JPH05269995A - インクジェットプリンタヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットプリンタヘッドの製造方法

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JPH05269995A
JPH05269995A JP4067991A JP6799192A JPH05269995A JP H05269995 A JPH05269995 A JP H05269995A JP 4067991 A JP4067991 A JP 4067991A JP 6799192 A JP6799192 A JP 6799192A JP H05269995 A JPH05269995 A JP H05269995A
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邦昭 落合
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    • Y10T29/49401Fluid pattern dispersing device making, e.g., ink jet

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク吐出部を高密度に配設し、圧力損失を
無くし、基板の接着作業が容易なインクジェットプリン
タヘッドの製造方法を提供する。 【構成】 第一の圧電部材層2と第一の低剛性部材層5
と第二の低剛性部材層6と第二の圧電部材層3とを積層
してなる基板1を設け、第一、第二の圧電部材2,3の
表面から第一、第二の低剛性部材層5,6の内部に達す
る深さで互いに平行な多数の第一、第二の溝とこれらの
溝の両側に配置された第一、第二の支柱8,10とを研
削加工し、前記第一、第二の支柱8,10の側面に第
一、第二の電極14,15を形成し、第一、第二の溝の
開口面を天板17又は底板18で閉塞して多数の第一、
第二の圧力室22,23を二段に分けて形成し、第一及
び第二の溝のそれぞれの端面に連通される多数のインク
吐出部19が形成されたオリフィスプレートを基板1に
固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オンデマンド型のイン
クジェットプリンタヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタヘッドには特開
昭55−86767号公報に開示された発明がある。そ
の内容を図8ないし図10に基づいて説明する。30は
中間基板で、この中間基板30の両面には外基板31が
接着されている。図9に示すように、中間基板30の両
面には、インクを溜める供給予備室32と、この供給予
備室32に接続された複数の加圧室33と、これらの加
圧室33に接続された複数の流路34と、これらの流路
34の先端に形成された複数のノズル35とがエッチン
グによって形成されている。図8に示すように、これら
のノズル35は中間基板30の両側面において千鳥状に
配列されて、図10に示すように、前記中間基板30の
端縁に開口されている。さらに、前記外基板31には前
記加圧室33に対向する圧電素子36が接合されてい
る。したがって、任意の圧電素子36に電圧を印加し、
圧電素子36の変形による加圧室33の圧力変化によっ
てノズル35からインク滴が飛翔される。このようなイ
ンクジェットプリンタヘッドは、小さいピッチで配列さ
れたノズル35を二段に重ねる構成としたので、ある程
度の数のノズル35を高密度に配列することができる
が、これらのノズル35は曲がった流路34で幅の広い
加圧室33に接続されているため、ノズル35を多数配
列する場合には加圧室33や流路34の占めるスペース
が大きくなり、多数のノズル35を高密度に配列するに
は限度がある。
【0003】次に、特開昭63−252750号公報に
記載された発明を図11に示す。37,38はガラス材
料により形成された基板で、これらの基板37,38の
間にはそれぞれ圧電セラミックス44,45により形成
されて互いに接合された複数の側壁39,40が設けら
れ、これらの側壁39,40に囲繞されて複数の圧力室
41が形成されている。これらの圧力室41の端部には
ノズル42が配設され、圧力室41の内面には電極43
が設けられている。したがって、特定の電極43に電圧
を印加し、その印加した電極43の両隣に位置する電極
43を接地することにより、特定の側壁39,40を歪
ませ、圧力室41の圧力を変化させることにより内部の
インクがノズル42から飛翔される。
【0004】このようなインクジェットプリンタヘッド
は、基板37,38のそれぞれに圧電セラミックス4
4,45を固着し、輪郭カッティング円盤によって圧電
セラミックス44,45に複数の溝と各溝の両側に位置
する側壁39,40とを形成し、各側壁39,40の頂
部の位置を合わせて二枚の圧電セラミックス44,45
を固着することによって製作される。
【0005】さらに、特開平2−150355公報に開
示された発明を図12に示す。ピエゾ電気材料よりなり
矢印方向に分局された底部シート46に、多数の平行な
溝47とこれらの溝47の両側に位置する側壁48と底
面49とを形成する。そして、側壁48の頂部50に頂
部シート51を接着層52で接合することにより各溝4
7の頂部開口面が閉塞されている。また、各溝47の両
内面となる側壁48の内面には、その全高さのうち頂部
シート51側の略半分の範囲で電極53が蒸着によって
形成されている。また、各溝47を頂部シート51で閉
塞することにより圧力室が形成され、これらの圧力室の
一端にインク供給部に接続される供給口を設け、圧力室
の他端にインクを吐出させる吐出口を設けることによ
り、インクジェットプリンタヘッドが完成される。
【0006】このようなインクジェットプリンタヘッド
において、隣接する二つの側壁48の電極53にそれぞ
れ逆の電位の電圧を印加すると、この部分の側壁48
は、底部シート46の矢印方向の極性に対して直交する
方向の電位を受けて図12に点線で示すように剪断歪み
を起こす。これにより、剪断歪みを起こした側壁48の
間の圧力室(溝47)の容積が急激に小さくなり、その
圧力室の圧力が高められてインクが吐出口から飛翔され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8ないし図10に示
すように、特開昭55−86767号公報に開示された
ものは、ノズル35を高密度に配列することができる
が、幅の広い加圧室33からノズル35までを流路34
により接続されているため、その流路34内においては
圧力損失が起き、インクを効率的に吐出させることがで
きない。また、各流路34はその曲がり方が異なるため
に前述した圧力損失の程度に差が生じ、各ノズル35か
らのインクの吐出特性が異なる。この問題はノズル35
の数を多くする程助長され、したがって、ノズル35の
数を増やすとしても制限がある。
【0008】また、図11に示すように、特開昭63−
252750号公報に開示されたものは、ノズル42の
配列密度は1mmの間に8個配程であるため、ノズル4
2を一列に配列する程度では、分解能に欠け印字品質を
高めることができない。また、二枚の圧電セラミックス
44,45を接合する場合に、側壁39,40の頂部の
位置を合わせなければならないため製作が困難である。
さらに、電極43が金属蒸着法によって形成されている
が、この方法は、蒸発源に対向する面には金属が生成さ
れるが、その面と大きな角度をもった面には金属が生成
されない。一方、蒸着される面は圧電セラミックス4
4,45の表面であり、2ないし4μmの結晶粒により
凹凸のある面である。したがって、側壁39,40の蒸
発源に対向する凸の部分には金属が生成されるが、凹の
部分には生成されず、形成される電極43はピンホール
が発生するものとなる。そのため、圧電セラミックス4
4,45に均一な電界を加えることができない。さら
に、電極43に生じたピンホールを通してインクが圧電
セラミックス44,45に接触するため、圧電セラミッ
クス44,45が腐食する欠点もある。さらに、この金
属蒸着装置は高価であるので、電極43の製造コストが
高くなる欠点がある。
【0009】さらに、図12に示すように、特開平2−
150355号公報に開示されたものは、側壁48を変
形させる歪力が側壁48の上部のみに発生し、側壁48
の電極53が設けられていない下部が上部の変形に対し
て抵抗となるものであり、しかも、側壁48の下部自身
がピエゾ電気材料で剛性が大きいため、側壁48の歪特
性が低下し、インクの吐出性能が悪くなる。この欠点を
解消するためには、電極53に高電圧を印加するか、溝
47の深さを深くし側壁48の高さを高くする方法があ
るが、前者は側壁48の分極の劣化を起こし、後者は溝
加工のコストが高くなるという欠点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、それ
ぞれ板厚方向に分極された第一及び第二の圧電部材層
と、前記第一の圧電部材層の内面に対面する第一の低剛
性部材層と、前記第二の圧電部材層の内面に対面する第
二の低剛性部材層とを積層固定してなる基板を設け、前
記第一の圧電部材の表面から前記第一の低剛性部材層の
内部に達する深さで互いに平行な多数の第一の溝とこれ
らの第一の溝の両側に配置された第一の支柱とを研削加
工し、前記第一の溝を研削した時の研削基準位置を基準
として前記第二の圧電部材層の表面から前記第二の低剛
性部材層の内部に達する深さで互いに平行な多数の第二
の溝とこれらの第二の溝の両側に配置された第二の支柱
とを研削加工し、前記第一の支柱の側面に第一の電極を
形成し、前記第二の支柱の側面に第二の電極を形成し、
前記第一の圧電部材層の表面に天板を接合することによ
り前記第一の溝の開口面を閉塞して多数の第一の圧力室
を形成し、前記第二の圧電部材層の表面に底板を接合す
ることにより前記第二の溝の開口面を閉塞して多数の第
二の圧力室を形成し、前記第一及び第二の溝のそれぞれ
の端面に連通される多数のインク吐出部が形成されたオ
リフィスプレートを前記基板に固着するようにしたもの
である。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、第
一及び第二の電極を無電解メッキ法により形成するよう
にしたものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば、第一又は第二の電極
に電圧を加えて第一又は第二の支柱を歪ませ、第一又は
第二の圧力室の圧力を変化させてインクをインク吐出部
から飛翔させるが、幅の狭い第一、第二の圧力室を互い
に平行に二列に配列した構造であるため、インク吐出部
を高密度に配列することができ、さらに、第一、第二の
圧力室の一端にインク吐出部を設ける構造であるため、
圧力損失を小さくすることができ、これにより、圧力損
失の影響を受けることなく多数のインク吐出機構を設け
ることができる。さらに、第一の圧力室を仕切る第一の
支柱は、第一の圧電部材層と第一の低剛性部材層とから
形成されるため、第一の圧電部材層において発生する歪
力に対する第一の低剛性部材の抵抗力を小さくして第一
の支柱の歪量を大きくすることができ、同様の理由によ
り第二の支柱の歪量を大きくし、インクの吐出特性を高
めることができる。これにより、第一、第二の圧電部材
層に高電圧を印加することによる分極の劣化を防止し、
かつ、第一、第二の溝の深さを深くすることによる製造
コストの上昇を抑えることができる。さらに、第一の圧
電部材層と第一の低剛性部材と第二の低剛性部材と第二
の圧電部材層とを積層した基板に対して第一、第二の溝
を形成する方法であるため、第一の圧電部材層と第一の
低剛性部材と第二の低剛性部材と第二の圧電部材層とを
積層する際に各部材の位置合わせを厳密に行う必要がな
く、しかも、第一の溝と第二の溝とを同一の研削基準位
置を基準として形成することにより、第一、第二の圧力
室の相対位置を正確に又容易に定めることができる。
【0013】請求項2の発明によれば、無電解メッキ法
によって第一、第二の電極を形成する方法を採用するこ
とにより、第一、第二の圧電部材層の第一、第二の溝の
内面に凹凸があっても金属蒸着法とは異なりピンホール
のない均一な厚さの電極を形成することができる。これ
により、第一、第二の圧電部材層に均一な電界を印加す
ることができ、また、第一、第二の圧電部材とインクと
をピンホールの無い電極で隔離することができるので、
第一、第二の圧電部材の腐食を防止することができる。
さらに、無電解メッキ法による電極の形成方法は化学的
処理であるため、一度に大量の処理を行うことができ、
これにより、電極の製造コストを低減することができ
る。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図5に基づい
て説明する。まず、図1ないし図3を参照して製作行程
順にインクジェットプリンタヘッドの構成を説明する。
図1(a)に示すように、基板1を設ける。この基板1
は、それぞれ板厚方向に分極された第一の圧電部材層2
と第二の圧電部材層3とを間隔を開けて保持し、その間
に接着力が高いエポキシ樹脂を主成分とする接着剤4を
挿入することにより形成される。この剛性の低い接着剤
4により、前記第一の圧電部材層2の内面に接着された
第一の低剛性部材層5と前記第二の圧電部材層3の内面
に接着された第二の低剛性部材層6とを一体に形成する
ことができる。前記接着剤4は、一般的な構造用接着剤
を使用するが、気泡の混入を避けるために脱泡処理を行
う。また、第一、第二の圧電部材層2,3の分極劣化を
防ぐために、接着剤4の硬化温度は130℃以下にする
ことが望まれる。本実施例においては、グレースジャパ
ン株式会社製の製品名2651なる接着剤を用いた。
【0015】続いて、図1(b)に示すように、第一の
圧電部材層2の表面から第一の低剛性部材層5の内部に
達する多数の第一の溝7を所定の間隔を開けて平行に研
削加工する。この行程では、第一の溝7の両側に位置す
る第一の支柱8も形成されるが、これらの第一の支柱8
は、第一の圧電部材層2による高剛性部8aと第一の低
剛性部材層5による低剛性部8bとよりなる。続いて、
第二の圧電部材層3の表面から第二の低剛性部材層6の
内部に達する多数の第二の溝9を所定の間隔を開けて平
行に研削加工する。この行程では、第二の溝9の両側に
位置する第二の支柱10も形成されるが、これらの第二
の支柱10は、第一の圧電部材層2による高剛性部8a
と第一の低剛性部材層5による低剛性部8bとよりな
る。本実施例では、第一、第二の溝7,9の幅は86μ
m、これらの溝7の配列ピッチ及び溝9の配列ピッチは
169μm、溝7,9の深さは375μm、第一、第二
の圧電部材層2,3の厚さは240μm、溝7,9の長
さは12mmとした。また、溝7,9の切断に用いられ
る工具は、ICの基板を形成する際にウェハーを切断す
るダイシングソーのダイヤモンドホイールが用いられ
る。本実施例においては、株式会社ディスコ製のNBC
Z1080または1090の2インチのブレードを30
000r.p.m.の回転数をもって回転させて研削し
た。
【0016】次に、無電解メッキにより電極を形成する
前の前処理として、洗浄、キャタライジング、アクセラ
レーティング処理を行う。洗浄は、メッキ形成面の活性
化及び、キャタリスト液やメッキ液が溝7,9内に入り
易くするための親水化を目的として行われるもので、本
実施例においてはエタノール液を用いて洗浄を行った。
キャタライジング処理は、塩化パラジュウム、塩化第1
錫、濃塩酸等からなるキャタリスト液に基板1を浸し、
溝7,9の表面にPd・Snの錯化物を吸着させる目的
で行う。続いて、アクセラレーティング処理を行う。こ
の処理は硫酸等の液体に基板1を浸し、キャタライジン
グ処理で吸着された錯化物から錫を除去し、金属化した
Pdのみを残す目的で行われる処理である。これらのキ
ャタライジング処理及びアクセラレーティング処理は被
メッキ物(基板1)と処理液との相対速度を0.2m/
s以上にして行えば細い溝7,9の内面の前処理を良好
に行うことができ、均一なメッキが生成される。
【0017】次に、第一、第二の圧電部材層2,3の表
面に配線パターン形成部を除きマスクをかける。この方
法は、図1(c)に示すように、第一、第二の圧電部材
2,3の表面にドライフィルム11を貼る。さらに、そ
の上に、図2(a)に示すように、レジスト用マスク1
2を載せて露光及び現像処理を行う。これにより、図2
(b)に示すように、第一、第二の圧電部材2,3の表
面には、配線パターン形成部と溝7,9の上部以外の部
分にドライフィルムによるレジスト膜13が形成され
る。そして、第一、第二の圧電部材2,3の配線パター
ン形成部及び第一、第二の支柱8,10の側面には金属
化されたPdが存在した状態となる。
【0018】次に、上記処理を施した基板1をメッキ液
に浸漬して無電解メッキを行う。メッキ液は、金属塩及
び還元剤からなる主成分と、pH調整剤、緩衝剤、錯化
剤、促進剤、安定剤、改良剤等からなる補助成分とで形
成される。このメッキ液に基板1を浸すと、金属化され
たPbを触媒核としてメッキが生成され、他の部分には
メッキが生成されない。つまり、金属化されたPbが吸
着された第一、第二の支柱8,10の側面及び第一、第
二の圧電部材層2,3の表面の配線パターン形成部のみ
にメッキを生成させることができる。図3(b)におい
て、14は第一の電極、15は第二の電極、16は配線
パターンで、これらは無電解メッキにより形成されたも
のである。本実施例においては、メッキ液としてニッケ
ル・リン系の低温メッキ液を使用して2ないし4μmの
粒子より形成された凹凸のある第一、第二の圧電部材層
2,3の表面と第一、第二の低剛性部材層5,6とにメ
ッキを行ったところ、ピンホールが無くメッキ厚が1な
いし2μmの均一なニッケルメッキ膜が生成された。
【0019】次に、図3(b)に示すように、第一、第
二の圧電部材層2,3の表面に貼られたレジスト膜13
を剥離し、続いて、図3(c)に示すように、第一の圧
電部材層2の表面に天板17を接着し、第二の圧電部材
層3の表面に底板18を接着し、各溝7,9の先端に連
通するインク吐出部としての多数のインク吐出口19が
形成されたオリフィスプレート20を基板1の側面に固
定し、インク供給部(図示せず)から各溝7,9にイン
クを供給するインク供給管21を天板17と底板18と
に取り付けることにより、インクジェットプリンタヘッ
ドが完成される。この時に、図4に示すように、第一の
溝7の開口面が天板17により閉塞されて多数の第一の
圧力室22が形成され、第二の溝9の開口面が底板18
により閉塞されて多数の第二の圧力室23が形成され
る。
【0020】このような構成において、図4における中
央の第一の圧力室22のインクを吐出させる場合につい
て述べる。第一の圧力室22のそれぞれには図3(c)
に示したインク供給管21からインクが供給される。こ
こで、中央の第一の圧力室22の第一の電極14と左側
に隣接する第一の圧力室22の第一の電極14との間に
配線パターン16を介して電圧Aを印加し、中央の第一
の圧力室22の第一の電極14と右側に隣接する第一の
圧力室22の第一の電極14との間に電圧Bを印加す
る。A,Bの電圧の極性は逆で、第一の支柱8の高剛性
部8aには矢印により示す分極方向と直交する方向に電
界がかけられる。これにより、中央の第一の圧力室22
の左側の第一の支柱8は左方に歪み右側の第一の支柱8
は右側に歪み、中央の第一の圧力室22の容積が増大
し、その両側の第一の圧力室22の容積は減少する。
【0021】図5に電圧A,Bの印加状態と時間との関
係を示すが、一定の期間aの間で電圧A,Bが緩やかに
高められるため、容積が減少した左右の第一の圧力室2
2のインクがインク吐出口19から飛翔することはな
い。中央の第一の圧力室22は、容積の増大により内圧
が低下しインク吐出口19のメニスカスが若干後退し連
通するインク供給部からインクを吸引する。図5のbの
時点では、これまでとは逆の電圧が第一の電極14に急
激に印加されるため、中央の第一の圧力室22の左側の
第一の支柱8は右側に歪み右側の第一の支柱8は左側に
歪み、中央の第一の圧力室22の容積は急激に減少す
る。これにより、中央の第一の圧力室22のインク吐出
口11からインクが飛翔される。この時の電圧は図5に
cによって示すように一定期間印加され、この間は飛翔
中のインク滴の尾部はインク吐出口19から分離される
ことはない。図5のdの時点で第一の電極14への電圧
印加を急激に遮断すると、歪んだ第一の支柱8が元の姿
勢に復帰するため中央の第一の圧力室22の内圧が急激
に低下し、したがって、インク吐出口19のインクが内
方に吸引され飛翔中のインク滴の尾部が分離される。第
一の電極14への通電を遮断した瞬間には、中央の第一
の圧力室22の左右両側の第一の圧力室22の内圧は上
昇するが、インク吐出口19からインクを飛翔させる程
の圧力には達しない。なお、第二の圧力室23のインク
は、第一の圧力室22のインクを飛翔させる動作と全く
同様であるので説明を省略する。
【0022】また、第一の支柱8は第一の圧電部材層2
により形成された高剛性部8aと第一の低剛性部材層5
により形成された低剛性部8bとにより形成されている
が、低剛性部8bの剛性は高剛性部8aの数10分の1
であるため、高剛性部8aで発生する歪力に抗する低剛
性部8bの抵抗力が小さく、これにより、第一の支柱8
の歪量を大きくして第一の圧力室22からのインクの吐
出特性を向上させることができる。同様に、第二の支柱
10も高剛性部10aと低剛性部10bとにより形成さ
れているため、第二の支柱10の歪量を大きくして第二
の圧力室23からのインクの吐出特性を向上させること
ができる。
【0023】なお、本発明は前記実施例に限られるもの
ではない。それについて、幾つかの例を挙げて説明す
る。まず、前記実施例においては、低剛性部材層5,6
の材料として樹脂を主成分とする接着剤4を用いたが、
接着剤4に限られるものではなく、剛性が低く、非導電
性及び非電歪性である条件が満たされればよい。例え
ば、樹脂材よりなる成形板等の使用も可能である。
【0024】また、無電解メッキはニッケルに限られる
ものではない。特に、ニッケルが腐食されるようなイン
クを使用する場合には、無電解メッキとして金を特定す
ることが望ましい。また、安価な金属を用いた無電解メ
ッキで第一、第二の電極14,15を形成し、その上に
耐蝕性のある金属のメッキを施しても良いものである。
【0025】さらに、前記実施例においては、第一、第
二の電極14,15を第一、第二の溝7,9の内面全面
に形成した場合について説明したが、第一、第二の圧電
部材層2,3の溝7,9の内面にのみ形成してもよいも
のである。すなわち、無電解メッキ行程のキャタライジ
ング処理を行った場合に吸着されるPd・Snの錯化物
の錫の割合が、第一、第二の圧電部材層2,3にキャタ
ライジング処理を行った場合よりも少なくなる性質をも
つ合成樹脂により第一、第二の低剛性部材層5,6を形
成し、アクセラレーティング処理を調整し、第一、第二
の低剛性部材層5,6に吸着された錯化物を錯化物のま
まの状態に維持し、第一、第二の圧電部材層2,3に吸
着された錯化物が金属化されたPdとなるようにすれ
ば、第一、第二の支柱8,10の高剛性部8a,10a
の表面のみに第一、第二の電極14,15を形成するこ
とができる。このような場合には、第一、第二の支柱
8,10の低剛性部8b,10bの剛性がさらに小さく
なるため、第一、第二の支柱8,10の歪特性をさらに
向上させることができる。
【0026】さらに、前記実施例においては、触媒付与
行程としてキャタライジング処理、アクセラレーティン
グ処理を行う例を説明したが、センシタイジング処理、
アクチベーティング処理によって触媒付与を行ってもよ
い。ただし、この場合は第一、第二の圧電部材層2,3
のみに電極14,15を設けることはできず、第一、第
二の溝7,9の全内面に電極14,15を設けたものに
限る。
【0027】さらに、前記実施例においては、インクジ
ェットプリンタヘッドへの通電方法として、飛翔液滴を
安定させるために、図5に示すような電圧印加方法を採
用したが、従来から行われている他の電圧印加方法を採
用しても良いものである。
【0028】さらに、前記実施例においては、第一、第
二低剛性部材層5,6を接着剤4により一体に形成した
状態で説明したが、図6に示すように、第一の圧電部材
層2と、第一の低剛性部材層としての構造用接着フィル
ム24と、中間基板25と、第二の低剛性部材層として
の構造用接着フィルム26と、第二の圧電部材層3とを
重ね合わせ、この積層構造に対して熱と圧力とを加え構
造用接着フィルム24,26を硬化させて基板27を形
成してもよい。そして、この基板27に対して、前記実
施例に示したように、第一、第二の溝7,9と第一、第
二の支柱8,10とを形成し、第一、第二の溝7,9の
内面に第一、第二の電極14,15を形成し、第一の圧
電部材2の表面に天板17を接合して第一の圧力室22
を形成し、第二の圧電部材3の表面に底板18を接合し
て第二の圧力室23を形成し、基板27の側面にオリフ
ィスプレート20を固着することにより、インクジェッ
トプリンタヘッドが形成される。
【0029】この場合には、剛性の高い中間基板25を
具備するため、外力に対して変形し難い構造とすること
ができる。なお、構造用接着フィルム24,26に要求
される特性は、接着力が高いこと、硬化温度が低く第
一、第二の圧電部材層2,3の分極を劣化させないこ
と、厚さが均一であること、等の条件が満たされるもの
であれば適用が可能である。例として、住友スリーエム
株式会社製の構造用接着フィルムAF−163−2K等
が挙げられる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明は、それぞれ板厚方向に
分極された第一及び第二の圧電部材層と、前記第一の圧
電部材層の内面に対面する第一の低剛性部材層と、前記
第二の圧電部材層の内面に対面する第二の低剛性部材層
とを積層固定してなる基板を設け、前記第一の圧電部材
の表面から前記第一の低剛性部材層の内部に達する深さ
で互いに平行な多数の第一の溝とこれらの第一の溝の両
側に配置された第一の支柱とを研削加工し、前記第一の
溝を研削した時の研削基準位置を基準として前記第二の
圧電部材層の表面から前記第二の低剛性部材層の内部に
達する深さで互いに平行な多数の第二の溝とこれらの第
二の溝の両側に配置された第二の支柱とを研削加工し、
前記第一の支柱の側面に第一の電極を形成し、前記第二
の支柱の側面に第二の電極を形成し、前記第一の圧電部
材層の表面に天板を接合することにより前記第一の溝の
開口面を閉塞して多数の第一の圧力室を形成し、前記第
二の圧電部材層の表面に底板を接合することにより前記
第二の溝の開口面を閉塞して多数の第二の圧力室を形成
し、前記第一及び第二の溝のそれぞれの端面に連通され
る多数のインク吐出部が形成されたオリフィスプレート
を前記基板に固着するようにしたので、第一又は第二の
電極に電圧を加えて第一又は第二の支柱を歪ませ、第一
又は第二の圧力室の圧力を変化させてインクをインク吐
出部から飛翔させるが、幅の狭い第一、第二の圧力室を
互いに平行に二列に配列した構造であるため、インク吐
出部を高密度に配列することができ、さらに、第一、第
二の圧力室の一端にインク吐出部を設ける構造であるた
め、圧力損失を小さくすることができ、これにより、圧
力損失の影響を受けることなく多数のインク吐出機構を
設けることができ、さらに、第一の圧力室を仕切る第一
の支柱は、第一の圧電部材層と第一の低剛性部材層とか
ら形成されるため、第一の圧電部材層において発生する
歪力に対する第一の低剛性部材の抵抗力を小さくして第
一の支柱の歪量を大きくすることができ、同様の理由に
より第二の支柱の歪量を大きくし、インクの吐出特性を
高めることができ、これにより、第一、第二の圧電部材
層に高電圧を印加することによる分極の劣化を防止し、
かつ、第一、第二の溝の深さを深くすることによる製造
コストの上昇を抑えることができ、さらに、第一の圧電
部材層と第一の低剛性部材と第二の低剛性部材と第二の
圧電部材層とを積層した基板に対して第一、第二の溝を
形成する方法であるため、第一の圧電部材層と第一の低
剛性部材と第二の低剛性部材と第二の圧電部材層とを積
層する際に各部材の位置合わせを厳密に行う必要がな
く、しかも、第一の溝と第二の溝とを同一の研削基準位
置を基準として形成することにより、第一、第二の圧力
室の相対位置を正確に又容易に定めることができる等の
効果を有する。
【0031】請求項2の発明は、請求項1において、第
一及び第二の電極を無電解メッキ法により形成するよう
にしたので、無電解メッキ法によって第一、第二の電極
を形成する方法を採用することにより、第一、第二の圧
電部材層の第一、第二の溝の内面に凹凸があってもピン
ホールのない均一な厚さの電極を形成することができ、
これにより、第一、第二の圧電部材層に均一な電界を印
加することができ、また、第一、第二の圧電部材とイン
クとをピンホールの無い電極で隔離することができるの
で、第一、第二の圧電部材の腐食を防止することがで
き、さらに、無電解メッキ法による電極の形成方法は化
学的処理であるため、一度に大量の処理を行うことがで
き、これにより、電極の製造コストを低減することがで
きる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るもので、インクジェッ
トプリンタヘッドを形成する過程を示す斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタヘッドを形成する過程
を示す斜視図である。
【図3】インクジェットプリンタヘッドを形成する過程
を示す斜視図である。
【図4】インクジェットプリンタヘッドの縦断正面図で
ある。
【図5】電極への印加電圧を示すタイミングチャートで
ある。
【図6】基板の変形例を示す斜視図である。
【図7】インクジェットプリンタヘッドの縦断正面図で
ある。
【図8】第一の従来例を示す側面図である。
【図9】中間基板の平面図である。
【図10】中間基板の一部の平面図である。
【図11】第二の従来例を示す縦断正面図である。
【図12】第三の従来例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 第一の圧電部材層 3 第二の圧電部材層 5 第一の低剛性部材層 6 第二の低剛性部材層 7 第一の溝 8 第一の支柱 9 第二の溝 10 第二の支柱 14 第一の電極 15 第二の電極 17 天板 18 底板 19 インク吐出部 20 オリフィスプレート 22 第一の圧力室 23 第二の圧力室 24 第一の低剛性部材層 26 第二の低剛性部材層 27 基板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】次に、上記処理を施した基板1をメッキ液
に浸漬して無電解メッキを行う。メッキ液は、金属塩及
び還元剤からなる主成分と、pH調整剤、緩衝剤、錯化
剤、促進剤、安定剤、改良剤等からなる補助成分とで形
成される。このメッキ液に基板1を浸すと、金属化され
たPdを触媒核としてメッキが生成され、他の部分には
メッキが生成されない。つまり、図3(a)に示すよう
に、金属化されたPdが吸着された第一、第二の支柱
8,10の側面及び第一、第二の圧電部材層2,3の表
面の配線パターン形成部のみにメッキを生成させること
ができる。図3(b)において、14は第一の電極、1
5は第二の電極、16は配線パターンで、これらは無電
解メッキにより形成されたものである。本実施例におい
ては、メッキ液としてニッケル・リン系の低温メッキ液
を使用して2ないし4μmの粒子より形成された凹凸の
ある第一、第二の圧電部材層2,3の表面と第一、第二
の低剛性部材層5,6とにメッキを行ったところ、ピン
ホールが無くメッキ厚が1ないし2μmの均一なニッケ
ルメッキ膜が生成された。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】さらに、前記実施例においては、第一、第
二の電極14,15を第一、第二の溝7,9の内面全面
に形成した場合について説明したが、第一、第二の圧電
部材層2,3の溝7,9の内面にのみ形成してもよいも
のである。すなわち、無電解メッキ行程のキャタライジ
ング処理を行った場合に吸着されるPd・Snの錯化物
の錫の割合が、第一、第二の圧電部材層2,3にキャタ
ライジング処理を行った場合よりも多くなる性質をもつ
合成樹脂により第一、第二の低剛性部材層5,6を形成
し、アクセラレーティング処理を調整し、第一、第二の
低剛性部材層5,6に吸着された錯化物を錯化物のまま
の状態に維持し、第一、第二の圧電部材層2,3に吸着
された錯化物が金属化されたPdとなるようにすれば、
第一、第二の支柱8,10の高剛性部8a,10aの表
面のみに第一、第二の電極14,15を形成することが
できる。このような場合には、第一、第二の支柱8,1
0の低剛性部8b,10bの剛性がさらに小さくなるた
め、第一、第二の支柱8,10の歪特性をさらに向上さ
せることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ板厚方向に分極された第一及び
    第二の圧電部材層と、前記第一の圧電部材層の内面に対
    面する第一の低剛性部材層と、前記第二の圧電部材層の
    内面に対面する第二の低剛性部材層とを積層固定してな
    る基板を設け、前記第一の圧電部材の表面から前記第一
    の低剛性部材層の内部に達する深さで互いに平行な多数
    の第一の溝とこれらの第一の溝の両側に配置された第一
    の支柱とを研削加工し、前記第一の溝を研削した時の研
    削基準位置を基準として前記第二の圧電部材層の表面か
    ら前記第二の低剛性部材層の内部に達する深さで互いに
    平行な多数の第二の溝とこれらの第二の溝の両側に配置
    された第二の支柱とを研削加工し、前記第一の支柱の側
    面に第一の電極を形成し、前記第二の支柱の側面に第二
    の電極を形成し、前記第一の圧電部材層の表面に天板を
    接合することにより前記第一の溝の開口面を閉塞して多
    数の第一の圧力室を形成し、前記第二の圧電部材層の表
    面に底板を接合することにより前記第二の溝の開口面を
    閉塞して多数の第二の圧力室を形成し、前記第一及び第
    二の溝のそれぞれの端面に連通される多数のインク吐出
    部が形成されたオリフィスプレートを前記基板に固着す
    るようにしたことを特徴とするインクジェットプリンタ
    ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 第一及び第二の電極を無電解メッキ法に
    より形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    のインクジェットプリンタヘッドの製造方法。
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