JPH1191114A - インクジェット記録ヘッドのノズル板の製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドのノズル板の製造方法

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Publication number
JPH1191114A
JPH1191114A JP9253143A JP25314397A JPH1191114A JP H1191114 A JPH1191114 A JP H1191114A JP 9253143 A JP9253143 A JP 9253143A JP 25314397 A JP25314397 A JP 25314397A JP H1191114 A JPH1191114 A JP H1191114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
ink
ink jet
recording head
nozzle plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP9253143A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Amano
良則 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9253143A priority Critical patent/JPH1191114A/ja
Publication of JPH1191114A publication Critical patent/JPH1191114A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンネルの内に充填されているインクの圧
力を選択的に変化せしめて、そのチャンネルに連通した
ノズルより選択的にインクを突出せしめるインクジェッ
ト記録ヘッドに使用される前記ノズルが形成されたノズ
ル板の製造方法に関するもので、特にインクの吐出性能
の改善されたノズルを容易に作成する方法を提供する。 【解決手段】 レーザビームの照射により開口する孔の
傾斜角度が異なる複数の異種材料の板状体を前記傾斜角
度が小さいものから順次積層し、その積層体16の傾斜
角度が小さい板状体の側からレーザビーム17を照射
し、開口された孔5の断面形状を、各材料層内のテーパ
ー角度が次第に大きくした開口を形成し、この開口をノ
ズル5とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隔壁により隔てら
れた互いに並行する複数のチャンネルを有し、前記チャ
ンネルの内に充填されているインクの圧力を選択的に変
化せしめて、そのチャンネルに連通したノズルより選択
的にインクを突出せしめるインクジェット記録ヘッドに
使用される前記ノズルが形成されたノズル板の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭63−2527
50号公報に開示のようにインク吐出原理として圧電素
子のせん断モード変形を利用したインクジェット記録装
置が考えられている。この構成は図4に示すように、大
きく圧電セラミックスのアクチュエータ部材1とカバー
プレート3とノズルプレート2とプリント配線板6とか
ら構成されている。そのアクチュエータ部材1には、ダ
イヤモンドプレード等により切削加工された複数のチャ
ンネル9が形成されている。また、そのチャンネル9間
の側壁10は溝深さ方向に分極処理を施されている。
【0003】それらのチャンネル9は同じ深さであり、
かつ平行で、チャンネル9の深さは、図5に示すように
アクチュエータ部材1の後端面11に近づくに従い次第
に浅くなっており、後端面11付近にはチャンネルの浅
い領域が形成されている。そして、各チャンネル9の両
側面の上側半分には信号電極4がスパッタリングや蒸着
等によって形成されている。また、チャンネルの浅い領
域においても同様に側面及び底面に信号電極4がスパッ
タリングや蒸着等によって形成されている。これにより
チャンネル9の両側面に形成された信号電極4はチャン
ネルの浅い領域の底面に形成された信号電極4によって
電気的に接続されている。
【0004】次に、カバープレート3は、セラミックス
材料または樹脂材料等から形成されている。また、カバ
ープレート3には、研削または切削加工等によって、イ
ンク供給口8及びマニホールド7が形成されている。そ
して、アクチュエータ部材1のチャンネル9の加工側の
面とカバープレート3のマニホールド7の加工側の面と
をエポキシ系接着剤12によって接着する(図5)。こ
のようにして、インクジェットヘッドにはチャンネル9
の上面が覆われて横方向に同じ間隔を有する複数のイン
ク流路としてのチャンネル9が構成される。そのチャン
ネル9は長方形断面の細長い形状であり、全てのチャン
ネル内には、インク供給口8からインクが充填される。
【0005】図4に示すように、アクチュエータ部材1
及びカバープレート3の端面に、ノズル板2が接着され
ている。このノズル板2はポリイミド、ポリエーテルイ
ミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポ
リカーボネイト等のプラスチックによって形成されてい
る。このノズル板2はエポキシ系接着剤などを用いてア
クチュエータ部材1及びカバープレート3のインク吐出
面側に貼付した後に、各チャンネル9の中心を顕微鏡な
どにより位置決めした後、エキシマレーザなどの装置を
用いてノズル5の孔開けを行っている。
【0006】そして、アクチュエータ部材1のチャンネ
ル9と反対側の面には、プリント配線板6がエポキシ系
接着剤等によって接着されている。そのプリント配線板
6には各チャンネルの位置に対応した位置に導電性パタ
ーンが形成されている。その導電性パターンとチャンネ
ルの浅い領域の底面に形成した信号電極4はボンディン
グワイヤー16で接続されており、信号電極4への選択
的な電圧印加により、隔壁を変形せしめ、その変形にと
もなうインク圧によりノズル5からのインクの吐出を制
御している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の構
成では、ノズル板2を貼付した後に、インク吐出のため
のノズル数と同等な数のノズルを加工しなければならな
いため、インク吐出ノズル数の増加とともにこの工数も
増えることになり、またこの加工方法であると、ノズル
の断面形状が直線的なテーパー状となり、ノズルとノズ
ル板の裏面の出会う位置に角が付いた形状となるため、
チャンネルからノズル部へインクが突入するときのイン
クに対する流体抵抗を十分に小さくできなくなる問題が
あった。本発明は、このノズルの断面形状をインクの流
れに対して抵抗を小さくするようにして、インク吐出効
率の良いインクジェット記録ヘッドの製造方法を提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録ヘッドのノズル板の製造方法は、レーザビームの照
射により開口する孔の傾斜角度が異なる複数の異種材料
の板状体を前記傾斜角度が小さいものから順次積層し、
その積層体の傾斜角度が小さい板状体の側からレーザビ
ームを照射し、開口された孔の断面形状を、各材料層内
のテーパー角度が次第に大きくした開口を形成し、この
開口をノズルとすることを特徴とする。この製造方法に
よれば、従来のように単一の材料からなるノズル板をレ
ーザにより開口加工した場合のように、ノズル断面が直
線的なテーパーの付いた形状となることもなく、ノズル
板の厚み方向に前記ノズルの加工が進行するに従い、積
層材料が異なり、各材料内のテーパー角度が次第に大き
くなることで、前記ノズルの断面形状が概略あるRを持
って加工され、インク吐出効率のよいインク流路を形成
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の請求項1に記載
された発明の実施の形態について、図1および図2を用
いて説明する。なお、図4,5で示した従来例と実質的
に同一な構成部品には同一符号を付している。
【0010】まず、図2に示すように、ノズル板2の材
料としてエキシマレーザビーム17に対する加工特性の
異なる異種材料を積層したシート16に対して、ノズル
開口5を加工するためにシート16の表面に、メタルマ
スク19を密着させてエキシマレーザビーム17の平行
光を照射する。シート16の材料としては、例えば、エ
キシマレーザビーム17に対して孔加工される角度θが
異なる異種材料として、ポリ塩化ビニール(PVC)、
ポリイミド(PI)、ポリサルホン(Psf)或いはガ
ラスエポキシなどがある。これらは通常のエキシマレー
ザビーム17による孔加工時のテーパー角度θが、ポリ
塩化ビニールで約4゜、ポリサルホンで約2゜また、ガ
ラスエポキシで約7゜であり、これらの材料を図2のよ
うに、エキシマレーザビーム17を照射する面側から前
記のテーパー角度θが大きい材料の順に積層する。
【0011】このようにすることで、ノズル開口部5の
断面形状は、各材料内では、前述の材料によりそれぞれ
定まる所定の角度θで加工が進み、ノズル5の断面形状
は、全体として直線状のテーパーにはならず、ドーム型
の断面形状をしたノズル5ができる。さらにこの方法に
よると、ノズル配列と同形状のメタルマスク19を用い
ることで、開口数N.A.の大きな光学系18で、一本
のビームを絞ってノズルを形成する方式(図3)に対
し、全てのノズル開口部5を一括して加工することがで
きることになる。このようにして作製したノズル板16
をアクチュエータ部材1の端面に貼付する。このノズル
板16を貼付することで図4に示すように、従来ノズル
板裏面近傍のチャンネル内で存在していたインク吐出時
の圧力損失が軽減されることになる。
【0012】このようにすることで、従来はノズルプレ
ートを貼付した後に、インク吐出のためのノズル数と同
等な数のノズルを加工しなければならないため、圧電セ
ラミックスに形成したインク吐出のためのチャンネルと
同等な個数のノズル加工を必要とし、インク吐出ノズル
数の増加とともにこの工数も増えることになり、またこ
の加工方法であると、ノズルの断面形状が直線的にテー
パーの付いたものとなるため、ノズル部へインクが突入
するときのインクに対する流体抵抗を十分に小さくでき
なくなる。本発明は、ノズルの断面形状をインクの流れ
に対して抵抗を小さくし、インク吐出効率の良いインク
ジェット記録ヘッドが得られる。
【0013】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録ヘッドのノ
ズル板の製造方法によれば、従来ノズルの断面形状が直
線的にテーパーの付いたものが、傾斜角度が徐々に大き
くなる形状にすることができるため、インク吐出効率の
良いインクジェット記録ヘッドが容易に得られるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるインクジェット
記録ヘッドのノズル板の製造方法を適用したせん断モー
ド型インクジェット記録ヘッドの長手方向断面図
【図2】同インクジェット記録ヘッドのノズル断面図
【図3】従来のインクジェット記録ヘッドのノズル断面
【図4】従来のせん断モード型インクジェット記録ヘッ
ドの分解斜視図
【図5】同インクジェット記録ヘッドのチャンネル長手
方向断面図
【符号の説明】
5 ノズル 16 シート(ノズル板) 17 レーザビーム 19 メタルマスク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザビームの照射により開口する孔の傾
    斜角度が異なる複数の異種材料の板状体を前記傾斜角度
    が小さいものから順次積層し、その積層体の傾斜角度が
    小さい板状体の側からレーザビームを照射し、開口され
    た孔の断面形状を、各材料層内のテーパー角度が次第に
    大きくした開口を形成し、この開口をノズルとすること
    を特徴とするインクジェット記録ヘッドのノズル板の製
    造方法。
JP9253143A 1997-09-18 1997-09-18 インクジェット記録ヘッドのノズル板の製造方法 Pending JPH1191114A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104759759A (zh) * 2015-03-28 2015-07-08 大族激光科技产业集团股份有限公司 一种玻璃基底带倒角通孔的激光钻孔方法
CN108145326A (zh) * 2017-12-18 2018-06-12 中国航发贵州黎阳航空动力有限公司 一种锥形小孔的加工方法
CN109128533A (zh) * 2018-09-27 2019-01-04 广东工业大学 一种流体辅助超快激光加工锥度可调微孔的方法
CN111660018A (zh) * 2019-03-05 2020-09-15 陕西坤同半导体科技有限公司 金属掩膜及其打孔方法

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