JP2018103289A - リーマ - Google Patents

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福岡 信彦
Nobuhiko Fukuoka
信彦 福岡
修也 大饗
Shuya Oae
修也 大饗
陽介 稲津
Yosuke Inazu
陽介 稲津
櫻井 茂行
Shigeyuki Sakurai
茂行 櫻井
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Abstract

【課題】砥粒固定部の先端側から吐出される切削油の流速を高め、切り屑の堆積を抑制することができるリーマを提供する。
【解決手段】リーマ1は、外周面に設けられた複数の砥粒固定部2と、該砥粒固定部2間に設けられた溝部3と、軸心Cに設けられた切削油供給路6と、軸方向に沿う複数箇所に傾斜状に設けられ、切削油供給路6と溝部3の底面4とを連通する連通路5とを備え、各溝部3の底面4が、基端側から先端側に向かって浅くなるように形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、リーマに関する。
先端部にリーマ部を有し、基端側に砥石部を有する棒状の加工工具が知られている。
砥石部は、短冊状の砥石により構成され、ボデーの外周面に等間隔に設けられている。砥石は、ボデーの外周面に砥粒を電着した電着砥石である。ボデーの砥石部間には溝が形成されている。ボデーの軸心には、クーラント孔が軸方向に延在して設けられている。クーラント孔と各溝とは連結路により連通されており、各連結路は、各溝の底面に噴出口を有している。リーマ部において荒加工を行い、砥石部にて仕上げ加工が行われる。砥石部にて仕上げ加工を行う際、噴出口から噴出される切削油により被削材の切り屑が砥石部から除去されると共に、加工部が冷却される。
特開2002−59314号公報
砥石部の外径はリーマ部より僅かに大きいため、砥石部の先端部側では穴径を広げる作用を生じ、切りくずの発生量が多くなる。切削油の供給が不十分な場合、砥石部の先端側の砥粒間に切り屑が堆積する。切り屑が堆積すると、被削材の加工面を傷つけたり、面粗さを悪化する要因となったりする。これを避けるため、砥石部の砥粒間に詰まった切り屑の除去を頻繁に行ったり、工具の交換頻度を上げたりする必要があり、精度の確保に手間が掛かる。
本発明の一態様によると、リーマは、基端側と先端側とを有する軸形状の本体と、前記本体の外周面に設けられた複数の砥粒固定部と、前記本体の前記砥粒固定部間に設けられた溝部と、前記本体の軸心に設けられた切削油供給路と、前記本体の軸方向に沿う複数箇所に傾斜状に設けられ、前記切削油供給路と前記溝部の底面とを連通する連通路とを備え、前記各溝部の底面が、前記基端側から前記先端側に向かって浅くなるように形成されている。
本発明によれば、先端側から吐出される切削油の流速が高められ、切り屑の堆積を抑制することができる。
本発明のリーマの第1の実施形態の断面図である。 図1に図示されたリーマの側面図であり、軸心から上半部側を断面図として示す図である。 図2に図示されたリーマの砥粒固定部の先端部の拡大図である。 リーマの先端面からの距離と流速との関係を示す特性図である。 本発明のリーマの第2の実施形態を示し、軸心から上半部側を断面図として示す側面図である。 本発明のリーマの第3の実施形態を示し、軸心から上半部側を断面図として示す側面図である。 本発明のリーマの第4の実施形態を示し、軸心から上半部側を断面図として示す側面図である。
−第1の実施形態−
以下、図1〜図4を参照して、本発明のリーマの第1の実施形態を説明する。
図1は、本発明のリーマの第1の実施形態の断面図であり、図2は、図1に図示されたリーマの側面図であり、軸心から上半部側を断面図として示す側面図である。
リーマ1は、先端側と、後端側である基端側とを有し、軸状に形成されている。
リーマ1の基端側の後端部は、ストレートシャンクやテーパシャンク形状とされ(図示せず)、工具ホルダを介して工作機械に取付けられる。
リーマ1本体の外周面には、所定の角度毎に砥粒固定部2が設けられている。換言すれば、砥粒固定部2は、リーマ1本体の外周面に沿って、所定ピッチで配置されている。各砥粒固定部2は、軸心C方向に延在されている。各砥粒固定部2間には、溝部3が形成されている。溝部3は、砥粒固定部2よりも基端側に長く延在されている。
リーマ1本体には、軸心Cと同軸に、切削油供給路6が形成されている。切削油供給路6は基端側から延在され、リーマ1本体の先端面1aよりも手前の位置で終端している。つまり、切削油供給路6は、先端が塞がれた止まり孔となっている。
切削油供給路6と溝部3の底面4とは、複数の連通路5により連通されている。各連通路5は、基端側から先端側に向けて軸心Cから離間する方向に傾斜されている。各連通路5は、溝部3の底面4に切削油が吐出される切削油吐出口5aを有し、軸方向に沿って配列されている。
切削油供給路6の基端側から不図示の切削油供給装置により切削油を送り込むことにより、切削油供給路6および各連通路5を介して、各切削油吐出口5aから切削油が吐出される。連通路5は、基端側から先端側に向けて軸心Cから離間する方向に傾斜されているため、切削油吐出口5aから吐出される切削油は、基端側から先端面1a側に向けて流れる。なお、切削油供給路6には、例えば、1.0〜7.0MPa程度の圧力の切削油を供給する。切削油としては、油性切削油や水溶性切削油を使用することができる。
図3は、図2に図示されたリーマの砥粒固定部の先端部の部分断面図である。
リーマ1本体の砥粒固定部2の外表面には、ダイヤモンドやCBN等の超硬質の砥粒13が固定材14により固定されている。砥粒13は、電着やろう付け等により砥粒固定部2の外表面に固定される。砥粒13は、切削油が砥粒13の間に入り込み易く、かつ、切り屑を流れ易くするために、砥粒13は均等なサイズを用いることが好ましく、また、砥粒13がほぼ等間隔に配列された構造とすることが好ましい。しかし、これに限らず、不均一なサイズの砥粒を用いたり、ランダムな配置にしたりしてもよい。砥粒サイズは、例えば、数十μm〜数百μmである。砥粒13の間隔は、用いる砥粒サイズより大きくするのが好ましい。
図3に図示されるように、砥粒固定部2の先端部は、先端面1a側から基端側に向かって直径(半径)が拡大する食いつき部10と、食いつき部10から基端側に向かって直径が減少するバックテーパ部11を有する構造とされている。食いつき部10とバックテーパ部11の境界部が、最大(半)径部Rmaxとなる。
連通路5は、機械加工や放電加工等により例えば、断面円形に形成する。連通路5の直径は、例えば、1.0〜2.0mm程度に設定される。連通路5は、一つの溝部に対して最大径部Rmax近傍に1つ以上と、工具基端側に1つ以上を配置する。図2に示す実施形態では、1つの溝部3に対して軸方向に沿って連通路5が3つ形成された構造として例示されている。
溝部3の底面4は、先端側の半径Rtが基端側の半径Rfよりも大きい傾斜面に形成されている。つまり、溝部3の底面4の深さは、基端側よりも先端側が浅くなっている。
溝部3の深さは、例えば、0.3mm〜2.0mm程度に設定する。好ましい一例として、溝部3の深さは、基端側で1.5mm程度、先端側で0.5mm程度とすることができる。なお、溝部3の深さは、固定材14が固着される前の砥粒固定部2の砥粒固定面(外表面)から溝部3の底面4までの径方向の長さとして定義される。
食いつき部10は、被削材(図示せず)の孔の直径を拡大するように作用し、最大径部Rmaxで、加工する孔径の寸法と加工面の仕上げ精度をほぼ決定する。バックテーパ部11は、最大径部Rmaxから基端側に向かって直径が減少していくため、最大径部Rmaxに近い領域で加工面と接触してガイドとして作用する。したがって、食いつき部10と最大径部Rmaxが切り屑を発生させる主な領域となる。
なお、リーマ1に食いつき部10およびバックテーパ12を形成する方式としては、リーマ1の外周形状を軸方向に沿って所定のテーパ形状にし、該テーパ形状に沿って砥粒13を配置して固定する方式や、リーマ1を、その全長に亘りストレート形状に形成した後、砥粒固定部2に砥粒13を固定し、固定した砥粒13を、該砥粒13の高さ(厚さ)方向の上面を結んだ輪郭が所定のテーパ形状となるようにダイヤモンド砥石等を用いて加工する方式等がある。
なお、前者の場合においても、ダイヤモンド砥石等を用いて砥粒の先端の高さを揃えるツルーイングと呼ばれる加工が行われる。
上記のように構成されたリーマ1を使用して、被削材に孔の仕上げ加工を行う方法を説明する。
まず、リーマ1の基端側のシャンク部(図示せず)を工具ホルダ(図示せず)で把持して、工作機械の回転駆動装置(図示せず)に装着する。そして、切削油供給路6に切削油供給装置(図示せず)を接続する。軸心廻りの振れ量を調整可能な機構を有する工具ホルダを用い、リーマ1の基端側のシャンク部を工具ホルダで把持した状態で、リーマ1の軸心Cの振れ量を小さくしておくと、加工する穴の真円度や円筒度を小さくするのに効果的である。
この状態で回転駆動装置と切削油供給装置とを駆動して、切削油を連通路5の切削油吐出口5aから吐出させながら、リーマ1を軸心C廻りに回転させ、この状態で、被削材の加工孔(図示せず)にリーマ1の食いつき部10側から挿入する。リーマ1を被削材の加工孔の深さ方向に直進させ、砥粒固定部2の砥粒13で加工孔の内周面を切削していく。これにより、被削材の加工孔の内周面が仕上げられる。
加工中は、被削材の加工孔の内周面と溝部3で囲まれた空間(図示せず)が切削油の主な流路となる。上述した通り、本実施形態のリーマ1は、基端側から先端側に向かって溝部3の深さが浅くなる構造となっており、従って、リーマ1の先端側ほど、流路の断面積が減少している。このため、リーマ1の先端側における切削油の流速が高められる。また、各溝部3に複数の連通路5が設けられ、かつ、各連通路5は基端側から先端側に向かって傾斜して形成されている。このため、基端側の連通路5の切削油吐出口5aから吐出された切削油が先端側に向かって溝部3内を流れるので、先端側に向かうほど切削油の供給量が増加する。これにより、リーマ1の先端側において、流速の高い切削油が溝部3から溢れ出して、砥粒固定部2に供給される。
このように、切り屑の主な発生領域となる食いつき部10と最大径部Rmaxに流速の高い切削油が大量に供給されるため、切り屑を砥粒固定部2の外部へ排出させることができ、砥粒13間に切り屑が堆積するのを抑制することができる。
図4は、リーマの先端面1aからの距離と流速との関係を示す特性図である。
図4において、黒丸は、溝部3の底面4が傾斜面となっている本実施形態の場合であり、白三角は溝部3の底面4が平坦(傾斜無し)にされた比較例の場合である。図4における流速は、溝部3の底面4が平坦(傾斜無し)のリーマ1の先端面1aからの距離0mmの値を1.0として示している。
流体解析には、ANSYS CFX(サイバーネット社)を用いた。リーマ1は、直径25mm、砥粒固定部の長さ30mm、溝部3の数は8個、溝部3と砥粒固定部2の幅(周方向の長さ)は同一、基端側の溝部3の深さは1.5mmとした。これらの条件は、本実施形態と比較例とで共通である。溝部3の底面4の深さが、基端側から先端側まで一定の比較例と、基端側に対し先端側で1.0mm浅くなる傾きを有する本実施形態とを比較した。なお、砥粒固定部2には砥粒13は形成せず、切削油の切削油供給路6への供給圧力は3.0MPa、リーマ1の食いつき部10の長さは3mmとした。
図4は、リーマ1の直径より200μm大きい加工孔にリーマ1を挿入した状態において、砥粒固定部2の周方向中央部におけるリーマ1の先端面1aからの距離と流速との関係を示す。これは、固定材14の表面からの突き出し高さが130μmの砥粒13が、被削材の加工面に30μm切り込んだ状態を想定している。
図4を参照すると下記の事項を確認することができる。
食いつき部10の先端面1aからの距離3mmまでを比較すると、比較例に比べて、本実施形態では、流速が約5〜15倍程度高い。これにより、先端側の溝部3の深さを浅くすることにより、切り屑の発生量の大きいリーマ1の先端側の砥粒固定部2を流れる切削油の流速を向上できることが確認された。同一断面積の流路では、流速が高くなれば流量が増加する。つまり、切り屑の発生量の大きい先端側の砥粒固定部2に供給される切削油の流量を増大させることができる。このため、リーマ1の砥粒固定部2の先端側の切り屑の堆積が抑制される。これにより、長期にわたって安定した高精度な加工孔の仕上げ加工等が可能となる。
上述した第1の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)リーマ1は、外周面に設けられた複数の砥粒固定部2と、該砥粒固定部2間に設けられた溝部3と、軸心Cに設けられた切削油供給路6と、軸方向に沿う複数箇所に、基端側から先端側に向けて軸心Cから離間する方向に傾斜する傾斜状に設けられ、切削油供給路6と溝部3の底面4とを連通する連通路5とを備え、各溝部3の底面4が、基端側から先端側に向かって浅くなるように形成されている。溝部3の底面4の深さは、基端側から先端側に向かって浅くなるように形成されているため、先端側ほど流路の断面積が減少している。このため、リーマ1の先端側における切削油の流速が高められる。また、各溝部3に複数の連通路5が設けられ、かつ、各連通路5は基端側から先端側に向かって傾斜して形成されている。このため、各連通路5の切削油吐出口5aから吐出された切削油が先端側に向かって溝部3内を流れ、これにより先端側に向かうほど切削油の供給量が増加する。従って、リーマ1の先端側において、流速の高い切削油が溝部3から溢れ出して、砥粒固定部2に供給される。上記2つの要因が相俟って、切り屑を砥粒固定部2の外部へ排出させる作用が大幅に向上し、砥粒13間に切り屑が堆積するのを長期にわたりに抑制することができる。
なお、溝部3の底面4を、基端側から先端側に向かって浅くなる構造とするには、上記実施形態以外に種々の態様がある。以下に、他の態様の例を示す。
−第2の実施形態−
図5は、本発明のリーマの第2の実施形態を示し、軸心から上半部側を断面図として示す側面図である。
第2の実施形態は、各溝部21の底面22a〜22cを、段状に構成した一例を示す。
この実施形態では、各溝部21には、2つの段差部23a、23bと、各段差部23a、23bの端部から軸心と平行に延在される平坦な底面22a、22b、22cが形成されている。底面22aは段差部23aの下端から基端側に延在されており、底面22bは段差部23aの上端と段差部23bの下端との間に延在され、底面22cは段差部23bの上端からリーマ1の先端面1aまで延在されている。底面22cの長手方向の領域に対応するリーマ1本体の外周面に、図3に図示される食いつき部10と砥粒固定部2の最大径部Rmaxが設けられている。
溝部21の底面22a〜22cの深さは、底面22a、22b、22cの順に浅くなっている。つまり、溝部21は、階段状に形成され、基端側から先端側に向けて順次浅くなる、軸心Cと平行な平坦な底面22a、22b、22cを有する構造となっている。そして、溝部21の底面22a〜22cのそれぞれには、切削油供給路6に連通する連通路5の切削油吐出口5aが設けられている。
第2の実施形態の他の構造は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態においても、溝部21の底面22a〜22cが、基端側から先端側に向かって浅くなるように形成された構造を有する。このため、リーマ1の先端側における切削油の流速が高められる。また、各溝部21の底面22a〜22cに、それぞれ、基端側から先端側に向かって軸心Cから離間する方向に傾斜して形成された連通路5の切削油吐出口5aが設けられている。このため、各連絡路5の切削油吐出口5aから吐出された切削油が先端側に向かって溝部3内を流れ、これにより先端側に向かうほど切削油の供給量が増加する。従って、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
加えて、第2の実施形態では、溝部21に段差部23a、23bが設けられているため、連通路5の切削油吐出口5aから吐出した切削油が段差部23a、23bに衝突し、切削油の流れが、軸心Cと直交する方向に変化する。つまり、切削油がリーマ1の円周方向の砥粒固定部2に向かって流れる。これにより、砥粒固定部2の食いつき部10と最大径部Rmaxの近傍を流れる切削油の供給量が増大し、流速が一層高まるという作用が生じる。
なお、第2の実施形態において、段差部23a、23bの数は、1つまたは3以上とすることができる。また、溝部21の底面22a〜22cのそれぞれと切削油供給路6を連通する連通路5の数は、複数としてもよい。あるいは、連通路5は、先端側の底面22cと、最も基端側の底面22aとにそれぞれ、1つずつ設ける構造としてもよい。
−第3の実施形態−
図6は、本発明のリーマの第3の実施形態を示し、軸心から上半部側を断面図として示す側面図である。
第3の実施形態は、各溝部31に、1つの段差部33を設け、段差部33の基端側および先端側の底面32a、32bが、それぞれ、先端側に向けて浅くなる傾斜状に形成された構造を有する。
第3の実施形態では、溝部31は、先端側近傍に1つの段差部33を有する。段差部33には、基端側に向けて深くなる方向の傾斜面とされた底面32aが形成されている。また、段差部33の先端側には、先端側に向けて浅くなる方向の傾斜面とされた底面32bが形成されている。底面32bの長手方向の領域に対応するリーマ1本体の外周面に、図3に図示される食いつき部10と砥粒固定部2の最大径部Rmaxが設けられている。
底面32aには、2つの連通路5の切削油吐出口5aが設けられており、底面32bには、1つの連通路5の切削油吐出口5aが設けられている。
第3の実施形態の他の構造は、第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態においても、溝部31の底面32a、32bが、基端側から先端側に向かって浅くなるように形成された構造を有する。また、各溝部31の底面32a、32bに、それぞれ、基端側から先端側に向かって軸心Cから離間する方向に傾斜して形成された連通路5の切削油吐出口5aが設けられている。さらに、第3の実施形態では、溝部31に段差部33が設けられている。このため、第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
なお、第3の実施形態において、段差部33の数は、2つ以上とすることができる。また、溝部31の底面32a、32bのそれぞれと切削油供給路6を連通する連通路5の数は、複数としてもよい。あるいは、連通路5は、先端側の底面32bと、最も基端側の底面32aとに、それぞれ、1つずつ設けるだけの構造としてもよい。
−第4の実施形態−
図7は、本発明のリーマの第4の実施形態を示し、軸心から上半部側を断面図として示す側面図である。
第4の実施形態は、図5に図示された第2の実施形態に対し、段差部43a〜43cの数を多くし、連通路5の数を削減した構造を有する。
第4の実施形態では、溝部41は、3つの段差部43a、43b、43cを有する。段差部43aの基端部側には底面42aが設けられ、段差部43aと段差部43bとの間には底面42bが設けられ、段差部43bと段差部43cとの間には底面42cが設けられ、段差部43cの先端面1a側には底面42dが設けられている。底面42a〜42dの深さは、底面42a、42b、42c、42dの順に浅くなっている。底面42dの長手方向の領域に対応するリーマ1本体の外周面に、図3に図示される食いつき部10と砥粒固定部2の最大径部Rmaxが設けられている。
第4の実施形態においては、先端面1a側から2番目の底面42cと最も基端側の底面42aのそれぞれに切削油吐出口5aを有する連通路5が1つずつ設けられているが、底面42aと底面42dの間に位置する底面42bと、最も先端面1a側の底面42dには、連通路5は設けられていない。しかし、底面42aおよび底面42cのそれぞれに設けられた切削油吐出口5aから吐出した切削油は、溝部41内を基端側から先端側に向けて流れ、段差部43a〜43cまたは段差部43cのみを乗り越えて最も先端面1a側の底面42d上に供給される。
このため、第4の実施形態においても、第2の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態において、傾斜状の底面4、32a、32bの傾斜面は、直線状とする以外に、湾曲状としたり、傾斜角が異なる複数の傾斜面を組み合わせたりしてもよい。また、溝部21に複数の段差部23a〜23b、43a〜43cを設ける場合、各段差部23a〜23b、43a〜43cの段差高さは異なるようにしてもよい。
溝部3、21、31、42の底面4、22a〜23c、32a〜32b、42a〜42dは、軸心Cと平行な底面22a〜23c、42a〜42dと、軸心Cに対して傾斜する底面4、32a〜32bとを組み合わせて構成するようにしてもよい。
段差部23a〜23b、33、43a〜43cは、軸心Cに対して直交する方向に延在される構成に限られるものではなく、軸心Cに対して傾斜する方向に延在される構成にすることもできる。また、段差部23a〜23b、33、43a〜43cと底面22a〜23c、32a〜32b、42a〜42dとが交差する角部に、面取りを設けるようにしてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 リーマ
2 砥粒固定部
3 溝部
4 底面
5 連通路
6 切削油供給路
13 砥粒
21、31、41、 溝部
22a〜22c,32a、32b、42a〜42d 底面
23a、23b、33、43a〜43c 段差部(段部)
C 軸心

Claims (5)

  1. 基端側と先端側とを有する軸形状の本体と、
    前記本体の外周面に設けられた複数の砥粒固定部と、
    前記本体の前記砥粒固定部間に設けられた溝部と、
    前記本体の軸心に設けられた切削油供給路と、
    前記本体の軸方向に沿う複数箇所に傾斜状に設けられ、前記切削油供給路と前記溝部の底面とを連通する連通路とを備え、
    前記各溝部の底面が、前記基端側から前記先端側に向かって浅くなるように形成されている、リーマ。
  2. 請求項1に記載のリーマにおいて、
    前記各溝部の底面は、前記基端側から前記先端側に向かって浅くなるように形成された少なくとも1つの傾斜面を有する、リーマ。
  3. 請求項1に記載のリーマにおいて、
    前記各溝部は、前記基端側から前記先端側にかけて1つ以上の段部を有する、リーマ。
  4. 請求項3に記載のリーマにおいて、
    前記各溝部の、前記基端側から前記段部まで、前記段部間または前記段部から前記先端側までの底面のうち、少なくとも1つは軸心と平行である、リーマ。
  5. 請求項3に記載のリーマにおいて、
    前記各溝部の、前記基端側から前記段部まで、前記段部間または前記段部から前記先端側までの底面のうち、少なくとも1つは、前記基端側から前記先端側に向かって浅くなるように形成された傾斜面である、リーマ。
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