JPH0527069Y2 - - Google Patents

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JPH0527069Y2
JPH0527069Y2 JP13601388U JP13601388U JPH0527069Y2 JP H0527069 Y2 JPH0527069 Y2 JP H0527069Y2 JP 13601388 U JP13601388 U JP 13601388U JP 13601388 U JP13601388 U JP 13601388U JP H0527069 Y2 JPH0527069 Y2 JP H0527069Y2
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grip handle
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は手動式移動棚のハンドル装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
手動式移動棚は、多数配設された移動棚の中の
ひとつをハンドル操作して自走させたとき、従走
する他の移動棚のハンドルが回転しないように、
ハンドル操作時のみ、ハンドルと伝動装置が係合
し、ハンドルの自由時には、ハンドルと伝動装置
の係合を解除するように構成されている。この場
合、自速移動棚のハンドルが下方に来ると、ハン
ドルと伝動装置の係合が一時的に解除されて空回
りが生じ、またハンドルが上方にあるとき、その
回転を停止すると、ハンドルと伝動装置の係合を
解除し得ず、更に若干ハンドルを回転させて係合
を解除していたので、折角密接させた棚間に間隙
が生じて見苦しく、かつ上記通路が若干狭くなる
という欠点がある。
そこで、この欠点を解消するものとして、実公
昭62−40173号公報に記載のクラツチハンドル装
置が提案された。この装置は、ハンドルを回転さ
せぬ限り、板ばねの付勢により、有歯円板に係合
する係合フツク(ラツチ板)を中立位置に戻し、
自動的にハンドルと伝動装置の係合が解除される
ように構成したものである。
しかしながら、この装置は、ラツチ板に直接握
りハンドルが設けられている。このため、握りハ
ンドルを把持して回転操作を開始すると、ラツチ
板の爪が歯車に係合するまでラツチ板がハンドル
アームに対して回動し、握りハンドルがハンドル
アームに対して移動するため、回転操作を安定し
て行えない欠点があつた。
〔考案が解決しようとする課題〕
この点を解決するには、ラツチ板の枢着点を握
りハンドル軸とし、握りハンドルを把持して歯車
の周りに公転させればよいものと考えられる。と
ころが、単にラツチ板の枢着点を握りハンドル軸
としただけでは、歯車は回転させることができな
いことが判明した。なぜならば、例えば握りハン
ドルを把持して歯車の周りに反時計方向に公転さ
せると、歯車に係合する一対の爪は、平行移動し
て、一方の遠い側(左側)の爪が歯車に係合する
ことになるが、歯車に負荷が加わると、握りハン
ドルの把持力のみでは、この係合を維持すること
ができなくなる。すなわち、ラツチ板の爪から歯
車へ伝わる力は、歯車の円周方向に加わることに
なり、ラツチ板の爪は歯車から離脱し易く、負荷
のある歯車を駆動することは不可能となる。
本考案は、従来技術の有する上記の問題点を解
決し、ラツチ板の爪が歯車に係合するまで握りハ
ンドルがハンドルアームに対して移動することな
く、回転操作を安定して行え、かつ、ラツチ板の
爪と歯車との係合を確実にして、歯車を回転させ
ることができる移動棚のハンドル装置を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案は、ラツ
チ板を2つに分割して、ラツチ板とローリングハ
ンドルとし、これらをローリングピンで枢支した
もので、具体的には、移動棚の一方の側板に支軸
を取付け、この支軸に移動棚の走行車輪に連繋す
るスプロケツトと歯車を並設せしめ、かつ、この
支軸にハンドルアームを回動自在に軸嵌させ、こ
のハンドルアームに軸受を介して握りハンドル軸
を取付け、また、このハンドルアームに前記歯車
と係合可能な左右の爪を有するラツチ板を回転自
在に取り付けた移動棚のハンドル装置において、
前記握りハンドル軸にローリングハンドルの一端
部を固定し、ローリングハンドルの他端部には前
記ハンドルアームに穿設した長穴に挿通されるロ
ーリングピンを固設すると共に、前記ハンドルア
ームに垂設したラツチ板の後端部を前記ローリン
グピンに挿通し、握りハンドル軸に握りハンドル
を取付け、かつ、前記ハンドルアームに、前記ロ
ーリングハンドルおよびラツチ板を中立位置に付
勢して保持する弾性部材を設けたことを特徴とす
る移動棚のハンドル装置を構成したものである。
〔作用〕 上記の手段により、握りハンドルを把持し、支
軸の周りに回動(公転)させると、握りハンドル
軸はハンドルアームの回転方向と逆の方向に自転
する。握りハンドル軸に連結されたローリングハ
ンドルは、握りハンドルの公転に伴い、弾性部材
の弾性に抗しながら、握りハンドル軸の周りを回
動し、これがローリングピンを介してラツチ板に
伝達され、ラツチ板の左右の爪が歯車に係合す
る。左右の爪が歯車に係合した後は、ラツチ板、
ローリングハンドルの回動が阻止されるため、手
と握りハンドルの周面間で、又は握りハンドルと
ローリングハンドル間でスリツプしながら支軸の
周りに公転する。
〔実施例〕
以下に、本考案に係る移動棚のハンドル装置の
構成を図示した実施例に基き説明する。
本考案の実施例は、握りハンドル軸に握りハン
ドルを取付ける場合、スリツプする個所を異なら
せた第1の実施例と第2の実施例に分けられる。
その際、第1の実施例は、握りハンドル軸および
握りハンドルの機構について、図面を省略して説
明し、第2の実施例は、図面に記載したとおりの
ものについて説明する。
先ず、本考案の第1の実施例について説明を行
う。第1の実施例は、握りハンドル軸に握りハン
ドルを固着し、手と握りハンドルの周面間でスリ
ツプさせながら握りハンドル自体の自転をローリ
ングハンドルに伝達する例である。
第1図および第2図は、本考案に係るハンドル
装置の一部破断正面図、第3図は、同装置の側断
面図である。第4図は本考案に係るハンドル装置
を備えた単位移動棚の斜視図、第5図は各単位移
動棚を配列した静止状態を示す正面図である。
第4図および第5図に示す如く、レール30上
に走行自在に載置された各移動棚において、移動
棚の台車31下面には車輪32が軸支されてお
り、該車輪32は、スプロケツト33、チエーン
34を介してハンドル装置を手動で回転すること
により、レール30に沿つて回転するようになつ
ている。
第3図をも参照して、この単位移動棚の一方の
側板1の略中央部に軸受座2を固着させ、軸受3
を介して支軸4を回動自在に支持する。支軸4の
一側端には、長板状のハンドルアーム5を軸受6
を介して回動自在に取り付ける。支軸4の側板1
寄りには、上記単位移動棚の走行車輪32にスプ
ロケツト33、チエーン34を介して連繋するス
プロケツト29を固着し、またハンドルアーム5
寄りには、後述するT字形状のラツチ板7の先端
部に形成された左右の爪8,8′と噛合して、ハ
ンドル本体9の回動力をスプロケツト33に伝達
するための歯車10を固着してある。
第1図および第3図に示す如く、ハンドルアー
ム5の端部には、軸受12を介して握りハンドル
軸11を支承する。この握りハンドル軸11に、
ローリングハンドル13の一端部を固定すると共
に、握りハンドル15を固着する。(握りハンド
ル軸11に握りハンドル15を固設した状態につ
いては、図示を省略してある。)ハンドルアーム
5は、第6図に示す如く、その略中央部に長穴5
aが穿たれ、さらにその下側の位置には、係止穴
5bが穿たれている。また、ローリングハンドル
13は、第7図に示す如く、板状体で、上部にロ
ーリングピン14が固設され、下部には長方形の
穴13aを縦長に穿設してあり、中間部には係止
穴13bが穿設される。ローリングハンドル13
の長方形の穴13aに、前記握りハンドル軸11
を挿通する。また、ローリングハンドル13の他
端部に固設したローリングピン14は、ハンドル
アーム5に長穴5aに挿通される。ハンドルアー
ム5の係止穴5bと、ローリングハンドル13の
係止穴13bとは、後述するロツク機構の要素を
構成する。
ハンドルアーム5の裏面には、その上端部から
中途域つまり長穴5aの上部近傍に至るまで、ハ
ンドル補強板16が添設され、その下端部に凸部
16aを形成している。ハンドルアーム5および
ハンドル補強板16上には、支軸4とローリング
ピン14との中間位置に、ラツチ軸17を設け、
これにT字形状のラツチ板7を回動自在に支持す
る。T字形状のラツチ板7は、その先端部に前記
歯車10と係合可能な左右の爪8,8′を有し、
後端部は二股状に分離させて、縦長の切欠凹部7
aを形成し、この切欠部7aに、前記ローリング
ピン14を挿通させてある。
ハンドルアーム5の下部側には、断面二等辺三
角形状に折曲形成した板ばね18が取り付けられ
ている。すなわち、ハンドルアーム5の裏面の握
りハンドル軸11に近接した位置に、三角形状の
板ばね18の底辺より下方に延出した舌片18a
を固着するものである。そして、この板ばね18
の左右のばね片19,19′は、その先端部側に
おいて、前記ローリングピン14と、ハンドル補
強板16の先端の凸部16aとを挟む態様で、こ
れらに接触している。したがつて、板ばね18は
その弾性により左右のばね片19,19′を常に
ローリングピン14を挟接する方向、つまり、ロ
ーリングハンドル13およびラツチ板7を中立位
置に付勢して保持しており、左右のばね片19,
19′の先端部はハンドル補強板16の下端部の
凸部16aに当接している。
次に、本考案に係るハンドル装置の作用につい
て説明する。T字形状のラツチ板7の先端部に形
成された左右の爪8,8′は、第1図では、歯車
10との係合が離脱した中立位置を保持してお
り、この状態では単位移動棚はレール30上を自
由に走行可能である。
いま、この単位移動棚を自走させるときは、第
1図の状態において、握りハンドル15を手で把
持する。本考案では、この握りハンドル15を手
で把持することが重要である。そして、握りハン
ドル15を支軸4の周りで、例えば反時計方向に
回転(公転)させる。握りハンドル15は把持さ
れているため、握りハンドル15の公転に伴い、
握りハンドル軸11はハンドルアーム5に対して
は自転することになる。つまり、ハンドルアーム
5が支軸4に対し1回転(公転)すると、握りハ
ンドル軸11は公転方向と反対方向に1回転(自
転)する。ローリングハンドル13は、握りハン
ドル15に固着された握りハンドル軸11が長方
形の穴13aに挿通されているので、握りハンド
ル軸11と一体である。ハンドルアーム5が回転
するにつれて握りハンドル軸11つまりローリン
グハンドル13はそのままの直立の姿勢を保つ
が、ハンドルアーム5は向きが刻々変わつてくる
から、結果的にハンドルアーム5に対してローリ
ングハンドル13が回転することになる。したが
つて、第1図の状態において、握りハンドル15
を支軸4の周りに反時計方向に、第2図に示すよ
うに、わずかに(角度θだけ)公転させると、ロ
ーリングハンドル13は、板ばね18のばね力に
抗して、ハンドルアーム5に対して、時計方向に
自転し、ローリングピン14を介してラツチ板7
が反時計方向に回動し、ラツチ板7の右側の爪
8′が歯車10と係合する。
ラツチ板7の爪8′が歯車10と係合した後、
更に握りハンドル15を支軸4の周りに反時計方
向に公転させると、ラツチ板7の爪8′が歯車1
0の半径方向に食い込もうとする力が加わる。こ
のとき、ラツチ板7の爪8′が歯車10内に突入
することは勿論なく、またラツチ板7とローリン
グハンドル13は、ローリングピン14で連結さ
れ、このローリングピン14がハンドルアーム5
の長穴5aによつて案内されると共に、移動範囲
を拘束されているため、第2図の状態を維持した
まま公転することになる。すなわち、ローリング
ハンドル13は、ラツチ板7の爪8′が歯車10
に噛み合うまでは自転するが、それ以上は回転で
きなくなる。回転できないとなれば、どこかでス
リツプすることが必要である。この第1の実施例
では、握りハンドル軸11に握りハンドル15を
固着しており、手と握りハンドル15の周面間で
スリツプさせながら握りハンドル15自体の自転
をローリングハンドル13に伝達している。この
結果、歯車10は回転し、これと同軸に並設され
たスプロケツト33から走行車輪32に動力が伝
達されるものである。
上記の説明から明らかなように、第1図の状態
から握りハンドル15を支軸4の周りに反時計方
向に角度θだけ公転させ、ラツチ板7の爪8′が
歯車10と係合する第2図の状態に至る範囲で
は、握りハンドル15とローリングハンドル13
は自転するためスリツプしない。しかし、この角
度位置(第2図の状態)を越えた範囲では、握り
ハンドル15は自転を継続できても、ローリング
ハンドル13は自転できない。つまり、ローリン
グハンドル13の回動可能範囲は、第1図の状態
から第2図の状態に至るθの角度範囲に制限され
るが、握りハンドル15は360°にわたつて回動が
可能である。したがつて、第2図の角度位置を越
えると、ローリングハンドル13と握りハンドル
15は相対的に運動することになり、ローリング
ハンドル13に固着された握りハンドル15は、
その周面と手との間でスリツプしながら回転力を
付与されることとなる。
握りハンドル15を時計廻りの方向に公転させ
た場合は、上述とは逆に、ラツチ板7の先端部の
左側の爪8が歯車10と噛合し、ハンドル操作に
よる回転力を走行車輪32に伝達する。
このように、ラツチ板7と握りハンドル15と
の間にローリングハンドル13を介在させること
により、握りハンドル15を把持して支軸4の周
りに公転させると、ラツチ板7の爪8又は8′が
歯車10に係合するまで、ラツチ板7とローリン
グハンドル13がハンドルアーム5に対して回動
するが、握りハンドル15自体はハンドルアーム
5に対して移動しない。したがつて、回転操作を
安定して行える。
次に、本考案の第2の実施例について説明を行
う。
上記した第1の実施例においては、握りハンド
ル軸11に握りハンドル15を固着し(この状態
は図面には示していない)、手と握りハンドル1
5の周面間でスリツプさせながら握りハンドル1
5自体の自転をローリングハンドル13に伝達す
る例について説明した。この場合、ラツチ板7の
爪8′が歯車10と係合した後は、握つている手
と握りハンドル15との間ですべりを生じさせな
ければならず、操作しにくいきらいがある。そこ
で、第2の実施例では、握りハンドル15と別の
ものとの間ですべりを生じるよう構成した。すな
わち、第3図に明示する如く、握りハンドル軸1
1に握りハンドル15を軸嵌している。そして、
握りハンドル15と握りハンドル軸11と間に形
成された凹部にスプリング15aを嵌挿し、ボル
ト15bでこれを締め付けることにより、握りハ
ンドル15を握りハンドル軸11の径大部11′
に押圧する。すなわち、スプリング15aにより
握りハンドル15を握りハンドル軸11つまりロ
ーリングハンドル13に対して弾圧していること
になる。
したがつて、握りハンドル15を把持し、支軸
4の周りで反時計方向に公転させると、ローリン
グハンドル13は、ハンドルアーム5に対して自
転し、板ばね18のばね力に抗して、ラツチ板7
の右側の爪8′が歯車10と係合する。第1の実
施例と同様に、握りハンドル15を把持した第1
図の状態から、握りハンドル15を反時計方向に
角度θだけ公転させ、ラツチ板7の右側の爪8′
が歯車10と係合する第2図の角度位置に至る範
囲では、握りハンドル15とローリングハンドル
13は自転するためスリツプしない。しかし、第
2図の角度位置を越えて公転させた範囲では、握
りハンドル15は自転を継続できても、ローリン
グハンドル13は自転できないので、この第2の
実施例では、スプリング15aで弾圧された握り
ハンドル15とローリングハンドル13(握りハ
ンドル軸11)との間でスリツプさせながら、握
りハンドル15自体の回転を摩擦力によつてロー
リングハンドル13に伝達している。
さて、握りハンドル15の反時計廻りの方向へ
の回転操作中、ラツチ板7の先端部の右側の爪
8′と歯車10とは噛合した状態を維持し、断面
二等辺三角形状の板ばね18は、ローリングピン
14がハンドルアームの長穴5aの範囲で右ヘ移
動した位置にあるので、第8図に示す如く、右側
のばね片19′が弾性に抗して押し拡げられた姿
勢をとつている。いま、移動棚を所望の場所まで
移動し終ると、作業者はハンドルの回転操作を停
止し、所定の停止位置において握りハンドル15
から手を放すことになる。こうしてハンドル本体
9への回転力が除去されると同時に、右側のばね
片19′の弾性がローリングピン14に作用し、
ローリングハンドル13およびラツチ板7を中立
位置に戻す。そして、同図の点線から仮想線の位
置で示すように、歯車10とラツチ板7の先端部
の爪8′との係合を離脱する。これによりハンド
ル本体9は支軸4を中心に回動自在となり、この
ハンドル本体9とラツチ板7との自重により矢印
方向に回動し、鉛直垂下方向で静止する。
ハンドル本体9を時計廻りの方向に回転させた
場合は、上記と逆に、板ばね18の左側のばね片
19の作用により、歯車10とラツチ板7の先端
部の左側の爪8と係合を離脱する。
なお、上記の説明においては、T字形状のラツ
チ板7の先端部の爪8,8′と歯車10との係合
を離脱するように作用する弾性部材として、断面
二等辺三角形状の板ばね18を用い、左右のばね
片19,19′の弾性を利用する例について説明
したが、弾性部材は、例えばラツチ板7の後端部
にこれを両側から押圧する態様でピンとコイルス
プリングによるリロツキング部材を配設する等、
適宜の部材を応用し得るものである。
次に、移動の終了した移動棚が、所定の位置か
ら移動しないよう制止させるロツク機構について
説明する。
第3図における21は移動棚の他方の側板1′
に突設したノブで、該側板1′を貫通して内部に
延びるロツク棒22を有し、このロツク棒22と
平行に側板1′を貫通して外部に延びる杆材24
を配設して、上記ロツク棒22と杆材24とを共
通の支持板23により支持している。
握りハンドル15の回転操作により所要の移動
棚を移動した後、各移動棚のハンドル本体9は前
述の通り、第8図に示されたように鉛直垂下方向
に回動し静止している。ここで、握りハンドル1
5を支軸4の周りで反時計方向に角度θだけ公転
させると、ローリングハンドル13の自転によ
り、ラツチ板7が傾斜して(第2図参照)、ラツ
チ板7の先端部の爪8′が歯車10に噛合する。
この状態で、上記ローリングハンドル13に穿
設した係止穴13bの位置と、ハンドルアーム5
の中央部に穿設した係止穴5bの位置と、ロツク
機構を構成する杆材24の位置とは一致してお
り、ノブ21を引張ると、ロツク棒22に支持さ
れて共働する杆材24が上記両係止穴13b,5
bに嵌挿され、ローリングハンドル13とハンド
ルアーム5とが杆材24により固定される。従つ
て歯車10は回転せず、スプロケツト29、チエ
ーン34、スプロケツト33を介して車輪32を
制止し、移動棚を制動する。
このようにして、例えば第5図に示す如く配列
された4基の移動棚25a,25b,25c,2
5dのうちの終端の移動棚25dに上記ロツク機
構を作動せしめておくだけで、各移動棚の移動を
制止することができる。
〔考案の効果〕
上記の構成とした本考案によれば、ラツチ板と
握りハンドルとの間にローリングハンドルを介在
させたので、握りハンドルを把持して支軸の周り
に公転させると、ラツチ板の爪が歯車に係合する
までラツチ板とローリングハンドルがハンドルア
ームに対して回動するが、握りハンドル自体はハ
ンドルアームに対して移動しないため、回転操作
を安定して行うことができる。また、ラツチ板の
爪が歯車と係合した後、更に握りハンドルを公転
させると、ラツチ板の爪が歯車の半径方向に食い
込もうとする力が加わる。したがつて、ラツチ板
と握りハンドルとの間にローリングハンドルを介
在させていない場合には、ラツチ板の爪から歯車
へ伝わる力は、歯車の円周方向に加わり、歯車を
駆動することができなかつたところ、本考案で
は、ラツチ板の爪が歯車にしつかりと食い込み、
歯車を確実に駆動することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は、本考案のハンドル装置
の実施例について示したもので、第1図は静止状
態におけるハンドル装置、第2図は回転始動時の
ハンドル装置のそれぞれ一部破断正面図、第3図
は第1図の側断面図である。第4図は本考案に係
るハンドル装置を備えた単位移動棚の斜視図、第
5図は各単位移動棚を配列した静止状態を示す正
面図を示す。第6図はハンドルアームの斜視図、
第7図はローリングハンドルの正面図である。第
8図は移動棚の移動棚の移動後握りハンドルから
手を放した状態のハンドル装置の正面図である。 1……側板、4……支軸、5……ハンドルアー
ム、5a……長穴、7……ラツチ板、7a……切
欠凹部、8,8′……爪、9……ハンドル本体、
10……歯車、11……握りハンドル軸、12…
…軸受、13……ローリングハンドル、14……
ローリングピン、15……握りハンドル、16…
…ハンドル補強板、16a……凸部、17……ラ
ツチ軸、18……板ばね、18a……舌片、1
9,19′……ばね片、29……スプロケツト、
30……レール、32……車輪、33……スプロ
ケツト、34……チエーン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 移動棚の一方の側板に支軸を取付け、この支軸
    に移動棚の走行車輪に連繋するスプロケツトと歯
    車を並設せしめ、かつ、この支軸にハンドルアー
    ムを回動自在に軸嵌させ、このハンドルアームに
    軸受を介して握りハンドル軸を取付け、また、こ
    のハンドルアームに前記歯車と係合可能な左右の
    爪を有するラツチ板を回転自在に取り付けた移動
    棚のハンドル装置において、 前記握りハンドル軸にローリングハンドルの一
    端部を固定し、ローリングハンドルの他端部には
    前記ハンドルアームに穿設した長穴に挿通される
    ローリングピンを固設すると共に、前記ハンドル
    アームに垂設したラツチ板の後端部を前記ローリ
    ングピンに挿通し、握りハンドル軸に握りハンド
    ルを取付け、かつ、前記ハンドルアームに、前記
    ローリングハンドルおよびラツチ板を中立位置に
    付勢して保持する弾性部材を設けたことを特徴と
    する移動棚のハンドル装置。
JP13601388U 1988-10-18 1988-10-18 Expired - Lifetime JPH0527069Y2 (ja)

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JP13601388U JPH0527069Y2 (ja) 1988-10-18 1988-10-18

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JP13601388U JPH0527069Y2 (ja) 1988-10-18 1988-10-18

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6550261B2 (ja) * 2015-04-30 2019-07-24 三進金属工業株式会社 移動棚

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JPH0257433U (ja) 1990-04-25

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