JPH08126913A - ステップリーマ - Google Patents

ステップリーマ

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JPH08126913A
JPH08126913A JP26588094A JP26588094A JPH08126913A JP H08126913 A JPH08126913 A JP H08126913A JP 26588094 A JP26588094 A JP 26588094A JP 26588094 A JP26588094 A JP 26588094A JP H08126913 A JPH08126913 A JP H08126913A
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JP
Japan
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chip discharge
tool body
base end
tip
axis
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JP26588094A
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Hiroshi Kasuya
博 糟谷
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 軸線O回りに回転される工具本体1の外周
に、先端から基端側に向かって段状に拡径する拡径部
5,6と、先端から基端側に延びる3条の切屑排出溝7
〜9とが形成されている。これらの切屑排出溝7〜9の
工具回転方向側を向く各壁面10Aと工具本体1の先端
面4とがなす3つの交差稜線部11…、および各壁面1
0Aと拡径部5,6とが拡径部5,6ごとになす各3つ
の複数の交差稜線部11…においては、それぞれ一の交
差稜線部に切刃12A〜12Cが形成されるとともに、
他の交差稜線部11…は切刃12よりも基端側に後退し
て形成されている。 【効果】 切刃間の成形誤差によって工具本体に振れが
発生するのを防止し、加工穴の真円度や同心度の向上等
を図って高精度の加工を行うことが可能となる。また、
ステップリーマの製造工程自体の簡略化を図ることもで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、深穴や、あるいは段差
のある穴の仕上げ加工に用いられるステップリーマに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】深穴の仕上げ加工や、あるいは段差のあ
る穴の仕上げ加工に用いられるリーマとしては、ライン
リーマや段付きリーマとも称される、いわゆるステップ
リーマが用いられる。この種のステップリーマは、軸線
回りに回転される略円柱状の工具本体の外周に、先端か
ら基端側に向かって段状に拡径する拡径部と、先端から
基端側に延びる切屑排出溝とが形成されてなるものであ
り、通常は複数条の切屑排出溝が備えられていて、これ
らの切屑排出溝の工具回転方向側を向く壁面と上記工具
本体の先端面とがなす複数の交差稜線部、および上記壁
面と上記拡径部とが各拡径部ごとになす複数の交差稜線
部のそれぞれに切刃が形成されている。
【0003】このようなステップリーマでは、工具本体
の先端面および各拡径部に形成される上記切刃は、工具
本体の先端から基端側に向けて段階的にその外径が大き
くなるように形成されることとなる。このため、深穴等
の加工を行う場合には、工具本体の送りに従い加工穴の
内周が徐々に拡大するように切削されることとなり、削
り代が多い場合であっても、個々の切刃による削り代は
小さく抑えて仕上げ加工を行うことができる。また、工
具本体を送り切らずに加工穴の所定の位置で送りを止め
ることにより、上記切刃の軸線方向の位置および外径に
応じて、所望の段差を有する穴の仕上げ加工を行うこと
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成のステップリーマにあっては、工具本体の先端面お
よび各拡径部にそれぞれ複数の切刃が形成されているた
め、これらの切刃の軸線回りの回転軌跡が厳密に一致し
ていなければ、各切刃に作用する切削力の大きさや向き
にばらつきが発生してしまい、切削時に工具本体に振れ
が生じてしまうという問題が起きる。ところが、実際に
は、このように切刃の回転軌跡を誤差なく厳密に一致さ
せることは不可能であり、僅かな誤差から工具本体に振
れが発生することは避けられない。また、かかる誤差を
最小限に抑えようとすると、切刃の形成に極めて高い成
形精度が要求されることとなる。さらに、当該ステップ
リーマを使用するうちには切刃に摩耗等が生じ、これに
よっても切刃の回転軌跡にずれが発生して振れの原因と
なることもある。しかるに、このような振れの生じたス
テップリーマによる加工では、加工穴を高精度で仕上げ
ることなど望むべくもなく、同心度や真円度が劣化した
り、拡大代の増大を招いたりする結果となってしまう。
【0005】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、高い成形精度を要することなく、切削時の工
具本体の振れを抑えることができ、同心度および真円度
の向上と拡大代の低減を図ることが可能なステップリー
マを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、か
かる目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転
される略円柱状の工具本体の外周に、先端から基端側に
向かって段状に拡径する拡径部と、先端から基端側に延
びる複数条の切屑排出溝とを形成し、これらの切屑排出
溝の工具回転方向側を向く壁面と上記工具本体の先端面
とがなす複数の交差稜線部、および上記壁面と上記拡径
部とが各拡径部ごとになす複数の交差稜線部において、
それぞれ一の交差稜線部に切刃を形成するとともに、他
の交差稜線部は上記切刃よりも基端側に後退するように
形成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】このような構成のステップリーマでは、工具本
体の先端面および各拡径部のそれぞれにおいて、これら
先端面または拡径部と複数条の切屑排出溝との複数の交
差稜線部のうち、一の交差稜線部だけに切刃が形成され
ており、他の交差稜線部はこの切刃に対して基端側に後
退して形成されているため、切削に関与することはな
い。従って、工具本体の先端面や各拡径部のそれぞれに
切刃が複数形成された従来のステップリーマのように、
これらの切刃間の成形誤差に起因する振れが切削時に工
具本体に生じることもなく、高い直進性をもって安定し
た仕上げ加工を行うことが可能となる。
【0008】ここで、工具本体の先端面および各拡径部
において、複数条の切屑排出溝との交差稜線部のうち一
の交差稜線部のみに切刃が形成されるのであれば、切屑
排出溝と切刃とはどのような関係であってもよいのであ
るが、切削に関与しない切屑排出溝が形成されたりする
のを避け、また逆に先端面および各拡径部と特定の切屑
排出溝との交差稜線部だけに切刃が形成されて、この切
屑排出溝に切屑詰まりなどが発生したりするのを防止す
るためには、上記工具本体に、該工具本体に形成される
切刃と同数の切屑排出溝を形成し、かつ各々の切屑排出
溝に一つずつの切刃を形成するようにするのが望まし
い。
【0009】一方、工具本体に形成される上記複数条の
切屑排出溝については、通常のステップリーマと同様
に、上記軸線方向に互いに等しい長さで、かつ該工具本
体の最も基端側に位置する拡径部よりもさらに基端側に
まで延びるように形成してもよく、この場合には工具本
体の断面がその軸線方向に亙って略一定あるいは相似し
た形状となるため、工具本体の回転バランスを該工具本
体の全長に亙って均一に維持し易いという作用効果を奏
するが、このような構成を採らずに、上記複数条の切屑
排出溝を、上記軸線方向に互いに異なる長さに形成し、
かつ、それぞれの切屑排出溝において、該切屑排出溝の
基端から先端側に向けて最初に位置する拡径部または先
端面との交差稜線部に、上記切刃を形成するようにして
もよい。この場合には、切削に関与しない拡径部にまで
切屑排出溝が延設されることがなくなるので、切屑排出
溝により工具本体が削り取られる部分の長さを必要最小
限とすることができ、工具本体の剛性を確保してより確
実に振れの発生の防止を図ることができるとともに、切
屑排出溝の形成を容易とすることができる。
【0010】また、このように上記複数条の切屑排出溝
を上記軸線方向に互いに異なる長さに形成し、かつ、そ
れぞれの切屑排出溝において、該切屑排出溝の基端から
先端側に向けて最初に位置する拡径部または先端面との
交差稜線部に上記切刃を形成するようにした場合には、
これら複数条の切屑排出溝を、上記軸線方向の長さが長
くなるに従い、該軸線から溝底までの距離が大きくなる
ように形成するのが望ましい。これにより、軸線方向の
長さが長くて容量の確保し易い切屑排出溝においては溝
深さを浅くして、工具剛性を一層向上させることができ
る一方、軸線方向の長さの短い切屑排出溝においては、
一定の容量を確保して切屑詰まり等の発生を防止するこ
とができる。さらに、工具本体の回転バランスを向上さ
せて切削時の工具本体の振れを一層確実に防止するに
は、上記複数条の切屑排出溝を工具本体の周方向に等間
隔に配置するとともに、上記軸線に直交する断面を互い
に等しい形状とし、かつ上記断面を各切屑排出溝におい
て周方向に対称形となるように形成するのが望ましい。
【0011】
【実施例】図1ないし図5は、本発明の一実施例を示す
ものである。これらの図において、工具本体1は、鋼材
からなるシャンク2の先端に超硬合金よりなる切刃チッ
プ3がろう付けによって接合された略円柱状のものであ
り、この切刃チップ3の先端面、すなわち工具本体1の
先端面4は、本実施例では工具本体1の回転軸線Oを含
む断面においてこの軸線Oに直交するように、つまり該
軸線Oに対する傾斜角αが90°となるように形成され
ている。
【0012】また、この切刃チップ3の外周には、その
外径が工具本体1の先端から基端側に向けて2段階に拡
径するように、第1および第2の2つの拡径部5,6が
形成されている。ここで、これら第1および第2の拡径
部5,6は、工具本体1の基端側に向かうに従い上記軸
線Oを中心に漸次拡径する円錐台状に形成されており、
軸線Oを含む断面においてこの円錐台の母線が軸線Oに
対してなす傾斜角は、本実施例では第1の拡径部5にお
ける傾斜角βが、第2の拡径部6における傾斜角γより
も大きくなるように形成されている。さらに、本実施例
では、第1の拡径部5の軸線Oに対する半径方向の幅
が、第2の拡径部6の幅よりも大きくなるように形成さ
れている。
【0013】一方、この切刃チップ3の外周には、軸線
Oに平行に第1、第2、第3の3条の切屑排出溝7,
8,9が、工具本体1の周方向に等間隔に、かつ、工具
本体1の先端面4から互いに等しい長さで、基端側に位
置する第2の拡径部6よりもさらに基端側にまで延びる
ように形成されている。これらの切屑排出溝7〜9は、
図2に示すように軸線Oに直交する断面が互いに等しい
形状となるように形成されており、それぞれ工具回転方
向(図中白抜き矢線方向)側を向く壁面10Aと、この
壁面10Aに対向して工具回転方向後方側を向く壁面1
0Bと、これらの壁面10A,10Bに鈍角に交差して
軸線Oを中心とする円の接線方向に延びる溝底面10C
とから画成されて、軸線Oを通り溝底面10Cに直交す
る仮想線に対して工具本体1の周方向に対称形に形成さ
れている。また、上記壁面10A,10Bは、軸線Oを
含む断面において該軸線Oにて交差する方向に形成され
ている。
【0014】このような構成により、上記切刃チップ3
には、先端面4および第1、第2の拡径部5,6と第1
ないし第3の切屑排出溝7〜9の各壁面10A…との間
に、合計9つの交差稜線部11…が形成されることとな
る。そして、本実施例では、上記各壁面10A…と先端
面4とがなす3つの交差稜線部11…、および上記各壁
面10Aと第1、第2の拡径部5,6とが各拡径部5,
6ごとになす3つずつの交差稜線部11…においては、
それぞれ一の交差稜線部11に切刃12が形成されると
ともに、他の交差稜線部11,11はこの切刃12より
も工具本体1の基端側に後退して形成されている。
【0015】すなわち、先端面4上の3つの交差稜線部
11…のうちの一つと、第1の拡径部5上の3つの交差
稜線部11…のうちの一つと、第2の拡径部6上の3つ
の交差稜線部11…のうちの一つとの、合計3つの交差
稜線部11のみが切刃12とされており、他のそれぞれ
2つずつの交差稜線部11,11は、軸線O回りの回転
軌跡において切刃12とされる交差稜線部11に対し、
工具本体1の基端側に位置するように形成されているの
である。なお、このように各交差稜線部11…を軸線O
方向にずらして形成するには、先端面4や拡径部5,6
において段差を付けたり、これら先端面4や拡径部5,
6を、切刃12が形成される交差稜線部11から工具回
転方向後方側に向かうに従い工具本体1の基端側に向か
うように、軸線O回りに捩れる螺旋状に形成すればよ
い。
【0016】ここで本実施例では、先端面4については
第1の切屑排出溝7の壁面10Aとの交差稜線部11に
第1の切刃12Aが形成され、また第1の拡径部5につ
いては第2の切屑排出溝8の壁面10Aとの交差稜線部
11に第2の切刃12Bが形成され、さらに第2の拡径
部6については第3の切屑排出溝9の壁面10Aとの交
差稜線部11に第3の切刃12Cが形成されるようにな
されている。すなわち、切屑排出溝7〜9からみても、
第1の切屑排出溝7の壁面10A上には第1の切刃12
A一つが、また第2の切屑排出溝8の壁面10A上には
第2の切刃12B一つが、さらに第3の切屑排出溝9の
壁面10A上には第3の切刃12C一つが、それぞれ形
成されており、言い換えると、工具本体1には、該工具
本体1に形成される切刃12と同数の切屑排出溝7〜9
が形成され、かつ各々の切屑排出溝7〜9に一つずつの
切刃12が形成されているのである。
【0017】また、これらの切刃12…のうち第1の切
刃12Aは、先端面4が上述のように軸線Oに対して直
交するように形成されていることから、該軸線Oに対す
る傾斜角αが90°となるように形成されることとな
る。一方、第1、第2の拡径部5,6の交差稜線部11
に形成される第2、第3の切刃12B,12Cも、これ
ら第1、第2の拡径部5,6と同様、軸線Oに対してそ
れぞれ傾斜角β,γで形成されることとなり、この結果
第1ないし第3の切刃12A,12B,12Cは、工具
本体1の基端側の切刃12ほど軸線Oに対する傾斜角が
順次小さくなるように形成されることとなる。一方、第
1の切刃12Aの軸線Oに対する径方向の幅WAは、本
実施例では拡径部5,6の軸線Oに対する半径方向の幅
よりも大きくなるように設定されている。ここで、第
2、第3の切刃12B,12Cの軸線Oに対する径方向
の幅WB,WCは、上記拡径部5,6の軸線Oに対する半
径方向の幅と等しいから、この結果第1ないし第3の切
刃12A,12B,12Cは、工具本体1の基端側の切
刃12ほど軸線Oに対する径方向の幅が順次小さくなる
ように形成されることとなる。
【0018】なお、工具本体1には、その軸線Oに沿っ
てシャンク2の基端面から切刃チップ3の先端に向け、
切削油剤の供給路13が形成されている。そして、この
供給路13からは、第1ないし第3の切屑排出溝7〜9
に向けて、それぞれ一つずつの切削油剤の供給孔14
A,14B,14Cが形成されている。これらの供給孔
14A,14B,14Cは、いずれも工具本体1の先端
側に向かうに従い外周側に向かうように傾斜して形成さ
れており、かつ切屑排出溝7〜9の各溝底面10Cの壁
面10A側に開口するように穿設されている。そして、
工具本体1の先端側に位置する供給孔14Aは第1の切
屑排出溝7に、またこの供給孔14Aの基端側に位置す
る供給孔14Bは第2の切屑排出溝8に、さらに工具本
体1の基端側に位置する供給孔14Cは第3の切屑排出
溝9に、それぞれ開口するように形成され、かつその延
長線上に上記各切刃12A,12B,12Cが位置する
ように配されている。
【0019】また、切刃チップ3の外周において、周方
向に各切屑排出溝7…の間に画成される3つのランド部
15…には、各切屑排出溝7…の工具回転方向側を向く
壁面10Aの外周側辺稜部に沿うようにマージン部16
が形成されるとともに、これとは反対側の工具回転方向
後方側を向く壁面10Bの外周辺稜部側には、マージン
部16と同径のパット部17が形成されている。ここ
で、これらのマージン部16とパット部17とは、一の
切屑排出溝7の工具回転方向を向く壁面10Aに沿うマ
ージン部16に対して、この一の切屑排出溝7の工具回
転方向側に位置する切屑排出溝7の工具回転方向後方側
を向く壁面10Bに沿うパット部17が、軸線Oを挟ん
で工具本体1の周方向において反対側に位置するように
配されている。
【0020】このような構成のステップリーマにおいて
は、第1ないし第3の切屑排出溝7〜9の工具回転方向
側を向く各壁面10A…と工具本体1の先端面4および
各拡径部5,6とがなす交差稜線部11…のうち、先端
面4の3つの交差稜線部11…にあっては第1の切屑排
出溝7との交差稜線部11のみに第1の切刃12Aが、
また第1の拡径部5の3つの交差稜線部11…にあって
は第2の切屑排出溝8との交差稜線部11のみに第2の
切刃12Bが、さらに第2の拡径部6の3つの交差稜線
部11…にあっては第3の切屑排出溝9との交差稜線部
に第3の切刃12Cのみが形成されており、他の交差稜
線部11…はそれぞれこれらの切刃12A〜12Cに対
して軸線O方向基端側にずらされて後退している。この
ため、これら他の交差稜線部11…は、工具本体1の軸
線O方向への送りに従い切刃12A〜12Cによって加
工が施された加工穴内周を後追するだけであるので、マ
ージン部16によるバニシング効果は奏功されるもの
の、該他の交差稜線部11により切削作用が生じること
はない。
【0021】すなわち、上記構成のステップリーマによ
れば、これら他の交差稜線部11…が切削に関与するこ
とがなくなるため、該他の交差稜線部も切刃と同一回転
軌跡上にあって切刃とされた従来のステップリーマのよ
うに、各切刃間の成形誤差によって加工時に工具本体に
振れが生じるようなことがなく、高い直進性を維持する
ことが可能となる。従って、加工穴の同心度や真円度の
安定および向上を図ることができるとともに、拡大代が
増大するのを抑えることができ、高精度の穴加工を行う
ことが可能となる。しかも、このような優れた効果を得
ながらも、従来のように各切刃をその回転軌跡が厳密に
一致するように成形する必要がなくなるので、当該ステ
ップリーマの成形自体は容易となり、製造工程の簡略化
を図って製造コストや労力の低減をなすことができる。
【0022】また、本実施例では、上述のように切屑排
出溝7〜9についても、第1の切屑排出溝7においては
第1の切刃12Aのみが、また第2の切屑排出溝8にお
いては第2の切刃12Bのみが、さらに第3の切屑排出
溝9においては第3の切刃12Cのみが、それぞれ形成
されている。このため、例えば切屑排出溝7〜9のうち
のいずれか一つまたは二つに、切刃12A〜12Cのう
ちの二または三が形成された場合のように、この切屑排
出溝においては切屑詰まりが発生するおそれが生じる一
方、残りの切屑排出溝には切刃が形成されずに切削に関
与しなくなるような事態を避けることができ、効率的か
つ円滑な加工を行うことが可能となる。ただし、工具本
体1の外径などの制限により多数の切屑排出溝を形成す
ることができないにも拘わらず、拡径部の数が多くて、
結果的に多数の切刃12…が形成されざるを得ない場合
などには、一の切屑排出溝に複数の切刃12…を形成す
るようにしても構わない。
【0023】さらに本実施例では、各切屑排出溝7〜9
が通常のステップリーマと同様に、工具本体1の先端面
4から軸線O方向に互いに等しい長さで、工具本体1の
最も基端側に位置する第2の拡径部6のさらに基端側に
まで延びるように形成されている。これにより、工具本
体1の軸線Oに直交する断面は、該軸線O方向に沿って
略一定あるいは相似した形状となるので、工具本体1の
回転バランスをその全長に亙って維持することが可能と
なり、加工時における工具本体1の振れの発生をより確
実に抑えることが可能となる。しかも本実施例では、こ
れらの切屑排出溝7〜9が工具本体1の周方向に等間隔
に配置されるとともに等しい断面形状とされ、かつ各切
屑排出溝7〜9自体もその軸線Oに直交する断面におい
て工具本体1の周方向に対称形となるように形成されて
おり、これによって工具本体1の周方向についても、切
屑排出溝7〜9とこれらの間に画成されるランド部15
…とのつり合いを保ってその回転バランスの向上を図
り、工具本体1の振れを一層確実に防止することが可能
となる。
【0024】これらに加えて本実施例では、各切屑排出
溝7〜9の間のランド部15…にマージン部16…とパ
ット部17…とが形成されており、これらが上述のよう
に軸線Oを挟んで工具本体1の周方向に反対側に位置す
るように配置されている。従って、マージン部16に隣
接する切刃12から工具本体1の径方向に該工具本体1
に振れを生じせしめるような力が作用しても、この力は
上記マージン部16の反対側に位置するパット部17が
加工穴の内周に押し付けられることによって受けとめら
れるため、かかる工具本体1に振れを生じせしめる力自
体をも効果的に抑えることができ、より高精度の穴加工
を行うことが可能となる。
【0025】また、本実施例では、先端面4および第
1、第2の拡径部5,6と切屑排出溝7〜9との各3つ
の交差稜線部11…の一つに形成された切刃12が、先
端面4における第1の切刃12Aから、第1、第2の拡
径部5,6における第2、第3の切刃12B,12Cへ
と、基端側の切刃12になるに従い、工具本体1の径方
向における幅が幅WA,WB,WCと順次小さくなるよう
に、また軸線Oに対する傾斜角も傾斜角α,β,γと順
次小さくなるように形成されている。このため、例えば
削り代の大きな穴を加工する場合などにおいては、まず
最も大きな傾斜角αを備えて切刃強度が高く、かつ最も
大きな幅WAの第1の切刃12Aによって加工穴が大き
く削り取られ、次いでこの第1の切刃12Aよりも小さ
な幅WBおよび傾斜角βの第2の切刃12Bによって加
工穴が拡径された後、最も小さな傾斜角γを備えて切れ
味が最も鋭く、かつ最も小さな幅WCの第3の切刃12
Cにより仕上げの加工が施されることとなる。従って、
本実施例によれば、切刃12の欠損等を効果的に防止し
つつも、内周面の仕上げ面粗度の高い穴加工を行うこと
ができ、上述の振れの抑制効果とも相俟って一層高精度
の加工穴を得ることが可能となる。
【0026】さらに本実施例では、工具本体1にその軸
線Oに沿って切削油剤の供給路13が形成されており、
この供給路13には各切屑排出溝7〜9に向けて供給孔
14A,14B,14Cがそれぞれ形成されていて、こ
れらの供給孔14A〜14Cの延長線上に各切刃12A
〜12Cが位置するようになされている。このため、切
刃12A〜12Cに向けて切削油剤を集中的に供給し
て、該切刃12A〜12Cや加工穴の被削部位を効率的
に冷却したり、切削によって生成された切屑の速やかな
排出を促したりすることができ、より円滑な加工を行う
ことができる。しかも、これらの供給孔14A〜14C
は、外周側に向かうに従い先端側に向かう方向に形成さ
れているので、供給された切削油剤およびこれにより流
し出された切屑は、加工穴が止まり穴の場合には穴底側
に、また加工穴が貫通穴の場合には送り方向側の開口部
から外部に、それぞれ強制的に押し流されて排出され
る。従って、本実施例によれば、特に切屑等が加工穴の
被削部位に残留して切刃12に噛み込まれ、加工穴の内
周に傷が形成されたりするような事態を未然に防止する
ことができ、より仕上げ面粗度の高い加工穴を形成する
ことが可能であるという利点も得ることができる。
【0027】なお、本実施例では、上述のように3つの
切屑排出溝7〜9を先端面4から互いに等しい長さに形
成するとともに、その軸線Oに直交する断面も互いに等
しい形状としたが、これを図6ないし図9に示すよう
に、各切屑排出溝21〜23を先端面4からの長さLが
互いに異なるように形成するとともに、該切屑排出溝2
1〜23の軸線Oに直交する断面も異なる形状となるよ
うに形成してもよい。ただし、これら図6ないし図9に
示す実施例においては、図1ないし図5に示した実施例
と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略して
ある。
【0028】この実施例において各切屑排出溝21〜2
3は、図6に示すように工具回転方向側(図中白抜き矢
線方向側)を向く壁面24Aと、この壁面24Aに斜行
して略外周側を向く壁面24Bとから画成されており、
これらの切屑排出溝21〜23のそれぞれの上記壁面2
4Aと工具本体1の先端面4および第1、第2の拡径部
5,6との交差稜線部11…のうち、第1の切屑排出溝
21の壁面24Aと先端面4との交差稜線部11に第1
の切刃12Aが、また第2の切屑排出溝22の壁面24
Aと第1の拡径部5との交差稜線部11に第2の切刃1
2Bが、さらに第3の切屑排出溝23の壁面24Aと第
2の拡径部6との交差稜線部11に第3の切刃12Cが
それぞれ形成されている。そして、これらの切刃12A
〜12Cに対して他の交差稜線部11…は、軸線O方向
基端側に後退するように形成されている。
【0029】一方、上記第1の切屑排出溝21は、図7
に示すように工具本体1の軸線O方向において、先端面
4から第1の拡径部5までの間の略中央部分で外周側に
切り上げられていて、その先端面4からの軸線O方向の
長さがLAとなるように設定されているとともに、軸線
Oに直交する断面において、該軸線Oからその溝底ま
で、すなわち第1の切屑排出溝21の上記壁面24Aと
壁面24Bとの交差部までの距離がDAとなるように設
定されている。また、第2の切屑排出溝22は、軸線O
方向において第1の拡径部5と第2の拡径部6との略中
央部分で切り上げられて、先端面4からの長さがLB
設定されているとともに、軸線Oに直交する断面におい
ては軸線Oから溝底までの距離がDBに設定されてい
る。さらに、第3の切屑排出溝23は、軸線O方向にお
いて第2の拡径部5の基端側で切り上げられて先端面4
からの長さがLCとされるとともに、軸線Oに直交する
断面における該軸線Oから溝底までの距離がDCとされ
ている。
【0030】すなわち、本実施例では、第1ないし第3
の切屑排出溝21〜23の軸線O方向の長さLA〜LC
互いに異なる長さで、LA<LB<LCとなるように設定
されるとともに、第1の切屑排出溝21の切り上がる基
端部から先端側には第1の切刃12Aのみが、また第2
の切屑排出溝22においては、その基端から先端側に向
けて最初に位置する第1の拡径部5との交差稜線部に第
2の切刃12Bが、さらに第3の切屑排出溝23におい
ては、その基端から先端側に向けて最初に位置する第2
の拡径部6との交差稜線部に第3の切刃13Cが、それ
ぞれ形成されるようになされている。言い換えると、第
1の切刃12Aが形成される第1の切屑排出溝21は、
第2の切刃12Bが形成される第1の拡径部5に至るこ
となく、第1の切刃12Aの基端側で切り上げられ、同
様に第2の切刃12Bが形成される第2の切屑排出溝2
2はこの第2の切刃12Bの基端側で、第3の切刃12
Cが形成される第3の切屑排出溝23はこの第3の切刃
12Cの基端側で、それぞれ切り上げられるように形成
されているのである。
【0031】また、本実施例では、軸線Oから各切屑排
出溝21〜23の溝底までの上記距離DA〜DCも互いに
異なる大きさとされ、第1の切屑排出溝21における上
記距離DAが最も小さく、以下第2の切屑排出溝22に
おける距離DB、第3の切屑排出溝23における距離DC
の順に大きくなるように、つまり上記軸線O方向の長さ
Lの長い切屑排出溝ほど該距離Dが大きくなるように、
A<DB<DCなる関係に設定されている。言い換える
と、長さLの長い切屑排出溝ほどその溝深さが浅くなる
ように形成されているのである。
【0032】しかるに、このような構成のステップリー
マにおいても、図1ないし図5に示した実施例のステッ
プリーマと同様に、各切屑排出溝21〜23の工具回転
方向側を向く壁面24Aと工具本体1の先端面4とがな
す3つの交差稜線部11…、および壁面24Aと第1、
第2の拡径部5,6とが各拡径部5,6ごとになすそれ
ぞれ3つの交差稜線部11…において、それぞれ一の交
差稜線部に切刃12A〜12Cが形成されるとともに、
他の交差稜線部11…は該切刃12A〜12Cよりも基
端側に後退して形成されているので、かかる構成により
加工時における工具本体1の振れを抑制することができ
る。また、各切屑排出溝と先端面および拡径部との交差
稜線部のすべてに切刃が形成された従来のステップリー
マのように、該すべての切刃をその回転軌跡が厳密に一
致するように形成する必要もないので、当該ステップリ
ーマの成形を容易に行うことができる。
【0033】そして、これに加えて本実施例では、各切
屑排出溝21〜23を軸線O方向に互いに異なる長さL
A,LB,LCに形成し、かつ、それぞれの切屑排出溝2
1〜23において、該切屑排出溝21〜23の基端から
先端側に向けて最初に位置する先端面4または拡径部
5,6との交差稜線部に、それぞれ切刃12A〜12C
を形成するようにしており、これにより各切屑排出溝2
1〜23においては、それぞれに形成された切刃12A
〜12Cの基端側で該切屑排出溝21〜23が切り上げ
られていて、切削に関与しない拡径部5,6にまで切屑
排出溝21〜23が延設されることのないようになされ
ている。従って、本実施例によれば、切屑排出溝21〜
23を形成することによって工具本体1が削り取られる
部分の長さを必要最小限とすることができるので、工具
本体1により高い剛性を確保することが可能となり、こ
れによって加工時における工具本体1の振れをより確実
に防止して、加工の一層の高精度化を図ることができ
る。しかも、工具本体1に形成すべき切屑排出溝21〜
23の全長は短縮されるので、切屑排出溝21〜23の
形成を容易とし、従って当該ステップリーマの製造工程
をさらに簡略化できるという利点も得られる。
【0034】さらにまた本実施例では、異なる長さLA
〜LCとされた上記切屑排出溝21〜23の溝底と軸線
Oとの距離DA〜DCが、長さLの大きな切屑排出溝ほど
大きくなるように、すなわち溝深さが小さくなるように
設定されている。このため、例えば第3の切屑排出溝2
3のように軸線O方向の長さLCが長くて容量の確保し
易い切屑排出溝においては、溝深さを浅くして芯厚部分
の大きさを大きくし、これによって工具本体1の剛性を
一層向上させて加工時の振れの発生をさらに効果的に抑
えることが可能となる。一方、第1の切屑排出溝21の
ように軸線O方向の長さLAが短くてその容量を確保し
難い切屑排出溝にあっては、溝深さを大きくすることに
より一定の容量を維持することができ、切屑詰まりなど
が発生するのを未然に防止して円滑な加工を促すことが
可能となる。
【0035】なお、本実施例のように第1、第2の切屑
排出溝21,22を切刃チップ3の途中で切り上げた場
合でも、上述したように加工時に生成される切屑は供給
路13から供給孔14A〜14Cを経て供給される切削
油剤によって先端側へ押し出されて排出されるので、か
かる切屑が切屑排出溝21,22内に滞留して噛み込ま
れたりするようなことはない。また、上記二つの実施例
では、工具本体1のシャンク2に接合された切刃チップ
3に直接的に切刃12A〜12Cを形成した、いわゆる
むくのステップリーマに本発明を適用した場合について
説明したが、本発明がこのようなもののみに限られるこ
とはなく、例えば切屑排出溝7〜9,21〜23の壁面
10A,24Aの切刃12A〜12Cが形成される部分
に、ダイヤモンドやCBN等の超高硬度焼結体と超硬合
金等の高硬度焼結体とを積層してなる層状焼結体を、高
硬度焼結体の部分をろう付け等によって接合することに
より取り付け、上記超高硬度焼結体の部分に切刃12A
〜12Cを形成するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
工具本体に形成された複数条の切屑排出溝の工具回転方
向側を向く壁面と工具本体の先端面とがなす複数の交差
稜線部、および上記壁面と工具本体の拡径部とが各拡径
部ごとになす複数の交差稜線部において、それぞれ一の
交差稜線部に切刃が形成されるとともに、他の交差稜線
部は上記切刃よりも基端側に後退して形成されているの
で、従来のステップリーマのように、先端面および各拡
径部ごとにすべての交差稜線部に形成される切刃間の成
形誤差により、工具本体に振れが発生するのを防止する
ことができ、加工穴の真円度や同心度の向上を図るとと
もに拡大代が増大するのを抑え、高精度の加工を行うこ
とが可能となる。また、高い成形精度を要さずとも、こ
のような切刃間の成形誤差が生じることがないことか
ら、当該ステップリーマ自体の成形を容易とすることが
でき、その製造工程の簡略化を図って製造コストや労力
を低減することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部破断側面図であ
る。ただし、図中符号Aで示す部分は図2におけるAO
断面を、符号Bで示す部分は第2図におけるBO断面
を、符号Cで示す部分は第2図におけるCO断面を示し
ている。また、軸線Oよりも上側の部分では、切屑排出
溝7〜8は図示が省略されている。
【図2】図1に示す実施例の先端側からの正面図であ
る。
【図3】図2におけるAO断面図である。ただし、軸線
Oよりも上側の部分では切屑排出溝8,9は図示が省略
されている。また、破線で示す切刃12B,12Cは、
その回転軌跡が示されている。
【図4】図2におけるBO断面図である。ただし、軸線
Oよりも上側の部分では切屑排出溝7,9は図示が省略
されている。また、破線で示す切刃12A,12Cは、
その回転軌跡が示されている。
【図5】図2におけるCO断面図である。ただし、軸線
Oよりも上側の部分では切屑排出溝7,8は図示が省略
されている。また、破線で示す切刃12A,12Bは、
その回転軌跡が示されている。
【図6】本発明の他の実施例の先端側からの正面図であ
る。
【図7】図6におけるAO断面図である。
【図8】図6におけるBO断面図である。ただし、鎖線
で示す第1の切屑排出溝21はその回転軌跡が示されて
いる。
【図9】図6におけるCO断面図である。ただし、破線
で示す切刃12Bおよび鎖線で示す第1、第2の切屑排
出溝21,22は、その回転軌跡が示されている。
【符号の説明】
1 工具本体 3 切刃チップ 4 先端面 5,6 拡径部 7,8,9,21,22,23 切屑排出溝 10A,24A 切屑排出溝7〜9の工具回転方向側を
向く壁面 11 先端面4および拡径部5,6と壁面10A,24
Aとの交差稜線部 12A,12B,12C 切刃 13 切削油剤の供給路 14A,14B,14C 切削油剤の供給孔 O 工具本体1の回転軸線 LA,LB,LC 切屑排出溝21〜23の軸線O方向の
長さ DA,DB,DC 軸線Oと切屑排出溝21〜23の溝底
との間の距離

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される略円柱状の工具本
    体の外周に、先端から基端側に向かって段状に拡径する
    拡径部と、先端から基端側に延びる複数条の切屑排出溝
    とが形成され、これらの切屑排出溝の工具回転方向側を
    向く壁面と上記工具本体の先端面とがなす複数の交差稜
    線部、および上記壁面と上記拡径部とが各拡径部ごとに
    なす複数の交差稜線部においては、それぞれ一の交差稜
    線部に切刃が形成されるとともに、他の交差稜線部は上
    記切刃よりも基端側に後退して形成されていることを特
    徴とするステップリーマ。
  2. 【請求項2】 上記工具本体には、該工具本体に形成さ
    れる上記切刃と同数の上記切屑排出溝が形成され、かつ
    各々の切屑排出溝に一つずつの上記切刃が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のステップリーマ。
  3. 【請求項3】 上記工具本体に形成される複数条の上記
    切屑排出溝が、上記軸線方向に互いに等しい長さで、か
    つ該工具本体の最も基端側に位置する上記拡径部よりも
    さらに基端側にまで延びるように形成されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のステップリ
    ーマ。
  4. 【請求項4】 上記工具本体に形成される上記複数条の
    切屑排出溝が、上記軸線方向に互いに異なる長さに形成
    され、かつ、それぞれの切屑排出溝においては、該切屑
    排出溝の基端から先端側に向けて最初に位置する上記拡
    径部または上記先端面との交差稜線部に、上記切刃が形
    成されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のステップリーマ。
  5. 【請求項5】 上記複数条の切屑排出溝は、上記軸線方
    向の長さが長くなるに従い、該軸線から溝底までの距離
    が大きくなるように形成されていることを特徴とする請
    求項4に記載のステップリーマ。
  6. 【請求項6】 上記複数条の切屑排出溝は、上記工具本
    体の周方向に等間隔に配置されるとともに、上記軸線に
    直交する断面が互いに等しい形状とされ、かつ上記断面
    が各切屑排出溝において上記周方向に対称形となるよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載のステップリーマ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002337023A (ja) * 2001-05-16 2002-11-26 Solid Tool:Kk 穴あけ加工工具
JP2007090450A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Jtekt Corp クランク穴の加工工具
JP2011206900A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kanefusa Corp リーマ
CN108176896A (zh) * 2018-02-01 2018-06-19 苏州阿诺精密切削技术有限公司 用于高精密深孔加工的挤光铰刀

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