JPH0326559Y2 - - Google Patents

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JPH0326559Y2
JPH0326559Y2 JP18552286U JP18552286U JPH0326559Y2 JP H0326559 Y2 JPH0326559 Y2 JP H0326559Y2 JP 18552286 U JP18552286 U JP 18552286U JP 18552286 U JP18552286 U JP 18552286U JP H0326559 Y2 JPH0326559 Y2 JP H0326559Y2
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lever
hoisting
winding
engaging portion
ratchet wheel
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、オルゴールなどの全舞を巻上げる全
舞巻上機構に関する。
〔従来技術〕
近年オルゴール付商品が大型化する中で全舞を
巻上げる時いちいち商品を持ち上げて巻鍵で全舞
を巻上げることははなはだ不便である。そこで、
商品を持ち上げることなく全舞を巻上げる一例と
して第10図のように全舞巻上軸2に螺合した爪
車20をラチエツト21付レンチレバー9でA方
向に巻上げるものであつた。このようなものはオ
ルゴールの鳴奏につれて全舞が巻ほどけると全舞
巻上軸2が巻上方向とは逆方向のB方向に回動さ
れるが、このB方向の巻上軸の回動に伴なつてレ
ンチレバー9も一体的にB方向に回動して度当た
り即ち、レンチレバーの回動範囲を規制するため
に設けた度当たりあるいはレンチレバーを箱7の
外部に突出させた場合の箱7の孔7aの端など度
当たりの役目をする部材などのいわゆる度当たり
にレンチレバーが当接すると、レンチレバーの回
動が阻止され、全舞巻上軸の巻きほどけが出来な
くなるので、オルゴールの鳴奏が停止してしまう
欠点があつた。
〔考案の目的〕
本考案は上記欠点に鑑み、全舞巻上軸が全舞巻
上方向と逆方向に回動されたとき巻上レバーの係
合部が爪車の歯から自動的に離脱するようにして
最小部品で巻上レバーのロツクをなくした全舞巻
上機構を提案することである。
〔考案の構成〕
本考案は、全舞巻上軸を巻上げる爪車を有する
巻上部材と、上記爪車の歯と係合離脱が可能とな
る係合部を設けた巻上レバーと、該巻上レバーを
回動自在に軸支し、かつ、回動可能に支承された
レバー支持体とを備え、上記巻上げレバーの全舞
巻上方向の回動で上記爪車の歯の回動域に進入し
且つ上記巻上レバーの全舞巻上方向と逆方向の回
動で上記回動域から離れる位置に上記係合部を設
け、上記巻上レバーを上記レバー支持体ととも
に、全舞巻上方向に回動させるときは、上記爪車
の歯と上記巻上レバーの係合部とが係合し、上記
巻上レバーを上記レバー支持体とともに、全舞巻
上方向と逆方向に回動させるときは、上記爪車の
歯と上記巻上レバーの係合部とが離脱するように
したことにある。
〔実施例〕
以下、図示の実施例で本考案を説明する。全舞
が装着された装着をオルゴールで述べれば第1図
から第4図は第1実施例で、全舞巻上機構はオル
ゴール1の全舞巻上軸2に巻上部材3の筒部3a
に設けたネジ穴によつて巻上部材3が螺合されて
上記巻上部材3にレバー支持体4が回動自在に支
承され、更にレバー支持体4に巻上レバー5が回
動自在に軸支されて巻上レバー5に形成された係
合部5aが巻上部材3に形成された爪車3bの歯
と係合離脱可能に臨まされている。
上記巻上部材3には爪車3bと全舞巻上軸2が
螺合された筒部3aと軸部3c,3dとドライバ
ーの先端が嵌められる溝3eが形成されている。
上記レバー支持体4が巻上部材3に支承される
時は軸部3cに嵌合されて軸部3cに板バネ10
が、軸部3dに座金11が嵌められて巻上部材3
の溝3eの周囲が押し潰されてカシメられて、抜
け止めされている。上記板バネ10によつて巻上
部材3とレバー支持体4とは、摩擦的に結合され
ることになるが、その作用については後述する。
上記巻上レバー5は一側に変位した位置がレバ
ー支持体4に支軸12で回動自在に軸支され、巻
上レバー5の係合部5aは軸支位置とは反対側の
他側に変位して突出形成されている。レバー支持
体4の支承側とは反対側の両側に折曲部4a,4
bが形成されて巻上レバー5の回動域を規制して
いる。
上記オルゴール1は第1図、第3図のようにフ
レーム6上に固定された香箱13内の全舞14が
上記全舞巻上軸2で巻上げられてこの全舞駆動源
でドラム15が回転され、ドラムのピンで振動板
16が弾かれてオルゴールが鳴奏される。
上記全舞巻上機構は巻上レバー5が全舞14の
巻上方向、即ち第1図、第4図で反時計方向に回
動させるときは、上記爪車3bの歯と巻上レバー
5の係合部5aとが係合され、全舞巻上軸2が回
動されて全舞14が巻上げられる。
上記巻上レバー5による全舞14の巻上げは例
えば角度30〜45゜程度又はオルゴール1が取り付
けられた箱7の巻上レバー5が外部に突出する孔
7aの幅の範囲内で反時計方向に回動された後逆
方向に戻され、更に反時計方向に繰り返し回動さ
れて全舞14が充分に巻上げられる。
巻上レバー5が逆方向に戻される時上記爪車3
bの歯と巻上レバー5の係合部5aとの係合が離
脱される。
ここで、上述した全舞巻上機構のうち板バネ1
0の果す役割について説明すると、巻上レバー5
が全舞14の巻上方向頂即ち、第1図で反時計方
向に回動されると、レバー支持体4は板バネ10
によつて巻上部材3と摩擦的に結合されているの
で、巻上レバー5に遅れて追従するような形をと
る。つまり、第1図において巻上レバー5を反時
計方向に回動すると、先ず巻上レバー5は支軸1
2を中心に反時計方向に回動する。そして、レバ
ー支持体4は遅れて追従するので、巻上部材3の
爪車3bと巻上レバー5の係合部5aが係合する
状態になつた後、はじめて、巻上レバー5ととも
に反時計方向に回動して、巻上部材3を反時計方
向に回動させることによつて全舞14を巻上げ
る。巻上レバー5が上記の所定角度反時計方向に
回動すると度当たりに当接するので、今度は逆に
巻上レバー5を時計方向に回動させることにな
る。このときも、板バネ10の摩擦的な結合によ
つてレバー支持体4は巻上レバーに遅れて追従す
るので、巻上レバー5を時計方向に回動させると
巻上レバー5は先ず支軸12が中心に回動して、
巻上レバー5の側端がレバー支持体4の折曲部4
aに当接する状態になるが、このときは巻上レバ
ー5の係合部5aは巻上部材3の爪車3bと離脱
状態になる。その後、巻上レバー5はレバー支持
体4と一体的に回動して度当りに当接するまで回
動されることになる。
このように板バネ10は巻上レバー5の係合部
5aと巻上部材3の爪車3bと係合離脱をスムー
ズに実施するために巻上部材3とレバー支持体4
と摩擦的に結合するように補助的に設けられたも
のである。
しかし、巻上レバー5を支軸12に対して意識
的に反時計方向及び時計方向に先ず回転させ、上
記巻上レバー5の係合部5aと巻上部材3の爪車
3bとの係合離脱を行なつたのちに、巻上レバー
5をレバー支持体4とともに回動させるようにす
れば必ずしも上記板バネ10を必要とするもので
はない。
次に巻上レバー5の巻上げ操作が解除されると
全舞14でドラム15が回転されてオルゴール1
が鳴奏されると共に全舞巻上軸2が全舞の巻ほど
けで逆方向の時計方向に回動され、同時にレバー
支持体4が反時計方向に回動されて一側折曲部4
aが箱7の孔7aの端に度当たりされるとレバー
支持体4の回動が停止される。この時爪車3bの
歯先と巻上レバー5の係合部5aのa面が係合状
態にあつても爪車3bの回動で係合部5aは歯先
の回動範囲から押出されて係合が離脱される。
つまり、上記爪車3bが全舞の巻ほどけによつ
て第1図の時計方向に回動したとき、係合部5a
が爪車3bから自然に離脱するように、爪車3b
の回動によつて係合部5aのa面を介して巻上レ
バー5に作用する作用力の回転モーメントが巻上
レバー5を第1図の支軸12を中心に時計方向に
回転させるように作用させればよい。即ち、上記
離脱条件は上述の作用力回転モーメントを発生さ
せるように巻上部材3の爪車3bの歯形の形状と
巻上レバー5の係合部5aの形状及び上記爪車3
bと係合部5aの相対的な当接位置を考慮して設
計されている。
更に、レバー支持体4が全舞の巻ほどけによつ
て巻上部材3とともに板バネ10による摩擦的な
結合によつて時計方向に回動し、その折曲部4a
が箱7の孔7aに当接してレバー支持体4の回動
が停止しても、上記巻上レバー5は支軸12を中
心に上記爪車3bに対し、その係合部5aが離脱
する方向に、常に自由に回動が許容されるように
なつているので、全舞の巻ほどけが何の制約もな
く可能にされている。
第5図、第6図は爪車3fを有する巻上部材3
の軸部3cにレバー支持体4が回動可能に支承さ
れて軸部3dに座金11がカシメで固定され、こ
のレバー支持体4に支軸8とEリング17で巻上
レバー5が回動自在に軸支されると共に、支軸8
の軸部8aに捲回された巻バネ18で巻上レバー
5の係合部5bが爪車3fの歯から離脱する方向
に押圧付勢されてレバー支持体4の度当たり部4
cに当接されている第2実施例である。
この実施例では巻上レバー5の巻上げ操作で第
5図の2点鎖線のように係合部5bが爪車3fの
歯に巻バネ18に抗して係合されて全舞14が巻
上げられ、巻上レバー5による巻上げ操作が解除
されると爪車3fの歯と係合部5bの係合が巻バ
ネ18で離脱される。
第7図から第9図はレバー支持体4の軸孔4d
に巻上部材3以外の例えばオルゴール1のフレー
ム6に設けられた軸部6aに回動自在に支承され
てEリング19で抜け止めされた第3実施例であ
る。
上記レバー支持体4には巻上レバー5が第1実
施例と同様に支軸12で回動自在に軸支され、巻
上部材3の爪車3bの歯に係合部5aが係合離脱
可能に臨まされ、巻上部材3の軸部3cがレバー
支持体4の円弧状の長孔4eに挿入されている。
レバー支持体4の両側には下向きのリブ4fが形
成されて補強されている。
上記巻上レバー5による全舞14の巻上げ操作
は巻上レバー5の回動でレバー支持体4が軸部6
aを中心に回動され、全舞14が巻ほどけて回動
される爪車3bで爪車3bに接触するレバー支持
体4が時計方向に回動される以外は上記第1実施
例と同様である。
巻上部材3のレバー支持体4から突出した軸部
3cにEリングを嵌めてレバー支持体4の支軸1
2側を保持してもよい。
上記説明では全舞14を装着した装置をオルゴ
ールで述べたが、他の全舞を装着する装置の全舞
巻上機構に実施してもよい。
〔考案の効果〕
本考案は上述のように構成されたから、簡単な
構成で巻上部材の爪車の歯と巻上レバーの係合部
を係合させることによつて全舞が巻上げられると
共に、巻上げ操作を停止すれば上記爪車の歯と係
合部の係合が離脱され、全舞の巻ほどけに支障を
来たさない等実用上優れた効果を奏する全舞巻上
機構を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例が示され、第1図から第
4図は第1実施例、第5図、第6図は第2実施
例、第7図から第9図は第3実施例で、第1図は
オルゴールを透視した全舞巻上機構の平面図、第
2図は全舞巻上機構の分解斜視図、第3図は同要
部断面側面図、第4図は動作説明図、第5図は全
舞巻上機構の平面図、第6図は同要部断面側面
図、第7図は全舞巻上機構の平面図、第8図はレ
バー支持体の平面図、第9図は同要部断面側面
図、第10図は従来の全舞巻上機構の平面図であ
る。 2……全舞巻上軸、3……巻上部材、3b,3
f……爪車、4……レバー支持体、5a,5b…
…係合部、5……巻上レバー、14……全舞。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 全舞巻上軸を巻上げる爪車を有する巻上部材
    と、上記爪車の歯と係合離脱が可能となる係合部
    を設けた巻上レバーと、該巻上レバーを回動自在
    に軸支し、かつ、回動可能に支承されたレバー支
    持体とを備え、上記巻上レバーの全舞巻上方向の
    回動で上記爪車の歯の回動域に進入し且つ上記巻
    上レバーの全舞巻上方向と逆方向の回動で上記回
    動域から離れる位置に上記係合部を設け、上記巻
    上レバー支持体とともに、全舞巻上方向に回動さ
    せるときは、上記爪車の歯と上記巻上レバーの係
    合部とが係合し、上記巻上レバーを上記レバー支
    持体とともに、全舞巻上方向と逆方向に回動させ
    るときは、上記爪車の歯と上記巻上レバーの係合
    部とが離脱するようにした全舞巻上機構。
JP18552286U 1986-12-03 1986-12-03 Expired JPH0326559Y2 (ja)

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JPS6390298U JPS6390298U (ja) 1988-06-11
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