位相が異なっていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】回転駆動手段が接続された一方のロールがこの
手段により回転すると、クランク機構、連結ロッドを介
して第1,第2スライダが移動し、この移動が連結ロッ
ド、クランク機構を介して他方のロールに回転運動とな
って伝達され、両方のロールの回転により帯状材料の送
りが行われる。回転駆動手段による一方のロールの回転
が始まるとき、他方のロールの両端部に設けられたクラ
ンク機構の一方が連結ロッドに対して死点位置となって
いても、このロールの両端部に設けられたクランク機構
は角度位相が異なっているため、他方のクランク機構か
ら伝達される駆動力によりこのロールは確実に回転し、
従って帯状材料の送りは所定通り行われる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0011】図1は本実施例に係る送り装置の要部を示
す斜視図である。上下一対のロールのうち、下側のロー
ル1は駆動ロールで、上側のロールは従動ロール2であ
る。駆動ロール1の両端部にはこのロール1の中心軸3
に固設された第1、第2クランク機構4,5が設けら
れ、従動ロール2の両端部にはこのロール2の中心軸6
に固設された第3、第4クランク機構7,8が設けられ
ている。第1〜第4クランク機構4,5,7,8は、一
対のクランクアーム9と、これらのクランクアーム9に
架け渡され、中心軸3,6から偏心したクランクピン1
0とを有する。それぞれのクランクピン10には第1〜
第4連結ロッド11〜14の一端11A〜14Aが嵌合
され、駆動ロール1、従動ロール2の同一側における一
方の端部に設けられた第1、第3クランク機構4,7の
クランクピン10には第1,第3連結ロッド11,13
の一端11A,13Aが連結されているとともに、駆動
ロール1、従動ロール2の他方の端部に設けられた第
2、第4クランク機構5,8のクランクピン10には第
2、第4連結ッド12,14の一端12A,14Aが連
結されている。
【0012】第1〜第4連結ロッド11〜14は、図2
の通り、駆動ロール1と従動ロール2で送られる帯状材
料であるコイル材15の送り方向に延びており、その先
端側にはガイド部材16で案内されながらコイル材15
の送り方向に移動自在となった第1、第2スライダ1
7,18が配置されており、これらのスライダ17,1
8はコイル材15の両側に設けられている。第1、第3
連結ロッド11,13の他端11B,13B(図面では
13Bのみが示されている)は第1スライダ17の軸1
9に回動自在に嵌合されており、第2、第4連結ロッド
12,14の他端12B,14B(図面では14Bのみ
が示されている)は第2スライダ18の軸20に回動自
在に嵌合されている。これにより、駆動ロッド1と従動
ロール2は、第1、第2クランク機構4,5、第1、第
2連結ロッド11,12、第1、第2スライダ17,1
8、第3、第4連結ロッド13,14、および第3、第
4クランク機構7,8を介して連結されている。
【0013】以上において、駆動ロール1の両端部にお
ける第1、第2クランク機構4,5は、駆動ロール1の
回転方向に角度位相がθ分異なっており、また、従動ロ
ール2の両端部における第3、第4クランク機構7,8
も、従動ロール2の回転方向に角度位相がθ分異なって
いる。θは60度〜120度の範囲とすることが好まし
い。第1クランク機構4と第3クランク機構7の角度位
相は駆動ロール1、従動ロール2の回転方向において同
じであり、第2クランク機構5と第4クランク機構8の
角度位相も駆動ロール1、従動ロール2の回転方向にお
いて同じである。
【0014】図3の通り、駆動ロール1の中心軸3には
大径歯車21が固設され、この歯車21には小径歯車2
2が噛合している。この歯車22にはモータ等の駆動源
からの駆動力が伝達され、このため、大径歯車21、小
径歯車22等により、駆動ロール1を回転させるための
回転駆動手段23が構成されている。
【0015】また、従動ロール2の中心軸6は滑り子2
4で回転自在に支持され、この滑り子24は左右一対の
案内部材25,26で案内されながら上下方向へ移動自
在となっている。滑り子24にはエアシリンダ27の下
向きのピストンロッド27Aが連結され、このエアシリ
ンダ27のエア圧力により従動ロール2は下側、すなわ
ち駆動ロール1側に常時弾圧付勢されている。このた
め、エアシリンダ27は、従動ロール2を駆動ロール1
側に弾圧付勢するための付勢手段28を構成している。
【0016】次に作用について説明する。コイル材15
は図示しないアンコイラから繰り出されて駆動ロール1
と従動ロール2の間に通され、エアシリンダ27のエア
圧力により従動ロール2は駆動ロール1と共にコイル材
15を挟圧する。前記駆動源からの駆動力で小径歯車2
2が回転すると、大径歯車21を介して駆動ロール1は
回転する。駆動ロール1が回転すると、第1、第2クラ
ンク機構4,5、第1、第2連結ロッド11,12を介
して第1、第2スライダ17,18がガイド部材16で
案内されながら移動し、これらの移動により第3、第4
連結ロッド13,14、第3、第4クランク機構7,8
を介して従動ロール2が回転する。このため、駆動ロー
ル1と従動ロール2で挟圧されているコイル材15はプ
レス機械側に送られることになる。
【0017】以上において、駆動ロール1を連続的に回
転させると、コイル材15の連続送りが行われ、また、
駆動ロール1を大きな角度分回転させると、コイル材1
5の長寸送りが行われる。さらに、駆動ロール1を小さ
な角度分回転させると、コイル材15の短寸送りが行わ
れることになる。このため、本実施例によれば、コイル
材15の送り長さは任意に設定できる。
【0018】また、コイル材15が板厚の異なるものに
変更され、これにより駆動ロール1に対する従動ロール
2の高さ位置が変化しても、第1、第3連結ロッド1
1,13の開き角度及び第2、第4連結ロッド12,1
4の開き角度が変わるだけであって駆動ロール1の回転
は前述と同様に従動ロール2に伝達されるため、コイル
材15の送りを所定通り行える。
【0019】以上において、駆動ロール1の回転が始ま
るときに、従動ロール2の第3クランク機構7が第3連
結ロッド13に対して死点位置Aとなっているとき、す
なわち第3クランク機構7のクランクアーム9と第3連
結ロッド13とが重なり合っているときがある。このと
きには、第3連結ロッド13から伝達される駆動力によ
り従動ロール2は、図2中、時計方向と反時計方向の両
方向に回転する可能性があり、時計方向に回転したので
はコイル材15の送りは行えない。しかし、本実施例で
は、従動ロール2に第3クランク機構7と共に設けられ
ている第4クランク機構8は第3クランク機構7に対し
て角度位相がθ異なっているため、第3クランク機構7
が死点位置Aとなっていても第4クランク機構8は死点
位置になっておらず、このため、第4連結ロッド14、
第4クランク機構8から伝達される駆動力により駆動ロ
ーラ2は確実に反時計方向に回転し、駆動ロール1と共
にコイル材15を確実にプレス機械側に送ることにな
る。なお、駆動ロール1の回転が始まるときに第4クラ
ンク機構8が死点位置となっているときも同様である。
【0020】以上説明した本実施例では、駆動ロール1
を回転させる回転駆動手段23は大径歯車21、小径歯
車22等により構成されていたが、この回転駆動手段は
これに限定されず、例えばラック、ピニオンを使用した
もの、シリンダ等を使用したものでもよい。
【0021】また、従動ロール2を駆動ロール1側に弾
圧付勢するための付勢手段は前記実施例ではエアシリン
ダ27であったが、これもエアシリンダに限定されず、
例えばばねでもよい。
【0022】さらに、前記実施例では、上下一対のロー
ルのうち、下側のロールを駆動ロール1とし、上側のロ
ールを従動ロール2としたが、これを逆にしてもよく、
さらに、駆動ロールを従動ロール側に弾圧付勢してもよ
い。
【0023】また、前記実施例の送り装置はコイル材1
5をプレス機械に供給するためのものであったが、コイ
ル材15が供給される機器はプレス機械に限定されず、
例えば切断機でもよく、また、この送り装置により送ら
れる材料はコイル材に限定されず、例えば所定長さを有
する板材でもよく、要すれば、本発明に係る装置は任意
の帯状材料に適用できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、コイル材等の帯状材料
の板厚が変更になってもこの材料の送りを所定通り行え
るようになり、また、帯状材料を連続送り、長寸送りす
ることもできるようになる。
【0025】また、従動ロールの両端部に設けられたク
ランク機構は角度位相が異なっているため、一方のクラ
ンク機構が死点位置になっていても、他方のクランク機
構は死点位置にならず、このため、駆動ロールから伝達
される駆動力により従動ロールは駆動ロールと共に帯状
材料を送る方向へ確実に回転することになり、帯状材料
の送りを所定通り行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る送り装置の要部を示す
斜視図である。
【図2】同装置の全体を示す側断面図である。
【図3】同装置に設けられた駆動ロールの回転駆動手段
および従動ロールの弾圧付勢手段を示す一部断面の側面
図である。
【符号の説明】
1 駆動ロール 2 従動ロール 3,6 中心軸 4,5,7,8 クランク機構 11,12,13,14 連結ロッド 15 帯状材料であるコイル材 17 第1スライダ 18 第2スライダ 23 回転駆動手段 28 付勢手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状材料を挟圧する一対のロールを有
    し、一方のロールに回転駆動手段が接続され、両方のロ
    ールの両端部にこれらのロールの中心軸から偏心したク
    ランクピンを備えたクランク機構が設けられ、両方のロ
    ールの同一側における一方の端部に設けられたクランク
    機構のクランクピンに連結ロッドの一端部が嵌合され、
    これらの連結ロッドの他端部は前記帯状材料の送り方向
    に移動自在となった第1スライダに連結され、両方のロ
    ールの他方の端部に設けられたクランク機構のクランク
    ピンに連結ロッドの一端部が嵌合され、これらの連結ロ
    ッドの他端部は前記帯状材料の送り方向に移動自在とな
    った第2スライダに連結されているとともに、両方のロ
    ールの一方の端部におけるクランク機構と他方の端部に
    おけるクランク機構の角度位相が異なっていることを特
    徴とするロール式材料送り装置
JP6731292A 1992-03-25 1992-03-25 ロール式材料送り装置 Expired - Lifetime JP2909679B2 (ja)

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JP2909679B2 JP2909679B2 (ja) 1999-06-23

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Effective date: 19990302