JP4321233B2 - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、2列のノズル列を備えたインクジェットヘッドの製造方法に関する。
従来、各々複数のノズルが配列されることにより構成される2列のノズル列を備え、マルチノズル化を図ったインクジェットヘッドとして、特許文献1に記載のものが知られている。
図10〜図12に、この特許文献1に記載のインクジェットヘッドの製造方法の一例を示す。このものは、図10(a)に示すように、圧電性セラミック等の圧電材料からなるチャネル基板100A、100Bのそれぞれ片面の中程に、ダイシングブレード等を用いてチャネル溝101A、101Bを多数平行に並列させて凹設し、更に、各チャネル溝101A、101B内に、各チャネル溝101A、101B間の隔壁102A、102Bをくの字状に変形させるための駆動電圧印加用の電極(図示せず)を形成した後、それらチャネル基板100A、100Bのチャネル溝101A、101Bの形成面と反対面同士を接着する。なお、ここでは、図10(b)に示されるように、各チャネル基板100A、100Bにそれぞれ6本ずつのチャネル溝101A、101Bが形成されている。
次いで、各チャネル基板100A、100Bにおける各チャネル溝101A、101Bの形成面側の略中央部に、各チャネル基板100A、100Bのチャネル溝101A、101Bの並び方向(図10(b)における左右方向)と同幅で且つ各チャネル溝101A、101Bの長さ(図10(a)における左右方向の長さ)よりも短いカバー基板200A、200Bをそれぞれ接着する。
その後、接着されたチャネル基板100A、100Bの基板端R1(図10(a)参照)もしくはカバー基板200A又は200Bの基板端R2(図10(a)参照)を基準として、この基板端R1又はR2にカッティングマシンの基準線を合致させるように位置合わせを行い、この基準の位置から平行に所定距離をおいた位置をカットラインとして、このカットラインに沿って、これらチャネル基板100A、100B及びカバー基板200A、200Bに亘って、チャネル溝101A、101Bの並び方向に沿って一度に切断すると、図11に示すように、チャネル溝101A、101Bの前端(図示左端)が開口すると共に、各チャネル溝101A、101Bの後端(図示右端)側が傾斜状に徐々に浅くなっていき、その後端側の一部を残してカバー基板200A、200Bによって覆われたヘッドチップ300が作成される。なお、図10(a)に示されるものから、ヘッドチップ300は2個得られる。
そして更に、図12に示すように、ヘッドチップ300の前端面に、各チャネル溝101A、101Bに対応するノズル穴401A、401Bが開穿された1枚のノズルプレート400を接着すると共に、カバー基板200A、200Bによって覆われなかった各チャネル溝101A、101Bの後端側を覆うように、マニホールド500A、500Bを接着して、各マニホールド500A、500B内に形成されるインク供給室501A、501Bと各チャネル溝101A、101Bの内部とを連通させる。
特開2001−315333号公報
このように、チャネル溝101A、101Bの後端側が傾斜状に徐々に浅くなっていき、該チャネル溝101A、101B内のインクに対して、隔壁102A、102Bがくの字状に変形することにより圧力変化を与え、ノズル穴401A、401Bから吐出させるようにしたインクジェットヘッドの場合、チャネル溝101A、101Bで発生した圧力波は、ノズル穴401A、401Bが形成されたノズル面と、その反対端側のマニホールド500A、500Bの境界面との2面間で反射する。そして、隔壁102A、102Bがくの字状に変形するための駆動信号のパルス幅は、圧力波がこの2つの反射面を通過する時間であるAL(Acoustic Length≒上記2面間の長さL/チャネル溝内音速Cn)に設定される。従って、チャネル溝101A、101Bにおいて、ノズル面とマニホールド500A、500Bとの境界面との2面間の長さL(以下、これをL長という。)は、インクジェットヘッドのインク吐出特性を決定付ける重要な要素となり、図11に示されるヘッドチップ300の場合、このL長は、カバー基板200A、200Bのチャネル溝101A、101Bの長さ方向に沿う長さによって確定される。
しかしながら、接着されたチャネル基板100A及び100Bを間に挟んで上下に位置する各カバー基板200A、200Bのチャネル基板100A、100Bに対する接着位置が、図10(a)の二点鎖線で示すように、互いにずれて設けられているような場合、上記基板端R1、R2のいずれを基準として切断しても、図11において二点鎖線で示すように、一方のカバー基板200Bを有するチャネル溝101BのL長(長さLb)が、他方のカバー基板200Aを有するチャネル溝101AのL長(長さLa)と相違してしまい、各ノズル列の間でALの精度が相違することによってインク吐出特性に大きな差が生じてしまう。
また、例えばカバー基板200Aがチャネル溝101Aの並び方向に対して傾いて接着されているような場合には、上記基板端R1を基準として切断すると、2列のノズル列の間でALの精度が相違することに加え、各チャネル溝101A間でもL長が相違することによりALの精度にばらつきを生じてしまい、上記基板端R2を基準として切断しても、上記同様に2列のノズル列の間でALの精度が相違してしまう。
従って、従来の製造方法では、カバー基板200A、200Bの接着時に高い位置精度が要求され、生産性を低下させる原因となっている。このため、マルチノズル化されたインクジェットヘッドを製造する際に、カバー基板の接着時に高い位置精度が要求されることなく、容易にAL精度を全てのノズルで均一化できるようにすることが望まれている。
そこで、本発明の課題は、2列のノズル列を有するマルチノズル化されたインクジェットヘッドおいて、カバー基板の接着時に高い位置精度が要求されることなく、AL精度を全てのノズルで容易に均一化することのできる製造方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかになる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
(請求項1)
片面に圧電材料からなる隔壁により隔てられた多数の並列するチャネル溝が凹設された二枚のチャネル基板の各チャネル溝形成面側を、前記チャネル基板における前記チャネル溝の並び方向の長さよりも長い一枚のカバー基板の両面に、該カバー基板の両端が前記各チャネル基板における前記チャネル溝の並び方向の両端からそれぞれはみ出すように接着した後、前記カバー基板における前記各チャネル基板からそれぞれはみ出した部位を基準として、前記各チャネル基板及び前記カバー基板を前記チャネル溝の並び方向に沿って切断することによりヘッドチップを作成する工程を有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
(請求項2)
前記カバー基板における前記各チャネル基板からそれぞれはみ出した部位のはみ出し長さは、それぞれ1mm以上であることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドの製造方法。
本発明によれば、カバー基板の接着時に高い位置精度が要求されることなく、AL精度を全てのノズルで容易に均一化することのできるマルチノズル化されたインクジェットヘッドの製造方法を提供することができる。
以下、本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法の一例について図面を用いて説明する。
図1は2枚のチャネル基板1A、1Bと1枚のカバー基板2とを接着した状態を示す断面図、図2は図1のII方向から見た平面図である。
図1に示すように、2枚のチャネル基板1A、1Bは、それぞれ多数のチャネル溝11A、11Bを平行に並列させて凹設した圧電材料を主体として構成され、1枚のカバー基板2及び該カバー基板2からそれぞれ所定間隔をおいて配置された2枚の接続基板4、4の両面に、チャネル溝11A、11Bの形成面側同士を対向させるようにして接着する。
圧電材料としては、電圧を加えることにより変形を生じる公知の圧電材料を用いることができ、有機材料からなる圧電材料、非金属製の圧電材料等がある。特に、非金属製の圧電材料によって基板を形成することが好ましく、成形、焼成等の工程を経て形成される圧電セラミックス基板、又は成形、焼成を必要としないで形成される基板等がある。
非金属製の圧電材料からなる基板において、成形、焼成等の工程を経て形成される圧電セラミックス基板としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)が好ましい。さらにBaTiO3、ZnO、LiNbO3、LiTaO3等を用いてもよい。
PZTとしては、PZT(PbZrO3−PbTiO3)と、第三成分添加PZTがある。添加する第三成分としてはPb(Mg1/3Nb2/3)O3、Pb(Mn1/3Sb2/3)O3、Pb(Co1/3Nb2/3)O3等がある。
また、非金属製の圧電材料からなる基板において、成形、焼成を必要としないで形成される基板としては、例えば、ゾル−ゲル法、積層基板コーティング法等で形成することができる。
チャネル基板1A、1Bに対してチャネル溝11A、11Bを凹設するには、図6に示すように、チャネル基板1A、1Bの表面に予め電極形成用のマスクをドライフィルム80により形成し、チャネル基板1A、1Bの表面の両端側(図5における左右端側)に、各電極形成領域80aに相当するドライフィルム80を露光処理することにより除去し、チャネル基板1A、1Bの表面を露出させておく。
この後、図7に示すように、チャネル基板1A、1Bの表面からダイシングブレード90により多数の溝を平行に切削加工することにより形成する。個々のチャネル溝11A、11Bは、チャネル基板1A、1Bの一端の電極形成領域80aからダイシングブレード90をチャネル基板1A、1Bの表面に下降させた後、矢印の方向に同一深さとなるように他端の電極形成領域80aに至るまでダイシングブレード90を移動させて溝を研削し、該他端の電極形成領域80aに到達したらダイシングブレード90を上昇させることによって凹設する。これにより、チャネル基板1A、1Bに、チャネル溝11A、11Bとその間に削り残された圧電材料からなる隔壁12A、12Bとが交互に平行に並設されると同時に、チャネル溝11A、1Bは、チャネル基板1A、1Bの両端にいくにつれて徐々に浅くなって傾斜部11A’、11B’(図1参照)となり、ついには消滅する。
このようにしてチャネル基板1A、1Bにチャネル溝11A、11Bを形成した後、ドライフィルム80が被覆された状態のチャネル基板1A、1Bの表面に対し、めっき法、蒸着法、スパッタ法等によって電極13A、13Bを形成する。電極13A、13Bを形成する金属は、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)、Cu(銅)、Al(アルミニウム)等があるが、NiやCuが好ましく、特に好ましくはNiである。これにより、電極13A、13Bはドライフィルム80により被覆されていない各電極形成領域80a及びダイシングブレード90により研削加工された各チャネル溝11A、11B内にのみ形成される。
このとき、チャネル溝11A、11B内の電極13A、13Bは、図8に示すように、チャネル基板1A、1Bの各チャネル溝11A、11Bの長さ方向に沿う両端に位置する傾斜部11A’、11B’を介してチャネル基板1A、1Bの表面までそれぞれ引き出し形成される。これにより、各電極13A、13Bは、チャネル基板1A、1Bの両端側の表面において、チャネル溝11A、11Bと同一ピッチで平行に並設される。
圧電材料からなるチャネル基板1A、1Bはそれぞれ分極処理されており、隔壁12A、12Bの表面に形成された上記電極13A、13Bに電圧を印加することで分極方向と直角方向から電圧を掛けると、隔壁12A、12Bが圧電滑り効果によってくの字状にせん断変形し、これによりチャネル溝11A、11Bの内部容積が変化して、該チャネル溝11A、11B内のインクに圧力変化を与える。
カバー基板2には、例えば、窒化アルミを成分に含むセラミックス、分極処理されていない圧電材料、液晶ポリマー等の材料を用いることができる。更に、熱膨張係数が、チャネル基板1A、1Bの熱膨張係数の±2ppm/℃であるものが好ましい。熱膨張係数をこの範囲とすることで、各基板間に熱膨張係数の差による剥離等が起こらない。
カバー基板2の長さ(図1中の左右方向の長さ)は、各チャネル基板1A、1Bに凹設されたチャネル溝11A、11Bの長さよりも短く、また、カバー基板2の幅(チャネル溝11A、11Bの並び方向に沿う長さ)は、図2に示すように、各チャネル基板1A、1Bの幅(チャネル溝11A、11Bの並び方向に沿う長さ)よりも長く形成されている。なお、図2では、チャネル基板1A及びチャネル溝11Aのみが示されている。そして、この1枚のカバー基板2を、図9に示すように、一方のチャネル基板1Bのチャネル溝11Bの長さ方向の略中央部に位置するように配置させ、エポキシ系接着剤等を用いて接着する。
一方、接続基板4、4は、各チャネル基板1A、1Bと同一幅で、カバー基板2と同一の材料によって形成することができる。各接続基板4、4において各チャネル基板1A、1Bと接する各面には、各チャネル基板1A、1Bの表面まで引き出し形成されている電極13A、13Bと同数且つ同一ピッチで、接続電極41A、41Bがパターン形成されている。このように接続電極41A、41Bを形成するには、上記電極13A、13Bの形成方法と同様に、接続基板4、4の両面にドライフィルムを被覆し、そのうちの接続電極形成領域を露光処理することにより除去した後、電極形成用金属をめっき法、蒸着法、スパッタ法等によって形成し、しかる後、残ったドライフィルムを除去すればよい。
これら接続基板4、4は、チャネル基板1Bの上面の各端部に、チャネル溝11Bの傾斜部11B’がカバー基板2との間に臨むように、該カバー基板2との間に間隔をおいて配置させると共に、各接続基板4、4の端部がチャネル基板1Bの両端部から大きく張り出すように配置させ、更に、各接続基板4、4の1面に形成されている接続電極41Bをチャネル基板1B表面の各電極13Bと電気的に接続するように配置させ、異方性導電フィルム等を用いてチャネル基板1B表面に接着する。
その後、これらの上面に、他方のチャネル基板1Aを、そのチャネル溝11A形成面側を下にして、チャネル基板1Bと対向するように接着し、図1及び図2に示すチャネル基板1A、1B、カバー基板2及び接続基板4、4の一体物を作成する。これにより、カバー基板2と各接続基板4、4との間で形成される空間に各チャネル溝11A、11B内にインクを供給するための共通インク室5となる空間が形成される。
ここで、カバー基板2は、上述したように、その幅が各チャネル基板1A、1Bの幅よりも長く形成されているため、図2に示されるように、チャネル基板1A、1Bの幅方向両端からそれぞれカバー基板2の幅方向端部がはみ出すようになる。このカバー基板2は、各はみ出し部21、21のはみ出し量α、αがほぼ同じ量となるように配置させて接着することが好ましい。
このようにして2枚のチャネル基板1A、1Bと1枚のカバー基板2及び2枚の接続基板4、4を接着した後、図2に示すように、各チャネル溝11A、11Bの並び方向に沿うカットラインC1、C2に沿って切断することによって2つのヘッドチップを分割形成する。
ここで、カットラインC1は、カバー基板2における各チャネル基板1A、1Bの幅方向端部からそれぞれはみ出したはみ出し部21の図中Ra−Ra線に沿う基板端を基準とし、この基板端から平行に所定距離をおいた位置とされる。
また、カットラインC2は、同じくはみ出し部21の図中Rb−Rb線に沿う基板端を基準とし、この基板端から平行に所定距離をおいた位置とされる。これにより各カットラインC1、C2に沿って切断すると、その切断面は、Ra−Ra線に沿う基板端及びRb−Rb線に沿う基板端とそれぞれ平行となる。
このカバー基板2のはみ出し部21、21のはみ出し量α、αは、これを基板端の基準として容易に確認できるようにするため、それぞれ1mm以上あることが好ましく、5mm以上とすることがより好ましい。はみ出し量αの上限は特に限定されないが、大きすぎるとヘッドチップが大型化すると共にカバー基板2の使用量が増加してコスト増となるおそれもあるため、これらの諸事情を勘案して適宜決められる。
得られたヘッドチップ10は、図3(a)に示すように、図中上側に配置されるチャネル溝11Aと図中下側に配置されるチャネル溝11Bとでカバー基板2が共通のものとなる。従って、チャネル溝11AのL長とチャネル溝11BのL長とは、カバー基板2の長さLで共通となり、両者間で相違が生じることはない。
また、図3における左端の切断面はRa−Ra線(又はRb−Rb線)に沿うカバー基板2の基板端と平行であるため、仮にカバー基板2がチャネル基板1A、1Bに対して僅かに傾いて接着されていたとしても、それぞれノズル列を構成する各チャネル溝11A内でのL長でのばらつき及び各チャネル溝11B内でのL長のばらつきは発生せず、ヘッドチップ10全体としてのAL精度を均一化できる。
更に、このようにして形成されたヘッドチップ10の両側部からは、カバー基板2のはみ出し部21、21がそれぞれはみ出し形成された形態となるため、カバー基板2の両面に各チャネル基板1A、1Bを接着する際や各工程間を移送する際等にヘッドチップ10を保持する必要がある場合、このはみ出し部21、21を保持部として利用することができ、これを例えば図示しない適宜の保持具によって保持したり、或いは手に持ったりすることによって、チャネル基板1A、1Bに直接触れることなくヘッドチップ10を取り扱うことができるようになり、高価なチャネル基板1A、1Bの損傷を回避することができる。
このようにしてヘッドチップ10を形成した後は、図4に示すように、切断面に、各チャネル溝11A、11Bに対応する位置にノズル穴31A、31Bが開穿されたノズルプレート3を接着すると共に、接続基板4の各接続電極41A、41Bに、それぞれ駆動回路(図示せず)と電気的に接続された配線が形成されたFPC(フレキシブルプリント基板)6A、6Bを、異方性導電フィルム等を用いて接合する。
更に、図5に示すように、ヘッドチップ10の両側部に開口する共通インク室5の両端を塞ぐようにマニホールド部材7、7を接着し、インクジェットヘッドHを完成する。ここに示すマニホールド部材7、7は、例えばエンジニアリングプラスチック等によりそれぞれコの字状に形成されてなり、ヘッドチップ10の上面、側面及び下面に亘って取り付けるようになっている。なお、両マニホールド部材7、7の少なくとも一方には、共通インク室5内と連通するインク供給口71が形成されている。
ここで、ヘッドチップ10の両側部からは、カバー基板2の各はみ出し部21、21がそれぞれはみ出しているため、各マニホールド部材7、7の接着時、これらはみ出し部21、21を基準として、図5中の矢印で示すように、そのはみ出し部21、21に対して各マニホールド部材7、7を突き当てることで、それらの接着位置を簡単に位置決めすることができる。
また、インクジェットヘッドHの完成後も、これらはみ出し部21、21を残しておくことで、インクジェットヘッドHの移送等のために保持する必要がある場合、これらはみ出し部21、21を保持部として利用することができ、チャネル基板1A、1Bに直接触れることなくインクジェットヘッドHを取り扱うことができて高価なチャネル基板1A、1Bの損傷を回避することができると共に、このインクジェットヘッドHを図示しない筐体内に位置決めして収容する際にも、これらはみ出し部21、21を位置決めの基準として利用することができ、精度の良い取り付けを容易に行うことができる。
本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法を説明する図であり、2枚のチャネル基板と1枚のカバー基板とを接着した状態を示す断面図 図1のII方向から見た平面図 (a)は本発明に係るヘッドチップの構造を示す断面図、(b)はその平面図 本発明に係るインクジェットヘッドの構造を示す断面図 本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法を示す斜視図 本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法を説明する図 本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法を説明する図 本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法を説明する図 本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法を説明する図 従来のインクジェットヘッドの製造方法を説明する図であり、(a)は2枚のチャネル基板と2枚のカバー基板とを接着した状態を示す断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図 従来のヘッドチップの構造を示す断面図 従来のインクジェットヘッドの構造を示す断面図
符号の説明
1A、1B:チャネル基板
10:ヘッドチップ
11A、11B:チャネル溝
12A、12B:隔壁
13A、13B:電極
2:カバー基板
21:はみ出し部
3:ノズルプレート
31A、31B:ノズル穴
4:接続基板
41A、41B:接続電極
5:共通インク室
6A、6B:FPC
7:マニホールド部材
71:インク供給口
80:ドライフィルム
90:ダイシングブレード
H:インクジェットヘッド

Claims (2)

  1. 片面に圧電材料からなる隔壁により隔てられた多数の並列するチャネル溝が凹設された二枚のチャネル基板の各チャネル溝形成面側を、前記チャネル基板における前記チャネル溝の並び方向の長さよりも長い一枚のカバー基板の両面に、該カバー基板の両端が前記各チャネル基板における前記チャネル溝の並び方向の両端からそれぞれはみ出すように接着した後、前記カバー基板における前記各チャネル基板からそれぞれはみ出した部位を基準として、前記各チャネル基板及び前記カバー基板を前記チャネル溝の並び方向に沿って切断することによりヘッドチップを作成する工程を有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 前記カバー基板における前記各チャネル基板からそれぞれはみ出した部位のはみ出し長さは、それぞれ1mm以上であることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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