JP4613704B2 - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はインクジェットヘッドの製造方法に関し、詳しくは、多数のチャネルを有するチャネル基板を所定寸法に切断加工してヘッドチップを作成する際に精度良く切断加工することができるようにしたインクジェットヘッドの製造方法に関する。
多数のチャネルを並設し、該チャネル内のインクを圧電材料からなる側壁を駆動壁としてせん断変形させることによってノズルから吐出させるシェアモードタイプのインクジェットヘッドは、構造が簡単でノズルの高密度化が容易である等の優れた利点を有している。
このようなインクジェットヘッドは、通常、PZT等の圧電基板の表面にチャネル加工用ブレードを用いて溝加工することで多数並列するチャネルを形成し、その上面にカバー基板を接合して基板間に多数のチャネルを有する大判のチャネル基板を作成した後、その外形を所定寸法となるように切り落とす切断工程を経てヘッドチップを作成し、このヘッドチップにノズルプレート、インクマニホールド、FPC等を接合することによって製造される(例えば特許文献1、特許文献2参照)。2列のチャネル列を有するインクジェットヘッドの場合は、チャネル基板を2枚張り合わせた後に外形を所定寸法に切断加工することにより、2列のチャネル列を有するヘッドチップを作成する。
特開2000−229414号公報 特開2003−341073号公報
チャネル基板を切断加工してヘッドチップを作成する際は、外形寸法がチャネルに対して所定寸法となるように精度良く行う必要がある。例えば、ヘッドチップの幅寸法が所定寸法となるようにチャネル基板をチャネルと平行に切断加工する場合、切断位置がチャネルに対して精度良く位置決めされていないと、このヘッドチップから製造された製品の外形に対するインクの着弾位置が製品毎にばらついてしまう問題がある。これは各ヘッドを機体に対して取り付けた後にそれらの着弾位置を調整した際、ヘッド毎に取り付け位置が大きくばらついてしまう問題となる。
しかし、カバー基板を接合してチャネルの上面を覆ってしまうと、チャネルを基準として切断位置を決定することはできない。外部からはチャネルが見えないためである。従って、このこのような場合、以下のような方法で切断加工を行うことが考えられる。
まず、図22に示すように、圧電基板100の一面にチャネル加工用ブレードを用いて多数のチャネル101を並設した後、そのチャネル101の加工面と同一面からチャネル101の一側縁を基準位置Aとして、チャネル101と平行に、基準位置Aから所定距離おいたDの位置で外形を切断加工する。ここで、チャネル101は極めて細密に加工する必要があるため、極薄の例えば80μm厚のチャネル用ブレードを用いて微細加工するが、このようなチャネル加工用ブレードで切断加工できる基板厚さは800μm以下であるため、このチャネル加工用ブレードをそのまま用いて圧電基板100の切断加工まで行うことは不可能である。従って、切断加工時は、より厚い(例えば300μm厚)切断加工用ブレード300に切り替えて切断する必要がある。
しかし、切断加工用ブレード300はチャネル加工用ブレードに比べて切断時の加工誤差大きいため、切断加工後の切断面は厳密に垂直面とはならず、図23に示すように、切断面100Aのエッジ部分100aに例えば±5μm程度の誤差が発生してしまう。また、基準位置Aを見て位置合わせをするため、位置合わせ誤差も発生する。
次いで、図24に示すように、この圧電基板100にチャネル101を覆うようにカバー基板200を接合してチャネル基板400を作成した後、これをひっくり返して、今度は圧電基板100端部の切断面100Aのエッジ部分100aを基準位置Fとして、上記と同じ切断加工用ブレード300を用いて圧電基板100の側から、基準位置Fから所定距離おいたGの位置で外形を切断加工することで、チャネル基板400の幅寸法が所定寸法となるようにする。
しかし、このときも、切断加工後の切断面は垂直面とはならず、しかも、既に誤差を生じている切断面100Aのエッジ部分100aを基準位置Fとして切断加工を行っているため、±10μm程度の誤差が発生し、結局、チャネル基板400の幅寸法は、合計で±15μm程度の大きな寸法誤差を有するものとなり、これによって得られるヘッドチップは、その外形寸法がチャネルに対して大きな寸法誤差を有するものとなってしまう。
そこで、本発明は、チャネルが外部から見えなくても、チャネルに対して基板を高精度に切断加工でき、寸法精度の高いヘッドチップを作成することのできるインクジェットヘッドの製造方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、多数並列するチャネルを加工した圧電基板にカバー基板を接合してなるチャネル基板を、所定寸法に切断加工してヘッドチップを作成する工程を有するインクジェットヘッドの製造方法において、前記圧電基板のチャネル加工面と同面にチャネル加工用ブレードを用いて位置合わせ用溝を加工しておき、前記チャネル基板を作成した後、該チャネル基板の表面から前記位置合わせ用溝が露出するようにざぐり加工を行い、そのざぐり加工によって露出した前記位置合わせ用溝を基準位置として、前記チャネル基板を該基準位置から所定寸法に切断加工することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法である。
請求項2記載の発明は、前記位置合わせ用溝を、前記チャネルの深さよりも深く加工することを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドの製造方法である。
請求項3記載の発明は、前記位置合わせ用溝を、チャネル列の両端部に位置するチャネルで兼用することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットヘッドの製造方法である。
請求項4記載の発明は、前記位置合わせ用溝を、前記チャネルと平行に加工することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットヘッドの製造方法である。
請求項5記載の発明は、前記位置合わせ用溝を、前記チャネルと交叉するように加工することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットヘッドの製造方法である。
請求項6記載の発明は、前記ざぐり加工を、前記位置合わせ用溝に沿うように加工することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法である。
請求項7記載の発明は、前記ざぐり加工を、前記位置合わせ用溝と交叉するように加工することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法である。
請求項8記載の発明は、前記チャネルは、その入口と出口が前記ヘッドチップの前面と後面に対向状となるように加工することを特徴とする請求項1〜4、6、7のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法である。
請求項9記載の発明は、前記チャネルは前記圧電基板の中途部に、該チャネルの両端がそれぞれ浅溝状となるように加工し、前記チャネル基板は、前記チャネルの上面の中央付近にカバー基板を介して、2枚の圧電基板の各チャネル同士を対向させて接合して作成することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法である。
請求項1記載の発明によれば、チャネルが外部から見えなくても、チャネルに対して基板を高精度に切断加工でき、寸法精度の高いヘッドチップを作成することのできるインクジェットヘッドの製造方法を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、ざぐり加工時にチャネルを露出させてしまうことなく、位置合わせ用溝だけを露出させることができる。
請求項3記載の発明によれば、チャネル基板の幅寸法に余裕がない場合に、チャネル基板に対するヘッドチップの幅寸法を大きくとることができる。
請求項4記載の発明によれば、この位置合わせ用溝を基準位置とすることで、チャネル基板の幅寸法を、所定寸法に高精度に切断加工することができる。
請求項5記載の発明によれば、この位置合わせ用溝を基準位置とすることで、チャネルとほぼ直交する方向の寸法を、所定寸法に高精度に切断加工することができる。
請求項6記載の発明によれば、ざぐり加工によって露出する位置合わせ用溝を基準位置とすることで、チャネル基板を、所定寸法に高精度に切断加工することができる。
請求項7記載の発明によれば、ざぐり加工をチャネル基板のどの位置で行っても必ずその底部に位置合わせ用溝の一部が露出するので、ざぐり加工の加工位置を精度良く位置決めする必要がなく、ざぐり加工によって一部露出する位置合わせ用溝を基準位置とすることで、チャネル基板を、所定寸法に高精度に切断加工することができる。
請求項8記載の発明によれば、チャネルの入口と出口をヘッドチップの前面と後面に対向状に有するヘッドチップを、チャネル基板から精度良く切断加工することができる。
請求項9記載の発明によれば、チャネルの入口側の端部に浅溝部を有するヘッドチップを、チャネル基板から精度良く切断加工することができる。
以下、図面に基づいて本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法の一例について詳細に説明する。
まず、ヘッドチップの作成方法について説明する。図1は、所定サイズの圧電基板にチャネルを加工する様子を示す斜視図、図2は、チャネル加工された後の圧電基板を示す斜視図である。
圧電基板10は、電圧を加えることにより変形を生じる分極処理された圧電材料を少なくとも含んでいる。圧電材料には一般にPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)が好ましく用いられる。圧電材料は圧電基板10の全体であってもよいし、非圧電材料からなる基板上に圧電材料からなる1枚の基板又は分極方向を互いに反対に向けた2枚の基板を積層することにより圧電基板10を構成してもよい。
この圧電基板10上に、チャネル加工用ブレードB1を用いて該圧電基板10の一方の端から他方の端に亘って複数の平行なチャネル11と位置合わせ用溝12を平行に溝加工する。このチャネル11の加工により、図2に示すように、各チャネル11間には圧電材料を含む駆動壁13が該チャネル11と交互に形成される。
チャネル11と位置合わせ用溝12は、それぞれ圧電基板10の一方の端から他方の端に亘ってほぼ同じ一定の深さで研削することで、長さ方向で大きさと形状がほぼ変わらないストレート状に形成する。チャネル11と位置合わせ用溝12の加工順序は特に問わない。ここでは、後工程においてチャネル11と平行に両端部をフルカットするため、圧電基板10の両端部付近にそれぞれ1本ずつの位置合わせ用溝12をチャネル11と平行に加工したものを示している。この位置合わせ用溝12は、チャネル加工用ブレードB1によって加工されるため、チャネル11の加工と同一シーケンス内の加工であり、チャネル11と同様に極めて良好な加工精度で形成することができる。各位置合わせ用溝12は、両端に位置するチャネル11からそれぞれ所定寸法離れた位置に加工する。
位置合わせ用溝12の加工深さは、各チャネル11と同程度とすることもできるが、図示するように各チャネル11よりも深溝状とすることが、後述するざぐり加工時の作業性との関係では好ましい。
次いで、図3に示すように、各チャネル11の内面に、蒸着法、スパッタリング法、めっき法、CVD(化学気相反応法)等の真空装置を用いた方法等によって金属被膜を形成することで駆動電極14を形成する。駆動電極14はチャネル11毎に独立させる必要があるため、駆動壁13の上面には金属被膜が形成されないように、例えば各駆動壁13の上面に予めドライフィルムを貼着したり、レジストを形成しておき、金属被膜を形成した後に除去することで、各駆動壁13の側面及び各チャネル11の底面に選択的に駆動電極14を形成するとよい。
このようにして駆動電極14を形成した後は、圧電基板10の駆動壁13の上面にカバー基板20をエポキシ系接着剤を用いて接合することでチャネル基板30を作成する。カバー基板20には、圧電基板10と同一の基板材料を脱分極して用いると、駆動時の熱の影響による熱膨張係数の差に起因する反りや変形を少なくすることができる。図4は圧電基板10にカバー基板20を接合した後、上下ひっくり返した状態のチャネル基板30を示している。
次に、このチャネル基板30の表面から、図5に示すように、位置合わせ用溝12の位置に相当する付近を切断加工用ブレードB2を用いて溝状に掘り進んでいき、その底部に位置合わせ用溝12が露出する深さとなるまで研削するざぐり加工を行う。ここで、ざぐり加工は、切断加工用ブレードB2とチャネル基板30とを位置合わせ用溝12と平行に相対移動させることで、該位置合わせ用溝12に沿って加工している。図5では、圧電基板10におけるチャネル11の加工面の裏面となるチャネル基板30の表面からざぐり加工を行っている。位置合わせ用溝12が露出するまでの研削深さが浅くて済むからである。図5中の符号15はざぐり加工によって形成されたざぐり溝である。
切断加工用ブレードB2には、チャネル基板30を切断するためにチャネル加工用ブレードB1よりも厚みが厚いブレードが用いられる。このため、このざぐり加工によって形成されるざぐり溝15は、チャネル加工用ブレードB1によって形成された位置合わせ用溝12の溝幅よりも広い溝幅を有している。従って、位置合わせ溝12に沿って、該位置合わせ用溝12が露出するようにざぐり溝15を加工すると、その底部に位置合わせ用溝12の対向する2辺のエッジ部e1、e2が露呈する。
チャネル基板30の幅寸法が所定寸法となるようにチャネル11と平行にフルカットする場合、切断加工用ブレードB2をそのまま用いて、ざぐり溝15内に露呈する位置合わせ用溝12を顕微鏡等を用いて観察し、この位置合わせ用溝12からの距離を測ることにより切断位置を決定する。図6は、位置合わせ用溝12から所定距離だけ内側のチャネル11側に離れた位置を切断位置Cとし、切断加工用ブレードB2をこの切断位置Cに合わせてチャネル基板30を切断加工することで、チャネル基板30の幅寸法が所定寸法となるように切断加工している。
位置合わせ用溝12は、チャネル11の加工時にチャネル加工用ブレードB1をそのまま用いて同一シーケンス内での加工でチャネル11から所定寸法離れた位置に高精度に形成されているため、ざぐり溝15から露呈するこの位置合わせ用溝12を切断加工時の基準位置として利用することで、切断位置Cを高精度に位置決めすることができる。
例えば、チャネル加工用ブレードB1の厚みが80μmの場合、位置合わせ用溝12の加工精度は±0.2μmの極めて高精度に加工される。ざぐり加工及び切断加工時の切断加工用ブレードB2が300μmの厚みであっても、位置合わせ用溝12の対向する2つのエッジ部e1、e2は顕微鏡の視野内に収まるため、両エッジ部e1、e2の中央位置Eを基準として切断位置Cを位置決めすることができ、この場合は±2μmの極めて高精度な位置決めが可能である。従って、本発明によれば、チャネル11に対して±2.2μmの精度で切断加工を行うことができ、従来方法に比べて高精度な加工が可能となる。
次に、このようにして幅寸法が所定寸法に切断加工されたチャネル基板30を、図7に示すように、チャネル11の長さ方向と直交する方向に沿う複数の平行なカットラインCに沿って切断加工用ブレード(図示せず)を用いて切断することにより複数のヘッドチップ1、1・・・を一度に製造する。得られたヘッドチップ1は、入口から出口にかけてストレート状となる多数のチャネル11が一列に配列されたハーモニカタイプのヘッドチップとなる。
なお、以上の説明では、位置合わせ用溝12に沿ってざぐり溝15を加工するようにしたが、ざぐり溝15は位置合わせ用溝12と交叉する方向に加工するようにしてもよい。上記のようにざぐり溝15を位置合わせ用溝12に沿って加工する場合は、位置合わせ用溝12の位置をある程度見当付けて行う必要があり、ざぐり加工時にある程度の精度が要求されるが、ざぐり溝15を位置合わせ用溝12と交叉する方向に加工する場合は、チャネル基板30のどの位置で行っても必ずその底部に位置合わせ用溝12の一部が露出するので、ざぐり溝15の加工位置を精度良く位置決めする必要がない。
この例を図8に示す。図8はチャネル基板30をざぐり加工面側から見た平面図である。位置合わせ用溝12はチャネル11よりも深く形成されており、圧電基板10のチャネル加工面の裏面となるチャネル基板30の表面からざぐり加工を行う。ざぐり溝15を位置合わせ用溝12と交叉する方向に加工すると、ざぐり溝15の底部に位置合わせ用溝12の一部が露呈する。切断加工用ブレードB2により切断加工する際は、この一部が露呈した位置合わせ用溝12の各エッジ部e1、e2を観察することにより行えばよい。この場合、ざぐり溝15は、図示するように、チャネル基板30におけるチャネル11の長さ方向の両端部付近にそれぞれ互いに距離をおいて2本(ざぐり溝15A、15B)加工しておくことが好ましい。これにより、ざぐり溝15Aのエッジ部e1、e2の中間位置とざぐり溝15Bのエッジ部e1、e2の中間位置との2点を結ぶ直線を切断加工時の基準位置とすることができ、切断加工位置を精度良く位置決めすることができる。
ところで、図6に示す態様では、チャネル基板30の幅寸法を所定寸法に加工する際、位置合わせ用溝12よりも内側を切断加工することにより該位置合わせ用溝12を含む両端部分を分離する態様を示しているが、チャネル基板30の幅寸法に余裕がないような場合は、位置合わせ用溝12の外側を切断加工してもよい。
また、このように位置合わせ用溝12の外側を切断加工する場合、図8に示したようにざぐり溝15を位置合わせ用溝12と交叉する方向に行うと、得られるヘッドチップ1にざぐり溝15が残存しないようにすることができるためにより好ましい。すなわち、図9(a)に示すように、チャネル基板30の両端部を位置合わせ用溝12の外側のカットラインC1、C1で切断加工すれば、その後、図9(b)に示すように、チャネル11と直交する方向に沿うカットラインC2、C2…で切断加工して作成される複数のヘッドチップ1、1…の各々にはざぐり溝15が残存しない。ざぐり溝15を含む部分はヘッドチップ1を得る際に不要部分として分離してしまえばよい。
また、一般に、シェアモードタイプのインクジェットヘッドでは、チャネル11の両側壁を駆動壁13としてせん断変形させることにより内部のインクに吐出のためのエネルギーを付与するため、両端部に位置する2つのチャネルは使用しないダミーチャネルとなる。従って、これら2つのダミーチャネルを位置合わせ用溝12として兼用させることもできる。特に、チャネル基板30の幅寸法に余裕がない場合、このように2つのダミーチャネルを位置合わせ用溝12として兼用させれば、チャネル基板30に対するヘッドチップ1の幅寸法を大きくとることができるために好ましい。中でも、図9に示したように位置合わせ用溝12の外側を切断加工すれば、チャネル基板30に対するヘッドチップ1の幅寸法を極力大きくとることができる。
このとき、位置合わせ用溝12となるダミーチャネルの深さをチャネル11よりも深く形成しておけば、チャネル11よりも幅広状のざぐり溝15を加工しても、位置合わせ用溝12だけを露出させることができ、チャネル11に影響を与える心配はない。
次に、このようにして作成されたヘッドチップ1を用いてインクジェットヘッドを作成する場合、図10に示すように、各チャネル11内の駆動電極14に駆動信号を印加するための接続電極16をヘッドチップ1の外面に引き出し形成する。接続電極16は、ヘッドチップ1の後面に、例えば接続電極16となる開口部を有する感光性ドライフィルム等を貼着し、Al等の電極形成用の金属を蒸着、スパッタリング等によって選択的に行うことにより形成することができる。各接続電極16は、各チャネル11内の駆動電極14と電気的に接続し、それぞれチャネル11毎に独立して引き出される。
その後、図11に示すように、ヘッドチップ1の前面に、ノズル21を有するノズルプレート2を貼着すると共に、ヘッドチップ1の後面に、各チャネル11の入口側を覆うように共通インク室31が凹設された配線基板3を接合することでインクジェットヘッドH1を完成する。配線基板3の表面には、ヘッドチップ1の各接続電極16に対応するように配線32が形成されており、各接続電極16と各配線32とが電気的に接続するように異方性導電フィルムや導電性接着剤等を用いてヘッドチップ1の後面に対して接合する。配線基板3は、チャネル11の並び方向と直交する方向の長さがヘッドチップ1よりも大きく形成され、そのはみ出した端部33に位置する各配線32にFPC4を接合することで、駆動回路からの駆動信号を各チャネル11内の駆動電極14に印加可能とする。
以上の態様では、インクジェットヘッドH1を構成するヘッドチップ1のチャネル列が1列のものを例示したが、チャネル列は複数列であってもよい。この場合、チャネル基板30をチャネル列数に合わせて複数枚積層した後、外側のチャネル基板30にざぐり溝15を加工して全チャネル基板に亘って一度に切断加工を行えばよい。
次に、別の態様に係るヘッドチップの作成方法について説明する。ここでは、チャネルの一端部が徐々に浅くなり、その浅溝部を通ってチャネルの長さ方向に対して交叉する側からインクが供給される所謂チョッパートラバースタイプのヘッドチップを作成する場合を示している。
図12は、所定サイズの圧電基板にチャネルを加工する様子を示す斜視図、図13(a)は、チャネル及び駆動電極を形成後の圧電基板を示す平面図、図13(b)は、図13(a)のb−b線に沿う断面図である。
圧電基板50は、上記した圧電基板10と同様に電圧を加えることにより変形を生じる分極処理された圧電材料を少なくとも含んでいる。圧電材料は圧電基板50の全体であってもよいし、非圧電材料からなる基板上に圧電材料からなる基板を積層することにより圧電基板50を構成してもよい。
この圧電基板50上に、チャネル加工用ブレードB1を用いて該圧電基板50の表面に複数の平行なチャネル51を平行に溝加工する。チャネル51は、チャネル加工用ブレードB1を圧電基板50の一端部付近から下降させた後、他端部に向けて溝加工し、他端部付近で上昇させることで、各チャネル51の長さ方向両端部に浅溝部51aを形成する。このチャネル51の加工により、各チャネル51間には圧電材料を含む駆動壁53が該チャネル51と交互に形成される。
このチャネル51の加工と同時に、同様にチャネル加工用ブレードB1を用いて、チャネル51と平行に位置合わせ用溝52Aを溝加工する。位置合わせ用溝52Aは、圧電基板50の一方の端から他方の端に亘ってほぼ同じ一定の深さで研削する。ここでは、後工程においてチャネル51と平行に両端部を切断加工するため、圧電基板50の両端部付近にそれぞれ1本ずつの位置合わせ用溝52Aをチャネル51と平行に加工したものを示している。この位置合わせ用溝52Aは、チャネル加工用ブレードB1によって加工されるため、チャネル51の加工と同一シーケンス内の加工であり、チャネル51と同様に極めて良好な加工精度で形成することができる。各位置合わせ用溝52Aは、両端に位置するチャネル51からそれぞれ所定寸法離れた位置に加工する。
更に、これらチャネル51及び位置合わせ用溝52Aの加工と同時に、チャネル加工用ブレードB1を用いて、チャネル51と交叉する方向に位置合わせ用溝52Bを溝加工する。位置合わせ用溝52Bは、圧電基板50の一方の端から他方の端に亘ってほぼ同じ一定の深さで研削する。ここでは、後工程においてチャネル51と交叉する方向にチャネル基板50のほぼ中央部を切断加工して2つのヘッドチップに分離するため、圧電基板50におけるチャネル51の長さ方向の両端部付近に、各チャネル51とほぼ直交するように、それぞれ1本ずつの位置合わせ用溝52Bを加工したものを示している。2本の位置合わせ用溝52B、52Bは互いに平行である。この位置合わせ用溝52Bも、チャネル加工用ブレードB1によって加工されるため、チャネル51と同様に極めて良好な加工精度で形成することができる。
なお、チャネル51、位置合わせ用溝52A、52Bの加工順序は特に問わない。
各位置合わせ用溝52A、52Bの加工深さは、各チャネル51と同程度とすることもできるが、図示するように各チャネル51よりも深溝状とすることが、後述するざぐり加工時の作業性との関係では好ましい。
次いで、各チャネル51の内面及び各チャネル51の両端部の浅溝部51aを通って圧電基板50の表面にかけて、蒸着法、スパッタリング法、めっき法、CVD(化学気相反応法)等の真空装置を用いた方法等によって金属被膜を形成することで駆動電極54及び接続電極55を形成する。駆動電極54及び接続電極55はチャネル51毎に独立させる必要があるため、隣接するチャネル51間の圧電基板50表面には金属被膜が形成されないように、例えば圧電基板50の上面に予めドライフィルムを貼着したり、レジストを形成しておき、金属被膜を形成した後に除去することで、各駆動壁53の側面、各チャネル51の底面及び浅溝部51aを通って圧電基板50の表面に選択的に駆動電極54及び接続電極55を形成するとよい。接続電極55は、位置合わせ用溝52Bよりも外側には形成する必要はない。
この後、圧電基板50の上面にカバー基板60をエポキシ系接着剤を用いて接合する。
図14はカバー基板60を接合した圧電基板50の平面図である。カバー基板60は、チャネル51の長さ方向に沿う長さが該チャネル51の長さよりも短く形成されている。このため、各チャネル51は、その両端の浅溝部51aがカバー基板60の両側に露呈する。このカバー基板60には、圧電基板50と同一の基板材料を脱分極して用いると、駆動時の熱の影響による熱膨張係数の差に起因する反りや変形を少なくすることができる。
ここで、カバー基板60は、顕微鏡等を用いて観察することで、その対向する2辺61、61のエッジ部61e、61eが、それぞれ位置合わせ用溝52B、52Bのエッジ部e3、e4に対して平行となるように位置決めして接合しておく。
また、圧電基板50には、図15に示すように、両面にチャネル51から引き出された接続電極55と同ピッチで配線71が形成された配線基板70を、該圧電基板50の両端部に各接続電極55と各配線71とが電気的に接続するように異方性導電フィルムや導電性接着剤等を用いて接合する。
更に、これらカバー基板60及び配線基板70、70を接合した圧電基板50に、カバー基板60及び配線基板70、70の側から、圧電基板50と同様にチャネル51、駆動壁53、駆動電極54及び接続電極55が形成されたもう一枚の圧電基板500をチャネル51が向き合うようにして接合し、チャネル基板80を構成する。もう一枚の圧電基板500には、必ずしも位置合わせ用溝52A、52Bを形成しておく必要はない。図15は圧電基板500を接合してチャネル基板80とした後に上下をひっくり返した状態を示す断面図である。
このようにして形成されるチャネル基板80も、外部からはチャネル51を確認することができない。従って、このチャネル基板80を所定寸法となるように切断加工する場合に、チャネル51を基準として切断位置を決定することができない問題を有している。
そこで、このチャネル基板80に、圧電基板50におけるチャネル51の加工面の裏面となるチャネル基板80の表面から、図16に示すように、位置合わせ用溝52Aの位置に相当する付近を切断加工用ブレードB2を用いて溝状に掘り進んでいき、その底部に位置合わせ用溝52Aが露出する深さとなるまで研削するざぐり加工を行う。ここで、ざぐり加工は、切断加工用ブレードB2とチャネル基板80とを位置合わせ用溝52Aと平行に相対移動させることで、該位置合わせ用溝52Aに沿って加工している。図16中の符号56はざぐり加工によって形成されたざぐり溝である。
切断加工用ブレードB2には、チャネル基板80を切断するためにチャネル加工用ブレードB1よりも厚みが厚いブレードが用いられる。このため、このざぐり加工によって形成されるざぐり溝56は、チャネル加工用ブレードB1によって形成された位置合わせ用溝52Aの溝幅よりも広い溝幅を有している。従って、位置合わせ溝52Aに沿って、該位置合わせ用溝52Aが露出するようにざぐり溝56を加工すると、その底部に位置合わせ用溝52Aの対向する2辺のエッジ部e5、e6が露呈する。
チャネル基板80の幅寸法が所定寸法となるようにチャネル51と平行に切断加工する場合、切断加工用ブレードB2をそのまま用いて、ざぐり溝56内に露呈する位置合わせ用溝52Aを顕微鏡等を用いて観察し、この位置合わせ用溝52Aからの距離を測ることにより切断位置を決定する。図17は、位置合わせ用溝52Aから所定距離だけ内側のチャネル51側に離れた位置を切断位置Cとし、切断加工用ブレードB2をこの切断位置Cに合わせてチャネル基板80を切断加工することで、チャネル基板80の幅寸法が所定寸法となるように切断加工している。
位置合わせ用溝52Aは、チャネル51の加工時にチャネル加工用ブレードB1をそのまま用いて同一シーケンス内での加工でチャネル51から所定寸法離れた位置に高精度に形成されているため、ざぐり溝56から露呈するこの位置合わせ用溝52Aを切断加工時の基準位置として利用することで、切断位置Cを高精度に位置決めすることができる。
次に、このようにして幅寸法が所定寸法に切断加工されたチャネル基板80をチャネル51とほぼ直交する方向に沿って切断加工することによって、1つのチャネル基板80から2つのヘッドチップを作成する。
このようなチョッパートラバースタイプのヘッドチップを有するインクジェットヘッドは、チャネル51のカバー基板60によって覆われた部分の長さ(L長)がインクの射出特性に影響する。従って、一つのヘッドチップにおいて各チャネル51の射出特性を均質化するため、ヘッドチップを作成するための切断加工は、カバー基板60のエッジ部61e(図14参照)に対して平行に精度良く位置決めして行う必要がある。このチャネル基板80では、カバー基板60も、各圧電基板50、500の間に位置し、外部から見ることはできず、このカバー基板60を基準として切断位置を決定することができない問題を有している。
そこで、チャネル基板80に、圧電基板50におけるチャネル51の加工面の裏面となるチャネル基板80の表面から、図18に示すように、位置合わせ用溝52Bの位置に相当する付近を切断加工用ブレードB2を用いて溝状に掘り進んでいき、その底部に位置合わせ用溝52Bが露出する深さとなるまで研削するざぐり加工を行う。ここで、ざぐり加工は、切断加工用ブレードB2とチャネル基板80とを位置合わせ用溝52Bと平行に相対移動させることで、該位置合わせ用溝52Bに沿って加工している。図18中の符号57はざぐり加工によって形成されたざぐり溝である。
このざぐり溝57も、チャネル加工用ブレードB1によって形成された位置合わせ用溝52Bの溝幅よりも広い溝幅を有しているため、位置合わせ溝52Bに沿って、該位置合わせ用溝52Bが露出するように加工すると、その底部に位置合わせ用溝52Bの対向する2辺のエッジ部e7、e8が露呈する。
チャネル基板80から2つのヘッドチップ5、5を分離するためにチャネル51とほぼ直交する方向に沿って切断加工する場合、図19に示すように、切断加工用ブレードB2をそのまま用いて、ざぐり溝57内に露呈する位置合わせ用溝52Bを顕微鏡等を用いて観察し、この位置合わせ用溝52Bからの距離を測ることにより切断位置を決定する。カバー基板60は、エッジ部61e(図14参照)がこの位置合わせ用溝52Bと平行となるように位置決めされているので、ざぐり溝57から露呈するこの位置合わせ用溝52Bを切断加工時の基準位置とし、これに平行となるように切断位置Cを位置決めすることで、各チャネル51のL長を均一化させることができ、これによって各ヘッドチップ5、5の射出特性を均質化させることができる。
なお、以上の説明では、各位置合わせ用溝52A、52Bに沿ってそれぞれざぐり溝56、57を加工するようにしたが、ざくり溝は位置合わせ用溝52Bのみに沿って加工するだけでもよい。
この例を図20に示す。図20はチャネル基板80をざぐり加工面側から見た平面図である。位置合わせ用溝52A、52Bのうち、位置合わせ用溝52Bのみに沿うようにざぐり溝59を加工すると、ざぐり溝59の底部に位置合わせ用溝52Bの全部と位置合わせ用溝52Aの一部とが露呈する。そこで、まず、チャネル基板80をチャネル51と平行に切断加工する際は、この一部が露呈した位置合わせ用溝52Aの各エッジ部e5、e6を観察することにより行えばよい。この場合、ざぐり溝59は、図示するように、チャネル基板80におけるチャネル51の長さ方向の両端部付近にそれぞれ互いに距離をおいて2本(ざぐり溝59A、59B)加工しておくことが好ましい。これにより、ざぐり溝59Aのエッジ部e5、e6の中間位置とざぐり溝59Bのエッジ部e5、e6の中間位置との2点を結ぶ直線を切断加工時の基準位置とすることができ、切断加工位置を精度良く位置決めすることができ、また、チャネル基板80をチャネル51とほぼ直交する方向に沿って切断加工する際は、全部露呈した位置合わせ用溝52Bの各エッジ部e7、e8を観察することにより行えばよい。従って、ざぐり加工がざぐり溝59A、59Bだけで済むため、加工作業が省力化できる。
このチャネル基板80においても、チャネル基板80の幅寸法を所定寸法に加工する際、位置合わせ用溝52Aよりも内側を切断加工することにより該位置合わせ用溝52Aを含む両端部分を分離する態様を示しているが、チャネル基板80の幅寸法に余裕がないような場合は、位置合わせ用溝52Aの外側を切断加工してもよい。
また、ヘッドチップ5の両端部に位置する2つのチャネルは使用しないダミーチャネルとなるため、これら2つのダミーチャネルを位置合わせ用溝52Aとして兼用させることもできる。特に、チャネル基板80の幅寸法に余裕がない場合、このように2つのダミーチャネルを位置合わせ用溝52Aとして兼用させれば、位置合わせ用溝52Aの外側を切断加工することで、チャネル基板80に対するヘッドチップ5の幅寸法を大きくとることができるためにより好ましい。中でも、位置合わせ用溝52Aの外側を切断加工すれば、チャネル基板80に対するヘッドチップ5の幅寸法を極力大きくとることができる。
このとき、位置合わせ用溝52Aとなるダミーチャネルの深さをチャネル51よりも深く形成しておけば、チャネル51よりも幅広状のざぐり溝56を加工しても、位置合わせ用溝52Aだけを露出させることができ、チャネル51に影響を与える心配はない。
次に、このようにして作成されたヘッドチップ5を用いてインクジェットヘッドを作成する場合、図21に示すように、ヘッドチップ5の前面に、ノズル21を有するノズルプレート2を貼着することにより、2列のチャネル列を有するインクジェットヘッドH2が完成する。配線基板70は、端部72が圧電基板50、500から大きくはみ出しているため、そのはみ出した端部72に露出している各配線71にそれぞれFPC4、4を接合することで、駆動回路からの駆動信号を各チャネル51内の駆動電極54に印加可能とする。
なお、このヘッドチップ5ではざぐり溝57が残存するが、このざぐり溝57は、インクジェットヘッドH2の組み立て時に保持用治具に保持させて位置決めするために利用することもできる。
圧電基板にチャネルを加工する様子を示す斜視図 チャネル加工された後の圧電基板を示す斜視図 駆動電極を形成したチャネルの断面図 チャネル基板を示す斜視図 チャネル基板にざぐり加工する様子を示す斜視図 チャネル基板の幅を切断加工する様子を示す正面図 チャネル基板からヘッドチップを作成する様子を示す斜視図 チャネル基板をざぐり加工面側から見た平面図 (a)(b)はざぐり加工を位置合わせ用溝と交叉するように行ったチャネル基板を示す平面図 接続電極を形成したヘッドチップの背面図 インクジェットヘッドの断面図 他の態様に係る圧電基板にチャネルを加工する様子を示す斜視図 (a)はチャネル加工及び駆動電極を形成後の圧電基板を示す平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図 カバー基板を接合した圧電基板の平面図 カバー基板を介して2枚の圧電基板を接合してチャネル基板とした状態を示す断面図 チャネル基板にざぐり加工する様子を示す斜視図 チャネル基板の幅を切断加工する様子を示す正面図 チャネル基板に更にざぐり加工する様子を示す斜視図 チャネル基板からヘッドチップを作成する様子を示す側面図 チャネル基板をざぐり加工面側から見た平面図 他の態様に係るインクジェットヘッドの断面図 従来の圧電基板の幅を切断加工する様子を示す正面図 幅を切断加工した圧電基板を一部拡大して示す図 圧電基板にカバー基板を接合した後、更に幅を切断加工する様子を示す正面図
符号の説明
1、5:ヘッドチップ
10、50:圧電基板
11、51:チャネル
12、52A、52B:位置合わせ用溝
13、53:駆動壁
14、54:駆動電極
15、15A、15B、56、57、59A、59B:ざぐり溝
16、55:接続電極
20、60:カバー基板
30、80:チャネル基板
2:ノズルプレート
21:ノズル
3:配線基板
31:インク室
32:配線
33:端部
4:FPC
B1:チャネル加工用ブレード
B2:切断加工用ブレード
H1、H2:インクジェットヘッド

Claims (9)

  1. 多数並列するチャネルを加工した圧電基板にカバー基板を接合してなるチャネル基板を、所定寸法に切断加工してヘッドチップを作成する工程を有するインクジェットヘッドの製造方法において、
    前記圧電基板のチャネル加工面と同面にチャネル加工用ブレードを用いて位置合わせ用溝を加工しておき、前記チャネル基板を作成した後、該チャネル基板の表面から前記位置合わせ用溝が露出するようにざぐり加工を行い、そのざぐり加工によって露出した前記位置合わせ用溝を基準位置として、前記チャネル基板を該基準位置から所定寸法に切断加工することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 前記位置合わせ用溝を、前記チャネルの深さよりも深く加工することを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 前記位置合わせ用溝を、チャネル列の両端部に位置するチャネルで兼用することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  4. 前記位置合わせ用溝を、前記チャネルと平行に加工することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 前記位置合わせ用溝を、前記チャネルと交叉するように加工することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 前記ざぐり加工を、前記位置合わせ用溝に沿うように加工することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  7. 前記ざぐり加工を、前記位置合わせ用溝と交叉するように加工することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  8. 前記チャネルは、その入口と出口が前記ヘッドチップの前面と後面に対向状となるように加工することを特徴とする請求項1〜4、6、7のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  9. 前記チャネルは前記圧電基板の中途部に、該チャネルの両端がそれぞれ浅溝状となるように加工し、
    前記チャネル基板は、前記チャネルの上面の中央付近にカバー基板を介して、2枚の圧電基板の各チャネル同士を対向させて接合して作成することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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