JPH05270560A

JPH05270560A - 閉鎖キャップ

Info

Publication number: JPH05270560A
Application number: JP4266060A
Authority: JP
Inventors: Klaus Derksen; クラウス・ダークゼン
Original assignee: Pohl GmbH and Co KG
Current assignee: Pohl GmbH and Co KG
Priority date: 1991-10-04
Filing date: 1992-10-05
Publication date: 1993-10-19
Anticipated expiration: 2012-09-30
Also published as: DE4132896C1; US5447247A; JP2659893B2; EP0540814A1

Abstract

(57)【要約】【目的】壜から分離容易な閉鎖キャップを提供するこ
と。【構成】本閉鎖キャップは、調剤内容物を入れてゴム
弾性密封要素で閉鎖した壜を滅菌密封する閉鎖キャップ
であって、鍔付き口金が蓋範囲で密封要素を、そして鍔
縁で壜頸を上から把持し、壜頸の縁の下に配置した縁領
域で壜頸と結合してあり、蓋範囲が合成樹脂製蓋で施蓋
してあり又中央範囲では第一固着箇所により合成樹脂製
蓋と結合してあり、固着箇所を円形引裂き線が取り囲
み、合成樹脂製蓋が直径上に延びた目標折り目を有し、
この箇所でその横断面が溝により弱めてあるものにおい
て、蓋範囲(3.1) と合成樹脂製蓋(5) が引裂き線の半径
方向外側で第二固着箇所(9.2) により結合してあり、溝
(13)が第１、第２固着箇所(9.1, 9.2)の想定結線(10)に
実質的に直角に交差し、引裂き線(14)が溝(13)の範囲で
空けてあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、調剤内容物を入れてゴ
ム弾性密封要素で閉鎖した壜を滅菌密封する閉鎖キャッ
プに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の閉鎖キャップとして、鍔付き口金
が蓋範囲で密封要素を、そして鍔縁で壜頸を上から把持
し、壜頸の縁の下に配置した縁領域で壜頸と結合してあ
り、蓋範囲が合成樹脂製蓋で閉覆してあり又中央範囲で
は第一固着箇所により合成樹脂製蓋と結合してあり、固
着箇所を円形引裂き線が取り囲み、合成樹脂製蓋が直径
上に延びた目標折り目を有し、この箇所でその横断面が
溝により弱めてあるものがある。

【０００３】かかる閉鎖キャップがドイツ特許明細書第
３７１５１７５号により知られている。この周知の注入
・輸血壜用閉鎖キャップの特徴は、鍔付き口金と強固に
結合してあるにも拘らず閉鎖キャップを比較的容易に外
すことができる点にある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】但しこの場合注意すべ
き点として、引裂き線が鍔付き口金の中央範囲を実質的
に円筒形に取り囲んでおり、これにより壜、密封要素及
び鍔付き口金は使用後、諸部品の再利用を考慮して分離
することがきわめて困難であり又分離を行うことが面倒
である。

【０００５】本発明の目的は、多くの場合高価な特殊ガ
ラスからなる壜を再利用に供するため鍔付き口金、密封
要素及び使用済みの蓋をガラス壜から問題なく分離でき
るようかかる種類の閉鎖キャップを改良することであ
る。更にこの閉鎖キャップは直径が20mm未満と小さい壜
の場合でも、壜頸から鍔付き口金全体が意図することな
く引き剥がれる危険を生じることなく、操作者が僅かな
力を利用して簡単確実に開くことができなければならな
い。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的が本発明によれ
ば請求項１に明示した特徴で達成される。従属請求項は
有利な諸構成に関係している。

【０００７】本発明による閉鎖キャップは、調剤内容物
を入れてゴム弾性密封要素で閉鎖した壜を滅菌密封する
閉鎖キャップであって、鍔付き口金が蓋範囲で密封要素
を、そして鍔縁で壜頸を上から把持し、壜頸の縁の下に
配置した縁領域で壜頸と結合してあり、蓋範囲が合成樹
脂製蓋で施蓋してあり又中央範囲では第一固着箇所によ
り合成樹脂製蓋と結合してあり、固着箇所を円形引裂き
線が取り囲み、合成樹脂製蓋が直径上に延びた目標折り
目を有し、この箇所でその横断面が溝により弱めてある
ものにおいて、蓋範囲と合成樹脂製蓋が引裂き線の半径
方向外側で第二固着箇所により互いに結合してあり、溝
が第１、第２固着箇所の想定結線に実質的に直角に交差
し、引裂き線が溝の範囲で空けてあることを特徴として
いる。この場合、利点として閉鎖キャップは壜の直径が
小さい場合でも合成樹脂製蓋と鍔付き口金との間の無菌
密封を保証し、蓋面上に相対回転不可能に配置した合成
樹脂製蓋は第１操作段階において操作者が僅かな力を加
えてゴム弾性密封要素を中央範囲で開放する。蓋範囲で
露出した中心部を通して、注射器を利用して壜から液体
を取り出すことができる。それ自体完結していない引裂
き線と目標折り目とにより、そして合成樹脂製蓋の開き
方向で目標折り目の後方に配置した第２固着箇所とによ
り、鍔付き口金の意図せざる継続引裂きが防止される。
第２の操作段階では合成樹脂製蓋を蓋範囲から開き方向
に更に持ち上げることによって閉鎖キャップを壜から完
全に取り去ることができる。このため必要となるのは、
レバーとして構成した合成樹脂製蓋によって引剥し部全
体の引剥しが容易となるので、比較的小さな力の支出だ
けである。合成樹脂製蓋を壜頸から完全に取り去ると、
アルミニウム製の鍔付き口金の蓋範囲も鍔縁も切片状切
欠きを有し、この切欠きは蓋範囲の中心から鍔縁の下側
範囲内にまで延びている。まず鍔付き口金を、次に壜の
滅菌密封用に設けられたゴム弾性密封要素を単純に取り
去ることができる。

【０００８】有利な一構成によれば、溝は蓋範囲から離
れた方向に開口しておくことができる。この場合、利点
として操作者は目標折り目を格別簡単に検知し又これに
より蓋を簡単に持ち上げることができる。

【０００９】更に、溝がＶ形断面であり、溝が相互に少
なくとも８５°、最大１５０°の角度を成す側面により
形成してある。しかし好ましくは約１００〜１３５°の
鈍角が適用される。Ｖ形溝の好ましい鈍角構成が有利と
なるのは特に壜の調剤内容物が閉鎖キャップを完全に取
り外すことによってではなく、例えば注射器を蓋範囲の
中心凹部及びゴム弾性密封要素に通すことによって取り
出す場合である。合成樹脂製蓋のまず最初に持ち上げら
れる開き方向前側部分は鍔付き口金の中央範囲を完全に
開放するので液体の取り出し時妨げとならない。

【００１０】合成樹脂製蓋は円形に限定された表面を有
することができる。かかる合成樹脂製蓋の製造と調剤内
容物を入れた壜の閉鎖がこれにより特に簡単に可能とな
る。更に、充填した壜は特に省スペースで貯蔵すること
ができる。

【００１１】合成樹脂製蓋は鍔付き口金の鍔縁を少なく
とも部分的に閉覆することができ、この閉覆部が溝の範
囲で少なくとも部分的に凹部により離してある。この場
合利点として蓋面の中心凹部を露出するのに必要な力の
支出が更に低減し、同時に、鍔付き口金全体が意図する
ことなく引き剥がれる危険は元々小さいが、これにより
この危険が更に低下する。本発明の枠内で閉覆部の凹部
は合成樹脂製蓋の内面範囲内にまで延びている。

【００１２】取扱い性を更に向上するため合成樹脂製蓋
は一体に成形した開き具を備えておくことができる。

【００１３】更に引裂き線は結線と平行に少なくとも１
箇所に延長部を備えておくことができ、この場合、この
延長部は第２固着箇所の横を通過して鍔縁の範囲内にま
で延びている。この構成により鍔付き口金全体の簡単且
つ適切な引裂きが保証される。

【００１４】引裂き線が２つの延長部となって成端し、
両延長部が第２固着箇所の両側に設けてあるとき、鍔付
き口金の取外しは一層簡単なものとなる。２０mm以下の
直径範囲でもかかる鍔付き口金の使用が問題なく可能で
ある。鍔付き口金を完全に取り外すには引剥し部を開き
方向で鍔付き口金から分離する。実質的に直線状のこの
運動経過の故に閉鎖キャップは迅速に開く。

【００１５】

【実施例】一実施例を示す幾つかの図面を基に以下本発
明の対象を説明する。

【００１６】図１〜４に完全な切離しに至るまでのさま
ざまな閉鎖キャップ開口段階が適宜な順序で示してあ
る。理解を助けるため個別部品が著しく拡大して示して
ある。

【００１７】図１に示す閉鎖キャップは調剤内容物を入
れた壜２の壜頸２．１上に配置してある。壜頸２．１の
内部にゴム弾性材料からなる密封要素１が配置してあ
り、これが壜頸２．１の軸方向境界面を半径方向で閉覆
する。閉鎖キャップは主にアルミニウム薄板からなる鍔
付き口金３を含み、口金は蓋範囲３．１でもって密封要
素１を、そして鍔縁３．２でもって壜頸２．１を上から
把持する。鍔付き口金３は狭窄部により形成した縁領域
４の範囲で壜頸２．１に固定してある。蓋範囲３．１は
この実施例の場合中央に配置した中心凹部３．３を有
し、該凹部は合成樹脂製蓋５の一体に成形した中央範囲
５．１によって下から把持してある。合成樹脂製蓋５は
直径上を延びた目標折り目８を備えており、蓋は操作者
が僅かな力を加えて開くことができる。閉鎖キャップの
機能については以下の如く述べることができる。

【００１８】注入・輸血壜２用のこの閉鎖キャップは２
つの機能を有する。図面の図２に示した第１開き段階で
は、その中央範囲５．１が鍔付き口金３の中心凹部３．
３を下から把持している合成樹脂製蓋５はまず中心凹部
３．３の下に配置した密封要素１が露出するまで持ち上
げられる。合成樹脂製蓋５はその際望ましくは目標折り
目８の境界線が互いに当接するまで曲げ上げられる。合
成樹脂製蓋５の開いた第１部分は、この場合本実施例で
は蓋面３．１に対し１１０°の角度を成す。これにより
鍔付き口金３の中心凹部３．３とその下に配置したゴム
弾性密封要素１は格別良好に接近可能となる。目標折り
目８の範囲で合成樹脂製蓋５の材料厚が低減していると
中心凹部３．３を開くのに必要な力がごく小さくなる。
合成樹脂製蓋５はその中央範囲５．１と第１固着箇所
９．１とにより引剥し部７を連行し、引剥し部は多くの
場合鍔付き口金３の穿孔によって制限してある。開き方
向６に見て合成樹脂製蓋５の第一固着箇所９．１の半径
方向後方に第二固着箇所９．２が配置してあり、これが
蓋範囲３．１の別の凹部を下から把持する。鍔付き口金
３は図２のゴム弾性密封要素１を鍔２上でなお強固に保
持する。蓋範囲３．１の中心凹部３．３とこれにより露
出した密封要素１とにより、例えば注射器を使って密封
要素１を通して壜２から液体を取り出すことができる。

【００１９】他方、ガラス壜２の内容物を排出できるよ
うにするため、閉鎖キャップ全体を直接取り去る必要の
ある場合がある。更に、経済的及び環境技術上の理由か
ら、多くの場合高価な高級ガラスからなるガラス壜２が
リサイクル可能であることが望ましい。しかしガラス壜
２の再利用はアルミニウム製の鍔付き口金３とゴム弾性
密封要素１を予め取り去る場合にのみ可能である。閉鎖
キャップを完全に取り去る第２操作段階が図３と図４に
示してある。出発位置が図２に示してあり、第２固着箇
所９．２は蓋面３．１の凹部と合成樹脂製蓋５の突起と
により形成してある。突起は第１固着箇所９．１の範囲
におけると同様に凹部を下から把持する。図２から出発
して、加える力を多少強めて合成樹脂製蓋５を開き方向
６に更に持ち上げると引剥し部７は限定された引裂き線
１４に沿って更に蓋範囲３．１を超え図３に示すように
鍔縁３．２内にまで連続して引裂かれる。引裂き線１４
はさまざまに構成しておくことができ、その際決定的に
重要なことは中央範囲５．１の穿孔が円筒形でなく、そ
れ自体で完結構成してある点だけである。本発明の枠内
で引裂き線１４は好ましくは実質的に蓋範囲３．１の中
心から半径方向に第２固着箇所９．２の横を通って下側
鍔縁３．２の範囲内にまで延びている。そのことから鍔
付き口金３は中心凹部３．３から出発して鍔縁３．２の
下側範囲内へと切片状に開くことになる。図４には閉鎖
キャップが壜頸２．１を完全に取り去る直前の状態で示
してある。

【００２０】図６に合成樹脂製蓋５の平面図、図５に図
６のＡ−Ａ線に沿った合成樹脂製蓋５の断面図が示して
ある。目標折り目８は開き方向６で中央範囲５．１と半
径方向でその後方に配置した第２固着箇所９．２との間
に介設してある。Ｖ形凹部の溝底を形成する目標折り目
は本実施例の場合更に第２固着箇所９．２の方向に配置
してある。このことから、中央範囲５．１の下で中心凹
部３．３の開口に関しレバー作用が大きくなる。図５の
断面図は合成樹脂製蓋５の中央範囲５．１を示す。

【００２１】図５に示した合成樹脂製蓋５を左から見た
側面図とＢ−Ｂ線に沿った断面図を図７及び８に見るこ
とができる。第２固着箇所９．２は第１固着箇所９．１
に比べ直径が小さい。鍔付き口金３の鍔縁３．２を部分
的に閉覆する後側境界は図３、図４に示すように閉鎖キ
ャップを完全に引剥すための別のレバーとして利用され
る。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、第１、第２固着箇所
（９．１，９．２）の想定結線（１０）に実質的に直交
する溝（１３）を中心に蓋（５）を回動させることがで
き、これによりわずかの力でゴム弾性密封要素を開放す
ることができる（第１操作段階）。また、引裂き線（１
４）が溝（１３）の範囲で空けてあることにより、口金
の意図せざる継続引裂きが防止される。

【００２３】更に、第２操作段階において、蓋を更に回
動させることにより、蓋のレバー作用で小さな力をもっ
て口金を引裂くことができ、これにより閉鎖キャップを
壜から容易に取り外すことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による閉鎖キャップで閉じた壜の側面
図。

【図２】閉鎖キャップが第１開き段階にある同壜の断
面図。

【図３】閉鎖キャップが第２開き段階にある同壜の断
面図。

【図４】閉鎖キャップが完全に取り去られる直前の段
階にある同壜の断面図。

【図５】図６Ａ−Ａ線断面図。

【図６】図１に示す蓋の平面図。

【図７】同蓋の左側面図。

【図８】図６Ｂ−Ｂ線断面図。

【符号の説明】

１密封要素２壜３口金５蓋１３溝１４引裂き線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】調剤内容物を入れてゴム弾性密封要素で
閉鎖した壜を滅菌密封する閉鎖キャップであって、鍔付
き口金が蓋範囲で密封要素を、そして鍔縁で壜頸を上か
ら把持し、壜頸の縁の下に配置した縁領域で壜頸と結合
してあり、蓋範囲が合成樹脂製蓋で施蓋してあり又中央
範囲では第一固着箇所により合成樹脂製蓋と結合してあ
り、固着箇所を円形引裂き線が取り囲み、合成樹脂製蓋
が直径上に延びた目標折り目を有し、この箇所でその横
断面が溝により弱めてあるものにおいて、蓋範囲（３．
１）と合成樹脂製蓋（５）が引裂き線の半径方向外側で
第二固着箇所（９．２）により結合してあり、溝（１
３）が第１、第２固着箇所（９．１，９．２）の想定結
線（１０）に実質的に直角に交差し、引裂き線（１４）
が溝（１３）の範囲で空けてあることを特徴とする閉鎖
キャップ。
【請求項２】溝（１３）が蓋範囲（３．１）から離れ
た方向に開口していることを特徴とする請求項１記載の
閉鎖キャップ。
【請求項３】溝（１３）がＶ形断面であることを特徴
とする請求項１又は２記載の閉鎖キャップ。
【請求項４】溝（１３）が相互に少なくとも８５°、
最大１５０°の角度を成す側面により形成してあること
を特徴とする請求項３記載の閉鎖キャップ。
【請求項５】角度が１００〜１３５°であることを特
徴とする請求項４記載の閉鎖キャップ。
【請求項６】合成樹脂製蓋（５）が円形に制限された
表面を有することを特徴とする請求項１〜５のいずれか
１項に記載の閉鎖キャップ。
【請求項７】合成樹脂製蓋（５）が鍔縁（３．２）を
少なくとも部分的に閉覆し、この閉覆部が溝（１３）の
範囲で少なくとも部分的に凹部（１１）により離してあ
ることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載
の閉鎖キャップ。
【請求項８】合成樹脂製蓋（５）が一体に成形した開
き具（１２）を備えていることを特徴とする請求項１〜
７のいずれか１項に記載の閉鎖キャップ。
【請求項９】引裂き線（１４）が結線（１０）と平行
に少なくとも１箇所に延長部を備えていることを特徴と
する請求項１〜８のいずれか１項に記載の閉鎖キャッ
プ。
【請求項１０】延長部が第２固着箇所（９．２）の横
を通過して鍔縁（３．２）の範囲内にまで延びているこ
とを特徴とする請求項９記載の閉鎖キャップ。
【請求項１１】引裂き線（１４）が２つの延長部とな
って成端し、両延長部が第２固着箇所（９．２）の両側
に設けてあることを特徴とする請求項１〜１０のいずれ
か１項に記載の閉鎖キャップ。