JPH05269669A - 研削工具 - Google Patents

研削工具

Info

Publication number
JPH05269669A
JPH05269669A JP4066187A JP6618792A JPH05269669A JP H05269669 A JPH05269669 A JP H05269669A JP 4066187 A JP4066187 A JP 4066187A JP 6618792 A JP6618792 A JP 6618792A JP H05269669 A JPH05269669 A JP H05269669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding tool
grinding
outer peripheral
end side
machining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4066187A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Ikegami
仁 池上
Junji Koike
順次 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Texeng Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Koki Co Ltd filed Critical Nisshin Koki Co Ltd
Priority to JP4066187A priority Critical patent/JPH05269669A/ja
Publication of JPH05269669A publication Critical patent/JPH05269669A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工点に対する加工液の実質的な供給量を高
め、研削工具の回転速度を高めて生産性を向上しても、
工具寿命および加工精度が優れた研削工具を実現するこ
と。 【構成】 研削工具11において、砥粒を備える砥石本
体12の外周側面部121が使用面とされ、外周側面部
121には、砥石本体12および軸部13の内部の加工
液通路131に連通する複数のノズル孔122が開口し
ている。ここで、研削工具11は、その軸線L11を回転
中心線として回転しながら加工物Wに研削加工を施す
が、この加工はノズル孔122から加工液を供給しなが
ら行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイヤモンドコアドリル
などの研削工具に関し、とくに、その構造技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、砥石を用いての研削加工は金
属材料などに対する内面研削や平面研削などに多用され
てきたが、近年においては、ファインセラミックスの加
工にも砥石を用いての研削加工が行われるようになって
いる。しかしながら、セラミックスは優れた耐熱性,耐
磨耗性および耐食性を有する反面、その硬度と脆性のた
めに加工性は他の材料に比して劣るため、金属材料に対
する研削加工と同様に、砥石(研削工具)の回転を高速
度化して、その加工能率を高めることが求められてい
る。ここで、研削加工における加工発生熱は、本質的に
切削加工における加工発生熱に比して大きいのに加え
て、高速研削化すると、さらに加工発生熱が大きくなる
ため、研削点を加工液などで冷却しながら加工すること
が必要不可欠となる。たとえば、図16に示すように、
砥粒を備える外周側面部102が使用面とされる横軸研
削砥石101を用いて、加工物Wに側面加工を施すとき
には、回転する横軸研削砥石101の側方から加工液1
03を噴射して研削点に加工液103を供給し、加工液
103によって研削点を冷却しながら研削加工を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
横軸研削砥石101を用いての研削加工においては、研
削点から離れた位置から加工液103を供給しているた
め、研削点に対して加工液103を充分に供給できない
ので、研削点を充分に冷却することができないという問
題点を有する。しかも、加工液103は研削点から切屑
を除去する効果および横軸研削砥石101の目詰まりを
防止する洗浄効果も奏するが、従来の研削加工において
は、これらの効果も小さいので、高い加工精度が得られ
ないという問題点もある。このような問題点は、砥粒を
備える先端面が使用面とされる立軸研削砥石を用いた研
削加工においても同様に発生する。
【0004】このような問題点を解消するために、本願
発明者は、加工液を研削工具の使用面から加工物に向け
て直接に供給して、研削点に対する加工液の供給効率を
向上可能な研削工具を提案するものである。この提案に
沿って案出した研削工具のうち、図17に示すように、
砥粒を備える先端面112が使用面とされる立軸研削砥
石111の内部に、その軸線L0 に沿って、保持部とさ
れる基端側から先端側に向かう加工液通路113を先端
面112で開口させ、先端面112の側の加工液通路1
13を加工液のノズル孔114として利用したものにお
いては、ノズル孔114から加工液を加工物に向けて直
接に供給することはできるものの、とくに、先端面11
2と加工物Wとの間に研削液が滞留してしまい、冷却効
率および切屑除去効率を実質的に高めるには至らず、立
軸研削砥石111の回転速度を高めて生産性を向上する
には限界がある。また、この立軸研削砥石111を用い
て座ぐり加工を行い、研削工具の外径に対してクリアラ
ンスの小さな穴を形成すると、ノズル孔114の形成位
置に対応して、加工物Wの側に削り残りが発生するた
め、加工が進むにつれて削り残り部分によってノズル孔
114からの加工液の供給が妨げられやすいと共に、立
軸研削砥石111の回転速度を高め、高速研削化して
も、削り残りに対する再加工を必要とするという新たな
問題点がある。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
上記の提案に沿って、加工液を研削工具の使用面から加
工物に向けて直接に供給すると共に、研削工具内部から
研削点を経てそこから加工点から排出されるまでの加工
液経路を改善して、加工点に対する加工液の実質的な供
給量を高め、研削工具の回転速度を高めて生産性を向上
しても、工具寿命および加工精度が優れた研削工具を実
現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明において、砥粒を備える外周側面部が使用面
とされる横軸研削砥石などの研削工具に対して講じた手
段(第1の手段)は、研削工具の内部に、保持部とされ
る基端側から先端側に向かう加工液通路と、この加工液
通路に連通して外周側面部に開口する複数のノズル孔と
を形成しておくことである。
【0007】ここで、ノズル孔内部における加工液抵抗
を低減する目的に、ノズル孔を、その開口断面積が加工
液通路側から外周側面部側に向かって拡張されたテーパ
孔として形成しておくことが好ましい。また、加工液を
方向性をもって供給可能とする目的に、ノズル孔を、加
工液通路側から外周側面部側の間で円周方向に向かって
湾曲して外周側面部に対する法線方向と交差する方向に
向かって開口するようにしておくことが好ましい。
【0008】さらに、加工液および加工液と共に除去さ
れる切屑の排出路を設けて、研削工具の使用面と加工物
との間からの加工液および切屑の排出効率を高める目的
に、研削工具の外周側面部に、その基端側から先端側に
向かって形成されて円周方向に並列する複数条の凹部を
設けておき、これらの凹部間の凸部領域の先端側にノズ
ル孔を開口しておくことが好ましい。この場合には、凹
部および凸部領域によって形成される円周方向の凹凸形
状を波形状にして、実質的な使用面である凸部領域によ
って、加工物が断続的に研削されるようにしておくこと
が好ましい。
【0009】一方、上記課題を解決するために、本発明
において、砥粒を備える先端面が使用面とされる立軸研
削砥石などの研削工具に対して講じた手段(第2の手
段)は、研削工具の内部に、保持部とされる基端側から
先端側に向かう加工液通路と、この加工液通路に連通し
て先端面のうちの工具軸線上を避けた領域で開口するノ
ズル孔とを形成しておくことである。
【0010】ここで、加工液の供給方向に方向性をもた
せて切屑除去能力をより高める目的に、ノズル孔を工具
軸線に対して交差する方向に向けて形成されていること
が好ましい。
【0011】また、加工液および加工液と共に除去され
る切屑の排出路を設けて、研削工具の使用面と加工物と
の間からの加工液および切屑の排出効率を高める目的
に、研削工具の外周側面部の基端側から先端側に向かっ
て形成されて円周方向に並列する複数条の凹部、または
先端面から基端面にまで貫通する複数の貫通孔によって
構成された排出路を設けておくことが好ましい。
【0012】さらに、上記課題を解決するために、本発
明において、砥粒を備える先端面が使用面とされる立軸
研削砥石などの研削工具に対して講じた手段(第3の手
段)は、研削工具の内部に、保持部とされる基端側から
先端側に向かう加工液通路と、この加工液通路に連通し
て先端面で開口するノズル孔とを形成しておき、その外
周側面部または内部には、外周側面部の基端側から先端
側に向かって形成されて円周方向に並列する複数条の凹
部、または先端面から基端面にまで貫通する複数の貫通
孔によって構成された排出路を設けておくことである。
【0013】これらの第2または第3の手段を講じた研
削工具において、排出路を介しての加工液の流れおよび
切屑の除去を円滑に行う目的に、排出路の開口断面積が
先端面側から基端側に向かって拡張しておくことが好ま
しい。
【0014】なお、本発明において、加工液通路とノズ
ル孔とは、それぞれ異なる構造に形成されているものを
含むことは勿論のこと、加工液通路とノズル孔が同じ構
造で一体に形成されているものも含み、この場合には、
研削工具の基端側が加工液通路であり、先端側がノズル
孔となる。また、本発明において、ノズル孔を複数形成
した場合には、それらのうちの全部が同構造のテーパ孔
であってもよいが、上記の各構造のノズル孔を組み合わ
せてもよいものである。
【0015】
【作用】上記手段のうちの第1の手段を講じた研削工具
においては、研削工具を、その工具軸線を回転中心線と
して回転させて、研削工具砥粒を備える外周側面部を使
用面として加工物を研削加工する。ここで、外周側面部
には、加工液通路に連通する複数のノズル孔が開口して
いるため、加工液通路を介して、外周側面部(使用面)
のノズル孔からクーラントや研削油などの加工液を噴出
しながら加工物を研削する。このため、加工液は研削点
に対して直接に供給されるので、研削点に対する加工液
の供給量が充分に確保される。それ故、研削工具の回転
速度を高め、高速研削化しても、研削点を充分に冷却で
きると共に、切屑を確実に除去できるので、研削工具の
工具寿命および加工精度が向上する。ここで、外周側面
部に複数条の凹部が形成され、凹部間の凸部領域の先端
側でノズル孔が開口している場合には、凹部が加工液お
よび切屑の排出路となり、この排出路を介して、加工液
および切屑が研削工具の基端側および先端側に除去され
る。それ故、加工液および切屑は研削工具の使用面と加
工物との間から円滑に排出されるので、冷却能力および
切屑の除去能力が高まる。また、凸部領域によって加工
物が研削される前に、その加工面に加工液が供給される
ので、そこに切屑が残っていても、切屑は研削加工前に
除去され、加工精度が向上する。
【0016】一方、上記手段のうちの第2の手段を講じ
た研削工具においては、研削工具を、その工具軸線を回
転中心線として回転させて、研削工具砥粒を備える先端
面を使用面として加工物を研削加工する。ここで、先端
面には、加工液通路に連通するノズル孔が開口している
ため、加工液通路を介して、先端面部(使用面)のノズ
ル孔から加工液を噴出しながら加工物を研削する。この
ため、加工液は研削点に対して直接に供給されるので、
研削点に対する加工液の供給量が充分に確保される。そ
の結果、研削工具の回転速度を高め、高速研削化して
も、研削点を充分に冷却できると共に、切屑を確実に除
去できるので、研削工具の工具寿命および加工精度が向
上する。また、ノズル孔は先端面のうちの工具軸線上を
避けた領域に開口しているため、ノズル孔も工具軸線を
中心に回転する。従って、加工物に座ぐり加工を行っ
て、研削工具の外径に対してクリアランスの小さな穴を
形成するときでも、ノズル孔に対応する領域も研削され
て、加工物に削り残し部分が発生しないため、後工程で
削り残し部分を除去する必要がなく、研削加工の生産性
が高い。
【0017】ここで、研削工具の外周側面部に形成され
た複数条の凹部、または基端面および先端面で開口する
貫通孔によって排出路が形成されている場合には、排出
路を介して加工液と共に切屑が除去されるので、座ぐり
加工を行って、研削工具の外径に対してクリアランスの
小さな穴を形成する場合でも、加工液および切屑は、研
削工具の外周側面部の排出路を介して研削工具の使用面
と加工物との間から円滑に排出されるので、冷却能力お
よび切屑の除去能力が高い。
【0018】また、上記手段のうちの第3の手段を講じ
た研削工具においても、研削工具を、その工具軸線を回
転中心線として回転させて、研削工具砥粒を備える先端
面を使用面として加工物を研削加工する。ここで、先端
面には、加工液通路に連通するノズル孔が開口している
ため、加工液通路を介して、先端面部(使用面)のノズ
ル孔から加工液を噴出しながら加工物を研削する。この
ため、加工液は研削点に対して直接に供給されるので、
研削点に対する加工液の供給量が充分に確保される。そ
の結果、研削工具の回転速度を高め、高速研削化して
も、研削点を充分に冷却できると共に、切屑を確実に除
去できるので、研削工具の工具寿命および加工精度が向
上する。また、研削工具の外周側面部に形成された複数
条の凹部、または、基端面および先端面で開口する複数
の貫通孔によって排出路が形成されているため、排出路
を介して加工液と共に切屑が除去されるので、たとえ
ば、座ぐり加工を行って、研削工具の外径に対してクリ
アランスの小さな穴を形成する場合でも、加工液および
切屑は、研削工具の外周側面部の排出路を介して研削工
具の使用面と加工物との間から円滑に排出されるので、
冷却能力および切屑の除去能力が高い。
【0019】
【実施例】つぎに、添付図面に基づいて、本発明の実施
例について説明する。
【0020】〔実施例1〕図1(a)は本発明の実施例
1に係る研削工具(砥石)の縦断面図、図1(b)はそ
の底面図である。
【0021】これらの図においては、本例の研削工具1
1は、軸付きの横軸研削砥石であって、円柱状の砥石本
体12と、その内部に軸端が固定された軸部13(基端
側)とから構成されており、軸部13の側が研削装置側
のチャック(図示せず)にチャッキングされる保持部に
なっている。ここで、軸部13の内部には、その基端側
から先端側に向けて、研削工具11の軸線L11に対して
同芯状に加工液通路131が形成されており、その先端
側は閉塞状態にある。一方、砥石本体12の側におい
て、その外周側面部121には砥粒が固着されており、
その外周側面部121が研削加工における使用面とされ
る。ここで、砥石本体12には、その内部で加工液通路
131に連通する一方で、外周側面部121に開口する
ノズル孔122が形成されており、これらのノズル孔1
22は、いずれも加工液通路131(軸線L11)を中心
とする放射状に外周側面部121まで延びている。ま
た、ノズル孔122は、外周側面部121の基端側から
先端側に形成された2つのノズル孔122で1対となっ
てその円周方向に等間隔に形成され、しかも、円周方向
で隣接するノズル孔122同士は異なる位置に形成され
ているため、加工物Wの加工面に対して加工液が均一に
供給されるようになっている。
【0022】このような構成の研削工具11において、
研削工具11は、軸部13を介して研削装置側のチャッ
クにチャッキングされた状態で、その軸線L11を回転中
心線として矢印Aの方向に回転して、その外周側面部1
21は加工物Wを研削して側面加工を施す。この研削加
工中においては、加工液通路131を介して研削装置側
からクーラントや研削油などの加工液が供給され、この
加工液は外周側面部121で開口するノズル孔122か
ら加工物Wに向けて直接に供給される。このため、研削
点に対する加工液の供給量が充分に確保され、加工物W
および砥石本体12のいずれも、加工発生熱によって過
熱状態になることがない。それ故、研削工具11の回転
速度をさらに高めて研削加工の生産性を高めても、加工
物Wおよび砥石本体12のいずれもが熱的な損傷を受け
ることがなく、研削工具11の寿命が長い。また、大量
の加工液と共に、研削加工で発生した切屑が確実に除去
されるので、仕上げ面精度などの加工精度も高い。さら
に、砥石本体12は砥粒の間に多数の気孔を有し、これ
らの気孔によっても切屑を取り除いており、本例におい
ては、加工液の供給量を充分に確保しているため、気孔
に対する洗浄効果も高いので、気孔の目詰まりなどが発
生しにくく、工具寿命および仕上げ面精度が向上してい
る。
【0023】〔実施例2〕図2(a)は本発明の実施例
2に係る研削工具(砥石)の縦断面図、図2(b)はそ
の底面図である。
【0024】これらの図においては、本例の研削工具2
1も、実施例1に係る研削工具と同様に、軸付きの横軸
研削砥石であって、円柱状の砥石本体22と、その内部
に軸端が固定された保持部たる軸部23(基端側)とか
ら構成され、軸部23の内部には、その基端側から先端
側に向けて、研削工具21の軸線L21に対して同芯状の
加工液通路231が形成されており、その先端側は閉塞
状態にある。一方、砥石本体22の外周側面部221に
は砥粒が固着されており、その外周側面部221が研削
加工における使用面とされる。ここで、砥石本体22に
は、加工液通路231に連通する一方で、外周側面部2
21に開口するノズル孔222が形成されており、これ
らのノズル孔222は、いずれも加工液通路231(軸
線L21)を中心とする放射状に外周側面部221まで延
びている。そして、本例の研削工具においては、いずれ
のノズル孔222も、その内径(開口断面積)が加工液
通路231の側から外周側面部221の側に向かって拡
張されたテーパ孔になっている。
【0025】このため、本例の研削工具21は、実施例
1の研削工具と同様に、矢印Bの方向に回転して加工物
Wに対して研削加工を施すときに、加工液はノズル孔2
22から加工物Wに向けて直接に、しかも、ノズル孔2
22のテーパ形状に対応する広がりをもったノズルパタ
ーンをもって供給される。また、ノズル孔222はテー
パ孔であるため、加工液が受ける抵抗が小さい。それ
故、研削点に対する加工液の供給量がさらに増大するた
め、研削工具21が高速度で回転し、生産性を高めて
も、加工物Wおよび砥石本体22は、いずれも加工発生
熱によって過熱状態になることがないので、加工物Wお
よび砥石本体22はいずれも熱的な損傷を受けることが
ない。また、研削点に対する加工液の供給能力が高いの
で、切屑が確実に除去されると共に、砥石本体22の気
孔に対する洗浄能力も高いので、気孔の目詰まりなども
発生しにくく、加工精度が高い。
【0026】〔実施例3〕図3は本発明の実施例3に係
る研削工具(砥石)の一部を示す底面図であり、その縦
断面図は、図1(a)に示した実施例1に係る研削工具
の断面図と同様であるため省略する。
【0027】この図において、本例の研削工具31も、
実施例1および実施例2に係る研削工具と同様に、軸付
きの横軸研削砥石であって、その内部に形成された加工
液通路33には複数のノズル孔322が連通し、いずれ
のノズル孔322も、加工液通路33の側から外周側に
向かって延びて使用面とされる外周側面部321で等間
隔に開口している。また、本例の研削工具31において
は、いずれのノズル孔322も、加工液通路33の側か
ら外周側面部321の側の間で円周方向、すなわち、研
削工具31の回転方向(矢印Cの方向)と逆の方向に向
かって湾曲して外周側面部321に対する法線方向Lと
交差する方向に開口している。
【0028】このため、本例の研削工具31において
は、実施例1および実施例2の研削工具で得られる効果
に加えて、研削工具31が矢印Cの方向に回転して加工
物Wに対して研削加工を施すときに、これから研削加工
される領域に向けて大量の加工液が供給され、そこに切
屑が残っていても、切屑は研削加工前に除去されるた
め、加工精度がさらに向上するという効果も奏する。な
お、本例の研削工具31において、ノズル孔322の形
状を、実施例2の研削工具のノズル孔のように、その内
径を加工液通路33の側から外周側面部321の側に向
かって拡張されたテーパ孔とすることにより、加工液の
供給量をさらに増大して、冷却能力,切屑除去能力およ
び気孔洗浄能力をさらに高めてもよい。
【0029】〔実施例4〕図4(a)は本発明の実施例
4に係る研削工具(砥石)の縦断面図、図4(b)はそ
の底面図である。
【0030】これらの図においては、本例の研削工具4
1は、実施例1ないし実施例3に係る研削工具と同様
に、軸付きの横軸研削砥石であって、円柱状の砥石本体
部42と、この砥石本体部42から延設された保持部た
る軸部43(基端側)とから構成されているが、砥石本
体部42と軸部43とは一体に形成された焼結体たる砥
石で構成されており、そのうち、砥石本体部42の外周
側面部421が使用面とされる。ここで、軸部43の内
部には、その基端側から先端側に向けて、研削工具41
の軸線L41に対して同芯状に加工液通路431が形成さ
れており、その先端側は閉塞状態にある。また、砥石本
体部42の内部において、加工液通路421には複数の
ノズル孔422が連通しており、いずれのノズル孔42
2も外周側面部421で開口している。さらに、外周側
面部421には、その基端側から先端側に向かって形成
されて円周方向に並列する複数条の溝425(凹部)を
有しているため、本例の研削工具41においては、これ
らの溝425間の凸部領域426が実質的な使用面であ
って、各凸部領域426の先端面にノズル孔422が開
口している。
【0031】このため、本例の研削工具41において
は、実施例1ないし実施例3の研削工具と同様に、研削
工具41が矢印Dの方向に回転して加工物Wに対して研
削加工を施すときに、加工液はノズル孔422から加工
物Wに向けて直接に供給され、研削点に対する加工液の
供給量が充分に確保され、実施例1の研削工具と同様
に、冷却能力,切屑除去能力および気孔洗浄能力のいず
れもが高い。さらに、溝425が加工液および切屑の排
出路となり、研削点に供給された加工液は、切屑と共
に、溝425を介して研削工具41の基端側および先端
側に向けて、研削工具41の外周側面部421と加工物
Wとの間から円滑に排出されるため、そこに加工液が淀
むことがないので、冷却能力および切屑の除去能力が高
い。また、実質的な使用面とされる凸部領域426によ
って加工物Wが研削される前に、その加工面に加工液が
供給されるため、その表面に切屑が残っていても、切屑
は研削加工前に除去されるので、研削精度が高いという
効果を奏する。なお、ノズル孔422については、実施
例4の変形例として、その底面図を図4(c)に示すよ
うに、凸部領域426および溝425のいずれにも開口
するように形成してもよい。さらに、ノズル孔422の
形状を、実施例2の研削工具のノズル孔のように、その
内径を加工液通路43の側から外周側面部421の側に
向かって拡張されたテーパ孔にしてもよく、また、実施
例3の研削工具のノズル孔のように、加工液通路43の
側から外周側面部421の側の間で円周方向に向かって
湾曲して外周側面部421の法線方向と交差する方向に
向かって開口するストレート孔またはテーパ孔とするこ
とにより、研削点に対する加工液の供給量をさらに増大
して、冷却能力,切屑除去能力および気孔洗浄能力をよ
り高めてもよい。
【0032】〔実施例4の改良例〕図5は本発明の実施
例4の改良例に係る研削工具(砥石)の底面図である。
ここで、本例の研削工具の構成は、図4(a)および図
4(b)に示した実施例4に係る研削工具と略同様であ
るため、対応する部分には同符号を付して、それらの説
明を省略する。
【0033】この図において、本例の研削工具41a
も、実施例4に係る研削工具と同様に、軸付きの横軸研
削砥石であって、その内部に形成された加工液通路43
1にはノズル422aが連通する一方、いずれのノズル
孔422aも加工液通路431の側から放射状に延び
て、使用面とされる外周側面部421で開口している。
ここで、外周側面部421aは、その基端側から先端側
に向かって形成されて円周方向に並列する複数条の凹部
425aを有し、これらの凹部425aの間の凸部領域
426aの頂上部(先端側)でノズル孔422aが開口
している。従って、本例の研削工具41aにおいては、
外周側面部421aのうちの凸部領域426aの頂上部
が実質的な使用面になっている。ここで、凹部425a
および凸部領域426aによって形成される円周方向の
凹凸形状は波形状になっており、凹部425aの隅部お
よび凸部領域426aの角部のいずれもが曲面形状であ
る。
【0034】このため、本例の研削工具41aにおいて
は、実施例4の研削工具で得られる効果に加えて、研削
工具41aが矢印Eの方向に回転して加工物Wに対して
研削加工を施すときには、凸部領域426aの頂上部と
加工物Wとが接触して、加工物Wは凸部領域426aの
頂上部によって断続的に研削されるため、研削点におけ
る加工発生熱量が実質的に小さいので、研削工具41の
回転速度をさらに高め、高速研削化しても、研削工具4
1aおよび加工物Wはいずれも過熱状態になることがな
い。また、凹部425aを介して加工液および切屑が除
去されるので、冷却能力および加工物Wに対する研削精
度が高い。また、凹部425aおよび凸部領域426a
によって形成される円周方向の凹凸形状は波形状になっ
ているため、凹部425aの隅部などに切屑が蓄積され
ることもない。なお、本例の研削工具41aにおいて
も、ノズル孔422aの形状を、実施例2の研削工具の
ノズル孔のように、その内径を加工液通路431の側か
ら外周側面部421aの側に向かって拡張されたテーパ
孔にしてもよい。また、実施例3の研削工具のノズル孔
のように、加工液通路431の側から外周側面部421
aの側の間で円周方向に向かって湾曲して外周側面部4
21a(凸部領域426aの頂上部)の法線方向と交差
する方向に向かって開口するストレート孔またはテーパ
孔とすることにより、加工液の供給量をさらに増大し
て、冷却能力,切屑除去能力および気孔洗浄能力をより
高めてもよい。
【0035】〔実施例5〕図6(a)は本発明の実施例
5に係る研削工具(砥石)の縦断面図、図6(b)はそ
の底面図である。
【0036】これらの図においては、本例の研削工具5
1は、軸付きの立軸研削砥石であって、円柱状の砥石本
体部52と、この砥石本体部52から基端側に延設され
た軸部53(基端側)とから構成されており、軸部53
の側が研削装置側のチャック(図示せず)にチャッキン
グされる保持部になっている。ここで、砥石本体部52
と軸部53とは一体に形成された焼結体たる砥石で構成
されており、砥石本体部52の先端面521が使用面と
される。また、軸部53および砥石本体部52の内部に
は、その基端側から先端側に向けて、研削工具51の軸
線L51に対して同芯状に加工液通路531が形成されて
いる一方、砥石本体部52の内部には、加工液通路53
1に連通する一方で先端面521に開口するノズル孔5
22が形成されいる。ここで、ノズル孔522は、先端
面521のうちの軸線L51上を避けた領域で開口してい
る。
【0037】このような構成の研削工具51は、軸部5
3を介して研削装置側のチャックにチャッキングされた
状態で、その軸線L51を回転中心線として矢印Fの方向
に回転して、先端面521は加工物Wに対して研削加工
を施す。ここで、加工液通路531に対しては研削装置
側から加工液が供給され、この加工液は先端面521で
開口するノズル孔522から加工物Wに向けて直接に供
給される。このため、研削点に対する加工液の供給量が
充分に確保され、加工物Wおよび砥石本体部52のいず
れも、加工発生熱によって過熱状態になることがない。
それ故、研削工具51の回転速度をさらに高めて研削加
工の生産性を高めても、加工物Wおよび砥石本体部52
のいずれもが熱的な損傷を受けることがなく、研削工具
51の寿命が長い。また、加工液の供給量が充分に確保
されているため、切屑の除去能力が高いので、加工精度
が高い。さらに、ノズル孔522は先端面521のうち
の軸線L51上を避けた領域で開口しているため、ノズル
孔522も軸線L51を中心に回転する。このため、研削
工具51を用いて、加工物Wに対して座ぐり加工を行っ
て、砥石本体部52の外径に対してクリアランスの小さ
な穴を形成するときでも、加工物Wに削り残し部分が発
生しない。それ故、研削工具51を用いての座ぐり加工
の後に、改めて削り残し部分を除去する必要がないの
で、座ぐり加工の加工効率が高い。さらに、ノズル孔5
22は軸線L51を中心に回転するため、加工液はノズル
孔522から、矢印Gに示すように周囲全体に向けて供
給されるため、1つのノズル孔522で加工物Wに対し
て加工液を供給可能な範囲が広い。しかも、加工液は、
遠心力を受けて供給されるため、研削工具51の先端面
521と加工物Wとの間で淀むことがないので、冷却能
力および切屑の除去能力のいずれもが高い。加えて、砥
石本体部52は砥粒の間に多数の気孔を有し、これらの
気孔によっても切屑を取り除いており、本例において
は、加工液の供給量を充分に確保しているため、気孔に
対する洗浄効果も高いので、気孔の目詰まりなども発生
しにくい。
【0038】〔実施例5の改良例〕図7(a)は本発明
の実施例5の改良例に係る研削工具(砥石)の縦断面
図、図7(b)はその底面図である。ここで、本例の研
削工具の構成は、図6(a)および図6(b)に示した
実施例5に係る研削工具と略同様であるため、対応する
部分には同符号を付して、それらの説明を省略する。
【0039】これらの図において、本例の研削工具51
aも、砥石本体部52の使用面とされる先端面521に
は、軸部53(基端側)および砥石本体部52の内部に
形成された加工液通路531に連通する2つのノズル孔
522a,522bが開口しており、これらのノズル孔
522a,522bは、いずれも先端面521のうちの
軸線L51上を避けた領域で開口している。また、ノズル
孔522a,522bのうち、ノズル孔522aから軸
線L51までの距離はノズル孔522bから軸線L51まで
の距離に比して短く設定されているため、研削工具51
aが軸線L51を回転中心線として回転した場合でも、ノ
ズル孔522a,522bは、それぞれ異なる軌跡を描
きながら軸線L51を中心に回転するため、それぞれのノ
ズル孔522a,522bが加工物Wの異なる位置に対
して加工液を供給するようになっている。
【0040】このため、本例の研削工具51aにおいて
は、実施例5の研削工具と同様な効果を奏するのに加え
て、2つのノズル孔522a,522bから加工液を供
給するため、その供給量がさらに増大することができ
る。また、いずれのノズル孔522a,522bも、先
端面521のうちの軸線L51上を避けた領域で開口し、
しかも、それぞれが軸線L51から異なる距離に開口して
いるため、ノズル孔を複数化しても、加工物Wに削り残
し部分を発生させることがない。
【0041】〔実施例6〕図8(a)は本発明の実施例
6に係る研削工具(砥石)の縦断面図、図8(b)はそ
の底面図である。
【0042】これらの図において、本例の研削工具61
は、実施例5の研削工具と同様に、軸付きの立軸研削砥
石であって、円柱状の砥石本体部62と、この砥石本体
部62から基端側に延設された軸部63(基端側)とを
有し、軸部63の側が研削装置側のチャック(図示せ
ず)にチャッキングされる保持部になっている。ここ
で、砥石本体部62と軸部63とは一体の焼結体たる砥
石で構成されており、砥石本体部62の先端面621が
使用面とされる。また、軸部63および砥石本体部62
の内部には、その基端側から先端側に向けて、研削工具
61の軸線L61に対して同芯状に加工液通路631が形
成されている。一方、砥石本体部62の内部には、加工
液通路631に連通するノズル孔622a,622bが
形成され、こられのノズル孔622a,622bは、い
ずれも先端面621のうちの軸線L61上を避けた領域で
開口している。また、ノズル孔622a,622bのう
ち、ノズル孔622aは加工液通路631の側から軸線
61と平行に延びて先端面621で開口している一方、
ノズル孔622bは軸線L61に対して斜めの方向に形成
されて、先端面621の外周側に向かって開口してお
り、ノズル孔622bの形成方向(一点鎖線L62で示
す。)と軸線L61とは研削工具61の基端側で交差する
状態にある。ここで、ノズル孔622bはノズル孔62
2aに比して先端面621の外周側で開口している。
【0043】このような構成の研削工具61において
は、加工液が先端面621から加工物Wに向けて直接に
供給されるため、研削面に対する加工液の供給量が充分
に確保されるので、実施例5の研削工具と同様に、冷却
能力,切屑除去能力および気孔洗浄能力が高いという効
果を奏するのに加えて、ノズル孔622a,622b
は、いずれも先端面621のうちの軸線L61上を避けた
領域で開口しているため、加工物Wに対して座ぐり加工
を行うときでも、加工物Wに削り残し部分が発生しな
い。また、ノズル孔622aからは加工液が矢印Hに示
すように周囲全体に向けて供給される一方、先端面62
1の外周側では、ノズル孔622bから供給された加工
液が、矢印Iに示すように、加工液と共に切屑を外周側
に押し出すように排出される。それ故、加工液は先端面
621と加工物Wとの間で淀むことがないので、冷却能
力および切屑の除去能力のいずれもがさらに向上する。
【0044】〔実施例6の変形例〕図9(a)は本発明
の実施例6の変形例に係る研削工具(砥石)の縦断面
図、図9(b)はその底面図である。ここで、本例の研
削工具の構成は、図8(a)および図8(b)に示した
実施例6に係る研削工具と略同様であるため、対応する
部分には同符号を付して、それらの説明を省略する。
【0045】これらの図において、本例の研削工具61
aも、実施例6の研削工具と同様に、砥石本体部62お
よび軸部63(基端側)の内部には、その基端側から先
端側に向けて、研削工具61の軸線L61に対して同芯状
に加工液通路631が形成されている。また、砥石本体
部62において、その先端面621が使用面とされ、そ
こには、加工液通路631に連通する一方で先端面62
1に開口するノズル孔622c,622dが形成されて
おり、これらのノズル孔622c,622dは、いずれ
も先端面621のうちの軸線L61上を避けた領域で開口
している。また、ノズル孔622c,622dのうち、
ノズル孔622cは加工液通路631の側から軸線L61
と平行に延びて先端面621で開口している一方、ノズ
ル孔622dは、軸線L61に対して斜めの方向に形成さ
れて、先端面621の外周側に向かって開口しており、
ノズル孔622dの形成方向(一点鎖線L63で示す。)
と軸線L61とは研削工具61aの基端側で交差する状態
にある。ここで、ノズル孔622cはノズル孔622d
に比して先端面621の外周側で開口している。
【0046】このような構成の研削工具61aにおいて
も、実施例6の研削工具と同様に、冷却能力,切屑除去
能力および気孔洗浄能力が高いという効果を奏するのに
加えて、加工物Wに対して座ぐり加工を行うときでも、
加工物Wに削り残し部分が発生しない。また、ノズル孔
622cから供給される加工液は、矢印Jで示すように
周囲全体に向けて供給される一方、先端面621の内周
側では、ノズル孔622dから供給された加工液が、矢
印Kに示すように、ノズル孔622cから供給された加
工液を切屑と共に外周側に押し出すように排出する。そ
れ故、加工液は先端面621と加工物Wとの間で淀むこ
とがないので、冷却能力および切屑の除去能力のいずれ
もがさらに向上する。
【0047】〔実施例6の改良例〕図10(a)は本発
明の実施例6の改良例に係る研削工具(砥石)の底面
図、図10(b)は本発明の実施例6の別の改良例に係
る研削工具(砥石)の底面図である。ここで、本例のい
ずれの研削工具においても、その構成は、図8(a)お
よび図8(b)に示した実施例6に係る研削工具と略同
様であるため、対応する部分には同符号を付して、それ
らの説明を省略する。
【0048】これらの図のうち、図10(a)に示す研
削工具61bにおいては、3つのノズル孔622e,6
22f,622gが、その加工液通路631と連通する
一方でその先端面621に開口している。ここで、ノズ
ル孔622e,622f,622gのうち、ノズル孔6
22eは加工液通路631の側から工具軸線と平行に延
びて先端面621で開口している一方、ノズル孔622
f,622gは、工具軸線に対して斜めの方向に形成さ
れて、先端面621の外周側に向かって開口しており、
ノズル孔622f,622gの形成方向と工具軸線とは
研削工具61bの基端側で交差する状態にある。ここ
で、ノズル孔622f,622gは、いずれもノズル孔
622eに比して先端面621の外周側で開口してい
る。
【0049】一方、図10(b)に示す研削工具61c
においては、ノズル孔622h,622i,622j
が、その加工液通路631と連通する一方でその先端面
621に開口している。ここで、ノズル孔622h,6
22i,622jのうち、ノズル孔622hは、加工液
通路631の側から工具軸線に平行に延びて先端面62
1で開口している一方、ノズル孔622i,622j
は、工具軸線に対して斜めの方向に形成されて、先端面
621の外周側に向かって開口しており、ノズル孔62
2i,622jの形成方向と軸線L61とは研削工具61
cの基端側で交差する状態にある。ここで、ノズル孔6
22hはノズル孔622i,622jに比して先端面6
21の外周側で開口している。
【0050】このような構成の研削工具61c,61d
においては、実施例6の研削工具で得られた冷却能力,
切屑除去能力および気孔洗浄能力が高いという効果を奏
するのに加えて、研削液を先端面621の外周側に向け
て方向性をもって供給するノズル孔622f,622g
またはノズル孔622i,622jが2つ形成されてい
るため、ノズル孔622eまたはノズル孔622hから
供給された加工液を切屑と共に外周側に押し出すように
排出する力が大きいので、加工液は先端面621と加工
物Wとの間で淀むことがない。それ故、冷却能力および
切屑の除去能力がさらに向上する。
【0051】〔実施例7〕図11(a)は本発明の実施
例7に係る研削工具(砥石)の縦断面図、図11(b)
はその底面図である。
【0052】これらの図において、本例の研削工具71
は、軸付きの立軸研削砥石であって、円柱状の砥石本体
部72と、この砥石本体部72から延設されて砥石本体
部72に比して小径の軸部73(基端側)とを有し、軸
部73は研削装置側のチャック(図示せず)にチャッキ
ングされる保持部になっている。ここで、砥石本体部7
2と軸部73とは一体に焼結された砥石で構成されてお
り、砥石本体部72の先端面721が使用面とされる。
また、軸部73および砥石本体部72の内部には、その
基端側から先端側に向けて、研削工具71の軸線L71
対して同芯状に加工液通路731が形成されており、こ
の加工液通路731は先端面721のうちの軸線L71
の領域で開口しており、加工液通路731の先端側はそ
こから加工物に対して研削液を供給するためのノズル孔
722になっている。さらに、砥石本体部72の外周側
において、その先端面721の外周側領域からその上面
部723(研削工具の基端面)に向けては、軸線L71
平行な8つの貫通孔74(排出路)が等間隔に形成され
ている。
【0053】このような構成の研削工具71において
は、加工液が先端面721から加工物Wに向けて直接に
供給されるため、別の経路から研磨油を供給しなくと
も、研削面に対する加工液の供給量が充分に確保され
る。また、研削工具71には、先端面721の外周側領
域から砥石本体部72の上面部723に向けて8つの貫
通孔74が形成されているため、ノズル孔722から供
給された研削液は、これらの貫通孔74を介して先端面
721と加工物との間から排出される。このため、加工
物に座ぐり加工を行って、砥石本体部72の外径に対し
てクリアランスの小さな穴を形成する場合に、砥石本体
部72の外周側面部と加工物との間から、加工液および
切屑が排出されにくくても、加工液および切屑は、貫通
孔74を介して研削工具71の先端面721と加工物と
の間から円滑に排出されるので、冷却能力および切屑の
除去能力が高い。それ故、研削工具71の回転速度を高
めて、加工効率を高めても、工具寿命が長く、しかも加
工精度が高い。
【0054】〔実施例7の改良例〕図12(a)は本発
明の実施例7の改良例に係る研削工具(砥石)の底面
図、図12(b)は本発明の実施例7の別の改良例に係
る研削工具(砥石)の底面図である。ここで、本例のい
ずれの研削工具の構成も、図11(a)および図11
(b)に示した実施例7に係る研削工具と略同様である
ため、対応する部分には同符号を付して、それらの説明
を省略する。
【0055】これらの図のうち、図12(a)に示す研
削工具71aにおいては、実施例7の研削工具に形成し
た貫通孔と同様な6つの貫通孔74aに加えて、ノズル
孔722の周囲で開口する2つの貫通孔74bも形成さ
れている。
【0056】一方、図12(b)に示す研削工具71b
においては、実施例7の研削工具に形成した貫通孔と同
様な6つの貫通孔74aに加えて、ノズル孔722の周
囲で開口する6つの貫通孔74cも形成されている。
【0057】このため、いずれの研削工具71a,71
bにおいても、ノズル孔722から供給された研削液
は、貫通孔74aに加えて、内周側の貫通孔74b,7
4cを介しても先端面721と加工物との間から排出さ
れるので、実施例7の研削工具に比して、研削液は先端
面721と加工物との間で淀みにくくなっている。従っ
て、冷却能力および切屑の除去能力がさらに高い。
【0058】〔実施例8〕図13(a)は本発明の実施
例8に係る研削工具(砥石)の縦断面図、図13(b)
はその一部分の底面図である。
【0059】これらの図において、本例の研削工具81
は、実施例7と同様に、軸付きの立軸研削砥石であっ
て、円柱状の砥石本体部82の先端面821が使用面と
される。また、軸部83および砥石本体部82の内部に
は、その基端側から先端側に向けて、研削工具81の軸
線L81に対して同芯状に加工液通路831が形成されて
おり、この加工液通路831は、砥石本体部82の内部
を貫通して、先端面821のうちの軸線L81上の領域で
開口しており、加工液通路831の先端側は、そこから
加工物に対して研削液を供給するためのノズル孔822
になっている。さらに、砥石本体部82の外周側におい
て、その先端面821の外周側領域からその上面部82
3(研削工具の基端面)に向けては、軸線L81と平行な
方向に8つの貫通孔84(排出路)が等間隔に形成され
ている。ここで、いずれの貫通孔84も、その開口断面
積、すなわち内径が先端面821の側から上面部823
(基端側)に向かって拡張されたテーパ孔になってい
る。
【0060】このため、本例の研削工具81において
は、実施例7の研削工具と同様な効果を奏するのに加え
て、ノズル孔822から供給された研削液は貫通孔82
2を介して、先端面821と加工物との間から排出され
やすくなっている。従って、研削液は先端面821と加
工物との間で淀むことがなく、そこからスムーズに排出
される。それ故、冷却能力がより高いことに加えて、研
削液は貫通孔84を排出路として、そこから切屑を確実
に除去するため、切屑除去能力も高い。
【0061】なお、本例の研削工具81に対しても、実
施例7の変形例の研削工具のように、ノズル孔822の
周囲で開口する貫通孔を追加して形成してもよい。
【0062】〔実施例9〕図14(a)は本発明の実施
例9に係る研削工具(砥石)の縦断面図、図14(b)
はその一部分の底面図である。
【0063】これらの図において、本例の研削工具91
は、軸付きの立軸研削砥石であって、円柱状の砥石本体
部92と砥石本体部92に比して小径の軸部93(基端
側)とが一体の焼結体で構成されており、砥石本体部9
2の先端面921が使用面とされる。また、軸部93お
よび砥石本体部92の内部には、その基端側から先端側
に向けて、研削工具91の軸線L91に対して同芯状に加
工液通路931が形成されており、この加工液通路93
1は、砥石本体部92の内部を貫通して、先端面921
のうちの軸線L91上で開口しており、加工液通路931
の先端側は、そこから加工物に対して研削液を供給する
ためのノズル孔922になっている。さらに、砥石本体
部92の外周側面部924には、その基端側から先端側
に向かって形成されて円周方向に並列する8条の溝92
5(凹部、排出路)を有している。
【0064】このような構成の研削工具91において
も、先端面921で開口するノズル孔922から加工液
が加工物Wに向けて直接に供給されるため、別の経路か
ら研磨油を供給しなくとも、研削面に対する加工液の供
給量が充分に確保される。また、研削工具91の外周側
面部924には溝925が形成されているため、加工物
に座ぐり加工を行って、砥石本体部92の外径に対して
クリアランスの小さな穴を形成する場合に、砥石本体部
92の外周側面部と加工物との間から、加工液および切
屑が排出されにくくても、ノズル孔922から供給され
た研削液は溝925を介して、先端面921と加工物と
の間から上方に向けて排出される。このため、研削液は
先端面921と加工物との間で淀むことがなく、そこか
らスムーズに排出される。従って、冷却能力がより高い
ことに加えて、研削液は溝925を排出路として、そこ
から切屑を確実に除去するため、切屑除去能力も高い。
【0065】なお、本例の研削工具91に対しても、実
施例7の変形例の研削工具のように、先端面921およ
び上面部923の両面に貫通する貫通孔を形成して、別
の排出路を追加してもよい。
【0066】〔実施例9の改良例〕図15(a)は本発
明の実施例9の改良例に係る研削工具(砥石)の縦断面
図、図15(b)はその一部分の底面図である。ここ
で、本例の研削工具の構成は、図14(a)および図1
4(b)に示した実施例9に係る研削工具と略同様であ
るため、対応する部分には同符号を付して、それらの説
明を省略する。
【0067】これらの図において、本例の研削工具91
aは、軸付きの立軸研削砥石であって、軸部93および
砥石本体部92の内部には、その基端側から先端側に向
けて、研削工具91の軸線L91に対して同芯状に加工液
通路931が形成されており、この加工液通路931
は、砥石本体部92の内部を貫通して、先端面921の
うちの軸線L91上で開口して、加工液通路931の先端
側は、そこから加工物に対して研削液を供給するための
ノズル孔922になっている。さらに、砥石本体部92
の外周側面部924には、その基端側から先端側に向か
って形成されて円周方向に並列する8条の溝925a
(凹部)を有している。ここで、いずれの溝925a
も、その開口断面積、すなわち溝幅が先端面921の側
から上面部923(基端側)に向かって拡張されてい
る。
【0068】このため、本例の研削工具91aにおいて
は、実施例9の研削工具と同様な効果を奏するのに加え
て、ノズル孔922から供給された研削液は溝925a
を介して、先端面921と加工物との間から排出されや
すくなっている。従って、研削液は先端面921と加工
物との間で淀むことがなく、そこからスムーズに排出さ
れる。従って、冷却能力および切屑の除去能力が高い。
【0069】
【発明の効果】以上のとおり、本発明においては、研削
工具の使用面とされる外周側面部に複数のノズル孔が開
口していることに特徴を有するため、外周側面部に開口
するノズル孔からクーラントや研削油などの加工液を噴
出しながら加工物を研削できる。従って、本発明によれ
ば、加工液は研削点に対して直接に供給され、研削点に
対する加工液の供給量が充分に確保されるため、研削工
具の回転速度を高め、生産性を高めても、研削点を充分
に冷却できると共に、切屑を確実に除去できるので、研
削工具の工具寿命および加工精度が向上するという効果
を奏する。
【0070】ここで、ノズル孔の開口断面積を加工液通
路側から外周側面部側に向かって拡張した場合には、加
工液の供給量をさらに増大するので、上記の効果をより
顕著なものとすることができる。
【0071】また、ノズル孔が外周側面部に対する法線
方向と交差する方向に向かって開口する場合には、これ
から研削加工される領域に向けて大量の加工液が供給さ
れるため、そこに切屑が残っていても、切屑は研削加工
前に除去されるので、加工精度がさらに向上する。
【0072】さらに、外周側面部の複数条の凹部が形成
され、凹部間の凸部領域の先端側でノズル孔が開口して
いる場合には、凹部が加工液および切屑の排出路となっ
て、加工液および切屑は研削工具の使用面と加工物との
間から円滑に排出されるので、冷却能力および切屑の除
去能力がより高まる。また、実質的な使用面である凸部
領域によって加工物が研削される前に、その加工面に加
工液が供給されるので、その表面に切屑が残っていて
も、切屑は研削加工前に除去され、加工精度が向上す
る。とくに、凹部および凸部領域によって形成される円
周方向の凹凸形状を波形状にした場合には、実質的な使
用面が凸部領域であるため、加工物は断続的に研削さ
れ、加工発生熱を実質的に小さくすることができる。
【0073】本発明においては、研削工具の使用面とさ
れる先端面のうち、工具軸線上を避けた領域でノズル孔
が開口していることに特徴を有する。従って、本発明に
よれば、加工液は研削点に対して直接に供給されるの
で、研削工具の回転速度を高め、生産性を高めても、研
削点を充分に冷却できると共に、切屑を確実に除去でき
るので、研削工具の工具寿命および加工精度が向上す
る。また、ノズル孔は先端面のうちの工具軸線上を避け
た領域に開口しているため、ノズル孔も工具軸線を中心
に回転する。それ故、座ぐり加工などにおいて、削り残
し部分が発生しないため、後工程で削り残し部分を除去
する必要がないので、研削加工の加工能率が高いという
効果を奏する。
【0074】ここで、ノズル孔が工具軸線に対して交差
する方向に向けて形成されている場合には、加工液は、
外周側に方向性をもって供給されて先端面と加工物との
間からスムーズに排出されるので、冷却効果および切屑
の除去効果がより高まる。
【0075】本発明においては、研削工具の使用面とさ
れる先端面にノズル孔が開口し、かつ、その外周側面部
または内部には、外周側面部の凹部または貫通孔によっ
て構成された排出路が形成されていることに特徴を有す
る。従って、本発明によれば、加工液は研削点に対して
直接に供給されるので、研削工具の回転速度を高め、生
産性を高めても、研削点を充分に冷却できると共に、排
出路を介しての加工液および切屑がスムーズに除去され
るので、研削工具の工具寿命および加工精度が向上する
という効果を奏する。
【0076】また、排出路の開口断面積が先端面側から
基端側に向かって拡張されている場合には、加工液およ
び切屑はよりスムーズに排出されるので、冷却能力およ
び切屑の除去能力がより高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例1に係る研削工具の縦
断面図、(b)はその底面図である。
【図2】(a)は本発明の実施例2に係る研削工具の縦
断面図、(b)はその底面図である。
【図3】本発明の実施例3に係る研削工具の一部を示す
底面図である。
【図4】(a)は本発明の実施例4に係る研削工具の縦
断面図、(b)はその底面図、(c)はその変形例に係
る研削工具の底面図である。
【図5】本発明の実施例4の改良例に係る研削工具の底
面図である。
【図6】(a)は本発明の実施例5に係る研削工具の縦
断面図、(b)はその底面図である。
【図7】(a)は本発明の実施例5の改良例に係る研削
工具の縦断面図、(b)はその底面図である。
【図8】(a)は本発明の実施例6に係る研削工具の縦
断面図、(b)はその底面図である。
【図9】(a)は本発明の実施例6の変形例に係る研削
工具の縦断面図、(b)はその底面図である。
【図10】(a)は本発明の実施例6の改良例に係る研
削工具の底面図、(b)は本発明の実施例6の別の改良
例に係る研削工具の底面図である。
【図11】(a)は本発明の実施例7に係る研削工具の
縦断面図、(b)はその底面図である。
【図12】(a)は本発明の実施例7の改良例に係る研
削工具の底面図、(b)は本発明の実施例7の別の改良
例に係る研削工具の底面図である。
【図13】(a)は本発明の実施例8に係る研削工具の
縦断面図、(b)はその一部分の底面図である。
【図14】(a)は本発明の実施例9に係る研削工具の
縦断面図、(b)はその一部分の底面図である。
【図15】(a)は本発明の実施例9の改良例に係る研
削工具の縦断面図、(b)はその一部分の底面図であ
る。
【図16】従来の横軸研削砥石の使用態様を示す説明図
である。
【図17】参考例の立軸研削砥石の縦断面図である。
【符号の説明】
11,21,31,41,41a,51,51a,6
1,61a,61b,61c,71,81,91,91
a・・・研削工具 12,22・・・砥石本体 13,23,43,53,63,73,83,93・・
・軸部 42,52,62,72,82,92・・・砥石本体部 74,74a,74b,74c,84・・・貫通孔(排
出路) 121,221,321,421,421a,924・
・・外周側面部 122,222,322,422,522a,522
b,622a〜622j,131,231,331,4
31,531,631,731,831,931・・・
加工液通路 425・・・溝(排出路) 425a,925,925a・・・凹部(排出路) 426・・・凸部領域 521,621,721,821,921・・・先端面 722,822,922・・・ノズル孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒を備える外周側面部が使用面とされ
    る研削工具において、その内部には、保持部とされる基
    端側から先端側に向かう加工液通路と、この加工液通路
    に連通して前記外周側面部に開口する複数のノズル孔
    と、が形成されていることを特徴とする研削工具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ノズル孔は、そ
    の開口断面積が前記加工液通路側から前記外周側面部側
    に向かって拡張されたテーパ孔であることを特徴とする
    研削工具。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    ノズル孔は、前記加工液通路側から前記外周側面部側の
    間で円周方向に向かって湾曲して前記外周側面部に対す
    る法線方向と交差する方向に向かって開口していること
    を特徴とする研削工具。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかの項
    において、前記外周側面部は、その基端側から先端側に
    向かって形成されて円周方向に並列する複数条の凹部か
    らなる排出路を有し、これらの凹部間の凸部領域の先端
    側に前記ノズル孔が開口していることを特徴とする研削
    工具。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかの項
    において、前記凹部および前記凸部領域によって形成さ
    れる円周方向の凹凸形状は波形状になっていことを特徴
    とする研削工具。
  6. 【請求項6】 砥粒を備える先端面が使用面とされる研
    削工具において、その内部には、保持部とされる基端側
    から先端側に向かう加工液通路と、この加工液通路に連
    通して前記先端面のうちの工具軸線上を避けた領域に開
    口するノズル孔と、が形成されていることを特徴とする
    研削工具。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記ノズル孔は、前
    記工具軸線に対して交差する方向に向けて形成されてい
    ることを特徴とする研削工具。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に規定する研削
    工具には、その外周側面部の基端側から先端側に向かっ
    て形成されて円周方向に並列する複数条の凹部からなる
    排出路および前記先端面から基端面にまで貫通する複数
    の貫通孔からなる排出路のうちの少なくとも一方側の排
    出路が形成されていることを特徴とする研削工具。
  9. 【請求項9】 砥粒を備える先端面が使用面とされる研
    削工具において、その内部には、保持部とされる基端側
    から先端側に向かう加工液通路と、この加工液通路に連
    通して前記先端面で開口するノズル孔と、が形成され、
    その外周側面部または内部には、前記外周側面部の基端
    側から先端側に向かって形成されて円周方向に並列する
    複数条の凹部からなる排出路および前記先端面から基端
    面にまで貫通する複数の貫通孔からなる排出路のうちの
    少なくとも一方側の排出路が形成されていることを特徴
    とする研削工具。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9において、前
    記排出路は、その開口断面積が前記先端面側から基端側
    に向かって拡張されていることを特徴とする研削工具。
JP4066187A 1992-03-24 1992-03-24 研削工具 Pending JPH05269669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4066187A JPH05269669A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 研削工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4066187A JPH05269669A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 研削工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05269669A true JPH05269669A (ja) 1993-10-19

Family

ID=13308597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4066187A Pending JPH05269669A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 研削工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05269669A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006055953A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Asahi Diamond Industrial Co Ltd 研削用工具
JP2013002503A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Japan Reform:Kk 配管用既設スリーブの孔径拡張器および孔径拡張方法
WO2014034226A1 (ja) * 2012-08-29 2014-03-06 三菱重工業株式会社 砥石工具
JP2015120228A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 三菱重工業株式会社 砥石工具
WO2015098195A1 (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 三菱重工業株式会社 砥石工具
CN105234812A (zh) * 2015-11-10 2016-01-13 安阳工学院 一种双驱动无心磨砂轮动静压电主轴
WO2016093186A1 (ja) * 2014-12-12 2016-06-16 三菱重工工作機械株式会社 砥石工具及びその製造方法
CN113103440A (zh) * 2020-01-10 2021-07-13 通用电气公司 用于在复合物构件中形成孔口的方法和设备

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006055953A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Asahi Diamond Industrial Co Ltd 研削用工具
JP2013002503A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Japan Reform:Kk 配管用既設スリーブの孔径拡張器および孔径拡張方法
US20150231764A1 (en) * 2012-08-29 2015-08-20 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Grindstone tool
WO2014034226A1 (ja) * 2012-08-29 2014-03-06 三菱重工業株式会社 砥石工具
JP2014046368A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 砥石工具
CN104582902A (zh) * 2012-08-29 2015-04-29 三菱重工业株式会社 砂轮工具
TWI485042B (zh) * 2012-08-29 2015-05-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Stone tools
US10071465B2 (en) 2012-08-29 2018-09-11 Mitsubsihi Heavy Industries Machine Tool Co., Ltd. Grindstone tool
EP2891540A4 (en) * 2012-08-29 2016-05-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd HONE TOOL
US10213904B2 (en) 2013-12-25 2019-02-26 Mitsubishi Heavy Industries Machine Tool Co., Ltd. Grinding wheel tool
WO2015098194A1 (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 三菱重工業株式会社 砥石工具
WO2015098195A1 (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 三菱重工業株式会社 砥石工具
JP2015120228A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 三菱重工業株式会社 砥石工具
WO2016093186A1 (ja) * 2014-12-12 2016-06-16 三菱重工工作機械株式会社 砥石工具及びその製造方法
JPWO2016093186A1 (ja) * 2014-12-12 2017-11-30 三菱重工工作機械株式会社 砥石工具及びその製造方法
US10543583B2 (en) 2014-12-12 2020-01-28 Mitsubishi Heavy Industries Machine Tool Co., Ltd. Grinding tool and manufacturing method therefor
CN105234812A (zh) * 2015-11-10 2016-01-13 安阳工学院 一种双驱动无心磨砂轮动静压电主轴
CN113103440A (zh) * 2020-01-10 2021-07-13 通用电气公司 用于在复合物构件中形成孔口的方法和设备
JP2021109306A (ja) * 2020-01-10 2021-08-02 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 複合材構成要素内に開口を形成するための方法および装置
US11529689B2 (en) 2020-01-10 2022-12-20 General Electric Company Methods and apparatus for forming an aperture in a composite component

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101082939B1 (ko) 표면 정밀 가공용 공구
KR100532895B1 (ko) 플랭크 초연삭 기계 가공
JP2002079421A (ja) 歯溝加工方法
JPH05269669A (ja) 研削工具
CN106457429A (zh) 用于高级硬化陶瓷加工的金刚石电镀研磨端铣刀
US20080175680A1 (en) High-frequency tooth pass cutting device and method
US6261096B1 (en) Dental tool having triple toothing
JP4014720B2 (ja) ステップドリル
JPH03196976A (ja) 切断砥石及びその製造方法
CN211804058U (zh) 铣刀
JP3639227B2 (ja) 脆性材料用穴明け工具
JP2000052119A (ja) 深穴加工用ドリル
JPS6288570A (ja) 研削砥石
JPH10193214A (ja) ダイヤモンドエンドミル
JPH06114629A (ja) 電着リーマ工具
JPH08257923A (ja) 軸付き砥石および工具保持具
JP3328142B2 (ja) ダイヤモンド切断砥石
JPH04223820A (ja) 砥粒リーマ
JP2014108474A (ja) 穴あけ工具
JP2005177915A (ja) シリンダヘッドのバルブシート面の加工具
JP2018103289A (ja) リーマ
JPH08126913A (ja) ステップリーマ
JPH11156618A (ja) 穿孔用ダイヤモンドコアドリル
JP2004306180A (ja) チップブレーカを備えたドリル
JP2004090192A (ja) エンドミル及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term