JPH05270009A - インクジェットカラー記録方法および装置 - Google Patents

インクジェットカラー記録方法および装置

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JPH05270009A
JPH05270009A JP4071274A JP7127492A JPH05270009A JP H05270009 A JPH05270009 A JP H05270009A JP 4071274 A JP4071274 A JP 4071274A JP 7127492 A JP7127492 A JP 7127492A JP H05270009 A JPH05270009 A JP H05270009A
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JP4071274A
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Yuji Akiyama
勇治 秋山
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Hitoshi Nishigori
均 錦織
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Kentaro Yano
健太郎 矢野
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Atsushi Arai
篤 新井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録における定着性の問題と
インクあふれの問題と境界記録の問題を新規な観点から
解決した記録方法、装置を提供する。 【構成】 カラー記録のそれぞれを少なくとも2個以上
を異なる記録幅で記録する単色インクジェットカラー記
録工程の繰り返しを行うインクジェット記録方法及び装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単色インクジェット記
録を利用したインクジェットカラー記録方法及び装置更
には単色インクジェット記録装置をカラー記録装置とし
て利用できる画期的な発明に関する。 本発明は、着色
液体のインク(以下、単にインクと呼ぶ)を紙、布、ト
ランスペアレンシーフィルム等の記録媒体に記録する装
置に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】カラー画像の形成として、液体インクを
記録媒体に付着させて記録を行う方法は、電子写真カラ
ー記録よりも前に知られているものの、実施製品は少な
く市場では、電子写真カラー記録装置が主流である。一
般に、記録媒体を記録装置に供給して、装置から排出さ
れる記録媒体には、複数色のカラー画像が形成されてい
るものが、カラー記録装置として知られている。
【0003】インクジェット記録装置は、近年モノクロ
の単色記録を行える単色インクジェット記録装置と、カ
ラー記録を行うカラーインクジェット記録装置とが提供
されているが、前者が安価であるのに対して、後者は高
価であり装置も大型化してしまう。特に、カラーインク
ジェット記録装置は、特定の記録媒体(専用コート紙)
には十分な記録ができても、一般上質紙のような多種多
様な記録媒体やトランスペアレンシーフィルムには相対
的に画質低下がみられてしまうことがあった。
【0004】一方、単色インクジェット記録装置を使用
しているユーザーにあっては、要求頻度は少ないもの
の、カラー記録を必要とする傾向がみられている。この
結果、装置自体も小型かつ低価格なものとし、ユーザー
にとってより手軽に用いることのできるカラーインクジ
ェット記録装置が望まれている。
【0005】(背景技術)本発明は、単色インクジェッ
ト記録装置では、複数の記録ヘッドを追加して搭載でき
る余裕はなく、結果的に複数色のカラー記録を行うこと
は不可能であるという通常の常識を、逆転の発想によっ
て展開することで、インクジェット特有の利点に着目し
てなされたものである。
【0006】即ち、従来のカラーインクジェト記録装置
では、記録領域において、複数色のインクを記録媒体に
短時間で付着させ、インク流れや異色境界のインクのに
じみを防止して、いかに高画質のカラー画像を形成する
かを研究しているが、現状では特定条件をはずれると、
十分な画像を得ることができない。つまり、複数色のイ
ンクを付着させる際に、インクばかりでなく、記録媒体
の伸縮やインクあふれによる余分な混色の発生がみられ
る。一方、単色インクジェット記録装置の様に、記録媒
体を単色記録した後、装置外に排出すると、画像の定着
性は相対的に安定しており、この記録済の記録媒体を再
度給紙装置から供給すると、順次記録の為に、記録領域
に達成する時点では、先行して記録した画像は完全に定
着されており記録媒体の状態も、先行して記録したイン
ク記録を行う前の状態に復帰していることが判明した。
更に、この条件で、異なる色のインクを先行して記録し
た画像の上に記録すると、先行画像の記録位置は記録前
の記録媒体に対する先行画像の記録すべき位置に匹敵し
ている為、複数のインク色によって形成される画像は、
高画質で発色性も優れていた。
【0007】3種類、4種類のインクを用いて、上記工
程を実行しても、この過程は同様であった。
【0008】(発明の概要)本発明は、インクジェット
記録特有のインクのにじみや、記録媒体の伸縮の問題を
解決し、単色インクジェット記録装置を用いて少なくと
も2色以上の優れたカラー画像を形成できるインクジェ
ットカラー記録方法を提供することを目的としている。
【0009】上記目的を達成するために本発明に係わる
記録方法は、単色のインクを吐出して記録媒体に記録を
行うインク記録手段を装着、離脱可能にする装着部と、
該インク記録手段による記録領域に記録媒体を供給・搬
送する供給・搬送手段と、該記録領域を通過した記録媒
体を装置外へ排出する排出手段とを備えたインクジェッ
ト記録装置を用いて所定の複数色のカラー画像を異なる
色を吐出するインク記録手段の交換により同一記録媒体
に形成可能であり、第1のインクを記録するための第1
記録情報および該装着部に装着された該第1のインクを
吐出する第1インク記録手段を用いて、該供給・搬送手
段によって記録領域に供給・搬送された記録媒体に第1
インク記録を行い、該排出手段によって装置外に排出す
る第1工程と、第N(Nは1以上の整数)のインクを記
録するための第N記録情報および該装着部に装着された
該第Nのインクを吐出する第Nインク記録手段を用い
て、該供給・搬送手段によって記録領域に供給・搬送さ
れた記録媒体に第Nインク記録を行い、該排出手段によ
って装置外に排出する第N工程とを行うインクジェット
記録方法において、指定情報を発生する指定情報発生手
段と、前記指定情報に従って各画像記録工程の画像形成
制御条件を可変可能としたことを特徴とする。
【0010】指定情報発生手段は、上記記録装置と接続
するホストコンピュータ、または該記録装置に設けられ
たディップスイッチ、または該記録装置の操作パネル、
または該記録装置に設けられたメモリ手段、または該記
録装置に装着されたインク記録手段いずれかであり、前
記指定情報発生手段からの画像記録工程順序、画像記録
色、画像記録色数等の指定情報は、前記ホストコンピュ
ータからの指定コマンド情報、または前記ディップスイ
ッチからのディップスイッチ情報、または前記操作パネ
ルからのパネル情報、または前記メモリ手段からのメモ
リ情報、または前記インク記録手段からの指定信号のい
ずれかであることを特徴とする。
【0011】また、単色のインクを吐出して記録媒体に
記録を行うインク記録手段を装着、離脱可能にする装着
部と、該インク記録手段による記録領域に記録媒体を供
給・搬送する供給・搬送手段と、該記録領域を通過した
記録媒体を装置外へ排出する排出手段と、を備えたイン
クジェット記録装置を用いて所定の複数色のカラー画像
を異なる色を吐出するインク記録手段の交換により同一
記録媒体に形成可能であり、第1のインクを記録するた
めの第1記録情報および該装着部に装着された該第1の
インクを吐出する第1インク記録手段を用いて、該供給
・搬送手段によって記録領域に供給・搬送された記録媒
体に第1インク記録を行い、該排出手段によって装置外
に排出する第1工程と、第N(Nは1以上の整数)のイ
ンクを記録するための第N記録情報および該装着部に装
着された該第Nのインクを吐出する第Nインク記録手段
を用いて、該供給・搬送手段によって記録領域に供給・
搬送された記録媒体に第Nインク記録を行い、該排出手
段によって装置外に排出する第N工程とを行うインクジ
ェット記録方法において、指定画像情報のみ選択的に処
理可能とすることを特徴とする。
【0012】また、単色のインクを吐出して記録媒体に
記録を行うインク記録手段を装着、離脱可能にする装着
部と、該インク記録手段による記録領域に記録媒体を供
給・搬送する供給・搬送手段と、該記録領域を通過した
記録媒体を装置外へ排出する排出手段とを備えたインク
ジェット記録装置を用いて所定の複数色のカラー画像を
異なる色を吐出するインク記録手段の交換により同一記
録媒体に形成可能であり、第1のインクを記録するため
の第1記録情報および該装着部に装着された該第1のイ
ンクを吐出する第1インク記録手段を用いて、該供給・
搬送手段によって記録領域に供給・搬送された記録媒体
に第1インク記録を行い、該排出手段によって装置外に
排出する第1工程と、第N(Nは1以上の整数)のイン
クを記録するための第N記録情報および該装着部に装着
された該第Nのインクを吐出する第Nインク記録手段を
用いて、該供給・搬送手段によって記録領域に供給・搬
送された記録媒体に第Nインク記録を行い、該排出手段
によって装置外に排出する第N工程とを行うインクジェ
ット記録方法において、記録に用いる記録媒体の種類に
応じた識別情報を発生する識別情報発生手段と、前記識
別情報に従って画像形成制御条件を可変可能することを
特徴とする。
【0013】前記識別情報発生手段は、前記記録装置と
接続するホストコンピュータ、または該記録装置に設け
られたディップスイッチ、または該記録装置の操作パネ
ル、または該記録装置の記録媒体供給・搬送路に設けら
れた記録媒体検知器のいずれかであり、前記識別情報発
生手段からの識別情報は、前記ホストコンピュータから
の指定コマンド情報、またはディップスイッチからのデ
ィップスイッチ情報、または前記操作パネルからのパネ
ル情報、または前記記録媒体検知器からの検知情報のい
ずれかであることを特徴とする。
【0014】
【実施例】以下、本発明のインクジェット記録装置に係
る実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図11乃至図16は、本発明が実施もしく
は適用される好適なインクジエツトユニツトIJU,イ
ンクジエツトヘツドIJH,インクタンクIT,インク
ジエツトカートリツジIJC,インクジエツト記録装置
本体IJRA,キヤリツジHCの夫々及び夫々の関係を
説明するための説明図である。以下これらの図面を用い
て各部構成の説明を行う。
【0016】(i) 装置本体の概略説明 図11は、本発明に適用されるインクジエツト記録装置
IJRAの概観図の一例である。図において、駆動モー
タ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア501
1,5009を介して回転するリードスクリユー500
5の螺旋溝5004に対して係合するキヤリツジHCは
ピン(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復移動され
る。このキヤリツジHCには、インクジエツトカートリ
ツジIJCが搭載されている。5002は紙押え板であ
り、キヤリツジ移動方向にわたって紙をプラテン500
0に対して押圧する。5007,5008はフオトカプ
ラで、キヤリツジのレバー5006のこの域での存在を
確認して、モータ5013の回転方向切換等を行うため
のホームポジシヨン検知手段である。5016は記録ヘ
ツドの前面をキヤツプするキヤツプ部材5022を支持
する部材で、5015はこのキヤツプ内を吸引する吸引
手段でキヤツプ内開口5023を介して記録ヘツドの吸
引回復を行う。5017はクリーニングブレードで、5
019はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材
であり、本体支持板5018にこれらは支持されてい
る。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブ
レードが本例に適用できることはいうまでもない。
【0017】さらに、図9はこの5017のクリーニン
グブレードを清掃するためのクリーナーの一構成を示す
ものである。作用としては5017のクリーニングブレ
ードに付着した大きなインク滴を吸収または掻きとるこ
とによりインクジェットヘッドIJHへの再付着を防止
しようとするものである。具体的には図***に示すよ
うにキャリッジ5014上に設けたインク吸収体510
0によりクリーニングブレード5017上に付着したイ
ンク滴を吸収してしまおうとするものである。この吸収
体はこの図ではキャリッジ上に設けたがインクジェット
カートリッジIJC上に固定して専用化しIJCととも
に使い捨てにしても良い。
【0018】又、5012は、吸引回復の吸引を開始す
るためのレバーで、キヤリツジと係合するカム5020
の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラ
ツチ切換等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0019】これらのキヤツピング、クリーニング、吸
引回復は、キヤリツジがホームポジシヨン側領域にきた
ときにリードスクリユー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例には何れも適用できる。
【0020】本例でのインクジエツトカートリツジIJ
Cは、図12の斜視図でわかるように、インクの収納割
合が大きくなっているもので、インクタンクITの前方
面よりもわずかにインクジエツトユニツトIJUの先端
部が突出した形状である。このインクジエツトカートリ
ツジIJCは、インクジエツト記録装置本体IJRAに
載置されているキヤリツジHC(図11)の後述する位
置決め手段、及び電気的接点とによって固定支持される
と共に、該キヤリツジHCに対して着脱可能なタイプで
ある。
【0021】(ii)インクジエツトユニツトIJU構成説
明 インクジエツトユニツトIJUは、電気信号に応じて膜
沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギー
を生成する電気熱変換体を用いて記録を行う方式のユニ
ツトである。
【0022】図12において、100はSi基板上に複
数の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒータ)と、こ
れに電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術によ
り形成されて成るヒータボードである。200はヒータ
ボード100に対する配線基板であり、ヒータボード1
00の配線に対応する配線(例えばワイヤボンデイング
により接続される)と、この配線の端部に位置し本体装
置からの電気信号を受けるパツド201とを有してい
る。
【0023】1300は複数のインク流路を夫々区分す
るための隔壁や共通液室等を設けた溝付天板で、インク
タンクから供給されるインクを受けて共通液室へ導入す
るインク受け口1500と、吐出口を複数有するオリフ
イスプレート400を一体成型したものである。これら
の一体成型材料としてはポリサルフオンが好ましいが、
他の成型用樹脂材料でも良い。
【0024】300は配線基板200の裏面を平面で支
持する例えば金属製の支持体で、インクジエツトユニツ
トの底板となる。500は押えばねであり、M字形状で
そのM字の中央で共通液室を押圧すると共に前だれ部5
01で液路の一部を線圧で押圧する。ヒータボード10
0および天板1300を押えばねの足部が支持体300
の穴3121を通って支持体300の裏面側に係合する
ことで、これらを挟み込んだ状態で両者を係合させるこ
とにより、押えばね500とその前だれ部501の付勢
力によってヒータボード100と天板1300とを圧着
固定する。又、支持体300は、インクタンクITの2
つの位置決め凸起1012及び位置決め且つ熱融着保持
用凸起1800,1801に係合する位置決め用穴31
2,1900,2000を有する他、装置本体IJRA
のキヤリツジHCに対する位置決め用の突起2500,
2600を裏面側に有している。加えて支持体300は
インクタンクからのインク供給を可能とするインク供給
管2200(後述)を貫通可能にする穴320をも有し
ている。支持体300に対する配線基板200の取付
は、接着剤等で貼着して行われる。尚、支持体300の
凹部2400,2400は、それぞれ位置決め用突起2
500,2600の近傍に設けられており、組立てられ
たインクジエツトカートリツジIJC(図12)におい
て、その周囲の3辺を平行溝3000,3001の複数
で形成されたヘツド先端域の延 長点にあって、ゴミや
インク等の不要物が突起2500,2600に至ること
がないように位置している。この平行溝3000が形成
されている。蓋部材800は、図4でわかるように、イ
ンクジエツトカートリツジIJCの外壁を形成すると共
に、インクジエツトユニツトIJUを収納する空間部を
形成している。又、この平行溝3001が形成されてい
るインク供給部材600は、前述したインク供給管22
00に連続するインク導管1600を供給管2200側
が固定の片持ちばりとして形成し、インク導管の固定側
とインク供給管2200との毛管現象を確保するための
封止ピン602が挿入されている。尚、601はインク
タンクITと供給管2200との結合シールを行うパツ
キン、700は供給管のタンク側端部に設けられたフイ
ルターである。
【0025】このインク供給部材600は、モールド成
型されているので、安価で位置精度が高く形成製造上の
精度低下を無くしているだけでなく、片持ちばりの導管
1600によって大量生産時においても導管1600の
上述インク受け口1500に対する圧接状態が安定化で
きる。本例では、この圧接状態下で封止用接着剤をイン
ク供給部材側から流し込むだけで、完全な連通状態を確
実に得ることができている。尚、インク供給部材600
の支持体300に対する固定は、支持体300の穴19
01,1902に対するインク供給部材600の裏面側
ピン(不図示)を支持体300の穴1901,1902
を介して貫通突出せしめ、支持体300の裏面側に突出
した部分を熱融着することで簡単に行われる。尚、この
熱融着された裏面部のわずかな突出領域は、インクタン
クITのインクジエツトユニツトIJU取付面側壁面の
くぼみ(不図示)内に収められるのでユニツトIJUの
位置決め面は正確に得られる。
【0026】(iii) インクタンクIT構成説明 インクタンクは、カートリツジ本体1000と、インク
吸収体900とインク吸収体900をカートリツジ本体
1000の上記ユニツトIJU取付面とは反対側の側面
から挿入した後、これを封止する蓋部材1100とで構
成されている。900はインクを含浸させるための吸収
体であり、カートリツジ本体1000内に配置される。
1200は上記各部100〜600からなるユニツトI
JUに対してインクを供給するための供給口であると共
に、当該ユニツトをカートリツジ本体1000の部分1
010に配置する前の工程で供給口1200よりインク
を注入することにより吸収体900のインク含浸を行う
ための注入口でもある。
【0027】この本例では、インクを供給可能な部分
は、大気連通口とこの供給口とになるが、インク吸収体
からのインク供給性を良好に行うための本体1000内
リブ2300と蓋部材1100の部分リブ2500,2
400とによって形成されたタンク内空気存在領域を、
大気連通口1401側から連続させてインク供給口12
00から最も遠い角部域にわたって形成している構成を
とっているので、相対的に良好かつ均一な吸収体へのイ
ンク供給は、この供給口1200側から行われることが
重要である。この方法は実用上極めて有効である。この
リブ1000は、インクタンクの本体1000の後方面
において、キヤリツジ移動方向に平行なリブを4本有
し、吸収体が後方面に密着することを防止している。
又、部分リブ2400,2500は、同様にリブ100
0に対して対応する延長上にある蓋部材1100の内面
に設けられているが、リブ1000とは異なり分割され
た状態となっていて空気の存在空間を前者より増加させ
ている。尚、部分リブ2500,2400は蓋部材10
00の全面積の半分以下の面に分散された形となってい
る。これらのリブによってインク吸収体のタンク供給口
1200から最も遠い角部の領域のインクをより安定さ
せつつも確実に供給口1200側へ毛管力で導びくこと
ができた。1401はカートリツジ内部を大気に連通す
るために蓋部材に設けた大気連通口である。1400は
大気連通口1401の内方に配置される撥液材であり、
これにより大気連通口1401からのインク漏洩が防止
される。
【0028】前述したインクタンクITのインク収容空
間は長方体形状であり、その長辺を側面にもつ場合であ
るので上述したリブの配置構成は特に有効であるが、キ
ヤリツジの移動方向に長辺を持つ場合又は立方体の場合
は、蓋部材1100の全体にリブを設けるようにするこ
とでインク吸収体900からのインク供給を安定化でき
る。
【0029】又、インクタンクITの上記ユニツトIJ
Uの取付面の構成は図3によって示されている。オリフ
イスプレート400の突出口のほぼ中心を通って、タン
クITの底面もしくはキヤリツジの表面の載置基準面に
平行な直線をL1 とすると、支持体300の穴312に
係合する2つの位置決め凸起1012はこの直線L1上
にある。この凸起1012の高さは支持体300の厚み
よりわずかに低く、支持体300の位置決めを行う。こ
の図面上で直線L1 の延長上には、キヤリツジの位置決
め用フツク4001の90°角の係合面4002が係合
する爪2100が位置しており、キヤリツジに対する位
置決めの作用力がこの直線L1 を含む上記基準面に平行
な面領域で作用するように構成されている。図14で後
述するが、これらの関係は、インクタンクのみの位置決
めの精度がヘツドの吐出口の位置決め精度と同等となる
ので有効な構成となる。
【0030】又、支持体300のインクタンク側面への
固定用穴1900,2000に夫々対応するインクタン
クの突起1800,1801は前述の凸起1012より
も長く、支持体300を貫通して突出した部分を熱融着
して支持体300をその側面に固定するためのものであ
る。上述の線L1 に垂直でこの突起1800を通る直線
をL3 、突起1801を通る直線をL2 としたとき、直
線L3 上には上記供給口1200のほぼ中心が位置する
ので、供給部の口1200と供給管2200との結合状
態を安定化する作用をし、落下や衝撃によってもこれら
の結合状態への負荷を軽減できるので好ましい構成であ
る。又、直線L2 ,L3 は一致していず、ヘツドIJH
の吐出口側の凸起1012周辺に突起1800,180
1が存在しているので、さらにヘツドIJHのタンクに
対する位置決めの補強効果を生んでいる。尚、L4 で示
される曲線は、インク供給部材600の装着時の外壁位
置である。突起1800,1801はその曲線L4 に沿
っているので、ヘツドIJHの先端側構成の重量に対し
ても充分な強度と位置精度を与えている。尚、2700
はインクタンクITの先端ツバで、キヤリツジの前板4
000の穴に挿入されて、インクタンクの変位が極端に
悪くなるような異変時に対して設けられている。210
1は、キヤリツジHCとのさらなる位置決め部との係合
部である。
【0031】インクタンクITは、ユニツトIJUを装
着された後に蓋800で覆うことで、ユニツトIJUを
下方開口を除いて包囲する形状となるが、インクジエツ
トカートリツジIJCとしては、キヤリツジHCに載置
するための下方開口はキヤリツジHCと近接するため、
実質的な4方包囲空間を形成してしまう。従って、この
包囲空間内にあるヘツドIJHからの発熱はこの空間内
の保温空間として有効となるものの長期連続使用として
は、わずかな昇温となる。このため本例では、支持体の
自然放熱を助けるためにカートリツジIJCの上方面
に、この空間よりは小さい幅のスリツト1700を設け
て、昇温を防止しつつもユニツトIJU全体の温度分布
の均一化を環境に左右されないようにすることができ
た。
【0032】インクジエツトカートリツジIJCとして
組立てられると、インクはカートリツジ内部より供給口
1200、支持体300に設けた穴320および供給タ
ンク600の中裏面側に設けた導入口を介して供給タン
ク600内に供給され、その内部を通った後、導出口よ
り適宜の供給管および天板400のインク導入口150
0を介して共通液室内へと流入する。以上におけるイン
ク連通用の接続部には、例えばシリコンゴムやブチルゴ
ム等のパツキンが配設され、これによって封止が行われ
てインク供給路が確保される。
【0033】尚、本実施例においては天板1300は耐
インク性に優れたポリサルフオン、ポリエーテルサルフ
オン、ポリフエニレンオキサイド、ポリプロピレンなど
の樹脂を用い、オリフイスプレート部400と共に金型
内で一体に同時成型してある。
【0034】上述のように一体成型部品は、インク供給
部材600、天板・オリフイスプレート一体、インクタ
ンク本体1000としたので組立て精度が高水準になる
ばかりでなく、大量生産の品質向上に極めて有効であ
る。又部品点数の個数は従来に比較して減少できている
ので、優れた所望特性を確実に発揮できる。
【0035】(iv)キヤリツジHCに対するインクジエツ
トカートリツジIJCの取付説明 図4において、5000はプラテンローラで、記録媒体
Pを紙面下方から上方へ案内する。キヤリツジHCは、
プラテンローラ3000に沿って移動するもので、キヤ
リツジの前方プラテン側にインクジエツトカートリツジ
IJCの前面側に位置する前板4000(厚さ2mm)
と、カートリツジIJCの配線基板200のパツド20
1に対応するパツド2011を具備したフレキシブルシ
ート4005、及びこれを裏面側から各パツド2011
に対して押圧する弾性力を発生するためのゴムパツド4
006を保持する電気接続部用支持板4003と、イン
クジエツトカートリツジIJCを記録位置へ固定するた
めの位置決め用フツク4001とが設けられている。前
板4000は位置決め用突出面410をカートリツジの
支持体300の前述した位置決め突起2500,260
0に夫々対応して2個有し、カートリツジの装着後はこ
の突出面4010に向う垂直な力を受ける。このため、
補強用のリブが前板のプラテンローラ側に、その垂直な
力の方向に向っているリブ(不図示)を複数有してい
る。このリブは、カートリツジIJC装着時の前面位置
L5 よりもわずかに(約0.1mm程度)プラテンロー
ラ側に突出しているヘツド保護用突出部をも形成してい
る。電気接続部用支持板4003は、補強用リブ400
4を前記リブの方向ではなく垂直方向に複数有し、プラ
テン側からフツク4001側に向って側方への突出割合
が減じられている。これは、カートリツジ装着時の位置
を図のように傾斜させるための機能も果している。又、
支持板4003は電気的接触状態を安定化するため、プ
ラテン側の位置決め面4008とフツク側の位置決め面
4007を有し、これらの間にパツドコンタクト域を形
成すると共にパツド2011対応のボツチ付ゴムシート
4006の変形量を一義的に規定する。これらの位置決
め面は、カートリツジIJCが記録可能な位置に固定さ
れると、配線基板300の表面に当接した状態となる。
本例では、さらに配線基板300のパツド201を前述
した線L1 に関して対称となるように分布させているの
で、ゴムシート4006の各ボツチの変形量を均一化し
てパツド2011,201の当接圧をより安定化してい
る。本例のパツド201の分布は、上方,下方2列、縦
2列である。
【0036】フツク4001は、固定軸4009に係合
する長穴を有し、この長穴の移動空間を利用して図の位
置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ500
0に沿って左方側へ移動することでキヤリツジHCに対
するインクジエツトカートリツジIJCの位置決めを行
う。このフツク4001の移動はどのようなものでも良
いが、レバー等で行える構成が好ましい。いずれにして
もこのフツク4001の回動時にカートリツジIJCは
プラテンローラ側へ移動しつつ位置決め突起2500,
2600が前板の位置決め面4010に当接可能な位置
へ移動し、フツク4001の左方側移動によって90°
のフツク面4002がカートリツジIJCの爪2100
の90°面に密着しつつカートリツジIJCを位置決め
面2500,4010同志の接触域を中心に水平面内で
旋回して最終的にパツド201,2011同志の接触が
始まる。そしてフツク4001が所定位置、即ち固定位
置に保持されると、パツド201,2011同志の完全
接触状態と、位置決め面2500,4010同志の完全
面接触と、90度面4002と爪の90度面の2面接触
と、配線基板300と位置決め面4007,4008と
の面接触とが同時に形成されてキヤリツジに対するカー
トリツジIJCの保持が完了する。
【0037】(v) ヒーターボードの説明 図16は本実施例で使用しているヘッドのヒーターボー
ド100の模式図を示している。ヘッドの温度を制御す
るための温調用(サブ)ヒーター8d、インクを吐出さ
せるための吐出用(メイン)ヒーター8cが配された吐
出部列8g、駆動素子8hが同図で示される様な位置関
係で同一基板上に形成されている。この様に各素子を同
一基板上に配することでヘッド温度の検出、制御が効率
よく行え、更にヘッドのコンパクト化、製造工程の簡略
化を計ることができる。また同図には、ヒーターボード
がインクで満たされる領域と、そうでない領域とに分離
する天板の外周壁断面8fの位置関係を示す。この天板
の外周壁断面8fの吐出用ヒーター8d側が、共通液室
として機能する。なお、天板の外周壁断面8fの吐出部
列8g上に形成された溝部によって、液路が形成され
る。
【0038】(vi)制御構成の説明 次に、上述した装置構成の各部の記録制御を実行するた
めの制御構成について、図17に示すブロック図を参照
して説明する。制御回路を示す同図において、10は記
録信号を入力するインターフェ−ス、11はMPU、1
2はMPU11が実行する制御プログラムを格納するプ
ログラムROM、13は各種データ(上記記録信号やヘ
ッドに供給される記録データ等)を保存しておくダイナ
ミック型のRAMである。14は記録ヘッド18に対す
る記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、イ
ンターフェース10、MPU11、RAM13間のデー
タの転送制御も行う。20は記録ヘッド18を搬送する
ためのキャリアモータ、19は記録用紙搬送のための搬
送モータである。15はヘッドを駆動するヘッドドライ
バ、16、17は夫々搬送モータ19、キャリアモータ
20を駆動するモータドライバである。
【0039】図18は、図17の各部の詳細を示す回路
図である。ゲートアレイ14は、データラッチ141、
セグメント(SEG)シフトレジスタ142、マルチプ
レクサ(MPX)143、コモン(COM)タイミング
発生回路144、デコーダ145を有する。記録ヘッド
18は、ダイオードマトリックス構成を取っており、コ
モン信号COMとセグメント信号SEGが一致したとこ
ろの吐出用ヒータ(H1からH64)に駆動電流が流
れ、これによりインクが加熱され吐出する。
【0040】上記デコーダ145は、上記コモンタイミ
ング発生回路144が発生したタイミングをデコードし
て、コモン信号COM1〜8のいずれか1つを選択す
る。データラッチ141はRAM13から読み出された
記録データを8ビット単位でラッチし、この記録データ
をマルチプレクサ143はセグメントシフトレジスタ1
42に従い、セグメント信号SEG1〜8として出力す
る。マルチプレクサ143からの出力は、後述するよう
に1ビット単位、2ビット単位、または8ビット全てな
ど、シフトレジスタ142の内容によって種々変更する
ことができる。
【0041】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース10に記録信号が入るとゲートアレイ14と
MPU11との間で記録信号がプリント用の記録データ
に変換される。そして、モータドライバ16、17が駆
動されるとともに、ヘッドドライバ15に送られた記録
データに従って記録ヘッドが駆動され、印字が行われ
る。
【0042】このような装置を用いて以下に本発明での
実施例を示す。
【0043】図6は本発明の全体のシステムを表す構成
図である。構成としては記録手段と、好ましくはそれに
付属する種類判別手段と交換検知手段等から構成される
IJCユニットとそのIJCユニットに対してホームポ
ジション等でヘッドのメンテナンス等を行うブレード、
そのブレードをクリーニングするブレードクリーナー
(第1クリーナ)、記録手段から安定な記録状態を維持
するため吐出されるインクを受けるインク受け部材(第
2クリーナ)、記録手段のノズル内より強制的にインク
を排出させるインク強制排出手段等により構成されるク
リーニングユニットと記録手段に記録信号を与える記録
手段駆動素子とその記録素子駆動手段に印字パターンを
与えるラインバファーメモリー等のメモリー手段を有す
るコントロールユニットとそのコントロールユニットに
ホストからの印字パターンをコントロールユニットに適
した形に直すためのプリンタードライバーからなるホス
トユニットで構成されている。さらに記録手段により記
録媒体上に画像を記録するための記録媒体搬送手段と好
ましくはその際記録媒体の位置合わせをするためのレジ
スト調整手段を有する。それにより同一記録媒体を複数
回記録媒体搬送手段により搬送して印字記録を行っても
各記録回ごとの位置がずれないようにしたものである。
さらに被記録後の印字媒体を排出するための排紙手段を
有している。その際排紙手段にはいくつかの方法がすで
に示されているが一般的には排紙拍車を用いて被印字後
の記録媒体の印字面を拍車で押さえながら排出するもの
が多い。
【0044】図1は本発明のシステムを実施した場合の
一例の順序を示す。同一記録媒体を用いて複数回の印字
記録を行っている手順を示している。図1の(A)でま
ず第一回目の印字記録を行おうとしている状態を示して
いる。6005はオートシートフィーダーであり600
1はピックアップローラーである。6002はニードル
ローラーであり5000のプラテンローラーと平行に圧
接して設置されており記録媒体を搬送方向に送るための
搬送力を発生させている。6003は排紙拍車であり6
004の排紙ローラーとの間でやはり排紙の為の搬送力
を発生させるためのものである。図1の(B)において
は一度印字が終了して排紙された後の記録媒体を600
5のオートシートフィーダーに再セットしIJCを他の
種類のものに交換した状態を示している。よって記録媒
体上には第一回目の印字記録により印字されたインク
(A)が付着している状態をしめしている。図1の
(C)は再度IJCを交換して印字記録を行うために記
録媒体をセットした状態を示している。
【0045】図5は本発明により印字された画像の一例
を示す。図2は第一回目の印字終了時の印字状態を示す
もの。図3は第2回目の印字終了時の状態をしめすもの
図4は第3回目の印字終了時の状態を示すものである。
印字パターンにおいては周知のどの様な画像処理を用い
てもよくさらにドット重ねでもそうで無くとも良い。さ
らにインク濃度やインク吐出量の大小のIJCとの組み
合わせにより濃度階調や面積階調性を持たせることも可
能である。
【0046】(実施例1)以下に指定情報発生手段とし
て、記録装置と接続するホストコンピュータ、またはデ
ィップスイッチ、操作パネル上の操作キー、または記録
装置に設けられたメモリ手段等を用い、これらの指定情
報によって画像形成制御条件を可変する場合を示す。本
実施例の指定情報は、たとえば上記指定情報発生手段か
らの画像記録工程順序とする。
【0047】図1は記録画像の記録走査のつなぎ位置を
示している。図においてAは記録媒体の搬送方向、Bは
記録ヘッドの走査方向を示している。本発明における記
録ヘッドは1/360インチ間隔で64個の吐出口を持
っており、1走査あたりの記録幅は約4.5mmであ
る。図1におけるHはこの1走査あたりの記録幅に相当
する。
【0048】図1(a)は第1工程の記録走査のつなぎ
位置、(b)は第2工程の記録走査のつなぎ位置、
(c)は第3工程の記録走査のつなぎ位置を示してい
る。それぞれの記録走査のつなぎ位置は記録媒体搬送方
向に対して1/3Hずつずれている。
【0049】従来通常の画像形成制御では、インクの吐
出を熱によるインクの状態変化を生起させて行う場合、
記録ヘッドの吐出口列に不均一な温度分布が生じ、特に
吐出口列端部の温度が中心部分に対して低くなり、飛翔
液滴量が少なくなり、結果として記録走査のつなぎ位置
に相当する吐出口列端部の画像濃度が低下し画像品位を
低下させる場合があった。さらには、記録装置の記録媒
体の搬送精度上の問題で第1記録走査と第2記録走査の
つなぎ目に白すじあるいは黒すじが生じる場合があっ
た。
【0050】本実施例に示す様に、各色の画像記録工程
において記録走査のつなぎ位置を変えることで前述のつ
なぎ目の画像濃度低下、白すじ、黒すじの発生を低減さ
せ良好な画像を得ることが可能となる。
【0051】本実施例において第1工程から第3工程の
つなぎ位置は図1の(c)、(b)、(a)の順で可変
させても良い。
【0052】前述の指定情報は画像記録色あるいは画像
記録色数として画像形成制御条件の制御を行っても同様
な効果が得られる。
【0053】(実施例2)本実施例は先の実施例とは異
なる画像形成条件の制御を行う場合について述べる。
【0054】図2は記録画像の記録幅を示している。図
においてAは記録媒体の搬送方向、Bは記録ヘッドの走
査方向を示している。本発明における記録ヘッドは1/
360インチ間隔で64個の吐出口を持っており、1走
査あたりの記録幅は約4.5mmである。図2における
H1 はこの1走査あたりの記録幅に相当する。
【0055】図2(a)は第1工程の記録幅、(b)は
第2工程の記録幅、(c)は第3工程の記録幅を示して
いる。それぞれの記録幅はH3 <H2 <H1 の関係にな
っている。各工程での記録幅は少なくとも1ドット以上
の差異があることが好ましい。
【0056】さらに第1から第3工程の記録において記
録幅を狭くし分画像割数が多くなる制御を後の工程で行
うと走査のすじが目立つ傾向があるため、図2において
(c)、(b)、(a)の逆分割条件で記録を行った方
がより好ましい。
【0057】本実施例による画像形成条件の制御を行う
ことで,前述した実施例と同様な効果が得られる。
【0058】(実施例3)本実施例では、指定情報発生
手段として、記録装置と接続するホストコンピュータ、
またはディップスイッチ、操作パネル上の操作キー、ま
たは記録装置に設けられたメモリ手段等を用い、これら
の指定情報によって画像形成制御条件を可変する場合を
示す。この指定情報は、上記指定情報発生手段からの画
像記録色数とする。
【0059】図3に本実施例における制御のフローチャ
ートを示す。
【0060】ステップS301で画像データを受信した
かを判別し、受信した場合には、ステップS302で複
数色の画像かどうかを判別する。ここで単色画像ならば
ステップS305へ進み、記録モードをAに設定しステ
ップS306で設定印字モードに従って画像記録を行
う。複数色の画像ならばステップS303へ進み、ステ
ップS303で最終記録色と判断した場合にはステップ
S305で記録モードがAに設定されステップS306
で設定印字モードに従って画像記録を行う。それ以外の
場合にはステップS304へ進み記録モードがBに設定
されステップS306で設定印字モードに従って画像記
録が行われる。ステップS307で画像データが終了と
判断すると終了し、画像データが残っている場合はステ
ップS302に戻る。
【0061】記録モードBの印字制御を図4に示す。ス
テップS401でカウンタ1、カウンタ2を0にセット
する。次にステップS402でカウンタ1が0か1かを
判別する。カウンタが0と判別した場合にはステップS
403に進み記録画像信号が奇数ラスタデータか偶数ラ
スタデータかを判別する。奇数ラスタデータと判別され
た場合にはステップS404で制御回路により奇数ドッ
トをマスクし、ステップS406で記録用バッファメモ
リに記録データをセットする。一方、ステップS403
で偶数ラスタデータと判別した場合にはステップS40
5で制御回路により偶数ドットをマスクし、ステップS
406で記録用バッファメモリに記録データをセットす
る。ステップS407ではカウンタ2のカウント値を+
1歩進する。ステップS408でカウンタ2が所定カウ
ント値を示すとステップS409で1走査分の記録を行
いステップS410でカウンタ1のカウント値が0か1
かを判別する。ステップS410でカウント値が0と判
別された場合には、ステップS411でカウンタ1のカ
ウント値を+1歩進し、カウント2をリセットしてステ
ップS402に進む。カウント1は1であるためステツ
プS414に進み奇数ラスタか偶数ラスタかによりステ
ツプS415あるいはステップS416に進みそれぞれ
制御回路により所定ドットをマスクしてステップS40
6に進む。
【0062】画像データが終了するまでステツプS40
1からステップS413が繰り返される。
【0063】以上説明した制御により記録モードBでは
1回目の記録走査で間引きされた画像か記録され、2回
目の記録走査で先の間引きされた画像の部分を埋めるよ
うに画像が記録される。
【0064】本発明に用いる記録装置および記録方法は
先の工程で記録した画像が十分に定着・乾燥し安定して
いるほど後に記録する画像品位が向上する。したがって
本実施例は、通常の画像形成制御では記録速度が速い装
置を用いて、記録色数が複数で記録工程が複数回生じ、
先に記録する画像が十分に定着・乾燥して排出されるこ
とが好ましい場合に有効な制御手段である。
【0065】先工程の記録画像が排出時に十分定着・乾
燥させるためには上述の画像形成制御条件のほかに、各
記録走査ごとに休止時間をもうけて記録走査時間の間隔
を長くすることで定着・乾燥させながら記録を行っても
良い。
【0066】記録色の記録順序をあらかじめ決めてある
記録装置あるいは記録方法では、最終記録色以外の画像
形成制御を変えても良く、この場合、指定情報として画
像記録工程順序あるいは画像記録色を用いても同様な効
果が得られる。さらに指定情報として画像記録色を用い
る場合、情報発生手段として記録装置に装着されたイン
ク記録手段からの信号を用いても良い。
【0067】(実施例4)図5は記録画像をマスクする
パターンを示し、斜線部が信号をマスクする部分であ
り、空白部が記録可能な部分である。マスクパターンは
4×4マトリクスで構成され上下方向、左右方向ともに
このパターンの繰り返しにより画像信号がマスクされ
る。図6は画像記録過程を示す図であり、記録ヘッドの
吐出口を2等分(n=2)した場合を示している。同図
においてAは記録媒体の搬送方向、B、Cは記録ヘッド
の走査方向である。
【0068】記録は、まず図5(イ)のマスクパターン
に従って記録データがマスクされ1回の走査記録により
上半分の画像(a)が記録される。次に吐出口列(図で
は16)を2等分した領域の幅(図では8ノズル分)の
記録媒体をA方向に搬送し、図5(ロ)のマスクパター
ンに従って記録データがマスクされ、記録ヘッドがC方
向へ走査しながら画像(b)が記録される。以上2回の
記録過程により画像(c)が形成される。画像(c)に
おいて、上部8ノズルと下部8ノズルによる2回の走査
記録で画像が完成されている。以後この記録過程を繰り
返し行い1つの画像が形成される。
【0069】記録ヘッドの吐出口列をn等分した領域の
幅だけ記録媒体を搬送し、一走査記録中に該記録ヘッド
がインク吐出により記録媒体上に形成する記録ドット数
が1/nとなるように記録信号をマスクしてn等分した
領域の幅の信号をn等分した異なる吐出口列によりn回
の走査を行って記録し画像を形成する手段は、複数の吐
出口を備え高密度記録が可能である記録ヘッドを有する
シリアルスキャン型式の記録装置においては、走査ライ
ンの境界部のむらやすじ、各インク吐出口間のインク吐
出量や着弾精度のばらつきの低減に効果がある。
【0070】複数色の記録ヘッドを搭載し、複数色の画
像を同時に記録可能な装置においては、双方向記録で本
実施例の画像形成制御手段を行うとインクの記録媒体へ
の記録順序(重ね順序)が往時と復時で異なるため、混
色による2次色、3次色の色相がことなり、画像品位を
低下させていたが、本発明に用いる記録装置および記録
方法では色順次による画像形成のためこのような問題は
発生しない。
【0071】(実施例5)本実施例では、記録媒体が指
定紙か指定紙以外のトランスペアレンシーフィルム等特
殊用紙かを示す識別情報を発生する情報発生手段とし
て、DIPスイッチ、または操作パネル上の操作キー、
または記録媒体供給・搬送通路に設けた検出スイッチ、
または一般に透明であるトランスペアレンシーフィルム
の検出を行うべく設けた透過型フォトカプラ形態のスイ
ッチ等を用い、これらのスイッチからの識別情報に応じ
て処理を行う場合について説明する。この指定紙かトラ
ンスペアレンシーフィルムかの識別情報は、例えば検出
用スイッチがONのとき指定紙を示すものとする。
【0072】図7は本実施例の制御を示すフローチャー
トである。
【0073】ステップS501で記録媒体を供給したと
判断するとステップS502で記録媒体の検知を行う。
ステップS503で検知した記録媒体が指定のものか判
別する。ステップS503の判定が指定記録媒体の場合
はステップS504で印字モードをBに設定する。指定
記録媒体以外の場合はステップS505で印字モードを
Aに設定する。検知情報に従って印字モードを設定した
後、ステップS506で設定印字モードに従って画像の
記録を行う。
【0074】本発明に用いる記録ヘッドは一般上質紙上
で十分な画像濃度が得られるようにインクの吐出量を多
くし、記録媒体上のインク被覆率を大きくしている。
【0075】一方、インクジェット記録用と称して市販
されているトランスペアレンシーフィルムは透明フィル
ム上にインク吸収性の媒体を塗布したものが一般的であ
るが、インク吸収性が悪くインク受容量も低いため上記
記録ヘッドを用いて通常の画像形成制御により記録をお
こなうとインクがはじかれて玉状になる現象(ビーディ
ング)やにじみが生じて画像品位の劣化がみられたが、
本実施例の制御を行うことで画像品位の大幅な改善がみ
られる。
【0076】複数のインク色により混色記録を行う場
合、インク受容量の限界量を越えるとインクのにじみや
定着しない等の問題が発生する。 第1工程で形成した
画像の裏面に鏡像処理を行った第2画像を第2工程で記
録することにより解決できる。
【0077】また記録情報を間引いて画像を記録するこ
とでインク吸収容量の少ない記録媒体に画像を形成して
も良い。
【0078】本実施例ではトランスペアレンシーフィル
ムの画像形成制御方法について説明したが、葉書等の厚
紙、布等の特殊な記録媒体に対しての制御にも応用可能
である。
【0079】インク吸収容量が多いが、画像濃度が低い
様な記録媒体に対しては、同一位置を複数回走査し重ね
記録を行っても良い。
【0080】(実施例6)本実施例では指定画像情報の
み選択的に処理を行う場合について説明する。
【0081】図8は本実施例の画像記録情報の処理を示
すフローチャートである。
【0082】ステップS701で画像データの受信を判
別するとステップS702で画像データのヘッダ信号を
検知解析し、ステップS703で検知解析したヘッダ信
号が所定色の信号と判断した場合ステップS704で画
像の記録を行う。ステップS703で検知解析したヘッ
ダ信号が所定色以外の信号である場合にはステップS7
05で所定量のデータがスキップされる。以後ステップ
S706で画像データが終了と判別されるまで、ステッ
プS702からステップS706が繰り返される。
【0083】複数色の記録ヘッドを搭載し、複数色の画
像を同時に記録可能な高価な装置と同様な記録制御コマ
ンド信号を用いている場合に有効 (実施例7)本実施例では、指定情報発生手段として、
記録装置と接続するホストコンピュータ、またはディッ
プスイッチ、操作パネル上の操作キー、または記録装置
に設けられたメモリ手段等を用い、これらの指定情報に
よって画像形成制御条件を可変する場合を示す。この指
定情報は、上記指定情報発生手段からの画像記録色数と
する。
【0084】図9は本実施例の画像記録情報の処理を示
すフローチャートである。
【0085】ステップS801で予め必要な色数を計数
する。ステップS802で計数した色数が奇数か偶数か
を判別する。
【0086】奇数の場合にはステップS803で画像デ
ータが最終ページを先頭ページに、先頭ページが最終ペ
ージになるようにデータをセットする。偶数の場合には
ステップS804で画像データが先頭ページを頭に最終
ページまで順にデータをセットする。ステップS80
3、S804でデータがセットされるとセットページ順
にデータが出力される。
【0087】図10に示す様なフェイスアップで記録後
の記録媒体が排出される記録装置の場合各記録工程ごと
にページ順序を入れ換える必要がない。
【0088】図10(a)は第1工程、図10(b)は
第2工程であり、この場合色数が2色であるため第1工
程は先頭ページからの記録、第2工程は最終ページから
の記録が行われる。
【0089】指定情報としては、画像記録工程順序ある
いは、記録色の記録順序が規定されている場合には、画
像記録色を用いても同様な効果がある。指定情報として
画像記録色を利用する場合、指定情報発生手段は記録装
置に装着されているインク記録手段からの信号でも良
い。
【0090】(実施例8)各画像記録工程順序に応じて
2値化処理条件を変える場合について説明する。
【0091】多値画像データから2値画像データに変換
する際に、一般的に良く知られているディザマトリクス
を用いたしきい値処理で行う場合、各画像記録工程順序
に応じてしきい値マトリクスを異なるものとする。この
場合、各画像記録工程順序に応じて、異なるスクリーン
角を持たせても良い。
【0092】ディザ処理のように固定パターンによって
画像を再現させる場合に本発明による記録装置および記
録方法では記録媒体搬送時の斜行や搬送むら等の機械的
影響により複数色の画像形成を行うと均一な中間調画像
ではモアレによる色むらが生じる問題が合ったが各画像
記録工程順序に応じてしきい値マトリクスを異なるもの
とすることでモアレの発生を防止することができる。
【0093】閾値マトリクスは画像記録色に応じて可変
しても同様な効果は得られる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクを吐出して記録を行うインクジェツト記録装置に
おいて、高品位なカラー画像記録を簡単に実現すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録走査のつなぎ位置を示す図であ
る。
【図2】本発明の記録画像の記録幅を示す図である。
【図3】本発明の実施例における画像形成条件の制御を
示す図である。
【図4】本発明の実施例における記録モードの制御を示
す図である。
【図5】記録画像をマスクするマスクパターンを示す図
である。
【図6】本発明の実施例における画像記録過程を示す図
である。
【図7】本発明の別の実施例における画像形成条件の制
御を示す図である。
【図8】本発明の実施例における指定画像情報のみ選択
的に処理をおこなうための制御を示す図である。
【図9】本発明の実施例における画像記録情報の処理制
御を示す図である。
【図10】図9の処理制御により画像を記録し記録媒体
を排出した状態を示す図である。
【図11】本発明が適用されるインクジェット記録装置
本体を示す図である。
【図12】インクジェットカートリッジを示す分解斜視
図である。
【図13】インクジェットカートリッジを示す斜視図で
ある。
【図14】インクジェットカートリッジの一部を詳細に
説明するための図である。
【図15】インクジェットカートリッジの取り付けを説
明するための図である。
【図16】ヒーターボードを説明するための図である。
【図17】実施例の制御回路を示すブロック図である。
【図18】図17に示す制御構成の詳細を示すブロック
図である。
【符号の説明】
8C 吐出ヒータ 18 記録ヘッド 81 吐出口 82 共通液室
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/125 2/485 H04N 1/23 101 C 9186−5C 9012−2C B41J 3/04 103 B 9012−2C 104 K 8804−2C 3/12 M (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 矢野 健太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 新井 篤 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単色のインクを吐出して記録媒体に記録
    を行うインク記録手段を装着、離脱可能にする装着部
    と、該インク記録手段による記録領域に記録媒体を供給
    ・搬送する供給・搬送手段と、該記録領域を通過した記
    録媒体を装置外へ排出する排出手段とを備えたインクジ
    ェット記録装置を用いて所定の複数色のカラー画像を異
    なる色を吐出するインク記録手段の交換により同一記録
    媒体に形成可能であり、 第1のインクを記録するための第1記録情報および該装
    着部に装着された該第1のインクを吐出する第1インク
    記録手段を用いて、該供給・搬送手段によって記録領域
    に供給・搬送された記録媒体に第1インク記録を行い、
    該排出手段によって装置外に排出する第1工程と、 第N(Nは1以上の整数)のインクを記録するための第
    N記録情報および該装着部に装着された該第Nのインク
    を吐出する第Nインク記録手段を用いて、該供給・搬送
    手段によって記録領域に供給・搬送された記録媒体に第
    Nインク記録を行い、該排出手段によって装置外に排出
    する第N工程とを行うインクジェット記録方法におい
    て、 指定情報を発生する指定情報発生手段と、前記指定情報
    に従って各画像記録工程の画像形成制御条件を可変可能
    としたことを特徴とするインクジェットカラー記録方
    法。
  2. 【請求項2】 上記指定情報発生手段は、上記記録装置
    と接続するホストコンピュータ、または該記録装置に設
    けられたディップスイッチ、または該記録装置の操作パ
    ネル、または該記録装置に設けられたメモリ手段、また
    は該記録装置に装着されたインク記録手段いずれかであ
    り、 前記指定情報発生手段からの指定情報は、前記ホストコ
    ンピュータからの指定コマンド情報、または前記ディッ
    プスイッチからのディップスイッチ情報、または前記操
    作パネルからのパネル情報、または前記メモリ手段から
    のメモリ情報、または前記インク記録手段からの指定信
    号のいずれかであることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットカラー記録方法。
  3. 【請求項3】 上記指定情報は、画像記録工程順序であ
    ることを特徴とする請求項1および請求項2に記載のイ
    ンクジェットカラー記録方法。
  4. 【請求項4】 上記指定情報は、画像記録色であること
    を特徴とする請求項1および請求項2に記載のインクジ
    ェットカラー記録方法。
  5. 【請求項5】 上記指定情報は、画像記録色数であるこ
    とを特徴とする請求項1請求項1および請求項2に記載
    のインクジェットカラー記録方法。
  6. 【請求項6】 単色のインクを吐出して記録媒体に記録
    を行うインク記録手段を装着、離脱可能にする装着部
    と、該インク記録手段による記録領域に記録媒体を供給
    ・搬送する供給・搬送手段と、該記録領域を通過した記
    録媒体を装置外へ排出する排出手段と、を備えたインク
    ジェット記録装置を用いて所定の複数色のカラー画像を
    異なる色を吐出するインク記録手段の交換により同一記
    録媒体に形成可能であり、 第1のインクを記録するための第1記録情報および該装
    着部に装着された該第1のインクを吐出する第1インク
    記録手段を用いて、該供給・搬送手段によって記録領域
    に供給・搬送された記録媒体に第1インク記録を行い、
    該排出手段によって装置外に排出する第1工程と、 第N(Nは1以上の整数)のインクを記録するための第
    N記録情報および該装着部に装着された該第Nのインク
    を吐出する第Nインク記録手段を用いて、該供給・搬送
    手段によって記録領域に供給・搬送された記録媒体に第
    Nインク記録を行い、該排出手段によって装置外に排出
    する第N工程とを行うインクジェット記録方法におい
    て、 指定画像情報のみ選択的に処理可能とすることを特徴と
    するインクジェットカラー記録方法。
  7. 【請求項7】 単色のインクを吐出して記録媒体に記録
    を行うインク記録手段を装着、離脱可能にする装着部
    と、該インク記録手段による記録領域に記録媒体を供給
    ・搬送する供給・搬送手段と、該記録領域を通過した記
    録媒体を装置外へ排出する排出手段とを備えたインクジ
    ェット記録装置を用いて所定の複数色のカラー画像を異
    なる色を吐出するインク記録手段の交換により同一記録
    媒体に形成可能であり、 第1のインクを記録するための第1記録情報および該装
    着部に装着された該第1のインクを吐出する第1インク
    記録手段を用いて、該供給・搬送手段によって記録領域
    に供給・搬送された記録媒体に第1インク記録を行い、
    該排出手段によって装置外に排出する第1工程と、 第N(Nは1以上の整数)のインクを記録するための第
    N記録情報および該装着部に装着された該第Nのインク
    を吐出する第Nインク記録手段を用いて、該供給・搬送
    手段によって記録領域に供給・搬送された記録媒体に第
    Nインク記録を行い、該排出手段によって装置外に排出
    する第N工程とを行うインクジェット記録方法におい
    て、 記録に用いる記録媒体の種類に応じた識別情報を発生す
    る識別情報発生手段と、前記識別情報に従って画像形成
    制御条件を可変可能することを特徴とするインクジェッ
    トカラー記録方法。
  8. 【請求項8】 前記識別情報発生手段は、前記記録装置
    と接続するホストコンピュータ、または該記録装置に設
    けられたディップスイッチ、または該記録装置の操作パ
    ネル、または該記録装置の記録媒体供給・搬送路に設け
    られた記録媒体検知器のいずれかであり、 前記識別情報発生手段からの識別情報は、前記ホストコ
    ンピュータからの指定コマンド情報、またはディップス
    イッチからのディップスイッチ情報、または前記操作パ
    ネルからのパネル情報、または前記記録媒体検知器から
    の検知情報のいずれかであることを特徴とする請求項7
    記載のインクジェットカラー記録方法。
  9. 【請求項9】 上記インク記録手段は、インクを収納し
    たインクタンクと、インクを吐出するための機能素子を
    有するインク吐出口を持つ記録ヘッドと、を一体的に備
    えたユニットである請求項1、請求項6及び請求項7記
    載のインクジェット記録方法。
  10. 【請求項10】 上記インク記録手段に含まれる記録ヘ
    ッドは、インクに熱による状態変化を生起させ該状態変
    化に基つ゛いてインクを吐出させ飛翔液滴を形成する熱
    エネルギー発生手段を有することを特徴とする請求項
    1、請求項6、請求項7および請求項9記載のインクジ
    ェットカラー記録方法。
  11. 【請求項11】 上記画像形成制御条件は第1記録走査
    と第2記録走査のつなぎ位置の制御であることを特徴と
    する請求項1および請求項7に記載のインクジェットカ
    ラー記録方法。
  12. 【請求項12】 上記画像形成制御条件は1記録走査あ
    たりの画像記録幅の制御であることを特徴とする請求項
    1および請求項7に記載のインクジェットカラー記録方
    法。
  13. 【請求項13】 上記画像形成制御条件は記録走査回数
    の制御であることを特徴とする請求項1および請求項7
    にインクジェット記録方法。
  14. 【請求項14】 上記画像形成条件は記録走査時間間隔
    の制御であることを特徴とする請求項1および請求項7
    インクジェット記録方法。
  15. 【請求項15】 上記画像形成制御条件は記録情報を間
    引きして記録出力制御を行うことを特徴とする請求項1
    および請求項7記載のインクジェットカラー記録方法。
  16. 【請求項16】 上記画像形成制御条件は1回目の記録
    走査で間引きされた記録出力がなされるように制御を行
    い、2回目の記録走査で当該間引き部分が埋められるよ
    うに制御を行うことを特徴とする請求項1および請求項
    7記載のインクジェットカラー記録方法。
  17. 【請求項17】 上記画像形成制御条件は1回目の記録
    走査で間引きされた記録出力がなされるように制御を行
    い、2回目の記録走査で前記1回目の記録走査で用いた
    インク吐出口とは異なる吐出口を用いて当該間引き部分
    が埋められるように制御を行うことを特徴とする請求項
    1および請求項7記載のインクジェットカラー記録方
    法。
  18. 【請求項18】 上記画像情報の選択的処理は2値化処
    理条件であることを特徴とする請求項6に記載のインク
    ジェットカラー記録方法。
  19. 【請求項19】 上記画像情報の選択的処理は画像形成
    方向であることを特徴とする請求項6に記載のインクジ
    ェットカラー記録方法。
  20. 【請求項20】 上記画像情報の選択的処理は画像記録
    順序であることを特徴とする請求項6に記載のインクジ
    ェットカラー記録方法。
  21. 【請求項21】 インクを吐出して記録媒体に記録を行
    うインク記録手段を装着、離脱可能にする装着部と、該
    インク記録手段による記録領域に記録媒体を供給・搬送
    する供給・搬送手段と、該記録領域を通過した記録媒体
    を装置外へ排出する排出手段とを備えたインクジェット
    記録装置において、 複数回の記録で、第1工程と、第N(Nは1以上の整
    数)工程の1記録走査あたりの記録画像幅を変えること
    を特徴とするインクジェット記録方法。
  22. 【請求項22】 上記1記録走査あたりの画像記録幅は
    第1工程は小さく、第N工程ほど大きくなることを特徴
    とする請求項19および請求項12に記載のインクジェ
    ット記録方法。
JP4071274A 1992-03-09 1992-03-27 インクジェットカラー記録方法および装置 Pending JPH05270009A (ja)

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AT93301746T ATE181882T1 (de) 1992-03-09 1993-03-08 Mehrfachaufzeichnungsvorrichtung mittels eines monochromdruckers
DE69325532T DE69325532T2 (de) 1992-03-09 1993-03-08 Mehrfachaufzeichnungsvorrichtung mittels eines Monochromdruckers
EP93301746A EP0560562B1 (en) 1992-03-09 1993-03-08 Multi recording system using monochrome printer
US08/575,582 US6053595A (en) 1992-03-09 1995-12-20 Multi recording system using monochrome printer

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019217659A (ja) * 2018-06-18 2019-12-26 富士ゼロックス株式会社 印刷制御装置及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019217659A (ja) * 2018-06-18 2019-12-26 富士ゼロックス株式会社 印刷制御装置及びプログラム
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