JP3506356B2 - インクジェットプリンタヘッド - Google Patents

インクジェットプリンタヘッド

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JP3506356B2
JP3506356B2 JP16986997A JP16986997A JP3506356B2 JP 3506356 B2 JP3506356 B2 JP 3506356B2 JP 16986997 A JP16986997 A JP 16986997A JP 16986997 A JP16986997 A JP 16986997A JP 3506356 B2 JP3506356 B2 JP 3506356B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電部材による基
板に多数の溝を形成してインク室を並設し、これらのイ
ンク室の内面に電極を形成して電圧を印加することによ
りインク室の容積を変化させてインクを吐出するように
したインクジェットプリンタヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インク供給部に接続された多数の
インク室の先端にインク吐出口を有するノズルプレート
を固定し、インク室内の圧力を高めてインク吐出口から
インク滴を吐出させて記録紙上にドットを形成するよう
にしたインクジェットプリンタヘッドにおいて、インク
室内の圧力を高める方法としては、種々のものがある
が、その第一の従来例としては、図10に示すように、
特開昭63−247051号公報に記載されたものがあ
る。すなわち、インク室1の両側に配列された側壁2の
少なくとも一部を圧電部材により形成し、その側壁2の
側面に電極3を形成し、この電極3に電圧を印加するこ
とにより側壁2を変形させるものであり、印加電圧の極
性によって側壁2の変形方向が変わることを利用してイ
ンク室1の容積を拡張してインク供給部からインクを吸
引したり、インク室の1容積を縮小させて内部のインク
をインク吐出口4から吐出させたりしているものであ
る。
【0003】従来の第二の従来例としては、図11に示
すように、特開平7−205422号公報に記載された
ものがある。すなわち、圧電アクチュエータ5に対して
表面と裏面とから互いに交互になるように複数の溝6,
7を形成し、表面側の溝6を利用してインク室8を形成
している。このインク室8を形成する溝6内面に共通電
極9を形成し、裏面の溝7に個別電極10を形成し、こ
れらの個別電極10と共通電極9との間に電位差を与え
て圧電アクチュエータ5を歪ませることによってインク
吐出口11からインクを吐出させているものである。
【0004】従来の第三の従来例としては、図12に示
すように、特開平3−256746号公報に記載された
ものがある。すなわち、圧電アクチュエータ12にイン
ク室の一部となる第一溝13を形成し、これと交互に他
面より加工された第二溝14を形成し、第一溝13の内
面全体に設けられた第一電極15と第二溝14を含む圧
電アクチュエータ12の一面全体に設けられた第二電極
16とを形成し、第一電極15、第二電極16間に電位
差を与えて圧電アクチュエータ12を歪ませてインクを
インク吐出口17から吐出させているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す第一の従
来例においては、インク室1の間に空間18が形成され
ており、この空間18に形成された電極19がアース2
0に接続され、インク室1の電極3はドライバ回路21
に接続されており、この電極3に選択的に電圧を印加す
ることにより側壁2を歪ませてインク滴を吐出させてい
る。そして、インクはインク室1と空間18とに充満し
ているため、インクが導電性の高いものであれば短絡す
る恐れがあり、導電性が低いものでも電気化学的な腐食
により電極3,19が劣化される恐れがある。そのた
め、電極3,19に絶縁膜を設けなければならないとい
う問題がある。また、インクをインク室1のみに供給
し、空間18にはインクを供給しないようにすれば、前
述の問題は解決するが、インク室1を形成する壁面の一
部に貫通孔をあけてインク室1のみにインクを供給する
ことは、実際の溝幅の寸法が小さいために非常に困難で
あり、歩留まりが悪いものである。
【0006】図11に示す第二の従来例においては、イ
ンク室8となる溝6の内面には共通電極9がその全面に
わたって形成されているものであるが、駆動用電極とな
る個別電極10は、インク室8の少なくとも半分位まで
は存在していなければならない。そのために、個別電極
10の形成に当っては、2方向からスパッタリングを行
なっているものであり、その製造が大変であるという問
題がある。
【0007】図12に示す第三の従来例においては、イ
ンク室となる第一溝13が三面の側壁により囲まれた形
状になっており、第一電極15と第二電極16との間に
電圧を印加した時のインク吐出に適した圧電アクチュエ
ータ12の歪みを得るためには、その分極を非常に複雑
に行なわなければならず、現実的なものではなく、その
手段については何も開示されていない。また、分極を圧
電アクチュエータ12の全体にわたって均一にした場
合、インク室の側壁の変形が十分に行なわれずインク吐
出には不十分なものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
板厚方向に分極した少なくとも1枚以上の圧電部材を積
層した基板と、この基板に上面と前面とが開口して前記
圧電部材を含む2つの層にわたる深さで並列に形成され
た複数の第一の溝と、この第一の溝の間に位置して上面
開口長が前記第一の溝の上面開口長より短いように前記
基板の上面側から底面にまで達する深さの第二の溝と、
前記第一の溝の側壁内面に各溝毎に独立した電極を形成
するように前記基板の上面と前面とに遮蔽部材を形成し
て前記基板全体に無電解メッキを施すことにより形成さ
れた個別電極及び共通電極と、前記第一の溝のみに連通
する共通インク供給路を有して前記基板の上面に固定さ
れる天板と、前記基板の前面に固定されて前記第一の溝
によるインク室を形成するとともにそれぞれのインク室
に開口するインク吐出口を有するノズルプレートと、前
記個別電極及び前記共通電極に接続された駆動回路とよ
りなる。従って、インク室の形成が溝加工のみで良いこ
とから非常に容易であり、かつ、インク室のみへのイン
ク供給を行なうことが簡単であり、また、個別電極と共
通電極との形成が効率良く簡単に行なうことができるも
のである。
【0009】請求項2記載の発明は、板厚方向に分極し
た少なくとも1枚以上の圧電部材を積層した基板と、こ
の基板に上面と前面とが開口して前記圧電部材を含む2
つの層にわたる深さで並列に形成された複数の第一の溝
と、この第一の溝の間に位置して上面開口長が前記第一
の溝の上面開口長より短いように前記基板の底面側から
上面にまで達する深さの第二の溝と、前記第一の溝の側
壁内面に各溝毎に独立した電極を形成するように前記基
板の上面と前面とに遮蔽部材を形成して前記基板全体に
無電解メッキを施すことにより形成された個別電極及び
共通電極と、前記第一の溝のみに連通する共通インク供
給路を有して前記基板の上面に固定される天板と、前記
基板の前面に固定されて前記第一の溝によるインク室を
形成するとともにそれぞれのインク室に開口するインク
吐出口を有するノズルプレートと、前記個別電極及び前
記共通電極に接続された駆動回路とよりなる。従って、
インク室の形成が溝加工のみで良く、しかも、第二の溝
の長さを第一の溝の長さよりも大きくすることができる
ため、変形可能なインク室の形成を第一の溝の長さによ
って定めることができ、これにより、その製造が容易で
あり、かつ、インク室となる第一の溝のみが基板の上面
に開口しているため、インク室のみへのインク供給を行
なうことが簡単であり、また、個別電極と共通電極との
形成が効率良く簡単に行なうことができるものである。
【0010】請求項3記載の発明は、板厚方向に分極し
た少なくとも1枚以上の圧電部材を積層した基板と、こ
の基板に上面と前面とが開口して前記圧電部材を含む2
つの層にわたる深さで並列に形成された複数の第一の溝
と、この第一の溝の間に位置して前記基板の裏面から前
記基板の厚さより浅く前記圧電部材を含む2つの層にわ
たる深さ以上の深さで形成された第二の溝と、前記第一
の溝の側壁内面に各溝毎に独立した電極を形成するよう
に前記基板の上面と前面とに遮蔽部材を形成して前記基
板全体に無電解メッキを施すことにより形成された個別
電極及び共通電極と、前記第一の溝のみに連通する共通
インク供給路を有して前記基板の上面に固定される天板
と、前記基板の前面に固定されて前記第一の溝によるイ
ンク室を形成するとともにそれぞれのインク室に開口す
るインク吐出口を有するノズルプレートと、前記個別電
極及び前記共通電極に接続された駆動回路とよりなる。
従って、インク室の形成が溝加工のみで良いことから非
常に容易であり、特に、インク室となる第一の溝を長く
形成しなくても必要とする変形可能な側壁面積を得るこ
とができ、かつ、インク室のみへのインク供給を行なう
ことが簡単であり、また、個別電極と共通電極との形成
が効率良く簡単に行なうことができるものである。
【0011】請求項4記載の発明は、第一の溝の側壁内
面に各溝毎に独立した電極を形成するように基板の上面
に遮蔽部材を形成して前記基板全体に無電解メッキを施
し、この無電解メッキ後に前記基板の前面を研磨してメ
ッキ層を除去することにより個々に独立した個別電極を
形成するとともにこれらの個別電極と分離した共通電極
を形成するようにした。従って、インク室となる第一の
溝の内面に形成される個別電極と第二の溝の内面全体に
形成される共通電極との形成を非常に簡単に行なうこと
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
乃至図7に基づいて説明する。まず、図1に示すような
基板22が形成される。この基板22は、チタン酸ジル
コン酸鉛(PZT)等の圧電部材からなる所定厚さの下
層基板23と後述するインク室となる溝の深さの略半分
の厚さの圧電部材からなる上層基板24とからなるもの
であり、これらの下層基板23と上層基板24とは、矢
印で示すようにそれぞれ厚さ方向に分極した上で分極方
向を互いに逆向きにして重ね合わせて接着固定したもの
である。分極方向は互いに逆向きになっていればどちら
向きでも差し支えはない。また、実施に当っては、下層
基板23と上層基板24とのいずれか一方が圧電部材で
あればよく、他方はアルミナ等のセラミック材料や樹脂
材料を用いても良いものである。
【0013】このように形成された基板22は、図2に
示すように、上面25側から上層基板24の厚さの2倍
の深さの複数の第一の溝26を平行に形成する。これら
の第一の溝26は、前記基板22の前面27と上面25
とに開口し、背面28にまでは達しない長さである。
【0014】続いて、図3に示すように、前記第一の溝
26の間に前記基板22の上面25から底面29にまで
達する第二の溝30が加工される。これらの第二の溝3
0は、前記第一の溝26よりもその上面開口長が短いも
のである。
【0015】次に、後述する電極を形成するために、図
4に示すように、基板22に遮蔽部材としてのレジスト
層31を印刷により形成する。このレジスト層31は、
前記第一の溝26の内面及び前記上面25における前記
第一の溝26の延長上を残した前記上面25の全体と前
記前面27の全体とに形成する。そのため、前記基板2
2の背面28、底面29、両側の側面32には前記レジ
スト層31が形成されていない。そして、前記側面32
には、表面部材50が接着固定されている。
【0016】このようにしてレジスト層31を形成して
から前記基板22の全面に無電解メッキをしてレジスト
層31のない部分にニッケルによる金属膜を形成する。
この金属膜を形成してから溶剤により前記レジスト層3
1を除去することにより図5に示すように個別電極33
と共通電極34とが形成される。前記個別電極33は、
前記第一の溝26の内面とこの第一の溝26に連続する
前記上面25とにそれぞれの第一の溝26毎に互いに分
離して独立して形成されているものである。また、前記
共通電極34は、前記第二の溝30の内面と前記背面2
8と前記底面29と前記側面32とに連通した状態で形
成されるものである。このようにして基板22に第一の
溝26と第二の溝30とが加工され、かつ、個別電極3
3及び共通電極34が形成されてヘッド本体35が形成
される。
【0017】ついで、前記ヘッド本体35の上面25に
は、図6に示すように、天板36が接着固定される。こ
の天板36の下面には、前記第一の溝26に直交すると
ともにその第一の溝26にのみ連通する共通インク供給
路37が形成されているものであり、この共通インク供
給路37には、図示しないインクタンク等に接続される
インク供給口38が連通している。前記第二の溝30
は、前記天板36によりその上方は完全に閉塞されてい
る。次に、前記基板22の前面27と前記天板36とに
は、各第一の溝26毎にインク吐出口39が開口して形
成されているノズルプレート40が接着固定されてい
る。このノズルプレート40により閉塞された前記第一
の溝26はインク室41となるものである。
【0018】その後、図7に示すように駆動回路42が
接続される。すなわち、FPC43の上面にドライバチ
ップ44が取り付けられ、このFPC43の裏面には、
前記ヘッド本体35の個別電極33の一部である接続部
45のピッチに一致した接続端子46が設けられてい
る。そして、前記接続部45と前記接続端子46との間
に異方性導電性フィルム47を介在させて熱圧着するこ
とにより電気的接続を行なう。この部分の電気的接続
は、ワイヤボンディング等を利用することにより行なっ
ても良いものである。
【0019】しかして、インクタンク等に接続されてイ
ンクはインク供給口38から共通インク供給路37を経
て各インク室41に充満している。この状態で駆動回路
42から印字指令に従って各個別電極33に電圧が印加
される。この個別電極33と共通電極34とは、インク
室41の側壁48を挾んで対面しているため、圧電部材
よりなる側壁48が変形し、インク室41の容積を変化
させる。これにより、インク滴をインク吐出口39から
吐出させたり、共通インク供給路37からインクを吸引
したりする動作が行なわれる。
【0020】つぎに、図8に基づいて本発明の第二の実
施の形態を説明する。図1乃至第7について説明した部
分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。本実施
の形態は、第二の溝30を基板22の底面29側から上
面25に貫通するように加工したものである。そのた
め、第二の溝30の終端部に円形のカッタにより形成さ
れる円弧状部49は下方に拡開したものとなる。従っ
て、第一の実施の形態に比べると、第二の溝30の上面
25の開口位置に対して、インク室41の変形可能な側
壁48の面積の割合が大きくなる。そのため、第一の溝
26と第二の溝30との前面27からの切込み深さ(長
さ)を小さくすることができる。
【0021】さらに、図9に基づいて本発明の第三の実
施の形態を説明する。図1乃至第8について説明した部
分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。本実施
の形態は、第二の溝30を基板22の底面29側から上
面25に達することがない深さに形成したものである。
すなわち、第二の溝30の深さは少なくとも上層基板2
4にまで達するものである。従って、共通インク供給路
37によるインク室41へのインク供給は、基板22の
上面25に第二の溝30が形成されないことにより寸法
的に厳密性のない状態で行なうことができるものであ
る。
【0022】ついで、本発明の第四の実施の形態を説明
する。本実施の形態は特に図示しないが、例えば、図4
に示した状態において、基板22に遮蔽部材としてのレ
ジスト層31を形成するに当ってそのレジスト層31を
上面25のみに形成し、前面27には形成しないもので
ある。そのため、無電解メッキにより基板22の前面2
7にも金属膜が形成される。そのため、無電解メッキが
終了した状態においては、個別電極33も共通電極34
も前面27の金属膜により互いに連通した状態にある
が、その後、研磨により前面27の金属膜を除去するこ
とにより個別電極のそれぞれ及び共通電極34が独立的
に分離される。このような処理は、前述の第一乃至第三
のそれぞれの実施の形態に対して実施できるものであ
る。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、板厚方向に分極
した少なくとも1枚以上の圧電部材を積層した基板と、
この基板に上面と前面とが開口して前記圧電部材を含む
2つの層にわたる深さで並列に形成された複数の第一の
溝と、この第一の溝の間に位置して上面開口長が前記第
一の溝の上面開口長より短いように前記基板の上面側か
ら底面にまで達する深さの第二の溝と、前記第一の溝の
側壁内面に各溝毎に独立した電極を形成するように前記
基板の上面と前面とに遮蔽部材を形成して前記基板全体
に無電解メッキを施すことにより形成された個別電極及
び共通電極と、前記第一の溝のみに連通する共通インク
供給路を有して前記基板の上面に固定される天板と、前
記基板の前面に固定されて前記第一の溝によるインク室
を形成するとともにそれぞれのインク室に開口するイン
ク吐出口を有するノズルプレートと、前記個別電極及び
前記共通電極に接続された駆動回路とよりなるので、イ
ンク室の形成が溝加工のみで良いことから非常に容易で
あり、かつ、インク室のみへのインク供給を行なうこと
が簡単であり、また、個別電極と共通電極との形成が効
率良く簡単に行なうことができるという効果を有するも
のである。
【0024】請求項2記載の発明は、板厚方向に分極し
た少なくとも1枚以上の圧電部材を積層した基板と、こ
の基板に上面と前面とが開口して前記圧電部材を含む2
つの層にわたる深さで並列に形成された複数の第一の溝
と、この第一の溝の間に位置して上面開口長が前記第一
の溝の上面開口長より短いように前記基板の底面側から
上面にまで達する深さの第二の溝と、前記第一の溝の側
壁内面に各溝毎に独立した電極を形成するように前記基
板の上面と前面とに遮蔽部材を形成して前記基板全体に
無電解メッキを施すことにより形成された個別電極及び
共通電極と、前記第一の溝のみに連通する共通インク供
給路を有して前記基板の上面に固定される天板と、前記
基板の前面に固定されて前記第一の溝によるインク室を
形成するとともにそれぞれのインク室に開口するインク
吐出口を有するノズルプレートと、前記個別電極及び前
記共通電極に接続された駆動回路とよりなるので、イン
ク室の形成が溝加工のみで良く、しかも、第二の溝の長
さを第一の溝の長さ以上にすることができるため、変形
可能なインク室の形成を第一の溝の長さによって定める
ことができ、これにより、その製造が容易であり、か
つ、インク室となる第一の溝のみが基板の上面に開口し
ているため、インク室のみへのインク供給を行なうこと
が簡単であり、また、個別電極と共通電極との形成が効
率良く簡単に行なうことができるという効果を有するも
のである。
【0025】請求項3記載の発明は、板厚方向に分極し
た少なくとも1枚以上の圧電部材を積層した基板と、こ
の基板に上面と前面とが開口して前記圧電部材を含む2
つの層にわたる深さで並列に形成された複数の第一の溝
と、この第一の溝の間に位置して前記基板の裏面から前
記基板の厚さより浅く前記圧電部材を含む2つの層にわ
たる深さ以上の深さで形成された第二の溝と、前記第一
の溝の側壁内面に各溝毎に独立した電極を形成するよう
に前記基板の上面と前面とに遮蔽部材を形成して前記基
板全体に無電解メッキを施すことにより形成された個別
電極及び共通電極と、前記第一の溝のみに連通する共通
インク供給路を有して前記基板の上面に固定される天板
と、前記基板の前面に固定されて前記第一の溝によるイ
ンク室を形成するとともにそれぞれのインク室に開口す
るインク吐出口を有するノズルプレートと、前記個別電
極及び前記共通電極に接続された駆動回路とよりなるの
で、インク室の形成が溝加工のみで良いことから非常に
容易であり、特に、インク室となる第一の溝を長く形成
しなくても必要とする変形可能な側壁面積を得ることが
でき、かつ、インク室のみへのインク供給を行なうこと
が簡単であり、また、個別電極と共通電極との形成が効
率良く簡単に行なうことができるという効果を有するも
のである。
【0026】請求項4記載の発明は、第一の溝の側壁内
面に各溝毎に独立した電極を形成するように基板の上面
に遮蔽部材を形成して前記基板全体に無電解メッキを施
し、この無電解メッキ後に前記基板の前面を研磨してメ
ッキ層を除去することにより個々に独立した個別電極を
形成するとともにこれらの個別電極と分離した共通電極
を形成するようにしたので、インク室となる第一の溝の
内面に形成される個別電極と第二の溝の内面全体に形成
される共通電極との形成を非常に簡単に行なうことがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示すもので、基板
の斜視図である。
【図2】基板に第一の溝を形成した状態の斜視図であ
る。
【図3】基板に第一及び第二の溝を形成した状態の斜視
図である。
【図4】基板にレジスト層を形成した状態の斜視図であ
る。
【図5】基板に個別電極と共通電極とを形成した状態の
斜視図である。
【図6】基板に天板とノズルプレートとを接着固定した
ヘッド本体の一部を切り欠いた斜視図である。
【図7】ヘッド本体に駆動回路を接続した状態の斜視図
である。
【図8】本発明の第二の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の第三の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図10】第一の従来例を示す横断平面図である。
【図11】第二の従来例を示す分解斜視図である。
【図12】第三の従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
22 基板 25 上面 26 第一の溝 27 前面 29 底面 30 第二の溝 31 遮蔽部材 33 個別電極 34 共通電極 36 天板 37 共通インク供給路 39 インク吐出口 40 ノズルプレート 41 インク室 42 駆動回路 48 側壁

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板厚方向に分極した少なくとも1枚以上
    の圧電部材を積層した基板と、この基板に上面と前面と
    が開口して前記圧電部材を含む2つの層にわたる深さで
    並列に形成された複数の第一の溝と、この第一の溝の間
    に位置して上面開口長が前記第一の溝の上面開口長より
    短いように前記基板の上面側から底面にまで達する深さ
    の第二の溝と、前記第一の溝の側壁内面に各溝毎に独立
    した電極を形成するように前記基板の上面と前面とに遮
    蔽部材を形成して前記基板全体に無電解メッキを施すこ
    とにより形成された個別電極及び共通電極と、前記第一
    の溝のみに連通する共通インク供給路を有して前記基板
    の上面に固定される天板と、前記基板の前面に固定され
    て前記第一の溝によるインク室を形成するとともにそれ
    ぞれのインク室に開口するインク吐出口を有するノズル
    プレートと、前記個別電極及び前記共通電極に接続され
    た駆動回路とよりなることを特徴とするインクジェット
    プリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 板厚方向に分極した少なくとも1枚以上
    の圧電部材を積層した基板と、この基板に上面と前面と
    が開口して前記圧電部材を含む2つの層にわたる深さで
    並列に形成された複数の第一の溝と、この第一の溝の間
    に位置して上面開口長が前記第一の溝の上面開口長より
    短いように前記基板の底面側から上面にまで達する深さ
    の第二の溝と、前記第一の溝の側壁内面に各溝毎に独立
    した電極を形成するように前記基板の上面と前面とに遮
    蔽部材を形成して前記基板全体に無電解メッキを施すこ
    とにより形成された個別電極及び共通電極と、前記第一
    の溝のみに連通する共通インク供給路を有して前記基板
    の上面に固定される天板と、前記基板の前面に固定され
    て前記第一の溝によるインク室を形成するとともにそれ
    ぞれのインク室に開口するインク吐出口を有するノズル
    プレートと、前記個別電極及び前記共通電極に接続され
    た駆動回路とよりなることを特徴とするインクジェット
    プリンタヘッド。
  3. 【請求項3】 板厚方向に分極した少なくとも1枚以上
    の圧電部材を積層した基板と、この基板に上面と前面と
    が開口して前記圧電部材を含む2つの層にわたる深さで
    並列に形成された複数の第一の溝と、この第一の溝の間
    に位置して前記基板の裏面から前記基板の厚さより浅く
    前記圧電部材を含む2つの層にわたる深さ以上の深さで
    形成された第二の溝と、前記第一の溝の側壁内面に各溝
    毎に独立した電極を形成するように前記基板の上面と前
    面とに遮蔽部材を形成して前記基板全体に無電解メッキ
    を施すことにより形成された個別電極及び共通電極と、
    前記第一の溝のみに連通する共通インク供給路を有して
    前記基板の上面に固定される天板と、前記基板の前面に
    固定されて前記第一の溝によるインク室を形成するとと
    もにそれぞれのインク室に開口するインク吐出口を有す
    るノズルプレートと、前記個別電極及び前記共通電極に
    接続された駆動回路とよりなることを特徴とするインク
    ジェットプリンタヘッド。
  4. 【請求項4】 第一の溝の側壁内面に各溝毎に独立した
    電極を形成するように基板の上面に遮蔽部材を形成して
    前記基板全体に無電解メッキを施し、この無電解メッキ
    後に前記基板の前面を研磨してメッキ層を除去すること
    により個々に独立した個別電極を形成するとともにこれ
    らの個別電極と分離した共通電極を形成するようにした
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載のインクジェ
    ットプリンタヘッド。
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